JPH11290627A - オイルミスト除去装置 - Google Patents

オイルミスト除去装置

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JPH11290627A
JPH11290627A JP10102364A JP10236498A JPH11290627A JP H11290627 A JPH11290627 A JP H11290627A JP 10102364 A JP10102364 A JP 10102364A JP 10236498 A JP10236498 A JP 10236498A JP H11290627 A JPH11290627 A JP H11290627A
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JP
Japan
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oil
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oil mist
mist removing
removing device
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JP10102364A
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English (en)
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Teiichi Usami
禎一 宇佐見
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機等の空気吸込部におけるオイルミ
ストの付着を除去するメンテナンスの容易なオイルミス
ト除去装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 金属またはセラミック等の薄板からなる
複数枚のオイル捕集グリルを開閉可能に並設することに
よってオイルミスト除去構造体を形成するとともに、こ
のオイルミスト除去構造体の上記複数段のオイル捕集グ
リルを加熱可能に構成し、該オイルミスト除去構造体の
上記複数枚のオイル捕集グリルにより捕集されたオイル
成分を加熱溶融状態において回収するワイパー手段を設
けてオイルミスト除去装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気調和機等に
適用されるオイルミスト除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平4−251134号公報に
示されるように、一般に空気調和機には、空気吸込グリ
ルの各ルーバーの羽根部上面を例えば外側から内側に傾
斜させるとともに、その内側下部には油受け部が設けら
れており、上記空気吸込グリルから本体ケーシング内熱
交換器方向に侵入するオイルミストを上記各ルーバーの
羽根部でガードしながら油受け部に留めるオイルガード
構造が採用されている。
【0003】また、他の例として例えば特開平4−13
022号公報に示されるように、特にオイルミストの発
生量が多い工場等における施設の空気調和機では、空気
調和機本体に隣接して多段構造のオイルミストフィルタ
ーを並設したオイルミスト除去室を別途設ける構成が採
用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平4
−251134号公報のようなオイルガード構造を採用
したものでは、運転時間が長くなるにつれて目詰まりを
生じてくるし、また特開平4−13022号公報のもの
ではオイルミスト除去室におけるオイルフィルターの頻
繁な交換、洗浄が必要となり、メンテナンス作業が大変
である。
【0005】本願発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、金属またはセラミック等の薄板
からなる複数枚のオイル捕集グリルを並設することによ
ってオイルミスト除去構造体を形成するとともに、この
オイルミスト除去構造体の複数枚のオイル捕集グリルを
加熱可能に構成し、上記複数枚のオイル捕集グリルによ
り捕集したオイルミスト成分を回収除去するワイパー手
段を設けることによって、オイルミスト成分の捕集効率
が高く、しかも容易かつ確実に捕集したオイルミストを
除去回収することができるメンテナンスの容易なオイル
ミスト除去装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0007】すなわち、先ず本願発明のオイルミスト除
去装置は、金属またはセラミック等の薄板からなる複数
枚のオイル捕集グリルを開閉可能に設けることによって
オイルミスト除去構造体を形成するとともに、このオイ
ルミスト除去構造体を加熱可能に構成し、かつ該オイル
ミスト除去構造体の上記複数枚のオイル捕集グリルによ
り捕集されたオイル成分を加熱溶融した上で回収するオ
イル回収用のワイパー手段とを設けて構成されている。
【0008】したがって、該構成では、上記オイルミス
ト除去構造体の上記金属又はセラミック等の薄板からな
る複数枚のオイル捕集グリルを所定傾斜角の開状態に制
御すれば、当該オイル捕集グリル間の通風が可能とな
り、該通風状態下においてオイル捕集グリルによるオイ
ルミスト成分の捕集が可能となる。
【0009】そして、所定期間経過後、上記オイル捕集
グリルによる十分なオイルミスト成分の捕集が完了する
と、上記オイルミスト除去構造体を通風路から取り外す
か、又は同オイルミスト除去構造体の少なくとも複数枚
のオイル捕集グリル部を通風路から外部に搬出して、そ
の複数枚のオイル捕集グリルを加熱することによって捕
集凝固されたオイルミスト成分を溶融し、該溶融状態下
において上記オイル回収用のワイパー手段により掬い取
って確実に回収する。
【0010】その結果、上記複数枚のオイル捕集グリル
外周面上に捕集されたオイルミスト成分が確実に回収除
去されるので、上記オイルミスト除去構造体を元の通風
路中に再設置するか又は戻せば、新たな使用が可能とな
る。
【0011】また、該構成において、例えば上記複数枚
のオイル捕集グリルの表面に、オイル分解触媒成分であ
るCu,Ni,Ag,Pd,Pt,Mn,Rh,Fe,
Co,Vのうちの1種以上の金属または金属酸化物、も
しくは金属複合酸化物から構成されるオイル分解触媒層
を設け、上記オイルミスト成分の加熱時において、上記
捕集したオイルミスト成分の酸化分解作用による除去を
も可能にすることができる。
【0012】このようにすると、オイル捕集グリル外周
面からのオイルミスト成分の分離が容易になり、ワイパ
ー手段によるオイルミスト成分の回収に加えて、除去精
度、除去効率が向上する。
【0013】また、以上の各構成において、例えば上記
複数枚のオイル捕集グリルの表面に多数の孔を設ける
と、風に乗って通過するオイルミスト成分が、該多数の
孔により確実に係止されるようになってオイルミスト成
分の捕集効率を向上させることができる。
【0014】また、以上の各構成において、例えば上記
複数枚のオイル捕集グリルにヒータ機能を付加して加熱
可能に形成すると共に、所定の駆動手段により上記オイ
ルミスト除去構造体と上記ワイパー手段とを相対的に移
動させることにより、上記オイル捕集グリル面上の捕集
されたオイルミスト成分を上記ワイパー手段により回収
するようにすると、上記ワイパー手段によるオイルミス
ト成分回収操作を自動化することができる。
【0015】また、上記のように複数枚のオイル捕集グ
リルの表面にオイル分解触媒層を設けた場合において、
例えば上記ワイパー手段によりオイルミスト成分を回収
する操作を上記複数枚のオイル捕集グリルを50〜10
0℃に加熱して行う一方、上記オイル分解触媒層により
オイルミスト成分を酸化分解する操作を同複数枚のオイ
ル捕集グリルを150℃以上に加熱して行うようにする
と、有効かつ、効率的なオイルミスト成分の回収、酸化
分解処理が可能となる。
【0016】さらに、本願発明のオイルミスト除去装置
は、また通気可能なハニカム構造のオイル分解触媒と、
該オイル分解触媒を備えた外部ケーシングと、伸縮可能
なアコーデオン状のオイル捕集グリルとから構成され、
オイルミスト成分の捕集完了後、通風路から取り外して
収縮操作により全体のサイズを小さくし、所定の加熱装
置の中で150〜350℃に加熱することによってオイ
ルミスト成分の分解を行うことができるように構成され
ている。
【0017】このようにすると、通風路中において十分
にオイルミスト成分を捕集した後、通風路から取り外し
て収縮コンパクト化し、例えば電子オーブンレンジやオ
ーブン等の加熱装置の中で加熱することにより、容易
に、除去回収したオイルミスト成分を焼成分解すること
ができる。
【0018】そして、そのような構成を採用した場合に
おいて、加熱時の外部ケーシングをオイル捕集グリルを
収納した状態で密閉状態に収縮できるように構成し、上
記オイル分解温度に達するまでに発生する油煙が、この
外部ケーシングの中に保持されるようにすると、加熱に
伴う油煙をオイル分解触媒により処理することができ、
そのまま外部に排出しなくて済むようになる。
【0019】また、以上の各構成によるオイルミスト除
去装置は、例えば空気調和機の空気吸い込み口部に搭載
することにより空気調和機の一部を構成するように装置
構成される。
【0020】そのようにすると、当該空気調和機におけ
るオイルミスト成分の除去、回収作業が長期間に亘って
不要になり、そのメンテナンス作業が楽になる。
【0021】
【発明の効果】以上の結果、本願発明のオイルミスト除
去装置によると、オイルミスト成分の捕集効率、捕集精
度が高く、かつ捕集したオイルミスト成分を確実かつ容
易に回収処理し得る空気調和機等に適したオイルミスト
除去装置を提供することができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】(各実施の形態に共通な空気調和
機の構成)先ず図1は、後述する本願発明の各実施の形
態に係るオイルミスト除去装置が共通に適用される空気
調和機1の構成を示す。
【0023】図中、先ず符号2は例えば天井埋込型空気
清浄機1のカセット型の本体ケーシングである。該本体
ケーシング2は、その吸気・吹出パネル部(下面パネル
部)4が天井3と略同一平面状に連続するようにして、
天井3内に埋設されている。
【0024】そして、上記本体ケーシング2の上記吸気
・吹出パネル部4には、中央部に空気吸込グリル5が設
けられ、さらに、その内側に位置してプレフィルタ7
a、電子集塵フィルタ7b、オイルミスト除去装置8が
順次空気流上流側から下流側方向に並設されている。
【0025】また、上記吸気・吹出パネル部4の上記空
気吸込グリル5の外周部4方位置には所定の幅の空気吹
出口9が設けられている。
【0026】そして、以上の構成により上記本体ケーシ
ング2内には上記空気吸込グリル5からプレフィルタ7
a、電子集塵フィルタ7b、オイルミスト除去装置8を
経て上記空気吹出口9に到る通風路10が形成されてお
り、該通風路10の上記オイルミスト除去装置8の背後
(図示上部)に位置して例えば斜流ファン11がファン
モータ11aを介して上記本体ケーシング2の天井パネ
ル部12に吊設されている。
【0027】また、上記斜流ファン11の外周囲には蒸
発器等の空調用熱交換器15が、さらに上記空気吹出口
9には、風向ガイド板14が所定の吹出方向への傾斜角
を有して設けられている。
【0028】以上のように、本実施の形態に係る空気調
和機では、そのカセット型本体ケーシング2の下面部側
吸気・吹出パネル部4中央に方形の空気吸込グリル5
を、また該空気吸込グリル5の外周囲に外周方向に所定
角傾斜した空気吹出口9を各々設けるとともに上記空気
吸込グリル5から空気吹出口9に到る環流型の通風路1
0を形成し、該通風路10の中央に斜流ファン11を、
その外周囲に熱交換器15を各々介設することによっ
て、上記空気吸込グリル5から吸込んだ空気を上記プレ
フィルタ7a、電子集塵フィルタ7b、オイルミスト除
去装置8、熱交換器15を介して集塵、オイルミスト捕
集、熱交換した上で上記空気吹出口9から室内の下方側
床面方向に所定の吹出角度で吹き出すようになってい
る。
【0029】ところで、上述のオイルミスト除去装置8
は、その用途および使用環境に応じて以下の各実施の形
態に示されるように種々の形態に構成される。
【0030】(実施の形態1)図2〜図7は、本願発明
の実施の形態1に係るオイルミスト除去装置8の構成を
示している。
【0031】すなわち、該オイルミスト除去装置8は、
所定幅の長方形状のフレーム部を有する枠体16と、該
枠体16間の前後方向に配設された回転可能な複数本の
支軸17,17・・・と、該支軸17,17・・・に各
々中央部を固定されたオイルミスト捕集グリル18,1
8・・・と、上記オイルミスト捕集グリル18,18・
・・に連係した状態で上記枠体16間の左右方向に配設
された上下2本のグリル作動軸19,19と、該上下2
本のグリル作動軸19,19の相互に反対側の端部に設
けられた断面台形状のグリル開閉部材20,20と、上
記オイルミスト捕集グリル18,18・・・に対応して
図5および図7に示すように設けられるオイル回収ワイ
パー21とから構成されている。
【0032】上記オイルミスト捕集グリル18,18・
・・は、さらに詳細には図5〜図7に示すように、支軸
部付近でクランク状に曲成されているとともに左右方向
に、その全体幅W1の半ピッチW2間隔で並設されてい
る。そして、上記上下21のグリル作動軸19,19の
左右方向への動きにより、例えば図6に示すようなオイ
ルミストの捕集が可能な開状態と、例えば図5および図
7に示すようなオイルミスト捕集グリル18,18・・
・面に捕集・付着されたオイルの回収が可能な閉状態と
の2つの状態に開閉操作されるようになっている。この
開閉操作は、上記グリル開閉部材20,20の作用によ
り、当該オイルミスト除去装置8を上述の空気調和機1
に設置した時に上記開状態となる一方、取り外した時に
上記閉状態となるように構成されている。
【0033】また、上記オイルミスト捕集グリル18,
18・・・には、図4のように多数の穴22,22・・
・が形成され、オイル成分が付着係止されやすいように
なる。
【0034】一方、上記オイル回収ワイパー21は、例
えば図5および図7に示されるように、上記枠体16の
左右方向一端側に設けられたワイヤー駆動用のモータ2
3と、該モータ23によって枠体16の他端側から一端
側に引張駆動されるワイヤー24と、該ワイヤー24の
他端側に設けられ、当該ワイヤー24の引張に応じて上
記閉状態におけるオイルミスト捕集グリル18,18・
・・のオイルミスト捕集面に付着捕集されたオイル成分
を掬い取って行くワイパー部25とから構成されてお
り、該ワイパー部25は、例えば図7に示すように、ボ
ックス状のオイル留め部26の前端側オイル掬い込み口
27とからなっている。そして、上記オイル掬い込み口
27の掬い込み面27aは、上記オイルミスト捕集グリ
ル18,18・・・のオイルミスト捕集面に向かって厚
さを薄くしたテーパ面となっており、確実にオイル成分
を掬い込めるように形成されている。
【0035】したがって、以上の構成のオイルミスト除
去装置8によると、当該オイルミスト除去装置8を上述
の空気調和機1に組み込むと、自動的に上記各オイルミ
スト捕集グリル18,18・・・が、図3および図6の
ように通風が可能な開状態となって空気調和機1の運転
状態におけるオイルミストの捕集が可能となる。一方、
これに対してオイル成分の捕集が進んだ状態において、
取り外すと、図5および図7のように、自動的にオイル
回収ワイパー21によるオイル成分の回収が可能な閉状
態となる。
【0036】そこで、該閉状態において、上記オイルミ
スト捕集グリル18,18・・・を通電加熱して、その
表面のオイル成分を溶かし、続いて上述のオイルのよう
なオイル回収ワイパー21を他端から一端方向に駆動す
ると、上記オイルミスト捕集グリル18,18・・・に
付着したオイル成分が確実にオイル留め部26内にでき
るようになる。
【0037】その結果、相当にオイルミストの発生量の
多い設置環境下でも、頻繁なオイルフィルターの交換
や、空気吸込グリル部の清掃を必要としなくなり、メテ
ナンス作業が容易になる。
【0038】(実施の形態2)図8は、本願発明の実施
の形態2に係るオイルミスト除去装置の構成を示してい
る。
【0039】本実施の形態のものは、例えばオイルミス
ト除去装置8を構成する上記のような通電可能に形成し
た金属又はセラミックよりなるオイル捕集グリル30
を、例えば図8に示すように、同じ構造のオイル捕集グ
リル31本体部の表面に、さらにオイル分解触媒層32
をコーティングすることによって形成し、捕集したオイ
ル成分を触媒で分解できるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0040】該構成において、上記オイル成分を分解す
る触媒としては、例えばCu,Ni,Ag,Pd,P
t,Mn,Rh,Fe,Co,Vのうちから選ばれた1
種以上の金属または金属酸化物、もしくは金属複合酸化
物から構成される油分解機能の高いものが採用される。
【0041】そして、該触媒を利用して捕集したオイル
成分を分解処理するには、先ず上記オイル回収ワイパー
21によってオイルを集める操作を上記金属またはセラ
ミック等よりなるオイル捕集グリル31を50〜100
℃に加熱して行い、オイルを触媒分解する操作を同オイ
ル捕集グリル31を150℃以上に加熱して行う。
【0042】このような構成によると、加熱によりオイ
ルの粘性を低下させ、上記オイル回収ワイパー21によ
って可能な限りオイル捕集グリル31の表面のオイル成
分を掬い取った後、最終的に触媒によってオイル成分が
分解されるので、オイル回収ワイパー21でのオイル成
分の回収が容易になるとともに、オイル回収ワイパー2
1によって回収できなかったオイル成分の処理が容易に
なる。
【0043】(実施の形態3)図9は、本願発明の実施
の形態3に係るオイルミスト除去装置の構成を示してい
る。
【0044】本実施の形態のものは、例えばオイルミス
ト除去装置8を構成する上記のような通電可能に形成し
た金属又はセラミックよりなるオイル捕集グリル30,
31に代えて、例えば図9に示すように、上記実施の形
態2のものと同様のオイル分解機能のある触媒を担持さ
せたアルミ製のフェルト積層体42の両面にヒータ機能
をもったメッシュ構造の加熱体41,41を設けたフィ
ルタ構造のオイル捕集デバイス40によってオイルミス
ト除去装置を構成したことを特徴とするものである。
【0045】このような構成によると、一定期間内連続
してオイルミストを捕集し、十分に捕集された段階で、
定期的に上記オイル捕集デバイス40を加熱し、触媒で
オイル成分を分解させて除去することができる。
【0046】したがって、メンテナンス作業が容易にな
る。
【0047】(実施の形態4)次に図10〜図12は、
本願発明の実施の形態4に係るオイルミスト除去装置の
構成を示している。
【0048】本実施の形態のものでは、オイルミスト除
去装置8を構成するオイル捕集デバイス50を、例えば
図10〜図12に示すように、下方から上方に通気可能
なハニカム構造のオイル分解用触媒部51a〜51d
(51)を相互に対向するコーナ部に備えたユニット構
造の4組の外部ケーシング53a〜53dと、それらの
間に支持される前後2組のアコーデオン構造のオイル捕
集用のフィルター部52a,52b(52)とからな
り、上記2組のフィルター部52a,52b(52)を
上記4組のケーシング53a〜53d間に前後方向に重
合可能かつ左右方向に伸縮可能に設けて支持し、図10
のように前後および左右両方向に拡げた使用状態から必
要に応じて図12のように小さくして箱形に衝合一体化
された外部ケーシング53a〜53d内に収納すること
ができ、かつ、空調機本体の空気吸込口から取り外し可
能としている。そして、同デバイス50を図10のよう
に拡げた状態で空調機本体の空気吸込口に設置して十分
に油を集めた後、同デバイス50を同空調機本体の空気
吸込口から取り外して、例えば図11〜図12のように
先ず左右に縮め、次に前後に縮めることにより順次サイ
ズを小さくして行き、最終的に外部ケーシング53a〜
53dを箱形に一体化するとともに、その中に収納して
電子オーブンレンジ等の加熱装置の中で150〜350
℃に加熱してオイル成分の加熱分解を行うようにしてい
る。
【0049】該構成によると、上記のように図10の状
態で十分にオイル成分を捕集したオイル捕集デバイス5
0を図11から図12のように順次小さく縮小させ、箱
形に一体化された外部ケーシング53a〜53d内に収
納して電子オーブンレンジやオーブン等の加熱装置の中
に入れて加熱し、オイル成分を熱分解させ、触媒部51
(51a〜51d)を通して油煙を分解させるのみの操
作で、簡単にオイル捕集デバイス50の再生が可能とな
り、メンテナンス作業が容易になる。
【0050】(実施の形態5)次に図13〜図16は、
本願発明の実施の形態5に係るオイルミスト除去装置の
構成を示している。
【0051】本実施の形態のものでは、オイルミスト除
去装置8を構成するオイル捕集デバイス60を、例えば
図13〜図16に示すように、対角線方向の一角に下方
から上方に通気可能なハニカム構造のオイル分解用触媒
部61a〜61dをそれぞれ備えた4組の外部ケーシン
グ63a〜63dと、それら4組の外部ケーシング63
a〜63d間に展開状態で配設された図示点線部で4つ
折り可能な耐熱構造のオイル捕集用のフィルター部62
とから構成し、上記4組の外部ケーシング63a〜63
dの相互に対向する2面を開口させることによって図1
3のようにフィルター部62を支持して使用する一方、
該フィルター部62を4分割する上記点線部で4つに折
りたたみ、例えば図15および図16のように箱形に衝
合一体化された外部ケーシング63a〜63d内に収納
可能な構成にして、小さくすることができ、かつ、空調
機の空気吸込口から取り外し可能としている。そして、
同デバイス60を図13および図14のような状態で空
調機本体の空気吸込口に設置し、十分に油を集めた後、
同デバイス60を同空調機本体の空気吸込口から取り外
し、そのフィルター部62を図15および図16のよう
に4分の1に折り畳んでサイズを小さくし、上記のよう
に箱形に一体化した外部ケーシング63a〜63dの中
に収納して電子レンジ等の加熱装置の中で150〜35
0℃に加熱してオイル成分の加熱分解を行うようにして
いる。そして、発生する油煙は触媒部61(61a〜6
1d)で分解処理され、CO2とH2Oとなる。
【0052】該構成によると、図13および図14の状
態で十分にオイル成分を捕集したオイル捕集デバイス6
0を、図15および図16のように折り畳んで重合させ
ることにより小さく縮小させて電子オーブンレンジ等の
加熱装置の中に入れて加熱し、オイル成分を分解させる
のみの操作で、オイル成分をCO2,H2Oに分解蒸発さ
せて除去することができるので、簡単にオイル捕集デバ
イス60の再生が可能となり、メンテナンス作業が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の各実施の形態に共通な適用対象であ
る空気調和機本体の構成を示す断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態1に係るオイルミスト除
去装置の概略平面図である。
【図3】同装置全体の概略断面図(図2のA−A)であ
る。
【図4】同装置のオイル捕集グリルの一部切欠正面図で
ある。
【図5】同装置のオイル回収ワイパー周辺部の断面図で
ある。
【図6】同装置のオイル捕集グリル部の拡大断面図であ
る。
【図7】同装置のオイル回収ワイパーの拡大断面図であ
る。
【図8】本願発明の実施の形態2に係るオイルミスト除
去装置のオイル捕集グリル本体の拡大断面図である。
【図9】本願発明の実施の形態3に係るオイルミスト除
去装置の構成を示す斜視図である。
【図10】本願発明の実施の形態4に係るオイルミスト
除去装置の構成を示す概略斜視図である。
【図11】同装置のオイル分解を目的とした縮小化第1
段階の断面図である。
【図12】同装置のオイル分解を目的とした縮小化第2
段階(最終段階)の断面図である。
【図13】本願発明の実施の形態5に係るオイルミスト
除去装置の構成を示す使用状態の平面図である。
【図14】同装置の使用状態の断面図である。
【図15】同装置のオイル分解を目的とした縮小状態の
断面図である。
【図16】同装置のオイル分解状態の作用を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
8はオイルミスト除去装置、16は枠体、17は支軸、
18はオイルミスト捕集グリル、19はグリル作動軸、
20はグリル開閉部材、21はオイル回収ワイパー、2
5はワイパー部、26はオイル留め部、30,31はオ
イル捕集グリル、32はオイル分解触媒層、40はオイ
ル捕集デバイス、41はアルミ製のフェルト積層体、4
2はメッシュ構造の加熱体、50,60はオイル捕集デ
バイスである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/44 B01J 23/44 A 23/46 311 23/46 311A 23/50 23/50 A 23/72 23/72 A 23/745 35/04 301Z 23/75 23/74 301A 23/755 311A 35/04 301 321A F24F 1/00 F24F 1/00 371Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属またはセラミック等の薄板からなる
    複数枚のオイル捕集グリルを開閉可能に設けることによ
    ってオイルミスト除去構造体を形成するとともに、この
    オイルミスト除去構造体を加熱可能に構成し、かつ該オ
    イルミスト除去構造体の上記複数枚のオイル捕集グリル
    により捕集されたオイル成分を加熱溶融した上で回収す
    るオイル回収用のワイパー手段を設けたことを特徴とす
    るオイルミスト除去装置。
  2. 【請求項2】 複数枚のオイル捕集グリルの表面に、オ
    イル分解触媒成分であるCu,Ni,Ag,Pd,P
    t,Mn,Rh,Fe,Co,Vのうちの1種以上の金
    属または金属酸化物、もしくは金属複合酸化物から構成
    されるオイル分解触媒層を設け、加熱時において、捕集
    したオイルミスト成分を酸化分解させて除去できるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のオイルミスト除
    去装置。
  3. 【請求項3】 複数枚のオイル捕集グリルの表面に多数
    の孔を設けることにより、オイルミストの捕集効率を向
    上させたことを特徴とする請求項1又は2記載のオイル
    ミスト除去装置。
  4. 【請求項4】 オイル捕集グリルに電気的なヒータ機能
    を付加して通電加熱可能に形成すると共に、所定の駆動
    手段によりオイルミスト除去構造体とワイパー手段とを
    相対的に移動させることにより、上記オイル捕集グリル
    面上のオイル成分をオイル回収用のワイパー手段により
    回収するようにしたことを特徴とする請求項1,2又は
    3記載のオイルミスト除去装置。
  5. 【請求項5】 オイル回収用のワイパー手段によりオイ
    ル捕集グリル面上のオイル成分を回収する操作を、当該
    オイル捕集グリルを50〜100℃に加熱して行う一
    方、オイル分解触媒によりオイルミスト成分を酸化分解
    する操作を当該オイル捕集グリルを150℃以上に加熱
    して行うようにしたことを特徴とする請求項2,3又は
    4記載のオイルミスト除去装置。
  6. 【請求項6】 通気可能なハニカム構造のオイル分解触
    媒部と、該オイル分解触媒部を備えた外部ケーシング
    と、伸縮可能なアコーデオン状のオイル捕集グリルとか
    ら構成し、収縮操作により全体のサイズを小さくし、所
    定の加熱装置の中で150〜350℃に加熱することに
    よってオイルの分解を行うことのできるようにしたこと
    を特徴とするオイルミスト除去装置。
  7. 【請求項7】 オイル分解温度に達するまでに発生する
    油煙は、外部ケーシングの中に保持されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項6記載のオイルミスト除去装置。
  8. 【請求項8】 空気調和機の空気を吸い込み口部に搭載
    することにより空気調和機の一部を構成したことを特徴
    とするオイルミスト除去装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101289556B1 (ko) * 2013-01-24 2013-07-24 이경옥 원심력을 이용한 오일미스트 집진기
KR20160045958A (ko) * 2014-10-17 2016-04-28 건국대학교 산학협력단 분진 여과장치

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KR101289556B1 (ko) * 2013-01-24 2013-07-24 이경옥 원심력을 이용한 오일미스트 집진기
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