JPH11293480A - エッチングマスク、その作製方法およびエッチング方法、並びに磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

エッチングマスク、その作製方法およびエッチング方法、並びに磁気ヘッドおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH11293480A
JPH11293480A JP10323885A JP32388598A JPH11293480A JP H11293480 A JPH11293480 A JP H11293480A JP 10323885 A JP10323885 A JP 10323885A JP 32388598 A JP32388598 A JP 32388598A JP H11293480 A JPH11293480 A JP H11293480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
forming
etching
write pole
etching mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10323885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3421259B2 (ja
Inventor
Koji Matsukuma
浩司 松熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP32388598A priority Critical patent/JP3421259B2/ja
Priority to US09/219,707 priority patent/US6303392B1/en
Publication of JPH11293480A publication Critical patent/JPH11293480A/ja
Priority to US09/921,560 priority patent/US6713368B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3421259B2 publication Critical patent/JP3421259B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3163Fabrication methods or processes specially adapted for a particular head structure, e.g. using base layers for electroplating, using functional layers for masking, using energy or particle beams for shaping the structure or modifying the properties of the basic layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/312Details for reducing flux leakage between the electrical coil layers and the magnetic cores or poles or between the magnetic cores or poles
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • G11B5/3967Composite structural arrangements of transducers, e.g. inductive write and magnetoresistive read
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S438/00Semiconductor device manufacturing: process
    • Y10S438/942Masking
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S438/00Semiconductor device manufacturing: process
    • Y10S438/975Substrate or mask aligning feature

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ドライエッチングによる異方性エッチングを
精度良く行うことができ、被加工物に対して断面が矩形
状のパターンを形成することができるエッチングマスク
およびその作製方法を提供する。 【解決手段】 エッチングマスク11は、パーマロイ
(NiFe)等の金属材料により形成され、かつ、その
断面が幅W1 の縦バー部11aと幅W2 の横バー部11
bとからなるT字形状に形成されている。エッチングマ
スク11を用いてイオンビームエッチングを行うと、照
射されたイオンビーム12により被加工物10の表面の
エッチングマスク11によって覆われていない領域が選
択的に削り取られる。エッチングマスク11では、縦バ
ー部11aに対して横バー部11bによる影の領域が形
成されると共に、飛散した金属材料の再付着部13が形
成されることにより、実質的にパターン幅を決定する縦
バー部11aの被加工物10との界面の近傍領域の幅は
変化することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細加工に用いら
れるエッチングマスク、その作製方法、およびこのエッ
チングマスクを用いたエッチング方法並びに磁気ヘッド
およびその製造方法に関し、例えば読み出しヘッド部お
よび書込みヘッド部を有する複合型薄膜磁気ヘッドの書
き込み磁極などの形成に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、MR(Magneto Resistive)ヘッド
などのハードディスク装置用の磁気ヘッドや、各種半導
体装置の小型化,薄膜化に伴い、より微細なパターンを
形成する技術が要望されている。微細パターンの形成に
はエッチングプロセスがある。このエッチングプロセス
において、高いエッチング精度を得るためには、完成後
のパターンの側壁面がその下地層の表面に対して垂直と
なる方向性をもった異方性エッチングが要求される。こ
のような例として、インダクティブ書き込みヘッド部と
磁気抵抗効果読み出しヘッド部とを備えた複合型薄膜磁
気ヘッドがある。この磁気ヘッドの書き込みヘッド部に
おいて安定した書き込みを行うためには、その書込み磁
極(上部ポール部)を加工形成する際に、基板方向へ垂
直に異方性エッチングを行う必要がある。
【0003】異方性エッチングとしては、完全に化学反
応によるウェットエッチングに比べて、反応性ガスプラ
ズマあるいはそのイオンビームを利用して被加工物を気
化して取り除くドライエッチングが適している。このド
ライエッチングを用いてパターンを形成する場合には、
一般に、エッチングマスクとして感光性樹脂(レジス
ト)が使用されている。
【0004】ところで、このようなエッチングプロセス
の問題の1つに、エッチングの対象となる被加工物のみ
ならず、マスク自体も同時に削り取られてしまうという
問題がある。特に、イオンビームを用いたドライエッチ
ングでは、マスクとして感光性樹脂を用いた場合、イオ
ンビームによる感光性樹脂マスクのエッチング速度が速
く、しかも感光性樹脂は熱に弱いため変形し易いという
問題があった。このような変形に対処するためには感光
性樹脂膜を厚く形成すればよいが、膜厚を厚くすると、
エッチングの異方性を維持することが難しく、微細なパ
ターン形成には望ましくない。
【0005】このようなことから熱に弱い感光性樹脂膜
に変えて、銅(Cu)などの金属材料(メタル)を利用
してマスク(以下、メタルマスクという)を形成するこ
とも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メタル
マスクを用いる場合には、マスク自体のエッチング速度
を低下させることはできるものの、イオンビームの照射
により依然としてマスク自体の上部および側壁面が被加
工物と共に削り取られるという問題は残っている。図1
4(A)〜(C)はその様子を表したものである。すな
わち、図14(A)に示したように被加工物100上に
メタルマスク101を形成したのち、イオンビームエッ
チングを行うと、同図(B),(C)に示したようにイ
オンビーム102により被加工物100の表面が削り取
られると同時に、メタルマスク101の上部および側壁
面も削り取られる。その結果、パターニングされた被加
工物100の側壁面が垂直とはならず、その断面は同図
(C)に示したように上部幅よりも下部幅の方が広い台
形状となり、更には下地層との界面部分に丸みを持った
形状となってしまう。
【0007】特に、上述のような複合型薄膜磁気ヘッド
では、ギャップ層上に形成される書き込み磁極(ポール
部)の断面が台形状になったり、ギャップ層との間の界
面部分に丸みを持った形状となると、磁束の漏れが発生
して情報の読み取りおよび書き込みに影響を与えること
となる。従って、書き込み磁極層は、その上面が水平で
あり、かつ側壁面は垂直、すなわち断面が矩形状である
ことが望ましい。
【0008】なお、このようなことから被加工物とエッ
チング速度がほぼ同じ金属(例えばニッケル鉄合金)を
マスク材料として用いる方法も提案されている(特開平
3−252907号公報)。しかしながら、この方法に
おいても、ドライエッチングによりマスク自体が削り取
られて、その一部がマスク自体に再付着してしまうと共
に、マスク自体の膜厚をかなり厚く(3〜7μm)する
必要があるなど、十分な異方性を確保することが困難で
あった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、ドライエッチングによる異方
性エッチングを精度良く行うことができ、被加工物に断
面が矩形状のパターンを形成することが可能なエッチン
グマスクおよびその作製方法を提供することにある。
【0010】本発明は、また、このようなエッチングマ
スクを用いてドライエッチングにより被加工物に断面が
矩形状のパターンを形成することができるエッチング方
法を提供することを第2の目的とする。
【0011】本発明は、更に、このようなエッチングマ
スクを用いて作製され、書き込み磁極における磁束漏れ
を抑制して安定して書き込みを行うことができる磁気ヘ
ッドおよびその製造方法を提供することを第3の目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるエッチング
マスクは、被加工物を選択的にエッチングする際に用い
られるマスクであって、金属材料により形成されると共
に、被加工物のパターン幅を決定する矩形状の第1の領
域と、エッチング時において第1の領域の側壁面へのエ
ッチングビームの照射を遮断する領域となる第2の領域
とを含む断面形状を有するように構成したものである。
このエッチングマスクの断面形状は、具体的にはT字形
状であり、より具体的には、一方の端面が被加工物の表
面に接触する縦バー部と、この縦バー部の他方の端面側
に設けられた縦バー部より幅広の横バー部とからなり、
縦バー部の幅により被加工物のパターン幅を決定する。
なお、横バー部の縦バー部に対する位置は必ずしも縦バ
ー部の他方の端面である必要はなく、縦バー部の他方の
端面側であれば、その途中位置にあってもよい。
【0013】このエッチングマスクでは、イオンビーム
エッチング等のドライエッチングを行うと、照射された
イオンビーム等の照射により被加工物のマスクにより覆
われていない領域が削り取られる。このとき同時に、エ
ッチングマスク自体にもイオンビーム等が照射される
が、縦バー部(第1の領域)の壁面の横バー部(第2の
領域)の影となる領域には直接当たることはない。ま
た、縦バー部における横バー部の影となる部分以外の領
域にはイオンビーム等が当り金属材料が飛散するが、そ
の一部はイオンビーム等の照射位置のすぐ上の領域に再
付着する。この再付着部の影となってその下の壁面への
イオンビーム等の照射が阻止され、これにより縦バー部
の幅が変化することが抑制される。
【0014】本発明による第1のエッチングマスクの作
製方法は、金属材料により形成されると共に、その断面
が縦バー部および横バー部からなるT字形状のエッチン
グマスクを作製するための方法であって、被加工物上に
マスク形成用膜を形成した後、マスク形成用膜に対して
被加工物に達する所定の幅の開口を形成する工程と、マ
スク形成用膜の開口およびその周辺領域に対して金属膜
を形成することによりエッチングマスクを作製した後、
マスク形成用膜を除去する工程とを含むものである。
【0015】この第1のエッチングマスクの作製方法で
は、マスク形成用膜の膜厚をエッチングマスクの縦バー
部の高さに合わせると共に、マスク形成用膜に形成する
開口の幅をエッチングマスクの縦バー部の幅に合わせる
ことにより、縦バー部が所望の幅および高さを有するエ
ッチングマスクが作製される。
【0016】本発明による第2のエッチングマスクの作
製方法は、被加工物上に所定の厚さのマスク形成用膜を
形成した後、マスク形成用膜の所定の幅領域に対して被
加工物に達する程度の露光量で第1の露光を行う工程
と、第1の露光を行った後に、マスク形成用膜の第1の
露光領域よりも幅の広い領域に対して第1の露光よりも
少ない露光量で第2の露光を行うことによりT字形状の
露光領域を形成する工程と、マスク形成用膜の露光領域
を選択的に除去してT字形状の開口を形成する工程と、
マスク形成用膜の開口に金属膜を形成することによりエ
ッチングマスクを作製した後、マスク形成用膜を除去す
る工程とを含むものである。
【0017】この第2のエッチングマスクの作製方法で
は、マスク形成用膜の膜厚をエッチングマスクの高さに
合わせると共に、前記マスク形成用膜の第1の露光によ
り形成する開口の幅を縦バー部の幅、第2の露光により
形成する開口の幅を横バー部の幅にそれぞれ合わせるこ
とにより、縦バー部および横バー部共に所望の幅を有す
るT字形状のエッチングマスクが作製される。
【0018】本発明による第3のエッチングマスクの作
製方法は、被加工物上に第1のマスク形成用膜を形成し
た後、第1のマスク形成用膜に被加工物に達する所定の
幅の第1の開口を形成する工程と、第1の開口に金属膜
を形成した後、第1のマスク形成用膜を除去する工程
と、金属膜および被加工物上に第2のマスク形成用膜を
形成した後、第2のマスク形成用膜に金属膜に達すると
共に金属マスクより幅の広い第2の開口を形成する工程
と、第2の開口に金属膜を形成して断面T字形状のエッ
チングマスクを作製した後、第2のマスク形成用膜を除
去する工程とを含むものである。
【0019】本発明による第4のエッチングマスクの作
製方法は、被加工物上に第1のマスク形成用膜を形成し
た後、第1のマスク形成用膜に被加工物に達する所定の
幅の第1の開口を形成する工程と、第1の開口内に金属
膜を形成した後、金属膜および第1のマスク形成用膜の
上に第2のマスク形成用膜を形成し、第2のマスク形成
用膜に金属膜に達すると共に金属膜より幅の広い第2の
開口を形成する工程と、第2の開口に金属膜を形成して
断面T字形状のエッチングマスクを作製した後、第1の
マスク形成用膜および第2のマスク形成用膜を除去する
工程とを含むものである。
【0020】第3または第4のエッチングマスクの作製
方法では、第1のマスク形成用膜の膜厚をエッチングマ
スクの高さに合わせると共に、第1のマスク形成用膜に
形成する第1の開口の幅を縦バー部の幅、第2のマスク
形成用膜に形成する第2の開口の幅を横バー部の幅にそ
れぞれ合わせることにより、縦バー部の高さおよび幅並
びに横バー部の幅が所望の大きさのT字形状のエッチン
グマスクが作製される。
【0021】以上のエッチングマスクの作製方法では、
金属膜の形成は無電解めっき等のめっき法により行うこ
とが望ましい。
【0022】本発明によるエッチング方法は、金属材料
により形成されると共に、その断面がT字形状のエッチ
ングマスクを被加工物上に形成した後、このエッチング
マスクを利用してイオンビームエッチング等のドライエ
ッチングを行うことにより被加工物の微細加工を行うも
のである。この方法により、矩形状の断面を有する微細
パターンが形成される。
【0023】本発明による磁気ヘッドは、第1の書き込
み磁極、この第1の書き込み磁極に対応した第2の書き
込み磁極、および第1の書き込み磁極と第2の書き込み
磁極との間に介在するギャップ層を有するインダクティ
ブ書き込みヘッド部を備え、第2の書き込み磁極は、そ
の側壁面がギャップ層の表面に対して実質的に垂直な矩
形状の断面を有するように構成されたものである。この
ような構成により、第1の書き込み磁極および第2の書
き込み磁極によって、磁束漏れを生ずることなく書き込
みがなされる。
【0024】本発明による他の磁気ヘッドは、第1の書
き込み磁極、この第1の書き込み磁極に対応した第2の
書き込み磁極、および第1の書き込み磁極と第2の書き
込み磁極との間に介在するギャップ層を有するインダク
ティブ書き込みヘッド部を備え、第1の書き込み磁極の
少なくとも一部、ギャップ層および第2の書き込み磁極
が互いに同一幅に形成されると共に、それぞれその側壁
面が下地層の表面に対して実質的に垂直な矩形状の断面
を有するように構成されたものである。このような構成
により、第1の書き込み磁極および第2の書き込み磁極
によって、磁束漏れを生ずることなく書き込みがなされ
る。
【0025】本発明による更に他の磁気ヘッドは、第1
の書き込み磁極、この第1の書き込み磁極に対応した第
2の書き込み磁極、および第1の書き込み磁極と第2の
書き込み磁極との間に介在するギャップ層を有するイン
ダクティブ書き込みヘッド部を備え、ギャップ層および
第1の書き込み磁極が、磁性材料により形成されると共
にT字形状の断面を有するエッチングマスクを用いたド
ライエッチングにより形成されたものであり、かつ、エ
ッチングマスクが第2の書き込み磁極であるように構成
されたものである。このエッチングマスクにより構成さ
れる第1の書き込み磁極と第2の書き込み磁極とによっ
て書き込みがなされる。
【0026】本発明による磁気ヘッドの製造方法は、第
1の書き込み磁極、この第1の書き込み磁極に対応した
第2の書き込み磁極および第1の書き込み磁極と第2の
書き込み磁極との間に介在するギャップ層を有するイン
ダクティブ書き込みヘッド部を備えた磁気ヘッドの製造
方法において、第1の書き込み磁極となる層、ギャップ
層および第2の書き込み磁極となる層をこの順で順次積
層した後、第2の書き込み磁極となる層の上に、金属材
料により形成されると共にT字形状の断面を有するエッ
チングマスクを作製する工程と、エッチングマスクを用
いたドライエッチングにより、第2の書き込み磁極とな
る層を選択的に除去して断面を矩形状に加工する工程と
を含むものである。
【0027】本発明による他の磁気ヘッドの製造方法
は、第1の書き込み磁極となる層、ギャップ層および第
2の書き込み磁極となる層をこの順で積層した後、第2
の書き込み磁極となる層の上に、金属材料により形成さ
れると共にT字形状の断面を有するエッチングマスクを
作製する工程と、エッチングマスクを用いたドライエッ
チングにより、第2の書き込み磁極となる層、ギャップ
層、および第1の書き込み磁極となる層の中間深さまで
の領域をこの順で選択的に除去して断面を矩形状に加工
する工程とを含むものである。
【0028】本発明による更に他の磁気ヘッドの製造方
法は、第1の書き込み磁極となる層およびギャップ層を
積層した後、ギャップ層の上に、磁性材料により形成さ
れると共にT字形状の断面を有し第2の書き込み磁極と
なるエッチングマスクを作製する工程と、エッチングマ
スクを用いたドライエッチングにより、ギャップ層、お
よび第1の書き込み磁極となる層の中間深さまでの領域
をこの順で選択的に除去して断面を矩形状に加工する工
程とを含むものである。
【0029】以上の磁気ヘッドの製造方法では、エッチ
ングマスクを作製する工程に本発明によるエッチングマ
スクの作製方法を適用することが望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0031】〔エッチングマスクおよびその作製方法〕
まず、図1(A)を参照して本発明の一実施の形態に係
るエッチングマスクの構成について説明する。このエッ
チングマスク11は、例えば鉄(Fe)系の金属により
形成された被加工物10上に作製されるもので、金属材
料により形成されると共に、幅W1 の縦バー部11aと
幅W2 の横バー部11bとからなるT字形の断面を有し
ている。ここで、縦バー部11aが本発明の第1の領域
に対応し、エッチングビームによりエッチングされない
領域となる。また、横バー部11bが本発明の第2の領
域に対応し、縦バー部11aの側壁面へのエッチングビ
ームの照射を遮断する領域となる。エッチングマスク1
1を構成する金属材料としては、パーマロイ(ニッケル
鉄)(NiFe),ニッケルボロン(NiB),ニッケ
ルリン(NiP),銅(Cu),金(Au)、コバルト
(Co)またはタンタル(Ta)を含有する合金、その
他各種の金属が挙げられるが、特に、被加工物が金属で
ある場合には、めっき法により形成できる上記の金属と
することが望ましい。なお、パーマロイなどの磁性材料
によりエッチングマスク11を形成すると、後述のよう
にこのエッチングマスク自体を磁極として利用すること
が可能になる。
【0032】このエッチングマスク11を用いて加工さ
れる被加工物10は、磁性体などの金属薄層,無機化合
物薄膜,有機化合物薄膜の他、ガラス、その他半導体な
ど各種材料により形成された膜、基板等であってもよ
い。これらの被加工物10では後述のめっき法として無
電解めっき法を採用することによりエッチングマスクを
形成することができる。具体的には、例えば、半導体ウ
ェハ上に形成された電極層である。電極層としては、例
えば銅(Cu),金(Au),パーマロイ(NiF
e),鉄(Fe)など各種金属により形成することがで
きるが、磁気ディスク装置においては、主に、高磁束密
度(Hi−Bs)をもつ鉄系の金属により形成されたも
のが挙げられる。
【0033】本実施の形態のエッチングマスク11は、
特に、5.0μm以下の微細パターンの形成に適してい
る。このエッチングマスク11の縦バー部11aの幅は
形成されるパターン幅により決定されるが、その高さは
例えば0.5〜5.0μm、横バー部11bの幅は例え
ば0.5〜1.5μm、横バー部11bの厚さは例えば
0.5〜2.0μmとすることが望ましい。
【0034】次に、図1(A)〜図1(D)を参照して
このエッチングマスク11の作用について説明する。
【0035】図1(A)に示したようにエッチングマス
ク11を用いてドライエッチング、例えばイオンビーム
エッチングを行うと、照射されたイオンビーム12によ
り被加工物10の表面のエッチングマスク11により覆
われていない領域が選択的に削り取られる。同時に、エ
ッチングマスク11自体の横バー部11bも削り取られ
る。縦バー部11aでは、横バー部11bの影になる領
域があるため、その領域はイオンビーム12により削り
取られることはない。一方、縦バー部11aのうち、横
バー部11bの影となる部分以外の領域にはイオンビー
ム12が照射され、金属材料が削り取られる。しかし、
この縦バー部11aの壁面には、被加工物10から削り
取られた金属材料が付着することに加え、縦バー部11
aから削り取られて飛散した金属材料の一部が図1
(B)〜(D)に示したように縦バー部11aのイオン
ビーム12の照射位置のすぐ上の領域に再付着する。こ
のため縦バー部11aの幅が部分的に大きくなる。ここ
で、縦バー部11aの壁面のうち、金属材料が再付着し
た部分(以下、再付着部13という)より下の領域は、
再付着部13の影となるため、イオンビーム12が直接
に当たることがなくなる。
【0036】すなわち、このエッチングマスク11で
は、縦バー部11aに対して、横バー部11bによる影
の領域が形成されると共に、飛散した金属材料の再付着
部13によっても影の領域が形成されることにより、エ
ッチングが進行しても、パターン幅を決定する縦バー部
11aの被加工物10との界面の近傍領域の幅は変化す
ることがない。なお、エッチングマスク11の横バー部
11b自体は、削り取られてその幅および厚さが縮小す
る方向に変化するが、パターン幅の決定には寄与しない
ため問題はない。従って、図1(D)に示したように、
エッチング加工された後の被加工物10のパターン10
aはその上部幅と下部幅とが共にエッチングマスク11
の縦バー部11aの幅W1 と実質的に同じ幅となる。す
なわち、パターン10aの側壁面が垂直であり、断面形
状が矩形となる。このようにT字断面を有するエッチン
グマスク11を用いることにより、ドライエッチングに
よる異方性エッチングを確実に実現することができる。
【0037】ところで、イオンビームエッチング装置で
は、イオンビーム12を水平方向に照射する方式のもの
がある。このような方式のイオンビームエッチング装置
では、被加工物10を図2(A)に示したように鉛直に
設置(エッチング角度θ=0°)したり、図2(B)に
示したように被加工物10の表面が上面となる(θ=+
45°)ように設置すると、雰囲気中に発生した塵が被
加工物10の表面に落下してしまう。従って、本実施の
形態によるエッチングマスク11を用いたエッチングプ
ロセスでは、図2(C)に示したように、被加工物10
をその表面が下面となるように(例えばθ=−45°)
設置し、落下した塵が被加工物10に付着しない態様と
することが望ましい。
【0038】本実施の形態のエッチングマスク11を用
いたドライエッチング方法としては、上述のイオンビー
ムエッチングの他、プラズマエッチングや反応性イオン
エッチング(Reactive Ion Etching :RIE) などの方
法も適用することができる。但し、反応性ガスを用いた
プラズマエッチングや反応性イオンエッチングでは、被
加工膜が、例えば後述のような磁気ヘッドの書き込みヘ
ッド部を構成する多層膜の場合、反応性ガスの影響によ
り各層のエッチング状態に変化が生ずる可能性がある。
従って、被加工膜が多層膜の場合には、不活性ガスを用
いた反応性の無いイオンビームエッチングによることが
望ましい。
【0039】イオンビームエッチングの場合、エッチン
グガスとしては、酸素(O2 ),アルゴン(Ar),窒
素(N2 ),水素(H2 )の他、四フッ化炭素(C
4 )などのハロゲン系ガスが用いられる。雰囲気圧力
は10-2Pa程度が望ましく、電力の上限は1000
V,800mA、エッチング時間は膜厚,金属の材質に
より異なるが、10〜60分、被加工物10に対するイ
オンビームの入射角度(エッチング角度)は0〜90°
の範囲で行うことが望ましい。
【0040】次に、このエッチングマスク11の作製方
法として4つのプロセスについて説明する。なお、以下
の説明では、各プロセスでの同一構成部分については、
同一符号を付して説明する。
【0041】〔第1の作製方法〕まず、図3(A)に示
した電極膜等の被加工物10上に、図3(B)に示した
ように、例えば膜厚2〜5μmの感光性樹脂膜14を塗
布形成する。感光性樹脂膜14としては例えばノボラッ
ク系のポジ形のレジストが用いられる。次に、図3
(C)に示したように、感光性樹脂膜14を露光し現像
することにより、エッチングマスク11の縦バー部の幅
1 と同じ幅の開口14aを有するパターンを形成す
る。続いて、図3(D)に示したように、この感光性樹
脂膜14の開口14aおよびその周辺領域にめっきを行
いめっき膜15を形成する。その後、感光性樹脂膜14
をアセトン等により被加工物10から剥離,除去するこ
とにより、図3(E)に示したようなT字断面を有する
エッチングマスク11を得ることができる。
【0042】めっき方法としては、無電解めっき法およ
び電解めっき法のいずれも適用することが可能である。
このうち無電解めっき法は、電解めっき法に比べて設備
が簡便であるという利点がある。なお、この方法では、
めっき液の温度およびpH(水素イオン濃度指数)を適
切に調整することにより、膜成長速度が低下し、微細パ
ターンが形成される。これにより硬度の高いエッチング
マスクを得ることができ、更に、その膜厚を高精度で制
御することができる。
【0043】また、めっきの下地となる被加工膜が鉄系
の材料により形成されている場合には、適切な前処理を
施すことにより、めっき面の回り込みを大幅に改善する
ことができる。前処理としては、被加工膜が形成された
半導体ウェハを、例えば4.5%塩酸(HCl)溶液に
約1.5分間浸漬させて、めっき面にぬれ性を与える方
法が挙げられる。
【0044】めっき液のpHとしては、pH7.0以下
が好ましく、より好ましくはpH5.0〜6.8の範囲
であり、この範囲であればエッチングマスクとして十分
な硬度が得られる。
【0045】なお、図3(D)の工程において、めっき
膜15の感光性樹脂膜14の表面からの厚さは、前述の
横バー部11bがイオンビーム12によるエッチングで
全て削り取られないように、所定厚さ(例えば1.0μ
m)以上とする。めっき層15の厚さは、めっき液の温
度やめっき時間(例えば1〜30分)によって調整する
ことができる。めっき液の温度は、感光性樹脂膜14が
変形しないように熱的影響を考慮して50〜90℃、好
ましくは60℃とする。なお、めっき時間は温度との関
係を考慮して決定する。
【0046】この第1の作製方法では、比較的少ないプ
ロセスで、容易にエッチングマスク11を作製すること
ができるという利点がある。
【0047】〔第2の作製方法〕本方法では、図4
(A)に示した被加工層10上に、図4(B)に示した
ように、エッチングマスクの高さに対応した膜厚、例え
ば2〜5μmの膜厚を有する感光性樹脂膜16を塗布形
成する。感光性樹脂膜16としては例えばノボラック系
のポジ形のレジストが用いられる。次に、図4(C)に
示したように、感光性樹脂膜16のエッチングマスクの
幅(縦バー部)W1 と同じ幅の領域16aに対して選択
的に露光(第1の露光)を行い、次いで図4(D)に示
したように、感光性樹脂膜16のエッチングマスクの幅
(横バー部)W2 と同じ幅の領域16bに対して第1の
露光よりは少ない露光量で露光(第2の露光)を行う。
具体的には、例えば、第1の露光の1/100程度とす
る。これにより露光領域がT字形状となる。
【0048】次に、この露光領域を現像することにより
図5(A)に示したように感光性樹脂膜16にT字形状
の開口16cを形成する。続いて、図5(B)に示した
ように第1の方法と同様にめっきを行い、感光性樹脂膜
16の開口16cにT字形状のめっき膜17を形成す
る。その後、感光性樹脂膜16をアセトン等により被加
工物10から剥離,除去することにより、図5(C)に
示したようなT字断面を有するエッチングマスク11を
得ることができる。
【0049】この第2の作製方法では、第1の方法より
は工程数は増加するものの、第1の方法に比べて、エッ
チングマスク11の縦バー部11aおよび横バー部11
bの各幅の大きさを精度良く調整できるという利点があ
る。
【0050】〔第3の作製方法〕本方法では、第1の方
法と同様に、図6(A)に示した被加工層10上に、図
6(B)に示したようにエッチングマスクの縦バー部1
1aの高さに対応した膜厚、例えば2〜5μmの膜厚を
有する感光性樹脂膜14を塗布形成する。次に、図6
(C)に示したように、感光性樹脂膜14を露光し現像
することにより、エッチングマスクの幅(縦バー部)W
1 と同じ幅の開口14aを有するパターンを形成する。
続いて、図6(D)に示したように、第1の方法と同様
のめっき処理を行い、感光性樹脂膜14の開口14a内
にめっき膜18aを形成する。その後、図6(E)に示
したように、アセトン等により感光性樹脂膜14を被加
工物10から剥離し除去する。
【0051】次に、図7(A)に示したように、エッチ
ングマスクの高さ以上の膜厚、例えば膜厚2.5〜7μ
mの感光性樹脂膜19を塗布形成する。続いて、図7
(B)に示したように、感光性樹脂膜19を露光し現像
することにより、エッチングマスクの幅(横バー部)W
2 と同じ幅の開口19aを有するパターンを形成する。
続いて、図7(C)に示したようにめっき処理を行い、
感光性樹脂膜19の開口19a内にめっき膜18bを形
成する。その後、図7(D)に示したように、アセトン
等により感光性樹脂膜19を被加工物10から剥離し除
去する。これによりT字断面を有するエッチングマスク
11を得ることができる。
【0052】この第3の方法では、第1および第2の方
法よりは工程数は増加するものの、エッチングマスク1
1の縦バー部11aの高さおよび幅、並びに横バー部1
1bの幅の大きさをそれぞれ精度良く調整することが可
能となる。
【0053】〔第4の作製方法〕第4の作成方法では、
前述の図6(A)から同図(D)迄の工程は第3の方法
と同じであるので、その説明は省略する。本方法では、
図6(D)の工程において、感光性樹脂膜14の開口1
4a内にめっき膜18aを形成した後、図8(A)に示
したように、横バー部11bの厚さ以上の膜厚、例えば
膜厚1〜5μmの感光性樹脂膜14′を塗布形成する。
続いて、図8(B)に示したように、感光性樹脂膜1
4′を露光し現像することにより、エッチングマスクの
幅(横バー部)W2 と同じ幅の開口14′aを有するパ
ターンを形成する。続いて、図8(C)に示したよう
に、めっき処理を行い、感光性樹脂膜14の開口14′
a内にめっき膜18bを形成する。その後、図8(D)
に示したように、アセトン等により感光性樹脂膜14′
を被加工物10から剥離し除去する。これによりT字断
面を有するエッチングマスク11を得ることができる。
【0054】この第4の方法では、第3の方法と同様
に、エッチングマスク11の縦バー部11aの高さおよ
び幅、並びに横バー部11bの幅の大きさをそれぞれ精
度良く調整することが可能となる。なお、第3の方法で
は、1層目の感光性樹脂膜14を剥離した後、図7
(A)に示したように、縦バー部11aに対応するめっ
き膜18aを覆うように感光性樹脂膜19を形成するよ
うにしている。そのため、横バー部11bを形成するた
めの2回目の露光時に、感光性樹脂膜19の縦バー部1
1aに対応する部分(側壁部分)まで反応し、めっき膜
18aすなわち縦バー部11aの高さを維持することが
できなくなる虞がある。従って、感光性樹脂膜19とし
ては、感光性樹脂膜14がポジ型の場合には逆のネガ型
に変更する必要がある。これに対して、第4の方法で
は、1層目の感光性樹脂膜14を除去することなく、2
層目の感光性樹脂膜14′を形成しているため、2回目
の露光の際に1層目の感光性樹脂膜14が反応する虞は
ない。よって、めっき膜18aすなわち縦バー部11a
の高さは、感光性樹脂膜14の厚さにより精度良く維持
される。
【0055】以上の方法により作製されたエッチングマ
スクは、各種デバイスの微細加工に適用できるが、特
に、磁気ヘッドの製造に有効である。
【0056】〔磁気ヘッドおよびその製造方法〕以下、
その磁気ヘッドの一例として、複合型薄層磁気ヘッドお
よびその製造方法について説明する。
【0057】図11はこの複合型磁気ヘッドの断面構成
の一例を表すものである。この磁気ヘッド20は、再生
用の磁気抵抗効果読み出しヘッド部(以下,読み出しヘ
ッド部という)20Aと、記録用のインダクティブ書き
込みヘッド部(以下,書き込みヘッド部という)20B
とを有している。なお、図11ではこれら読み出しヘッ
ド部20Aおよび書き込みヘッド部20Bがこの順に積
層されており、この積層体がスライダ(図示せず)上に
積層して搭載されている。但し、この積層体の積層順序
はこれに限定されない。
【0058】読み出しヘッド部20Aは、例えばアルテ
ィック(Al2 3 ・TiC)からなる基板21上に、
例えば酸化アルミニウム(Al2 3 )により形成され
た膜厚5μmの下地膜22、例えば珪化鉄アルミニウム
(FeAlSi)により形成された膜厚2μmの下部シ
ールド層23、例えば酸化アルミニウム(Al2 3
により形成された膜厚0.1μmのギャップ層24を順
次介して磁気抵抗効果層(以下,MR層という)25の
パターンを形成したものである。ギャップ層24上には
例えばタンタル(Ta)やタングステン(W)等のMR
層に拡散しない材料により形成されたリード端子層25
aが形成されており、このリード端子層25aがMR層
25に電気的に接続されている。MR層25は、例えば
パーマロイ(NiFe合金)やニッケル(Ni)−コバ
ルト(Co)合金など磁気抵抗効果を有する各種材料に
より形成されている。なお、このMR層25は、異方性
磁気抵抗効果膜の他、スピンバルブ層やトンネル接合効
果膜等で代表される巨大磁気抵抗効果膜を利用したもの
など、各種のものを適用することができる。
【0059】書き込みヘッド部20Bは、この読み出し
ヘッド部20A上に、例えば酸化アルミニウム(Al2
3 )により形成された膜厚0.1μmのギャップ層2
6、例えばパーマロイ(NiFe)により形成された膜
厚3μmの上部シールド層27、例えば酸化アルミニウ
ム(Al2 3 )により形成された膜厚0.3μmのギ
ャップ層28を介して上部書き込み磁極(上部ポール
部)29aを形成したものである。なお、本実施の形態
では、この上部書き込み磁極29aが第2の書き込み磁
極に対応している。上部書き込み磁極29aは例えばパ
ーマロイ(NiFe)により形成されている。ギャップ
層28および上部書き込み磁極29aは、図示しないが
例えば酸化アルミニウム(Al2 3 )等の絶縁層によ
り覆われている。なお、この書き込みヘッド部20Bで
は、上部書き込み磁極29aに対向する下部書き込み磁
極(下部ポール部)27aは、上部シールド層27の表
面部分を一部突状に加工することにより、上部書き込み
磁極29aおよびギャップ層28と同じ幅、すなわち、
その側壁面が下地層(ここでは上部シールド層27)に
対して実質的に垂直に形成され、矩形断面を有する構成
となっている。なお、本実施の形態では、この下部書き
込み磁極27aが第1の書き込み磁極に対応している。
【0060】この磁気ヘッド20では、読み出しヘッド
部20Aにおいて、MR層25の磁気抵抗効果を利用し
て図示しない磁気ディスクから情報の読み出しが行われ
ると共に、書き込みヘッド部20Bにおいて、上部書込
み磁極29aと下部書き込み磁極27aとの間の磁束の
変化を利用して磁気ディスクに対して情報が書き込まれ
る。ここで、書き込みヘッド部20Bでは、上部書き込
み磁極29a、ギャップ層28および下部書き込み磁極
27aの各側壁面がそれぞれ下地層に対して垂直に加工
されているため磁束漏れがなく、安定した書き込み作業
が行われる。
【0061】続いて、図9(A)〜(C)ないし図11
を参照して上記磁気ヘッド20の製造方法について説明
する。
【0062】まず、図9(A)に示したように、例えば
アルティック(Al2 3 ・TiC)からなる基板21
上に、例えば酸化アルミニウム(Al2 3 )からなる
下地層22、例えば珪化鉄アルミニウム(FeAlS
i)からなる下部シールド層23、例えば酸化アルミニ
ウム(Al2 3 )からなるギャップ層24、およびパ
ーマロイ(NiFe)からなるMR層25を順次形成す
ると共に、このMR層25に電気的に接続されるように
タンタル(Ta)からなるリード端子層25aを形成し
て、読み出しヘッド部20Aを作製する。続いて、この
読み出しヘッド部20A上に、例えば酸化アルミニウム
(Al2 3 )からなるギャップ層26、例えばパーマ
ロイ(NiFe)からなる下部書き込み磁極を兼ねた上
部シールド層27を形成する。続いて、図9(B)に示
したように上部シールド層27上に例えば酸化アルミニ
ウム(Al2 3 )からなるギャップ層28を形成し、
このギャップ層28上に図9(C)に示したように例え
ばパーマロイ(NiFe)からなる上部書き込み磁極層
29を形成する。以上はスパッタリング法等の層形成方
法およびフォトリソグラフィ技術などの公知の技術を用
いて容易に形成することができる。
【0063】上部書き込み磁極層29を形成した後、本
実施の形態では、前述のいずれかの方法により、図10
(A)に示したようにエッチングマスク11を作製す
る。続いて、このエッチングマスク11を利用して、ド
ライエッチング例えばイオンビームエッチングにより、
破線で示したように上部書き込み磁極層29およびギャ
ップ層28、更に上部シールド層27の表面領域まで選
択的に除去する。これにより図10(B)に示したよう
に、エッチングマスク11の幅W1 と同じ幅の上部書き
込み磁極29aが形成されると共に、下部書き込み磁極
層27aが自己整合的に上部書き込み磁極29aと同一
の幅をもって形成される。その後、エッチングマスク1
1を剥離液に浸透させることにより上部書き込み磁極2
9aから剥離させると、図11に示した磁気ヘッド20
を得ることができる。
【0064】このように本実施の形態では、T字形状の
断面を有するエッチングマスク11を用いることによ
り、エッチングマスク11の幅W1 と同じ幅で、かつ断
面が矩形の上部書き込み磁極29aおよび下部書き込み
磁極27aを備えた磁気ヘッド20を製造することがで
きる。
【0065】次に、図12(A),(B)を参照して他
の構成の磁気ヘッドおよびその製造方法について説明す
る。なお、上記磁気ヘッド20と同一構成部分について
は、同一符号を付して説明する。
【0066】この磁気ヘッド30では、図12(B)に
示したように、上部書き込み磁極29aのみが突状に形
成され、その側壁面がギャップ層28の表面に対して実
質的に垂直な矩形断面となっている。上部書き込み磁極
層29aに対向する下部書き込み磁極層は上部シールド
層27が兼ねている。その他の構成は上記磁気ヘッド2
0と同じである。
【0067】この磁気ヘッド30においても、書き込み
ヘッド部20Bでは、上部書き込み磁極29aの側壁面
が下地層(ギャップ層28)に対して垂直に加工されて
いるため、磁束漏れがなく、安定した書き込み作業が行
われる。
【0068】この磁気ヘッド30は次のような工程によ
り製造することができる。なお、図9(A)〜(C)迄
の工程は上記方法と同様であるので、その説明は省略す
る。ここでは、図9(C)の工程において上部書き込み
磁極層29を形成したのち、この上部書き込み磁極層2
9上に図12(A)に示したようにエッチングマスク1
1を作製する。続いて、このエッチングマスク11を利
用して、イオンビームエッチングを行い破線で示したよ
うに上部書き込み磁極層29のみを選択的に除去して上
部書き込み磁極29aを形成し、そののちエッチングマ
スク11を除去する。これにより、図12(B)に示し
たような、エッチングマスク11の幅W1 と同じ幅の上
部書き込み磁極29aを有する磁気ヘッド30を得るこ
とができる。
【0069】図13(A),(B)は更に他の構成の磁
気ヘッド40および製造方法を表すものである。なお、
上記磁気ヘッド20と同一構成部分については、同一符
号を付して説明する。
【0070】磁気ヘッド40は、磁性材料により形成さ
れたエッチングマスク11Aそのものを上部書き込み磁
極として利用するものであり、これより製造プロセスを
簡略化することができる。
【0071】この磁気ヘッド40は以下のようにして製
造することができる。図13(A)に示したように、図
9(A),(B)の工程と同様に、基板21上に読み出
しヘッド部20Aを作製し、更に、この読み出しヘッド
部20A上にギャップ層26、下部書き込み磁極を兼ね
た上部シールド層27、ギャップ層28を形成する。次
いで、このギャップ層28上に、磁性材料、例えばパー
マロイ(NiFe)からなるエッチングマスク11Aを
形成する。次いで、エッチングマスク11Aを利用し
て、ドライエッチング例えばイオンビームエッチングに
より、破線で示したようにギャップ層28および上部シ
ールド層27の表面領域まで選択的に除去する。これに
より図13(B)に示したように、エッチングマスク1
1Aの幅W1 と同じ幅の下部書き込み磁極層27aが形
成される。この磁気ヘッド40では、下部書き込み磁極
層27aに対向する上部書き込み磁極として、エッチン
グマスク11Aを残存させてそのまま利用する。但し、
この例では、エッチングマスク11Aの横バー部11b
の幅が縦バー部11aの幅に比べて広過ぎると磁束漏れ
の虞があるので、横バー部11bの幅をできるだけ狭
く、例えば0.5μm程度にすることが望ましい。ある
いは、ギャップ層28に接する縦バー部11aの一部を
高磁束密度(Hi−Bs)材により形成するようにして
もよい。
【0072】
【実施例】図3(A)〜(E)に示した第1の方法によ
りエッチングマスクを作製した。すなわち、NiFe
(Ni18wt%) 膜(膜厚0.5 μm)/SiO2 膜(膜厚
0.25μm)/NiFe(Ni18wt%) 膜(膜厚0.5 μ
m)の3層構造の電極層が形成された半導体ウェハ上
に、膜厚が5.0μmで幅1.0μmの開口を有するレ
ジストパターンを形成し、めっき処理を施した。まず、
前処理として、半導体ウェハを4.5%塩酸(HCl)
溶液に2分間浸漬させた。続いて、温度が50℃に保持
されたpH6.0の純水希釈めっき溶液(NiB無電解
めっき液)中に25分間浸漬させることにより、膜厚
2.0μmのめっき膜を形成した。このめっき膜の組成
は、Niが99%,Bが1%であった。このめっき膜に
より形成されたエッチングマスクを用いてイオンビーム
エッチングを、上記3層構造の電極層の各層が選択的に
削り取られるまで行い、その後アセトンでレジスト膜を
除去した。イオンビームエッチングの条件は、2.2×
10-2Pa,電力1000V,400A,エッチング角
度θ(図2(C)参照)=−20°で行い、エッチング
時間は20分であった。また、同じ条件で、従来の矩形
状のエッチングマスクを用いてエッチングを行った。
【0073】得られたパターンをレーザ顕微鏡により観
察すると、従来のエッチングマスクによるパターン形状
が上部に曲面部を有する形状であるのに対して、T字形
状のエッチングマスクによるパターン形状は矩形状であ
った。
【0074】以上実施の形態および実施例を挙げて本発
明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定され
るものではなく種々変形可能である。例えば、上記実施
の形態では、本発明のエッチングマスクを用いて、磁気
抵抗効果読み出しヘッド部およびインダクティブ書き込
みヘッド部を備えた磁気ヘッドを製造する例について説
明したが、その他の種類の磁気ヘッド、更には磁気ヘッ
ド以外の各種デバイスの製造についても適用できること
はいうまでもない。
【0075】また、上記実施の形態ではエッチングマス
クを作製する際に、マスク形成用膜として光露光用の感
光性樹脂膜(レジスト)を用いるようにしたが、その
他、電子線に反応する感電子樹脂膜等を用いて作製する
ようにしてもよい。
【0076】更に、上記実施の形態ではエッチングマス
クの形状を完全なT字形として説明したが、その他の形
状、例えば縦バー部の一部が横バー部から突出した形状
(すなわち、十字形)でもよく、また、T字形状を多少
変形した形状であってもよい。要は、実質的に被加工物
のパターン幅を決定する領域(第1の領域)、および、
エッチング時において、この第1の領域の側壁面に対し
てイオンビームを遮断する領域(第2の領域)を有する
断面形状とすればよい。
【0077】また、エッチングマスクの作製方法は上記
第1〜第4の方法に限定されるものではなく、その他の
方法でもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項4のいずれかに記載のエッチングマスクによれば、マ
スク自体を金属材料により形成すると共に、被加工物の
パターン幅を決定する矩形状の第1の領域と、エッチン
グ時において第1の領域の側壁面へのエッチングビーム
の照射を遮断する領域となる第2の領域とを含む断面形
状を有するように構成したので、ドライエッチングによ
って被加工物に対して断面が矩形状のパターンを精度良
く形成することができるという効果を奏する。
【0079】また、請求項5ないし請求項13のいずれ
かに記載のエッチングマスクの作製方法によれば、T字
断面形状のエッチングマスクを容易に作製することがで
きる。特に、請求項5または6記載のエッチングマスク
の作製方法では、製造プロセスが簡略化され、請求項7
ないし11のいずれかに記載のエッチングマスクの作製
方法では、マスクの大きさを精度良く調整することが可
能になるという効果を奏する。
【0080】更に、請求項14記載のエッチング方法に
よれば、T字形状の断面を有するエッチングマスクを用
いてドライエッチングを行うようにしたので、精度良い
微細加工を行うことができる。
【0081】また、請求項16ないし請求項19のいず
れかに記載の磁気ヘッドによれば、第1の書き込み磁極
が、その側壁面が下地面に対して実質的に垂直な矩形状
の断面を有しているので、書き込み磁極における磁束漏
れが抑制され、安定した書き込み作業を行うことができ
る。
【0082】また、請求項20ないし請求項26のいず
れかに記載の磁気ヘッドの製造方法によれば、T字形状
の断面を有するエッチングマスクを用いて微細加工を行
うようにしたので、その側壁面が下地面に対して実質的
に垂直な矩形状の断面を有する第1の書き込み磁極を備
えた磁気ヘッドを容易に形成することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るエッチングマスク
の構成および作用を説明するための工程毎の断面図であ
る。
【図2】図1に示したエッチングマスクを用いたエッチ
ング方法を説明するための図である。
【図3】図1に示したエッチングマスクの第1の作製方
法を説明するための工程毎の断面図である。
【図4】図1に示したエッチングマスクの第2の作製方
法を説明するための工程毎の断面図である。
【図5】図4(D)の工程に続く工程毎の断面図であ
る。
【図6】図1に示したエッチングマスクの第3の作製方
法を説明するための工程毎の断面図である。
【図7】図5(E)の工程に続く工程毎の断面図であ
る。
【図8】図1に示したエッチングマスクの第4の作製方
法を説明するための工程毎の断面図である。
【図9】図1に示したエッチングマスクを用いた磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための工程毎の断面図であ
る。
【図10】図9(C)の工程に続く工程毎の断面図であ
る。
【図11】図10(B)の工程の後に得られる磁気ヘッ
ドの断面図である。
【図12】図1に示したエッチングマスクを用いた他の
磁気ヘッドの製造方法を説明するための工程毎の断面図
である。
【図13】図1に示したエッチングマスクを用いた更に
他の磁気ヘッドの製造方法を説明するための工程毎の断
面図である。
【図14】従来のエッチングマスクを用いたエッチング
方法を説明するための工程毎の断面図である。
【符号の説明】
10…被加工物、11…エッチングマスク、11a…縦
バー部、11b…横バー部、12…イオンビーム、13
…再付着部、20,30,40…磁気ヘッド、20A…
磁気抵抗効果読み出しヘッド部、20B…インダクティ
ブ書き込みヘッド部、21…基板、22…下地膜、23
…下部シールド層、24,26,28…ギャップ層、2
5…磁気抵抗効果層(MR層)、27…上部シールド
層、27a…下部書き込み磁極(第1の書き込み磁極,
下部ポール部)、29…書き込み磁極層、29a…上部
書き込み磁極(第2の書き込み磁極,上部ポール部)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/3065 H01L 21/302 J

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を選択的にエッチングする際に
    用いられるマスクであって、 金属材料により形成されると共に、被加工物のパターン
    幅を決定する矩形状の第1の領域と、エッチング時にお
    いて前記第1の領域の側壁面へのエッチングビームの照
    射を遮断する領域となる第2の領域とを含む断面形状を
    有することを特徴とするエッチングマスク。
  2. 【請求項2】 断面形状がT字形状であることを特徴と
    する請求項1記載のエッチングマスク。
  3. 【請求項3】 断面形状が、一方の端面が被加工物の表
    面に接触する縦バー部と、この縦バー部の他方の端面側
    に設けられた前記縦バー部より幅広の横バー部とを含
    み、前記縦バー部の幅により被加工物のパターン幅を決
    定することを特徴とする請求項1または2記載のエッチ
    ングマスク。
  4. 【請求項4】 金属材料が、NiFe,NiB,Ni
    P,Cu,Au、あるいはCoまたはTaを含有する合
    金の群のうちのいずれかから選択されたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエッチング
    マスク。
  5. 【請求項5】 金属材料により形成されると共にその断
    面が縦バー部および横バー部を含むT字形状のエッチン
    グマスクを作製するための方法であって、 被加工物上にマスク形成用膜を形成した後、前記マスク
    形成用膜に対して被加工物に達する所定の幅の開口を形
    成する工程と、 前記マスク形成用膜の開口およびその周辺領域に対して
    金属膜を形成することによりエッチングマスクを作製し
    た後、前記マスク形成用膜を除去する工程とを含むこと
    を特徴とするエッチングマスクの作製方法。
  6. 【請求項6】 前記マスク形成用膜の膜厚をエッチング
    マスクの縦バー部の高さに合わせると共に、前記マスク
    形成用膜に形成する開口の幅を前記エッチングマスクの
    縦バー部の幅に合わせることを特徴とする請求項5記載
    のエッチングマスクの作製方法。
  7. 【請求項7】 金属材料により形成されると共に、その
    断面が縦バー部および横バー部を含むT字形状のエッチ
    ングマスクを作製するための方法であって、 被加工物上に所定の厚さのマスク形成用膜を形成した
    後、前記マスク形成用膜の所定の幅領域に対して前記被
    加工物に達する程度の露光量で第1の露光を行う工程
    と、 第1の露光を行った後に、前記マスク形成用膜の第1の
    露光領域よりも幅の広い領域に対して第1の露光よりも
    少ない露光量で第2の露光を行うことによりT字形状の
    露光領域を形成する工程と、 前記マスク形成用膜の露光領域を選択的に除去してT字
    形状の開口を形成する工程と、 前記マスク形成用膜の開口に金属膜を形成することによ
    りエッチングマスクを作製した後、前記マスク形成用膜
    を除去する工程とを含むことを特徴とするエッチングマ
    スクの作製方法。
  8. 【請求項8】 前記マスク形成用膜の膜厚をエッチング
    マスクの高さに合わせると共に、前記マスク形成用膜の
    第1の露光により形成する開口の幅を縦バー部の幅、第
    2の露光により形成する開口の幅を横バー部の幅にそれ
    ぞれ合わせることを特徴とする請求項7記載のエッチン
    グマスクの作製方法。
  9. 【請求項9】 金属材料により形成されると共にその断
    面が縦バー部および横バー部を含むT字形状のエッチン
    グマスクを作製するための方法であって、 被加工物上に第1のマスク形成用膜を形成した後、前記
    第1のマスク形成用膜に被加工物に達する所定の幅の第
    1の開口を形成する工程と、 前記第1の開口に金属膜を形成した後、前記第1のマス
    ク形成用膜を除去する工程と、 前記金属膜および被加工物上に第2のマスク形成用膜を
    形成した後、前記第2のマスク形成用膜に前記金属膜に
    達すると共に前記金属マスクより幅の広い第2の開口を
    形成する工程と、 前記第2の開口に金属膜を形成して断面T字形状のエッ
    チングマスクを作製した後、前記第2のマスク形成用膜
    を除去する工程とを含むことを特徴とするエッチングマ
    スクの作製方法。
  10. 【請求項10】 金属材料により形成されると共に、そ
    の断面が縦バー部および横バー部を含むT字形状のエッ
    チングマスクを作製するための方法であって、 被加工物上に第1のマスク形成用膜を形成した後、前記
    第1のマスク形成用膜に被加工物に達する所定の幅の第
    1の開口を形成する工程と、 前記第1の開口内に金属膜を形成した後、前記金属膜お
    よび第1のマスク形成用膜の上に第2のマスク形成用膜
    を形成し、前記第2のマスク形成用膜に前記金属膜に達
    すると共に前記金属膜より幅の広い第2の開口を形成す
    る工程と、 前記第2の開口に金属膜を形成して断面T字形状のエッ
    チングマスクを作製した後、前記第1のマスク形成用膜
    および前記第2のマスク形成用膜を除去する工程とを含
    むことを特徴とするエッチングマスクの作製方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のマスク形成用膜の膜厚をエ
    ッチングマスクの縦バー部の高さに合わせると共に、前
    記第1のマスク形成用膜に形成する第1の開口の幅を縦
    バー部の幅に合わせ、かつ、前記第2のマスク形成用膜
    に形成する第2の開口の幅を横バー部の幅に合わせるこ
    とを特徴とする請求項9または10記載のエッチングマ
    スクの作製方法。
  12. 【請求項12】 前記金属膜をめっき法により形成する
    ことを特徴とする請求項5ないし11のいずれか1項に
    記載のエッチングマスクの作製方法。
  13. 【請求項13】 前記めっき法は無電解めっき法である
    ことを特徴とする請求項12記載のエッチングマスクの
    作製方法。
  14. 【請求項14】 金属材料により形成されると共に、T
    字形状の断面を有するエッチングマスクを被加工物上に
    形成した後、前記エッチングマスクを利用してドライエ
    ッチングを行うことにより被加工物の微細加工を行うこ
    とを特徴とするエッチング方法。
  15. 【請求項15】 前記ドライエッチングをイオンビーム
    エッチング法により行うことを特徴とする請求項14記
    載のエッチング方法。
  16. 【請求項16】 第1の書き込み磁極、この第1の書き
    込み磁極に対応した第2の書き込み磁極、および第1の
    書き込み磁極と第2の書き込み磁極との間に介在するギ
    ャップ層を有するインダクティブ書き込みヘッド部を備
    えた磁気ヘッドであって、 前記第2の書き込み磁極は、その側壁面が前記ギャップ
    層の表面に対して実質的に垂直な矩形状の断面を有する
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  17. 【請求項17】 第1の書き込み磁極、この第1の書き
    込み磁極に対応した第2の書き込み磁極、および第1の
    書き込み磁極と第2の書き込み磁極との間に介在するギ
    ャップ層を有するインダクティブ書き込みヘッド部を備
    えた磁気ヘッドであって、 前記第1の書き込み磁極の少なくとも一部、前記ギャッ
    プ層および前記第2の書き込み磁極は互いに同一幅に形
    成されると共に、それぞれその側壁面が下地層の表面に
    対して実質的に垂直な矩形状の断面を有することを特徴
    とする磁気ヘッド。
  18. 【請求項18】 第1の書き込み磁極、この第1の書き
    込み磁極に対応した第2の書き込み磁極、および第1の
    書き込み磁極と第2の書き込み磁極との間に介在するギ
    ャップ層を有するインダクティブ書き込みヘッド部を備
    えた磁気ヘッドであって、 前記ギャップ層および前記第1の書き込み磁極が、磁性
    材料により形成されると共にT字形状の断面を有するエ
    ッチングマスクを用いたドライエッチングにより形成さ
    れたものであり、かつ、前記エッチングマスクが第2の
    書き込み磁極であることを特徴とする磁気ヘッド。
  19. 【請求項19】 更に、2つシールド層に挟まれた磁気
    抵抗効果層を有する磁気抵抗効果読み出しヘッド部を備
    え、この磁気抵抗効果読み出しヘッド部の一方のシール
    ド層が前記インダクティブ書き込みヘッド部の第1の書
    き込み磁極を兼ねていることを特徴とする請求項16ま
    たは18記載の磁気ヘッド。
  20. 【請求項20】 第1の書き込み磁極、この第1の書き
    込み磁極に対応した第2の書き込み磁極および第1の書
    き込み磁極と第2の書き込み磁極との間に介在するギャ
    ップ層を有するインダクティブ書き込みヘッド部を備え
    た磁気ヘッドの製造方法であって、 第1の書き込み磁極となる層、ギャップ層および第2の
    書き込み磁極となる層をこの順で順次積層した後、前記
    第2の書き込み磁極となる層の上に、金属材料により形
    成されると共にT字形状の断面を有するエッチングマス
    クを作製する工程と、 前記エッチングマスクを用いたドライエッチングによ
    り、前記第2の書き込み磁極となる層を選択的に除去し
    て断面を矩形状に加工する工程とを含むことを特徴とす
    る磁気ヘッドの製造方法。
  21. 【請求項21】 第1の書き込み磁極、この第1の書き
    込み磁極に対応した第2の書き込み磁極および第1の書
    き込み磁極と第2の書き込み磁極との間に介在するギャ
    ップ層を有するインダクティブ書き込みヘッド部を備え
    た磁気ヘッドの製造方法であって、 前記第1の書き込み磁極となる層、ギャップ層および第
    2の書き込み磁極となる層をこの順で積層した後、前記
    第2の書き込み磁極となる層の上に、金属材料により形
    成されると共にT字形状の断面を有するエッチングマス
    クを作製する工程と、 前記エッチングマスクを用いたドライエッチングによ
    り、前記第2の書き込み磁極となる層、ギャップ層、お
    よび第1の書き込み磁極となる層の中間深さまでの領域
    をこの順で選択的に除去して断面を矩形状に加工する工
    程とを含むことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  22. 【請求項22】 第1の書き込み磁極、この第1の書き
    込み磁極に対応した第2の書き込み磁極および第1の書
    き込み磁極と第2の書き込み磁極との間に介在するギャ
    ップ層を有するインダクティブ書き込みヘッド部を備え
    た磁気ヘッドの製造方法であって、 前記第1の書き込み磁極となる層およびギャップ層を積
    層した後、前記ギャップ層の上に、磁性材料により形成
    されると共にT字形状の断面を有し前記第2の書き込み
    磁極となるエッチングマスクを作製する工程と、 前記エッチングマスクを用いたドライエッチングによ
    り、前記ギャップ層、および第1の書き込み磁極となる
    層の中間深さまでの領域をこの順で選択的に除去して断
    面を矩形状に加工する工程とを含むことを特徴とする磁
    気ヘッドの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記エッチングマスクを作製する工程
    を、請求項5記載の方法により行うことを特徴とする請
    求項20ないし22のいずれか1項に記載の磁気ヘッド
    の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記エッチングマスクを作製する工程
    を、請求項7記載の方法により行うことを特徴とする請
    求項20ないし22のいずれか1項に記載の磁気ヘッド
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記エッチングマスクを作製する工程
    を、請求項9記載の方法により行うことを特徴とする請
    求項20ないし22記載のいずれか1項に記載の磁気ヘ
    ッドの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記エッチングマスクを作製する工程
    を、請求項10記載の方法により行うことを特徴とする
    請求項20ないし22記載のいずれか1項に記載の磁気
    ヘッドの製造方法。
JP32388598A 1997-12-25 1998-11-13 エッチングマスク、その作製方法およびエッチング方法、並びに磁気ヘッドおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3421259B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32388598A JP3421259B2 (ja) 1997-12-25 1998-11-13 エッチングマスク、その作製方法およびエッチング方法、並びに磁気ヘッドおよびその製造方法
US09/219,707 US6303392B1 (en) 1997-12-25 1998-12-23 Etching mask, method of making same, etching method, magnetic head device and method of manufacturing same
US09/921,560 US6713368B2 (en) 1997-12-25 2001-08-06 Etching mask and magnetic head device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35784497 1997-12-25
JP9-357844 1997-12-25
JP32388598A JP3421259B2 (ja) 1997-12-25 1998-11-13 エッチングマスク、その作製方法およびエッチング方法、並びに磁気ヘッドおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11293480A true JPH11293480A (ja) 1999-10-26
JP3421259B2 JP3421259B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=26571335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32388598A Expired - Fee Related JP3421259B2 (ja) 1997-12-25 1998-11-13 エッチングマスク、その作製方法およびエッチング方法、並びに磁気ヘッドおよびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US6303392B1 (ja)
JP (1) JP3421259B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6821451B2 (en) 2000-03-28 2004-11-23 Tdk Corporation Dry etching method, microfabrication process and dry etching mask
US6857181B2 (en) 2002-08-12 2005-02-22 International Business Machines Corporation Method of making a T-shaped write head with less side writing
JP2015207895A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 セイコーエプソン株式会社 基板のドライエッチング方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000056469A (ja) * 1998-08-06 2000-02-25 Tdk Corp レジストパターンの形成方法
JP3539630B2 (ja) * 2000-03-22 2004-07-07 Tdk株式会社 薄膜磁気ヘッドの製造方法
US6555858B1 (en) * 2000-11-15 2003-04-29 Motorola, Inc. Self-aligned magnetic clad write line and its method of formation
US7005242B2 (en) * 2002-03-22 2006-02-28 International Business Machines Corporation Magnetic head and method of making the same using an etch-stop layer for removing portions of the capping layer
US6821717B2 (en) * 2002-08-02 2004-11-23 Headway Technologies, Inc. Process to form narrow write track for magnetic recording
AT412719B (de) 2003-06-16 2005-06-27 Eckelt Glas Gmbh Verfahren und vorrichtung zum bereichsweisen entschichten von glasscheiben
CN101598843B (zh) * 2008-06-04 2013-07-03 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 模仁及其制作方法
KR20130078135A (ko) * 2011-12-30 2013-07-10 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 메모리 소자의 베리어막 패턴 제조방법 및 그 구조
US8906244B2 (en) * 2012-10-25 2014-12-09 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Method for forming a device having nanopillar and cap structures

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4838994A (en) * 1987-06-26 1989-06-13 Siemens Aktiengesellschaft Method for structuring a copper and/or permalloy layer by means of dry etching
US5141623A (en) 1990-02-15 1992-08-25 Seagate Technology, Inc. Method for aligning pole tips in a thin film head
US5550068A (en) * 1990-11-05 1996-08-27 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Process of fabricating a circuit element for transmitting microwave signals
US5468595A (en) * 1993-01-29 1995-11-21 Electron Vision Corporation Method for three-dimensional control of solubility properties of resist layers
US5452164A (en) * 1994-02-08 1995-09-19 International Business Machines Corporation Thin film magnetic write head
JP3621737B2 (ja) 1995-02-17 2005-02-16 トミー株式会社 歯列矯正用ブラケット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6821451B2 (en) 2000-03-28 2004-11-23 Tdk Corporation Dry etching method, microfabrication process and dry etching mask
US6857181B2 (en) 2002-08-12 2005-02-22 International Business Machines Corporation Method of making a T-shaped write head with less side writing
US7349180B2 (en) 2002-08-12 2008-03-25 International Business Machines Corporation Magnetic head assembly that has an air bearing surface
JP2015207895A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 セイコーエプソン株式会社 基板のドライエッチング方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6713368B2 (en) 2004-03-30
JP3421259B2 (ja) 2003-06-30
US6303392B1 (en) 2001-10-16
US20010046790A1 (en) 2001-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100397860B1 (ko) 반응성이온에칭법및그장치
US5665251A (en) RIE image transfer process for plating
JP4248266B2 (ja) 配線パターンおよびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US7771791B2 (en) Production process of structured material
JPH07105004B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製法
JP3421259B2 (ja) エッチングマスク、その作製方法およびエッチング方法、並びに磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2961667B2 (ja) 磁気記録用書き込みおよび/または読み取りヘツドの製造方法
US8286333B2 (en) Method of manufacturing a magnetic head
US20050219745A1 (en) Inductive magnetic head with non-magnetic seed layer gap structure and method for the fabrication thereof
JP3131595B2 (ja) 反応性イオンエッチング用のマスク
US7279424B2 (en) Method for fabricating thin film magnetic heads using CMP with polishing stop layer
EP0418127A1 (fr) Procédé de réalisation des pièces polaires et de l'entrefer de têtes magnÀ©tiques en couches minces pour application informatique audio ou vidéo
US6665143B2 (en) Magnetic head, method for producing same, and magnetic recording and/or reproducing system
JP2613876B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3271561B2 (ja) マスクを用いたパターン形成方法及び複合型薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2004095006A (ja) 磁気記録ヘッド、その製造方法、及び、磁気記録装置
JP3867017B2 (ja) パターン形成方法、マイクロデバイスの製造方法、薄膜磁気ヘッドの製造方法、磁気ヘッドスライダの製造方法、磁気ヘッド装置の製造方法、磁気記録再生装置の製造方法
US6586049B2 (en) Patterning method using mask and manufacturing method for composite type thin film magnetic head using the patterning method
JP2945203B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3603739B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよび薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2000207709A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2002175608A (ja) 磁性薄膜のパターン形成方法及び磁気素子の製造方法
JPH03232109A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3837691B2 (ja) 磁性薄膜の製造方法、磁気ヘッド、及び、磁気シールド
JPS59157820A (ja) 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees