JPH11292831A - N−アルキルアミン類の製造方法およびこれに用いる触媒 - Google Patents
N−アルキルアミン類の製造方法およびこれに用いる触媒Info
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- JPH11292831A JPH11292831A JP10098630A JP9863098A JPH11292831A JP H11292831 A JPH11292831 A JP H11292831A JP 10098630 A JP10098630 A JP 10098630A JP 9863098 A JP9863098 A JP 9863098A JP H11292831 A JPH11292831 A JP H11292831A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/54—Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価な原料であるアルコールをアルキル化剤
として用いて、多官能性アミン類をN−アルキル化反応
させ、選択性よく高収率にN−アルキルアミン類を製造
する方法を提供する。 【解決手段】 前記反応を、超臨界または亜臨界アルコ
ール流体中で行なうことを特徴とする。
として用いて、多官能性アミン類をN−アルキル化反応
させ、選択性よく高収率にN−アルキルアミン類を製造
する方法を提供する。 【解決手段】 前記反応を、超臨界または亜臨界アルコ
ール流体中で行なうことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N−アルキルアミ
ン類の製造方法およびこれに用いる触媒に関するもので
ある。詳しくは、アミノ基に1つ以上の活性水素原子を
有するアミン類と脂肪族アルコールとを脱水反応させて
N−アルキルアミン類を製造する方法に関するものであ
る。
ン類の製造方法およびこれに用いる触媒に関するもので
ある。詳しくは、アミノ基に1つ以上の活性水素原子を
有するアミン類と脂肪族アルコールとを脱水反応させて
N−アルキルアミン類を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】N−アルキルアミン類は、一般的な有機合
成の中間原料として有用であり、特にカチオン系凝集剤
や医農薬中間体、合成繊維用の柔軟剤、防錆剤、分散剤
など、商業的需要が高い有用な化合物である。
成の中間原料として有用であり、特にカチオン系凝集剤
や医農薬中間体、合成繊維用の柔軟剤、防錆剤、分散剤
など、商業的需要が高い有用な化合物である。
【0003】
【従来の技術】従来、多官能性のアミン類を選択的にN
−アルキル化してN−アルキルアミン類を製造する方法
としては、例えばN−アルキルアミノアルコール類を製
造する方法として、アミノアルコールとアルデヒドを原
料として用い、水素の共存下、金属触媒により液相状態
で還元アミノ化反応してN−アルキル化反応を行なう方
法が広く知られている。この方法によると選択率良くN
−アルキルアミノアルコール類を製造することができ、
例えばハンガリー特許第56339号明細書にはモノエ
タノールアミンとホルムアルデヒドからN,N−ジメチ
ルアミノエタノールを製造する方法が開示されている。
−アルキル化してN−アルキルアミン類を製造する方法
としては、例えばN−アルキルアミノアルコール類を製
造する方法として、アミノアルコールとアルデヒドを原
料として用い、水素の共存下、金属触媒により液相状態
で還元アミノ化反応してN−アルキル化反応を行なう方
法が広く知られている。この方法によると選択率良くN
−アルキルアミノアルコール類を製造することができ、
例えばハンガリー特許第56339号明細書にはモノエ
タノールアミンとホルムアルデヒドからN,N−ジメチ
ルアミノエタノールを製造する方法が開示されている。
【0004】しかしながらこれらの方法では、原料とし
て用いるアルデヒドの一部が水素還元反応やカニッツァ
ロ反応などによってアルコールや蟻酸として消費される
問題点を有している。蟻酸はアミン類と容易に塩を生成
するため、煩雑な分離除去工程が必要となり、工業的に
好ましくない。また、アルデヒドは一般に対応するアル
コールの酸化的脱水素法によって製造されるためアルコ
ールよりも高価であり、この他にも副原料として水素ガ
スを化学量論量以上必要とするため、原料コストの面で
大変不利である。
て用いるアルデヒドの一部が水素還元反応やカニッツァ
ロ反応などによってアルコールや蟻酸として消費される
問題点を有している。蟻酸はアミン類と容易に塩を生成
するため、煩雑な分離除去工程が必要となり、工業的に
好ましくない。また、アルデヒドは一般に対応するアル
コールの酸化的脱水素法によって製造されるためアルコ
ールよりも高価であり、この他にも副原料として水素ガ
スを化学量論量以上必要とするため、原料コストの面で
大変不利である。
【0005】このため、より安価な原料であるアルコー
ルをアルキル化剤として用いる方法の開発が望まれてい
た。その例として、(i)一官能性のアミン類とアルコ
ールとを水素ガス共存下、金属触媒で還元アミノ化反応
によりN−アルキル化を行なう方法が広く知られてい
る。また、(ii)一官能性のアミン類とアルコールと
を気相状態で脱水反応することによりアミン類のN−ア
ルキル化が行なえることは広く知られている。
ルをアルキル化剤として用いる方法の開発が望まれてい
た。その例として、(i)一官能性のアミン類とアルコ
ールとを水素ガス共存下、金属触媒で還元アミノ化反応
によりN−アルキル化を行なう方法が広く知られてい
る。また、(ii)一官能性のアミン類とアルコールと
を気相状態で脱水反応することによりアミン類のN−ア
ルキル化が行なえることは広く知られている。
【0006】これらの方法を多官能性のアミン類、例え
ばアミノアルコールとアルコールとの反応に適用する
と、アミノアルコールは分子内にアミノ基と水酸基を有
するため、何れの方法においてもアミノアルコール自身
が環化縮合した化合物が副生する割合が多くなるという
問題点を有している。例えばアミノアルコールのアミノ
基と水酸基がビシナル位にある化合物を原料とした場合
には、ピペラジン類やトリエチレンジアミン等の環化縮
合物が多く副生するため、アルコールによりN−アルキ
ル化される化合物の生成割合は極めて低くなる。
ばアミノアルコールとアルコールとの反応に適用する
と、アミノアルコールは分子内にアミノ基と水酸基を有
するため、何れの方法においてもアミノアルコール自身
が環化縮合した化合物が副生する割合が多くなるという
問題点を有している。例えばアミノアルコールのアミノ
基と水酸基がビシナル位にある化合物を原料とした場合
には、ピペラジン類やトリエチレンジアミン等の環化縮
合物が多く副生するため、アルコールによりN−アルキ
ル化される化合物の生成割合は極めて低くなる。
【0007】また前記(ii)の気相脱水法において
は、アミノアルコールのアミノ基と水酸基の2つの反応
点を区別することが困難であり、O−アルキル化された
エーテル類化合物の副生を抑制することが困難である。
さらに気相反応では原料のアミノアルコールの分解が多
くなり、触媒表面の劣化が避け難く、コークが生成する
ため触媒寿命が短くなり、触媒コストのアップや頻繁な
触媒再生工程が必要となる問題点を有している。
は、アミノアルコールのアミノ基と水酸基の2つの反応
点を区別することが困難であり、O−アルキル化された
エーテル類化合物の副生を抑制することが困難である。
さらに気相反応では原料のアミノアルコールの分解が多
くなり、触媒表面の劣化が避け難く、コークが生成する
ため触媒寿命が短くなり、触媒コストのアップや頻繁な
触媒再生工程が必要となる問題点を有している。
【0008】このように多官能性アミン類であるアミノ
アルコールとアルコールとを原料としてN−アルキル化
し、選択性良くN−アルキルアミン類化合物を製造する
方法は今までなかった。
アルコールとアルコールとを原料としてN−アルキル化
し、選択性良くN−アルキルアミン類化合物を製造する
方法は今までなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な状況に鑑みてなされたものであり、安価な原料である
アルコールをアルキル化剤として用いて多官能性アミン
類を選択的にN−アルキル化することにより、環状生成
物などの副反応生成物を抑制して、かつ酸化物触媒の劣
化を抑制して、選択性よく高効率にN−アルキルアミン
類を製造する方法、および該方法に用いる触媒を提供す
ることを課題とする。
な状況に鑑みてなされたものであり、安価な原料である
アルコールをアルキル化剤として用いて多官能性アミン
類を選択的にN−アルキル化することにより、環状生成
物などの副反応生成物を抑制して、かつ酸化物触媒の劣
化を抑制して、選択性よく高効率にN−アルキルアミン
類を製造する方法、および該方法に用いる触媒を提供す
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の問
題点に鑑み、多官能性のアミン類と脂肪族アルコールと
の脱水反応によるN−アルキルアミン類の製造方法につ
いて鋭意検討した結果、超臨界または亜臨界アルコール
流体中で酸化物触媒存在下、脱水反応を行なうことによ
り、環状生成物などの副反応が抑制され、高活性で高選
択的にN−アルキル化が進行し、しかも触媒の劣化やコ
ーキングが抑制されてN−アルキルアミン類の収率が向
上することを見出し、本発明を完成するに至った。
題点に鑑み、多官能性のアミン類と脂肪族アルコールと
の脱水反応によるN−アルキルアミン類の製造方法につ
いて鋭意検討した結果、超臨界または亜臨界アルコール
流体中で酸化物触媒存在下、脱水反応を行なうことによ
り、環状生成物などの副反応が抑制され、高活性で高選
択的にN−アルキル化が進行し、しかも触媒の劣化やコ
ーキングが抑制されてN−アルキルアミン類の収率が向
上することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、アミノ基に1つ以上
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を脱水反応させてN−アルキルアミン類を製造するに際
し、前記反応を、超臨界または亜臨界アルコール流体中
で行なうことを特徴とするN−アルキルアミン類の製造
方法に関する。
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を脱水反応させてN−アルキルアミン類を製造するに際
し、前記反応を、超臨界または亜臨界アルコール流体中
で行なうことを特徴とするN−アルキルアミン類の製造
方法に関する。
【0012】前記反応は、酸化物触媒の存在下に行なう
ことが好ましいものである。
ことが好ましいものである。
【0013】本発明の他の発明は、アミノ基に1つ以上
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を超臨界または亜臨界アルコール流体中で脱水反応させ
てN−アルキルアミン類を製造するために用いられる触
媒であって、該触媒が、固体酸性を示す酸化物であるこ
とを特徴とするN−アルキルアミン類の製造用触媒に関
する。
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を超臨界または亜臨界アルコール流体中で脱水反応させ
てN−アルキルアミン類を製造するために用いられる触
媒であって、該触媒が、固体酸性を示す酸化物であるこ
とを特徴とするN−アルキルアミン類の製造用触媒に関
する。
【0014】本発明の他の発明は、アミノ基に1つ以上
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を超臨界または亜臨界アルコール流体中で脱水反応させ
てN−アルキルアミン類を製造するために用いられる触
媒であって、該触媒が、アルカリ金属とリンとを含む酸
化物であることを特徴とするN−アルキルアミン類の製
造用触媒に関する。
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を超臨界または亜臨界アルコール流体中で脱水反応させ
てN−アルキルアミン類を製造するために用いられる触
媒であって、該触媒が、アルカリ金属とリンとを含む酸
化物であることを特徴とするN−アルキルアミン類の製
造用触媒に関する。
【0015】本発明の他の発明は、アミノ基に1つ以上
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を超臨界または亜臨界アルコール流体中で脱水反応させ
てN−アルキルアミン類を製造するために用いられる触
媒であって、該触媒が、結晶性メタロシリケートを含む
酸化物であることを特徴とするN−アルキルアミン類の
製造用触媒に関する。
の活性水素原子を有するアミン類と脂肪族アルコールと
を超臨界または亜臨界アルコール流体中で脱水反応させ
てN−アルキルアミン類を製造するために用いられる触
媒であって、該触媒が、結晶性メタロシリケートを含む
酸化物であることを特徴とするN−アルキルアミン類の
製造用触媒に関する。
【0016】前記反応は、使用する脂肪族アルコールの
臨界点のケルビン温度の0.85倍以上の温度で、かつ
該アルコール臨界圧力の0.5倍以上の高圧力下の超臨
界または亜臨界アルコール流体中で行なうことが好まし
いものである。
臨界点のケルビン温度の0.85倍以上の温度で、かつ
該アルコール臨界圧力の0.5倍以上の高圧力下の超臨
界または亜臨界アルコール流体中で行なうことが好まし
いものである。
【0017】前記アミン類は、例えばアミノアルコール
類である。
類である。
【0018】前記脂肪族アルコールは、例えば炭素数1
から8のアルカノールまたはアルキレングリコールであ
る。
から8のアルカノールまたはアルキレングリコールであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明で原料として使用されるア
ミン類としては、N−アルキル化されるアミノ基すなわ
ち窒素原子上に1つ以上の活性水素原子を有したアミノ
基を分子内に少なくとも1個有する構造であれば、いか
なる化合物でも使用することができ、分子内にアルキル
基、アルキレン基、アリール基、アリル基、水酸基、エ
ーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル
基、アミノ基、アミド基等の官能基を複数有した多官能
性アミン類化合物を使用することができる。特にアミノ
アルコール類のような、従来法ではアルコールによるN
−アルキル化が困難であった化合物を原料として使用し
た場合でも、高効率でN−アルキルアミン類を製造する
ことができる。
ミン類としては、N−アルキル化されるアミノ基すなわ
ち窒素原子上に1つ以上の活性水素原子を有したアミノ
基を分子内に少なくとも1個有する構造であれば、いか
なる化合物でも使用することができ、分子内にアルキル
基、アルキレン基、アリール基、アリル基、水酸基、エ
ーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル
基、アミノ基、アミド基等の官能基を複数有した多官能
性アミン類化合物を使用することができる。特にアミノ
アルコール類のような、従来法ではアルコールによるN
−アルキル化が困難であった化合物を原料として使用し
た場合でも、高効率でN−アルキルアミン類を製造する
ことができる。
【0020】本発明で使用することができるアミン類の
具体例としては、アンモニア、メチルアミン、ジメチル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ノルマルプロ
ピルアミン、イソプロピルアミン等の一級、二級の脂肪
族アミンや、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノー
ルアミン、N−プロピルエタノールアミン、N−ブチル
エタノールアミン、N−(2−アミノエチル)エタノール
アミン、アミノプロノール類、アミノブタノール類、3
−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−(2’−ヒ
ドロキシエトキシ)エチルアミン等のアミノアルコール
類、アニリン等の芳香族アミン類等が挙げられるが、な
かでも、上記アミノアルコール類を原料として用いる場
合、従来の単なる気相や液相での反応と比較して本発明
は著しく選択性が改善されるので適している。
具体例としては、アンモニア、メチルアミン、ジメチル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ノルマルプロ
ピルアミン、イソプロピルアミン等の一級、二級の脂肪
族アミンや、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノー
ルアミン、N−プロピルエタノールアミン、N−ブチル
エタノールアミン、N−(2−アミノエチル)エタノール
アミン、アミノプロノール類、アミノブタノール類、3
−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−(2’−ヒ
ドロキシエトキシ)エチルアミン等のアミノアルコール
類、アニリン等の芳香族アミン類等が挙げられるが、な
かでも、上記アミノアルコール類を原料として用いる場
合、従来の単なる気相や液相での反応と比較して本発明
は著しく選択性が改善されるので適している。
【0021】本発明でアルキル化剤および反応媒体とし
て使用される脂肪族アルコールは、特に限定されるもの
ではなく、アルカノール類やアルキレングリコール類、
あるいは分子内にアリル基、エーテル基、アミノ基、水
酸基等の他の官能基を複数有した化合物を使用すること
ができる。具体的には、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール等の一級、二級、三級のアルカノ
ール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール等のアルキレングリコ
ール類等を挙げることができ、中でも炭素数1から8の
アルカノールおよびアルキレングリコールが反応選択性
の点で好ましい。
て使用される脂肪族アルコールは、特に限定されるもの
ではなく、アルカノール類やアルキレングリコール類、
あるいは分子内にアリル基、エーテル基、アミノ基、水
酸基等の他の官能基を複数有した化合物を使用すること
ができる。具体的には、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール等の一級、二級、三級のアルカノ
ール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール等のアルキレングリコ
ール類等を挙げることができ、中でも炭素数1から8の
アルカノールおよびアルキレングリコールが反応選択性
の点で好ましい。
【0022】本発明で製造することができるN−アルキ
ルアミン類は、形式的には原料として使用するアミン類
のアミノ基上の活性水素原子が、もう一方の原料である
脂肪族アルコールの水酸基と脱水反応することによっ
て、アミノ基の窒素原子上にアルキル基が導入されるこ
とによって得られるものである。N−アルキル化される
アミノ基の窒素原子上に2つの活性水素原子がある場合
には、適当な反応条件を選ぶことによって、N−モノア
ルキル化物とN,N−ジアルキル化物とを選択的に製造
することができる。
ルアミン類は、形式的には原料として使用するアミン類
のアミノ基上の活性水素原子が、もう一方の原料である
脂肪族アルコールの水酸基と脱水反応することによっ
て、アミノ基の窒素原子上にアルキル基が導入されるこ
とによって得られるものである。N−アルキル化される
アミノ基の窒素原子上に2つの活性水素原子がある場合
には、適当な反応条件を選ぶことによって、N−モノア
ルキル化物とN,N−ジアルキル化物とを選択的に製造
することができる。
【0023】本発明においては、反応を超臨界または亜
臨界アルコール流体中で実施することを特徴としてい
る。本発明で言う「超臨界流体」とは、その物質の臨界
温度と臨界圧力を超えた非凝縮性流体と定義され、気体
と液体の中間的な性質を持ち、既存の溶媒には認められ
ない様々な特徴を有している。また、本発明で言う「亜
臨界流体」とは、臨界点近傍またはそれ以下の高圧気相
あるいは高温液相状態にある流体と定義される。
臨界アルコール流体中で実施することを特徴としてい
る。本発明で言う「超臨界流体」とは、その物質の臨界
温度と臨界圧力を超えた非凝縮性流体と定義され、気体
と液体の中間的な性質を持ち、既存の溶媒には認められ
ない様々な特徴を有している。また、本発明で言う「亜
臨界流体」とは、臨界点近傍またはそれ以下の高圧気相
あるいは高温液相状態にある流体と定義される。
【0024】本発明における反応温度および反応圧力
は、使用するアルコールの種類によって定まる超臨界ま
たは亜臨界条件の範囲から選択することができるが、反
応温度が高すぎると、副反応や原料または生成物のアミ
ン類化合物の分解反応が進行する割合が多くなって選択
率が低下し、低すぎると反応速度の低下や液相に近い条
件での物質移動過程の影響が大きくなるので好ましくな
い。また、反応圧力が高すぎると高圧設備が必要になる
ため設備コストが高くなり、低すぎると気相に近くなっ
て選択率の低下や触媒劣化が顕著になる場合があり、工
業的に不利となるおそれがある。
は、使用するアルコールの種類によって定まる超臨界ま
たは亜臨界条件の範囲から選択することができるが、反
応温度が高すぎると、副反応や原料または生成物のアミ
ン類化合物の分解反応が進行する割合が多くなって選択
率が低下し、低すぎると反応速度の低下や液相に近い条
件での物質移動過程の影響が大きくなるので好ましくな
い。また、反応圧力が高すぎると高圧設備が必要になる
ため設備コストが高くなり、低すぎると気相に近くなっ
て選択率の低下や触媒劣化が顕著になる場合があり、工
業的に不利となるおそれがある。
【0025】このため通常、反応温度が使用するアルコ
ールの臨界点のケルビン温度の0.85倍以上の温度で
あり、反応圧力が臨界圧力の0.5倍以上の亜臨界条件
下、あるいは使用するアルコールの超臨界条件下で実施
されるのが好ましい。より好ましくは温度が臨界点のケ
ルビン温度の0.9〜1.4倍の範囲であり、圧力が臨
界圧の0.6〜3倍の範囲の超臨界または亜臨界条件下
で実施される。一例としてメタノール(臨界点は512
K、80気圧)を使用する場合には、反応温度が435K
以上、圧力が40気圧以上の超臨界または亜臨界条件下
で、より好ましくは温度が461〜717K、圧力が4
8〜240気圧の範囲の超臨界または亜臨界条件下で実
施されるのが好ましい。
ールの臨界点のケルビン温度の0.85倍以上の温度で
あり、反応圧力が臨界圧力の0.5倍以上の亜臨界条件
下、あるいは使用するアルコールの超臨界条件下で実施
されるのが好ましい。より好ましくは温度が臨界点のケ
ルビン温度の0.9〜1.4倍の範囲であり、圧力が臨
界圧の0.6〜3倍の範囲の超臨界または亜臨界条件下
で実施される。一例としてメタノール(臨界点は512
K、80気圧)を使用する場合には、反応温度が435K
以上、圧力が40気圧以上の超臨界または亜臨界条件下
で、より好ましくは温度が461〜717K、圧力が4
8〜240気圧の範囲の超臨界または亜臨界条件下で実
施されるのが好ましい。
【0026】本発明を実施する際には、N−アルキル化
活性を有する酸化物触媒の存在下で反応を行うことが収
率・選択性の点で好ましいものである。前記触媒として
使用される酸化物の形態は、特に限定されるものではな
く、酸素以外は一種類のみの構成元素からなる金属また
は非金属酸化物や二種以上の構成元素からなる複合酸化
物、あるいは適当な担体に担持された上記酸化物等を使
用することができるが、反応条件下で安定に存在するこ
とが望ましく、一般にアルコールの臨界温度は高温度の
ため、耐熱性の高い固体酸化物を用いることが好まし
い。必要とされる耐熱性は反応条件により異なり、融点
が反応温度より高い酸化物を使用することができるが、
一般には330℃以上の融点を持つ固体の酸化物であ
る。
活性を有する酸化物触媒の存在下で反応を行うことが収
率・選択性の点で好ましいものである。前記触媒として
使用される酸化物の形態は、特に限定されるものではな
く、酸素以外は一種類のみの構成元素からなる金属また
は非金属酸化物や二種以上の構成元素からなる複合酸化
物、あるいは適当な担体に担持された上記酸化物等を使
用することができるが、反応条件下で安定に存在するこ
とが望ましく、一般にアルコールの臨界温度は高温度の
ため、耐熱性の高い固体酸化物を用いることが好まし
い。必要とされる耐熱性は反応条件により異なり、融点
が反応温度より高い酸化物を使用することができるが、
一般には330℃以上の融点を持つ固体の酸化物であ
る。
【0027】使用される酸化物触媒の具体例としては、
アルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、酸化ストロンチウム、酸化イットリウム、酸化ラン
タン、チタニア、ジルコニア、酸化バナジウム、酸化ニ
オブ、酸化クロム、モリブデン酸、タングステン酸、酸
化マンガン、酸化レニウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ス
ズ等の金属酸化物や、ホウ素酸化物、リン酸化物、砒素
酸化物等の非金属酸化物、シリカアルミナ、チタニアシ
リカ、チタニアジルコニア、ジルコニアシリカ、マグネ
シアシリカ、燐酸アルミニウム、燐酸ジルコニウム、燐
酸鉄、ハイドロタルサイト、粘度鉱物等の複合酸化物、
またいわゆるゼオライト構造を有するモルデナイト型ア
ルミノシリケート、ZSM−5型アルミノシリケート、
ZSM−5型チタノシリケート、β型アルミノシリケー
ト、β型チタノシリケート、A型ゼオライト、X型ゼオ
ライト、Y型ゼオライト、L型ゼオライト等の結晶性メ
タロシリケートや結晶性メタロアルミノホスフェートな
どが挙げられるが、特に限定されるものではない。これ
らの酸化物はアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土
類、貴金属、カルコゲン元素、ホウ素、燐等の元素ある
いはその化合物を数種類含んでいても良い。前記触媒
は、触媒表面の酸塩基性を触媒の調製条件や焼成温度等
によって制御することにより各々の反応基質に適した触
媒性能を持たせることは本発明を実施する上で有効であ
り、特に酸化物に一種以上の成分を添加することによっ
て触媒性能を大きく変えることができる。
アルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、酸化ストロンチウム、酸化イットリウム、酸化ラン
タン、チタニア、ジルコニア、酸化バナジウム、酸化ニ
オブ、酸化クロム、モリブデン酸、タングステン酸、酸
化マンガン、酸化レニウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ス
ズ等の金属酸化物や、ホウ素酸化物、リン酸化物、砒素
酸化物等の非金属酸化物、シリカアルミナ、チタニアシ
リカ、チタニアジルコニア、ジルコニアシリカ、マグネ
シアシリカ、燐酸アルミニウム、燐酸ジルコニウム、燐
酸鉄、ハイドロタルサイト、粘度鉱物等の複合酸化物、
またいわゆるゼオライト構造を有するモルデナイト型ア
ルミノシリケート、ZSM−5型アルミノシリケート、
ZSM−5型チタノシリケート、β型アルミノシリケー
ト、β型チタノシリケート、A型ゼオライト、X型ゼオ
ライト、Y型ゼオライト、L型ゼオライト等の結晶性メ
タロシリケートや結晶性メタロアルミノホスフェートな
どが挙げられるが、特に限定されるものではない。これ
らの酸化物はアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土
類、貴金属、カルコゲン元素、ホウ素、燐等の元素ある
いはその化合物を数種類含んでいても良い。前記触媒
は、触媒表面の酸塩基性を触媒の調製条件や焼成温度等
によって制御することにより各々の反応基質に適した触
媒性能を持たせることは本発明を実施する上で有効であ
り、特に酸化物に一種以上の成分を添加することによっ
て触媒性能を大きく変えることができる。
【0028】本発明の製造方法には、固体酸性を示す酸
化物(複合酸化物も含む)を触媒として用いることが反
応活性の点で好ましいものである。固体酸性を示す酸化
物とは、例えば、H0関数で+4.0より強い酸性を有
する固体酸化物を言い、触媒表面の強酸点は必ずしも必
要ではなく、極めて弱い固体酸性しか示さない触媒でも
よい。例えば、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化
バナジウム、酸化ニオブ、酸化クロム、モリブデン酸、
タングステン酸、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズ、ホウ素
酸化物、燐酸化物、シリカアルミナ、チタニアシリカ、
チタニアジルコニア、ジルコニアシリカ、マグネシアシ
リカ、燐酸アルミニウム、燐酸ジルコニウム、燐酸鉄、
ハイドロタルサイト、粘度鉱物等が挙げられる。
化物(複合酸化物も含む)を触媒として用いることが反
応活性の点で好ましいものである。固体酸性を示す酸化
物とは、例えば、H0関数で+4.0より強い酸性を有
する固体酸化物を言い、触媒表面の強酸点は必ずしも必
要ではなく、極めて弱い固体酸性しか示さない触媒でも
よい。例えば、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化
バナジウム、酸化ニオブ、酸化クロム、モリブデン酸、
タングステン酸、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズ、ホウ素
酸化物、燐酸化物、シリカアルミナ、チタニアシリカ、
チタニアジルコニア、ジルコニアシリカ、マグネシアシ
リカ、燐酸アルミニウム、燐酸ジルコニウム、燐酸鉄、
ハイドロタルサイト、粘度鉱物等が挙げられる。
【0029】また、本発明の製造方法には、触媒とし
て、アルカリ金属と燐を含む酸化物触媒を用いることが
好ましいものである。
て、アルカリ金属と燐を含む酸化物触媒を用いることが
好ましいものである。
【0030】使用することのできるアルカリ金属として
は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジ
ウム、セシウムが挙げられ、特にアルカリ金属を1とし
たときのリンの原子比が0.1〜10の範囲にある触媒
が、反応原料にアミノアルコール類、特にエタノールア
ミン類を使用する場合に効果的である。
は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジ
ウム、セシウムが挙げられ、特にアルカリ金属を1とし
たときのリンの原子比が0.1〜10の範囲にある触媒
が、反応原料にアミノアルコール類、特にエタノールア
ミン類を使用する場合に効果的である。
【0031】また、本発明の製造方法には、前記で例示
した結晶性メタロシリケートや結晶性メタロアルミノホ
スフェートを酸化物触媒として使用した場合には、形状
選択性が発現し、副反応の抑制や逐次反応の制御等、特
定の化合物のみを選択的に製造することができる。
した結晶性メタロシリケートや結晶性メタロアルミノホ
スフェートを酸化物触媒として使用した場合には、形状
選択性が発現し、副反応の抑制や逐次反応の制御等、特
定の化合物のみを選択的に製造することができる。
【0032】本発明の方法において、反応形式は流通式
によることが好ましいが特に限定されるものではない。
また、触媒の形状は特に限定するものではなく、粉末の
まま使用することもできるし、必要に応じてペレット、
ビーズ、リング、タブレットや破砕型などの形状に圧縮
成型したもの、またはアルミナゾル、シリカゾルなどの
無機及び/又は有機バインダーにより成型したものを用
いても良い。流通式で行う場合には、固定床式、流動床
式のいずれの方式でも用いることができる。この際、触
媒の使用量は、調製した触媒の活性を測定することによ
り、通常の手法で求めることができる。
によることが好ましいが特に限定されるものではない。
また、触媒の形状は特に限定するものではなく、粉末の
まま使用することもできるし、必要に応じてペレット、
ビーズ、リング、タブレットや破砕型などの形状に圧縮
成型したもの、またはアルミナゾル、シリカゾルなどの
無機及び/又は有機バインダーにより成型したものを用
いても良い。流通式で行う場合には、固定床式、流動床
式のいずれの方式でも用いることができる。この際、触
媒の使用量は、調製した触媒の活性を測定することによ
り、通常の手法で求めることができる。
【0033】本発明における反応系内には、原料である
アミン類化合物とアルキル化剤及び反応媒体として機能
する脂肪族アルコールが存在するほか、N−アルキル化
活性を有する酸化物触媒、生成物であるN−アルキルア
ミン類と生成水、環状生成物等の副生成物が様々な割合
で共存するが、酸化物触媒を除いてその一部あるいは全
量が反応条件下で反応媒体である超臨界または亜臨界ア
ルコール中に溶解していることが好ましい。このため、
原料中のアルコール濃度は通常40〜95重量%、好ま
しくは50〜90重量%となるように調製される。過剰
に使用したアルコールは、反応器出口にて分離回収し、
反応原料としてリサイクルすることが望ましい。
アミン類化合物とアルキル化剤及び反応媒体として機能
する脂肪族アルコールが存在するほか、N−アルキル化
活性を有する酸化物触媒、生成物であるN−アルキルア
ミン類と生成水、環状生成物等の副生成物が様々な割合
で共存するが、酸化物触媒を除いてその一部あるいは全
量が反応条件下で反応媒体である超臨界または亜臨界ア
ルコール中に溶解していることが好ましい。このため、
原料中のアルコール濃度は通常40〜95重量%、好ま
しくは50〜90重量%となるように調製される。過剰
に使用したアルコールは、反応器出口にて分離回収し、
反応原料としてリサイクルすることが望ましい。
【0034】本発明における副生成物としては、多官能
性アミンが自己縮合した環状生成物やアルコール2分子
が縮合したジアルキルエーテル、水酸基を有するアミン
類を原料とした場合にはO−アルキル化物などがある
が、反応器出口にて回収後、容易に分離することができ
る。この内ジアルキルエーテルは反応器出口にて分離回
収した後、アルキル化剤として反応器入り口にリサイク
ルすることができる。
性アミンが自己縮合した環状生成物やアルコール2分子
が縮合したジアルキルエーテル、水酸基を有するアミン
類を原料とした場合にはO−アルキル化物などがある
が、反応器出口にて回収後、容易に分離することができ
る。この内ジアルキルエーテルは反応器出口にて分離回
収した後、アルキル化剤として反応器入り口にリサイク
ルすることができる。
【0035】反応器出口のガスはアルコールの臨界温度
以下まで冷却して凝縮させた後、適当な圧力または常圧
まで減圧後、アルコール溶液として回収される。凝縮液
中には、溶媒であるアルコールの他に生成したN−アル
キルアミン類と水、場合によっては未反応原料のアミン
類およびジアルキルエーテル等の数種類の副生成物が含
まれており、蒸留などの一般的な分離精製方法によって
これらを分離し、目的とするN−アルキルアミン類化合
物を得ることができる。生成したN−アルキルアミン類
の溶解度が低い場合には凝縮液は二相に分離するが、こ
のような場合でも通常の液−液分離や蒸留操作等によっ
て容易に分離精製することができる。
以下まで冷却して凝縮させた後、適当な圧力または常圧
まで減圧後、アルコール溶液として回収される。凝縮液
中には、溶媒であるアルコールの他に生成したN−アル
キルアミン類と水、場合によっては未反応原料のアミン
類およびジアルキルエーテル等の数種類の副生成物が含
まれており、蒸留などの一般的な分離精製方法によって
これらを分離し、目的とするN−アルキルアミン類化合
物を得ることができる。生成したN−アルキルアミン類
の溶解度が低い場合には凝縮液は二相に分離するが、こ
のような場合でも通常の液−液分離や蒸留操作等によっ
て容易に分離精製することができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれだけに限定されるものではな
い。
明するが、本発明はこれだけに限定されるものではな
い。
【0037】なお、実施例中のモノエタノールアミン
(以下MEAと略記する)転化率、N−メチルアミノエ
タノール(以下NMAと略記する)収率、N,N−ジメ
チルアミノエタノール(以下DMAと略記する)収率な
らびに選択率、環状副生成物のN,N−ジメチルピペラ
ジン(以下DMPと略記する)収率は以下の式で求めた
ものである。
(以下MEAと略記する)転化率、N−メチルアミノエ
タノール(以下NMAと略記する)収率、N,N−ジメ
チルアミノエタノール(以下DMAと略記する)収率な
らびに選択率、環状副生成物のN,N−ジメチルピペラ
ジン(以下DMPと略記する)収率は以下の式で求めた
ものである。
【0038】・MEA転化率=(1−(反応器出口未反
応MEAモル数/供給原料中MEAモル数))×100
% ・NMA収率=(生成したNMAモル数/供給原料中M
EAモル数)×100% ・DMA収率=(生成したDMAモル数/供給原料中M
EAモル数)×100% ・DMP収率=(生成したDMPモル数×2/供給原料
中MEAモル数)×100% ・選択率=(NMA収率+DMA収率)/MEA転化率
×100% また、反応活性を評価する際の目安となるLHSVは以
下の式で算出される。
応MEAモル数/供給原料中MEAモル数))×100
% ・NMA収率=(生成したNMAモル数/供給原料中M
EAモル数)×100% ・DMA収率=(生成したDMAモル数/供給原料中M
EAモル数)×100% ・DMP収率=(生成したDMPモル数×2/供給原料
中MEAモル数)×100% ・選択率=(NMA収率+DMA収率)/MEA転化率
×100% また、反応活性を評価する際の目安となるLHSVは以
下の式で算出される。
【0039】・LHSV=(原料液供給速度(ml/m
in)/触媒体積(ml))×60(hr-1) 実施例1 内径10mm長さ150mmのSUS−304製直管反
応管の下部にガラスビーズ2mlを充填し、その上にH
+型モルデナイト(東ソー社製、Si/Al原子比=1
2.5,24〜32mesh破砕品)を10ml(4.
19g)充填した。反応器出口には空冷式冷却管を介し
てフィルターと背圧弁を取り付けて、圧力制御できるよ
うにした。精密高圧定量ポンプを使用してMEA濃度が
15重量%のメタノール溶液を0.333ml/mi
nの流量(LHSV=2.0h-1)で反応器下部より上
向きに流通させながら、背圧弁で反応管内の圧力を15
0kg/cm2・Gに設定した。反応管部分をサンドバ
スを使用して外部から加熱し、温度を300℃に設定し
た。温度と圧力が安定してから1時間後の反応器出口に
おけるMEA転化率は26%であり、NMA収率12
%、DMA収率4%、両者の合計選択率が62%であっ
た。DMPの副生はなく、他の副生物は不明である。
in)/触媒体積(ml))×60(hr-1) 実施例1 内径10mm長さ150mmのSUS−304製直管反
応管の下部にガラスビーズ2mlを充填し、その上にH
+型モルデナイト(東ソー社製、Si/Al原子比=1
2.5,24〜32mesh破砕品)を10ml(4.
19g)充填した。反応器出口には空冷式冷却管を介し
てフィルターと背圧弁を取り付けて、圧力制御できるよ
うにした。精密高圧定量ポンプを使用してMEA濃度が
15重量%のメタノール溶液を0.333ml/mi
nの流量(LHSV=2.0h-1)で反応器下部より上
向きに流通させながら、背圧弁で反応管内の圧力を15
0kg/cm2・Gに設定した。反応管部分をサンドバ
スを使用して外部から加熱し、温度を300℃に設定し
た。温度と圧力が安定してから1時間後の反応器出口に
おけるMEA転化率は26%であり、NMA収率12
%、DMA収率4%、両者の合計選択率が62%であっ
た。DMPの副生はなく、他の副生物は不明である。
【0040】実施例2〜3 触媒にH+型βアルミノシリケート(ゼオリスト社製、
Si/Al原子比=12,24〜32mesh破砕品)
を10ml(3.06g)使用し、反応温度及びLHS
Vをそれぞれ表1にまとめた条件に変じた以外は実施例
1と同様にして反応を行なった。結果を表1に併せて記
載する。
Si/Al原子比=12,24〜32mesh破砕品)
を10ml(3.06g)使用し、反応温度及びLHS
Vをそれぞれ表1にまとめた条件に変じた以外は実施例
1と同様にして反応を行なった。結果を表1に併せて記
載する。
【0041】実施例4 ヨーロッパ公開特許第659685号に準じて、BEA
構造のチタノシリケートを調製した。まず、触媒の構造
指示剤である4、4’−トリメチレン−ビス(N−メチ
ルピペリジニウム)ジヒドロキシド水溶液を以下の方法
で調製した。酢酸エチル1680gを内容積3Lのビー
カーにとり、ここへ臭化ベンジル94.4gを滴下した
後、この混合液を70℃まで昇温した。そこへ4、4’
−トリメチレン−ビス(N−メチルピペリジン)55.
1gを攪拌下でゆっくりと滴下し、引き続き70℃、5
時間攪拌を行って4、4’−トリメチレン−ビス(N−
メチルピペリジニウム)ブロミドを合成した。スラリー
をろ過し、得られた固形分を酢酸エチル及びn−ヘキサ
ンで洗浄した後、30℃、減圧下で48時間乾燥して、
4、4’−トリメチレン−ビス(N−メチルピペリジニ
ウム)ブロミドの白色粉末を得た。収率は95%であっ
た。次に、同粉末を水に溶かして34.5wt%水溶液
とした後、電気透析式イオン交換装置を用いて対アニオ
ンをヒドロキシドにイオン交換し、目的の4、4’−ト
リメチレン−ビス(N−メチルピペリジニウム)ジヒド
ロキシド水溶液を得た。この溶液に水を加えて1.27
NとしたものをA液とする。
構造のチタノシリケートを調製した。まず、触媒の構造
指示剤である4、4’−トリメチレン−ビス(N−メチ
ルピペリジニウム)ジヒドロキシド水溶液を以下の方法
で調製した。酢酸エチル1680gを内容積3Lのビー
カーにとり、ここへ臭化ベンジル94.4gを滴下した
後、この混合液を70℃まで昇温した。そこへ4、4’
−トリメチレン−ビス(N−メチルピペリジン)55.
1gを攪拌下でゆっくりと滴下し、引き続き70℃、5
時間攪拌を行って4、4’−トリメチレン−ビス(N−
メチルピペリジニウム)ブロミドを合成した。スラリー
をろ過し、得られた固形分を酢酸エチル及びn−ヘキサ
ンで洗浄した後、30℃、減圧下で48時間乾燥して、
4、4’−トリメチレン−ビス(N−メチルピペリジニ
ウム)ブロミドの白色粉末を得た。収率は95%であっ
た。次に、同粉末を水に溶かして34.5wt%水溶液
とした後、電気透析式イオン交換装置を用いて対アニオ
ンをヒドロキシドにイオン交換し、目的の4、4’−ト
リメチレン−ビス(N−メチルピペリジニウム)ジヒド
ロキシド水溶液を得た。この溶液に水を加えて1.27
NとしたものをA液とする。
【0042】次に、このA液を構造指示剤として触媒の
合成を行なった。ケイ酸エチル88.3gを内容積50
0mlのビーカーにとり、ここへ0.05Nの塩酸2.
15gを滴下し、更にエタノール88.5gを滴下した
後、室温で1時間攪拌した。これをB液とする。次にモ
レキュラーシーブスで脱水処理した2−プロパノール4
5mlを100mlのビーカーにとり、ここへチタンテ
トラブトキシド1.6gを窒素雰囲気下で滴下し、攪拌
して均一な溶液を調製した。これをC液とする。このC
液をB液に対して攪拌しながらゆっくりと滴下し、次に
A液13.1g、更に水を33.5gを滴下して、しば
らく攪拌した後、還流下で90〜100℃に昇温して2
時間撹拌し、アルコキシドの加水分解を十分に行わせ
た。それから温度を110〜120℃に昇温して溶媒を
留去し、白色の粉末を得た。この前駆体にA液54.5
g、水11.4g、及び種結晶0.3gを添加して均一
になるまで攪拌した後、このスラリーをオートクレーブ
に移し、135℃で8日間加熱して水熱合成を行った。
生成したゲルをろ過し、更にろ液のpHが8以下になる
まで純水で洗浄して110℃で8時間乾燥の後、540
℃で3時間空気中で焼成して、アルミフリーの結晶性チ
タノシリケートを得た。この触媒のICP発光分析装置
による分析ではチタン1に対する珪素の原子比は69で
あった。
合成を行なった。ケイ酸エチル88.3gを内容積50
0mlのビーカーにとり、ここへ0.05Nの塩酸2.
15gを滴下し、更にエタノール88.5gを滴下した
後、室温で1時間攪拌した。これをB液とする。次にモ
レキュラーシーブスで脱水処理した2−プロパノール4
5mlを100mlのビーカーにとり、ここへチタンテ
トラブトキシド1.6gを窒素雰囲気下で滴下し、攪拌
して均一な溶液を調製した。これをC液とする。このC
液をB液に対して攪拌しながらゆっくりと滴下し、次に
A液13.1g、更に水を33.5gを滴下して、しば
らく攪拌した後、還流下で90〜100℃に昇温して2
時間撹拌し、アルコキシドの加水分解を十分に行わせ
た。それから温度を110〜120℃に昇温して溶媒を
留去し、白色の粉末を得た。この前駆体にA液54.5
g、水11.4g、及び種結晶0.3gを添加して均一
になるまで攪拌した後、このスラリーをオートクレーブ
に移し、135℃で8日間加熱して水熱合成を行った。
生成したゲルをろ過し、更にろ液のpHが8以下になる
まで純水で洗浄して110℃で8時間乾燥の後、540
℃で3時間空気中で焼成して、アルミフリーの結晶性チ
タノシリケートを得た。この触媒のICP発光分析装置
による分析ではチタン1に対する珪素の原子比は69で
あった。
【0043】こうして得られたアルミフリーβ型チタノ
シリケート(24〜32mesh)を触媒として10m
l(4.71g)使用し、反応温度及びLHSVをそれ
ぞれ表1にまとめた条件に変じた以外は実施例1と同様
にして反応を行なった。結果を表1に併せて記載する。
シリケート(24〜32mesh)を触媒として10m
l(4.71g)使用し、反応温度及びLHSVをそれ
ぞれ表1にまとめた条件に変じた以外は実施例1と同様
にして反応を行なった。結果を表1に併せて記載する。
【0044】実施例5 触媒にシリカアルミナ(日揮社製、N632HN,Si
/Al原子比=2,24〜32mesh破砕品)を10
ml(4.98g)使用し、反応温度、圧力及びLHS
Vをそれぞれ表1にまとめた条件に変じた以外は実施例
1と同様にして反応を行なった。結果を表1に併せて記
載する。なお、ここで用いたシリカアルミナ触媒は、H
0関数で−5.6〜−12の酸強度を有していた。
/Al原子比=2,24〜32mesh破砕品)を10
ml(4.98g)使用し、反応温度、圧力及びLHS
Vをそれぞれ表1にまとめた条件に変じた以外は実施例
1と同様にして反応を行なった。結果を表1に併せて記
載する。なお、ここで用いたシリカアルミナ触媒は、H
0関数で−5.6〜−12の酸強度を有していた。
【0045】実施例6 ニオブ酸(CBMM社製、NIOBIA HY−34
0)を窒素気流下500℃で3時間焼成した後、圧縮成
型し、24〜32meshに破砕した。こうして得られた酸
化ニオブを触媒として5ml(4.73g)を使用し、
5ml用の反応管(内径10mm長さ75mm)に充填
して実施例1と同様な反応装置を組み立てた。反応温
度、圧力及びLHSVをそれぞれ表1にまとめた条件に
変じた以外は実施例1と同様にして反応を行なった。結
果を表1に併せて記載する。なお、ここで用いた酸化ニ
オブ触媒は、H0関数で−3.0〜−8.2の酸強度を
有していた。
0)を窒素気流下500℃で3時間焼成した後、圧縮成
型し、24〜32meshに破砕した。こうして得られた酸
化ニオブを触媒として5ml(4.73g)を使用し、
5ml用の反応管(内径10mm長さ75mm)に充填
して実施例1と同様な反応装置を組み立てた。反応温
度、圧力及びLHSVをそれぞれ表1にまとめた条件に
変じた以外は実施例1と同様にして反応を行なった。結
果を表1に併せて記載する。なお、ここで用いた酸化ニ
オブ触媒は、H0関数で−3.0〜−8.2の酸強度を
有していた。
【0046】実施例7 硝酸カリウム6.74gと燐酸二水素アンモニウム6.
13gを蒸留水65gに溶解させた。この水溶液をシリ
カ粉体20g(富士シリシア化学社製、サイリシア35
0)と混練し、120℃で乾燥後、空気中で500℃2
時間焼成した(Si/K/P原子比=5/1/0.
8)。これを圧縮成型した後0.5〜2mmφに破砕し
たものを触媒として5ml(1.30g)使用し、5m
l用の反応管(内径10mm長さ75mm)に充填して
実施例1と同様な反応装置を組み立てた。原料液を供給
する以前にメタノール蒸気雰囲気中で常圧にて所定温度
まで昇温した後、原料液を供給して所定圧力まで昇圧し
た。反応温度、圧力及びLHSVを表1にまとめた条件
に変じて、装置の安定後1時間経過した時点で反応器出
口からの流出液を分析し、反応評価した。結果を表1に
併せて記載する。
13gを蒸留水65gに溶解させた。この水溶液をシリ
カ粉体20g(富士シリシア化学社製、サイリシア35
0)と混練し、120℃で乾燥後、空気中で500℃2
時間焼成した(Si/K/P原子比=5/1/0.
8)。これを圧縮成型した後0.5〜2mmφに破砕し
たものを触媒として5ml(1.30g)使用し、5m
l用の反応管(内径10mm長さ75mm)に充填して
実施例1と同様な反応装置を組み立てた。原料液を供給
する以前にメタノール蒸気雰囲気中で常圧にて所定温度
まで昇温した後、原料液を供給して所定圧力まで昇圧し
た。反応温度、圧力及びLHSVを表1にまとめた条件
に変じて、装置の安定後1時間経過した時点で反応器出
口からの流出液を分析し、反応評価した。結果を表1に
併せて記載する。
【0047】実施例8 硝酸カリウム6.74gの代わりに硝酸ルビジウム9.
83gを用いる以外は実施例7と同様にして、酸素を除
く原子比でSi/Rb/P=5/1/0.8となるよう
に、触媒を調製した。この触媒5ml(1.51g)を
用いて反応温度及びLHSVを表1にまとめた条件に変
じた以外は実施例7と同様にして反応を行なった。結果
を表1に併せて記載する。
83gを用いる以外は実施例7と同様にして、酸素を除
く原子比でSi/Rb/P=5/1/0.8となるよう
に、触媒を調製した。この触媒5ml(1.51g)を
用いて反応温度及びLHSVを表1にまとめた条件に変
じた以外は実施例7と同様にして反応を行なった。結果
を表1に併せて記載する。
【0048】実施例9〜10 硝酸カリウム6.74gの代わりに硝酸セシウム13.
00gを用いる以外は実施例7と同様にして、酸素を除
く原子比でSi/Cs/P=5/1/0.8となるよう
に触媒を調製した。この触媒5ml(2.40g)を用
いて反応温度及びLHSVを表1にまとめた条件に変じ
た以外は実施例7と同様にして反応を行なった。結果を
表1に併せて記載する。
00gを用いる以外は実施例7と同様にして、酸素を除
く原子比でSi/Cs/P=5/1/0.8となるよう
に触媒を調製した。この触媒5ml(2.40g)を用
いて反応温度及びLHSVを表1にまとめた条件に変じ
た以外は実施例7と同様にして反応を行なった。結果を
表1に併せて記載する。
【0049】
【表1】
【0050】比較例1 触媒の代わりにガラスビーズ10ml使用し、反応温度
300℃、圧力150kg/cm2・G、LHSV=2
hr-1の条件で実施例1と同様にして反応を行なった。
安定後1時間のMEA転化率は5%であり、NMAやD
MAなどのN−メチル化物の生成は全く認められなかっ
た。
300℃、圧力150kg/cm2・G、LHSV=2
hr-1の条件で実施例1と同様にして反応を行なった。
安定後1時間のMEA転化率は5%であり、NMAやD
MAなどのN−メチル化物の生成は全く認められなかっ
た。
【0051】比較例2 内径8mm長さ600mmのSUS−304製U字型反
応管の一方にガラスビーズ2mlを充填して気化層と
し、他方に実施例1で使用した触媒と同一のH+型モル
デナイトを5ml(2.10g)充填して反応層とし
た。常圧下で反応管に窒素ガスを42ml/minの流
量で流通させながらナイターバスで反応器外部より加熱
して温度を300℃に設定した。温度が安定した後、M
EA濃度が15重量%のメタノール溶液を0.135m
l/minの流量で気化層を介して反応層に供給して気
相状態での反応を行なった。原料液供給後速やかに発熱
し、再び触媒層温度が300℃に安定するまでに、おお
よそ30分を要した。原料液供給開始後1時間の反応器
出口におけるMEA転化率は5%であり、N−メチル化
物の生成は全く認められなかった。
応管の一方にガラスビーズ2mlを充填して気化層と
し、他方に実施例1で使用した触媒と同一のH+型モル
デナイトを5ml(2.10g)充填して反応層とし
た。常圧下で反応管に窒素ガスを42ml/minの流
量で流通させながらナイターバスで反応器外部より加熱
して温度を300℃に設定した。温度が安定した後、M
EA濃度が15重量%のメタノール溶液を0.135m
l/minの流量で気化層を介して反応層に供給して気
相状態での反応を行なった。原料液供給後速やかに発熱
し、再び触媒層温度が300℃に安定するまでに、おお
よそ30分を要した。原料液供給開始後1時間の反応器
出口におけるMEA転化率は5%であり、N−メチル化
物の生成は全く認められなかった。
【0052】反応終了後の触媒は、黒色に着色してお
り、コーキングにより速やかに触媒が劣化していた。
り、コーキングにより速やかに触媒が劣化していた。
【0053】比較例3 触媒に実施例8で使用した触媒と同一のもの5ml
(2.40g)を使用した以外は比較例2と同様にして
反応を行なった。安定後1時間のMEA転化率は100
%であり、NMA収率10%、DMA収率10%、両者
の合計選択率が20%であった。副生成物はDMPの
他、O−メチルエタノールアミン、N,N,O−トリメ
チルエタノールアミン、エチレンイミン、ピペラジン、
N−メチルピペラジン、N−メチルN’−(2−アミノ
エチル)ピペラジン、N−メチルN’−(2−ジメチル
アミノエチル)ピペラジンなどの複雑な混合物となっ
た。
(2.40g)を使用した以外は比較例2と同様にして
反応を行なった。安定後1時間のMEA転化率は100
%であり、NMA収率10%、DMA収率10%、両者
の合計選択率が20%であった。副生成物はDMPの
他、O−メチルエタノールアミン、N,N,O−トリメ
チルエタノールアミン、エチレンイミン、ピペラジン、
N−メチルピペラジン、N−メチルN’−(2−アミノ
エチル)ピペラジン、N−メチルN’−(2−ジメチル
アミノエチル)ピペラジンなどの複雑な混合物となっ
た。
【0054】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いると、安価な原
料であるアルコールをアルキル化剤として用いて多官能
性アミン類を選択的にN−アルキル化することができ、
環状生成物などの副反応生成物を抑制できるため、安定
して高収率にN−アルキルアミン類が製造できる、本発
明の触媒を用いると、安価な原料であるアルコールをア
ルキル化剤として用いて多官能性アミン類を選択的にN
−アルキル化することができ、環状生成物などの副反応
生成物を抑制できるため、効率よく安定して高収率にN
−アルキルアミンが製造できる。また前記反応副生成物
の生成が少ないなどのため、触媒劣化が抑制でき、長期
に安定してN−アルキルアミン類が製造できる。
料であるアルコールをアルキル化剤として用いて多官能
性アミン類を選択的にN−アルキル化することができ、
環状生成物などの副反応生成物を抑制できるため、安定
して高収率にN−アルキルアミン類が製造できる、本発
明の触媒を用いると、安価な原料であるアルコールをア
ルキル化剤として用いて多官能性アミン類を選択的にN
−アルキル化することができ、環状生成物などの副反応
生成物を抑制できるため、効率よく安定して高収率にN
−アルキルアミンが製造できる。また前記反応副生成物
の生成が少ないなどのため、触媒劣化が抑制でき、長期
に安定してN−アルキルアミン類が製造できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 29/18 B01J 29/18 X 29/89 29/89 X C07C 213/02 C07C 213/02 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (8)
- 【請求項1】 アミノ基に1つ以上の活性水素原子を有
するアミン類と脂肪族アルコールとを脱水反応させてN
−アルキルアミン類を製造するに際し、前記反応を、超
臨界または亜臨界アルコール流体中で行なうことを特徴
とするN−アルキルアミン類の製造方法。 - 【請求項2】 前記反応を、酸化物触媒の存在下に行
なう請求項1に記載のN−アルキルアミン類の製造方
法。 - 【請求項3】 前記反応を、使用する脂肪族アルコール
の臨界点のケルビン温度の0.85倍以上の温度で、か
つ該アルコール臨界圧力の0.5倍以上の高圧力下の超
臨界または亜臨界アルコール流体中で行なう請求項1ま
たは2に記載のN−アルキルアミン類の製造方法。 - 【請求項4】 前記アミン類が、アミノアルコール類で
ある請求項1から3のいずれかに記載のN−アルキルア
ミン類の製造方法。 - 【請求項5】 前記脂肪族アルコールが、炭素数1から
8のアルカノールまたはアルキレングリコールである請
求項1から4のいずれかに記載のN−アルキルアミン類
の製造方法。 - 【請求項6】 アミノ基に1つ以上の活性水素原子を有
するアミン類と脂肪族アルコールとを超臨界または亜臨
界アルコール流体中で脱水反応させてN−アルキルアミ
ン類を製造するために用いられる触媒であって、該触媒
が、固体酸性を示す酸化物であることを特徴とするN−
アルキルアミン類の製造用触媒。 - 【請求項7】 アミノ基に1つ以上の活性水素原子を有
するアミン類と脂肪族アルコールとを超臨界または亜臨
界アルコール流体中で脱水反応させてN−アルキルアミ
ン類を製造するために用いられる触媒であって、該触媒
が、アルカリ金属とリンとを含む酸化物であることを特
徴とするN−アルキルアミン類の製造用触媒。 - 【請求項8】 アミノ基に1つ以上の活性水素原子を有
するアミン類と脂肪族アルコールとを超臨界または亜臨
界アルコール流体中で脱水反応させてN−アルキルアミ
ン類を製造するために用いられる触媒であって、該触媒
が、結晶性メタロシリケートを含む酸化物であることを
特徴とするN−アルキルアミン類の製造用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098630A JPH11292831A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | N−アルキルアミン類の製造方法およびこれに用いる触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10098630A JPH11292831A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | N−アルキルアミン類の製造方法およびこれに用いる触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11292831A true JPH11292831A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14224842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10098630A Pending JPH11292831A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | N−アルキルアミン類の製造方法およびこれに用いる触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11292831A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028145A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-02 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | モノ置換n−アルキルアニリン類の製造方法 |
WO2011016409A1 (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-10 | 国立大学法人山口大学 | アルコール化合物の製造方法 |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP10098630A patent/JPH11292831A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028145A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-02 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | モノ置換n−アルキルアニリン類の製造方法 |
WO2011016409A1 (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-10 | 国立大学法人山口大学 | アルコール化合物の製造方法 |
US8993814B2 (en) | 2009-08-05 | 2015-03-31 | Yamaguchi University | Method for producing alcohol compound |
JP5713404B2 (ja) * | 2009-08-05 | 2015-05-07 | 国立大学法人山口大学 | アルコール化合物の製造方法 |
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A02 | Decision of refusal |
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