JPH11293734A - スラストロック機構及びそのスラストロック機構を備えた排水栓装置 - Google Patents

スラストロック機構及びそのスラストロック機構を備えた排水栓装置

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JPH11293734A
JPH11293734A JP9617798A JP9617798A JPH11293734A JP H11293734 A JPH11293734 A JP H11293734A JP 9617798 A JP9617798 A JP 9617798A JP 9617798 A JP9617798 A JP 9617798A JP H11293734 A JPH11293734 A JP H11293734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スラストロック機構における作動の確実性の向
上と、該機構のコンパクト化を図り、このスラストロッ
ク機構を備えた装置の作動性の向上と小型化をする。 【解決手段】 スラストロック機構Aを、支持軸5(可
動体、支持体)に回転歯7を回転可能に設け、メカボッ
クス6(可動体、支持体)に回転歯7と係合して該歯を
回転させる固定歯9と、回転歯7を係脱可能に係止する
と共に、回転歯7と係合して該歯を回転させる係止歯8
とを対向配置し、前記支持軸5とメカボックス6との間
に、支持軸を上下動のいずれか一方向に付勢すると共
に、回転歯7と係止歯8とが相互に係合する方向に付勢
するスプリング10を設けて構成して、回転歯7を支持軸
の上下動毎に固定歯9と係止歯8との間で強制的に回転
させて係止歯8に対して交互に係脱するようにし、支持
軸5の上昇状態、下降状態を、係止歯8の係止と、前記
スプリング10の付勢力とで交互に保持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、係止状態及び係止
解除状態を交互に切替えると共に、該各状態を保持する
スラストロック機構と、該スラストロック機構を用い
て、浴槽、洗面器、流しなどの排水口の開閉栓をする排
水栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、可動体の係止状態及び係止解
除状態を交互に切替えると共に、各状態を保持するスラ
ストロック機構は、該機構の作動により、栓蓋の上昇、
下降を行って、交互に排水口の開閉栓をする排水栓装置
や、芯を出し入れ可能したボールペンなどで知られてい
るように今日広く用いられている。上記スラストロック
機構を用いた排水栓装置としては、例えば実開平1−1
36568号(遠隔操作方式の排水栓装置)、実開昭63
−176166号(ダイレクトプッシュ方式の排水栓装
置)で開示されているように、先端に排水口を閉栓する
栓蓋が装着された支持軸(可動体)がメカボックス(支持
体)に上下動可能に支持され、そのメカボックスと支持
軸との間にスラストロック機構が配設されているものが
知られている。そのスラストロック機構は、遠隔操作方
式、ダイレクトプッシュ方式いずれのものも基本的に
は、支持軸に固定した固定歯と、その固定歯と直列状に
回転可能、且つ、軸方向摺動可能に連設した回転歯と、
メカボックス内に設けた係止歯とを備えており、支持軸
の上下動の一端側で固定歯との係合により回転歯が回転
し、その回転毎に係止歯に対して係脱を繰り返すこと
で、栓蓋を装着した支持軸の上昇、下降が行われて交互
に排水口の開閉栓がされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スラストロック機構の作動における回転歯の係合回転
は、遠隔操作方式では、支持軸とレリースを介して連結
された操作部の押動操作によって支持軸とともに上昇す
る固定歯に押し上げられる回転歯が、自重で落下しなが
ら固定歯に係合して回転し、操作部の押動操作を停止し
た時点で支持軸とともに下降する固定歯との係合解除に
伴って、自重で落下しながら係止歯に係合して回転する
ことにより、係止歯との係止が解除される。つまり、回
転歯の係合回転は、すべて自重によって落下することに
よって固定歯や係止歯に係合して回転するために、長期
の使用によりメカボックス内に漏水した場合、回転歯、
固定歯、係止歯夫々に水垢などが付着して、その水垢の
抵抗により回転歯が係合回転しなくなり、操作部を操作
しても開閉栓ができなくなる虞れがある。また、ダイレ
クトプッシュ方式の排水栓装置では、回転歯と支持軸の
間に回転歯を常時固定歯に係合させる方向に付勢するば
ねを回転歯と直列状に配設して、このばねの付勢力が回
転歯を固定歯及び係止歯に対して係合回転させるように
しているから、水垢などが付着していてもその抵抗に抗
して確実に係合回転するが、メカボックス内に、少なく
とも支持軸の上下動量の空間と、前記ばねと、回転歯及
び固定歯との直列状の配列を収容するスペースが必要で
あるために、メメカボックスが長尺になってしまうこと
は避けられない。上記メカボックスの長尺については、
遠隔操作方式の排水栓装置でも同様であり、少なくとも
支持軸の上下動量の空間と、固定歯と回転歯との直列状
の配列を収容するスペースが必要となる。
【0004】そこで本発明の目的は、スラストロック機
構における作動の確実性の向上と、該機構のコンパクト
化を図る。他の目的は、上記スラストロック機構を用い
ることで、栓蓋の開閉の確実性の向上と、装置自体の短
尺化を実現した排水栓装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明は、下記の技術的手段を用いた。 (請求項1) スラストロック機構を、可動体、若しく
は、該可動体を軸方向に進退動可能に支持する支持体の
一方に回転歯を回転可能に設け、他方に回転歯と係合し
て該歯を回転させる固定歯と、回転歯を係脱可能に係止
すると共に、回転歯と係合して該歯を回転させる係止歯
とを対向配置し、前記可動体と支持体との間に、可動体
をその進退動のいずれか一方向に付勢すると共に、回転
歯と係止歯とが相互に係合する方向に付勢するスプリン
グを設けて構成され、前記回転歯を可動体の進退動毎に
固定歯と係止歯との間で強制的に回転させて係止歯に対
して交互に係脱するようにし、且つ、該回転歯の係止状
態、係止解除状態を係止歯の係止と前記スプリングの付
勢力とで交互に保持するようにしした。
【0006】上記請求項1の技術的手段によって構成さ
れたスラストロック機構によれば、回転歯は、可動体、
若しくは、支持体の一方に設けられ、他方に固定歯と係
止歯は対向配置され、前記回転歯の回転が、対向配置さ
れた固定歯と係止歯との間で行われる。回転歯は、可動
体の進退動力によって固定歯と係止歯に係合することで
強制的に回転させられて、その回転毎に係止歯に対して
係脱を繰り返す。可動体の進退動は、一方が使用者の押
動力で行われ、他方がスプリングの付勢力によって行わ
れる。また、上記スプリングの付勢力で係止解除状態が
保持される。更に、上記スプリングの付勢力は、回転歯
と係止歯が相互に係合するようにも作用し、その付勢力
により回転歯の係止状態が保持され、その付勢力が係止
歯に係合することで回転する回転歯への回転力として付
与される。
【0007】上記請求項1のスラストロック機構を備え
た装置として、浴槽、洗面器、流しなどの排水口の開閉
栓をする排水栓装置が挙げられ、その排水栓装置を下記
の技術的手段によって構成した。 (請求項2) 先端に排水口を閉栓する栓蓋を有した可
動体と、その可動体を進退動可能に支持する支持体と、
両者間に亘って設けられたスラストロック機構とを有
し、該機構の作動により栓蓋の上昇、下降を交互に行っ
て、その開栓状態及び閉栓状態を保持する排水栓装置に
おいて、前記スラストロック機構が、可動体、若しく
は、支持体の一方に回転歯を回転可能に設け、他方に回
転歯を回転させる固定歯と、回転歯を係脱可能に係止す
ると共に、回転させる係止歯とを対向配置し、前記可動
体と支持体との間に、可動体をその進退動のいずれか一
方向に付勢すると共に、回転歯と係止歯とが相互に係合
する方向に付勢するスプリングを設けて構成され、前記
回転歯を可動体の進退動毎に固定歯と係止歯との間で強
制的に回転させて係止歯に対して交互に係脱するように
し、且つ、該回転歯の係止状態、係止解除状態を係止歯
の係止と前記スプリングの付勢力とで交互に保持するこ
とで、前記栓蓋の開栓状態及び閉栓状態を交互に保持す
るようにした。上記可動体とは、排水口を閉栓する栓蓋
を有し、支持体に対して進退動して排水口を開閉させる
ものを意味し、支持体とは、可動体を進退動可能に支持
するものを意味する。具体的には、可動体が支持軸でも
よいしメカボックスでもよい。また、支持体が支持軸で
もよいしメカボックスでもよい。
【0008】上記排水栓装置は、遠隔操作方式、ダイレ
クトプッシュ方式いずれの方式のものでもよく、例えば
図1に示す遠隔操作方式の排水栓装置であれば、操作部
を押動操作すると、可動体5がスプリング10の付勢力に
抗して上昇し、その上昇力が作用する回転歯7が固定歯
9に係合して回転する。そして押動操作を停止するとス
プリング10の付勢力が可動体5を押し下げる方向、すな
わち回転歯7を係止歯8に対して係合させる方向に作用
して回転歯7が係止歯8に係合して回転する。
【0009】
【発明の効果】したがって、請求項1の発明は下記の利
点を有する。本発明のスラストロック機構は、使用者の
押動力と、スプリングの付勢力によって可動体が進退動
することで固定歯と係止歯とが回転歯を強制的に係合回
転させるので、係止歯に対する回転歯の係脱が確実に行
われる。しかも、可動体を進退動させるスプリングの付
勢力を利用して回転歯と、固定歯及び係止歯とを係合さ
せるので、従来の回転歯を係合させるためのみに使用さ
れるばねが必要ない上に、可動体、若しくは、支持体内
の空間が、少なくとも可動体の進退動量と、回転歯が係
止歯と固定歯間を進退動して係合回転できる空間があれ
ばよく、従来のスラストロック機構に必要であった前記
ばねと、回転歯及び固定歯との直列状の配列を収容する
スペースが省かれるため、スラストロック機構自体の軸
方向のコンパクト化が実現できる。したがって、上記の
効果を有するスラストロック機構を備えた請求項2の発
明の排水栓装置は下記の優れた利点を有する。回転歯を
強制的に係合回転させて係止歯に対して係脱を確実に行
うスラストロック機構を備えているので、長期の使用に
より回転歯、固定歯、係止歯夫々に水垢などが付着した
としても、回転歯は水垢などの抵抗物の抵抗に抗して回
転すると共に、係止歯に係止するので、長期に亘って確
実、且つ、安定した排水口の開閉栓ができる。しかも、
従来のものに比べてコンパクトなスラストロック機構を
備えているので、排水栓装置自体も軸方向に短尺にでき
る。すなわち、短尺な排水栓装置であるため、浴槽の排
水口に配設する場合、排水栓装置の浴槽底部に突出する
量が従来に比べて少なくなり、言い換えれば床面と排水
栓装置の下端との間隔に余裕が生じることになる。した
がって、浴槽底部を上記余裕分だけ下げることで、浴槽
の床面から浴槽縁部までの高さを低くできるから、高齢
者や身障者が入浴しやすい浴槽にするために非常に有効
である。また、上記間隔の余裕をそのまま利用すれば、
遠隔操作方式の排水栓装置における排水部と操作部とを
連結するレリースが大きな円弧で曲がるから、ワイヤー
のレリース内における摺動抵抗が減ってワイヤーがスム
ーズに摺動させることができるため、排水栓装置の操作
が非常に軽い力で行えるし、摺動抵抗の減少によってレ
リースの摩耗が抑制されるので、レリースを長持ちさせ
る上でも非常に高い効果を発揮する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、第1の実施の形
態のスラストロック機構Aを備えた第1の実施の形態の
排水栓装置aを示している。
【0011】この排水栓装置aは、排水口1に配設され
る排水部2と、排水口1から離間した部位に配置された
操作部(図示せず)とをレリース3を介して連結し、前記
操作部の押動操作により排水部1内に備えられたスラス
トロック機構Aを作動させて、押動毎に排水口1の開閉
栓を交互に行うようにした遠隔操作方式のものである。
【0012】排水部2は、先端に排水口1を閉栓する栓
蓋4を装着した支持軸5(可動体)と、その支持軸5を
上下方向に進退動可能に支持するメカボックス6(支持
体)と、前記支持軸5とメカボックス6との間に備えら
れたスラストロック機構Aとでなる。上記排水部2は、
排水口1に対して着脱可能に取付けられており、その取
り付け形態については、本出願人が出願した特開平9−
60073号において既に提案済みであるため、その具
体的な説明については省略する。尚、符号31は、上記レ
リース3内を摺動するワイヤー32の一端に連設され、そ
のワイヤー32の摺動に伴って上下動すると共に、上動に
よって支持軸5を押し上げるプランジャーであり、符号
33は、上動方向の摺動におけるワイヤー32の屈曲を阻止
して、プランジャー31を確実に上動させるプランジャー
ガイドである。
【0013】スラストロック機構Aは、図1及び図2に
示すように支持軸5の後端に回転可能に備えられた回転
歯7と、メカボックス6の側壁に設けられた係止歯8
と、メカボックス6の天井部を構成する蓋部61に設けら
れた固定歯9と、支持軸5を押し下げる方向に付勢する
スプリング10とでなる。回転歯7は、支持軸5に設けら
れた上下2個所の鍔部51,52の間に抜止されて装着され
た筒状の回転リング71の外側に、上記固定歯9と係止歯
8に係合する4個の係合歯部72…72を相互に90度の間隔
で設けて形成されている。上記係合歯部72は、上端部72
1と下端部722を傾斜面とする略横向き台形状に形成さ
れ、上端部721が後述する固定歯9の鋸状歯部91…91に
係合し、下端部722が後述する係止歯8の鋸状歯部81…8
1に係合するようになっている。固定歯9と係止歯8と
は、互いに前述した鋸状歯部91,81が向かい合うように
対向配置されている。固定歯9は、メカボックス6にお
ける蓋部61の後端に、前述した鋸状歯部91…91を形成す
ることで構成されている。係止歯8は、メカボックス6
の側壁に、互いに90度の間隔を空けて4個形成されてお
り、この4個の係止歯8の上端に夫々前述した鋸状歯部
81…81が形成されている。上記4個の係止歯8…8相互
の間は、上記回転歯7における係合歯部72…72が嵌合す
る溝部82…82であり、該溝部の長さは、少なくとも支持
軸5が栓蓋4を排水口に密着できる程度に下降できる長
さとしている。スプリング10は、上記蓋部61と、回転歯
7を抜止する上側の鍔部51との間に圧縮状に装着してあ
る。
【0014】このようにしたスラストロック機構Aを備
えた排水栓装置aは、図1に示す開栓状態では、回転歯
7が固定歯9と係止歯8の間に位置して係止歯8に係止
される。また、この係止状態では、支持軸5を押し下げ
るスプリング10の付勢力が、係止歯8に対して回転歯7
を押し付けるように作用しており、栓蓋4の開栓状態の
保持を確実なものとしている。
【0015】次に、上記スラストロック機構Aの作動状
態を、図3(イ)〜(ニ)に基づいて順を追って説明す
る。先ず、(イ)に示す状態は、図1に示す開栓状態と
対応しており、係止歯8と固定歯9の間に位置する上記
回転歯7の係合歯部72の下端部722が係止歯8の鋸状歯
部81に係止されている。上記(イ)の係止状態から操作
部を押動操作すると、(ロ)に示すように上昇する係合
歯部72の上端部721が固定歯9の鋸状歯部91に接触する
と共に、その鋸状歯部91の斜面に沿って移動しながら上
昇する。(矢印が示す方向は、回転歯の上下動及び回転
方向を示し、以下の(ハ)及び(ニ)も同様である。) そして、操作部の押動操作を停止すると、(ハ)に示すよ
うに上記スプリング10の付勢力によって下降する係合歯
部72の下端部722が係止歯8の鋸状歯部81に接触すると
共に、鋸状歯部81の斜面に沿って移動しながら溝部82に
導かれてその下側まで下降する。したがって上記回転歯
7の係止状態が解除された閉栓状態に移行する。この閉
栓状態から再び開栓状態する作動は、(ニ)に示すよう
に操作部を押動操作すると、溝部82に沿って上昇する係
合歯部72の上端部721が固定歯9の鋸状歯部91に接触す
ると共に、鋸状歯部91の斜面に沿って移動しながら上昇
する。そして操作部の押動操作を停止すると、上記スプ
リング10の付勢力によって下降する係合歯部72の下端部
722が係止歯8の鋸状歯部81に接触すると共に、鋸状歯
部81の斜面に沿って移動しながら下降し、最終的に係合
歯部72の下端部722が係止歯8の鋸状歯部81に係止され
て開栓状態(図1の状態)となる。
【0016】図4及び図5は、第2の実施の形態のスラ
ストロック機構B備えた第2及び第3の実施の形態の排
水栓装置b,cを示している。これらの排水栓装置b,
cは、排水口1を閉栓する栓蓋4の押動によりスラスト
ロック機構Bを作動させ、押動の度に排水口1の開閉栓
を交互に行うようにしたダイレクトプッシュ方式のもの
である。
【0017】先ず、図4に示す第2の実施の形態の排水
栓装置bを説明すると、先端に排水口1を閉栓する栓蓋
4を装着した支持軸5(可動体)と、その支持軸5を上
下動可能に支持するメカボックス6(支持体)と、前記
支持軸5とメカボックス6との間に備えられたスラスト
ロック機構Bとでなり、排水口1に着脱可能に取り付け
られている。この取り付け形態は、上述した排水栓装置
aにおける操作部の取り付け形態と同様である。メカボ
ックス6の底部を構成する蓋部62の中心に、支持軸5の
後端面に設けられたガイド孔53に挿入されて、支持軸5
の上下動をガイドするガイド軸63が立設されている。上
記ガイド軸62によって支持軸5の上下動が案内されるよ
うにしているので、後述する排水栓装置Dのように支持
軸5が蓋部62に開孔した孔部621から貫通することがな
いから、排水口1と床面(図示せず)との間が比較的狭
い浴槽に配設すると最適である。
【0018】スラストロック機構Bは、基本的には上述
したスラストロック機構Aと同様の構成部材を備えてな
り、支持軸5の後端に回転可能に備えられた回転歯7
と、メカボックス6の側壁に設けられた係止歯8と、メ
カボックス6の底部を構成する蓋部62に設けられた固定
歯9と、前記支持軸5を押し上げる方向に付勢するスプ
リング10とでなる。回転歯7は支持軸5の後端に回転可
能に備えられ、上記ガイド軸63にスライド可能に嵌合し
た抜止板11を、蓋部62と抜止板11との間に圧縮状に装着
されたスプリング10によって回転歯7に押し付けること
で抜止されている。上記スプリング10の付勢力は、抜止
板11及び回転歯7を介して支持軸5を押し上げる方向に
作用する。尚、本実施の形態及び以下後述する実施の形
態におけるスラストロック機構の回転歯7、固定歯9及
び係止歯8の具体的な形態は上述したスラストロック機
構Aと同様であるため説明は省略する。
【0019】このようにしたスラストロック機構Bを備
えた排水栓装置は、図4に示すように閉栓状態におい
て、回転歯7が固定歯9と係止歯8の間に位置して係止
歯8に係止される。また、この係止状態では、支持軸5
を押し上げるスプリング10の付勢力が、係止歯8に対し
て回転歯7を押し付けるように作用しており、栓蓋4の
閉栓状態の保持を確実なものとしている。
【0020】上記スラストロック機構Bは、上述したス
ラストロック機構Aにおける固定歯9と係止歯8の位置
関係が上下逆であると共に、スプリング10の付勢力が作
用する方向が逆となる。つまり、このスラストロック機
構Bの作動は、支持軸5が下降することにより回転歯7
が固定歯9と係止歯8によって回転し、係止歯8との係
脱が行われる以外は、上記スラストロック機構Aの作動
と同様である。
【0021】図5に示す第3の実施の形態の排水栓装置
cは、前述したように支持軸5がメカボックス6の蓋部
62に開孔した孔部621から貫通することで、上下動の案
内がされるようになっているものであり、支持軸5を下
側に延設した軸部54が孔部621から突出するので、図示
するように排水口の下側に余裕がある洗面器12などに配
設するとよい。尚、この形態の排水栓装置cもスラスト
ロック機構Bを備えているので、その説明は同符号を付
すことで省略する。
【0022】図6及び図7は、第3の実施の形態のスラ
ストロック機構Cを備えた第4及び第5の実施の形態の
排水栓装置d,eを示している。この排水栓装置d,e
は、栓蓋4を有する可動体をメカボックス6とし、支持
体を支持軸5として、栓蓋4の押動によりメカボックス
6を押し下げてスラストロック機構Cを作動させるよう
にしたダイレクトプッシュ方式のものである。
【0023】先ず、図6に示す第4の実施の形態の排水
栓装置dを説明すると、基本的には第2の実施の形態の
排水栓装置cの構成と同様であり、該装置の上下を逆転
させたものである。すなわち、支持軸5の後端を排水口
1に着脱可能に取り付け、その支持軸5に、先端に栓蓋
4を装着したメカボックス6が上下動可能に支持され
る。スラストロック機構Cは、上述したスラストロック
機構Bの構成と同様のものであり、該機構の上下を逆転
させたものである。すなわち、スラストロック機構Cの
作動は、固定歯9と係止歯8が上下動して回転歯7に係
合することで回転歯7を強制的に回転させ、閉栓状態に
おいて回転歯7を係止歯8が係止するように作動する。
【0024】図7に示す第5の実施の形態の排水栓装置
eは、上述した排水栓装置dにおける栓蓋4をメカボッ
クスの中途に装着し、排水口1の下側から開閉栓を行う
ようにしたものである。尚、栓蓋4の形態を除いて、メ
カボックス6、支持軸5、スラストロック機構Cの構成
は、上述した排水栓装置dと同様であるため同符号を付
すことで説明は省略する。この排水栓装置eの開閉栓の
形態は、図7に示すように開栓状態では排水口1よりも
メカボックス6の上端が下側に位置している。したがっ
て、この排水栓装置eは、栓蓋4が排水口1から突出し
ないので、例えば、流しを開栓状態にして洗い物をする
ときや、流し内を清掃するときに、障害になるものがな
く非常に行いやすいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のスラストロック機構を備え
た第1の実施の形態を示す排水栓装置である。
【図2】同、排水栓装置の分解斜視図で、メカボックス
を断面して示す。
【図3】スラストロック機構の作動を示す模式図。
【図4】第2の実施の形態のスラストロック機構を備え
た第2の実施の形態を示す排水栓装置である。
【図5】同、スラストロック機構を備えた第3の実施の
形態を示す排水栓装置である。
【図6】第3の実施の形態のスラストロック機構を備え
た第4の実施の形態を示す排水栓装置である。
【図7】同、スラストロック機構を備えた第5の実施の
形態を示す排水栓装置である。
【符号の説明】
1:排水口 4:栓蓋 支持軸:5(可動体、支持体) メカボックス:6(可動体、支持体) 回転歯:7 係
止歯:8 固定歯:9 スプリング:10 スラストロック機構A,B,C 排水
栓装置:a,b,c,d

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動体、若しくは、該可動体を軸方向に
    進退動可能に支持する支持体の一方に回転歯を回転可能
    に設け、他方に回転歯と係合して該歯を回転させる固定
    歯と、回転歯を係脱可能に係止すると共に、回転歯と係
    合して該歯を回転させる係止歯とを対向配置し、前記可
    動体と支持体との間に、可動体をその進退動のいずれか
    一方向に付勢すると共に、回転歯と係止歯とが相互に係
    合する方向に付勢するスプリングを設けて構成され、前
    記回転歯を可動体の進退動毎に固定歯と係止歯との間で
    強制的に回転させて係止歯に対して交互に係脱するよう
    にし、且つ、該回転歯の係止状態、係止解除状態を係止
    歯の係止と前記スプリングの付勢力とで交互に保持する
    ようにしているスラストロック機構。
  2. 【請求項2】 先端に排水口を閉栓する栓蓋を有した可
    動体と、その可動体を進退動可能に支持する支持体と、
    両者間に亘って設けられたスラストロック機構とを有
    し、該機構の作動により栓蓋の上昇、下降を交互に行っ
    て、その開栓状態及び閉栓状態を保持する排水栓装置に
    おいて、前記スラストロック機構が、可動体、若しく
    は、支持体の一方に回転歯を回転可能に設け、他方に回
    転歯を回転させる固定歯と、回転歯を係脱可能に係止す
    ると共に、回転させる係止歯とを対向配置し、前記可動
    体と支持体との間に可動体をその進退動のいずれか一方
    向に付勢すると共に、回転歯と係止歯とが相互に係合す
    る方向に付勢するスプリングを設けて構成され、前記回
    転歯を可動体の進退動毎に固定歯と係止歯との間で強制
    的に回転させて係止歯に対して交互に係脱するように
    し、且つ、該回転歯の係止状態、係止解除状態を係止歯
    の係止と前記スプリングの付勢力とで交互に保持するこ
    とで、前記栓蓋の開栓状態及び閉栓状態が交互に保持さ
    れることを特徴とする排水栓装置。
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