JPH11289772A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH11289772A
JPH11289772A JP10086253A JP8625398A JPH11289772A JP H11289772 A JPH11289772 A JP H11289772A JP 10086253 A JP10086253 A JP 10086253A JP 8625398 A JP8625398 A JP 8625398A JP H11289772 A JPH11289772 A JP H11289772A
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cpu
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control
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JP10086253A
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Masaki Sakai
正喜 坂居
Sumio Sumoto
澄雄 洲本
Toshio Oka
俊雄 岡
Hiroaki Watano
博昭 綿野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常が発生したCPUを正常なCPUでリセ
ットするための両CPU間を直接接続するリセット専用
信号線が不要であり、また、異常が発生したCPUをリ
セットしてその復旧を試みる間、制御対象の運転制御を
継続できるインバータ装置を得る。 【解決手段】 サブマイコン12に異常が発生した場合
に、メインマイコン8は、サブマイコン12へ制御条件
データ送信要求用の制御線20を所定時間、信号無送信
状態に保持し、リセット手段13が、制御線20におけ
る信号無送信状態の所定時間継続を検出してサブマイコ
ン12をリセットする。また、メインマイコン8は、サ
ブマイコン12がリセットされ、その復旧を試みられる
間、サブマイコン12の異常発生直前に受信した制御条
件データにより、制御対象の運転制御を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のCPUに
て制御を分担する制御方式のインバータ装置に関し、特
に、異常が発生したCPUを正常なCPUによりリセッ
トするリセット機能を備えたインバータ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電動機を可変速制御するインバータ装置
において、複数のCPUにより制御を分担する制御方式
が、例えば、直流入力を交流に変換して出力すると共
に、この出力周波数、電圧等を制御するインバータ部お
よびその制御部からなる動力回路部の制御を担う第1の
CPUと、動力回路部の制御条件を設定する制御条件設
定部の制御を担う第2のCPUとを備え、両CPUの協
調によりインバータ装置全体を制御し、一方のCPUに
暴走するなどの異常が発生した場合には、この異常を生
じたCPUを正常な他方のCPUによりリセットするリ
セット機能を備えた制御方式のものが多用されている。
【0003】インバータ装置を複数のCPUにより制御
を分担する従来の制御例として、例えば、電動機の運転
周波数が制御用マイコンにより演算され、波形形成用マ
イコンへ周波数信号として出力され、波形形成用マイコ
ンでは、受信した周波数信号よりPWM波形を演算して
インバータへ送信すると共に、このPWM波形の周波数
に対応する周波数モニタ信号を制御用マイコンに出力
し、制御用マイコンにおいて、受信した周波数モニタ信
号から得られた周波数と、波形形成用マイコンへ出力し
た前記周波数信号とを比較し、差異がある場合には、波
形形成用マイコンに異常ありと判断して強制的にリセッ
トをかけ、初期状態から両マイコンを再動作させるもの
がある。
【0004】上記従来例は、制御用マイコンにより波形
形成用マイコンを監視し、異常発生と判断された場合
に、これにリセットをかけるものであるが、制御用マイ
コン自身も外部からのノイズにより暴走等の異常が発生
し、波形形成用マイコンへ運転周波数信号を送らなかっ
たり、若しくは、間違った周波数信号を送る等の通信エ
ラ−を起こす恐れがある。制御用マイコンにおける異常
の検出とその処置方法については、一般的には、何らか
の保護装置が作動してインバータ装置を停止させ、両マ
イコンをリセットし、再動作させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ装置
は、以上のように構成されており、動力回路部の制御を
担う第1のCPUを備えた波形形成用マイコンにより、
動力回路部の制御条件を設定する制御条件設定部の制御
を担う第2のCPUを備えた制御用マイコンにおける暴
走等の異常発生を検出できず、何らかの手段により制御
用マイコンの異常発生を検出しても、制御用マイコンと
共に波形形成用マイコンもリセットし、再動作させるよ
うに構成されているので、制御対象が運転途中での停止
を嫌う用途の場合においても、制御用マイコンの動作が
正常な状態に戻るまで、制御対象の運転制御を停止しな
ければならない等の問題点があった。
【0006】また、制御用マイコンと、波形形成用マイ
コン若しくは電源用マイコンとを接続するリセット信号
専用の信号線が必要であり、その分、両マイコン間を接
続する信号線数が増加し、インバータ装置が複雑になる
という問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであり、動力回路部の制御を担う
第1のCPUが、動力回路部の制御条件を設定する制御
条件設定部の制御を担う第2のCPUの異常発生を検出
し、これをリセットしてその復旧を試みる間、制御対象
の運転制御を継続できるインバータ装置を得ることを目
的とする。
【0008】また、CPUと第2のCPUとを直接接続
するリセット専用の信号線が不要なインバータ装置を得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるイン
バータ装置は、直流入力を交流に変換して出力し、その
出力周波数および出力電圧を制御可能な動力回路部と、
該動力回路部の制御条件を設定する制御条件設定部とを
備え、前記動力回路部が、該動力回路部の制御を担う第
1のCPUを、前記制御条件設定部が、該制御条件設定
部の制御を担う第2のCPUおよび該第2のCPUのリ
セット手段を有し、前記第1のCPUと前記第2のCP
Uとは、前記第1のCPUから前記第2のCPUへ制御
条件データの送信を要求する送信要求信号を送信する送
信要求信号線および前記第2のCPUから前記第1のC
PUへ要求された前記制御条件データをシリアルに送信
するシリアル送信線で接続され、かつ、前記リセット手
段が前記送信要求信号線に前記第2のCPUと並列に接
続されており、前記第1のCPUが、前記シリアル送信
線を介して要求した前記制御条件データを受信できなか
った場合、若しくは、前記第2のCPUから送信された
データに異常を検出した場合には、前記送信要求信号線
を介して前記リセット手段を動作させ、前記第2のCP
Uをリセットするものである。
【0010】第2の発明に係わるインバータ装置は、第
1の発明に係わるインバータ装置において、第1のCP
Uが、要求した制御条件データを第2のCPUから受信
できなかった場合、若しくは、前記第2のCPUから送
信されたデータに異常を検出した場合には、前記第2の
CPUの異常発生と判断して、前記第2のCPUへの制
御条件データの送信要求を中止し、前記リセット手段を
動作させて前記第2のCPUをリセットすると共に、前
記第2のCPUの復旧を試みる間、前記第2のCPUの
異常発生と判断する直前に前記第2のCPUから送信さ
れた制御条件にて制御対象の運転制御を継続するもので
ある。
【0011】第3の発明に係わるインバータ装置は、第
1又は第2の発明に係わるインバータ装置において、第
1のCPUが、第2のCPUから通信内容コード、制御
条件データ、および、前記通信内容コードと前記制御条
件データのEXORデータからなる通信データブロック
を受信し、受信した前記通信データブロックにおける前
記通信内容コードと前記制御条件データのEXORデー
タを演算し、該演算により得られたEXORデータと前
記受信したEXORデータとを比較して一致しなければ
前記第2のCPUを異常と判断するものである。
【0012】第4の発明に係わるインバータ装置は、第
1又は第2の発明に係わるインバータ装置において、第
1のCPUが、第2のCPUから、通信内容コード、制
御条件データ、および、前記通信内容コードと前記制御
条件データのEXORデータからなる通信データブロッ
クを受信し、受信した前記通信データブロックにおける
前記通信内容コードと前記制御条件データとからEXO
Rデータを演算し、該演算により得られたEXORデー
タと前記受信したEXORデータとを比較して一致しな
ければ、引続き、通信データブロックを受信してEXO
Rデータの演算および該演算により得られたEXORデ
ータと受信したEXORデータとの比較を繰返し、一致
しない割合が所定の基準以上であれば、前記第2のCP
Uを異常と判断するものである。
【0013】第5の発明に係るインバータ装置は、第1
乃至第4の発明の少なくとも何れかに記載のインバータ
装置において、リセット手段が、送信要求信号線を介し
て第1のCPUから第2のCPUへ送信される送信要求
信号を監視し、送信要求信号の送信停止状態が所定時間
継続したら、前記第2のCPUをリセットするものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1を図1に基づき説明する。図1は二つのCPUに
より制御を分担したインバータ装置の回路構成を示すブ
ロック図、図2は図1に示したインバータ装置の動作を
示すフローチャート、図3はインバータ装置の動作タイ
ミングチャートである。
【0015】図1において、1は交流電源、2は交流電
源1から入力された交流を直流に変換し、この直流を交
流に再変換し、その出力周波数および出力電圧を制御可
能な動力回路部、3は動力回路部2の制御条件を設定す
る制御条件設定部、4はインバータ部7の交流出力によ
り駆動される制御対象としての誘導電動機である。5は
誘導電動機4と一体に構成された電動機用ブレーキであ
る。
【0016】動力回路部2は、交流入力を直流に変換し
て出力する整流回路6、整流回路6から出力された直流
を交流に再変換して出力するインバータ部7、インバー
タ部7へ所定の周波数のPWM信号を出力し、インバー
タ部7の出力周波数、電圧等を制御すると共に、動力回
路部2の制御全般を担う第1のCPUを備えたメインマ
イコン8、交流入力を電動機用ブレ−キ5の電源として
整流すると共に、メインマイコン8により制御されるブ
レ−キON/OFFスイッチを内蔵したブレ−キ電源回
路9、温度検出装置10、マイコン用電源等により構成
されている。
【0017】制御条件設定部3は、制御条件設定部3の
制御全般を担う第2のCPUを備えたサブマイコン1
2、サブマイコン12のリセット手段としてのリセット
回路13、誘導電動機4の運転、停止及び運転周波数f
等の設定用の入力端子14、運転周波数と加減速時間設
定用の内蔵ボリウム15、運転状態を表示するLED1
6、運転状態のデジタル表示及び運転条件の設定を行う
オプションと通信を行う為の通信端子17から構成され
ている。
【0018】18、19はそれぞれメインマイコン8と
サブマイコン12とを接続するシリアル送信線であり、
シリアル送信線18はサブマイコン12からメインマイ
コン8へ、シリアル送信線19はメインマイコン8から
サブマイコン12へシリアルデータを送信する。20は
メインマイコン8とサブマイコン12とを接続し、例え
ば、メインマイコン8からサブマイコン12へ制御条件
データの送信を要求する送信要求信号を送信する等、シ
リアル送信線18、19におけるシリアルデータの送信
タイミングを制御する送信要求信号線としての制御線で
ある。
【0019】メインマイコン8とサブマイコン12とは
同一のクロックによりシリアルデータ通信を行うクロッ
ク同期式であり、また、それぞれ独立した送信部と受信
部を備え、シリアル送信線18、19で接続されている
ので、送信と受信を同時に行える。
【0020】次に、図1により、動作について説明す
る。まず、誘導電動機4の運転、停止、及び運転周波数
f等の運転条件は、制御条件設定部3における入力端子
14から信号として入力され、内蔵ボリウム15により
設定され、あるいは外部のオプションにて設定されたデ
−タを通信端子17を経由して入力され、サブマイコン
12に取込まれて演算され、制御条件データとしてシリ
アル信号によりシリアル送信線18を介してメインマイ
コン8に出力される。
【0021】メインマイコン8は、受信した制御条件デ
ータより、電動機4の駆動用PWM波形22を演算によ
り求め、インバ−タ部7へ送信する共に、ブレ−キ電源
回路9に信号を送信してブレ−キ5への入力をON/O
FFする。また、メインマイコン8は、現状の運転周波
数fや運転時間t、電源投入回数n等の制御状況デ−タ
をシリアル信号によりシリアル送信線19を介してサブ
マイコン12に出力し、サブマイコン12は受信した制
御状況デ−タに基づき、LED11を点灯させ、また、
通信端子17と信号授受を行い、オプションにてデ−タ
を表示させる。
【0022】メインマイコン8とサブマイコン12との
通信は、指定された時間ごとに繰返し行う。制御線20
は、無通信時において、HI(ハイ)の状態にあり、シ
リアル送信線18、19におけるデータ送信のタイミン
グは、制御線20の信号状態をLO(ロー)にすること
により知らせる。即ち、メインマイコン8はサブマイコ
ン12へ送信要求信号を送信して制御条件データの送信
を要求するが、この送信要求信号とは、制御線20の信
号状態をLOにすることであり、制御線20の信号状態
がLOになる時点をデ−タを送信するタイミングとし、
LOの状態にある間に、シリアル送信線18を介してサ
ブマイコン12からメインマイコン8へ制御条件データ
がシリアル送信されると共に、シリアル送信線19を介
してメインマイコン8からサブマイコン12へ制御状況
データがシリアル送信される。
【0023】この通信では、1つの通信項目が、通信内
容コ−ド、デ−タ、通信内容コ−ドとデ−タとのEXO
Rデータ(排他的論理和としてのデータ)にて構成され
た通信ブロックからなり、通信内容コ−ド、デ−タ、E
XORデータの順にシリアル信号として送受信する。メ
インマイコン8は、この通信ブロックを受信すると、通
信内容コ−ドとデ−タとのEXORデ−タを演算し、こ
の演算したEXORデ−タと受信したEXORデータと
を比較し、一致すれば受信した通信ブロックが正常、一
致しなければ異常と判断する。
【0024】なお、サブマイコン12がメインマイコン
8の要求に応答せず、制御条件データがメインマイコン
8へ送信されなかった場合、若しくは、演算したEXO
Rデ−タと受信したEXORデータとが一致せず、受信
データに誤りが発見された場合には、メインマイコン8
は、サブマイコン12にノイズ等の影響による暴走等の
異常発生と判断して、制御線20を介して送信要求を停
止させると共に、リセット回路13を動作させ、リセッ
ト回路13によりリセット信号線21を介してサブマイ
コン12をリセットする。即ち、メインマイコン8は、
制御線20を所定時間以上、HIの状態に保持し、HI
の状態が所定時間以上継続すると、リセット回路13が
サブマイコン12をリセットする。
【0025】次に、図2に示したフローチャートに従
い、メインマイコン8の動作を中心に説明する。図にお
いて、メインマイコン8は、ステップ100で、動作を
開始し、ステップ101でフラグF1、F2を、F1=
0、F2=0にセットし、ステップ102で初期通信を
行う。次に、ステップ103で、ステップ102におけ
る初期通信が、所定の時間内に、例えば、500ms以
内に終了できたか否かを判断し、Yesであれば、ステ
ップ104で、F1=3にリセットし、ステップ105
で定常通信を行う。
【0026】初期通信とは、通信開始に際して、メイン
マイコン8からサブマイコン12への送信開始コード、
初期送信コードとパラメータおよびそのデータ、送信終
了コード等の送信、サブマイコン12からメインマイコ
ン8への上記各種コードを正しく受信したか否かの判断
結果コードの送信等、通信環境設定のための一連の送受
信を指す。定常通信とは、サブマイコン12からメイン
マイコン8への制御条件データの送信、即ち、誘導電動
機4の運転、停止および運転周波数fをデジタル値に変
換した情報、その他イベント情報等の送信、メインマイ
コン8からサブマイコン12への制御状況データの送
信、即ち、運転周波数、エラー履歴等の情報の送信等、
一連の送受信を指す。
【0027】なお、上記、初期通信および定常通信にお
いて授受されるデータは、各通信項目ごとに、通信内容
コ−ド、デ−タ、通信内容コ−ドとデ−タとのEXOR
データにて構成された通信ブロックを為し、初期通信の
場合には、通信が正常に終了するまで、約500msの
間、エンドレスに行われ、定常通信の場合には、1回の
定常通信において、50個の通信ブロックが連続して送
受信される。なお、データ送受信のタイミングは、メイ
ンマイコン8から制御線20を介してサブマイコン12
へ送信される送信要求信号、即ち、メインマイコン8が
制御線20をLO(ロー)の状態にすることによる。
【0028】次に、ステップ106で、ステップ105
における定常通信において、サブマイコン12から制御
条件データが送信されたか否かを判断するが、この判断
は、連続して受信した50個の通信ブロックのうちに、
周期的に入力されるはずの誘導電動機4の運転、停止お
よび運転周波数fに関する通信項目が一回でも入力され
たか否かにより、一回でも入力された(Yes)なら
ば、制御条件データが送信されたものと判断する。次
に、ステップ107で、受信した50個の通信ブロック
について、通信内容コードとデータから演算により求め
たEXORデータと受信したEXORデータとを逐次比
較し、50回の比較において一回でも一致すれば、正常
に定常通信が行われたものと判断する。
【0029】ステップ107で、定常通信が正常に行わ
れたものと判断されたら、ステップ108で、定常通信
を続行するか否かを判断し、続行する(Yes)であれ
ば、ステップ109でフラグF2を、F2=0にリセット
し、ステップ105に戻り、定常通信を繰返す。
【0030】なお、ステップ103で、初期通信が所定
の時間内に終了できなかった(No)と判断された場合
には、ステップ114でF1=F1+1を実行し、ステッ
プ111へ進む。また、ステップ106で、サブマイコ
ン12から制御条件データが送信されなかった(No)
と判断された場合には、さらに、ステップ107で、定
常通信が正常に行われなかった(No)たと判断された
場合には、ステップ110でF2=F2+1を実行し、ス
テップ111へ進む。
【0031】ステップ111では、フラグF1、F2が、
F1=5若しくはF2=1であるか否かを判断する。F1
<5若しくはF2<1であれば、ステップ112で、通
信エラーモード、即ち、サブマイコン12のリセットモ
ード等を設定し、ステップ113で、サブマイコン12
のリセット操作を行うと共に、初期通信モードを設定
し、ステップ102に戻り、ステップ102の初期通信
から再度、実行する。
【0032】ステップ111にて、F1=5若しくはF2
=1であれば、致命的な通信エラー、即ち、サブマイコ
ン12の復旧不可能と判断し、ステップ115で通信エ
ラーに対する処置を行い、ステップ116でメインマイ
コン8の動作を終了する。なお、ステップ111におけ
るF1=5若しくはF2=1なる判断条件は、ステップ1
02の初期通信において、動作開始時においては5回、
動作途中においては2回連続して通信エラーが発生した
場合に、若しくは、ステップ105の定常通信において
2回連続して通信エラーが発生した場合に、致命的な通
信エラーの発生と判断することを意味する。
【0033】また、動力回路部2には、正しい定常通信
にて得られた最新の制御条件データを、更新して一時保
管するレジスタ(図示せず)を備えており、ステップ1
13でサブマイコン12をリセットし、これが復旧する
までの間、メインマイコン8はレジスタに保管された通
信エラ−直前の制御条件データに基づき、インバータ7
へのPWM波形22の出力等の所定の動作を続行する。
【0034】図3に示したタイムチャートにより、サブ
マイコン12の異常発生時におけるインバータ装置の動
作について説明する。図3Aは、制御条件設定部3にお
ける入力端子14から入力された誘導電動機4の操作信
号入力であり、t0は運転開始時点、teは運転停止時点
を示す。図3Bは、メインマイコン8がサブマイコン1
2から受信した出力周波数に関する制御条件データであ
り、t1、t2間は、サブマイコン12に異常が発生し、
リセットにより復旧するまでの間、前記データを受信し
ていないことを示す。
【0035】図3C、図4Dはそれぞれインバータ部7
の出力周波数fを示すものであり、図3Cは制御条件デ
ータが受信されない間、インバータ部7への出力を中止
した従来の制御例、図4Dはサブマイコン12の異常発
生直前の制御条件データDnに基づき制御を続行した実
施の形態1の制御例を示す。図3Cと図4Dとの比較よ
り明らかのごとく、実施の形態1、即ち、本発明の制御
例の場合には、リセットされたサブマイコン12が復旧
し、制御条件データの送信を再開するまでの間、異常発
生直前の制御条件データDnに基づき制御を続行するの
で、制御対象である誘導電動機4が運転途中での停止を
嫌う用途に適した装置が得られる。
【0036】以上のように、実施の形態1におけるイン
バータ装置は、サブマイコン12をリセットする場合に
おいて、メインマイコン8が制御線20をHIの状態に
所定時間以上保持することにより、リセット回路13が
サブマイコン12をリセットする方式としたので、即
ち、メインマイコン8からサブマイコン12への送信要
求信号の出力の代わりに、同じ制御線20を用いて、リ
セット指令信号を出力することができ、メインマイコン
8とサブマイコン12とを直接接続するリセット信号送
信専用線が不要であり、信号線を減ずることができ、配
線が簡略化できる。
【0037】また、上記のごとく、制御線20を所定時
間以上、無通信状態に保持した状態でもって、リセット
を指示できるので、回路構成も簡単となり、メインマイ
コン8における異常時の処置に関するプログラムを簡略
化できる。
【0038】なお、図2に示したフローチャートにおけ
るステップ107で、受信した50個の通信ブロックに
ついて、通信内容コードとデータから演算により求めた
EXORデータと受信したEXORデータとを逐次比較
し、50回の比較において一回でも一致すれば、正常な
定常通信が行われたものと判断したが、例えば、40回
の逐次比較のうち、20回以上、EXORデータが一致
する場合に正常な定常通信が行われたものと判断する
等、この正常な定常通信が行われたか否かの判断基準を
任意に変更して運用できることは説明するまでもない。
【0039】
【発明の効果】第1の発明によれば、第2のCPUに異
常発生と判断された場合において、第1のCPUが、前
記第2のCPUへ制御条件データの送信要求信号を送信
する送信要求信号線を介してリセット手段を動作させ、
前記第2のCPUをリセットするようにしたので、前記
第1のCPUと前記第2のCPUとを直接接続するリセ
ット信号線が不要であり、制御装置を簡略化できる効果
がある。
【0040】又、第2の発明によれば、第1のCPU
が、第2のCPUに異常発生と判断した場合において、
リセット手段を動作させて前記第2のCPUをリセット
すると共に、前記第2のCPUの復旧を試みる間、異常
発生と判断する直前に前記第2のCPUから送信された
制御条件にて運転制御を継続するようにしたので、第2
のCPUに異常が発生しても、主回路部の運転を安易に
停止する必要がなく、優れた運転制御が可能なものが得
られる効果がある。
【0041】又、第3の発明によれば、第1のCPUに
て、第2のCPUから受信した通信内容コード、デー
タ、および前記通信内容コードと前記データとのEXO
Rデータからなる通信データブロックにおける、前記通
信内容コードと前記データとを演算して得たEXORデ
ータと前記受信したEXORデータと比較し、一致しな
ければ前記第2のCPUの異常と判断したので、第2の
CPUの異常発生を容易かつ簡便に検出できるものが得
られる効果がある。
【0042】又、第4の発明によれば、第1のCPUに
て、演算したEXORデータと受信したEXORデータ
との比較を繰返し、一致しない回数が、所定基準以上で
あれば第2のCPUに異常発生と判断したので、第2の
CPUの暴走等に起因する重度の異常発生とは異なる、
例えば、シリアル信号線がノイズを拾った場合における
軽度の異常発生時等に、前記第2のCPUの不要なリセ
ットを防止できるものが得られる効果がある。
【0043】又、第5の発明によれば、リセット手段に
て、送信要求信号線を介して第1のCPUから第2のC
PUへ送信される送信要求信号を監視し、送信要求信号
の送信停止状態が所定時間継続したら、前記第2のCP
Uをリセットするようにしたので、前記第1のCPUか
ら前記第2のCPUへの制御条件データの送信要求を所
定時間中止するだけで前記リセット手段を動作させるこ
とができ、第1のCPUからのリセット指令を含む、通
信異常復旧のためのプログラムを簡易化できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1としてのインバータ
装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したインバータ装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】 インバータ装置の動作タイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
2 動力回路部、3 制御条件設定部、7 インバ−タ
部、8 メインマイコン12 サブCPU、13 リセ
ット回路、14 入力端子、18、19 シリアル信号
線、20 送信要求信号線、21 リセット線、22
PWM波形信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿野 博昭 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流入力を交流に変換して出力し、その
    出力周波数および出力電圧を制御可能な動力回路部と、
    該動力回路部の制御条件を設定する制御条件設定部とを
    備え、前記動力回路部は、該動力回路部の制御を担う第
    1のCPUを、前記制御条件設定部は、該制御条件設定
    部の制御を担う第2のCPUおよび該第2のCPUのリ
    セット手段を有し、前記第1のCPUと前記第2のCP
    Uとは、前記第1のCPUから前記第2のCPUへ制御
    条件データの送信を要求する送信要求信号を送信する送
    信要求信号線および前記第2のCPUから前記第1のC
    PUへ要求された前記制御条件データをシリアルに送信
    するシリアル送信線で接続され、かつ、前記リセット手
    段が前記送信要求信号線に前記第2のCPUと並列に接
    続されており、前記第1のCPUが、前記シリアル送信
    線を介して要求した前記制御条件データを受信できなか
    った場合、若しくは、前記第2のCPUから送信された
    データに異常を検出した場合には、前記送信要求信号線
    を介して前記リセット手段を動作させ、前記第2のCP
    Uをリセットすることを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインバータ装置におい
    て、第1のCPは、要求した制御条件データを第2のC
    PUから受信できなかった場合、若しくは、前記第2の
    CPUから送信されたデータに異常を検出した場合に
    は、前記第2のCPUの異常発生と判断して、前記第2
    のCPUへの制御条件データの送信要求を中止し、前記
    リセット手段を動作させて前記第2のCPUをリセット
    すると共に、前記第2のCPUの復旧を試みる間、前記
    第2のCPUの異常発生と判断する直前に前記第2のC
    PUから送信された制御条件にて制御対象の運転制御を
    継続することを特徴とするインバータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のインバ
    ータ装置において、第1のCPUは、第2のCPUから
    通信内容コード、制御条件データ、および、前記通信内
    容コードと前記制御条件データのEXORデータからな
    る通信データブロックを受信し、受信した前記通信デー
    タブロックにおける前記通信内容コードと前記制御条件
    データのEXORデータを演算し、該演算により得られ
    たEXORデータと前記受信したEXORデータとを比
    較して一致しなければ前記第2のCPUを異常と判断す
    ることを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のインバ
    ータ装置において、第1のCPUは、第2のCPUか
    ら、通信内容コード、制御条件データ、および、前記通
    信内容コードと前記制御条件データのEXORデータか
    らなる通信データブロックを受信し、受信した前記通信
    データブロックにおける前記通信内容コードと前記制御
    条件データとからEXORデータを演算し、該演算によ
    り得られたEXORデータと前記受信したEXORデー
    タとを比較して一致しなければ、引続き、通信データブ
    ロックを受信してEXORデータの演算および該演算に
    より得られたEXORデータと受信したEXORデータ
    との比較を繰返し、一致しない割合が所定の基準以上で
    あれば、前記第2のCPUを異常と判断することを特徴
    とするインバータ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の少なくとも何れ
    かに記載のインバータ装置において、リセット手段は、
    送信要求信号線を介して第1のCPUから第2のCPU
    へ送信される送信要求信号を監視し、送信要求信号の送
    信停止状態が所定時間継続したら、前記第2のCPUを
    リセットすることを特徴とするインバータ装置。
JP10086253A 1998-03-31 1998-03-31 インバータ装置 Pending JPH11289772A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101188530B1 (ko) 2011-01-17 2012-10-05 엘에스산전 주식회사 키패드와 다수의 인버터간 통신 방법 및 그 시스템
KR20220067221A (ko) * 2020-11-17 2022-05-24 엘에스오토모티브테크놀로지스 주식회사 제어 장치의 동작 불능시에도 동작 가능한 dc-dc 컨버터 시스템 및 이의 동작 방법

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