JPH11291223A - 陶磁器生素地製品の成型装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産能率の向上と製作コストの低廉を図った
回転ロクロ式成型機を安価に提供する。 【解決手段】 回転ロクロ式成型機の下型Ａに無数の気
孔による通気性を有するポーラスタイプのエポキシ系樹
脂で作られた型部材６を備え、該型部材６の型面７に真
空ポンプにより成型時は生素地体を型面に吸着保持する
吸引力を与え、離型時はコンプレッサーにより外方への
空気圧を与えて成型品を浮き上がらせ、従来の下型（石
膏型）を廃して１つの型部材で同一成型品が何個でも成
型できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、陶磁器生素地製
品の成型装置に関し、詳しくは上型と下型とで生素地製
品を成型する陶磁器生素地製品の成型装置における上型
又は下型に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来一般に使用されているこの種の陶磁
器生素地製品の成型装置において、たとえば、回転ロク
ロ式成型機にあっては、成型時はともに回転する下型に
対し一定の軌跡上を上下にスイングする上型を接離させ
て型台上の下型（石膏型）に載せた生素地体を上型の降
下接近により所定の成型品に成型し、成型完了後上型を
上昇離間し、下型の回転を止めてこの成型された生素地
製品を下型とともに型台から手作業で取り外し、次工程
の乾燥用コンベアー等へ搬送している。また、プレス式
成型機は、下型上に載せた生素地体を上型を直線的に上
下動させてプレス成型するものであるが、成型品の下型
からの取り出し搬送は手作業により行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術における回転ロクロ式成型機にあっては、成型
数量だけの下型が必要なため、甚だ不経済であり、ま
た、下型の介在により１個ごとに型台上に下型を載せる
必要がある。したがって、下型は型台に吸着保持される
にすぎないから下型に対する生素地体の保持に安定性が
ないことと相まって上型と下型による成型時における滑
りをよくするために上型を加熱（焼きごて）し、しか
も、上型と生素地体との間に油を点滴したり塗布する必
要があるなど実際の成型作業にあたり、余分な作業を必
要とすることから作業能率が極めて悪く労働力も増しコ
スト高となるという問題点があった。また、プレス式成
型機にあっては、成型品の手作業による取り出し搬送に
は型離れが悪いことと相まって困難性がともないその作
業に多大の手数を要するばかりでなく、成型品の変形、
損傷も著しいという問題点があった。

【０００４】この発明の陶磁器生素地製品の成型装置は
上記課題を解決し、生産能率の向上と製作コストの低廉
を図り、併せて、生素地成型品のその後の変形作業も自
由に行いうる陶磁器生素地製品の成型装置の提供を目的
としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項１の陶磁器生素地製品の成型装置は、上型
と下型とで生素地製品を成型する陶磁器生素地製品の成
型装置において、上記上型又は下型又は上型と下型の双
方に成型すべき製品に適合する混練された陶土の粒子よ
り細かい無数の気孔による通気性を有し、表面が成型す
べき製品の形状に型どられた型面となっている任意肉厚
の型部材を備え、上記型部材の型面に成型時は成型され
る生素地体を型面に吸着保持するための吸引力を賦与
し、成型完了後の離型時には成型品を型面より浮き上が
らせて離型するための空気圧を賦与する吸着離型手段を
備えたことを要旨とする。

【０００６】上記課題を解決するこの発明の請求項２の
陶磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１の型部材
と吸着離型手段による成型手段を回転ロクロ式成型機の
下型に適用したことを要旨とする。

【０００７】上記課題を解決するこの発明の請求項３の
陶磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１の型部材
と吸着離型手段による成型手段をプレス式成型機の下型
又は上型と下型の双方に適用したことを要旨とする。

【０００８】上記課題を解決するこの発明の請求項４の
陶磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１、２及び
３の型部材は無数の気孔による通気性を有するポーラス
タイプのエポキシ系樹脂で作られていることを要旨とす
る。

【０００９】上記課題を解決するこの発明の請求項５の
陶磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１、２及び
３の型部材は無数の気孔による通気性及び吸水性を有す
る石膏で作られていることを要旨とする。

【００１０】上記構成を有するこの発明の請求項１の陶
磁器生素地製品の成型装置は、成型時は成型される生素
地体が吸引力により型面に直接吸着保持される。この結
果、従来のように下型の介在及び上型の加熱及び油の点
滴、塗布等の必要は全くない。そして、上記吸引力によ
り生素地体に含有する水分のうち適量の水分が型部材に
吸収され成型品を最適の状態に乾燥する。また、成型完
了後の成型品は型面に噴出する空気圧により若干浮き上
がり離型する。この結果、型部材に含有する水分が気孔
から型面に滲み出て離型を助けることと相まって成型品
の型離れは極めてよい。したがって、成型から取り出し
搬送までの自動化が可能となる。

【００１１】上記構成を有するこの発明の請求項２の陶
磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１の成型手段
を回転ロクロ式成型機の下型に適用したから、１つの型
部材で同一成型品が何個でも成型できる。この結果、従
来のように成型数量だけの下型は不要となるため、生産
能率は向上し、製作コストも安くなる。

【００１２】上記構成を有するこの発明の請求項３の陶
磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１の成型手段
をプレス式成型機の下型又は上型と下型の双方に適用し
たから、成型品の型離れがよく、成型品の取り出し搬送
も容易に行いうる。この結果、生産能率は向上し、製作
コストも安くなる。

【００１３】上記構成を有するこの発明の請求項４の陶
磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１、２及び３
の型部材が無数の気孔による通気性及び吸水性を有する
ポーラスタイプのエポキシ系樹脂で作られている。この
結果、ポーラスタイプのエポキシ系樹脂の特性により成
型時の吸引力による生素地体の型面への吸着保持と水分
の適量の吸収及び離型時の空気圧による成型品の浮上が
水分の滲み出の助けを借りて的確に行いうる。

【００１４】上記構成を有するこの発明の請求項５の陶
磁器生素地製品の成型装置は、上記請求項１、２及び３
の型部材が無数の気孔による通気性と吸水性を有する石
膏で作られている。この結果、石膏の特性によって成型
時の吸引力による生素地体の型面への吸着保持と吸引力
と吸水性による水分の適量の吸収及び離型時の空気圧に
よる成型品の浮上が水分の滲み出の助けを借りて的確に
行いうる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成、作
用を一層明らかにするために、以下この発明の陶磁器生
素地製品の成型装置の好適な実施の形態の一例について
図面を参照して詳細に説明する。

【００１６】図１〜図６はこの発明をを回転ロクロ式成
型機の下型に適用した場合を示したものであって、Ａは
下型で、モータＭを駆動源とし、該モータＭの回転をベ
ルト及び無段変速機（図示せず）を介して下型に設定速
度の回転が伝達できるようになっている。また、Ｂは上
型で、略９０度の角度範囲の一定の軌跡上を上下にスイ
ングし（図６参照）、上記下型Ａと同様にモータを駆動
源とし、該モータの回転をベルト及び無段変速機を介し
て上型に設定速度の回転が伝達できるようになってい
る。上記下型Ａと上型Ｂは成型時にはともに回転するも
のであるが、成型すべき生素地製品の形状、大きさ等に
より最適な回転速度にコントローラからの指令で無段変
速機を介して設定できるようになっている。

【００１７】上記下型Ａは、たとえば、図１及び図２に
示されているように、モータＭを駆動源として回転され
る管軸１の上部に上面が開口されている空洞基台２をボ
ルト締めにより固定して該空洞基台２と管軸１とを連通
させ、上記空洞基台２の上面開口部には中心に通気孔３
を穿った合板等による蓋体４をボルト締めにより固定し
て空洞基台２と蓋体４とを一体化し、上記蓋体４上に通
気性を有する型取付け台５を接着剤等により一体に固定
して備えている。上記型取付け台５は、たとえば、ポー
ラスタイプのエポキシ系樹脂で固めた砂等で形成されて
いる。

【００１８】６は、型部材で、成型すべき生素地製品に
適合する混練された陶土（坏土）の粒子より細かい無数
の気孔による通気性及び吸水性を有し、表面が成型すべ
き生素地製品Ｄの内面形状に型どられた滑らかな型面７
となっており任意肉厚に形成されている。この型部材は
脱水乾燥率のよい微細な毛細管で坏土の粒子が型内に入
りこまず、しかも、耐水、耐摩耗性、耐酸性に強く、機
械的強度にもすぐれた、たとえば、ポーラスタイプのエ
ポキシ系樹脂のほか、通気性及び吸水性にすぐれている
石膏等で作られている。

【００１９】上記型部材６は上記型取付け台５の上面に
接着剤等により一体に固定され、上記管軸１の上部に備
えられた空洞基台２、蓋体４及び型取付け台５と一体に
なって回転する。

【００２０】８は後述する手段により型面７に賦与され
る成型品を吸着保持する吸引力と成型完了後の成型品を
浮き上がらせる空気圧とを最適な状態に制御して型面７
の各部に均等に賦与するための調節手段で、蓋体４の中
心の通気孔３に所定の制御開口９を穿ったシール材を貼
着して形成されている。

【００２１】上記型部材６の上面の型面には、成型され
る生素地体を型面に吸着保持するための吸引力と、成型
完了後の離型時に成型品を型面より浮き上がらせるため
の外方（たとえば、上方）への空気圧とを賦与するもの
であるが、上記吸引力は真空ポンプ（図示せず）と上記
管軸１とを吸引側電磁弁を介して配管接続し、また、外
方への空気圧はコンプレッサー（図示せず）と上記管軸
１とを空気圧側電磁弁を介して配管接続され、吸引力は
真空ポンプによる吸引作用で外気が型部材６→型取付け
台５→制御開口９→空洞基台２→管軸１→配管の経路を
経て動作し、空気圧はコンプレッサーから空気が配管→
管軸１→空洞基台２→制御開口９→型取付け台５→型部
材６の経路を経て型部材６から外方へ噴出するもので、
上記吸引力及び空気圧は型面７の全面の各部に均等に作
用するものである（図１の矢印参照）。

【００２２】上記構成において、成型品（生素地製品
Ｄ）の成型手順を図３〜図４に示されている図面に基づ
いて以下に説明する。

【００２３】先ず、停止している下型Ａの型部材６上に
一定量の生素地体（タタラ）１０を載せ（図３参照）、
下型Ａと上型Ｂを予め設定された所定速度で回転して下
型Ａに対し上型Ｂを近づけて成型を開始すると同時に吸
引側電磁弁を開弁して真空ポンプからの吸引力を型部材
６の型面７の全面に賦与して成型される生素地体１０を
型面７に吸着保持する。

【００２４】上型Ｂが下限位置に達し成型が完了すると
（図４参照）、上型Ｂを上昇させて下型Ａから離間する
が、この離間と同時に吸引側電磁弁を閉弁して吸引力を
解くとともに空気圧側電磁弁を開弁してコンプレッサー
からの空気圧を型部材６の型面７の全面に賦与して成型
品（生素地製品Ｄ）を空気圧により型面７より若干浮き
上がらせて離型する（図５参照）。

【００２５】その後、吸盤その他の取り出し具を用いて
離型された成型品を下型から取り出し、次工程の乾燥コ
ンベアーに反転して移送するか、又は取り出した成型品
を反転して手先等で成型品の形等を所望の形に変形して
乾燥コンベアーに移送するものであるが、成型品の取り
出しが完了すると、空気圧側電磁弁を閉弁してコンプレ
ッサーからの空気圧を停止し、次の成型動作が可能な状
態にする。

【００２６】上記成型動作において、成型時にはその吸
引力により生素地体１０に含有する水分のうちの適量の
水分が型部材６に吸収されて成型品の含有水分を最適の
状態にまで乾燥する。また、離型時にはその空気圧で型
部材６に含浸している水分が型面７に滲み出て空気圧に
よる離型動作を助け空気圧による浮き上げ離型を容易と
するものである。なお、上記一連の成型動作における成
型時の吸引及び離型時の押上げ浮上はコントローラから
の指令で予め決められたプログラムに従って自動的に行
われる。

【００２７】次に、図７はこの発明をプレス式成型機の
上型と下型とに適用した場合を示したものであって、下
型Ａと上型Ｂの詳細な構造は先に説明した回転ロクロ式
成型機の下型の構造と同一となっている。そこで、この
プレス式成型機による成型品（生素地製品）の成型手順
の一例を以下に説明する。

【００２８】先ず、上下に離間している上型Ｂと下型Ａ
の下型Ａの型部材６上に一定量の生素地体を載せ、上型
Ｂを直線状に一定のストロークだけ降下させてプレス成
型するものであるが、この成型時には下型Ａの型部材６
の型面７に吸引側電磁弁を開弁して真空ポンプから配管
１１を介して吸引力が賦与され成型される生素地体を型
面７に吸着保持するとともに、上型Ｂの型部材６′の型
面７′には空気圧側電磁弁が開弁してコンプレッサーか
ら配管１２を介して空気圧が賦与され成型される生素地
体を上型の型面７′で空気圧とともに押圧して成型す
る。

【００２９】上型Ｂが下限位置に達しプレス成型が完了
すると、下型Ａの型部材６の型面７への吸引力は吸引側
電磁弁が閉弁して停止し型面７には空気圧側電磁弁を開
弁してコンプレッサーから配管１３を介して空気圧が賦
与され成型品を持上げ浮上する離型動作に入ると同時に
上型Ｂの型部材６′の型面７′への空気圧は空気圧側電
磁弁が閉弁して停止し、型面７′には吸引側電磁弁が開
弁して真空ポンプから配管１４を介して吸引力が賦与さ
れて空気圧により成型された成型品を下型Ｂから離型す
ると同時に上型Ｂで吸着して持上げ、所定の位置まで持
上げられたところで、上型Ｂの下面に受台（図示せず）
が挿入される。そこで、上型Ｂによる吸着動作を吸引側
電磁弁を閉弁して解くと同時に空気圧側電磁弁を開弁し
て空気圧を賦与することで成型品は受台上に上型Ｂから
離れて載せられる。次いで、受台上の成型品を次工程の
乾燥コンベアー等へ搬送することにより１回の成型動作
は終了する。なお、上記一連の成型動作における成型時
の吸引、空気圧及び離型時の空気圧、吸引の賦与はコン
トローラからの指令で予め決められたプログラムに従っ
て自動的に行われる。

【００３０】以上述べた回転ロクロ式成型機及びプレス
式成型機の一連の成型動作に型部材６、６′の型面７、
７′への吸引力及び空気圧を賦与するための真空ポンプ
及びコンプレッサーは、成型機とは別の所に設置された
１台の真空ポンプ及びコンプレッサーから数台の成型機
へ配管して使用するのが望ましい。

【００３１】以上この発明の実施の形態の一例について
説明したが、この発明はこうした実施の形態に何ら限定
されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施しうることは勿論である。
たとえば、プレス式成型機において上記実施の形態では
上型と下型の双方にこの発明を適用しているが、下型の
みに適用してもよく、また、回転ロクロ式成型機及びプ
レス式成型機のほか、射出式成型機の型面等にも適用で
き、さらに、吸引力と空気圧の制御は実施の形態のシー
ル材の制御開口に限らないこと勿論である。

【００３２】

【発明の効果】この発明は以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００３３】この発明の請求項１の陶磁器生素地製品の
成型装置によれば、成型時は型面に賦与される吸引力に
より成型される生素地体を型面にしっかりと吸着保持
し、成型完了後は型面に外方への空気圧を賦与して成型
品を浮き上がらせ、しかも、成型時の生素地体の水分の
吸収による適度の乾燥及び成型完了後の型面への水分の
滲み出しによる離型の助長により１つの型部材で同一成
型品が何個でも成型できることから、生産能率は向上
し、均一な製品の量産が可能なことと相まって製作コス
トは安くなり、また、成型品の手先等による変形も自由
に行い得る。さらに、成型から取り出し搬送までの自動
化も可能となる。

【００３４】この発明の請求項２の陶磁器生素地製品の
成型装置によれば、簡単な作業で均一な製品の量産がで
き、また、自動化も可能な回転ロクロ式成型機が安価に
提供できる。

【００３５】この発明の請求項３の陶磁器生素地製品の
成型装置によれば、簡単な作業で均一な製品の量産がで
き、また、自動化も可能なプレス式成型機が安価に提供
できる。

【００３６】この発明の請求項４の陶磁器生素地製品の
成型装置によれば、脱水乾燥効率のよい微細な毛細管で
坏土の粒子が型内に入ることはなく、しかも、耐水、耐
摩耗性、耐酸性に強く、機械的強度にもすぐれているか
ら、成型時の生素地体の型面への吸着保持と乾燥及び成
型完了後の離型とが的確に行い得て成型品に不良品が出
ることはなく経済性にも富むものである。

【００３７】この発明の請求項５の陶磁器生素地製品の
成型装置によれば、上記請求項４の特性のほか、特に、
吸水性にすぐれているから、成型時の生素地体の型面へ
の吸着保持と乾燥が的確に行い得るとともに、成型完了
後の離型も的確に行い得て成型品に不良品が出ることは
なく経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の陶磁器生素地製品の成型装置の実施
の一例として回転ロクロ式成型機の下型に適用した場合
の下型の一例を示した断面図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ線における断面図である。

【図３】成型手順の停止している下型上に生素地体を載
せた状態の要部だけの断面図である。

【図４】成型手順の成型完了時の状態を示した要部の断
面図である。

【図５】成型手順の離型状態を示した要部の断面図であ
る。

【図６】この発明を回転ロクロ式成型機に適用した場合
の回転ロクロ式成型機の全体側面図である。

【図７】この発明をプレス式成型機に適用した場合のプ
レス式成型機の全体正面図である。

【符号の説明】

Ａ 下型 Ｂ 上型 ６ 型部材 ７ 型面 Ｄ 生素地製品 １０ 生素地体

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上型と下型とで生素地製品を成型する陶
   磁器生素地製品の成型装置において、 上記上型又は下型又は上型と下型の双方に成型すべき製
   品に適合する混練された陶土の粒子より細かい無数の気
   孔による通気性を有し、表面が成型すべき製品の形状に
   型どられた型面となっている任意肉厚の型部材を備え、 上記型部材の型面に成型時は成型される生素地体を型面
   に吸着保持するための吸引力を賦与し、成型完了後の離
   型時には成型品を型面より浮き上がらせて離型するため
   の空気圧を賦与する吸着離型手段を備えたことを特徴と
   する陶磁器生素地製品の成型装置。
2. 【請求項２】 上記請求項１の型部材と吸着離型手段に
   よる成型手段を回転ロクロ式成型機の下型に適用したこ
   とを特徴とする陶磁器生素地製品の成型装置。
3. 【請求項３】 上記請求項１の型部材と吸着離型手段に
   よる成型手段をプレス式成型機の下型又は上型と下型の
   双方に適用したことを特徴とする陶磁器生素地製品の成
   型装置。
4. 【請求項４】 上記型部材は無数の気孔による通気性及
   び吸水性を有するポーラスタイプのエポキシ系樹脂で作
   られていることを特徴とする請求項１、２及び３記載の
   陶磁器生素地製品の成型装置。
5. 【請求項５】 上記型部材は無数の気孔による通気性及
   び吸水性を有する石膏で作られていることを特徴とする
   請求項１、２及び３記載の陶磁器生素地製品の成型装
   置。