JPH11293267A - テレフタル酸系エステル油の製造方法およびその組成物 - Google Patents

テレフタル酸系エステル油の製造方法およびその組成物

Info

Publication number
JPH11293267A
JPH11293267A JP13415398A JP13415398A JPH11293267A JP H11293267 A JPH11293267 A JP H11293267A JP 13415398 A JP13415398 A JP 13415398A JP 13415398 A JP13415398 A JP 13415398A JP H11293267 A JPH11293267 A JP H11293267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pet
reaction
ester oil
oil
plasticizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13415398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiya Mizui
公也 水井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Oil Mill Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Oil Mill Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokoku Oil Mill Co Ltd filed Critical Hokoku Oil Mill Co Ltd
Priority to JP13415398A priority Critical patent/JPH11293267A/ja
Publication of JPH11293267A publication Critical patent/JPH11293267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、廃PETの再資源化を計ると共
に、低温粘度が低く、粘度指数が高く潤滑性の優れる潤
滑剤組成物と可塑剤組成物に有用なエステルを提供する
ことを目的とする。 【構成】ポリエチレンテレフタレートとトリデシルアル
コールを反応させることを特徴とするテレフタル酸ジト
リデシルを主成分とするエステル油の製造方法、また、
これを含有することを特徴とする潤滑剤組成物および可
塑剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、廃PETを原料の一
成分としてリサイクル使用し、粘度指数が高く、耐熱性
と低温流動性を兼ね備えると共に基油や極圧剤などとの
相溶性や潤滑性に優れる潤滑油用および可塑剤に有用な
カルボン酸エステルの製造方法とその組成物に関する。
本組成物は自動車、船舶、航空機などのエンジンおよび
駆動装置用潤滑油、減速ギヤボックス装置・コンプレッ
サー・真空ポンプ用潤滑油、冷凍機油、金属加工油,繊
維加工油等の工業用潤滑油、グリースなどに使用できる
ほか、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン・αオ
レフィン系ゴム、ポリカーボネート、ポリスチレンなど
高分子の可塑剤に使用できる。
【0002】
【従来の技術】特開平8−176573によれば、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ジトリデシルは、鉱油などに
添加すると酸化安定性を向上でき、その効果はアルキル
基の炭素数が増すほど効果が大であると述べられてい
る。この特許では、データはないがメター、またはパラ
−異性体のフタル酸の炭素数1〜20のジアルキルエス
テルも同様な効果があると述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、廃PETのリサイクル資源化を計ると共に
優れた性能の潤滑油、可塑剤となる素材を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、廃PET
の有効利用を計りながら優れた性能の潤滑油と可塑剤を
開発するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。即
ち、本発明は、ポリエチレンテレフタレートとトリデシ
ルアルコールを反応させることを特徴とするテレフタル
酸ジトリデシルを主成分とするエステル油の製造方法、
およびこれを含有することを特徴とする潤滑剤組成物お
よび可塑剤組成物に係わる。
【0005】ポリエチレンテレフタレート(以下PET
と略す)としては、廃PETボトルやその他のPET製
品のリサイクル品やPET製造工程での格外品などが使
用できる。
【0006】トリデシルアルコールは、炭素数13のア
ルキルアルコールであり、一般的にデシルアルコールお
よびイソトリデシルアルコールとして工業的に製造され
ているものを含む。うち前者はエチレンの低重合、オキ
ソ化と水素化より、また後者はブテントリマーのオキソ
化と水素化により工業的に製造されている。
【0007】PETとトリデシルアルコールの反応は、
過剰のトリデシルアルコールの存在下で、PETの解重
合とトランスエステル化を同時進行よりなり、エチレン
グリコールが副生する。PET中のテレフタル酸単位に
対し、トリデシルアルコールを2倍モル以上、通常2.
5〜8倍モル程度加える。反応は、トリデシルアルコー
ルの使用量が多いほど早く進む。また、触媒は使用しな
くてもよいが、三酸化アンチモン、酢酸カルシウム、チ
タン酸エステル、錫化合物などを使用すると反応が早く
進む。窒素などの不活性ガスを吹き込むと着色防止と共
に反応も促進できる。反応温度は200〜260℃程度
で行われる。生成するエチレングリコールは、常圧ない
し減圧で反応釜より取り除く。反応の進行はGPCなど
で追跡することができる。ホリエステル含量が少なくな
り、目標に入れば、真空度を上げ、過剰のトリデシルア
ルコールおよび生成エチレングリコールを除く。ポリエ
ステル含量は目的に応じて決めればよい。通常、潤滑油
や可塑剤では約10%以下であればよい。 必要に応じ
て、公知の方法で触媒を除去したり、真空蒸留や分子蒸
留などにより精製してもよい。
【0008】本発明の上記エステル油を含有する潤滑剤
組成物は、鉱油やその他のエステルなどの基油、公知の
潤滑油添加剤を含有してもよく、エンジン油、駆動系
油、加工油、冷凍機油、グリースなどに使用される。
【0009】また、本発明品の上記エステルを含有する
可塑剤組成物は、他の公知の可塑剤や添加剤を含有して
もよく、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマー、ポリウレタン、エチレン・αオレフィン系ゴ
ム、ポリカーボネート、ポリスチレンなど、さらに道路
標示塗料のバインダー樹脂や接着・充填用のホットメル
ト樹脂用の可塑剤として使用される。
【0010】
【実施例】発明の様態を以下の実施例で説明するが、こ
れらに限定されるものではない。実施例のなかで、酸価
は日本油化学協会制定の基準油脂分析試験法により測定
した。単位は、 mg−KOH/gである。色相はガー
ドナー法で測定した。潤滑油性能は次のように評価し
た。
【0011】<潤滑油性能の性能評価方法> (a)動粘度と粘度指数:JIS K−2283 (b)−20℃粘度:JISK−2215 (c)蒸発減量:NOACK法(DIN51581) (d)摩擦試験:FALEX型摩擦試験機にて下記条件
で測定した。 テストピース:ASTM標準試験片 回転数 290rpm 荷重(kg)/時間(min):11/5+23/5+
34/5+45/5+57/5+68/5+79/5+
91/5+102/5+113/5+125/5+13
6/5. 摩擦係数は、荷重91kgの時のトルク/補正荷重比か
ら求めた。 また、焼き付け荷重は、トルクオーバー停
止となった荷重で示した。
【0012】実施例1 攪拌機、温度計、留出管と冷却器付きの500mlの4
口フラスコにPETボトルフレーク50gとイソトリデ
シルアルコール(協和発酵製)109gを採り、テトラ
プロピルチタネート触媒0.03g添加し、窒素を吹き
込みながら約230℃で6時間加熱攪拌し、更にイソト
リデシルアルコール90gを追加し、8時間常圧反応さ
せる。この間、解重合の進行を時々GPC分析により確
認する。次に減圧蒸留にて過剰のイソトリデシルアルコ
ールを取り除き、釜残として、黄色透明液を得た。GP
C分析の結果、ジイソトリデシル テレフタレート9
8.5%、ポリエステル0.4%、イソトリデシルアル
コール0.8%、その他0.3%であった。酸価0.
5、色相は6であった。
【0013】比較例1 攪拌機、温度計、水分留管と冷却器付きの1L4口フラ
スコにテレフタル酸166gとイソトリデシルアルコー
ル(協和発酵製)480gを採り、5時間還流させる。
次にテトライソプロピルチタネート触媒0.11g添加
し、圧力160〜70mmHg、温度約210℃で13
時間加熱反応させ、最後に、減圧蒸留で過剰のイソトイ
デシルアルコールを取り除き、淡黄色透明液498gを
得た。GPC分析の結果、ジイソトリデシル テレフタ
レート99.5%、イソトリデシルアルコール0.2
%、その他0.3%であった。酸価は0.5、色相は
1.5であった。実施例1よりも反応時間を若干長くす
る必要があった。
【0014】実施例2、比較例2、比較例3 実施例1で得られたエステルと比較例1で得られたエス
テルについて、およびDOPについて、それぞれ潤滑油
性能を調べ、その結果を表1に示した。実施例1で得ら
れたエステルは、DOPに比べ、粘度指数が高く、耐熱
性と潤滑性に優れ、また、テレフタル酸から製造した比
較例1のものと比べ、−20℃粘度が低く、粘度指数が
高く優れている。
【0015】
【表1】
【0016】実施例3 実施例1のエステルとポリ塩化ビニルをホットプレート
上で混練したところ、均一混合物に可塑化できることを
確認した。
【0017】
【発明の効果】本発明のジイソトリデシルテレフタレー
トは、PETの再資源化を計ると共に低温粘度が低く、
粘度指数が高く潤滑性に優れた潤滑剤および可塑剤を提
供する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレートとトリデシル
    アルコールを反応させることを特徴とするテレフタル酸
    ジトリデシルを主成分とするエステル油の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1で得られたテレフタル酸ジトリデ
    シルを主成分とするエステル油を含有することを特徴と
    する潤滑剤組成物。
  3. 【請求項3】請求項1で得られたテレフタル酸ジトリデ
    シルを主成分とするエステル油を含有することを特徴と
    する可塑剤組成物。
JP13415398A 1998-04-08 1998-04-08 テレフタル酸系エステル油の製造方法およびその組成物 Pending JPH11293267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13415398A JPH11293267A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 テレフタル酸系エステル油の製造方法およびその組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13415398A JPH11293267A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 テレフタル酸系エステル油の製造方法およびその組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11293267A true JPH11293267A (ja) 1999-10-26

Family

ID=15121719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13415398A Pending JPH11293267A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 テレフタル酸系エステル油の製造方法およびその組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11293267A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007116725A1 (ja) * 2006-03-30 2009-08-20 新日鐵化学株式会社 潤滑油基油
US10336958B2 (en) 2016-08-30 2019-07-02 Resinate Materials Group, Inc. Sustainable base oils for lubricants

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007116725A1 (ja) * 2006-03-30 2009-08-20 新日鐵化学株式会社 潤滑油基油
US10336958B2 (en) 2016-08-30 2019-07-02 Resinate Materials Group, Inc. Sustainable base oils for lubricants

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1034670C (zh) 一种制备节能润滑油的方法
CN1072710C (zh) 由复合醇酯形成的发动机油润滑剂
JP2661927B2 (ja) 高粘度中性ポリオールエステル
CN100348703C (zh) 高粘度的合成酯润滑剂基料
JP2000256274A (ja) テレフタル酸ジエステルの製造法およびその組成物
US2758975A (en) Synthetic lubricants
US10336958B2 (en) Sustainable base oils for lubricants
NO830947L (no) Karbonsyreestere av hoeyere alkoholer egnet for bruk i smoereoljer.
US2739127A (en) Lubricating grease containing organic carbonates
CN102234555B (zh) 合成酯润滑油基础油及其制备方法
CN1062895C (zh) 多元醇酯基润滑剂和含该润滑剂的制冷工作流体
CN1077983A (zh) 含羧酸酯的液体组合物
JP4094953B2 (ja) 生分解性ポリネオペンチルポリオールをベースとする合成エステルブレンド及びその潤滑剤
EP2035533B1 (en) Polymeric polyol esters used in metalworking fluids
JPS5928239B2 (ja) 新規のエステル油を用いた潤滑剤および液圧液
JPH11293267A (ja) テレフタル酸系エステル油の製造方法およびその組成物
US2499848A (en) Esters of 3,5,5-trimethyl-1-hexanol
EP0011325A1 (en) Resin composition having improved internal and external lubricating properties
US2551643A (en) Synthetic lubricants from alphamonoolefins and unsaturated esters and method for producing the same
WO1991007479A1 (en) Synthetic lubricating oil based on polyester
WO2018044502A1 (en) Sustainable base oils for lubricants
EP0248641B1 (en) Silicone grease composition
US2497968A (en) Process of making a polyester
JPH06145104A (ja) ネオペンチルポリオールエステル及び冷凍機油
CN87102542A (zh) 润滑油组合物