JPH1129490A

JPH1129490A - 薬草抗糖尿病治療薬及びその製造方法

Info

Publication number: JPH1129490A
Application number: JP9207465A
Authority: JP
Inventors: Niirakantan Kamesuwaran; ニーラカンタンカメスワラン
Original assignee: Gem Energy Industry Ltd
Current assignee: Gem Energy Industry Ltd
Priority date: 1997-06-20
Filing date: 1997-08-01
Publication date: 1999-02-02
Also published as: CA2241117A1; US5916567A

Abstract

(57)【要約】【課題】糖尿病を治療するための薬草治療薬及びこの
新規医薬品の製造方法を提供する。【解決手段】９０〜９８．５％のＤｏｌｉｃｈｏｓ
ｂｉｆｌｏｒｏｕｓの粉末内種と、約１０〜１．５％の
上記Ｄｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓの種子の粉
末線維外皮とを成分として含む生成物であって、１０〜
２０分間にわたり上記生成物に放射線を当てることによ
り薬草抗糖尿病治療薬を得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、糖尿病を治療する
ための薬草治療薬及びこの新規医薬品の製造方法に関す
る。

【０００２】また、本発明は、糖尿病をコントロールし
軽減するために有効なＤｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒ
ｏｕｓから活性成分を単離するための生成物に関する。

【０００３】

【従来の技術】真性糖尿病は、血中及び尿の分泌物中の
糖濃度が異常に高いことを特徴とする慢性遺伝性疾患で
あり、炭水化物代謝障害である。

【０００４】糖尿病は、あらゆる年齢及びあらゆる人種
にみられ、潜在化することはあっても治癒することはな
い。世界の各地域における疾患のパターンにはバラツキ
はあるが、一定の地理的・環境的・社会経済的因子にお
いて存在する全世界的に及ぶ疾患である。

【０００５】糖尿病の症状は大きく二つに分類される。
急速なエピネフリン放出により、発汗、振戦、頻拍、不
安及び空腹が生じる。中枢神経系症状には、めまい感、
頭痛、視覚障害、精神明瞭度の鈍化、錯乱、異常行動、
痙攣及び痙攣の喪失、意識喪失などが含まれる。低血糖
が再発したり重篤であると、神経系症状が主症状とな
り、エピネフリン期は認識できなくなることがある。血
漿グルコースがさらに急激に低下したり大きく振動する
と、アドレナリン性症状が顕著となる（ハリソンの内科
の原理、第１１版、ＭｃＧｒｒａｗ−ＨｉｌｌＢｏｏ
ｋＣｏｍｐａｎｙ、ニューヨーク、１９８７年、１８
００頁）。

【０００６】開ループ持続皮下ポンプやインスリンの１
日複数回の注射など、糖尿病のコントロールをめざして
多くの方法が開発されている。こうした継続的治療で
は、患者は糖濃度を測定し、正常に近い糖濃度を維持す
るようにしなければならない。

【０００７】糖尿病の治療は、すでに１９２１にインス
リンの発見により革命が起こされ、これはさらに経口薬
の導入後に改変された。しかし、集中的なインスリン治
療は、長期にわたって網膜や腎臓の疾患及び神経障害疾
患を遅らせたり軽減する一方で、ほとんどが夜に起こる
低血糖症状を３倍乃至９倍増大させることが明らかにさ
れている（Ｌ．Ｙ．ドーソン、臨床糖尿病、１１：８８
−９６、１９９３年）。場合により、意識喪失や痙攣を
来すこともある。重篤な低血糖症状は、日中よりも患者
が睡眠中の夜に起こることが多いことがわかっている。
覚醒時には、糖尿病患者は低血糖反応の開始に気づき、
血糖値を正常範囲に戻すために糖で治療することができ
る。睡眠時には、患者は気づかないため、低血糖のリス
クはさらに高くなる。

【０００８】低血糖を抑制するためのコーンスターチの
使用も試みられている。低血糖に対する保護は生のコー
ンスターチの摂取後６〜８時間まで得られることがわか
っている（Ｊ．Ｉ．ウォルフスドルフら、Ａｍ．Ｊ．Ｃ
ｌｉｎ．Ｎｕｔｒ．、５１：１０５１−７、１９９０
年）。しかし、この治療に用いられるコーンスターチの
投与量は体重１ｋｇ当たり１．７５ｇであった。この投
与量は糖尿病患者が耐えうる量をはるかに上回る量であ
る。コーンスターチでは低血糖はほとんど予防されない
ことがわかっている（Ｍ．Ｔ．バーバースら、Ｅｕｒ．
Ｊ．ＣｌｉｎＮｕｔｒ．、４７：２６８−７３、１９
８３年）。

【０００９】このため、低血糖を治療するためのよりす
ぐれた方法や上述した欠点を克服する医薬品が必要とな
っている。真性糖尿病患者の血糖値は、治療的薬草（食
品）組成物を摂取することにより調節され、コントロー
ルされる。

【００１０】植物は文明の始まりから人間社会の一部で
あり、Ｄｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓが動物と
人間のいずれの食品としても広く用いられている。これ
は牛や馬の飼料として用いられている。種子は給餌前に
調理する。幹や葉、割った皮も牛の飼料として用いられ
ている。

【００１１】種子は煮たり揚げたりして貧しい階級の人
々により消費される。これらは、割ってから消費される
他の豆類と異なり、丸ごと又は粉末にして食べられる。

【００１２】インスリンが生命を救うことはあっても、
食事療法は糖尿病の管理における最も重要な要素である
と常に考えられている。

【００１３】しかし糖尿病食は、いくつかの制限や変更
以外は決して正規の食事と異なるものではない。主な原
則は、個人の身長、体重及び性別を考慮してカロリー摂
取量を変更することである。

【００１４】炭水化物の摂取に関した食事の助言とし
て、単糖と複合糖質の量又は割合についてのみであっ
た。事実、糖質の型と形状はいずれも血糖反応に対して
さまざまな影響を示す。

【００１５】米、ポテトなど複合糖質又はデンプンはは
緩徐に消化、吸収され、血糖値をほとんど上昇させない
と考えられていた。一方、グルコース、ラクトースなど
単糖は、消化、吸収されやすく、血糖値を大幅にかつ急
速に上昇させると考えられていた。したがって、糖尿病
患者には単糖の摂取を避けるように助言が与えられた。

【００１６】糖尿病は、前に述べたように、主に炭水化
物代謝障害である。糖尿病の実際の危険は、炭水化物代
謝障害になることではなく、炭水化物障害の後に起こる
脂肪代謝障害によるものである。

【００１７】食事における炭水化物源は人間の脂質（脂
肪）代謝に対して大きな影響がある。しょ糖の量が増大
すると共に複合糖質の量が減少し、コレステロール、さ
らに詳しくはトリグリセリドの濃度が上昇するが、これ
は血中脂質濃度と耐糖能障害との間の相関関係を示す。

【００１８】

【発明が解決しようとする課題】集中的に糖尿病を管理
し続ける一方で、糖尿病を軽減する方法を是が非でも開
発する必要がある。

【００１９】糖尿病の予防及びコントロールのための最
も重要な積極的治療を得ることがきわめて重要である。
本発明の主な目的は、長く健康で生産的かつ成功に満ち
た人生を維持するための治療を提供することである。

【００２０】さらに本発明の目的は、１年を上回る生成
物の貯蔵寿命を提供することである。

【００２１】本発明の重要な目的のひとつは、本発明が
１００％薬草の医薬品であり、保存剤としても化学薬品
を使用せず、上記発明の貯蔵寿命を増大させることであ
る。本発明の自然に存在する成分それ自体が保存剤とし
て作用する。

【００２２】本発明のその他の目的のうちのひとつは、
これが完全に抗毒性であることである。本発明のもうひ
とつの目的は、代謝欠陥を治療し、脾臓機能を保存し、
慢性糖尿病適用を矯正すると共に、生理的調節を促進す
ることである。

【００２３】

【課題を解決するための手段】治療的効果を示している
新たに発見された糖尿病の血糖値、血清コレステロール
濃度及びトリグリセリド濃度に対する糖尿病食としての
本発明による医薬品の効果を評価する試験を実施した。
この治療薬は、食事のコントロールを含む治療の全体的
プログラムの一環として投与される。その結果はきわめ
て効果的であり、本発明の主な実施例である副作用がな
いことがわかった。

【００２４】本発明は、その線維が、食品と境界表面と
の間の不動層の粘度を増大させ、炭水化物の吸収が低い
速度で得られることにより、血糖値に対する効果を示す
マメ科の植物から処理加工した治療薬に関するものであ
る。

【００２５】マメ科から取られる薬草Ｄｏｌｉｃｈｏｓ
ｂｉｆｌｏｒｏｕｓは以下のように自然に存在する重
要な成分を含む。

【００２６】木質線維を７．５％、消化性炭水化物を１
２．９％で含む。

【００２７】重要なタンパク補助であり、種子は１００
ｇ当たりの成分は、１１．８％の水分、２２．０％の粗
タンパク質、０．５％の脂肪、３．１％の鉱物質、５．
３％の線維、５７．３％の炭水化物、カルシウム０．２
８％、リン０．３９％、鉄７．６ｍｇ、ニコチン酸１．
５ｍｇ、カロチン１１９である。

【００２８】対象発明の製造に用いられる薬草部分は種
子であり、粒子の成分は、アルブミノイド、デンプン、
油線維、灰分及びリン酸、酵素である。

【００２９】水分は通常４．３０〜１０．２５％である
ことがわかっている。

【００３０】エーテル抽出物は０．６５〜１．８４％、
アルブミノイドは２０．７５％〜２２．２５％（ニトロ
ゲン３３２〜３．５６％を含む）、可溶性炭水化物は５
６．０４％〜６３．２０％、木質線維は４．８５％〜
５．５０％、灰分は４．２０％〜７．４５％（それぞれ
砂０７２％〜１．７０％を含む）である。

【００３１】糖尿病患者の糖濃度は、緩徐代謝型複合糖
質を含む治療薬草組成物を摂取することにより調節さ
れ、低下する。

【００３２】本発明による治療薬草生成物は、種子を加
工処理することにより調製される。

【００３３】本発明は、９０〜９８．５％のＤｏｌｉｃ
ｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓの粉末内種と、約１０〜
１．５％の上記Ｄｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓ
の種子の粉末線維外皮とを含み、上記の生成物を１０〜
２０分間にわたり放射線を当てることを特徴とする薬草
抗糖尿病治療薬である。

【００３４】この新規生成物の製造方法は以下のステッ
プを含む。

【００３５】まず最初に、従来のやり方により種子を洗
浄し、水で種子を洗うことにより埃やその他の余分な粒
子を除去するステップ。

【００３６】種子を乾燥するステップ：種子を洗浄
後、乾燥させる。乾燥の方法は最初に周囲温度の外気中
で行い、次に温度４５〜５０℃まで加熱したオープンパ
ンで乾燥する。

【００３７】乾燥ステップにより、種子の色は褐色から
金色を帯びた褐色に変化する。

【００３８】種子を冷却するステップ：種子を乾燥さ
せ、色が金色を帯びた褐色に変化した後の次のステップ
は、種子を周囲温度で冷却するステップである。

【００３９】種子から外皮を除去するステップ：従来
のやり方により、種子から外皮を除去し、分離して保存
する。

【００４０】種子を粉砕機で粉砕するステップ：次に
外皮を除去した種子を従来のやり方で粉砕する。種子の
粉砕は２００〜３００までの篩サイズとする。粉砕した
種子を粉砕機から取り出す。粉砕／粉末種子には１８％
の天然タンパク質が残されている。

【００４１】外皮を粉砕するステップ：上記の除去し
た外皮を同じ粉砕機で粉末にする。外皮の粉砕は１５０
〜２００までの篩サイズとし、線維の強度と長さを維持
する。

【００４２】種子の粉末を外皮の粉末と混合するステッ
プ：微細に粉末にした種子に１．５％の粉末外皮を混
合する。上記の混合するステップは、従来の混合機にお
いて、３０分間、約３５〜６０の低いＲＰＭで行う。

【００４３】混合物の処理するステップ：混合機から
取り出した後の上記の混合物をステンレス鋼製の気密箱
に配置し、１０〜２０分間、赤外線を当てる。

【００４４】上記の生成物を包装するステップ：赤外
線を当てた混合物を上記の箱から取り出し、包装する。

【００４５】上記の薬草抗糖尿病薬は茶さじ１〜２杯の
粉末で服用する。上記の混合物は、朝食と夕食といっし
ょに液体又は固体の食事とともに服用することができ
る。上記の混合物の線維は腸に鞘をつくり、炭水化物の
吸収を低下させ、天然インスリンを血流に送る。これに
より、少なくとも３〜４時間エネルギーを持続すること
が可能となる。

【００４６】本発明において使用される生成物は線維生
成物であり、線維は消化されないため、便秘の治療にも
大きな効果が得られており、上記の線維は腸に移動し、
腸をきれいにし、便秘の治療に有効となる。

【００４７】従来の入手可能な医薬品の使用により、膵
臓の残余インスリンは血流に比較的急速に吸収され、持
続するエネルギーは約１時間にすぎない。

【００４８】

【発明の実施の形態】

実施例１抗糖尿病薬を調製するためにＤｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆ
ｌｏｒｏｕｓの種子を、約９０〜９８．５％のＤｏｌｉ
ｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓの粉末内種と、約１０〜
１．５％の上記Ｄｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓ
の種子の粉末線維外皮として用いる。種子は水で洗い、
埃やその他の異物粒子を除去した後、上記種子をオープ
ンパンで４０〜５５℃まで加熱して乾燥させる。上記種
子を周囲温度で冷却する。外皮を除去し、取り出した内
種をメッシュサイズ１５０〜２５０に粉砕した後、線維
の長さを破壊することなく、外側線維皮を篩サイズ１０
０〜２００メッシュに粉砕する。粉末内種と外皮を９
８：２の比で混合し、包装前に１０〜２０分間、赤外線
を当てる。

【００４９】上記の薬草抗糖尿病薬は茶さじ１〜２杯の
粉末で服用する。上記の混合物は、朝食と夕食といっし
ょに液体又は固体の食事とともに服用することができ
る。

【００５０】実施例２抗糖尿病薬を調製するためにＤｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆ
ｌｏｒｏｕｓの種子を、約８９．５〜９７．５％のＤｏ
ｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓの粉末内種と、約１
０．５〜２．５％の上記Ｄｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏ
ｒｏｕｓの種子の粉末線維外皮として用いる。種子は水
で洗い、埃やその他の異物粒子を除去した後、上記種子
をオープンパンで４５〜５５℃まで加熱して乾燥させ
る。上記種子を周囲温度で冷却する。外皮を除去し、取
り出した内種をメッシュサイズ１７５〜２５０に粉砕し
た後、線維の長さを破壊することなく、外側線維皮を篩
サイズ１５０〜２５０メッシュに粉砕する。粉末内種と
外皮を９７．５：２．５の比で混合し、包装前に１０〜
２０分間、赤外線を当てる。

【００５１】上記の薬草抗糖尿病薬は茶さじ１〜２杯の
粉末で服用する。上記の混合物は、朝食と夕食といっし
ょに液体又は固体の食事とともに服用することができ
る。

【００５２】

【発明の効果】

１）本発明による治療医薬品は、副作用がない自然に存
在する非合成植物の組成物により得られる。最終生成物
の保存又は合成のために化学薬品は使用されない。

【００５３】２）本発明による生成物の成分のひとつは
高線維食品であり、天然インスリン濃度の低下のみなら
ず、便秘の治療にも有効である。

【００５４】３）本発明による植物は豊富に栽培されて
おり、きわめて費用有効であり、だれにでも入手可能で
ある。

【００５５】４）本発明による生成物は完全に薬草生成
物であり、上記の成分自体が保存剤として作用するた
め、保存剤として化学薬品は使用されない。

【００５６】５）副作用がないほか、本発明による薬草
治療薬は炭水化物の消耗を節約し、炭水化物の消耗を最
小限にして患者に多くのエネルギーを与える。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】薬草抗糖尿病治療薬であって、約９０〜
９８．５％のＤｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓの
粉末内種と、約１０〜１．５％の上記Ｄｏｌｉｃｈｏｓ
ｂｉｆｌｏｒｏｕｓの種子の粉末線維外皮とを含み、
上記の薬を１０〜２０分間にわたり放射線を当てること
を特徴とする薬草抗糖尿病治療薬。
【請求項２】上記の内種メッシュ粉末は篩の大きさが
２００〜３００であることを特徴とする請求項１記載の
薬草抗糖尿病治療薬。
【請求項３】線維外皮は１５０〜２００の篩サイズに
粉砕し、線維の強度及び長さを維持することを特徴とす
る請求項１記載の薬草抗糖尿病治療薬。
【請求項４】貯蔵寿命が１年を超えることを特徴とす
る請求項１記載の薬草抗糖尿病治療薬。
【請求項５】上記の成分がそれ自体で保存剤として作
用することを特徴とする請求項１記載の薬草抗糖尿病治
療薬。
【請求項６】上記の薬を赤外線に曝露することを特徴
とする請求項１記載の薬草抗糖尿病治療薬。
【請求項７】Ｄｏｌｉｃｈｏｓｂｉｆｌｏｒｏｕｓ
の種子を洗浄するステップと、その後に上記種子を周囲
温度で乾燥するステップと、外気中で乾燥し、オープン
パンで４０〜５５℃の温度に加熱するステップと、上記
の加熱した種子を周囲温度まで冷却するステップと、上
記種子の上記外皮を除去するステップと、望ましいメッ
シュサイズに種子を粉砕するステップと、上記外皮を粉
末サイズに粉砕し、線維構造を維持するステップと、上
記種子及び上記外皮のそれぞれの上記粉末を３５〜６０
の低ＲＰＭで３０〜４５分間、９０〜９８．５％：１０
〜１．５％の比で混合するステップと、上記の混合物を
１０〜２０分間、放射線に曝露するステップとを含むこ
とを特徴とする薬草抗糖尿病治療薬の製造方法。