JPH11293848A - シースにおける排気口の形成方法 - Google Patents
シースにおける排気口の形成方法Info
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- JPH11293848A JPH11293848A JP9434198A JP9434198A JPH11293848A JP H11293848 A JPH11293848 A JP H11293848A JP 9434198 A JP9434198 A JP 9434198A JP 9434198 A JP9434198 A JP 9434198A JP H11293848 A JPH11293848 A JP H11293848A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、長尺なシースを例えばコンクリート
中に埋設してグラウトを注入する際に必要な排気口を形
成する方法で、作業性を向上させコスト低減を図ること
が課題である。 【解決手段】シースの外形状に略沿わせた形状にされた
所要幅の帯状板でその中央部に貫通孔1bが穿設された
取付支持板1aと、該取付支持板の貫通孔に貫通された
排気管1cとからなる排気口装置1を形成し、前記排気
口装置を前記シースに固定させるための熱収縮性薄膜体
3を形成し、前記シース2における外周面の所望箇所に
おいて内部に貫通する孔2aを穿設し、該シースの孔に
前記排気管のシース側の突出部を挿入してシースに排気
口装置を取付け、この状態で排気口装置とシースとに前
記熱収縮性薄膜体3を巻き付け、該熱収縮性薄膜体3を
加熱手段6で熱収縮させて前記シース2に排気口装置1
を固定する排気口の形成方法である。
中に埋設してグラウトを注入する際に必要な排気口を形
成する方法で、作業性を向上させコスト低減を図ること
が課題である。 【解決手段】シースの外形状に略沿わせた形状にされた
所要幅の帯状板でその中央部に貫通孔1bが穿設された
取付支持板1aと、該取付支持板の貫通孔に貫通された
排気管1cとからなる排気口装置1を形成し、前記排気
口装置を前記シースに固定させるための熱収縮性薄膜体
3を形成し、前記シース2における外周面の所望箇所に
おいて内部に貫通する孔2aを穿設し、該シースの孔に
前記排気管のシース側の突出部を挿入してシースに排気
口装置を取付け、この状態で排気口装置とシースとに前
記熱収縮性薄膜体3を巻き付け、該熱収縮性薄膜体3を
加熱手段6で熱収縮させて前記シース2に排気口装置1
を固定する排気口の形成方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺なシースを例
えばコンクリート中に埋設して該シースにケーブルを挿
通して緊張力を付与した後に、ケーブルとシースとの空
隙にグラウトを注入する際に必要な排気口を形成する方
法に関する。
えばコンクリート中に埋設して該シースにケーブルを挿
通して緊張力を付与した後に、ケーブルとシースとの空
隙にグラウトを注入する際に必要な排気口を形成する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、コンクリート中に合成樹
脂製(ポリエチレン等)のシースを埋設するには、定尺
のシースを連結して所要の長さにして施工している。そ
して、シースにケーブルを挿通し、該ケーブルに所定の
緊張力を付与しコンクリートにプレストレスを導入した
後に、ケーブルとシースとの間隙に防錆対策としてグラ
ウトを注入する。
脂製(ポリエチレン等)のシースを埋設するには、定尺
のシースを連結して所要の長さにして施工している。そ
して、シースにケーブルを挿通し、該ケーブルに所定の
緊張力を付与しコンクリートにプレストレスを導入した
後に、ケーブルとシースとの間隙に防錆対策としてグラ
ウトを注入する。
【0003】そのグラウト注入のため、シース連結部に
少なくとも間隙の空気を外部へ導出する排気口を設けな
ければならない。そこで、図3乃至図4に示すように、
半円形状の板体10の両端部に取付用の孔を有するフラ
ンジ11を設けたブラケット12a,12bを設け、そ
して、一方のブラケット12aの頂部に孔を穿設し、該
孔に排気管(注入管兼用)13を内側に貫通させて固着
した、グラウト注入器具14を形成している。
少なくとも間隙の空気を外部へ導出する排気口を設けな
ければならない。そこで、図3乃至図4に示すように、
半円形状の板体10の両端部に取付用の孔を有するフラ
ンジ11を設けたブラケット12a,12bを設け、そ
して、一方のブラケット12aの頂部に孔を穿設し、該
孔に排気管(注入管兼用)13を内側に貫通させて固着
した、グラウト注入器具14を形成している。
【0004】そして、前記排気管13の内側端をシース
の孔に差し込んで、グラウト注入器具14をシース15
に装着し、フランジ11の取付用の孔にボルト16を差
し込みナット17で定着して固定する。その後、コンク
リートの打設による埋設、ケーブルの挿通、緊張付与し
た後に、前記排気管13から注入管を差し込んでグラウ
ト材を注入すると共に余剰の空気を排出させるものであ
る。この他、図5に示すように、排気口18付き半割シ
ース19を、ジョイントシースで接続して行い、排気口
を形成する方法も一般的に知られている。
の孔に差し込んで、グラウト注入器具14をシース15
に装着し、フランジ11の取付用の孔にボルト16を差
し込みナット17で定着して固定する。その後、コンク
リートの打設による埋設、ケーブルの挿通、緊張付与し
た後に、前記排気管13から注入管を差し込んでグラウ
ト材を注入すると共に余剰の空気を排出させるものであ
る。この他、図5に示すように、排気口18付き半割シ
ース19を、ジョイントシースで接続して行い、排気口
を形成する方法も一般的に知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
ース15を連結するのは、手間が掛かる上に水等の内部
浸入のおそれもある。そこで、1本の長尺なシースをコ
ンクリート中に埋設することで、連結部分からの水の浸
入を防止し、連結作業工程を省き連結部材の削減による
コスト低減を図ることが本願出願人によって提案されて
いる。
ース15を連結するのは、手間が掛かる上に水等の内部
浸入のおそれもある。そこで、1本の長尺なシースをコ
ンクリート中に埋設することで、連結部分からの水の浸
入を防止し、連結作業工程を省き連結部材の削減による
コスト低減を図ることが本願出願人によって提案されて
いる。
【0006】そこで、長尺なシースを用いた場合には、
グラウト材の注入および余剰のシース内の空気を排出す
るグラウト注入器具をシースの任意箇所に、例えば、埋
設するシースの端部に設けなければならない。
グラウト材の注入および余剰のシース内の空気を排出す
るグラウト注入器具をシースの任意箇所に、例えば、埋
設するシースの端部に設けなければならない。
【0007】本発明は、このような長尺なシースをコン
クリート中に埋設させる場合の、グラウト注入口と余剰
空気の排気口とをシースに形成する、または、少なくと
も余剰空気の排気口をシースに形成するための方法を提
供せんとするものである。
クリート中に埋設させる場合の、グラウト注入口と余剰
空気の排気口とをシースに形成する、または、少なくと
も余剰空気の排気口をシースに形成するための方法を提
供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る長尺シース
における排気口の形成方法の上記課題を解決するための
要旨は、シースの外形状に略沿わせた形状にされた所要
幅の帯状板でその中央部に貫通孔が穿設された取付支持
板と、該取付支持板の貫通孔に貫通され当該取付支持板
のシース側とその反対側の外部側とに各々所要長さ突出
されて取付支持板に固着された排気管とからなる排気口
装置を形成し、前記排気口装置を前記シースに固定させ
るための熱収縮性薄膜体を形成し、前記シースにおける
外周面の所望箇所において内部に貫通する孔を穿設し、
該シースの孔に前記排気管のシース側の突出部を挿入し
てシースに排気口装置を取付け、この状態で排気口装置
とシースとに前記熱収縮性薄膜体を巻き付け、該熱収縮
性薄膜体を加熱手段で熱収縮させて前記シースに排気口
装置を固定するシースにおける排気口の形成方法であ
る。
における排気口の形成方法の上記課題を解決するための
要旨は、シースの外形状に略沿わせた形状にされた所要
幅の帯状板でその中央部に貫通孔が穿設された取付支持
板と、該取付支持板の貫通孔に貫通され当該取付支持板
のシース側とその反対側の外部側とに各々所要長さ突出
されて取付支持板に固着された排気管とからなる排気口
装置を形成し、前記排気口装置を前記シースに固定させ
るための熱収縮性薄膜体を形成し、前記シースにおける
外周面の所望箇所において内部に貫通する孔を穿設し、
該シースの孔に前記排気管のシース側の突出部を挿入し
てシースに排気口装置を取付け、この状態で排気口装置
とシースとに前記熱収縮性薄膜体を巻き付け、該熱収縮
性薄膜体を加熱手段で熱収縮させて前記シースに排気口
装置を固定するシースにおける排気口の形成方法であ
る。
【0009】前記熱収縮性薄膜体は、シースを周方向に
1巻以上巻き付けられる長さで、その長手方向の端部に
排気口装置の排気管部分を避ける逃げ部が設けられ、か
つ、該薄膜体の幅が排気口装置の帯状板の幅よりも広く
されていること、;更に、前記熱収縮性薄膜体は、架橋
ポリエチレン製のシートまたはフィルムであることを含
むものである。
1巻以上巻き付けられる長さで、その長手方向の端部に
排気口装置の排気管部分を避ける逃げ部が設けられ、か
つ、該薄膜体の幅が排気口装置の帯状板の幅よりも広く
されていること、;更に、前記熱収縮性薄膜体は、架橋
ポリエチレン製のシートまたはフィルムであることを含
むものである。
【0010】本発明に係るシースにおける排気口の形成
方法によれば、例えば、連結作業を省き作業能率を向上
させるため、長尺なシースをコンクリートに埋設させる
場合に、排気口装置をシースの外周面の任意の箇所に容
易に取り付けることが出来るようになり、更に、熱収縮
性薄膜体により気密に熱収縮させるので、コンクリート
中にシースを埋設した後において、排気口装置を設けた
箇所におけるシースの孔から、水分等が浸入することが
無く、シース内のケーブルの防錆能が高度に維持される
ものである。また、熱収縮性薄膜体が架橋ポリエチレン
製であって、気密性,強度性等に優れた排気口の形成方
法となる。
方法によれば、例えば、連結作業を省き作業能率を向上
させるため、長尺なシースをコンクリートに埋設させる
場合に、排気口装置をシースの外周面の任意の箇所に容
易に取り付けることが出来るようになり、更に、熱収縮
性薄膜体により気密に熱収縮させるので、コンクリート
中にシースを埋設した後において、排気口装置を設けた
箇所におけるシースの孔から、水分等が浸入することが
無く、シース内のケーブルの防錆能が高度に維持される
ものである。また、熱収縮性薄膜体が架橋ポリエチレン
製であって、気密性,強度性等に優れた排気口の形成方
法となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1(イ)は本発明のシースにおける排
気口の形成方法の説明図であり、まず、排気口装置1を
形成する。
して説明する。図1(イ)は本発明のシースにおける排
気口の形成方法の説明図であり、まず、排気口装置1を
形成する。
【0012】この排気口装置1は、例えば、コンクリー
ト中に埋設すべきシース2の外形状に略沿わせた形状に
された所要幅の帯状板でその中央部に貫通孔1bが穿設
された取付支持板1aと、該取付支持板1aの貫通孔1
bに貫通され、当該取付支持板1aのシース側とその反
対側の外部側とに各々所要長さ突出されて取付支持板1
aに固着された排気管1cとからなる。
ト中に埋設すべきシース2の外形状に略沿わせた形状に
された所要幅の帯状板でその中央部に貫通孔1bが穿設
された取付支持板1aと、該取付支持板1aの貫通孔1
bに貫通され、当該取付支持板1aのシース側とその反
対側の外部側とに各々所要長さ突出されて取付支持板1
aに固着された排気管1cとからなる。
【0013】前記取付支持板1aは、例えば、金属製若
しくは合成樹脂製の材料でなり、シース2の外周面に沿
わせる長手方向の長さは任意に設定される。前記排気管
1cは、例えば、グラウト注入のためと余剰空気の排出
のための細長い管であって、前記取付支持板1aの貫通
孔1bの孔径とほぼ同じ外径寸法である。
しくは合成樹脂製の材料でなり、シース2の外周面に沿
わせる長手方向の長さは任意に設定される。前記排気管
1cは、例えば、グラウト注入のためと余剰空気の排出
のための細長い管であって、前記取付支持板1aの貫通
孔1bの孔径とほぼ同じ外径寸法である。
【0014】そして、排気管1cの先端側は、該シース
に取り付けた際にシース内部空間に若干突出する程度に
して(シース内に挿通されるケーブルの邪魔にならない
ようにするため)、前記貫通孔1bからシース側に、突
出されるものである。
に取り付けた際にシース内部空間に若干突出する程度に
して(シース内に挿通されるケーブルの邪魔にならない
ようにするため)、前記貫通孔1bからシース側に、突
出されるものである。
【0015】また、排気管1cの後端側は、コンクリー
トに埋設させる深さを考慮して、突出長さを設定するも
のである。こうして、排気管1cを取付板1aに、例え
ば、金属製であれば溶着し、合成樹脂製であれば溶着し
て、気密に固着する。
トに埋設させる深さを考慮して、突出長さを設定するも
のである。こうして、排気管1cを取付板1aに、例え
ば、金属製であれば溶着し、合成樹脂製であれば溶着し
て、気密に固着する。
【0016】次に、熱収縮性薄膜体3は、熱収縮性で、
例えば、放射線照射で架橋させた架橋ポリエチレン製
の、シートまたはフィルムであって、その収縮率は約2
5%程度から40%程度である。ポリエチレンが架橋さ
れることで、軟化温度、弾性、硬度等の性質が向上する
ものである。
例えば、放射線照射で架橋させた架橋ポリエチレン製
の、シートまたはフィルムであって、その収縮率は約2
5%程度から40%程度である。ポリエチレンが架橋さ
れることで、軟化温度、弾性、硬度等の性質が向上する
ものである。
【0017】この熱収縮性薄膜体3は、シース2を周方
向に1巻以上巻き付けられる長さであり、その長手方向
の端部に排気口装置1の排気管1c部分を避ける逃げ部
3a,3bが設けられている。但し、逃げ部3a,3b
の幅は、排気管1cの外径寸法とほぼ同じ寸法にする。
更に、該薄膜体3の幅が排気口装置1の取付支持板1a
の幅よりも広くされている。
向に1巻以上巻き付けられる長さであり、その長手方向
の端部に排気口装置1の排気管1c部分を避ける逃げ部
3a,3bが設けられている。但し、逃げ部3a,3b
の幅は、排気管1cの外径寸法とほぼ同じ寸法にする。
更に、該薄膜体3の幅が排気口装置1の取付支持板1a
の幅よりも広くされている。
【0018】そして、熱収縮性薄膜体3の内面には、粘
着剤、接着材、又はシール剤が塗布される。それによ
り、前記逃げ部3a,3bの重ね合わせ部及び排気口装
置1とシース2とを強固に且つ気密性をもって密着させ
ることが出来て、水分やセメント等がシース2内部空間
へ浸入するのを防止するものである。
着剤、接着材、又はシール剤が塗布される。それによ
り、前記逃げ部3a,3bの重ね合わせ部及び排気口装
置1とシース2とを強固に且つ気密性をもって密着させ
ることが出来て、水分やセメント等がシース2内部空間
へ浸入するのを防止するものである。
【0019】次に、シース2の外周面の所望箇所で、上
部に孔2aを開けてその内部空間へ貫通させる。該孔2
aの大きさは、前記排気管1cの外径寸法とほぼ同じで
ある。なお、この孔開け作業は、シース2を所定の場所
に敷設した後に行うものである。
部に孔2aを開けてその内部空間へ貫通させる。該孔2
aの大きさは、前記排気管1cの外径寸法とほぼ同じで
ある。なお、この孔開け作業は、シース2を所定の場所
に敷設した後に行うものである。
【0020】こうして、現場作業における排気口の形成
方法の手順を説明すると、図2に示すように、発泡スチ
ロール製のドラム4に巻き付けられバンド5で留められ
た長尺のシース2を搬入する。該シース2は、ポリエチ
レン(PE)製の可撓性のある長尺な波付のシース2で
ある。なお、シース2をPE製としているのは製造コス
トや作業性等を考慮したもので、これに限らず、他の合
成樹脂製や金属製のシースでもよく、これらの使用を妨
げるものではない。
方法の手順を説明すると、図2に示すように、発泡スチ
ロール製のドラム4に巻き付けられバンド5で留められ
た長尺のシース2を搬入する。該シース2は、ポリエチ
レン(PE)製の可撓性のある長尺な波付のシース2で
ある。なお、シース2をPE製としているのは製造コス
トや作業性等を考慮したもので、これに限らず、他の合
成樹脂製や金属製のシースでもよく、これらの使用を妨
げるものではない。
【0021】そして、バンド5を外してシース2をドラ
ム4から引き出して所要の長さでカットし、所要の埋設
位置に敷設する。次に、例えば、シース2の端部におい
て、その上部に孔2aを穿設する。
ム4から引き出して所要の長さでカットし、所要の埋設
位置に敷設する。次に、例えば、シース2の端部におい
て、その上部に孔2aを穿設する。
【0022】次に、前記孔2aに排気管1cの先端を差
し込み、シース2に排気口装置1を取り付ける。そし
て、接着剤等を内面に塗布した熱収縮性薄膜体3をシー
ス2に巻き付けて、図1(ロ)に示すように、排気管1
cを逃げ部3a,3bで避けて、略1巻分に若干重なる
程度に貼着し、取付支持板1aをカバーする。
し込み、シース2に排気口装置1を取り付ける。そし
て、接着剤等を内面に塗布した熱収縮性薄膜体3をシー
ス2に巻き付けて、図1(ロ)に示すように、排気管1
cを逃げ部3a,3bで避けて、略1巻分に若干重なる
程度に貼着し、取付支持板1aをカバーする。
【0023】そして、この状態で、例えば、バーナーや
ドライヤー等の加熱手段6で、前記巻き付けた熱収縮性
薄膜体2の全体に熱風(120℃以上)を吹きかける。
すると、該熱収縮性薄膜体3が全体的に収縮して、気密
にシース2に密着されるものである。こうして、本発明
に係るシースにおける排気口の形成作業が完了する。
ドライヤー等の加熱手段6で、前記巻き付けた熱収縮性
薄膜体2の全体に熱風(120℃以上)を吹きかける。
すると、該熱収縮性薄膜体3が全体的に収縮して、気密
にシース2に密着されるものである。こうして、本発明
に係るシースにおける排気口の形成作業が完了する。
【0024】その後においては、例えば、コンクリート
を打設してシース2を埋設させ、コンクリートの固化後
に、ケーブルを前記シース2に挿通し、ケーブル両端で
ジャッキにて引張って緊張させ、コンクリートにプレス
トレスを付与してケーブルを定着させる。そして、コン
クリートの上面に突出している排気管1cに、注入管を
差し込み、前記ケーブルとシース2との間隙にグラウト
材を注入する。
を打設してシース2を埋設させ、コンクリートの固化後
に、ケーブルを前記シース2に挿通し、ケーブル両端で
ジャッキにて引張って緊張させ、コンクリートにプレス
トレスを付与してケーブルを定着させる。そして、コン
クリートの上面に突出している排気管1cに、注入管を
差し込み、前記ケーブルとシース2との間隙にグラウト
材を注入する。
【0025】グラウトの充填に伴い、シース2の内部空
間の空気がグラウト材によって押し出され、前記排気管
1cから外部へと排出される。この充填作業の終了後
に、前記排気管1cにはキャップを取付けておくもので
ある。
間の空気がグラウト材によって押し出され、前記排気管
1cから外部へと排出される。この充填作業の終了後
に、前記排気管1cにはキャップを取付けておくもので
ある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
スにおける排気口の形成方法は、シースの外形状に略沿
わせた形状にされた所要幅の帯状板でその中央部に貫通
孔が穿設された取付支持板と、該取付支持板の貫通孔に
貫通され当該取付支持板のシース側とその反対側の外部
側とに各々所要長さ突出されて取付支持板に固着された
排気管とからなる排気口装置を形成し、前記排気口装置
を前記シースに固定させるための熱収縮性薄膜体を形成
し、前記シースにおける外周面の所望箇所において内部
に貫通する孔を穿設し、該シースの孔に前記排気管のシ
ース側の突出部を挿入してシースに排気口装置を取付
け、この状態で排気口装置とシースとに前記熱収縮性薄
膜体を巻き付け、該熱収縮性薄膜体を加熱手段で熱収縮
させて前記シースに排気口装置を固定する排気口の形成
方法なので、長尺のシースを埋設させることに適した排
気口形成方法であり、特に、可撓性のある波付のPE製
シースにおいては、排気口装置をシースの外周面の任意
の箇所に容易に取り付けることが出来るばかりでなく、
管径の異なるシースにも簡単に対応できて自由度が大き
いという優れた効果を奏するものである。
スにおける排気口の形成方法は、シースの外形状に略沿
わせた形状にされた所要幅の帯状板でその中央部に貫通
孔が穿設された取付支持板と、該取付支持板の貫通孔に
貫通され当該取付支持板のシース側とその反対側の外部
側とに各々所要長さ突出されて取付支持板に固着された
排気管とからなる排気口装置を形成し、前記排気口装置
を前記シースに固定させるための熱収縮性薄膜体を形成
し、前記シースにおける外周面の所望箇所において内部
に貫通する孔を穿設し、該シースの孔に前記排気管のシ
ース側の突出部を挿入してシースに排気口装置を取付
け、この状態で排気口装置とシースとに前記熱収縮性薄
膜体を巻き付け、該熱収縮性薄膜体を加熱手段で熱収縮
させて前記シースに排気口装置を固定する排気口の形成
方法なので、長尺のシースを埋設させることに適した排
気口形成方法であり、特に、可撓性のある波付のPE製
シースにおいては、排気口装置をシースの外周面の任意
の箇所に容易に取り付けることが出来るばかりでなく、
管径の異なるシースにも簡単に対応できて自由度が大き
いという優れた効果を奏するものである。
【0027】更に、熱収縮性薄膜体により気密に熱収縮
させるので、コンクリート中にシースを埋設した後にお
いて、排気口装置を設けた箇所におけるシースの孔か
ら、水分等が浸入することが無く、シース内のケーブル
の防錆能が高度に維持されて、かつ、その熱収縮作業が
容易であって作業性が向上するという優れた効果を奏す
るものである。
させるので、コンクリート中にシースを埋設した後にお
いて、排気口装置を設けた箇所におけるシースの孔か
ら、水分等が浸入することが無く、シース内のケーブル
の防錆能が高度に維持されて、かつ、その熱収縮作業が
容易であって作業性が向上するという優れた効果を奏す
るものである。
【0028】また、熱収縮性薄膜体が架橋ポリエチレン
製であって、気密性,強度性等に優れた排気口の形成方
法となるという優れた効果を奏するものである。
製であって、気密性,強度性等に優れた排気口の形成方
法となるという優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明に係るシースにおける排気口の形成方法
を説明する説明図(イ)、(ロ)である。
を説明する説明図(イ)、(ロ)である。
【図2】ドラムに巻き付けられたシースの荷姿を示す正
面図である。
面図である。
【図3】従来例に係るシースにおける排気口形成方法を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】同従来例に係るグラウト注入器具の断面図であ
る。
る。
【図5】同従来例に係る半割の排気口装置の一部を破断
した正面図(イ)と側面図(ロ)である。
した正面図(イ)と側面図(ロ)である。
1 排気口装置、1a 取付支持板、1b 貫通孔、1
c 排気管、2 シース、2a 孔、3 熱収縮性薄膜
体、3a,3b 逃げ部、4 ドラム、5バンド、6加
熱手段。
c 排気管、2 シース、2a 孔、3 熱収縮性薄膜
体、3a,3b 逃げ部、4 ドラム、5バンド、6加
熱手段。
Claims (3)
- 【請求項1】シースの外形状に略沿わせた形状にされた
所要幅の帯状板でその中央部に貫通孔が穿設された取付
支持板と、該取付支持板の貫通孔に貫通され当該取付支
持板のシース側とその反対側の外部側とに各々所要長さ
突出されて取付支持板に固着された排気管とからなる排
気口装置を形成し、 前記排気口装置を前記シースに固定させるための熱収縮
性薄膜体を形成し、 前記シースにおける外周面の所望箇所において内部に貫
通する孔を穿設し、 該シースの孔に前記排気管のシース側の突出部を挿入し
てシースに排気口装置を取付け、この状態で排気口装置
とシースとに前記熱収縮性薄膜体を巻き付け、 該熱収縮性薄膜体を加熱手段で熱収縮させて前記シース
に排気口装置を固定すること、 を特徴とするシースにおける排気口の形成方法。 - 【請求項2】熱収縮性薄膜体は、シースを周方向に1巻
以上巻き付けられる長さで、その長手方向の端部に排気
口装置の排気管部分を避ける逃げ部が設けられ、かつ、
該薄膜体の幅が排気口装置の取付支持板の幅よりも広く
されていること、 を特徴とする請求項1に記載のシースにおける排気口の
形成方法。 - 【請求項3】熱収縮性薄膜体は、架橋ポリエチレン製の
シートまたはフィルムであること、 を特徴とする請求項1または2に記載のシースにおける
排気口の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9434198A JPH11293848A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | シースにおける排気口の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9434198A JPH11293848A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | シースにおける排気口の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11293848A true JPH11293848A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14107597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9434198A Pending JPH11293848A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | シースにおける排気口の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11293848A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107762158A (zh) * | 2017-11-16 | 2018-03-06 | 中国水利水电第十工程局有限公司 | 一种在预应力波纹管上安装排气管的方法 |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP9434198A patent/JPH11293848A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107762158A (zh) * | 2017-11-16 | 2018-03-06 | 中国水利水电第十工程局有限公司 | 一种在预应力波纹管上安装排气管的方法 |
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