JPH11291105A - スローアウェイチップのクランプ機構 - Google Patents

スローアウェイチップのクランプ機構

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JPH11291105A
JPH11291105A JP9505298A JP9505298A JPH11291105A JP H11291105 A JPH11291105 A JP H11291105A JP 9505298 A JP9505298 A JP 9505298A JP 9505298 A JP9505298 A JP 9505298A JP H11291105 A JPH11291105 A JP H11291105A
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JP
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tip
crank pin
insertion hole
hole
throw
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JP9505298A
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English (en)
Inventor
Masayuki Okawa
昌之 大川
Shiyouichiro Watanabe
▲しょう▼一郎 渡辺
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH11291105A publication Critical patent/JPH11291105A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定ネジの押圧部によるクランクピンのつぶ
れや変形が起きにくく、クランクピンの倒れ込み方向が
一定で、チップの押圧と位置決めが確実である。 【解決手段】 チップ取付座13に載置したチップ15
の挿通孔22と工具本体11の本体挿通孔23に、頭部
26を有するクランプピン25を挿通する。本体挿通孔
23にはクランクピン25の傾斜方向を規制する長穴2
3aがチップ取付座13の二つの側壁13b,13cの
交差部に向けて延びる。固定ネジ30でクランクピン2
5の円柱状の軸部27を押圧することで、クランクピン
25を引き込みつつ傾斜させ、頭部26でチップ15を
チップ取付座13の底面13aと側壁13b、13cに
押圧固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動盤用小型バイ
ト等のスローアウェイ式切削工具に装着されるスローア
ウェイチップのクランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精密自動盤等に用いられる小型バ
イトでは、複数種類のバイトが櫛刃状に配列され、複数
種類のバイトのいずれかを選択的に用いてワークについ
て異なる種類または異なる部位の切削加工が連続して行
われるようになっているものがある。このような小型バ
イトにおいては、通常スローアウェイ式バイトが用いら
れ、切刃の摩耗に応じてチップ交換する。この場合、バ
イトの配列方向によってスローアウェイチップを着脱交
換するためにレンチなどの挿入可能方向が限定されてお
り、そのために例えば実開平6−83206号公報に開
示されたようなスローアウェイチップのクランプ機構が
提案されている。
【0003】このスローアウェイチップのクランプ機構
においては、図11に示すようにバイト1のバイト本体
2の先端角部に凹状のチップ取付座3が形成され、この
チップ取付座3に例えば略平行四辺形板状のスローアウ
ェイチップ4が装着されている。このチップ4の上下面
間の中央孔4aを貫通してチップ取付座3の孔3aにア
ンカーピン5が挿入されており、このアンカーピン5は
略直交する方向にバイト本体2に螺合された固定用ネジ
6で押圧されて固定されている。しかも、アンカーピン
5には中途部に糸巻き軸状の凹状の係合部7が形成され
ており、この係合部7には固定用ネジ6の略ドーム状の
頭部8が当接して自転させられることで、その回転摩擦
力によってアンカーピン5が下方向に引き込まれる。同
時に押圧されることで、アンカーピン5はその頭部5a
がチップ4をチップ取付座3の側壁3bに押圧する方向
に傾斜させられる。これによって、チップ4はチップ取
付座3の底面3c及び側壁3bに押圧固定されることに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスローアウェイチップのクランプ機構では、チップ
交換を繰り返すとアンカーピン5の係合部7が固定用ネ
ジ6の頭部8で摩滅させられたり潰されたりして変形す
ることになり、そのため、スローアウェイチップ4のチ
ップ取付座3への押圧が不十分になるという問題が生じ
る。また、アンカーピン5の係合部7の摩滅変形によっ
てチップ取付座3の底面3c及び側壁3b方向への引き
込み精度及び強度に狂いが生じるという問題もある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みて、繰り
返しチップ交換してもスローアウェイチップを固定する
ピンの傾斜方向を確実に制御できるようにしたスローア
ウェイチップのクランプ機構を提供することを目的とす
る。また本発明の他の目的は、繰り返しチップ交換して
も部品の摩耗等によるチップ装着精度や装着強度の低下
が生じないようにして精密に装着固定できるスローアウ
ェイチップのクランプ機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスローアウ
ェイチップのクランプ機構は、工具本体のチップ取付座
に載置されたスローアウェイチップの第一挿通孔とチッ
プ取付座に形成された第二挿通孔にクランプピンが挿通
され、固定ネジでクランクピンを押圧することで、クラ
ンクピンを引き込みつつ傾斜させて該クランクピンの頭
部でスローアウェイチップをチップ取付座に押圧固定し
てなるスローアウェイチップのクランプ機構において、
第二挿通孔にはクランクピンの傾斜方向を規制する長穴
部が形成されていることを特徴とする。固定ネジを回転
させて工具本体にねじ込むことでクランクピンを摩擦で
第二挿通孔内に引き込み、同時にクランクピンを固定ネ
ジで押圧することでクランクピンを傾斜させるが、その
際、クランクピンの倒れ込み方向は長穴部の長軸の方向
に規制されるから、第二挿通孔内に挿入されたクランク
ピンと第二挿通孔の内壁との間に倒れ込み用の隙間が設
けられていても、クランクピンの倒れ込む方向は長穴部
によって規制され、チップをチップ取付座に押圧する方
向に確実にガイドできる。
【0007】また、長穴部は、クランクピンの傾斜でチ
ップ取付座の側壁にスローアウェイチップが押しつけら
れる方向に延在して形成されていてもよい。クランクピ
ンの頭部を、チップがチップ取付座の基端側の側壁と底
面に押しつける方向に倒れ込ませ、チップを確実に所定
位置に押圧固定できる。またクランクピンの固定ネジで
押圧される領域は円柱状に形成されていてもよい。チッ
プ交換を繰り返しても、クランクピンの固定ネジで押圧
される領域は摩耗や潰れ等による変形が起こりにくく、
チップの押圧と位置決めを確実に行える。
【0008】固定ネジ及びクランクピンの当接部とクラ
ンクピンの頭部との間に、クランクピンの倒れ込みの支
点が設けられていてもよい。第二挿通孔の長穴部とその
他の部分との境界をなす段部角部を支点としてクランク
ピンが回動して倒れ込むから、固定ネジによる押圧力を
頭部を介してチップに効率的に作用できる。好ましくは
支点から力点までの距離が支点から作用点までの距離よ
り長い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スローアウェイ式バイトを図1乃至図6により説明す
る。図1はスローアウェイ式バイトの平面図、左右側面
図及び正面図、図2はチップを装着する前のバイト先端
部のチップ取付座についてクランプピンを断面で示す平
面図、図3は実施の形態によるバイト先端部の水平断面
図、図4はバイト先端部の縦断面図、図5はチップのク
ランクピンについて傾斜する前の支点、作用点、力点を
示す図、図6はチップのクランクピンについて傾斜した
状態の支点、作用点、力点を示す図である。図1乃至図
3に示すバイト10において、工具本体11は例えば略
四角柱状を呈しており、その先端が斜めにカットされ、
一面(これを上面とする)12aの先端角部に略平行四
辺形板状の凹部が形成され、チップ取付座13とされて
いる。このチップ取付座13は略平行四辺形状の底面1
3aと鋭角を持って互いに交差する2つの側壁13b,
13cとで形成されている。また2つの側壁13b,1
3cの交差部にはぬすみ部14が形成され、底面13a
はぬすみ部14まで延在する平面とされている。
【0010】このチップ取付座13には図3及び図4に
示すような略平行四辺形板状のスローアウェイチップ1
5が装着される。このチップ15は着座面をなす下面1
6に対向して上面17が形成され、側面18は例えば下
面16から上面17に向けて漸次外側に傾斜するポジチ
ップとされている(ネガチップでもよい)。チップ15
の上面17の稜線部には工具本体11から突出する前切
刃20Aと横切刃20Bとが設けられている。そして、
チップ15にはその上下面17,16の中央部を貫通し
て挿通孔22(第一挿通孔)が形成され、挿通孔22は
同一寸法の内径をなす直孔部22aと直孔部22の上端
から上面17に向けてテーパ面状に拡径されたテーパ部
22bとで形成されている。この挿通孔22は好ましく
は水平断面が真円または真円に近い形状とされている。
【0011】また工具本体11には、チップ取付座13
の底面13aの中央に、装着状態のチップ15の挿通孔
22とほぼ同軸に本体挿通孔23(第二挿通孔)が形成
されている。この本体挿通孔23はそのチップ取付座1
3の底面13aに近い部分がチップ取付座13のぬすみ
部14側に偏心した長円柱状とされた長穴部23aとさ
れ、その他の部分はチップ15の挿通孔22の直孔部2
2aより大径の円柱状で工具本体11の下面11bまで
貫通する本体孔部23bとされている。即ち、本体挿通
孔23は、本体孔部23bの上部で、チップ取付座13
の先端角部Aに近接する側において段部24を介して長
円部23aに縮径されており、長円部23aの段部24
と対向する内壁は本体孔部23bの内壁の延長線上に形
成されている。換言すれば、図2及び図3に示す平面視
で、長穴部23aは真円の本体孔部23bにぬすみ部1
4に最も近接する点で内接する長円として表れる。従っ
て、長穴部23aは平面視で、チップ取付座13の先端
角部Aとぬすみ部14を結ぶ対角方向に長軸mが延在す
るように形成されている(図2参照)。長穴部23aの
水平断面である長円は、例えば短軸nをdmm(公差0
〜+0.2mm)とすると長軸mは(d+0.5)mm
から(d+2.0)mmの範囲とする。
【0012】そして、チップ取付座13にチップ15が
装着された状態で、チップ15の挿通孔22を貫通して
工具本体11の本体挿通孔23にクランクピン25が挿
通されている。このクランクピン25はその拡径された
頭部26と円柱状の軸部27からなり、頭部26は挿通
孔22の直孔部22aより大径とされ、その下面はテー
パ部22bに面接触するテーパ面26aとされている。
また本体孔部23bと直孔部22aとが同軸状態の時
に、クランクピン25の軸部27と本体孔部23bとの
間には全周に亘って隙間が形成されている(図3及び図
4参照)。他方、図2及び図3に示すように、工具本体
11の二つの側面12c,12dのうち例えばチップ取
付座13から離間する一方の側面12cには本体挿通孔
23の本体孔部23bに略直交する方向に延びて連通す
るネジ孔29が形成され、このネジ孔29には固定ネジ
30が螺合されてクランクピン25を押圧して傾斜状態
で固定するようになっている。この固定ネジ30は例え
ば無頭で略円柱状を呈していてその外周面に雄ねじが切
られており、その先端は略テーパ状の押圧部31とされ
ている。
【0013】工具本体11の平面視で、固定ネジ30は
本体挿通孔23に対して基端側に位置しており、ねじ込
まれた際にその押圧部31でクランクピン25の円柱状
の軸部27の周面を押圧しつつ回転することでクランク
ピン25を本体挿通孔23内に更に引き込むと同時に、
その頭部26がチップ取付座13のぬすみ部14側に倒
れるように傾斜させ、これによって頭部26でチップ1
5をチップ取付座13の底面13a及び二つの側壁13
b,13cに押圧して固定することになる。
【0014】本実施の形態によるスローアウェイ式バイ
ト10は上述のような構成を備えており、工具本体11
にチップ15を装着するにあたっては、チップ取付座1
3にチップ15を装着した状態で、チップ15の挿通孔
22及びバイト本体11の本体挿通孔23にクランクピ
ン25を挿入する(図4参照)。この状態では、図3及
び図4に示すように、クランクピン25はその頭部26
が挿通孔22のテーパ部22aに面接触すると共に、本
体挿通孔23の本体孔部23bの中央にほぼ垂直に位置
してその全周に亘って隙間が存在する。次に、工具本体
11の側面12cから固定ネジ30をねじ込むと、その
先端の押圧部31でクランクピン25の軸部27を押圧
することになる。その際、固定ネジ30がその進行方向
に見て時計回り(図4でB方向)に回転させられるため
に、押圧部30で軸部27を摩擦接触によって本体挿通
孔23内に引き込むことになり、チップ15はクランク
ピン25の頭部26によってチップ取付座13の底面1
3aに押しつけられる。
【0015】これと同時に、押圧部30に押圧されたク
ランクピン25の軸部27は、押圧部30との当接部T
1を力点とし、その上方の本体挿通孔23の長穴部23
aと段部24との境界をなす角部24aを支点T2とし
て、本体挿通孔23の長穴23aにガイドされて頭部2
6がぬすみ部14に近づくように(図4で矢印C方向)
倒れることになる。そのため、クランクピン25の頭部
26による挿通孔22のテーパ部22bへの当接部を作
用点T3として、テーパ部22bを介してチップ15を
ぬすみ部14方向の斜め下方に押圧することになる。こ
れによって、チップ15はチップ取付座13の底面13
a及び二つの側面13b,13cに押しつけられ、チッ
プ取付座13に正確に位置決めされて堅固に固定され
る。
【0016】上述のように本実施の形態によれば、チッ
プ15の装着固定時にクランクピン25の被押圧領域が
円柱状の軸部27とされているから、繰り返しチップ交
換して固定ネジ30の押圧部31を回転させても軸部2
7が摩耗したり潰れたりして変形することが少なく確実
に引き込みと傾斜が行われて固定される。しかもクラン
クピン25の倒れ込み方向は本体挿通孔23の長穴23
aによってガイドされるから、固定前の状態で本体孔部
23bとクランクピン25との間に全周に亘って隙間が
あっても、クランクピン25の倒れ込み方向が特定さ
れ、確実にチップ15をチップ取付座13に押圧固定で
きる。またクランクピン25の倒れ込みに関しては、段
部24の長穴部23aとの境界角部24aを支点T2と
して、作用点T3である頭部26と反対側に力点T1が
設けられているから、固定ネジ30による押圧力を有効
に頭部26に作用できて正確かつ強固にチップ15の固
定ができる。
【0017】尚、図5及び図6に示すクランクピン25
に働く力点T1と支点T2と作用点T3について、T1
とT2の距離はT2とT3の距離より大きく設定されて
いることが好ましい。これによって、力点T1に働く力
が小さくても作用点T3には大きな力を働かせることが
できる。尚、チップ取付座13の本体挿通孔23におい
て、長穴23aの長軸mの方向をチップ取付座13のぬ
すみ部14方向即ち二つの側壁13b,13cの交差部
の方向に設定したが、長穴23aの(長軸mの)延在方
向はこれに限定されることなく、チップ15をチップ取
付座13の側壁13b,13cに押し付ける方向であれ
ば任意の方向に設定できる。例えば、図2及び図3にお
いて、本体挿通孔23に挿入され、傾斜する前のクラン
クピン25の中心軸Mから、二つの側壁13b,13c
に直交する仮想線L1,L2を下ろしたとして、仮想線
L1及びL2の範囲(角度α)内であれば、長穴23a
の長軸mの延在方向が任意に設定されても、チップ15
は二つの側壁13b,13cに押圧される。
【0018】尚、クランクピン25の倒れ込む方向が本
体挿通孔23の長穴23aで規制される以上、本体孔部
23bを長穴柱状としても差し支えない。例えば図7の
平面図に示すように、本体挿通孔23′の長穴23aと
本体孔部23b′に関して、本体孔部23b′を水平断
面が長穴形状の長円柱形状としてその長軸方向を長穴2
3aと同一にしてもよい。その際、平面視で本体孔部2
3b′の短軸を長穴23aとほぼ同一にすると共に長軸
を長穴23aより大きく設定して、ぬすみ部14側で長
穴23aが本体孔部23b′に内接するように形成する
ことで、クランクピン25の傾斜スペースを確保でき
る。その際、本体孔部23b′の水平断面形状に対して
長穴部23aを同一寸法に拡張して形成してもよい。ま
た本体挿通孔23をクランクピン25の傾斜方向に傾斜
配置して工具本体11に形成してもよく、その際クラン
クピン25の挿入時にはチップ取付座13に直交する方
向に挿入できるように形成することが好ましい。また、
上述の実施の形態では、スローアウェイチップ15やチ
ップ取付座13を略平行四辺形板状に形成したが、これ
に限定されることなく適宜の多角形状のチップ15やチ
ップ取付座13等を採用できる。例えば図8に示すバイ
ト38のように、スローアウェイチップ40を略三角形
板状に形成してもよい。この場合、チップ取付座41は
底面41aと1つの側壁41bとで形成されており、工
具本体39のチップ取付座41の底面41aの中央部に
穿孔された本体挿通孔23の長穴23aは側壁41bと
交差する方向であれば適宜の方向に形成することができ
る。
【0019】また工具本体11のチップ取付座13の底
面13aから下面12bを貫通して設けられた本体挿通
孔23について、平面視で長穴23aは大径の本体孔部
23bに内接していなくてもよい。例えば図9及び図1
0に示すように、長穴43aと本体孔部43bとが階段
状に径方向にずれて本体挿通孔43が形成されていても
よく、この場合には図10に示す平面図で長穴43aは
本体孔部43bと交差して位置することになる。この場
合、クランプピン25の倒れ込み回動の支点は、長穴4
3aと本体孔部43bとの接続部に形成された対向する
段部24、45に形成される角部である、T1とT4の
一方または両方ということになる。尚、固定ネジ30の
押圧部31は必ずしも円錐の周面をなすテーパ形状に限
定されることはなく、球面の一部など適宜の凸曲面とし
てもよい。
【0020】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスローアウ
ェイチップのクランプ機構は、第二挿通孔にはクランク
ピンの傾斜方向を規制する長穴が形成されているから、
クランクピンの倒れ込み方向は長穴の長軸の方向に規制
され、第二挿通孔内に挿入されたクランクピンと第二挿
通孔の内壁との間に隙間が設けられていても、クランク
ピンの倒れ込む方向は長穴によって規制され、チップを
チップ取付座に押圧する方向に確実にガイドでき、チッ
プ装着精度や装着強度が低下しないようにして精密に装
着固定できる。
【0021】またクランクピンの固定ネジで押圧される
領域は円柱状に形成されているから、チップ交換を繰り
返しても、クランクピンの固定ネジで押圧される領域は
摩耗や潰れ等による変形が起こりにくく、チップの押圧
と位置決めを確実に行える。また固定ネジ及びクランク
ピンの当接部とクランクピンの頭部との間にクランクピ
ンの倒れ込みの支点が設けられているから、固定ネジに
よる押圧力を頭部を介してチップに効率的に作用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるバイトの平面図、
左右側面図、正面図である。
【図2】 図1に示すバイト先端部においてチップが装
着されていないチップ取付座の平面図である。
【図3】 図1に示すバイトの先端部の水平断面図であ
る。
【図4】 バイトにおけるスローアウェイチップのクラ
ンプ機構を示す要部縦断面図である。
【図5】 固定ネジで押圧する前の、チップにクランプ
ピンが装着された構成を示す縦断面図である。
【図6】 図5に示すチップとクランプピンについて、
固定ネジで押圧された状態を示す縦断面図である。
【図7】 実施の形態によるクランプ機構の変形例を示
すチップ取付座の要部平面図である。
【図8】 実施の形態によるクランプ機構の他の変形例
を示す要部平面図である。
【図9】 実施の形態によるクランプ機構について更に
他の変形例を示す要部縦断面図である。
【図10】 図9に示すクランプ機構について、スロー
アウェイチップを取り除いた状態で示す要部平面図であ
る。
【図11】 従来のこの種のスローアウェイチップのク
ランプ機構を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
10,38 バイト 11,39 工具本体 13,41 チップ取付座 15,40 スローアウェイチップ 22 挿通孔(第一挿通孔) 23,23′,43 本体挿通孔(第二挿通孔) 23a,43a 長穴部 25 クランプピン 26 頭部 27 軸部 30 固定ネジ 31 押圧部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体のチップ取付座に載置されたス
    ローアウェイチップの第一挿通孔とチップ取付座に形成
    された第二挿通孔にクランプピンが挿通され、固定ネジ
    で前記クランクピンを押圧することで、前記クランクピ
    ンを引き込みつつ傾斜させて前記スローアウェイチップ
    を前記チップ取付座に押圧固定してなるスローアウェイ
    チップのクランプ機構において、 前記第二挿通孔には前記クランクピンの傾斜方向を規制
    する長穴が形成されていることを特徴とするスローアウ
    ェイチップのクランプ機構。
  2. 【請求項2】 前記クランクピンの固定ネジで押圧され
    る領域は円柱状に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のスローアウェイチップのクランプ機構。
  3. 【請求項3】 前記固定ネジ及びクランクピンの当接部
    と前記クランクピンの頭部との間に、前記クランクピン
    の倒れ込みの支点が設けられていることを特徴とする請
    求項1または2記載のスローアウェイチップのクランプ
    機構。
JP9505298A 1998-04-07 1998-04-07 スローアウェイチップのクランプ機構 Pending JPH11291105A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6599060B2 (en) 2001-08-12 2003-07-29 Iscar, Ltd. Cutting tool
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JPWO2020196597A1 (ja) * 2019-03-27 2021-10-14 住友電工ハードメタル株式会社 切削工具用ボディ、切削インサートおよび切削工具

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Effective date: 20021217