JPH11291106A - スローアウェイチップのクランプ機構 - Google Patents

スローアウェイチップのクランプ機構

Info

Publication number
JPH11291106A
JPH11291106A JP9505398A JP9505398A JPH11291106A JP H11291106 A JPH11291106 A JP H11291106A JP 9505398 A JP9505398 A JP 9505398A JP 9505398 A JP9505398 A JP 9505398A JP H11291106 A JPH11291106 A JP H11291106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
insertion hole
pin
throw
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9505398A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Okawa
昌之 大川
Kazuya Yamazaki
和哉 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP9505398A priority Critical patent/JPH11291106A/ja
Publication of JPH11291106A publication Critical patent/JPH11291106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返しチップ交換してもクランプピンのつ
ぶれや変形が起きない。 【解決手段】 チップ取付座13に載置したチップ15
の挿通孔22と工具本体11の本体挿通孔23にクラン
プピン25を挿通する。本体挿通孔23に略直交して交
差するガイド孔24を工具本体11内に設け、スライド
ピン32を進退可能に収める。固定ネジ39をねじ込ん
でスライドピン32に設けたV溝35の第一傾斜面36
aを押動することで、スライドピン32先端部のテーパ
面状の押圧部34bでクランプピン25のテーパ面状の
係合面29bを押圧する。クランプピン25を引き込み
つつ傾斜させ、頭部26でチップ15をチップ取付座1
3に押圧固定する。スライドピン32の第二傾斜面36
bと固定ネジ39との間にコイルバネ43を装着してス
ライドピン32を本体挿通部23から外れる方向に付勢
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動盤用小型バイ
ト等のスローアウェイ式切削工具に装着されるスローア
ウェイチップのクランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精密自動盤等に用いられる小型バ
イトでは、複数種類のバイトが櫛刃状に配列され、これ
らのバイトのいずれかを選択的に用いてワークについて
異なる種類または異なる部位の切削加工が連続して行わ
れるようになっているものがある。このような小型バイ
トにおいては、通常スローアウェイ式バイトが用いら
れ、切刃の摩耗に応じてチップ交換する。この場合、バ
イトの配列方向によってスローアウェイチップを着脱交
換するためのレンチなどの挿入可能方向が限定されてお
り、そのために例えば実開平6−83206号公報に開
示されたようなスローアウェイチップのクランプ機構が
提案されている。
【0003】このスローアウェイチップのクランプ機構
においては、図8に示すようにバイト1のバイト本体2
の先端角部に凹状のチップ取付座3が形成され、このチ
ップ取付座3にスローアウェイチップ4が装着されてい
る。このチップ4の上下面間の中央孔4aを貫通してチ
ップ取付座3の孔3aにアンカーピン5が挿入されてお
り、このアンカーピン5は略直交する方向にバイト本体
2に螺合された固定用ネジ6で押圧されて固定されてい
る。しかも、アンカーピン5には中途部に糸巻き軸状の
凹状の係合部7が形成されており、この係合部7には固
定用ネジ6の略ドーム状の頭部8が当接して自転させら
れることで、その回転摩擦力によってアンカーピン5が
下方向に引き込まれる。同時に押圧されることで、アン
カーピン5はその頭部5aがチップ4をチップ取付座3
の側壁3bに押圧する方向に傾斜させられる。これによ
って、チップ4はチップ取付座3の底面3c及び側壁3
bに押圧固定されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスローアウェイチップのクランプ機構では、チップ
交換を繰り返すと、固定用ネジ6を回転させることでア
ンカーピン5の係合部7が頭部8で摩滅させられたり潰
されたりして変形することになる。そのため、スローア
ウェイチップ4のチップ取付座3への押圧が不十分にな
るという問題が生じる。また、アンカーピン5の係合部
7の摩滅変形によってチップ取付座3の底面3c及び側
壁3b方向へのチップ4の押圧精度及び強度に狂いが生
じるという問題もある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みて、繰り
返しチップ交換しても部品の摩耗等によるチップ装着精
度や装着強度の低下が生じないようにして精密に装着固
定できるスローアウェイチップのクランプ機構を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスローアウ
ェイチップのクランプ機構は、工具本体のチップ取付座
に載置されたスローアウェイチップの第一挿通孔とチッ
プ取付座に形成された第二挿通孔にクランプピンが挿通
され、固定部材を介してクランプピンを引き込みつつ傾
斜させて該スローアウェイチップをチップ取付座に押圧
固定してなるスローアウェイチップのクランプ機構にお
いて、工具本体には、第二挿通孔に挿入されたクランプ
ピンを押圧可能な係合部材が設けられ、固定部材によっ
て係合部材を移動させることでクランプピンを固定する
ようにしたことを特徴とする。固定部材の操作に連動し
て係合部材を第二挿通孔内に回転させることなく進出さ
せることで、係合部材がクランプピンを押圧して引き込
み、同時に倒れ込ませることでクランプピンの頭部でチ
ップをチップ取付座の基端側下方に押しつけ、正確に位
置決め固定できる。
【0007】尚、係合部材は、工具本体内に第二挿通孔
と交差して配設されたガイド孔内に摺動可能に配設され
ていてもよい。また係合部材とクランプピンの当接部は
互いにテーパ状部とされ、係合部材で直線的に押圧させ
ることでクランプピンを引き込むことができる。更に固
定部材は固定ネジであり、固定ネジが螺合するネジ孔は
ガイド孔に交差して配設されていてもよい。
【0008】また、係合部材には、この係合部材を第二
挿通孔から退く方向に付勢する弾性部材が設けられてい
てもよい。固定部材で係合部材を作動させない状態で
は、係合部材は第二挿通孔から退いているために、第二
挿通孔にクランプピンを容易に挿脱してチップの交換が
できる。尚、係合部材及びクランプピンの当接部とクラ
ンプピンの頭部との間に、クランプピンの倒れ込みの支
点が設けられていてもよい。第二挿通孔の角部を支点と
してクランプピンが回動して倒れ込むから、固定部材に
よる押圧力をクランプピンの頭部を介してチップに効率
的に作用できる。好ましくは支点から力点までの距離が
支点から作用点までの距離より長い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スローアウェイ式バイトを図1乃至図7により説明す
る。図1はスローアウェイ式バイトの平面図、左右側面
図及び正面図、図2はチップを装着する前のバイト先端
部のチップ取付座についてクランプピンを断面で示す平
面図、図3は実施の形態によるバイト先端部の水平断面
図、図4はバイト先端部の縦断面図、図5はチップ及び
クランプピンを工具本体と分離して示す縦断面図、図6
はチップに挿通されたクランプピンについて傾斜する前
の支点、作用点、力点を示す図、図7はチップに挿通さ
れたクランプピンについて傾斜した状態の支点、作用
点、力点を示す図である。図1乃至図3に示すスローア
ウェイ式バイト10において、工具本体11は例えば略
四角柱状を呈しており、その先端が斜めにカットされ、
一面(これを上面とする)12aの先端角部に略平行四
辺形板状の凹部が形成され、チップ取付座13とされて
いる。このチップ取付座13は略平行四辺形状の底面1
3aと鋭角を持って互いに交差する2つの側壁13b,
13cとで形成されている。また2つの側壁13b,1
3cの交差部にはぬすみ部14が形成され、底面13a
はぬすみ部14まで延在する平面とされている。
【0010】このチップ取付座13には図2乃至図4に
示すような略平行四辺形板状のスローアウェイチップ1
5が装着される。このチップ15は着座面をなす下面1
6に対向して上面17が形成され、側面18は例えば下
面16から上面17に向けて漸次外側に傾斜するポジチ
ップとされている(ネガチップでもよい)。チップ15
の上面17の稜線部には工具本体11から突出する前切
刃20Aと横切刃20Bとが設けられている。そして、
チップ15にはその上下面17,16の中央部を貫通し
て挿通孔22(第一挿通孔)が形成され、挿通孔22は
同一寸法の内径をなす直孔部22aと直孔部22の上端
から上面17に向けてテーパ面状に漸次拡径されたテー
パ部22bとで形成されている。この挿通孔22は好ま
しくは水平断面が真円または真円に近い形状とされてい
る。
【0011】また工具本体11には、チップ取付座13
の底面13aの中央に、図4に示す装着状態のチップ1
5の挿通孔22とほぼ同軸に本体挿通孔23(第二挿通
孔)が形成されている。この本体挿通孔23はそのチッ
プ取付座13の底面13aに近い部分が縮径された上部
孔23aとされ、その他の部分は上部孔23aと同芯で
上部孔23aより大径の円柱状で工具本体11の下面1
1bまで貫通する本体孔部23bとされている。そのた
め、図2に示すように、本体挿通孔23の平面視で上部
孔23aと本体孔部23bは同心円状に形成されてい
る。また、工具本体11内には、図4及び図5に示すよ
うに例えばその先端面12cから基端部方向に本体挿通
孔23の本体孔部23bと交差部30で略直交するガイ
ド孔24が形成されて最奥部が封止されている。
【0012】そして、チップ取付座13にチップ15が
装着された状態で、チップ15の挿通孔22を貫通して
工具本体11の本体挿通孔23にクランプピン25が挿
通されている。このクランプピン25はその拡径された
頭部26と略円柱状の軸部27からなり、頭部26は挿
通孔22の直孔部22aより大径とされ、頭部26の下
面はテーパ部22bに面接触するテーパ面26aとされ
ている。軸部27はその中途部に軸部27より小径の小
軸部28とその上下両端に位置して軸部27に連結され
るテーパ面状のテーパ面29a及び係合面29bとが形
成され、クランプピン25はチップ15の挿通孔22及
び工具本体11の本体挿通孔23に挿入された状態で、
本体孔部23bとガイド孔24との交差部30に小軸部
28が位置すると共に小軸部28の下側の係合面29b
も交差部30(ガイド孔24)内の下部に位置するよう
に形成されている(図4参照)。また本体孔部23bと
直孔部22aとが同軸状態の時、クランプピン25の軸
部27と本体孔部23bとの間には全周に亘って隙間が
形成されている(図3及び図4参照)。
【0013】ガイド孔24内には、図4及び図5に示す
ように略円柱状のスライドピン32(係合部材)が最奥
部と交差部30との間に配設されてガイド孔24内で進
退可能とされている。しかもスライドピン32は、その
交差部30側の先端部33が例えば小軸部28の周面形
状に沿う凹曲面34aとその外周のテーパ面状の押圧面
34bとで形成され、押圧面34bでクランプピン25
の係合面29bを押圧して本体挿通孔23内に引き込む
ようになっている。また、スライドピン32の長手方向
の周面には、断面視V字状に切り欠かれたV溝35が形
成され、このV溝35はその両側に第一及び第二傾斜面
36a、36bが形成され、中央に底部36cが形成さ
れている。他方、図2及び図3に示すように、工具本体
11の二つの側面12d,12eのうち例えばチップ取
付座13から離間する一方の側面12dには本体挿通孔
23の本体孔部23bとガイド孔24に略直交する方向
に延びて、ガイド孔24に連通するネジ孔38が形成さ
れ、このネジ孔38には固定ネジ39(固定部材)が螺
合されている。
【0014】この固定ネジ39は、例えば無頭で略円柱
状を呈していてその外周面に雄ねじが切られており、そ
の先端部40が例えばリング状のテーパ面からなる押圧
部41aとその先端に位置する小円形の先端面41bと
で形成されている。この固定ネジ39の先端部40はガ
イド孔24との連通部でスライドピン32のV溝35に
対向している。そして、固定ネジ39をねじ込むこと
で、その先端部40がガイド孔24内に進出し、スライ
ドピン32の進退位置に応じて、押圧部41aでスライ
ドピン32のV溝35の第一傾斜面36aを押圧すれば
スライドピン32を交差部30内に進出させてクランプ
ピン25を下方に引き込んで傾斜させ、第二傾斜面36
bを押圧すればスライドピン32を交差部30から後退
させるようになっている。またスライドピン32のV溝
35の第二傾斜面36bには凹部42が形成され、凹部
42内には弾性部材、例えばコイルバネ43の一端が係
止されており、その他端が固定ネジ39の押圧部41a
に圧接されている。これによって、スライドピン32は
交差部30から後退した位置に付勢されていることにな
る。
【0015】本実施の形態によるスローアウェイ式バイ
ト10は上述のような構成を備えており、工具本体11
にチップ15を装着するにあたっては、チップ取付座1
3にチップ15を装着した状態で、チップ15の挿通孔
22及びバイト本体11の本体挿通孔23にクランプピ
ン25を挿入する(図4及び図5参照)。この時、工具
本体11のネジ孔38には固定ネジ39が緩く螺合され
ており、その先端部40の押圧部41aで弾圧されてい
るコイルバネ43によって、ガイド孔24内のスライド
ピン32は先端部34が本体挿通孔23との交差部30
から退いた位置に保持されている。そのため、クランプ
ピン25は本体挿通孔23内にスムーズに挿入される。
この状態では、図4に示すように、クランプピン25は
その頭部26がチップ15の挿通孔22のテーパ部22
bに面接触すると共に、本体挿通孔23の本体孔部23
bの中央にほぼ垂直に位置して本体孔部23bとの間に
ほぼ全周に亘って隙間が存在する。しかも軸部27の小
軸部28はガイド孔24との交差部30に位置すると共
に、係合面29bも交差部30にあってガイド孔24内
に位置している。
【0016】次に、工具本体11の側面12dから固定
ネジ39を締め込むと、その先端部40がスライドピン
32のV溝35内に回転しながら進入し、その押圧部4
1aでV溝35の第一傾斜面36aを押動させる。これ
によってスライドピン32は回転することなくガイド孔
24内を摺動して先端部33が交差部30内に進出し、
凹曲面34aがクランプピン25の小軸部28に嵌合す
ると共に、凹曲面34aの周囲のテーパ面状の押圧面3
4bが同じくテーパ面状の係合面29bを押圧する。こ
れによってクランプピン25は更に下方に引き込まれ
て、頭部26でテーパ面22bを介してチップ15をチ
ップ取付座13の底面13aに押圧する。
【0017】これと同時に、スライドピン32で押され
たクランプピン25は傾斜させられるが、その際、クラ
ンプピン25の軸部27は、押圧面34bとの当接部T
1を力点とし、その上方の本体挿通孔23の上部孔23
aの先端側の下端角部23a−1を支点T2として、頭
部26がぬすみ部14に近づくように(図4で矢印B方
向)倒れることになる(図6,7参照)。そのため、ク
ランプピン25の頭部26による挿通孔22のテーパ部
22bへの当接部を作用点T3として、テーパ部22b
を介してチップ15をぬすみ部14方向の斜め下方に押
圧することになる。これによって、チップ15はチップ
取付座13の底面13a及び二つの側面13b,13c
に押しつけられ、チップ取付座13に正確に位置決めさ
れて堅固に固定される。次にチップ交換する場合には、
固定ネジ39を緩めれば、コイルバネ43の付勢力によ
ってスライドピン32がガイド孔24の最奥部方向に直
線的に後退して交差部30から退くために、クランプピ
ン25は押圧を解除されて引き抜くことが可能になる。
【0018】上述のように本実施の形態によれば、チッ
プ15の装着固定時にクランプピン25の押圧及び回動
による倒れ込みはスライドピン32の直進移動によって
行われるため、クランプピン25の係合面29bや小軸
部28が摩耗することがなく、クランプピン25が摩耗
したり潰れたりして変形することがなく確実に引き込み
と傾斜が行われて固定される。また固定ネジ39で擦ら
れるスライドピン32の第一傾斜面36aはチップ交換
を繰り返すことで摩耗するが、コイルバネ43によって
固定ネジ39の先端部40に当接するように常時付勢さ
れているから、クランプピン25の押圧及び倒れ込み精
度や強度が低下することはない。またクランプピン25
の倒れ込みに関しては、本体挿通孔23の上部孔23a
の先端角部23a−1を支点T2として、作用点T3で
ある頭部26と反対側に力点T1が設けられているか
ら、スライドピン32による押圧力を有効に頭部26に
作用できて正確かつ強固にチップ15の固定ができる。
【0019】尚、図2において、本体挿通孔23の中心
軸Mから、二つの側壁13b,13cに直交する仮想線
L1,L2を下ろしたとして、仮想線L1及びL2の範
囲(角度α)内であれば、ガイド孔24の延在方向を任
意に設定できる。これによって、スライドピン32でク
ランプピン25を二つの側壁13b,13cに押圧でき
る。また、図4において、クランプピン25に働く支点
T2については、上述のように本体挿通孔23の上部孔
23aの先端側の下端角部23a−1に代えて、同じく
上部孔23aの基端側の上端角部23a−2としてもよ
い。また、図6及び図7に示すクランプピン25に働く
力点T1と支点T2と作用点T3について、T1とT2
の距離はT2とT3の距離より大きく設定されているこ
とが好ましい。これによって、力点T1に働く力が小さ
くても作用点T3には大きな力を働かせることができ
る。
【0020】また、上述の実施の形態では、スローアウ
ェイチップ15やチップ取付座13を略平行四辺形板状
に形成したが、これに限定されることなく三角形板状な
ど適宜の多角形状のチップ15やチップ取付座13等を
採用できる。尚、本体挿通孔23において、上部孔23
aは必ずしも必要なく本体孔部23bと同一の内径で全
長に亘って形成されていてもよい。この場合、本体挿通
孔23の上端角部が支点T2になる。また実施の形態で
は圧縮状態のコイルバネ43をスライドピン32と固定
ネジ39との間に装着したが、スライドピン32を交差
部30から外れる方向に付勢するのであれば、どのよう
な弾性部材を配設してもよく、例えばガイド孔24の最
奥部とスライドピン32の基端部との間に引っ張られた
状態のバネを配設してもよい。尚、固定ネジ38の押圧
部39は必ずしも円錐の周面をなすテーパ形状に限定さ
れてなくてもよく、球面の一部など適宜の凸曲面として
もよい。またスライドピン32の先端部33も係合面2
9bを押圧できれば凸曲面など適宜の形状でよい。
【0021】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスローアウ
ェイチップのクランプ機構は、工具本体には第二挿通孔
に挿入されたクランプピンを押圧可能な係合部材が進退
可能に設けられ、固定部材によって係合部材を移動させ
ることでクランプピンの固定が行われるようにしたか
ら、クランプピンを押圧すると共に傾斜させてチップを
チップ取付座に正確に位置決め固定でき、その際に係合
部材を回転させることがないからチップ交換を繰り返し
てもクランプピンが摩耗したり変形したりすることはな
い。
【0022】また、係合部材には、この係合部材を第二
挿通孔から退く方向に付勢する弾性部材が設けられてい
るから、固定部材で係合部材を進出させない状態では、
係合部材は第二挿通孔から退いているために、第二挿通
孔にクランプピンを容易に挿入してチップの装着ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるバイトの平面図、
左右側面図、正面図である。
【図2】 チップが装着されていないチップ取付座を含
むバイト先端部の平面図である。
【図3】 図1に示すバイトの先端部の水平断面図であ
る。
【図4】 バイト先端部におけるスローアウェイチップ
のクランプ機構を示す要部縦断面図である。
【図5】 図4に示すクランプ機構を、チップ及びクラ
ンプピンを工具本体から分離して示す縦断面図である。
【図6】 図5に示すチップとクランプピンについて、
スライドピンで押圧される前の状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】 図5に示すチップとクランプピンについて、
スライドピンで押圧された状態を示す縦断面図である。
【図8】 従来のこの種のスローアウェイチップのクラ
ンプ機構を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
10 バイト 11 工具本体 13 チップ取付座 15 スローアウェイチップ 22 挿通孔(第一挿通孔) 23 本体挿通孔(第二挿通孔) 24 ガイド孔 25 クランプピン 26 頭部 32 スライドピン(係合部材) 39 固定ネジ(固定部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体のチップ取付座に載置されたス
    ローアウェイチップの第一挿通孔とチップ取付座に形成
    された第二挿通孔にクランプピンが挿通され、固定部材
    を介して前記クランプピンを引き込みつつ傾斜させて前
    記スローアウェイチップをチップ取付座に押圧固定して
    なるスローアウェイチップのクランプ機構において、 前記工具本体には、第二挿通孔に挿入されたクランプピ
    ンを押圧可能な係合部材が設けられ、前記固定部材によ
    って係合部材を移動させることで前記クランプピンを固
    定するようにしたことを特徴とするスローアウェイチッ
    プのクランプ機構。
  2. 【請求項2】 前記係合部材には、該係合部材を第二挿
    通孔から退く方向に付勢する弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のスローアウェイチップ
    のクランプ機構。
JP9505398A 1998-04-07 1998-04-07 スローアウェイチップのクランプ機構 Pending JPH11291106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9505398A JPH11291106A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 スローアウェイチップのクランプ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9505398A JPH11291106A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 スローアウェイチップのクランプ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11291106A true JPH11291106A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14127318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9505398A Pending JPH11291106A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 スローアウェイチップのクランプ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11291106A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6599060B2 (en) 2001-08-12 2003-07-29 Iscar, Ltd. Cutting tool
JP6838674B1 (ja) * 2020-05-29 2021-03-03 株式会社タンガロイ 切削工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6599060B2 (en) 2001-08-12 2003-07-29 Iscar, Ltd. Cutting tool
JP6838674B1 (ja) * 2020-05-29 2021-03-03 株式会社タンガロイ 切削工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2292991C2 (ru) Режущий инструмент
JP2635420B2 (ja) 回転穿孔具
JP3835865B2 (ja) 切削工具組立体
JP2657425B2 (ja) 工具ホールダーをベース部材に取付けるよう適合させる装置
KR101261675B1 (ko) 절삭 삽입체
US4714384A (en) Tool and insert, preferably for turning
JP2005305643A (ja) 切り屑除去加工のための回転工具
US5733073A (en) Cutting tool assembly and cutting tool bit
US5586844A (en) Toolholder clamping wedge with insert engaging protrusions
JPH0392206A (ja) スローアウエイチップのクランプ機構
US7329072B2 (en) Clamping mechanism for cutting insert, and cutting insert
US4533283A (en) Tool holder assembly
JPWO2008062825A1 (ja) インサート着脱式切削工具及びインサート
JP2843086B2 (ja) リーマ
JPH0657362B2 (ja) 工具部品結合装置
US3997951A (en) Cutting tools
US3946473A (en) Cutting tools
JPH11291106A (ja) スローアウェイチップのクランプ機構
EP0488361B1 (en) Tool holding device
US6902357B2 (en) Cutting tool
JP2009113185A (ja) インサート着脱式切削工具およびクランプ部材
JP2001515795A (ja) 切り屑を除去する機械加工用の工具
JPH0839330A (ja) スローアウェイチップ固定用カートリッジおよびこれを用いたカッタ
SE503706C2 (sv) Fastspänningsanordning för skärverktyg
US2937432A (en) Adjustable chip breaker

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040302