JPH11294727A - 廃プラスチック処理装置 - Google Patents

廃プラスチック処理装置

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Publication number
JPH11294727A
JPH11294727A JP9359698A JP9359698A JPH11294727A JP H11294727 A JPH11294727 A JP H11294727A JP 9359698 A JP9359698 A JP 9359698A JP 9359698 A JP9359698 A JP 9359698A JP H11294727 A JPH11294727 A JP H11294727A
Authority
JP
Japan
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exhaust gas
heating
gas
waste plastic
temperature
Prior art date
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Withdrawn
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JP9359698A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Sugiyama
山 英 一 杉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭炉からの排ガスの有効利用を図って全体
としてエネルギ効率を向上させることができる廃プラス
チック処理装置を提供する。 【解決手段】 廃プラスチック処理装置は廃プラスチッ
クを加熱して生成ガスを生じさせるスクリューフィーダ
3と、プラスチックを更に加熱する溶融槽4と、プラス
チックを加熱して分解する分解槽6と、プラスチックを
加熱する残渣排出装置9とを備えている。またスクリュ
ーフィーダ3からの生成ガス、例えば塩素は塩酸吸収塔
5において回収される。生成ガスは更に脱臭炉12で燃
焼脱臭される。脱臭炉12からの排ガスは排ガスダクト
13によって加熱分解槽6に導かれ、分解槽6を加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃プラスチック、例
えば塩化ビニル樹脂(以下、PVCと称する)を含む混
合廃プラスチック等を加熱処理する廃プラスチック処理
装置に係り、特に廃プラスチックから生成される生成ガ
スを有効利用することができる廃プラスチック処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチックの利用が増加するに
つれ、廃棄されるプラスチックの量も膨大になり、埋立
て処分場の不足、焼却による有害ガスの発生等、環境問
題の一因になっている。そこで、廃プラスチックの再生
処理として、熱分解油化や固形燃料化する方法が提案さ
れている。特に、廃プラスチックを熱分解して燃料油と
して再資源化する技術は、再生品の価値が高いことなど
から注目されている。
【0003】図6に従来の廃プラスチック処理装置を示
す。図6に示すように破砕機1で破砕、細断された廃プ
ラスチック材料は、ホッパ2を経てスクリュー式脱塩素
装置3(以下、スクリューフィーダと呼ぶ)にて300
℃付近に加熱処理され、ポリ塩化ビニルから塩素が除去
される。脱塩素された溶融プラスチックは溶融槽4に導
かれ、溶融槽4内で350℃付近まで加熱・攪拌される
ことによりさらに脱塩素が継続され、98〜99%の塩
素分が除去される。スクリューフィーダ3および溶解槽
4から除去された塩素分は、塩化水素ガスの形で配管を
経て、塩酸吸収塔5に導かれ、水に吸収されて塩酸とし
て回収される。
【0004】溶融槽4から分解槽6に移された溶融プラ
スチックは、400℃付近まで加熱・昇温され、分解し
て油ガスを発生する。油ガスは生成油回収塔7に導か
れ、沸点範囲の異なる油として分けられて、重油相当
油、軽油相当油、灯油相当油として生成油回収タンク8
に回収される。一方分解槽6で分解されずに残った残渣
物は、分解槽6から連続的に排出され、残渣排出装置9
において固形の残渣として処理され、残渣回収槽10内
へ回収される。この残渣は、低品位の石炭と同程度の燃
焼カロリーの固形燃料として利用可能である。
【0005】また、塩素吸収塔5で塩酸として回収され
なかったガス成分と、生成油回収塔7で油として回収さ
れなかった低沸点のガス成分は、排ガス処理の為のスク
ラバー11を経て、脱臭炉12に送られる。次にこれら
のガス成分は脱臭炉12にて800〜850℃程度で燃
焼処理され、高温燃焼排ガスとして無害化処理した後、
大気に放出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この廃プラスチック処
理装置において、処理装置内の加熱を必要とする装置、
即ち、スクリューフィーダ3、溶融槽4、分解槽6、残
渣排出装置9、生成油回収塔7および固形燃料化装置等
については、当該装置を電気ヒーター、燃料バーナー等
により加熱し、各加熱を必要とする箇所が最適な温度に
なるよう制御している。図6に示す場合は、分解槽6を
燃料バーナーで加熱し、他は電気ヒーターで加熱するよ
うにしている。
【0007】一方、従来の廃プラスチック処理装置等で
は、廃プラスチックを連続的に処理する際に、廃プラス
チックの脱塩化水素、油化、固形燃料化処理等の過程で
排出される各種生成ガスを脱臭炉12で高温燃焼させ、
高温燃焼排ガスとして無害化処理した後、そのまま大気
に放出している。このため、廃プラスチック処理装置か
ら熱を外部に放出しており、廃プラスチック処理装置全
体のエネルギ効率が悪いという問題があった。
【0008】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、脱臭炉からの排ガスを有効利用して装置全
体のエネルギ効率を高めることができる廃プラスチック
処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、廃プラスチッ
クを加熱するプラスチック加熱装置と、廃プラスチック
からの生成ガスを加熱するガス加熱装置と、プラスチッ
ク加熱装置およびガス加熱装置からの生成ガスを導いて
燃焼させる脱臭炉とを備え、脱臭炉からの排ガスをプラ
スチック加熱装置またはガス加熱装置へ導く排ガスライ
ンを設けたことを特徴とする廃プラスチック処理装置で
ある。
【0010】本発明によれば、プラスチック加熱装置ま
たはガス加熱装置を脱臭炉から出る高温燃焼排ガスによ
り加熱することにより、その加熱装置を電気ヒーター、
燃料バーナー等により加熱する必要がなくなる。
【0011】また本発明は、廃プラスチックを加熱する
プラスチック加熱装置と、廃プラスチックからの生成ガ
スを加熱するガス加熱装置と、プラスチック加熱装置お
よびガス加熱装置からの生成ガスを導いて燃焼させる脱
臭炉とを備え、脱臭炉の出口に、脱臭炉からの排ガスに
より熱媒を加熱する熱交換器を設け、熱交換器からの熱
媒をプラスチック加熱装置またはガス加熱装置へ導く熱
媒ラインを設けたことを特徴とする廃プラスチック処理
装置である。
【0012】本発明によれば、プラスチック加熱装置ま
たはガス加熱装置を排ガスの熱により加熱された熱媒を
用いて加熱することができるので、プラスチック加熱装
置またはガス加熱装置の表面に煤、灰等の異物が付着し
たり各加熱装置の伝熱性能が低下するのを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明による廃プラ
スチック処理装置の第1の実施の形態を示す図である。
【0014】図1に示すように、廃プラスチック処理装
置は廃プラスチックを破砕、細断する破砕機1と、廃プ
ラスチックを収納するホッパ2と、ホッパ2から投入さ
れた廃プラスチックを加熱処理して廃プラスチックから
塩素を除去するスクリュー式脱塩素装置3とを備えてい
る。
【0015】この場合、破砕機1で破砕、細断された廃
プラスチック材料は、ホッパ2を経てスクリュー式脱塩
素装置3(以下、スクリューフィーダと呼ぶ)にて30
0℃付近に加熱処理され、ポリ塩化ビニルから塩素が除
去される。脱塩素された溶融プラスチックは溶融槽4に
導かれ、溶融槽4内で350℃付近まで加熱・攪拌され
ることによりさらに脱塩素が継続され、98〜99%の
塩素分が除去される。スクリューフィーダ3および溶解
槽4から除去された塩素分は、塩化水素ガスの形で配管
を経て、塩酸吸収塔5に導かれ、水に吸収されて塩酸と
して回収される。
【0016】溶融槽4から分解槽6に移された溶融プラ
スチックは、400℃付近まで加熱・昇温され、分解し
て油ガスを発生する。油ガスは生成油回収塔7に導か
れ、沸点範囲の異なる油として分けられて、重油相当
油、軽油相当油、灯油相当油として生成油回収タンク8
に回収される。一方分解槽6で分解されずに残った残渣
物は、分解槽6から連続的に排出され、残渣排出装置9
において固形の残渣として処理され、残渣回収槽10内
へ回収される。この残渣は、低品位の石炭と同程度の燃
焼カロリーの固形燃料として利用可能である。
【0017】また、塩素吸収塔5で塩酸として回収され
なかったガス成分と、生成油回収塔7で油として回収さ
れなかった低沸点のガス成分は、排ガス処理の為のスク
ラバー11を経て、脱臭炉12に送られる。次にこれら
のガス成分は脱臭炉12にて800〜850℃程度で燃
焼処理され、高温燃焼排ガスとして無害化処理した後、
大気に放出している。尚、スクリューフィーダ3あるい
は溶融槽4にて脱塩素された溶融プラスチックを固形燃
料化装置に直接排出し、固形燃料として回収し有効利用
することも可能である。
【0018】また図1に示すように、脱臭炉12にて8
00〜850℃程度で燃焼処理された高温燃焼排ガスは
高温燃焼排ガスダクト(排ガスライン)13を通って、
廃プラスチック処理装置内の加熱を必要とする箇所、例
えば分解槽6側へ送られるようになっている。この場
合、分解槽6の外側にはジャケット6aが設置され、高
温燃焼排ガスダクト13内の排ガスは分解槽6外側に設
置したジャケット6a内へ燃焼排ガス入口ノズル6bか
ら流入する。その後、ジャケット6a内の排ガスは分解
槽6内部の溶融プラスチックを加熱した後、燃焼排ガス
出口ノズル6cから流出する。
【0019】分解槽6内の溶融プラスチックは、400
℃付近に加熱・昇温され、分解して油ガスを発生させ、
この油ガスは上述のように生成油回収塔7に送られる。
このように脱臭炉12からの高温燃焼排ガスによって加
熱する方式により、従来分解槽6の加熱源としていた電
気ヒーター、燃料バーナ等を設置する必要がなくなる。
【0020】なお分解槽6の外側に設置するジャケット
6aは内部に仕切り板6dを有しており、分解槽6内の
溶融プラスチックに対してなるべく均一に高温燃焼排ガ
スの熱が伝達されるように仕切り板6dによって高温燃
焼排ガスがジャケット6a内を螺旋状に旋回するように
なっている。
【0021】また、分解槽6内には分解槽6内の溶融プ
ラスチック内の温度を計測する熱電対6eが設置され、
脱臭炉12から分解槽6に至る途中の高温燃焼排ガスダ
クト13には、流量調整用ダンパ等の流量調整手段14
が設置されている。この流量調整手段14により分解槽
6内の溶融プラスチ材料の温度が設定値よりも高くなっ
た時には、脱臭炉12からの高温燃焼排ガスの流量を減
少させ、低くなった時は流量を増加させる。このことに
より、分解槽6内の溶融プラスチックの温度を設定値に
制御することができる。
【0022】尚、分解槽6内の溶融プラスチックに対し
てなるべく均一に高温燃焼排ガスの熱が伝達されるよう
にするため、ここに示すジャケット6aの構造以外にも
様々な構造のものを用いてもよい。
【0023】また、図1では脱臭炉12から出る高温燃
焼排ガスを分解槽6の加熱源に用いる構成にしている
が、脱臭炉12から出る高温燃焼排ガスを、分解槽6以
外の加熱装置、例えば、スクリューフィーダ3、溶融槽
4、残渣排出装置9、生成油回収塔7、固形燃料化装置
等の装置、及び、接続配管系等の加熱源に用いるように
することもできる。このうち、スクリューフィーダ3、
溶融槽4、分解槽6および残渣排出装置9はプラスチッ
クを加熱するプラスチック加熱装置であり、生成油回収
塔7は生成ガス(油ガス)を加熱するガス加熱装置とな
っている。
【0024】このように、本実施の形態によれば、加熱
を必要とする装置に脱臭炉12から出る高温排ガスを排
ガスダクト13で導いて加熱することにより、その装置
を電気ヒーター、燃料バーナー等により加熱する必要が
なくなる。このため廃プラスチック処理装置全体のエネ
ルギー効率の向上を図ることができる。
【0025】次に、図2により本発明の第2の実施の形
態について説明する。図2において、図1に示す第1の
実施の形態と同一部分については、同一符号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0026】図2に示すように脱臭炉12にて800〜
850℃程度で燃焼処理された高温燃焼排ガスは2流路
に分岐した排ガスダクト13で導びかれ、廃プラスチッ
ク処理装置内の加熱を必要とする箇所、例えば、分解槽
6および残渣排出装置9に達する。分解槽6および残渣
排出装置9の各々の外側に設置したジャケット6a,9
aの燃焼排ガス入口ノズル6b,9bに流入する。ジャ
ケット6a,9a内の排ガスは分解槽6および残渣排出
装置9の内部の溶融プラスチックを加熱した後、各ジャ
ケット6a,9aに設けられた燃焼排ガス出口ノズル6
c,9cから流出する。さらに、これらの排ガスは合流
して溶融槽4の外側に設置したジャケット4aの燃焼排
ガス入口ノズル4bに流入する。このようにして分解槽
6、残渣排出装置9および溶融槽4が最適な温度になる
ように調整している。
【0027】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について述べる。脱臭炉12からの排ガスは2流
路に分岐された排ガスダクト13を経て、分解槽6およ
び残渣回収装置9の各々の外側に設置したジャケット6
a,9aの燃焼排ガス入口ノズル6b,9bに並列に流
入する。このとき高温燃焼排ガスにより分解槽6および
残渣排出装置9の内部の溶融プラスチックが加熱され、
分解槽6内では溶融プラスチックを400℃付近に加熱
・昇温させることができる。一方、残渣回収装置9内で
は分解槽6から流入した溶融プラスチックを450℃付
近までさらに加熱・昇温させ、溶融プラスチック中の油
ガス分をほとんど蒸発させることができる。
【0028】次に分解槽6および残渣排出装置9にて発
生した油ガスは生成油回収塔7に送られ、他方、残渣排
出装置9を経て残渣回収槽10で回収された残渣は、固
形燃料化装置等に送られる。
【0029】次に、分解槽6および残渣排出装置9のジ
ャケット6a,9a内の排ガスは燃焼排ガス出口ノズル
6c,9cから出た後再び合流し、溶融槽4の外側に設
置したジャケット4aへ燃焼排ガス入口ノズル4bから
流入する。次にジャケット4a内の排ガスは溶融槽4内
の溶融プラスチックを350℃付近まで加熱した後、燃
焼排ガス出口ノズル4cから流出する。
【0030】なお、溶融槽4内に送られた溶融プラスチ
ックは、加熱・攪拌されることによりスクリューフィー
ダ3に引き続いてさらに脱塩素処理され、98〜99%
の塩素分を除去するようになっている。
【0031】このように脱臭炉12からの高温燃焼排ガ
スを排ガスダクト13により導いて加熱する方式によ
り、従来、溶融槽4、分解槽6および残渣排出装置9の
加熱源として設けられていた電気ヒーター、燃焼バーナ
等を設置する必要がなくなる。この溶融槽4、分解槽6
および残渣排出装置9の外側に設置するジャケット4
a,6a,9aは、仕切板4d,6d,9dを有し、各
装置内部の溶融プラスチックになるべく均一に高温燃焼
排ガスの熱が伝達されるように、この仕切板4d,6
d,9dによって高温燃焼排ガスがジャケット4a,6
a,9a内を螺旋状に旋回するようになっている。
【0032】また、各装置内には内部の溶融プラスチッ
ク材料の温度を計測する熱電対4e,6e,9eが設け
られ、さらに脱臭炉12から分解槽6、残渣排出装置9
に至る途中の排ガスダクト13には、流量調整用ダンパ
の流量調整手段14が設置されている。分解槽6および
残渣排出装置9内の溶融プラスチック材料の温度が設定
値よりも高くなった時には、脱臭炉12からの高温燃焼
排ガスの流量を減少させ、低くなった時は流量を増加さ
せることにより、溶融プラスチック材料の温度を設定値
に制御することができる。
【0033】なお、図2では脱臭炉12から出る高温排
ガスにより分解槽6および残渣排出装置9を並列で加熱
した後、これら排ガスを合流させ、次に排ガスにより溶
融槽4を直列で加熱するようにしている。しかしなが
ら、これに限らず廃プラスチック処理装置内の各被加熱
個所、即ち、スクリューフィーダ3、溶融槽4、分解槽
6、残渣排出装置9、生成油回収塔7、固形燃料化装置
等の装置、および接続配管系等を温度条件に合わせて、
各被加熱個所が最適な温度になるように、種々の構成で
加熱することができる。従ってその加熱構成、高温燃焼
排ガス系統の組合わせ形態は様々な形態が考えられる。
【0034】このように、本実施の形態によれば、廃プ
ラスチック処理装置内の加熱を必要とする複数の箇所が
最適な温度になるように高温燃焼排ガスの流れを構成す
る。このことにより、高温排ガスの持つエネルギーを廃
プラスチック処理装置内で有効に利用できる。
【0035】次に、図3により本発明の第3の実施の形
態について説明する。図3において、図1に示す第1の
実施の形態と同一部分については、同一符号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0036】図3に示すように、排ガスダクト13内の
排ガスは各被加熱個所(分解槽6、残渣排出装置9、お
よび溶融槽4)の手前で分岐するバイバス流路6f,9
f,4fにより分岐される。バイパス流路6f,9f,
4fにはバイパス流量をコントロールする高温排ガスダ
ンパ6g,9g,4gが設けられている。また排ガスダ
クト13の分解槽6、残渣排出装置9および溶融槽4の
直前には高温燃焼排ガスに対して低温ガスとしての空気
を混入できるブロア6h,9h,4hが設置され、各被
加熱個所を最適な温度に調整している。
【0037】また図3において、分解槽6、残渣排出装
置9および溶融槽4には、内部の溶融プラスチックの温
度を計測する熱電対6e,9e,4eが設置されてい
る。そして熱電対6e,9e,4eに基づいて各被加熱
装置4,6,9内の溶融プラスチックの温度が設定値よ
りも高くなった時にはバイパスダンパ4g,6g,9g
を開にし、さらに、空気を混入できるブロア6h,9
h,4hを起動させる。逆に、低くなった時はバイパス
ダンパ4g,6g,9gを閉にし、さらに、空気を混入
できるブロア6h,9h,4hを停止させる。ここで、
バイパスダンパ4g,6g,9g、ブロア6h,9h,
4hは各被加熱装置4,6,9内の溶融プラスチック材
料の温度条件により、同時に作動させてもよく、どちら
か片方だけ作動させてもよい。
【0038】溶融プラスチック材料の温度を設定値に制
御する機能として、高温燃焼排ガスに空気等の低温ガス
を混入できる手段6h,9h,4hと、高温燃焼排ガス
を被加熱個所手前で分岐させる機能6g,9g,4g,
6f,9f,4fを備えているため、廃プラスチック処
理装置の定常運転時において、加熱を必要とする複数の
箇所について夫々の昇温、降温を短時間で行なうことが
できる。さらに、廃プラスチック処理装置の停止操作時
においては、各被加熱装置のバイパスダンパ6g,9
g,4gを開にし、さらに、空気を混入できるブロア6
h,9h,4hを起動させることにより、各被加熱装置
6,9,4の降温を短時間で行なうことができる。
【0039】尚、各被加熱装置6,9,4の高温燃焼排
ガス流量を制御するための手段については、ここに示す
ダンパ以外にも様々な調整手段が考えられる。また、高
温燃焼排ガスに混入させる低温ガスとしては、空気以外
にも窒素等の不活性ガスも考えられる。
【0040】また、図3において脱臭炉12から排ガス
ダクト13で導かれる高温燃焼排ガスにより、まず、各
被加熱個所(分解槽6、及び、残渣排出装置9)を並列
加熱した後、これら燃焼排ガスを合流させ、次の被加熱
個所(溶融槽4)を直列加熱するようにしているが、廃
プラスチック処理装置内の各被加熱個所、即ち、スクリ
ューフィーダ3、溶融槽4、分解槽6、残渣排出装置
9、生成油回収塔7、固形燃料化装置等を温度条件に合
わせて、各被加熱個所が最適な温度になるように、種々
の構成で加熱することがきる。この場合、その加熱構
成、高温排ガス系統組合わせ形態は様々な形態が考えら
れる。
【0041】このように、本実施の形態によれば、廃プ
ラスチック処理装置の定常運転時において、加熱を必要
とする複数の箇所について夫々の昇温、降温を短時間で
行なうことができ、廃プラスチック処理装置内の各装置
4,6,9を最適な温度に制御でき、常時安定した運転
を行う廃プラスチック処理装置を提供することができ
る。さらに、廃プラスチック処理装置の停止操作時にお
いても、廃プラスチック処理装置内の各装置4,6,9
を素早く降温することができ、安全な状態で停止させる
ことができる。
【0042】次に、図4により本発明の第4の実施の形
態を説明する。図4において、図1に示す第1の実施の
形態と同一部分については、同一符号を付し、詳細な説
明は省略する。
【0043】図4に示すように、排ガスダクト13内の
高温排ガスは各被加熱個所(溶融槽4、分解槽6、およ
び残渣排出装置9)の手前に設けられた加熱用バーナ4
i,6i,9iにより加熱され、各被加熱個所が最適な
温度になるようにしている。
【0044】図4に示すように、溶融槽4、分解槽6お
よび残渣排出装置9内には内部の溶融プラスチック材料
の温度が計測できる熱電対4e,6e,9eが設定され
ている。また排ガスダクト13には高温燃焼排ガスに空
気を混入するブロア4h,6h,9hが設けられてい
る。また溶融槽4、分解槽6および残渣排出装置9の外
側にはジャケット4a,6a,9aが設けられ、ジャケ
ット4a,6a,9aの直前には、排ガスダクト13内
の高温燃焼排ガスをバイパス経路4f,6f,9fに送
るバイパスダンパ4g,6g,9gが設けられ、さらに
各被加熱個所の手前に加熱用バーナ4i,6i,9iが
設置されている。
【0045】図4において、各被加熱装置4,6,9内
の溶融プラスチックの温度が設定値よりも高くなった時
にはバイパスダンパ4g,6g,9gを開とし、空気を
混入できるブロア4h,6h,9hを起動させる。逆
に、低くなった時はバイパスダンパ4g,6g,9gを
閉とし、空気を混入できるブロア4h,6h,9hを停
止させる。同時に加熱用バーナ4i,6i,9iを起動
させる。ここで、バイパスダンパ4g,6g,9g、ブ
ロア4h,6h,9hおよび加熱用バーナ4i,6i,
9iは各被加熱装置4,6,9内の溶融プラスチックの
温度条件により、同時に作動させてもよく、いずれかを
選択的に作動させても良い。
【0046】溶融プラスチックの温度を設定値に制御す
る機能として、排ガスダクト13内の高温燃焼排ガスに
空気等の低温ガスを混入できるブロア4h,6h,9h
と、高温燃焼排ガスを被加熱個所手前で分岐させるバイ
パスダンパ4g,6g,9gおよびバイパス経路4f,
6f,9fに加えて、加熱用バーナ4i,6i,9iを
備えている。このため廃プラスチック処理装置の定常運
転時において、加熱を必要とする複数の箇所について夫
々の昇温をより短時間に行なうことができる。さらに、
廃プラスチック処理装置の起動操作時においては、加熱
用バーナ4i,6i,9iを起動させることにより、各
被加熱装置4,6,9の昇温を短時間に行なうことがで
きる。
【0047】各被加熱装置4,6,9の手前に設置する
加熱源としては、ここに示す加熱用バーナ以外にも様々
な加熱手段が考えられることは言うまでもない。また、
図4において、脱臭炉12から排ガスダクト13で導か
れる高温排ガスにより各被加熱個所(分解槽6、及び、
残渣排出装置9)を並列加熱した後、これら排ガスを合
流させ、次の被加熱個所(溶融槽4)を直列加熱するよ
うにしている。しかしながら廃プラスチック処理装置内
の各被加熱個所、即ち、スクリューフィーダ3、溶融槽
4、分解槽6、残渣排出装置9、生成油回収塔7、固形
燃料化装置等を温度条件に合わせて、各被加熱個所が最
適な温度になるように、種々の構成で加熱することがで
きる。この場合、その加熱構成、高温排ガス系統組合わ
せ形態は様々な形態が考えられる。
【0048】このように、本実施の形態によれば、廃プ
ラスチック処理装置の定常運転時において加熱を必要と
する複数の箇所について夫々の昇温を短時間で行なうこ
とができる。また廃プラスチック処理装置内の各装置
4,6,9を最適な温度になるように制御でき、常時安
定した運転を行うことができる。さらに、廃プラスチッ
ク処理装置の脱臭炉から高温燃焼排ガスを排気していな
い起動操作時においても、廃プラスチック処理装置内の
各装置4,6,9を素早く昇温することができ、安全な
状態で起動させることができる。
【0049】次に図5により本発明の第5の実施の形態
を説明する。図5において、図1に示す第1の実施の形
態と同一部分については、同一符号を付し、詳細な説明
は省略する。
【0050】図5に示すように脱臭炉12の出口に熱交
換器15が設けられ、この熱交換器15において脱臭炉
12から出る高温燃焼排ガスにより熱媒が加熱される。
加熱された熱媒は、熱媒ライン15aを通って、廃プラ
スチック処理装置内の加熱を必要とする装置(スクリュ
ーフィーダ3、分解槽6、残渣排出装置9、溶融槽4お
よび生成油回収塔7)に順次供給され、その後熱交換器
15に戻るようになっている。
【0051】このように、熱媒により廃プラスチック処
理装置内の熱を必要とする装置3,4,6,7,9を加
熱することにより、脱臭炉12から出る高温燃焼排ガス
の排熱を効率的に各装置3,4,6,7,9に供給で
き、定常運転時において各装置3,4,6,7,9の昇
温、降温操作を安定して行なうことができる。また、各
装置3,4,6,7,9を排ガスで加熱するに際し、高
温燃焼排ガスは直接各装置3,4,6,7,9の表面に
接触させないので、各装置3,4,6,7,9の表面へ
の煤、灰等の異物の付着を防止することができ、各装置
3,4,6,7,9の伝熱性能の低下を防止することが
できる。さらに、熱媒は高温排ガスに比べて熱伝達率が
かなり大きいので、廃プラスチック処理装置内の被加熱
箇所を小型化できる。
【0052】ところで各被加熱箇所(スクリューフィー
ダ3、分解槽6、残渣排出装置9、溶融槽4および生成
油回収塔7)への熱媒ライン15aは、運転中の各被加
熱箇所3,4,6,7,9が最適な温度になるように構
成される。例えば熱媒ライン15aを直列あるいは並列
に組んでもよく、その加熱構成、高温排ガス系統組合わ
せ形態は様々な形態が考えられることは言うまでもな
い。
【0053】また、熱媒ライン15aには熱媒の流量を
制御する熱媒体流量調整バルブ等の流量調整手段16が
設置されている。さらにこの他に、熱媒を各被加熱箇所
の手前で分岐させる機能、熱媒を空気等の低温ガスによ
り冷却させる機能(各被加熱箇所の温度上昇を抑える機
能)、あるいは熱媒を加熱用バーナ等の別な加熱源によ
り加熱させる機能(各被加熱箇所を温度上昇させる機
能)等を熱媒ライン15aに設けて運転中の各被加熱箇
所の微妙な温度調整を行ってもよい。この各被加熱箇所
の温度調節方法については、上記第3の実施の形態およ
び第4の実施の形態に記載されたものと同様の構成のも
のを用いることができる。
【0054】本実施の形態によれば、廃プラスチック処
理装置の定常運転時において加熱を必要とする複数の箇
所について夫々の昇温、降温操作を安定して行なうこと
ができる。また各装置3,4,6,7,9を排ガスで加
熱するに際し、各装置3,4,6,7,9の表面に煤、
灰等の異物が付着して、各装置3,4,6,7,9の伝
熱性能が低下するのを防止することができる。また、各
装置3,4,6,7,9を小型化することができる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
ラスチック加熱装置またはガス加熱装置等加熱のうち必
要とする箇所を脱臭炉から出る高温燃焼排ガスにより加
熱することにより、各加熱装置を電気ヒーター、燃焼バ
ーナー等により加熱する必要がなくなり、廃プラスチッ
ク処理装置全体のエネルギー効率の向上に寄与できる。
また各加熱装置を排ガスで加熱された熱媒により加熱す
ることにより、各加熱装置の表面に煤または異物が付着
することはなく、伝熱性能の低下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による廃プラスチック処理装置の第1の
実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明による廃プラスチック処理装置の第2の
実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明による廃プラスチック処理装置の第3の
実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明による廃プラスチック処理装置の第4の
実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明による廃プラスチック処理装置の第5の
実施の形態を示す構成図。
【図6】従来の廃プラスチック処理装置の構成図。
【符号の説明】
3 スクリューフィーダ 4 溶解槽 5 塩酸吸収塔 6 分解槽 7 生成油吸収塔 8 生成油回収タンク 9 残渣排出装置 10 残渣回収槽 12 脱臭炉 13 排ガスダクト 15 熱交換器 15a 熱媒ライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃プラスチックを加熱するプラスチック加
    熱装置と、 廃プラスチックからの生成ガスを加熱するガス加熱装置
    と、 プラスチック加熱装置およびガス加熱装置からの生成ガ
    スを導いて燃焼させる脱臭炉とを備え、 脱臭炉からの排ガスをプラスチック加熱装置またはガス
    加熱装置へ導く排ガスラインを設けたことを特徴とする
    廃プラスチック処理装置。
  2. 【請求項2】排ガスラインはプラスチック加熱装置およ
    びガス加熱装置のうち少なくとも2箇所以上に連結され
    ていることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチック
    処理装置。
  3. 【請求項3】排ガスラインに低温ガス供給部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の廃プラスチック処理装
    置。
  4. 【請求項4】排ガスラインに加熱源を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の廃プラスチック処理装置。
  5. 【請求項5】廃プラスチックを加熱するプラスチック加
    熱装置と、 廃プラスチックからの生成ガスを加熱するガス加熱装置
    と、 プラスチック加熱装置およびガス加熱装置からの生成ガ
    スを導いて燃焼させる脱臭炉とを備え、 脱臭炉の出口に、脱臭炉からの排ガスにより熱媒を加熱
    する熱交換器を設け、 熱交換器からの熱媒をプラスチック加熱装置またはガス
    加熱装置へ導く熱媒ラインを設けたことを特徴とする廃
    プラスチック処理装置。
JP9359698A 1998-04-06 1998-04-06 廃プラスチック処理装置 Withdrawn JPH11294727A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296009A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Toshiba Corp 廃プラスチック処理装置

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