JP2002188463A - 内燃機関の電子スロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子スロットル制御装置

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JP2002188463A
JP2002188463A JP2000381534A JP2000381534A JP2002188463A JP 2002188463 A JP2002188463 A JP 2002188463A JP 2000381534 A JP2000381534 A JP 2000381534A JP 2000381534 A JP2000381534 A JP 2000381534A JP 2002188463 A JP2002188463 A JP 2002188463A
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throttle
opening
internal combustion
combustion engine
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Keiji Hosoi
啓次 細井
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、アクセルペダルのアクセ
ル開度の全開位置・全閉位置に確実に対したスロットル
バルブの全開位置・全閉位置を検出し得て、制御の信頼
性を向上することにある。 【構成】 このため、この発明は、内燃機関の電子スロ
ットル制御装置において、内燃機関が停止された際にモ
ータにスロットルバルブを開方向に動作させる駆動電流
を供給し、この駆動電流が第1の設定値を越えたときに
スロットル開度検出手段の検出する値をスロットルバル
ブの全開開度値として学習するよう制御する第1の学習
制御手段と、内燃機関が停止された際に前記モータにス
ロットルバルブを閉方向に動作させる駆動電流を供給
し、この駆動電流が第2の設定値を越えたときにスロッ
トル開度検出手段の検出する値をスロットルバルブの全
閉開度値として学習するよう制御する第2の学習制御手
段との、少なくとも一方を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の電子ス
ロットル制御装置に係り、特に、アクセルペダルのアク
セル開度の全開位置・全閉位置に確実に対したスロット
ルバルブの全開位置・全閉位置を検出し得て、制御の信
頼性を向上し得る内燃機関の電子スロットル制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載された内燃機関は、一般的に
アクセルペダルと吸気系のスロットルバルブとをアクセ
ルワイヤ等により機械的に連結したスロットル装置を設
け、アクセルペダルの踏込み量に連動してスロットルバ
ルブを開閉している。
【0003】近時は、このようにスロットルバルブを機
械的に開閉するアクセル装置に対して、スロットルバル
ブを開閉するモータを設け、アクセルペダルの踏込み量
をアクセル開度として電気的に検出し、スロットル開度
がアクセル開度に基づいて算出される目標スロットル開
度になるようモータを制御する電子スロットル制御装置
を設けているものがある。
【0004】このような内燃機関の電子スロットル制御
装置としては、特開平8−326561号公報、特開2
000−110634号公報に開示されるものがある。
【0005】特開平8−326561号公報に開示され
るものは、DCモータを比例・積分・微分制御してスロ
ットルバルブを制御するスロットルバルブ制御手段と、
スロットルバルブの作動状態を判定する作動状態判定手
段と、アクセルペダルの踏込量に応じて設定される目標
開度を超えても作動状態判定手段でスロットルバルブが
作動中と判定されたときには、比例・積分・微分制御の
制御定数のうちの微分項を変更する制御定数変更手段と
を具備するものである。
【0006】特開2000−110634号公報に開示
されるものは、制限手段によってスロットルバルブの開
度が制限されている状態にあるか否かを検出する検出手
段と、この検出手段によってスロットルバルブの開度が
制限されている状態を検出されたときには、スロットル
バルブを開閉するモータの駆動電流を減少させてから、
スロットル位置センサによって検出されたスロットルバ
ルブの開度を全閉位置として学習する学習手段とを備え
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
電子スロットル制御装置においては、スロットルバルブ
を開閉するモータを制御するスロットル制御手段と内燃
機関を制御する内燃機関制御手段とを、分離して備えて
いるものがある。
【0008】この電子スロットル制御装置は、アクセル
ペダルの踏込み量をアクセル開度として検出するアクセ
ル開度検出手段からの信号を内燃機関制御手段に読み込
み、スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロ
ットル開度検出手段からの信号をスロットル制御手段に
読み込み、内燃機関制御手段によってアクセル開度に基
づいて目標スロット開度を算出し、スロットル制御手段
によってスロットル開度に応じてモータに供給する駆動
電流をフィードバック制御し、スロットルバルブが目標
スロットル開度になるように制御する。
【0009】このような電子スロットル制御装置におい
ては、信頼性を確保するために、スロットル開度検出手
段及びアクセル開度検出手段を夫々2系統ずつ設けてい
るものがある。スロットル制御手段は、2系統のうちの
第2のアクセル開度検出手段からアクセル開度信号を分
岐して取り入れている。また、内燃機関制御手段は、2
系統のうちの第2のスロットル開度検出手段からスロッ
トル開度信号を分岐して取り入れている。
【0010】ところが、この電子スロットル制御装置の
ように、スロットル制御手段と内燃機関制御手段とを分
離して備えている場合には、これら各制御手段のアース
レベル及び各検出手段の電源電圧がスロットル制御手段
と内燃機関制御手段とでずれていることに起因して、各
検出手段からスロットル制御手段及び内燃機関制御手段
に夫々読み込まれる信号の値が異なってエラーの元とな
り、各制御手段によるスロットル開度及びアクセル開度
の読み取り値に誤差を生じる不都合がある。
【0011】また、電子スロットル制御装置は、各制御
手段のアースレベル及び各検出手段の電源電圧のずれに
起因するスロットル開度及びアクセル開度の読み取り値
の誤差によって、図6に破線で示す如く、アクセルペダ
ルのアクセル開度の全開位置・全閉位置に対してスロッ
トルバルブの全開位置・全閉位置が対応せずにずれてし
まい、この結果、アクセル開度を全開にしてもスロット
ル開度が全開にならず、また、アクセル開度を全閉に戻
してもスロットル開度が全閉に戻らないため、制御の信
頼性を低下させる不都合がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、内
燃機関のスロットルバルブを開閉するモータを設け、前
記スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロッ
トル開度検出手段を設け、前記内燃機関のアクセルペダ
ルの踏込み量をアクセル開度として検出するアクセル開
度検出手段を設け、前記スロットルバルブのスロットル
開度がアクセル開度に基づいて算出される目標スロット
ル開度になるよう前記モータに供給する駆動電流を制御
する内燃機関の電子スロットル制御装置において、前記
内燃機関が停止された際に前記モータにスロットルバル
ブを開方向に動作させる駆動電流を供給し、この駆動電
流が第1の設定値を越えたときに前記スロットル開度検
出手段の検出する値を前記スロットルバルブの全開開度
値として学習するよう制御する第1の学習制御手段と、
前記内燃機関が停止された際に前記モータにスロットル
バルブを閉方向に動作させる駆動電流を供給し、この駆
動電流が第2の設定値を越えたときに前記スロットル開
度検出手段の検出する値を前記スロットルバルブの全閉
開度値として学習するよう制御する第2の学習制御手段
との、少なくとも一方を備えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の内燃機関の電子スロッ
トル制御装置は、内燃機関が停止された際にモータに供
給されるスロットルバルブを開方向に動作させる駆動電
流からスロットルバルブの全開開度値を学習する第1の
学習制御手段と、内燃機関が停止された際にモータに供
給されるスロットルバルブを閉方向に動作させる駆動電
流からスロットルバルブの全閉開度値を学習する第2の
学習制御手段との、少なくとも一方を備えていることに
より、第1の学習制御手段が学習した全開開度値あるい
は第2の学習制御手段が学習した全閉開度値を利用し
て、スロットルバルブの目標スロットル開度を補正する
ことができ、アクセルペダルのアクセル開度の全開位置
・全閉位置にスロットルバルブの全開位置・全閉位置を
対応させることができる。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図6は、この発明の実施例を示すもので
ある。図5において、2は車両(図示せず)に搭載され
る内燃機関、4はピストン、6は燃焼室、8は吸気ポー
ト、10は排気ポート、12は吸気弁、14は排気弁、
16は吸気カム軸、18は排気カム軸、20は吸気通
路、22は排気通路である。
【0015】内燃機関2は、エアクリーナ24と吸気管
26とスロットルボディ28と吸気マニホルド30とに
より吸気ポート8に連通する吸気通路20を形成して設
け、排気マニホルド32と図示しない排気管とにより排
気ポート22に連通する排気通路22を形成して設けて
いる。スロットルボディ28の吸気通路20には、スロ
ットル軸34によりスロットルバルブ36を開閉可能に
軸支して設けている。
【0016】この内燃機関2は、スロットルバルブ36
のスロットル開度θをアクセルペダル38の操作量に基
づいて制御する電子スロットル制御装置40を設けてい
る。電子スロットル制御装置40は、スロットルバルブ
36を開閉するモータ42を設け、スロットルバルブ3
6のスロットル開度θを電圧値により検出するスロット
ル開度検出手段たるスロットル開度センサ44を設け、
アクセルペダル38の踏込み量をアクセル開度Mとして
検出するアクセル開度検出手段たるアクセル開度センサ
46を設けている。
【0017】前記モータ42とスロットル開度センサ4
4とアクセル開度センサ46とは、図4に示す如く、電
子スロットル制御装置40の電子制御手段48に接続し
て設けている。電子制御手段48は、スロットル制御手
段50と内燃機関制御手段52とを分離して備えてい
る。スロットル制御手段50は、スロットル開度センサ
44及びアクセル開度センサ46から検出信号を入力
し、モータ42を制御する。内燃機関制御手段52は、
スロットル開度センサ44及びアクセル開度センサ46
から検出信号を入力し、内燃機関2を制御する。
【0018】前記モータ42は、モータ用第1・第2電
源線54−1・54−2とモータ用第1・第2グランド
線56−1・56−2とによりスロットル制御手段50
に接続して設けている。前記スロットル開度センサ44
は、2系統の第1・第2スロットル開度センサ部44−
1・44−2を設け、スロットル用電源線58とスロッ
トル用グランド線60とスロットル用第1・第2信号線
62−1・62−2とによりスロットル制御手段50に
接続して設けている。
【0019】前記アクセル開度センサ46は、2系統の
第1・第2アクセル開度センサ部46−1・46−2を
設けるとともにアイドルスイッチ部46−3を設け、第
1・第2アクセル開度センサ部46−1・46−2をア
クセル用第1・第2電源線64−1・64−2とアクセ
ル用第1・第2グランド線66−1・66−2とアクセ
ル用第1・第2信号線68−1・68−2とにより内燃
機関制御手段52に接続して設けるとともに、アイドル
スイッチ部46−3をアイドル用電源線64−3とアイ
ドル用信号線68−3とにより内燃機関制御手段50に
接続して設けている。
【0020】前記スロットル開度センサ44の第2スロ
ットル開度センサ部44−2とスロットル制御手段50
とを接続するスロットル用第2信号線62−2は、途中
でスロットル用第2信号分岐線62−2aを分岐して内
燃機関制御手段52に接続して設けている。また、前記
アクセル開度センサ46の第2アクセル開度センサ部4
6−2と内燃機関制御手段52とを接続するアクセル用
第2信号線68−2は、途中でアクセル用第2信号分岐
線68−2aを分岐してスロットル制御手段50に接続
して設けている。
【0021】前記スロットル制御手段50と内燃機関制
御手段52とは、シリアル通信線70により相互に通信
可能に接続して設け、イグニションスイッチ72を介し
て制御手段電源線74を夫々接続して設けている。ま
た、内燃機関制御手段52には、内燃機関側リレー用信
号線76によりモータ42に駆動電流ATHRを供給す
るモータリレー78を接続して設けている。モータリレ
ー78は、リレー用電源線80によりバッテリ82に接
続し、また、スロットル側リレー用信号線84によりス
ロットル制御手段50に接続して設けている。
【0022】内燃機関2の電子スロットル制御装置40
は、内燃機関制御手段52によってアクセル開度Mに基
づいて目標スロットル開度θtを算出し、スロットル制
御手段50によってスロットル開度θがアクセル開度M
に基づいて算出される目標スロットル開度θtになるよ
う、モータ42に供給する駆動電流ATHRを制御す
る。
【0023】この電子スロットル制御装置40は、内燃
機関2が停止された際に、モータ42にスロットルバル
ブ36を開方向に動作させる駆動電流ATHRを供給
し、この駆動電流ATHRが第1の設定値ATHR1を
越えたときにスロットル開度センサ44の検出するスロ
ットル開度θを示す電圧値をスロットルバルブ36の全
開開度値として学習するよう制御する第1の学習制御手
段86と、内燃機関2が停止された際に、モータ42に
スロットルバルブ36を閉方向に動作させる駆動電流A
THRを供給し、この駆動電流ATHRが第2の設定値
ATHR2を越えたときに、スロットル開度センサ44
の検出する電圧値をスロットルバルブ36の全閉開度値
として学習するよう制御する第2の学習制御手段88と
の、少なくとも一方を備えている。
【0024】この実施例においては、スロットル制御手
段50及び内燃機関制御手段52に夫々第1の学習制御
手段86と第2の学習制御手段88とを設け、第1の学
習制御手段86が学習した全開開度値と第2の学習制御
手段88が学習した全閉開度値とをスロットル制御手段
50及び内燃機関制御手段52の両方で保存する。電子
スロットル制御装置40は、図3に示す如く、スロット
ル制御手段50及び内燃機関制御手段52に保存した全
開開度値と全閉開度値とによりアクセル開度Mに基づい
て算出される目標スロットル開度θtを直線補間により
補正するよう制御する。
【0025】次に、実施例の作用を図1・図2にしたが
って説明する。
【0026】内燃機関2の電子スロットル制御装置40
は、制御がスタートすると(100)、内燃機関2の運
転時に、アクセル開度センサ46から入力するアクセル
開度Mに基づいて目標スロットル開度θtを算出し、ス
ロットル開度θがアクセル開度Mに基づいて算出される
目標スロットル開度θtになるようにモータ42に供給
する駆動電流ATHRを制御する(102)。
【0027】スロットルバルブ34のスロットル開度θ
を制御中に、イグニションションスイッチ72がONか
らOFFになったか否かを判断する(104)。
【0028】この判断(104)がNOの場合は、処理
(102)に戻る。この判断(104)がYESの場合
は、内燃機関2が停止されたので、スロットルバルブ3
6を開方向に動作させる開信号をONにし(106)、
モータ42にスロットルバルブ36を開方向に動作させ
る駆動電流ATHRを供給し、このスロットルバルブ3
6を開方向に動作させる駆動電流ATHRが第1の設定
値ATHR1を越えたか否かを判断する(108)。
【0029】スロットルバルブ36が全開開度にまで開
かれていず、モータ42が駆動電流ATHRによる駆動
を許容されていて、判断(108)がNOの場合は、処
理(106)に戻る。
【0030】一方、スロットルバルブ36が全開開度に
まで開かれてそれ以上の開動作を停止され、この結果、
モータ42の駆動が阻止されて駆動電流ATHRが増大
して第1の設定値ATHR1を越えることにより、判断
(108)がYESの場合は、スロットル開度センサ4
4の検出する電圧値をスロットルバルブ36の全開開度
値として学習する(110)。なお、このとき、スロッ
トルバルブ36を開方向に動作させる開信号をOFFに
し、モータ42の駆動電流ATHRを零にする。
【0031】前記処理(100)に次いで、スロットル
バルブ36を開方向に動作させる開信号のOFFと、モ
ータ42の駆動電流ATHRを零と同時に、スロットル
バルブ36を閉方向に動作させる閉信号をONにし(1
12)、モータ42にスロットルバルブ36を閉方向に
動作させる駆動電流ATHRを供給し、このスロットル
バルブ36を閉方向に動作させる駆動電流ATHRが第
2の設定値ATHR2を越えたか否かを判断する(11
4)。
【0032】スロットルバルブ36が全閉開度にまで戻
されていず、モータ42が駆動電流ATHRによる駆動
を許容されていて、判断(114)がNOの場合は、処
理(112)に戻る。
【0033】一方、スロットルバルブ36が全閉開度に
まで戻されてそれ以上の閉動作を停止され、この結果、
モータ42の駆動が阻止されて駆動電流ATHRが増大
して第2の設定値ATHR2を越えることにより、判断
(114)がYESの場合は、スロットル開度センサ4
4の検出する電圧値をスロットルバルブ36の全閉開度
値として学習する(116)。なお、このとき、スロッ
トルバルブ36を閉方向に動作させる閉信号をOFFに
し、モータ42の駆動電流ATHRを零にする。
【0034】このように、この電子スロットル制御装置
40は、第1の学習制御手段86によって、内燃機関2
が停止された際にモータ42に供給されるスロットルバ
ルブ36を開方向に動作させる駆動電流ATHRからス
ロットルバルブ36の全開開度値を学習するとともに、
第2の学習制御手段88によって、内燃機関2が停止さ
れた際にモータ42に供給されるスロットルバルブ36
を閉方向に動作させる駆動電流ATHRからスロットル
バルブ36の全閉開度値を学習する。
【0035】これにより、電子スロットル制御装置40
は、第1の学習制御手段86が学習した全開開度値ある
いは第2の学習制御手段88が学習した全閉開度値を利
用して、図3に示す如く、内燃機関2を停止する毎にス
ロットルバルブ36の目標スロットル開度θtを補正す
ることができ、アクセルペダル38のアクセル開度Mの
全開位置・全閉位置にスロットルバルブ36の全開位置
・全閉位置を対応させることができる。
【0036】このため、この電子スロットル制御装置4
0は、図6示す如く、アクセルペダル38のアクセル開
度Mの全開位置・全閉位置に確実に対したスロットルバ
ルブ36の全開位置・全閉位置を検出することができ、
制御の信頼性を向上することができる。
【0037】また、この電子スロットル制御装置40
は、スロットル制御手段50と内燃機関制御手段52と
を分離して備えており、これら各制御手段50・52の
アースレベル及び各センサ44・46の電源電圧がスロ
ットル制御手段50と内燃機関制御手段52とでずれて
いても、学習した全開開度値あるいは全閉開度値で補正
することにより、スロットル制御手段50及び内燃機関
制御手段52ともに同じスロットル開度θのときに同じ
電圧値を得ることができる。
【0038】このため、この電子スロットル制御装置4
0は、各制御手段50・52によるスロットル開度θ及
びアクセル開度Mの読み取り値に誤差を生じることがな
く、制御の信頼性を向上することができる。
【0039】なお、上述実施例においては、内燃機関2
が停止された際に全開開度値と全閉開度値とを学習した
が、内燃機関2が始動された際に全開開度値と全閉開度
値とを学習することもできる。
【0040】すなわち、電子スロットル制御装置40
は、内燃機関2が始動された際のクランキング中に、モ
ータ42にスロットルバルブ36を開方向に動作させる
駆動電流ATHRを供給し、この駆動電流ATHRが第
1の設定値ATHR1を越えたときにスロットル開度セ
ンサ44の検出するスロットル開度θを示す電圧値をス
ロットルバルブ36の全開開度値として学習するよう制
御する第1の学習制御手段86と、内燃機関2が始動さ
れた際のクランキング中に、モータ42にスロットルバ
ルブ36を閉方向に動作させる駆動電流ATHRを供給
し、この駆動電流ATHRが第2の設定値ATHR2を
越えたときに、スロットル開度センサ44の検出する電
圧値をスロットルバルブ36の全閉開度値として学習す
るよう制御する第2の学習制御手段88とを、備えるこ
ともできる。
【0041】これにより、この電子スロットル制御装置
40は、第1の学習制御手段86が学習した全開開度値
あるいは第2の学習制御手段88が学習した全閉開度値
を利用して、内燃機関2が始動される毎にスロットルバ
ルブ36の目標スロットル開度θtを補正することがで
き、アクセルペダル38のアクセル開度Mの全開位置・
全閉位置にスロットルバルブ36の全開位置・全閉位置
を対応させることができる。
【0042】このため、この電子スロットル制御装置4
0は、アクセルペダル38のアクセル開度Mの全開位置
・全閉位置に確実に対したスロットルバルブ36の全開
位置・全閉位置を検出することができ、制御の信頼性を
向上することができる。
【0043】また、上述実施例においては、第1・第2
の学習制御手段86・88を夫々スロットル制御手段5
0及び内燃機関制御手段52に設けたが、電子制御手段
48内に第1・第2の学習制御手段86・88を分離し
て設け、第1・第2の学習制御手段86・88が学習し
た全開開度値及び全閉開度値を通信線により夫々スロッ
トル制御手段50及び内燃機関制御手段52に転送して
保持させることもできる。
【0044】さらに、上述実施例においては、第1・第
2の学習制御手段86・88が学習した全閉開度値によ
りアクセルペダル38のアクセル開度Mの全開位置・全
閉位置にスロットルバルブ36の全開位置・全閉位置を
対応させたが、アクセルペダル38のアクセル開度Mに
対するスロットルバルブ36のスロットル開度θのずれ
に応じて、内燃機関2に供給する燃料を増減補正するこ
とにより、スロットル開度θのずれによる内燃機関2の
出力変動を補正することができ、常にアクセル開度Mに
対応する出力を得ることができる。
【0045】また、上述実施例においては、内燃機関2
を停止した際にスロットルバルブ36の全開位置・全閉
位置を学習したが、内燃機関2の全開加速運転時にモー
タ42によりスロットルバルブ36を開方向に動作させ
て全開位置を学習するとともに、内燃機関のアイドル運
転時にモータ42によりスロットルバルブ36を閉方向
に動作させて全閉位置を学習することもできる。これに
より、電子スロットル制御装置40は、内燃機関2の運
転中に、アクセルペダル38のアクセル開度Mの全開位
置・全閉位置にスロットルバルブ36の全開位置・全閉
位置を対応させることが可能となり、制御の信頼性を向
上することができる。なお、内燃機関2の運転中の学習
は、アクセル開度Mに対するスロットル開度θのずれに
応じた時間間隔で実施することができる。
【0046】
【発明の効果】このように、この発明の内燃機関の電子
スロットル制御装置は、第1の学習制御手段が学習した
全開開度値あるいは第2の学習制御手段が学習した全閉
開度値を利用して、スロットルバルブの目標スロットル
開度を補正することができ、アクセルペダルのアクセル
開度の全開位置・全閉位置にスロットルバルブの全開位
置・全閉位置を対応させることができる。
【0047】このため、この電子スロットル制御装置
は、アクセルペダルのアクセル開度の全開位置・全閉位
置に確実に対したスロットルバルブの全開位置・全閉位
置を検出することができ、制御の信頼性を向上すること
ができる。また、この電子スロットル制御装置は、スロ
ットル制御手段と内燃機関制御手段とを分離して備えて
いる場合に、これら各制御手段のアースレベル及び各検
出手段の電源電圧がスロットル制御手段と内燃機関制御
手段とでずれていても、学習した全開開度値あるいは全
閉開度値で補正することにより、スロットル制御手段及
び内燃機関制御手段ともに同じスロットル開度のときに
同じ値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子スロットル制御装置の実施例を示す制御の
フローチャートである。
【図2】電子スロットル制御装置のタイミングフローチ
ャートである。
【図3】アクセル開度に対するスロットル開度の全開開
度値及び全閉開度値による補正を示す図である。
【図4】電子スロットル制御装置のブロック図である。
【図5】電子スロットル制御装置を備えた内燃機関の断
面図である。
【図6】アクセル開度に対するスロットル開度の補正を
示す図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 20 吸気通路 22 排気通路 36 スロットルバルブ 38 アクセルペダル 40 電子スロットル制御装置 42 モータ 44 スロットル開度センサ 46 アクセル開度センサ 50 内燃機関制御手段 52 スロットル制御手段 86 第1の学習制御手段 88 第2の学習制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 CA26 DA05 DA06 DA15 EA06 FA13 GA00 GA41 GA46 HA19 HA21 HA22 JA04 JA09 JA11 KA02 3G301 HA01 JA00 KA28 LA03 LC03 ND22 PA11A PF03A PF16A PG02A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のスロットルバルブを開閉する
    モータを設け、前記スロットルバルブのスロットル開度
    を検出するスロットル開度検出手段を設け、前記内燃機
    関のアクセルペダルの踏込み量をアクセル開度として検
    出するアクセル開度検出手段を設け、前記スロットル開
    度がアクセル開度に基づいて算出される目標スロットル
    開度になるよう前記モータに供給する駆動電流を制御す
    る内燃機関の電子スロットル制御装置において、前記内
    燃機関が停止された際に前記モータにスロットルバルブ
    を開方向に動作させる駆動電流を供給し、この駆動電流
    が第1の設定値を越えたときに前記スロットル開度検出
    手段の検出する値を前記スロットルバルブの全開開度値
    として学習するよう制御する第1の学習制御手段と、前
    記内燃機関が停止された際に前記モータにスロットルバ
    ルブを閉方向に動作させる駆動電流を供給し、この駆動
    電流が第2の設定値を越えたときに前記スロットル開度
    検出手段の検出する値を前記スロットルバルブの全閉開
    度値として学習するよう制御する第2の学習制御手段と
    の、少なくとも一方を備えることを特徴とする内燃機関
    の電子スロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関のスロットルバルブを開閉する
    モータを設け、前記スロットルバルブのスロットル開度
    を検出するスロットル開度検出手段を設け、前記内燃機
    関のアクセルペダルの踏込み量をアクセル開度として検
    出するアクセル開度検出手段を設け、前記スロットル開
    度がアクセル開度に基づいて設定される目標スロットル
    開度になるよう前記モータに供給する駆動電流を制御す
    る内燃機関の電子スロットル制御装置において、前記内
    燃機関が始動された際に前記モータにスロットルバルブ
    を開方向に動作させる駆動電流を供給し、この駆動電流
    が第1の設定値を越えたときに前記スロットル開度検出
    手段の検出する値を前記スロットルバルブの全開開度値
    として学習するよう制御する第1の学習制御手段と、前
    記内燃機関が始動された際に前記モータにスロットルバ
    ルブを閉方向に動作させる駆動電流を供給し、この駆動
    電流が第2の設定値を越えたときに前記スロットル開度
    検出手段の検出する値を前記スロットルバルブの全閉開
    度値として学習するよう制御する第2の学習制御手段と
    の、少なくとも一方を備えることを特徴とする内燃機関
    の電子スロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電子制御スロットル装置は、前記ス
    ロットル開度検出手段及びアクセル開度検出手段から信
    号を入力して前記モータを制御するスロットル制御手段
    と、前記スロットル開度検出手段及びアクセル開度検出
    手段から信号を入力して前記内燃機関を制御する内燃機
    関制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2のいずれかに記載の内燃機関の電子スロット
    ル制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電子スロットル制御装置は、前記第
    1の学習制御手段が学習した全開開度値と前記第2の学
    習制御手段が学習した全閉開度値との少なくとも一方を
    前記スロットル制御手段及び内燃機関制御手段に保存
    し、保存した前記全開開度値と全閉開度値との少なくと
    も一方により前記アクセル開度に基づいて算出される目
    標スロットル開度を補正するよう制御することを特徴と
    する請求項1又は請求項2のいずれかに記載の内燃機関
    の電子スロットル制御装置。
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