JPH11294247A - 操作量検出システム - Google Patents

操作量検出システム

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Publication number
JPH11294247A
JPH11294247A JP9175998A JP9175998A JPH11294247A JP H11294247 A JPH11294247 A JP H11294247A JP 9175998 A JP9175998 A JP 9175998A JP 9175998 A JP9175998 A JP 9175998A JP H11294247 A JPH11294247 A JP H11294247A
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JP
Japan
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learning
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detection value
idle
start position
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Pending
Application number
JP9175998A
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English (en)
Inventor
Kunio Nishimura
邦夫 西村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のアクセル開度センサ等の取り付け誤
差を学習にて補償する場合に、学習による更新がなされ
ないような誤学習を検出し、不適切な学習値が維持され
るのを防止する。 【解決手段】 アイドルオフ状態のままで(S230で
「YES」)、アクセル開度epdlが長期間ほとんど
動かなくなる状況(S220,S240で「YES」)
を捉えることで、アイドル位置学習値egpdlは誤学
習されていると判定することができる。この判定により
アイドルオン位置学習処理で得られたアイドル位置学習
値egpdlを適切な初期値に設定することができる
(S250)。以後、アイドルオン位置学習制御におい
て学習処理を起動することが可能となり、適切なアイド
ル位置学習値egpdlが得られるので、アクセル開度
を正確に検出でき、ドライバビリティを維持させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のアクセ
ル開度検出システムやスロットル開度検出システムなど
のように、操作がなされていない場合にはスタート位置
方向に戻される操作部が存在し、この操作部に対して操
作が行われた場合に、その操作量を、前記操作部に連動
する変位センサの実検出値と前記スタート位置で学習さ
れている前記検出値との差に基づいて求める操作量検出
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料噴射量制御のみでなく、クル
ーズコントロールやトラクションコントロールといった
制御のために、アクセルペダルとスロットルバルブとを
機械的に連動させずに、アクセルペダルの操作に基づい
て、間接的にスロットルバルブを調整するシステムが存
在する。すなわち、アクセルペダルの操作量(アクセル
開度)をアクセル開度センサにより検出し、スロットル
バルブの開度(スロットル開度)をスロットルポジショ
ンセンサにより検出し、これらの検出値とその他の運転
状態とに基づいて、DCモータなどが設けられたいわゆ
る電子スロットルによりスロットル開度をフィードバッ
ク制御する制御システムが知られている。
【0003】このような制御システムに用いられるアク
セル開度センサやスロットルポジションセンサは、アク
セルレバーやスロットル等に取り付けた際に生じた取り
付け誤差を考慮して、特定の状況下にセンサ出力と実際
の開度との差を学習して、正確な開度を検出するように
している。
【0004】例えば、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポ
ンプに備えられたアクセルレバーに、アクセル開度セン
サを取り付けた場合の誤差を補償する装置が知られてい
る(特開昭59−101576号)。この装置では、ア
クセル開度がアイドル判定値よりも小さい値を示した場
合に、ディーゼルエンジンがアイドル状態にあるものと
判定して、この時にアクセル開度センサから検出した値
が、学習値よりも小さい場合には、その検出値を学習値
として記憶して、アイドル開度として用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、アクセル開度
センサのアイドル位置は比較的大きな、例えば、16°
〜18°程度の出力がなされる位置に設定されている。
したがって、アイドル時の学習値は、この16°〜18
°の近傍の検出値になるのが普通である。
【0006】しかし、ノイズ等の何らかの異常により、
アイドル時の学習値が比較的小さな値、例えば、5°程
度になる誤学習がなされる可能性がある。このように、
誤学習が生じて、実際のアイドル位置から大きく離れた
位置が学習値として記憶されると、実際のアクセル開度
はアイドル状態(16°〜18°)となっているにも関
わらず、学習値がかなり低い(5°)ので、その差はア
イドル判定値よりも大きくなってしまう。このため、実
際にはアイドル開度に達しているにもかかわらず、未だ
アイドル状態に至っていないと判断される。しかもこれ
以上は検出値は小さい開度にならないので、以後、学習
による更新が不可能となり、少なくともバッテリが外さ
れるまでは誤学習された値が維持されることになる。
【0007】このように誤学習で記憶された値が維持さ
れると、運転を継続している限り、アクセルペダルの操
作量や各種制御による調整量と、内燃機関の状態との間
にずれを生じて、ドライバビリティを損なうおそれがあ
った。
【0008】このようなことは、その他のセンサ、例え
ば、スロットルポジションセンサにおいても同様であ
り、取り付け誤差が学習により補償されていないと、モ
ータによるスロットルバルブのフィードバック制御が正
確にできなくなり、運転者のアクセル操作や、スロット
ル開度に関連した各種制御に誤差を生じて、ドライバビ
リティに問題を生じるおそれがあった。
【0009】本発明は、上述したごとく、センサの取り
付け誤差を学習にて補償する場合において、学習による
更新がなされないような誤学習をしていることを検出す
ることを目的とし、また、このような誤学習により不適
切な学習値が維持され続けるのを防止することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の操作量検出シ
ステムは、操作されていない場合にはスタート位置方向
に戻される操作部に対して操作が行われた場合の操作量
を、前記操作部に連動する変位センサの実検出値と前記
スタート位置で学習されている前記変位センサの検出値
との差に基づいて求める操作量検出システムであって、
前記実検出値と前記スタート位置で学習されている検出
値との差に基づく位置がスタート位置に該当する範囲に
含まれる場合に、前記実検出値に基づいて前記スタート
位置における検出値を学習するスタート位置検出値学習
手段と、前記実検出値と前記スタート位置で学習されて
いる検出値との差に基づく位置がスタート位置に該当す
る範囲に含まれない状態で、異常判定期間の間、前記実
検出値にほとんど変化がない場合に、前記スタート位置
検出値学習手段にて学習された検出値は誤学習されてい
ると判定する誤学習判定手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0011】操作されていない場合にはスタート位置
(例えばアイドル位置)方向に戻される操作部に対して
操作が行われた場合、この操作量を、前記操作部に連動
する変位センサの実検出値と前記スタート位置で学習さ
れている前記検出値との差に基づいて求める操作量検出
システムにおいては、スタート位置(例えば、アイドル
位置)という特別な位置は、操作がなされていない場合
には、長期間、その位置に維持される状態がしばしば生
じる。しかし、スタート位置以外の位置には、操作がな
されることにより到達することから、スタート位置以外
のある特定の位置に長期間止まっている頻度は、スター
ト位置に比較すれば非常に小さいか、ほとんど無いに等
しい。
【0012】したがって、発明が解決しようとする課題
の欄にて説明した誤学習が、スタート位置検出値学習手
段にてなされていたとしても、実検出値と前記スタート
位置で学習されている検出値との差に基づく位置がスタ
ート位置に該当する範囲に含まれていない状態で、前記
実検出値が長期間ほとんど動かなくなれば、実際にはス
タート位置に該当する範囲にあると推定することができ
る。なお、長期間ほとんど動かなくなるとの判断対象
は、実検出値とスタート位置で学習されている検出値と
の差に基づく位置でもよく、この位置が長期間ほとんど
動かなくなることは、実検出値が長期間ほとんど動かな
くなることを意味している。いずれにしても、操作の変
化がほとんどなくなったことが判定できればよい。
【0013】このように、スタート位置に該当する範囲
ではない状態のままで実検出値が長期間ほとんど動かな
くなるとの現象は、スタート位置検出値学習手段にて学
習された検出値に間違った値、特に正しい検出値よりも
小さい側に大きくずれている場合に生じる。したがっ
て、実検出値と前記スタート位置で学習されている検出
値との差に基づく位置がスタート位置に該当する範囲で
はない状態のままで、実検出値が長期間ほとんど動かな
くなれば、スタート位置検出値学習手段にて学習された
検出値は誤学習されていると判定することができ、以
後、適切な対処を行うことができるようになる。
【0014】請求項2の操作量検出システムは、請求項
1記載の構成に対して、更に、前記誤学習判定手段にて
誤学習であると判定された場合、前記スタート位置検出
値学習手段にて学習されている検出値を初期値化する学
習値初期値化手段を備えている。
【0015】このことにより、請求項1に示した誤学習
判定手段にて誤学習であると判定された場合の対処とし
て、スタート位置検出値学習手段にて学習された検出値
を、実際とは大きなずれが生じることがない初期値に設
定することができる。このように、誤学習により設定さ
れている値よりも適切な値が学習値としてスタート位置
検出値学習手段に設定されるので、以後、実検出値と前
記スタート位置で学習されている検出値との差がスター
ト位置に該当する範囲に含まれる状況が実現されるよう
になり、スタート位置検出値学習手段において学習処理
を起動することが可能となる。このようにして、スター
ト位置の正確な検出値が学習値として得られるようにな
る。
【0016】したがって、誤学習判定手段により、スタ
ート位置検出値学習手段の学習による更新がなされない
ような誤学習をしていることを検出することができると
ともに、学習値初期値化手段により、スタート位置検出
値学習手段において学習が再開されるようになるので、
誤学習により不適切な学習値が維持され続けるのを防止
し、適切な学習値が設定されることになる。
【0017】請求項3に示したごとく、前記学習値初期
値化手段による初期値化は、具体的に示すと、前記スタ
ート位置検出値学習手段にて学習されている検出値を、
前記実検出値との差に基づく位置がスタート位置に該当
する範囲に入るように設定する処理である。
【0018】このことにより、スタート位置検出値学習
手段にて学習が実行され、誤学習が更新されて正確な学
習値を得ることができる。請求項4に示したごとく、前
記操作部は、自動車のアクセルペダルであり、前記変位
センサはアクセル開度センサであることとしてもよい。
したがって、この場合のスタート位置はアイドル位置で
ある。
【0019】このことにより、アクセル開度を正確に検
出でき、ドライバビリティを維持させることができる。
請求項5に示したごとく、前記操作部は、内燃機関のス
ロットルバルブの開閉状態を調整するアクチュエータで
あり、前記変位センサはスロットルポジションセンサで
あることとしてもよい。したがって、この場合のスター
ト位置はアイドル位置である。
【0020】このことにより、スロットル開度を正確に
検出でき、ドライバビリティを維持させることができ
る。なお、このような操作量検出システムの各手段をコ
ンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コン
ピュータシステム側で起動するプログラムとして備える
ことができる。このようなプログラムの場合、例えば、
ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可
能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、こ
のROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシ
ステムに組み込んで用いることができる。この他、フロ
ッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハー
ドディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロードし
て起動することにより用いてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]上述した発明が
適用された内燃機関制御装置2の概略構成を、図1のブ
ロック図に示す。本内燃機関制御装置2は、自動車を走
行駆動させるために自動車に搭載されたガソリンエンジ
ン4の制御を行っている。
【0022】図1に示すごとく、エンジン4は4つのシ
リンダ6を有しており、同シリンダ6内にはそれぞれ燃
焼室8が形成されている。また、エンジン4には吸気管
10および排気管12がそれぞれ接続されている。
【0023】吸気管10の内部にはバタフライ弁式のス
ロットルバルブ14が回転可能に設けられている。この
スロットルバルブ14の回転軸16はDCモータ18に
駆動連結されており、回転軸16がDCモータ18によ
って回転されることにより、スロットルバルブ14の開
度(スロットル開度)が変更される。吸気管10の内部
を通じて燃焼室8に導入される空気の吸入量(吸気量)
は、このスロットルバルブ14の開度に応じて調節され
る。
【0024】スロットルバルブ14とDCモータ18と
の間には電磁クラッチ20が設けられており、この電磁
クラッチ20によりスロットルバルブ14とDCモータ
18との連結を遮断・接続することができる。なお、図
2に、スロットルバルブ14、DCモータ18および電
磁クラッチ20等の駆動系統を模式的に示している。
【0025】ここで、スロットルバルブ14は、第1ス
プリング22により閉弁方向、すなわちアイドル位置方
向へ回動付勢されている。したがって、電磁クラッチ2
0によってスロットルバルブ14とDCモータ18との
連結が遮断されると、第1スプリング22の付勢力によ
ってスロットルバルブ14は略全閉状態(ここでは全閉
より3°開方向の位置)となり、吸気量はアイドリング
運転が可能な最小量にまで減少するようになっている。
なお、図2の模式図では、スロットルバルブ14は回転
軸16を回動するための第1部材14aおよび第2部材
14bを介して第1スプリング22にてアイドル方向に
付勢されているが、スロットルバルブ14側の第2部材
14bは、第2スプリング24によりスロットルバルブ
14の開方向に付勢されていることにより、第1部材1
4aと接触している。また、第2スプリング24は第1
スプリング22よりも付勢力が弱いので、第2スプリン
グ24のみの付勢力では、第1部材14aをストッパ2
6から離すことはなく、スロットルバルブ14は全閉位
置に設けられているストッパ28から3°開いている位
置を維持する。なお、制御によるDCモータ18の回転
により、第2部材14bはストッパ28に接触する位置
までスロットルバルブ14を閉じることができる。第2
部材14bがストッパ28に接触した状態ではスロット
ルバルブ14は全閉状態となる。
【0026】自動車の運転室に設けられたアクセルペダ
ル30に連動してアクセル開度センサ32(変位センサ
に相当する)が設けられて、運転者による踏み込み操作
量に応じた信号を出力している。なお、図2に示したご
とく、アクセルペダル30に連動する第3部材30a
は、アクセルペダル30が最大踏込量ちかくまで踏み込
まれたときにのみ、第1部材14aに当接することで、
スロットルバルブ14とアクセルペダル30とを機械的
に連動させてスロットルバルブ14を、ある程度開弁さ
せることができる。このことにより、スロットルバルブ
14とDCモータ18との連結が遮断された場合でも、
スロットルバルブ14の開弁操作により自動車は退避走
行することができる。なお、アクセルペダル30は第3
部材30aを介してスプリング30bによりアイドル位
置方向に付勢されている。
【0027】スロットルバルブ14の近傍にはスロット
ルポジションセンサ34が設けられており、このスロッ
トルポジションセンサ34からはスロットルバルブ14
の開度、即ちスロットル開度に応じた信号が出力され
る。
【0028】また、前記運転室には運転者により操作さ
れるイグニッションスイッチ36が設けられており、こ
のイグニッションスイッチ36は「LOCK位置」、
「ACC位置」、「ON位置」、および「START位
置」の各位置に操作可能である。イグニッションスイッ
チ36の位置が「ON位置」にある場合には、通常、エ
ンジン4は運転状態にあり、また、同位置が「LOCK
位置」あるいは「ACC位置」(以下、このイグニッシ
ョンの各位置を「OFF位置」という)にある場合に
は、エンジン4は常に停止状態にあって、通常、自動車
は停止している。
【0029】次に、ECU38の構成について説明す
る。ECU38は、燃料噴射制御、点火時期制御等のエ
ンジン制御を主に実行する第1CPU40、トランスミ
ッション制御およびスロットルバルブ14の開度制御
(スロットル制御)を実行する第2CPU42、ROM
46aおよびRAM46b並びにスタンバイRAM46
cにより構成される第1CPU40用のメモリ46、R
OM48aおよびRAM48b並びにスタンバイRAM
48cにより構成される第2CPU42用のメモリ4
8、入力回路50、処理回路52、A/D変換器54、
電磁クラッチ駆動回路56、およびモータ駆動回路58
等により構成されている。
【0030】スロットルポジションセンサ34およびア
クセル開度センサ32は入力回路50およびA/D変換
器54を介して第1CPU40および第2CPU42に
接続されている。また、第1CPU40と第2CPU4
2とは、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)によ
る双方向通信を行って必要なデータを相互に送受信して
いる。
【0031】第2CPU42は、自身にて行う制御処理
や第1CPU40からの信号に基づいてスロットル制御
を実行する。即ち、第2CPU42は電磁クラッチ駆動
回路56を介して電磁クラッチ20を制御することによ
り、スロットルバルブ14とDCモータ18とを連結す
る。そして、第2CPU42は、アクセル開度センサ3
2により検出されるアクセル開度やその他の制御に応じ
て、スロットルバルブ14の目標開度を算出し、スロッ
トルポジションセンサ34により検出される実スロット
ル開度とこの算出された目標開度とが一致するようにD
Cモータ18を制御する。
【0032】イグニッションスイッチ36は処理回路5
2に接続されている。第1CPU40および第2CPU
42はこの処理回路52からの信号に基づいて、イグニ
ッションスイッチ36の操作位置を判断することができ
る。また、イグニッションスイッチ36が「ON位置」
から「OFF位置」へと操作されて、エンジン4の運転
が停止された場合でも、ECU38には、しばらくの間
は電力が供給されるようなっている。したがって、第1
CPU40および第2CPU42によって必要な情報が
各スタンバイRAM46c,48cに書き込まれた後に
ECU38の各部に対する電力供給が停止されることに
なる。
【0033】各スタンバイRAM46c,48cは、そ
れぞれのCPU40,42に対してリセット処理、即
ち、現在実行中の処理が強制的に中断されるとともに、
それまでの処理経過内容が初期化される処理が実行され
たり、あるいは、前述したようにECU38に対する電
力供給が停止された場合でも記録内容を保持している。
【0034】次に、本実施の形態において、ECU38
の第2CPU42により実行される制御のうち、アイド
ルオン位置学習処理および学習値初期値化処理について
説明する。なお各処理に対応するフローチャート中のス
テップを「S〜」で表す。
【0035】図3は、第2CPU42により実行される
アイドルオン位置学習処理を示すフローチャートであ
る。この処理は、クランク角周期(例えば、180°C
A周期)あるいは時間周期(例えば、4ms周期)の割
り込みで繰り返し実行される。
【0036】アイドルオン位置学習処理が開始される
と、まず、次式1のごとく、アクセル開度epdlを、
アクセル開度センサ32の出力値epdl(ad)とア
イドル位置学習値egpdlとから求める(S11
0)。
【0037】
【数1】 epdl ← epdl(ad) − egpdl … [式1] 次に、このようにして求められたアクセル開度epdl
が、アイドル判定値Cより小さいか否かが判定される
(S120)。ここで、アイドル判定値Cは、アクセル
開度epdlがアイドル位置に該当する範囲に存在する
か否かを判定する値であり、例えば、0に近い正の値が
設定され、アイドル判定値C未満ではアイドル状態であ
り、アイドル判定値C以上では非アイドル状態とする。
【0038】したがって、epdl<Cであれば(S1
20で「YES」)、アクセル開度epdlは十分に0
に近い、すなわちアイドル位置に十分に近い状態である
として、アイドルオン判定がなされる(S130)。
【0039】また、epdl≧Cであれば(S120で
「NO」)、アイドル位置ではないとして、アイドルオ
フ判定がなされる(S140)。ステップS130また
はステップS140の次に、アイドルオン判定がなされ
ているか否かが判定される(S150)。ここでアイド
ルオン判定がなされていれば(S150で「YE
S」)、アイドル位置学習値egpdlがアクセル開度
センサ32の出力値epdl(ad)より大きいか否か
が判定される(S155)。
【0040】アイドル位置は、アクセル開度センサ32
の出力値epdl(ad)の最小値となることから、ス
テップS155の判断を行う。したがって、egpdl
≦epdl(ad)であれば(S155で「NO」)、
後述するステップS160の学習処理はなされない。
【0041】egpdl>epdl(ad)であれば
(S155で「YES」)、次にアイドル位置の学習が
なされる(S160)。すなわち、アイドル位置学習値
egpdlがアクセル開度センサ32の現在の出力値e
pdl(ad)で更新される。
【0042】なお、ステップS150にてアイドルオフ
判定がなされていると判定されれば(S150で「N
O」)、ステップS160は実行されないので、アイド
ル位置学習値egpdlは更新されず、その値は維持さ
れる。
【0043】このようにしてアイドルオン位置学習処理
は、アクセル開度センサ32の取り付け時のずれなどに
より、実際のアクセルペダル30の操作量と、アクセル
開度センサ32にて検出されるアクセル開度とがずれて
いても、アクセル開度epdlの値がアイドル位置に近
い位置に存在する(epdl<C)と判定されれば(S
150で「YES」)、ステップS155,S160の
処理により、その時のアクセル開度センサ32の出力値
epdl(ad)を学習して、実際のアイドル位置との
ずれを補正する。このステップS155,S160の処
理を繰り返すことにより、正確なアイドル位置を見つけ
ることができ、アクセル開度センサ32の検出値からア
クセルペダル30の操作量を正確に求めることができる
ようになる。
【0044】次に、学習値初期値化処理について説明す
る。図4は、第2CPU42により実行される学習値初
期値化処理を示すフローチャートである。この処理は、
時間周期(例えば、4ms周期)の割り込みで繰り返し
実行される。
【0045】学習値初期値化処理が実行されると、まず
タイマーカウンタcpdlがカウントアップされる(S
210)。なお、タイマーカウンタcpdlはイグニッ
ションスイッチ36のオンによるECU38起動時にク
リアされている。
【0046】次に、アクセル開度epdlが次式のごと
くの関係にあるか否かが判定される(S220)。
【0047】
【数2】 epdl(lch)−A < epdl < epdl(lch)+A … [式2] ここで、アクセル開度保持値epdl(lch)はアク
セル開度epdlの変化を検出するための基準となる値
であり、ECU38起動時に初期値としてアイドル開度
に相当する値、例えば0が設定され、更に起動後は後述
するステップS270にて現在のアクセル開度epdl
の値が設定される。また、アイドル範囲設定値Aはアク
セル開度epdlが一定に維持されている程度を判定す
るための正の値であり、例えば、アクセル開度幅の0.
1°〜1°に相当する値が設定される。
【0048】アクセル開度epdlの変化が大きくて、
epdl≦epdl(lch)−Aであったり、epd
l≧epdl(lch)+Aであれば(S220で「N
O」)、次にタイマーカウンタcpdlはクリアされて
0に戻り(S260)、アクセル開度保持値epdl
(lch)に現在のアクセル開度epdlの値が設定さ
れ(S270)、一旦、処理を終了する。
【0049】またアクセル開度epdlの変化が小さく
てステップS220にて上記式2が満足されれば(S2
20で「YES」)、次に、図3に示したアイドルオン
位置学習処理にてアイドルオフ判定(図3:S140)
がなされているか否かが判定される(S230)。アイ
ドルオフ判定がなされていなければ、すなわち、アイド
ルオン判定(図3:S130)がなされていれば(S2
30で「NO」)、前述したタイマーカウンタcpdl
のクリア(S260)とアクセル開度保持値epdl
(lch)に現在のアクセル開度epdlの値を設定す
る処理(S270)が実行されて、一旦、処理を終了す
る。
【0050】ステップS220で「YES」、更にステ
ップS230で「YES」と判定された場合、すなわ
ち、アイドル以外の状態でアクセル開度epdlの変化
が小さい場合は、次に、タイマーカウンタcpdlが異
常判定値B(異常判定期間に相当する値、例えば10秒
間)以上か否かが判定される(S240)。時間周期毎
にステップS210にてカウントアップしているタイマ
ーカウンタcpdlが未だ異常判定値Bに満たなければ
(S240で「NO」)、このまま一旦、処理を終了す
る。
【0051】以後、式2が満足され、アイドルオフの状
態が継続すると、タイマーカウンタcpdlが異常判定
値Bに達するまでは、ステップS210,S220,S
230,S240の処理が繰り返される。この状態で、
異常判定値Bに相当する時間が経過した場合、すなわ
ち、異常判定値Bに相当する異常判定時間の間、アイド
ル状態と判定されずに式2が満足され続けた場合、ステ
ップS240にて「YES」と判定される。このことに
より、アイドル位置学習値egpdlに初期値が設定さ
れる(S250)。
【0052】この初期値は、本実施の形態1では初期値
として適切な値として予め設定されているものであり、
例えば、アクセル開度センサ32の設計上の取り付け基
準値に対応してアイドル時に出力されるはずのアクセル
開度センサ32の出力値が設定されている。
【0053】ステップS250の次にタイマーカウンタ
cpdlがクリアされ(S260)、アクセル開度保持
値epdl(lch)に現在のアクセル開度epdlの
値が設定されて(S270)、一旦、処理を終了する。
【0054】上述した実施の形態1の内容と請求の範囲
との関係は、図3のアイドルオン位置学習処理がスター
ト位置検出値学習手段としての処理に相当し、図4の学
習値初期値化処理のステップS210,S220,S2
30,S240が誤学習判定手段としての処理に相当
し、ステップS250が学習値初期値化手段としての処
理に相当する関係にある。
【0055】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).エンジン4におけるアイドル位置という特別な
位置は、アクセルペダル30の操作がなされていない場
合には、第3部材30aをアイドル位置方向へ戻す方向
へ付勢するスプリング30bにより、アクセルペダル3
0はアイドル位置に戻る。このため、アクセルペダル3
0は、長期間、アイドル位置に維持される状態(すなわ
ちアクセルペダル30を離している状態)がしばしば生
じる。しかし、アイドル位置以外の位置には、運転者の
踏み込み操作により到達することから、アイドル位置以
外のある特定の位置に長期間止まっている頻度は、アイ
ドル位置に比較すれば非常に小さいか、ほとんど無いに
等しい。
【0056】したがって、図3に示したアイドルオン位
置学習処理で、アイドル位置学習値egpdlに対して
誤学習がなされることで、ステップS120にて常に
「NO」と判定されている状況下でも、アクセル開度セ
ンサ32の出力値epdl(ad)が長期間ほとんど動
かなくなれば、実際にはアイドル位置にあると推定する
ことができる。
【0057】このような、アイドル位置ではない状態の
ままでアクセル開度センサ32の出力値epdl(a
d)が長期間ほとんど動かなくなるとの現象は、アイド
ル位置学習値egpdlに、正しいアイドル位置よりも
小さい側に大きくずれている場合に生じる。
【0058】したがって、本実施の形態1では、図4の
学習値初期値化処理にて、アクセル開度epdlがアイ
ドル位置ではない状態のままで、アクセル開度epdl
が長期間ほとんど動かなくなる状況を捉えることで、ア
イドル位置学習値egpdlは誤学習されていると判定
することができる。このことにより、以後、適切な対処
を行うことができるようになる。本実施の形態1では、
アクセル開度epdlがほとんど動かなくなる状況を捉
えているが、このアクセル開度epdlは出力値epd
l(ad)とアイドル位置学習値egpdlとの差であ
り、実質的に出力値epdl(ad)がほとんど動かな
いことを捉えている。
【0059】(ロ).(イ)に述べた判定ができること
により、適切な対処として、アイドルオン位置学習処理
で得られたアイドル位置学習値egpdlを、実際とは
大きなずれが生じることがない初期値に設定することが
できる。このように、誤学習により設定されている値よ
りも適切な値がアイドル位置学習値egpdlとして設
定されるので、以後、ステップS110で求められるア
クセル開度epdlがアイドル位置に該当する状況が実
現されるようになり、アイドルオン位置学習制御におい
てステップS155,S160の学習処理を起動するこ
とが可能となる。このようにして、アイドル位置でのア
クセル開度センサ32の出力値epdl(ad)がアイ
ドル位置学習値egpdlに設定されるようになる。こ
のことにより、正確なアクセル開度epdlが得られる
ようになる。
【0060】したがって、ステップS210〜S240
の処理にて、ステップS160の学習による更新がなさ
れないような誤学習をしていることを検出することがで
きるとともに、アイドルオン位置学習処理において学習
が再開されるようになるので、誤学習により不適切なア
イドル位置学習値egpdlが維持され続けるのを防止
し、適切なアイドル位置学習値egpdlが設定される
ことになる。このことにより、アクセル開度を正確に検
出でき、ドライバビリティを維持させることができる。
【0061】[実施の形態2]本実施の形態2は、前述
した実施の形態1の構成とは次の点が異なる。すなわ
ち、第1CPU40において図3のアイドルオン位置学
習処理および図4の学習値初期値化処理と同一の処理を
行って、直接、制御に用いないアクセル開度epdlを
算出している点、図5に示す第2CPU監視処理が実行
される点、および第2CPU42においては、第1CP
U40からアイドル位置学習値egpdlの再学習要求
に応じた割り込み処理により図4に破線で示したごとく
ステップS250から処理を実行する点が実施の形態1
と異なり、他の構成は実施の形態1と同じである。な
お、第1CPU40において算出されるアクセル開度e
pdlをアクセル開度epdl(1)と表して、第2C
PU42において算出されているアクセル開度epdl
と区別する。
【0062】図5は、第1CPU40により実行される
第2CPU監視処理を示すフローチャートである。この
処理は時間周期(例えば、4ms周期)の割り込みで繰
り返し実行される。
【0063】第2CPU監視処理が開始されると、ま
ず、第2CPU42にて算出されているアクセル開度e
pdlをRAM46b内の作業領域に読み込む(S31
0)。このアクセル開度epdlの値は、ステップS3
10にて第2CPU42に要求して転送させてもよい
し、また、直接、第2CPU42側のRAM48bから
読み込むようにしてもよい。
【0064】このようにして得られた第2CPU42側
のアクセル開度epdlが、第1CPU40側のアイド
ルオン位置学習処理および学習値初期値化処理にて計算
されているアクセル開度epdl(1)とほぼ同一か否
かが次式を満足するか否かにより判定される(S32
0)。
【0065】
【数3】 epdl(1)−D < epdl < epdl(1)+D … [式3] ここで、判定許容幅Dは、例えば0.1°〜0.3°と
いった極めて小さい値である。
【0066】式3が満足されれば(S320で「YE
S」)、なにもなされずに一旦、処理を終了する。式3
が満足されない場合は(S320で「NO」)、第1C
PU40から第2CPU42へアイドル位置学習値eg
pdlの再学習要求(S330)がなされてから、一
旦、処理を終了する。
【0067】このアイドル位置学習値egpdlの再学
習要求(S330)がなされると、第2CPU42側で
は、再学習要求割り込みが発生して、図4に破線で示す
ごとく、ステップS250から処理が実行される。この
ことにより、実施の形態1にても述べたごとく、アイド
ル位置学習値egpdlに初期値が設定される(S25
0)。
【0068】以上説明した本実施の形態2によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).実施の形態1の(イ)、(ロ)と同じ効果を生
じる。 (ロ).図3に示したアイドルオン位置学習処理のステ
ップS155,S160にてノイズ等により過小の間違
った値がアイドル位置学習値egpdlに設定された
り、あるいは既に記憶されているアイドル位置学習値e
gpdlがノイズ等により過小の間違った値に書き換え
られた場合、図4に示した学習値初期値化処理では、ア
クセルペダル30を操作している状態(S220で「N
O」)では誤学習であることを検出できない。また、ア
イドルオン状態であっても、異常判定値Bに相当する異
常判定時間が経過するまでは、誤学習であると検出でき
ない。
【0069】このように誤学習と検出できない状態ある
いは期間であっても、第1CPU40が時間周期で図5
に示した第2CPU監視処理を実行することで、第2C
PU42の誤学習を検出することができる。このため、
迅速に誤学習に対処でき、誤学習がなされたとしてもド
ライバビリティの悪化期間をほとんどなくすことができ
る。
【0070】(ハ).アクセル開度センサ32、入力回
路50、あるいはA/D変換器54にノイズや故障等に
より、第1CPU40および第2CPU42に対する出
力値に異常を生じた場合においては、第1CPU40お
よび第2CPU42の計算や記憶内容に異常がなけれ
ば、第1CPU40で求められるアクセル開度epdl
(1)と第2CPU42で求められるアクセル開度ep
dlとは同じとなり、前記式3は満足されることにな
る。したがって、ステップS320では「YES」と判
定されて、ステップS330の再学習要求はなされない
ので、第2CPU監視処理では第2CPU42に誤学習
と認識させたり、再学習をさせることはできない。
【0071】しかし、本実施の形態2では、第1CPU
40による第2CPU監視処理とともに、第1CPU4
0および第2CPU42にて学習値初期値化処理を並行
して行っているので、実施の形態1で述べたごとくステ
ップS210〜S240の処理により再学習ができるよ
うになる。すなわち、両方のCPU40,42が同一の
誤学習をしていても、図4の学習値初期値か処理により
誤学習の認識と再学習が可能となり、適切なアイドル位
置学習値egpdlに戻すことができる。
【0072】[実施の形態3]前述した実施の形態1で
は、アクセルペダル30の操作量と、アクセル開度セン
サ32とに関する例であったが、本実施の形態3では、
第1CPU40または第2CPU42による、モータ駆
動回路58およびDCモータ18(内燃機関のスロット
ルバルブの開閉状態を調整するアクチュエータに相当す
る)を介してのスロットルバルブ14の調整量と、スロ
ットルポジションセンサ34(変位センサに相当する)
とに関する例である。
【0073】すなわち、図3および図4における「ep
dl」をスロットル開度とし、「epdl(ad)」を
スロットルポジションセンサ34の出力値とし、「eg
pdl」をスロットルバルブ14のアイドル位置学習値
とし、「epdl(lch)」をスロットルバルブ14
のアクセル開度保持値として置き換えることにより、実
施の形態3が実現される。
【0074】以上説明した本実施の形態3によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).スロットル開度のフィードバック制御におい
て、実施の形態1の(イ)および(ロ)と同様な作用効
果により.スロットル開度を正確に検出でき、ドライバ
ビリティを維持させることができる。
【0075】(ロ).また、本実施の形態3の構成に対
して、図5の処理を加えることにより、スロットル開度
のフィードバック制御において、実施の形態2の
(イ)、(ロ)および(ハ)と同様な作用効果により.
スロットル開度を正確に検出でき、ドライバビリティを
維持させることができる。
【0076】[その他の実施の形態] ・前記実施の形態1,3において、長期間ほとんど動か
なくなるとの判断対象は、アクセル開度センサ32の出
力値epdl(ad)そのものでもよく、操作の変化が
ほとんどなくなったことが直接判定できる。
【0077】・前記実施の形態1,3において、ステッ
プS220の判定は、epdl(lch)=epdlか
否かでもよい。すなわち、アイドル範囲設定値A=0で
もよい。
【0078】・前記実施の形態2において、ステップS
320の判定は、epdl(1)=epdlか否かでも
よい。すなわち、判定許容幅D=0でもよい。 ・前記実施の形態2では、第1CPU40側が第2CP
U42の監視を行っていたが、第2CPU42側が第1
CPU40の監視を行ってアクセル開度(またはスロッ
トル開度)epdlとアクセル開度(またはスロットル
開度)epdl(1)とが式3を満足しなければ、第2
CPU42自身にて再学習要求割り込み処理を実行して
もよい。また、両方のCPU40,42が相互に監視し
あって、それぞれ式3が満足されなかった場合に、相手
方に再学習要求を行ってもよい。
【0079】・前述した各実施の形態は、ガソリンエン
ジンに関するものであったが、ディーゼルエンジンの燃
料噴射ポンプに備えられたアクセル開度センサとアクセ
ルレバーとの取り付けについても適用することができ
る。
【0080】・実施の形態1では、ステップS250に
て、初期値化するのに、アクセル開度センサ32の設計
上の取り付け基準値に対応してアイドル時に出力される
はずのアクセル開度センサ32の出力値が設定されてい
たが、これ以外に、ステップS110の計算により、ア
クセル開度epdlがアイドル位置となる値、すなわ
ち、その時のアクセル開度センサ32の出力値epdl
(ad)そのものをアイドル位置学習値egpdlに設
定することとしてもよい。
【0081】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
【0082】(1).前記スタート位置検出値学習手段
は、前記実検出値と前記スタート位置で学習されている
検出値との差に基づく位置がスタート位置に該当する範
囲に含まれる場合で、かつ前記実検出値が前記スタート
位置で学習されている検出値より小さい場合には、前記
実検出値を前記スタート位置における検出値として学習
することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の操
作量検出システム。
【0083】
【発明の効果】請求項1の操作量検出システムは、実検
出値とスタート位置で学習されている検出値との差に基
づく位置がスタート位置に該当する範囲ではない状態の
ままで、実検出値が長期間ほとんど動かなくなれば、ス
タート位置検出値学習手段にて学習された検出値は誤学
習されていると判定している。このことにより、以後、
誤検出に対して適切な対処を行うことができるようにな
る。
【0084】請求項2の操作量検出システムは、請求項
1記載の構成に対して、更に、前記誤学習判定手段にて
誤学習であると判定された場合、前記スタート位置検出
値学習手段にて学習されている検出値を初期値化する学
習値初期値化手段を備えているので、誤学習判定手段に
て誤学習であると判定された場合の対処として、スター
ト位置検出値学習手段にて学習された検出値を、実際と
は大きなずれが生じることがない初期値に設定すること
ができる。このように、誤学習により設定されている値
よりも適切な値が学習値としてスタート位置検出値学習
手段に設定されるので、以後、実検出値と前記スタート
位置で学習されている検出値との差がスタート位置に該
当する範囲に含まれる状況が実現されるようになり、ス
タート位置検出値学習手段において学習処理を起動する
ことが可能となる。このようにして、スタート位置の正
確な検出値が学習値として得られるようになる。
【0085】したがって、誤学習判定手段により、スタ
ート位置検出値学習手段の学習による更新がなされない
ような誤学習をしていることを検出することができると
ともに、学習値初期値化手段により、スタート位置検出
値学習手段において学習が再開されるようになるので、
誤学習により不適切な学習値が維持され続けるのを防止
し、適切な学習値が設定されることになる。
【0086】請求項3では、前記学習値初期値化手段に
よる初期値化として、前記スタート位置検出値学習手段
にて学習されている検出値を、前記実検出値との差に基
づく位置がスタート位置に該当する範囲に入るように設
定する処理を実行している。
【0087】このことにより、スタート位置検出値学習
手段にて学習が実行され、誤学習が更新されて正確な学
習値を得ることができる。請求項4では、前記操作部
は、自動車のアクセルペダルであり、前記変位センサは
アクセル開度センサであることとしている。このことに
より、アクセル開度を正確に検出でき、ドライバビリテ
ィを維持させることができる。
【0088】請求項5では、前記操作部は、内燃機関の
スロットルバルブの開閉状態を調整するアクチュエータ
であり、前記変位センサはスロットルポジションセンサ
であることとしている。このことにより、スロットル開
度を正確に検出でき、ドライバビリティを維持させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としての内燃機関制御装置の概
略構成を表すブロック図。
【図2】 実施の形態1におけるスロットルバルブ、D
Cモータおよび電磁クラッチ等の駆動系統模式図。
【図3】 実施の形態1におけるアイドルオン位置学習
処理のフローチャート。
【図4】 実施の形態1における学習値初期値化処理の
フローチャート。
【図5】 実施の形態2における第2CPU監視処理の
フローチャート。
【符号の説明】
2…内燃機関制御装置、4…ガソリンエンジン、6…シ
リンダ、8…燃焼室、10…吸気管、12…排気管、1
4…スロットルバルブ、14a…第1部材、14b…第
2部材、16…回転軸、18…DCモータ、20…電磁
クラッチ、22…第1スプリング、24…第2スプリン
グ、26,28…ストッパ、30…アクセルペダル、3
0a…第3部材、30b…スプリング、32…アクセル
開度センサ、34…スロットルポジションセンサ、36
…イグニッションスイッチ、38…ECU、40…第1
CPU、42…第2CPU、46…第1CPUのメモ
リ、46a…ROM46b…RAM、46c…スタンバ
イRAM、48…第2CPU42のメモリ、48a…R
OM48b…RAM、48c…スタンバイRAM、50
…入力回路、52…処理回路、54…A/D変換器、5
6…電磁クラッチ駆動回路、58…モータ駆動回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作されていない場合にはスタート位置
    方向に戻される操作部に対して操作が行われた場合の操
    作量を、前記操作部に連動する変位センサの実検出値と
    前記スタート位置で学習されている前記変位センサの検
    出値との差に基づいて求める操作量検出システムであっ
    て、 前記実検出値と前記スタート位置で学習されている検出
    値との差に基づく位置がスタート位置に該当する範囲に
    含まれる場合に、前記実検出値に基づいて前記スタート
    位置における検出値を学習するスタート位置検出値学習
    手段と、 前記実検出値と前記スタート位置で学習されている検出
    値との差に基づく位置がスタート位置に該当する範囲に
    含まれない状態で、異常判定期間の間、前記実検出値に
    ほとんど変化がない場合に、前記スタート位置検出値学
    習手段にて学習された検出値は誤学習されていると判定
    する誤学習判定手段と、 を備えたことを特徴とする操作量検出システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構成に対して、更に、 前記誤学習判定手段にて誤学習であると判定された場
    合、前記スタート位置検出値学習手段にて学習されてい
    る検出値を初期値化する学習値初期値化手段を備えたこ
    とを特徴とする操作量検出システム。
  3. 【請求項3】 前記学習値初期値化手段による初期値化
    は、前記スタート位置検出値学習手段にて学習されてい
    る検出値を、前記実検出値との差に基づく位置が前記ス
    タート位置に該当する範囲に入るように設定する処理で
    あることを特徴とする請求項2記載の操作量検出システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記操作部は、自動車のアクセルペダル
    であり、前記変位センサはアクセル開度センサであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の操作量検
    出システム。
  5. 【請求項5】 前記操作部は、内燃機関のスロットルバ
    ルブの開閉状態を調整するアクチュエータであり、前記
    変位センサはスロットルポジションセンサであることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の操作量検出シ
    ステム。
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Cited By (4)

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