JPH11291258A - エジェクタ装置及びその原点復帰方法 - Google Patents

エジェクタ装置及びその原点復帰方法

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JPH11291258A
JPH11291258A JP9756798A JP9756798A JPH11291258A JP H11291258 A JPH11291258 A JP H11291258A JP 9756798 A JP9756798 A JP 9756798A JP 9756798 A JP9756798 A JP 9756798A JP H11291258 A JPH11291258 A JP H11291258A
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JP
Japan
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drive pin
ejector device
servomotor
pin
ejector
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Withdrawn
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JP9756798A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Osumi
芳久 大澄
Toshihiro Nakahama
俊弘 中浜
Masaya Ogasawara
昌哉 小笠原
Taku Watanabe
卓 渡辺
Hirozo Sugimoto
博三 杉本
Motohisa Murakami
素久 村上
Takehisa Masuda
剛久 増田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の成形機に広く汎用可能なサーボモータ
を駆動源とする電動のエジェクタ装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 可動盤30側に位置する第一基板11
と、可動金型20側に位置し、下記駆動ピン17が挿通
される貫通孔12bを穿設した第二基板12と、これら
第一及び第二基板11,12の間に架設され、一定幅の
空間を形成する少なくとも一対のスペーサ13,14
と、これらスペーサ13,14によって形成された空間
に往復動自在に設けられ、下記駆動ピン17を保持する
一以上の取付部15Bを有する駆動ブロック15と、該
駆動ブロック15を往復動させるサーボモータ16と、
駆動ブロック15の往復動によって進退し、可動金型2
0に残留した成形品1を直接的又は間接的に取り出す前
記駆動ピン17とを備えた構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の種々の成形
機における成形品の取り出しに汎用することができる電
動式のエジェクタ装置と、該エジェクタ装置の制御にお
ける原点復帰方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムやプラスチックの成形品の製造に用
いられる射出成形機には、型締機構及び射出機構を油圧
駆動させるものと、これら機構をサーボモータによって
電気的に駆動させるものとがあった。そして、油圧駆動
の射出成形機には、同じく油圧駆動のエジェクタ部が設
けられ、また、サーボモータを駆動源とする電動の射出
成形機には、同じくサーボモータを駆動源とするエジェ
クタ部が設けられていた。
【0003】ゴム成形品を製造するための従来の油圧駆
動の射出成形機として、例えば、本出願人が特開平3−
197008号で提案したものがある。以下、これとほ
ぼ同様の射出成形機について、図7を参照しつつ説明す
る。図7は従来の射出成形機を示す部分断面図である。
【0004】同図に示す射出成形機は、分割された一方
の金型を駆動させ、固定された他方の金型につき合わせ
る構成となっており、装置全体を可動側と固定側に分け
ることができる。
【0005】可動側は、可動金型20,エジェクタ部1
10,可動盤30及び成形品押出装置40からなってお
り、図示しない油圧駆動装置によって進退可能となって
いる。一方、固定側は、固定金型50及び固定盤60を
備え、固定金型50には、図示しない射出装置が連結さ
れている。
【0006】可動金型20は、キャビティプレート21
とコアプレート22及びバッキングプレート23によっ
て構成されている。
【0007】キャビティプレート21には、貫通孔状の
キャビティ(雌型)21a,21aが形成してあり、そ
の背面に重なるコアプレート22には、キャビティ21
a,21aに挿通される突起状のコア(雄型)22a,
22aが突設してある。さらに、その背面に重なるバッ
キングプレート23は、コア22a,22aを背後から
固定している。
【0008】また、これらキャビティプレート21とコ
アプレート22及びバッキングプレート23には、下記
リターンピン114,114がそれぞれ挿通される貫通
孔21b,21bと22b,22b及び23b,23b
が、直線状に連続して穿設してある。
【0009】エジェクタ部110は、スペーサブロック
111,ロッド112,エジェクタプレート113及び
前記リターンピン114からなっている。
【0010】スペーサブロック111,111は、バッ
キングプレート23と可動盤30の上下にそれぞれ固定
され、これらバッキングプレート23と可動盤30の間
に一定幅の空間を形成する。該空間により、リターンピ
ン114のストロークが決定される。
【0011】ロッド112は、図示しない油圧シリンダ
のシリンダロッドであり、可動盤30を貫通し、前記空
間内に進退自在に設けてある。エジェクタプレート11
3は、ロッド112の先端に連結され、前記空間内を往
復動させられる。
【0012】リターンピン114,114は、その一端
をエジェクタプレート113に固定し、他端をキャビテ
ィプレート21に連結してあり、エジェクタプレート1
13の往復動に追従して進退し、キャビティプレート2
1を前後させる。
【0013】成形品押出装置40は、押出ピン41,押
出板42及びロータリアクチュエータ43からなってい
る。
【0014】押出ピン41,41は、その直径が、コア
22a,22aより大きく、キャビティ21a,21a
より小さくなっており、押出板42のキャビティ21
a,21a及びコア22a,22aと対応する位置に突
設してある。また、押出板42の背面にはラック42a
が設けてあり、該ラック42aは、ロータリアクチュエ
ータ43の図示しないピニオンにかみ合っている。ロー
タリアクチュエータ43は、前記ピニオン及びラック4
2aを介して、その駆動力を押出板に伝達し、該押出板
42を昇降させる。
【0015】固定金型50は、固定盤60に固定してあ
り、可動金型20を型締めしたときに、キャビティプレ
ート21のキャビティ21a,21aに連続するキャビ
ティ50a,50aが形成してあるとともに、リターン
ピン114,114をキャビティプレート21に連結す
る各ボルトの受け孔50b,50bが形成してある。
【0016】このような構成からなる従来の射出成形機
では、次のようにして成形品の取り出しを行なってい
た。
【0017】成形品の完成後、可動金型20を後退させ
て型開きする。すると、キャビティプレート21のキャ
ビティ21a,21a内に完成した成形品が残留する。
【0018】そして、エジェクタ部110におけるロッ
ド112を前進させて、リターンピン114,114を
前方に突き出し、キャビティプレート21を前進させ
る。すると、キャビティプレート21とコアプレート2
2の間に、一定の間隔が形成される。
【0019】次いで、成形品押出装置40のロータリア
クチュエータ43を駆動させ、押出板42をキャビティ
プレート21とコアプレート22の間に下降させる。す
ると、押出板42に突設された押出ピン41,41が、
それぞれキャビティプレート21のキャビティ21a,
21aに対応する。
【0020】その後、エジェクタ部110におけるロッ
ド112を後退させて、リターンピン114,114を
後方に戻し、キャビティプレート21を後退させる。す
ると、押出ピン41,41が、それぞれキャビティ21
a,21a内に押し込まれ、キャビティ21a,21a
内に残留した成形品が外部に押し出される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、射出成
形機には、油圧駆動のものと、サーボモータによる電動
のものとがあり、油圧駆動の射出成形機には、同じく油
圧駆動のエジェクタ部が設けられ、サーボモータを駆動
源とする電動の射出成形機には、同じくサーボモータを
駆動源とするエジェクタ部が設けられていた。
【0022】ここで、両射出成形機の利害得失について
考えてみる。上述した従来技術のような油圧駆動の射出
成形機は、駆動力が大きく、極めて高い型締力が得られ
るという利点があり、広く一般に普及している。しか
し、油圧駆動の射出成形機は、サーボモータのような微
細な制御が行なえず、また、応答性が悪いという欠点が
ある。このような欠点のため、エジェクタ部を効率よく
動作させることができず、成形品の取出タイムサイクル
を短縮することができなかった。
【0023】一方、サーボモータを駆動源とする電動の
射出成形機では、微細な制御が行なえるとともに、応答
性が良好であるという利点があり、エジェクタ部を効率
よく動作させて、成形品の取出タイムサイクルを短縮す
ることができる。しかし、駆動力が小さいために、高い
型締力が得られないという欠点があり、専ら精密部品の
成形に用いられている。
【0024】このような両射出成形機の利害得失を鑑み
ると、油圧駆動の射出成形機に、サーボモータを駆動源
とする電動のエジェクタ部を設けることができれば、高
い型締力が得られるとともに、成形品の取出タイムサイ
クルの短縮を図ることができる理想的な射出成形機を構
成することができる。
【0025】ところが、従来の射出成形機におけるエジ
ェクタ部は、その射出成形機の一部として専用に設計さ
れたものであるため、サーボモータを駆動源とする電動
のエジェクタ部を、既存の油圧駆動の射出成形機に汎用
することはできなかった。
【0026】また、サーボモータを駆動源とする電動の
エジェクタ部を備えた油圧駆動の射出成形機を新たに製
造するとすれば、莫大な費用がかかるとともに、既存の
油圧駆動の射出成形機が無駄になってしまう。
【0027】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、既存の成形機に汎用可能なサーボモータを駆動
源とする電動のエジェクタ装置、及び、該エジェクタ装
置の制御面における汎用性の実現とサーボモータの保護
を図ることができるエジェクタ装置の原点復帰方法の提
供を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエジェクタ装置は、可動盤と可動金型の間
に着脱自在に設けられ、既存の成形機に後付け可能な独
立構造のエジェクタ装置であって、前記可動盤側に位置
する第一基板と、前記可動金型側に位置し、下記駆動ピ
ンが挿通される貫通孔を穿設した第二基板と、これら第
一及び第二基板の間に架設され、一定幅の空間を形成す
る少なくとも一対のスペーサと、これらスペーサによっ
て形成された空間に往復動自在に設けられ、下記駆動ピ
ンを保持する一以上の取付部を有する駆動ブロックと、
該駆動ブロックを往復動させるサーボモータと、前記駆
動ブロックの往復動によって進退し、可動金型に残留し
た成形品を直接的又は間接的に取り出す前記駆動ピンと
を備えた構成としてある。
【0029】上記構成からなる本発明のエジェクタ装置
によれば、第一及び第二基板とスペーサをフレームとす
る独立構造となっており、既存の成形機、例えば、油圧
駆動の射出成形機の構成に応じて駆動ピンの直径,全
長,取付位置及びストロークを設定すれば、該射出成形
機に後付けすることができる。
【0030】そして、本エジェクタ装置の駆動源である
サーボモータを微細に制御することにより、駆動ピンを
効率よく動作させることができる。すなわち、駆動ピン
の進退動作に基づく成形品の取出工程において、重要な
工程は必要最低限の速度で、また、特に重要でない工程
は最高速で、駆動ピンを動作させることにより、成形品
の取出タイムサイクルの短縮を図ることができる。
【0031】また、既存の油圧駆動の射出成形機に本エ
ジェクタ装置を後付けした場合は、高い型締力が得られ
るとともに、成形品の取出タイムサイクルの短縮を図る
ことができる理想的な射出成形機を構成することができ
る。
【0032】さらに、本エジェクタ装置によれば、既存
の成形機をそのまま有効利用することができるので、設
備コストの低減を図りつつ、理想的な射出成形機を構成
することができる。
【0033】好ましくは、前記スペーサ及び前記駆動ピ
ンを長尺にすることによって、前記駆動ピンの広範なス
トロークをあらかじめ確保し、種々の成形機に対する汎
用性をもたせた構成とし、あるいは、前記スペーサと前
記駆動ブロック及び前記駆動ピンを交換可能にすること
により、前記駆動ピンの直径,全長,取付位置及びスト
ロークを変更自在とし、種々の成形機に対する汎用性を
もたせた構成とする。
【0034】このような構成とすることにより、本エジ
ェクタ装置に、構造面における汎用性をもたせることが
でき、本エジェクタ装置を種々の成形機に汎用すること
ができるようになる。
【0035】すなわち、スペーサ及び駆動ピンを長尺に
することにより、駆動ピンの広範なストロークをあらか
じめ確保しておけば、エジェクタピンやリターンピンの
ストロークのみ異なる種々の成形機に、本エジェクタ装
置を汎用することができる。
【0036】また、スペーサと駆動ブロック及び駆動ピ
ンを交換可能にすることにより、駆動ピンの直径,全
長,取付位置及びストロークを変更自在とした場合は、
エジェクタピンやリターンピンの直径,全長,取付位置
及びストロークが異なる種々の成形機に、本エジェクタ
装置を広く汎用することができる。
【0037】好ましくは、前記駆動ピンを、エジェクタ
ピンとして利用し、前記可動金型のコアに残留した成形
品を突いて直接的に取り出す構成とし、あるいは、前記
駆動ピンを、前記可動金型を進退させるリターンピンと
して利用し、該可動金型のキャビティに残留した成形品
を、別途設けた成形品押出装置の押出ピンに押し当てて
間接的に取り出す構成とする。
【0038】このような構成とすることにより、本エジ
ェクタ装置に、上記と別の、構造面における汎用性をも
たせることができ、本エジェクタ装置をプラスチック用
の成形機と、ゴム用の成形機とに汎用することができる
ようになる。
【0039】すなわち、駆動ピンをエジェクタピンとし
て利用すれば、本エジェクタ装置によってプラスチック
成形品の取り出しが行なえ、また、駆動ピンを可動金型
を進退させるリターンピンとして利用すれば、本エジェ
クタ装置によってゴム成形品の取り出しが行なえる。
【0040】ここで、上記のように、本エジェクタ装置
は、構造面における汎用性を充足するが、実際に、本エ
ジェクタ装置を種々の成形機に汎用するためには、構造
面のみならず、制御面における汎用性も充足する必要が
ある。
【0041】すなわち、成形機の構成が異なれば、その
エジェクタピン又はリターンピンのストロークも異な
り、これらエジェクタピン又はリターンピンとして用い
られる駆動ピンのストロークを構造上確保するととも
に、該駆動ピンを成形機の構成に応じたストロークで動
作させる必要がある。
【0042】このため、本エジェクタ装置を実施する成
形機が変わるたびに、サーボモータの制御の原点となる
ポイントを制御部に認識(いわゆる原点復帰)させ、所
定のストロークで駆動ピンを動作させなければならな
い。
【0043】そこで、本発明のエジェクタ装置の原点復
帰方法は、サーボモータの制御における原点復帰を容易
に行なうべく、次のような手順となっている。
【0044】すなわち、駆動ピンをエジェクタピンとし
て利用する本エジェクタ装置にあっては、前記駆動ピン
の先端面に、該先端面と同一平面上に位置する当接面を
有するストッパを取り付けた後、前記サーボモータをO
N状態にして前記駆動ピンを後退させ、前記ストッパが
前記駆動ピンの突出する面に衝突し、前記サーボモータ
に設定値以上の負荷がかかったとき、このときの前記サ
ーボモータの回転軸の位置を、該サーボモータの制御に
おける原点として制御部に認識させるようにする。
【0045】このような方法によれば、エジェクタピン
として利用される駆動ピンを後退させるだけで、サーボ
モータの制御における原点復帰を容易に行なうことがで
き、該駆動ピンを構成の異なる種々のプラスチック用の
成形機に応じたストロークで動作させることができる。
【0046】これにより、本エジェクタ装置の制御面に
おける汎用性が充足され、実際に、本エジェクタ装置を
構成の異なる種々の成形機に汎用することができる。
【0047】また、駆動ピンをリターンピンとして利用
する本エジェクタ装置にあっては、前記サーボモータを
ON状態にして前記駆動ピンを後退させ、前記可動金型
が前記駆動ピンの突出する面に衝突し、前記サーボモー
タに設定値以上の負荷がかかったとき、このときの前記
サーボモータの回転軸の位置を、該サーボモータの制御
における原点として制御部に認識させるようにする。
【0048】このような方法によれば、リターンピンと
して利用される駆動ピンを後退させるだけで、サーボモ
ータの制御における原点復帰を容易に行なうことがで
き、該駆動ピンを構成の異なる種々のゴム用の成形機に
応じたストロークで動作させることができる。
【0049】また、好ましくは、駆動ピンをリターンピ
ンとして利用する本エジェクタ装置において、前記サー
ボモータをON状態にして前記駆動ピンを後退させ、前
記可動金型が前記駆動ピンの突出する面に衝突し、前記
サーボモータに設定値以上の負荷がかかったとき、この
ときの前記サーボモータの回転軸の位置を、該サーボモ
ータの制御における仮の原点として制御部に認識させ、
その後、前記可動金型を型締めするとともに、前記サー
ボモータをOFF状態にし、このときの前記サーボモー
タの回転軸の位置を、該サーボモータの制御における正
規の原点として前記制御部に認識させるようにする。
【0050】このような方法によれば、油圧駆動の高い
型締力によって、型締め時に可動金型が多少後退して
も、サーボモータをOFF状態にすることにより、該サ
ーボモータに過大な負荷がかかることを回避することが
できる。この結果、サーボモータの破損防止を図ること
ができる。
【0051】また、油圧駆動の高い型締力によって、型
締め時に可動金型が多少後退しても、このときのサーボ
モータの回転軸の位置を、該サーボモータの制御におけ
る正規の原点として制御部に認識させているので、原点
のずれが生じず、サーボモータの正確な位置制御を行な
うことができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエジェクタ装置及
びその原点復帰方法の実施形態について説明する。ま
ず、本発明の第一実施形態に係るエジェクタ装置につい
て、図1を参照しつつ説明する。図1は本発明の第一実
施形態に係るエジェクタ装置を示す部分断面図である。
【0053】同図において、10は本実施形態に係るエ
ジェクタ装置であり、図7に示す油圧駆動のゴム用射出
成形機からエジェクタ部110を除去し、可動盤30と
可動金型20の間に後付けした構成となっている。した
がって、エジェクタ装置10以外の部分は、図7に示す
射出成形機と同一であり、同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0054】エジェクタ装置10は、第一基板11と第
二基板12及び上下一対のスペーサ13,14をフレー
ムとする独立構造となっており、前記エジェクタ部11
0の設置スペースであった可動盤30と可動金型20の
間に着脱自在に設けてある。
【0055】第一基板11は、可動盤30にボルト止め
してあり、前記エジェクタ部110の駆動源である油圧
シリンダのロッド112を覆い隠している。
【0056】なお、本エジェクタ装置10を後付けする
ことにより、前記油圧シリンダが遊んだ状態となるが、
成形品の取り出しにおける微細な制御が不要な場合、又
は、本エジェクタ装置10を他の成形機に実施する場合
などは、再び前記エジェクタ部110を組み付け、前記
油圧シリンダを駆動源として活用する。
【0057】第二基板12は、可動金型20を構成する
バッキングプレート23にボルト止めしてある。該第二
基板12には、バッキングプレート23の貫通孔23
b,23bにそれぞれ連通する貫通孔12b,12bが
穿設してある。
【0058】スペーサ13,14は、第一及び第二基板
11,12の間に架設してあり、各第一及び第二基板1
1,12の間に一定幅の空間を形成している。これらス
ペーサ13,14は、互いに向かい合う対称的な断面逆
凸字,凸字の段差状となっている。
【0059】上側のスペーサ13には、取付基板18に
載置されたサーボモータ16の先端側が貫通させてあ
り、下側のスペーサ14には、その長手方向に延びるレ
ール14aが敷設してある。そして、これらスペーサ1
3,14の間には、サーボモータ16によってレール1
4a上を往復動させられる駆動ブロック15が介在させ
てある。なお、サーボモータ16の制御(サーボ)は、
図示しない制御部によって行なわれる。
【0060】駆動ブロック15の上面中央には、サーボ
モータ16のピニオン16Aにかみ合うラック15Aが
設けてある。また、駆動ブロック15の前端両側上下に
は、合計四つの取付部15B,15B(片側上下の二つ
のみ図示する)が形成してある。
【0061】取付部15B,15Bには、それぞれリタ
ーンピン(駆動ピン)17,17が交換可能に保持して
ある。具体的に、リターンピン17の後端には、直径や
全長の異なる他の交換用リターンピン(図示せず)と共
通する固定用の小径部17aが設けてある。これに対す
る取付部15Bは、該小径部17aに一致する円弧状の
溝を形成したピンホルダ15aを有する。
【0062】そして、小径部17aにピンホルダ15a
を装着し、該ピンホルダ15aを取付部15Bにボルト
止めすることにより、リターンピン17を取付部15B
に保持している。
【0063】また、小径部17aを共通させることによ
り、取付部15Bに保持されているリターンピン17
を、直径や全長の異なる他のリターンピンに容易に交換
することができる。
【0064】駆動ブロック15の各取付部15Bに取り
付けられた各リターンピン17は、それぞれ貫通孔12
b,23b,22b,21bに挿通され、可動金型20
を構成するキャビティプレート21に連結してある。
【0065】ここで、本エジェクタ装置10は、スペー
サ13,14及び各リターンピン17を長尺にすること
によって、該リターンピン17の広範なストロークをあ
らかじめ確保してあり、サーボモータ16を制御する前
記制御部の設定内容を変更することにより、構成の異な
る種々の成形機に対する汎用性をもたせている。
【0066】また、本エジェクタ装置10の実施対象と
なる成形機の構成によっては、現状のリターンピン17
の直径,全長,取付位置及びストロークが相違して、全
く対応できない場合がある。このような場合は、スペー
サ13,14と駆動ブロック15及び各リターンピン1
7を交換することによって、本エジェクタ装置10を実
施対象となる成形機の構成に適宜対応させる。
【0067】上記構成からなる本エジェクタ装置10で
は、サーボモータ16の回転を、ピニオン16A及びラ
ック15Aを介して駆動ブロック15に伝える。そし
て、該駆動ブロック15をレール14aに沿って往復動
させることにより、各リターンピン17を進退させ、キ
ャビティプレート21を前後させている。
【0068】次に、上記エジェクタ装置による成形品の
取出動作と、本発明の一実施形態に係るエジェクタ装置
の原点復帰方法とについて、図2〜図5を参照しつつ、
あわせて説明する。
【0069】図2(a)〜(c),図3(a)〜
(c),図4(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係
るエジェクタ装置の原点復帰方法を含む射出成形機全体
の動作図である。また、図5は本エジェクタ装置の原点
復帰方法を含む射出成形機全体の動作フローチャートで
ある。
【0070】これら図面において、本実施形態に係るエ
ジェクタ装置の原点復帰方法(原点復帰動作)は、成形
品の成形動作及び取出動作と連続して行なうようにして
あり、まず、原点復帰動作を行ない、続いて、成形品の
成形動作及び取出動作を行なうようになっている。
【0071】[原点復帰動作]図2(a)は、エジェク
タ装置10の原点復帰動作を行なう場合の射出成形機の
初期状態を示すものである。かかる射出成形機の初期状
態では、固定金型50と可動金型20を型開きさせてあ
り、また、エジェクタ装置10における各リターンピン
17を前方に突き出して、キャビティプレート21を前
進させてある。
【0072】このような射出成形機の初期状態におい
て、まず、エジェクタ装置10のサーボモータ16(図
1参照)をON状態にし(S1)、該サーボモータ16
を駆動させて各リターンピン17を後方に戻し、キャビ
ティプレート21を後退させる(S2)。
【0073】すると、図2(b)に示すように、キャビ
ティプレート21がコアプレート22(リターンピン1
7の突出する面)に衝突し(S3)、エジェクタ装置1
0のサーボモータ16に設定値以上の負荷がかかる(S
4)。
【0074】ここで、サーボモータ16を制御する前記
制御部が、このときのサーボモータ16の回転軸の位置
(回転角度)を、該サーボモータ16の制御における仮
の原点と認識し、これを設定する(S5)。なお、サー
ボモータ16の回転軸の位置は、該回転軸に設けられた
図示しないエンコーダマーカによって検出している。
【0075】次いで、図2(c)に示すように、図示し
ない油圧駆動装置によって可動金型20全体を前進さ
せ、固定金型50と可動金型20を型締めする(S
6)。この型締め動作とほぼ同時に、前記制御部が、こ
のとき出力された型締め信号に基づいて、エジェクタ装
置10のサーボモータ16をOFF状態(サーボOF
F)にする(S7)。
【0076】そして、型締め動作が完了したところで、
前記制御部が、このときのサーボモータ16の回転軸の
位置を、該サーボモータ16の制御における正規の原点
と認識し、設定を書き換える(S8)。
【0077】これにより、サーボモータ16の制御にお
ける原点が定まり、この原点を基準にして、下記成形品
の取出動作(S11,S12)におけるエジェクタ装置
10の位置制御が行なわれる。
【0078】[成形品の成形動作]図3(a)及び
(b)に示すように、固定金型50に連結された図示し
ない射出装置によってキャビティ50a,21a内に材
料(ゴム)を射出し、成形品1を射出成形する(S
9)。
【0079】そして、成形品1の冷却後、図3(c)に
示すように、前記油圧駆動装置によって可動金型20を
後退させ、固定金型50と可動金型20を型開きする
(S10)。すると、キャビティプレート21のキャビ
ティ21a内に、完成した成形品1が残留する。
【0080】[成形品の取出動作]図4(a)に示すよ
うに、エジェクタ装置10のサーボモータ16をON状
態にし(S11)、該サーボモータ16を駆動させて各
リターンピン17を前方に突き出し、キャビティプレー
ト21を前進させる(S12)。すると、キャビティプ
レート21とコアプレート22の間に、一定の間隔が形
成される。
【0081】この場合、取出タイムサイクルの短縮を図
るべく、サーボモータ16を高速回転させ、キャビティ
プレート21を高速で前進させている。
【0082】そして、図4(b)に示すように、成形品
押出装置40のロータリアクチュエータ43(図1参
照)を駆動させ、押出板42をキャビティプレート21
とコアプレート22の間に下降させる(S12)。する
と、押出板42に突設された押出ピン41が、キャビテ
ィプレート21のキャビティ21aに対応する。
【0083】次いで、図4(c)に示すように、エジェ
クタ装置10のサーボモータ16を駆動させ、各リター
ンピン17を後方に戻し、キャビティプレート21を後
退させる(S12)。すると、押出ピン41が、キャビ
ティ21a内に押し込まれ、該キャビティ21a内に残
留した成形品1が外部に押し出される。
【0084】この場合、成形品1の取出ミスや破損防止
を図りつつ、取出タイムサイクルの短縮を図るべく、制
御の前半では、サーボモータ16を高速回転させ、キャ
ビティプレート21を途中まで高速で後退させている。
そして、キャビティプレート21が押出板42の押出ピ
ン41に接近したところで、サーボモータ16を低速回
転させ、キャビティ21a内に残留した成形品1に押出
ピン41をゆっくり押し当てるようにしてある。
【0085】このようにして、図5に示す原点復帰動作
(S1〜S8)と、成形品の成形動作(S9,S10)
と、成形品の取出動作(S11,S12)とからなる1
サイクルが終了する。以後、S6に戻って(L1)、原
点復帰動作(S6〜S8)と、成形品の成形動作(S
9,S10)と、成形品の取出動作(S11,S12)
とを繰り返し行なう。
【0086】上述した本実施形態に係るエジェクタ装置
10によれば、第一及び第二基板11,12とスペーサ
13,14をフレームとする独立構造となっており、既
存の油圧駆動の射出成形機に簡単に後付けすることがで
きる。
【0087】そして、本エジェクタ装置10の駆動源で
あるサーボモータ16を微細に制御することにより、重
要な工程は必要最低限の速度で、また、特に重要でない
工程は最高速で、キャビティプレート21(リターンピ
ン17)を動作させ、成形品1の取出タイムサイクルの
短縮を図ることができる。
【0088】また、油圧駆動の射出成形機に本エジェク
タ装置10を後付けすれば、高い型締力が得られるとと
もに、成形品1の取出タイムサイクルの短縮を図ること
ができる理想的な射出成形機を構成することができる。
【0089】さらに、本エジェクタ装置10によれば、
既存の射出成形機をそのまま有効利用することができる
ので、設備コストの低減を図りつつ、理想的な射出成形
機を構成することができる。
【0090】これに加え、サーボモータ16を制御する
前記制御部の設定内容を変更し、あるいは、スペーサ1
3,14と駆動ブロック15及び各リターンピン17を
交換することにより、本エジェクタ装置10を、構成の
異なる種々の成形機に汎用することができる。
【0091】一方、上述した本実施形態に係るエジェク
タ装置の原点復帰方法によれば、油圧駆動の高い型締力
によって、型締め時に可動金型20が多少後退しても、
サーボモータ16をOFF状態にすることにより、該サ
ーボモータ16に過大な負荷がかかることを回避するこ
とができる。この結果、サーボモータ16の破損防止を
図ることができる。
【0092】また、油圧駆動の高い型締力によって、型
締め時に可動金型20が多少後退しても、このときのサ
ーボモータ16の回転軸の位置を、該サーボモータ16
の制御における正規の原点として前記制御部に認識させ
ているので、原点のずれが生じず、サーボモータ16の
正確な位置制御を行なうことができる。
【0093】次に、本発明の第二実施形態に係るエジェ
クタ装置について、図6を参照しつつ説明する。図6は
本発明の第二実施形態に係るエジェクタ装置を示す部分
断面図である。
【0094】同図において、本実施形態では、エジェク
タ装置10を、油圧駆動のプラスチック用射出成形機
(以下、「既存射出成形機」という)に実施した構成と
なっている。そして、上述した第一実施形態と同様、既
存射出成形機から付属のエジェクタ部を除去し、可動盤
30と可動金型70の間に、本エジェクタ装置10を後
付けしてある。
【0095】まず、既存射出成形機について簡単に説明
する。既存射出成形機の可動金型70は、コアプレート
71とバッキングプレート72とからなり、コアプレー
ト71には、コア(雄型)71a,71aが突設してあ
る。
【0096】このような可動金型70は、エジェクタ装
置10を介して可動盤30に連結してあり、図示しない
油圧駆動装置によって往復動させられる。
【0097】これに対する固定金型80は、固定盤60
に固定してあり、コアプレート71のコア71a,71
aが挿通されるキャビティ80a,80aを有する。ま
た、該固定金型80には、図示しない射出装置が連結さ
れている。
【0098】このような既存射出成形機に実施される本
エジェクタ装置10は、第二基板12とバッキングプレ
ート72及びコアプレート71を貫通し、コア71a,
71aの各先端面から出没自在なエジェクタピン(駆動
ピン)19,19を備えた構成となっている。
【0099】上記構成からなる本エジェクタ装置10で
は、サーボモータ16の制御により、エジェクタピン1
9,19を前進させ、コアプレート71のコア71a,
71aに残留した成形品2,2を突いて直接的に取り出
している。
【0100】また、本エジェクタ装置10における原点
復帰動作は、次のように行なう。すなわち、エジェクタ
ピン19,19の先端面に、該先端面と同一平面上に位
置する当接面を有するストッパ(図示せず)を取り付け
る。そして、サーボモータ16をON状態にしてエジェ
クタピン19,19を後退させる。
【0101】その後、各ストッパがコア71a,71a
の先端面(エジェクタピン19の突出する面)に衝突
し、サーボモータ16に設定値以上の負荷がかかったと
き、このときのサーボモータ16の回転軸の位置を、該
サーボモータ16の制御における原点として図示しない
制御部に認識させるようにする。
【0102】このように、本実施形態のエジェクタ装置
10は、ゴム用の射出成形機に限らず、プラスチック用
の射出成形機にも広く汎用することができる。そして、
プラスチック用の射出成形機に実施した場合でも、上記
第一実施形態とほぼ同様の効果を奏する。
【0103】
【発明の効果】以上のように、本発明のエジェクタ装置
によれば、サーボモータによる微細な制御が可能な電動
のエジェクタ装置を、既存の成形機に広く汎用すること
ができる。特に、油圧駆動の成形機に本エジェクタ装置
を実施した場合は、高い型締力が得られるとともに、成
形品の取出タイムサイクルの短縮を図ることができる。
また、既存の成形機をそのまま有効利用することができ
るので、設備コストの低減を図ることができる。
【0104】一方、本発明のエジェクタ装置の原点復帰
方法によれば、本エジェクタ装置の実施対象である成形
機が変わった場合でも、サーボモータの制御における原
点を容易に設定することができる。また、油圧駆動の高
い型締力によって生じる過大な負荷からサーボモータを
保護することができるとともに、サーボモータの正確な
位置制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るエジェクタ装置を
示す部分断面図である。
【図2】同図(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係
るエジェクタ装置の原点復帰方法を含む射出成形機全体
の動作図である。
【図3】同図(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係
るエジェクタ装置の原点復帰方法を含む射出成形機全体
の動作図である。
【図4】同図(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係
るエジェクタ装置の原点復帰方法を含む射出成形機全体
の動作図である。
【図5】本エジェクタ装置の原点復帰方法を含む射出成
形機全体の動作フローチャートである。
【図6】本発明の第二実施形態に係るエジェクタ装置を
示す部分断面図である。
【図7】従来の射出成形機を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 エジェクタ装置 11 第一基板 12 第二基板 13,14 スペーサ 15 駆動ブロック 15A ラック 15B 取付部 15a ピンホルダ 16 サーボモータ 16A ピニオン 17 リターンピン(駆動ピン) 18 取付基板 19 エジェクタピン(駆動ピン) 20,70 可動金型 21 キャビティプレート 22,71 コアプレート 23,72 バッキングプレート 30 可動盤 40 成形品押出装置 50,80 固定金型 60 固定盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 卓 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 杉本 博三 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 村上 素久 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 増田 剛久 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動盤と可動金型の間に着脱自在に設け
    られ、既存の成形機に後付け可能な独立構造のエジェク
    タ装置であって、 前記可動盤側に位置する第一基板と、前記可動金型側に
    位置し、下記駆動ピンが挿通される貫通孔を穿設した第
    二基板と、これら第一及び第二基板の間に架設され、一
    定幅の空間を形成する少なくとも一対のスペーサと、こ
    れらスペーサによって形成された空間に往復動自在に設
    けられ、下記駆動ピンを保持する一以上の取付部を有す
    る駆動ブロックと、該駆動ブロックを往復動させるサー
    ボモータと、前記駆動ブロックの往復動によって進退
    し、可動金型に残留した成形品を直接的又は間接的に取
    り出す前記駆動ピンとを備えたことを特徴とするエジェ
    クタ装置。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ及び前記駆動ピンを長尺に
    することによって、前記駆動ピンの広範なストロークを
    あらかじめ確保し、種々の成形機に対する汎用性をもた
    せた請求項1記載のエジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記スペーサと前記駆動ブロック及び前
    記駆動ピンを交換可能にすることにより、前記駆動ピン
    の直径,全長,取付位置及びストロークを変更自在と
    し、種々の成形機に対する汎用性をもたせた請求項1又
    は2記載のエジェクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動ピンを、エジェクタピンとして
    利用し、前記可動金型のコアに残留した成形品を突いて
    直接的に取り出すこととした請求項1〜3いずれか記載
    のエジェクタ装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動ピンを、前記可動金型を進退さ
    せるリターンピンとして利用し、該可動金型のキャビテ
    ィに残留した成形品を、別途設けた成形品押出装置の押
    出ピンに押し当てて間接的に取り出すこととした請求項
    1〜3いずれか記載のエジェクタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のエジェクタ装置の制御に
    おける原点復帰方法であって、 前記駆動ピンの先端面に、該先端面と同一平面上に位置
    する当接面を有するストッパを取り付けた後、前記サー
    ボモータをON状態にして前記駆動ピンを後退させ、前
    記ストッパが前記駆動ピンの突出する面に衝突し、前記
    サーボモータに設定値以上の負荷がかかったとき、この
    ときの前記サーボモータの回転軸の位置を、該サーボモ
    ータの制御における原点として制御部に認識させること
    を特徴とするエジェクタ装置の原点復帰方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のエジェクタ装置の制御に
    おける原点復帰方法であって、 前記サーボモータをON状態にして前記駆動ピンを後退
    させ、前記可動金型が前記駆動ピンの突出する面に衝突
    し、前記サーボモータに設定値以上の負荷がかかったと
    き、このときの前記サーボモータの回転軸の位置を、該
    サーボモータの制御における原点として制御部に認識さ
    せることを特徴とするエジェクタ装置の原点復帰方法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のエジェクタ装置の制御に
    おける原点復帰方法であって、 前記サーボモータをON状態にして前記駆動ピンを後退
    させ、前記可動金型が前記駆動ピンの突出する面に衝突
    し、前記サーボモータに設定値以上の負荷がかかったと
    き、このときの前記サーボモータの回転軸の位置を、該
    サーボモータの制御における仮の原点として制御部に認
    識させ、 その後、前記可動金型を型締めするとともに、前記サー
    ボモータをOFF状態にし、このときの前記サーボモー
    タの回転軸の位置を、該サーボモータの制御における正
    規の原点として前記制御部に認識させることを特徴とす
    るエジェクタ装置の原点復帰方法。
JP9756798A 1998-04-09 1998-04-09 エジェクタ装置及びその原点復帰方法 Withdrawn JPH11291258A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087399A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Furukawa Shell:Kk エジェクタピン
JP2012523964A (ja) * 2009-04-17 2012-10-11 シューラー プレッセン ゲーエムベーハー 成形装置用排出装置
CN105269771A (zh) * 2015-11-24 2016-01-27 上海为彪汽配制造有限公司 自动脱模倒装注塑模具及使用方法

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JP2012523964A (ja) * 2009-04-17 2012-10-11 シューラー プレッセン ゲーエムベーハー 成形装置用排出装置
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