JP2001282569A - インタフェース装置及びその自己診断方法 - Google Patents

インタフェース装置及びその自己診断方法

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JP2001282569A
JP2001282569A JP2000091942A JP2000091942A JP2001282569A JP 2001282569 A JP2001282569 A JP 2001282569A JP 2000091942 A JP2000091942 A JP 2000091942A JP 2000091942 A JP2000091942 A JP 2000091942A JP 2001282569 A JP2001282569 A JP 2001282569A
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JP2000091942A
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Hiroyuki Tsujimoto
廣幸 辻本
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不具合のある装置の電気的な接続を未然に防ぐ
自己診断機能を備えたインタフェース装置を提供するこ
と。 【解決手段】自己診断回路16は、接続手続きに先立っ
て自己診断モードが成立するときに自装置の自己診断処
理を実行し、その診断結果に基づいて自装置に異常があ
る場合にデータ転送制御回路14の接続手続きを実行し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の機器を接続
するIEEE1394等のインタフェース装置における
自己診断機能に関するものである。
【0002】近年、ネットワークを構成する機器には、
そのネットワークの構成を容易に変更するためにIEE
E1394等のインタフェース装置が備えられている。
このようなインタフェース装置はホット・プラグ機能を
備え、それによりネットワークに接続された機器が稼働
状態のままで新たな機器の接続、及び機器の取り外しを
行うことができる。しかし、インタフェース装置に異常
がある機器をネットワークに接続する、又は接続されて
いる機器のインタフェース装置に異常が発生すると、そ
のインタフェース装置によってデータ転送ができなくな
るばかりか、ネットワークを構成する全ての機器が動か
なくなってしまうことがある。この様な状態に陥ること
を防ぐために、インタフェース装置には接続を開始する
ために自装置が正常か否かを判断する自己診断機能を備
えることが望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータやデジタ
ルビデオカメラ、カラーページプリンタ等の周辺機器に
は、IEEE1394規格等によってデータ転送を行う
インタフェース制御装置が備えられている。このような
インタフェース装置は、機器の接続・切り離しを容易に
行うためにホット・プラグ機能を有している。即ち、イ
ンタフェース装置は、自分のポート(ソケット)に新た
なノードの接続があるかを監視しており、新たな機器
(インタフェース装置)の接続が検知されると、ネット
ワーク全体に対してバスリセットを通知する。これによ
り、ネットワークに接続された各機器のインタフェース
装置は、ネットワーク構造(トポロジ)の再認識を行う
動作を行って接続された全ての機器を認識し、それによ
って新たなトポロジを持つネットワークが構築される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、故障してい
るインタフェース装置を備えた装置をネットワークを構
成する装置に接続すると、その接続した装置(故障して
いるインタフェース装置)がネットワーク全体に影響を
与えてしまう場合がある。例えば、IEEE1394規
格に準拠したインタフェース装置の場合、新たな装置が
接続されるとバスリセットを発生して転送を一旦中断さ
せる。このため、故障している装置を接続した場合はバ
スリセットを何度も繰り返してしまい、タイムアウトに
よってバスリセット手順が終了するまでに長い時間がか
かり、この間転送が中断してしまう可能性がある。それ
は、異常のあるケーブルにより機器を接続した場合や、
トポロジが変更されなくても何らかの要因である装置が
故障した場合に、同様に発生する。
【0005】そして、ある装置の故障などで不具合が発
生した場合にどこの装置に問題があるか調べる際に、接
続手続きが不安定な状態では、接続したままでは原因を
調べるのは困難である。このため、装置1つ1つを接続
し直したりして不具合のある箇所(装置,ケーブル)を
探し出さなければならず、手間がかかっていた。また、
どの装置で不具合が発生していると特定できたとして
も、不具合内容を容易に特定することはできなかった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は不具合のある装置の電気
的な接続を未然に防ぐ自己診断機能を備えたインタフェ
ース装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、複数の機器を接続したネ
ットワークへ自装置を電気的に接続するために所定の接
続手続きを実行するインタフェース装置において、前記
接続手続きに先立って自己診断モードが成立するときに
自装置の自己診断処理を実行する自己診断回路を備え、
前記自己診断回路の診断結果に基づいて自装置に異常が
ある場合に前記接続手続きを実行しない。このように、
接続手続きに先立って自己診断を行うことにより、自装
置に異常がある場合にその異常が接続によりネットワー
ク全体に影響を与えるのを防ぐ。
【0008】請求項2に記載の発明のように、前記ネッ
トワークに接続された後、前記自己診断モードが成立す
るときに前記自己診断処理を実行し、該診断結果に基づ
いて自装置に異常があるときには、少なくとも他の機器
のデータ転送を妨げない部分の動作を停止するようにし
た。これにより、他の装置の転送動作を妨げない。
【0009】請求項3に記載の発明のように、前記機器
と接続される複数のポートを有し、前記接続手続きを実
行して接続したネットワークに対してデータの送受信を
行うデータ転送制御回路を備え、前記自己診断回路は、
前記複数のポートのうちの2つをループ接続し、該ルー
プ接続を介して前記データ転送制御回路の送信側回路か
ら受信側回路へデータを転送して該データ転送制御回路
の診断を実行する。これにより、ポートをループ接続す
ることで、機械的に接続する前に自装置単体で自己診断
を行うことができ、異常がある機器をネットワークに接
続することを防止する。
【0010】請求項4に記載の発明は、複数の機器を接
続したネットワークへ自装置を電気的に接続するために
所定の接続手続きを実行するインタフェース装置の自己
診断方法であって、前記接続手続きに先立って自己診断
モードが成立するときに、複数のポートのうちの2つを
ループ接続し、該ループ接続を介して送信側から受信側
へデータを転送し、受信データと送信データとを比較す
る。このように、接続手続きに先立って自己診断を行う
ことにより、自装置に異常がある場合にその異常が接続
によりネットワーク全体に影響を与えるのを防ぐ。ま
た、ポートをループ接続することで、機械的に接続する
前に自装置単体で自己診断を行うことができ、異常があ
る機器をネットワークに接続することを防止する。
【0011】請求項5に記載の発明のように、前記ネッ
トワークに接続されるポートの直流特性診断及び交流特
性診断とデータ転送制御回路内のデータ転送診断のうち
の少なくとも1つをその構成に応じて実行する。これに
より、データ転送制御回路の詳しい診断が行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図11に従って説明する。図1は、シリ
アルインタフェースの一つであるIEEE1394に準拠したデ
ータ転送を行うシステム構成図である。
【0013】このシステムは、パーソナルコンピュータ
1、周辺装置としてのデジタルVTR2、プリンタ3、
デジタルカメラ4を含む。各装置1〜4はIEEE1394規格
に準拠したデータ転送を可能にするためのインタフェー
ス装置を備え、それらがIEEE1394バスケーブル5a,5
b,5cにより接続されたネットワークを構成してい
る。各機器のインタフェース装置は、ネットワーク上の
ノードとして機能する。
【0014】図2は、コンピュータ1の構成の一部を示
すブロック回路図である。コンピュータ1は、マイクロ
プロセッシングユニット(以下、MPUという)11、
表示装置12、入力装置13、IEEE1394用インタフェー
ス装置14を含み、それらは内部バス15を介して相互
に接続されている。
【0015】インタフェース装置14は、自装置が正常
か否かを診断する自己診断回路16を備えている。自己
診断回路16は、その時々のインタフェース装置14の
状態が予め自己診断の開始条件として設定された状態と
一致する場合に、インタフェース装置14の診断を実施
する。そして、インタフェース装置14は、自己診断回
路16の診断結果に基づいて自装置に異常が無い場合、
自装置に対する機器の接続を検出するべくバスリセット
を発生させる。そして、バスリセットが正常に完了する
と、パケット転送動作を開始する。
【0016】一方、インタフェース装置14は、診断結
果に基づいて自装置に異常がある場合、自装置の機能の
全て或いは一部を停止させるとともに、診断結果を上位
装置であるMPU11に割り込み等の方法を用いて通知
し、MPU11は通知された自己診断結果を表示装置1
2に表示する。
【0017】機能の一部を停止する場合、異常箇所に応
じた部分の動作を停止する。即ち、ケーブルと接続され
る部分(ポート)又は物理層回路に異常があれば全ての
データ転送を行うことができないため、全ての機能を停
止する。また、複数のポートのうちの一部に異常があれ
ば、その異常のあるポートのみデータ転送不能にするこ
とで、正常なポートに接続された機器とのデータ転送が
可能になる。また、リンク層回路から上位装置側の回路
(この場合はMPU11側の回路)に異常がある場合、
コンピュータ1と周辺機器2〜4との間でのデータ転送
は不能となるが、物理層回路から周辺機器側の回路を動
作させておくことで、コンピュータ1を介してVTR2
とプリンタ3又はカメラ4の間のデータ転送が可能にな
る。更に、IEEE1394規格には複数の転送速度が規定され
ているため、高速なデータ転送を行う部分に異常があっ
ても、低速のデータ転送を行う部分を動作させておくこ
とで、インタフェース装置14の異常がシステム全体に
影響を与えることを防ぐことができるからである。
【0018】自己診断の開始条件は、インタフェース装
置14への電源供給、パワーセーブモードの開始及び終
了、バスの異常検知等である。インタフェース装置14
の動作電源は、パーソナルコンピュータ1から、デジタ
ルVTR2又はプリンタ3を動作させることでケーブル
5a,5bを介して供給される。インタフェース装置1
4は、電源が供給されると図3のフローチャートに示す
ステップ21〜29に従って自己診断とそれに基づく処
理を含む電源投入シーケンスを実行する。
【0019】即ち、インタフェース装置14は、ステッ
プ21において初期設定を行う。この時、自己診断回路
16は、自己診断のための初期設定を実行する。初期設
定が終了すると、ステップ22において、インタフェー
ス装置14は、自己診断回路16による自己診断処理を
実行する。
【0020】次に、ステップ23において、インタフェ
ース装置14は自己診断結果に基づいて自装置14にエ
ラー、即ちデータ転送機能に異常があるか否かを判断
し、自装置14に異常があればステップ24においてエ
ラーがあることとそのエラー内容を上位装置(MPU1
1)へ通知する。一方、自装置14に異常が無い場合、
ステップ23からステップ25に移る。
【0021】ステップ25において、インタフェース装
置14は、接続認識信号TPBIASをセット(=1)
する。この信号TPBIASは、装置間(図1において
コンピュータ1とディジタルVTR2及びプリンタ3
間)のデータ転送が可能か否かを示す信号であり、各装
置のインタフェース装置から相互に出力される。例え
ば、図1のVTR2のインタフェース装置は、コンピュ
ータ1のインタフェース装置14からセットされた信号
TPBIASを受け取ると、セットした信号TPBIA
Sをコンピュータ1のインタフェース装置14へ出力す
る。これにより、コンピュータ1とVTR2のインタフ
ェース装置は、互いに電気的に接続され、データ転送が
可能であることを互いに認識する。
【0022】次に、ステップ26において、インタフェ
ース装置14は、接続されデータ転送が可能な機器の検
出を行うべくバスリセットを発生する。このバスリセッ
トに応答したインタフェース装置によるトポロジのネッ
トワークが構築される。即ち、インタフェース装置14
は、ステップ27においてバスリセットが正常に完了し
たと判断した場合、パケット転送動作を開始する。
【0023】一方、ステップ27においてバスリセット
が正常に完了していない場合、インタフェース装置14
はステップ27からステップ28に移る。そのステップ
28において、インタフェース装置14はバスリセット
の発生回数が予め設定された回数nを越えたか否かを判
断する。そして、バスリセット回数がn回を越えていな
い場合、インタフェース装置14はステップ26に戻っ
て再びバスリセットを発生する。
【0024】また、ステップ28においてバスリセット
回数がn回を越えている場合、インタフェース装置14
はステップ29に進み、そのステップ29においてエラ
ーを上位装置であるMPU11へ通知し、そのMPU1
1は通知されたエラーを表示装置12に表示する。これ
により、コンピュータ1のインタフェース装置14には
異常がないが、他の周辺装置2〜4のインタフェース装
置またはケーブル5a〜5cに異常があることが解る。
【0025】次に、パワーセーブモードの開始及び終了
を開始条件とする自己診断について説明する。パワーセ
ーブモードは、コンピュータ1又はインタフェース装置
14の全ての機能又は所定の動作速度を必要としないと
きにコンピュータ1の消費電力を抑えるモードである。
このモードは、インタフェース装置14がデータ転送を
一定時間以上行わないときや、コンピュータ1の入力装
置13が一定時間以上操作されないときなどに開始さ
れ、データ転送の再開指示や入力装置13の操作又は高
速な動作が必要になると終了する。パワーセーブモード
が開始されると、所定の回路(例えば、データ転送の再
開に必要な回路、コンピュータ1が再動作又は低速で動
作させる回路)以外への電源供給が停止(又は電圧低
下)され、これによりコンピュータ1の消費電力を抑え
る。
【0026】インタフェース装置14は、このパワーセ
ーブモードの開始及び終了を検知し、自己診断を実行す
る。インタフェース装置14は、パワーセーブモードを
開始するときの自己診断において、図3のステップ22
及び23と必要に応じてステップ24を実行した後、所
定の回路への電源供給を停止する。また、インタフェー
ス装置14は、パワーセーブモードが終了して全ての回
路に電源が供給されると、図3のステップ22及び23
と必要に応じてステップ24を実行した後、データ転送
動作を再開する。尚、インタフェース装置14は、少な
くともパワーセーブモードの終了時に自己診断を行うよ
うにしてもよい。また、必要に応じて図3に示す他のス
テップを実行するようにしてもよい。
【0027】次に、バスの異常検知を開始条件とする自
己診断について説明する。バスの異常には、バスリセッ
トが複数回連続して発生する、異常割り込みが連続する
(パケットのCRCエラー等による割り込みが連続的に
発生する)、規定時間以上同じ状態にとどまっている
(固まっている)が含まれる。インタフェース装置14
は、自己診断回路16によりバスの異常が検知される
と、図4のフローチャートに示すステップ31〜37に
従って自己診断とそれに基づく処理を実行する。
【0028】即ち、ステップ31において、インタフェ
ース装置14は、自己診断回路16による自己診断処理
を実行する。次に、ステップ32において、インタフェ
ース装置14は、自装置にエラー、即ち異常があるか否
かを判断し、異常が無い場合にはステップ33に移る。
そのステップ33において、インタフェース装置14
は、自装置が正常であることを上位装置であるMPU1
1に通知し、ステップ33からステップ34に移る。
【0029】ステップ34において、インタフェース装
置14は、検知したバスの異常に基づいて、バスリセッ
トを実行するか動作を停止するかを判断する。これは、
CRCエラーの発生や規定時間以上固まった場合を異常
として検知した場合にはバスリセットによりシステム全
体が動作状態に復帰する可能性があり、バスリセットの
発生を異常として検知した場合には復帰する可能性はな
いからである。インタフェース装置14は、動作を停止
する場合にはステップ34からステップ35に移る。ス
テップ35において、インタフェース装置14は、スリ
ープ動作に入り、接続認識信号TPBIASをリセット
(=0)する。これによりインタフェース装置14は動
作を停止する。
【0030】一方、ステップ32において、インタフェ
ース装置14は自装置に異常がある場合には、ステップ
32からステップ33に移る。そのステップ33におい
て、インタフェース装置14はエラーがあることとその
エラー内容を上位装置(MPU11)へ通知する。その
後、インタフェース装置14はステップ36からステッ
プ35に移り、スリープ動作にはいるとともに信号TP
BIASをリセットする。このように、電気的な接続状
態を停止する(電気的に切り離す)ことで、インタフェ
ース装置14は自装置のエラーが他の装置に影響を与え
ないようにする。
【0031】また、ステップ34において、インタフェ
ース装置14はバスリセットを実行すると判断した場合
にはバスリセットを発生した後、ステップ34からステ
ップ37に移る。そのステップ37において、インタフ
ェース装置14はバスリセットが完了したか否かを判断
する。そして、インタフェース装置14は、バスリセッ
トが完了した場合には転送動作を再開する。一方、バス
リセットが完了しない場合には、インタフェース装置1
4は再びバスの異常を検知したとしてステップ31の自
己診断処理に移る。
【0032】次に、自己診断回路16の詳細を図5〜図
11に従って説明する。図5は、インタフェース装置1
4の概略構成図であり、自己診断処理における接続を示
す。
【0033】インタフェース装置14はデータ転送制御
回路41と自己診断回路16を備えている。データ転送
制御回路41は、2つのポート回路(port0,po
rt1)42,43、物理層回路(PHY部)44、リ
ンク層回路(LINK部)45、送信用メモリ(TX−
FIFO)46、受信用メモリ(RX−FIFO)47
を含む。尚、本実施形態の物理層回路44とリンク層回
路45は、1つの半導体チップ48に形成されている
が、これに限定されない。
【0034】第1及び第2ポート回路42,43は、そ
れぞれドライバとレシーバを含み、データの送信時には
内部で扱う電気信号をIEEE1394バス規格の電気信号に変
換して出力し、データの受信時には外部ケーブルを介し
て受け取る電気信号を装置内部で扱う電気信号に変換す
る。
【0035】物理層回路44は、データ送信時にはリン
ク層回路45から入力される論理的は信号(パケットデ
ータ)を電気信号に変換し両ポート回路42,43に出
力し、データ受信時には一方の第1ポート回路42(又
は第2ポート回路43)から入力される電気信号を他方
の第2ポート回路43(又は第1ポート回路42)へ出
力する。これにより、インタフェース装置14はリピー
タとして機能しデータ転送を行う。
【0036】また、物理層回路44は、第1又は第2ポ
ート回路42,43から入力される電気信号を論理的な
信号(パケットデータ)に変換してリンク層回路45に
出力する。リンク層回路45は、入力されるパケットの
フォーマットチェック等を行い、該パケットの先頭にあ
るヘッダの内容に基づいて自身宛のパケットであると判
断すれば、該パケットにペイロードされたデータを受信
用メモリ47に出力する。また、リンク層回路45は、
データ送信時に送信用メモリ間から入力されるデータに
ヘッダ等のデータを付加して生成したパケットデータを
物理層回路44に出力する。両メモリ46,47はFI
FO(first in first out)メモリであり、送信用メモリ
46は図1のMPU11から入力されるデータを順次リ
ンク層回路45に出力し、受信用メモリ間はリンク層回
路45から入力されるデータを順次MPU11へ出力す
る。
【0037】各回路42〜45は、それぞれ内部フラグ
や設定値を記憶するためのレジスタ42a〜45aを含
む。各回路42〜45は、それぞれのレジスタ42a〜
45aに記憶された設定値,フラグに基づく経路にてデ
ータを転送し、これによりデータの送信,受信,転送が
行われる。
【0038】次に、自己診断回路16の詳細を説明す
る。自己診断回路16は、自己診断開始検出部51、自
己診断回路切り替え制御部52、転送処理制御部53、
自己診断データ生成部54、転送結果比較器55、レジ
スタ内容比較器56からなる自己診断制御部16aと、
ループ接続制御回路16b(図6参照)を含む。
【0039】自己診断制御部16aは、データ転送制御
回路41の自己診断モードへの切替及び診断結果に基づ
く動作制御(継続又は停止)と自己診断の為のデータ生
成、及び判定を行うために設けられ、ループ接続制御回
路16bは自己診断が自装置14だけで行われるように
するために設けられている。
【0040】即ち、図6に示すように、各ポート回路4
2,43とケーブルを接続するコネクタとの間(更に詳
しくはインタフェース装置14の端子との間)にはスイ
ッチ回路58,59が挿入接続されている。スイッチ回
路58,59はコモン端子が各ポート回路42,43
と、第1切替端子(NC端子)がコネクタと接続され、
両スイッチ回路58,59の第2切替端子(NO端子)
は互いに接続されている。ループ接続制御回路16bは
両スイッチ回路58,59に制御信号を出力する。
【0041】ループ接続制御回路16bは通常モードに
おいて制御信号を非活性化し、両スイッチ回路58,5
9は非活性化した制御信号に応答して両ポート回路4
2,43をそれぞれコネクタに接続する。これにより、
データの送受信が行われる。即ち、図7(a)に示すよ
うに、送信用メモリ46から出力されるデータは、リン
ク層回路45,物理層回路44を介して両ポート回路4
2,43へ送られ、両ポート回路42,43からそれぞ
れ接続された機器へ転送される。また、図7(b)に示
すように、第2ポート回路43に接続された機器から転
送されたデータは、物理層回路44から第1ポート回路
42に出力されてそのポート回路42に接続された機器
に転送され、またそのデータが自装置宛の場合には物理
層回路44からリンク層回路45を介して受信用メモリ
47に出力される。
【0042】ループ接続制御回路16bは診断開始信号
が入力される診断モードにおいて制御信号を活性化し、
活性化した制御信号に応答して両ポート回路42,43
を互いに接続する。これにより、データを自装置内で転
送して自己診断が行われる。即ち、図7(c)に示すよ
うに、送信用メモリ46から出力されるデータはリンク
層回路45,物理層回路44を経て第1ポート回路42
へ送られる。更に、データは第1ポート回路42から第
2ポート回路43に送られ、その第2ポート回路43か
ら物理層回路44,リンク層回路45を経て受信用メモ
リ47に送られる。
【0043】このように、両ポート回路42,43は診
断モードにおいてコネクタと切り離されるため、ケーブ
ル及び他の装置の影響を受けなくなる。これにより、イ
ンタフェース装置14の自己診断を他の影響がない状態
で実施することができるとともに、未接続状態(コンピ
ュータ1を接続する前(例えばコンピュータ1又はイン
タフェース装置14の出荷試験))での自己診断を行う
ことができる。
【0044】次に、各回路51〜56の動作について説
明する。自己診断開始検出部51は、上記に示したよう
に自己診断が必要な状態を検出する機能を持ち、両ポー
ト回路42,43、物理層回路44及びリンク層回路4
5からの信号に基づいてその時々の状態が自己診断を開
始する条件と一致するか否かを判断する。そして、自己
診断開始検出部51は、自己診断モードが成立する、即
ちその時の状態が開始条件と一致する場合に自己診断が
必要な状態であると判断し、自己診断回路16を構成す
る他の回路52〜16bに診断開始信号を出力する。
【0045】自己診断回路切替え制御部52は、診断開
始信号に応答して、データ転送制御回路41の各回路4
2〜47にモード切替信号を出力し、各回路42〜47
はその切替信号に応答してデータ転送を行う通常モード
から自己診断を行う診断モードに切り替える。その診断
モードでは、各回路42〜47は、通常のデータ転送経
路と異なり、自己診断回路16の各回路51〜56との
間でデータの入出力を行うように動作するとともに、各
レジスタ42a〜45aの内容を自己診断に応じて変更
する。
【0046】転送処理制御部53は、診断開始信号に応
答して、自己診断を行うためのヘッダを持つパケットを
生成し、それを自己診断データ生成部54に出力する。
自己診断データ生成部54は、診断開始信号に応答して
自己診断を行うために生成したデータを転送処理制御部
53からのパケットにペイロードし、そのパケットを送
信用メモリ46に出力する。また、自己診断データ生成
部54は、データ転送制御回路41の各回路42〜45
に備えられたレジスタ42a〜45aの内容を変更する
データを書き込む。このデータはレジスタ内容比較器5
6にも送られる。
【0047】送信用メモリ46に出力されたパケット
は、転送結果比較器55に出力されるとともに、リンク
層回路45及び物理層回路44を介して一方、例えば第
1ポート回路42へ出力される。ここで、上記のループ
接続制御回路16bにより制御されたスイッチ回路5
8,59により両ポート回路42,43が接続されてい
るため、第1ポート回路42から出力されたパケットは
第2ポート回路43に入力される。そして、そのパケッ
トは、第2ポート回路43から物理層回路44及びリン
ク層回路45を介して受信用メモリ47へ送られ、その
受信用メモリ47から転送結果比較器55に出力され
る。
【0048】転送結果比較器55は、送信用メモリ46
と受信用メモリ47からそれぞれ受け取るパケットを比
較する。これにより、送信用メモリ46,リンク層回路
45,物理層回路44,両ポート回路42,43に異常
があるか否かが解る。転送結果比較回路55は、この比
較結果を上位装置へ割り込みと結果を示すコードで通知
する。
【0049】レジスタ内容比較器56は、各レジスタ4
2a〜45aから読み出したデータと、自己診断データ
生成部54からのデータと比較する。これにより、各レ
ジスタ42a〜45aが正常か否かが診断される。レジ
スタ内容比較器56は、比較結果を上位装置へ割り込み
と結果を示すコードで通知する。
【0050】次に、図3のステップ22及び図4のステ
ップ31における自己診断処理を説明する。図2のイン
タフェース装置14に備えられた自己診断回路16は、
図8に示すフローチャートに従って自己診断処理を実行
する。即ち、図8のステップ61〜72は図3のステッ
プ22(図4のステップ31)のサブステップである。
【0051】先ず、自己診断回路16は、自己診断開始
検出部51によりその時の動作状態が自己診断を開始す
る条件と一致して自己診断モードが成立すると判断する
(ステップ61)と、ループ接続制御回路16bにより
図6のように両ポート回路42,43を接続してループ
接続とする(ステップ62)。
【0052】次に、自己診断回路16は、両ポート回路
42,43の直流特性診断を実施し(ステップ63)、
その診断結果に基づいて両ポート回路42,43の直流
特性に異常があるか否かを判断する(ステップ64)。
【0053】両ポート回路42,43の直流特性に異常
がないと判断した場合、自己診断回路16は、次に両ポ
ート回路42,43の交流特性診断を実施し(ステップ
65)、その診断結果に基づいて両ポート回路42,4
3の交流特性に異常があるか否かを判断する(ステップ
66)。
【0054】両ポート回路42,43の交流特性に異常
がないと判断した場合、自己診断回路16は、次に図5
のデータ転送制御回路41におけるパケット転送が正常
か否かを診断するための自装置内パケット転送処理を実
施し(ステップ67)、その診断結果に基づいてパケッ
ト転送が正常であるか否かを判断する(ステップ6
8)。
【0055】パケット転送が正常であると判断した場
合、自己診断回路16はループ接続制御回路16bによ
るループ接続を解除し(ステップ69)、図5の各回路
42〜45の自己診断モードを解除する(ステップ7
0)。
【0056】これにより、インタフェース装置14は、
自己診断回路16により正常であると判断され、通常動
作とバス接続を行う処理、又はバスへの細説族処理を実
行する(ステップ71)。
【0057】一方、ステップ64,66,68の何れか
の判断において異常ありと判断すると、自己診断回路1
6はエラーがあることとそのエラー内容を上位装置(図
2のMPU11)へ通知する(ステップ72)。
【0058】次に、直流特性診断処理について説明す
る。直流特性診断は、ドライバにある状態(直流)の信
号を出力させ、接続されている先のポートのコンパレー
タに正しく認識できているか否かを診断するものであ
る。このように、実際にインタフェース装置から出力さ
れた信号を用いて判定を行うことで、その装置の規格に
準じたレベルを持つ信号の出力とそのレベルの認識が行
えるか否かが診断される。
【0059】本実施形態のインタフェース装置14は2
つのポート回路42,43を持つため、自己診断回路1
6は第1ポート回路42のドライバからの信号を第2ポ
ート回路43のレシーバで受け、また第2ポート回路4
3のドライバからの信号を第1ポート回路42のレシー
バで受けるように制御することで、双方向の診断を行
う。
【0060】図9は、直流特性診断処理のフローチャー
トであり、ステップ81〜86は図8のステップ63の
サブステップである。自己診断回路16は、DSコンパ
レータ,ARBコンパレータ,Port Statusコンパレー
タ,Speed Signaling コンパレータの各判定値を第2ポ
ート回路43から出力し(ステップ81)、第1ポート
回路42で受信した受信判定値と出力値とを比較する
(ステップ82)。
【0061】その比較結果に基づいて両値が一致する場
合、自己診断回路16は、上記の各判定値を第1ポート
回路42から出力し(ステップ83)、第2ポート回路
43で受信した受信判定値と出力値とを比較する(ステ
ップ84)。
【0062】その比較結果に基づいて両値が一致する場
合、自己診断回路16は上位装置へ正常である通知を行
う(ステップ85)。一方、上記のステップ82,84
の何れかにおいて両値が一致しない場合、自己診断回路
16は、データ転送制御回路41に異常があることと、
いずれの方向の送信がエラーか、を上位装置に通知する
(ステップ86)。
【0063】次に、交流特性診断処理について説明す
る。交流特性診断は、物理層回路44の論理を用いて、
実際にデータ転送を行うときと同等の波形を持つ信号を
一方のポートから出力させ、それを他方のポートに受信
させ、転送データと受信データとが一致するか否かを診
断するものである。これにより、実際の転送速度でのデ
ータ転送が正しく行われるか否かが診断される。
【0064】この診断には、クロック波形を持つ信号
(単純に「1」と「0」を繰り返す信号)、任意の波形
(例えばリンク層回路45で生成したパケットデータに
よる波形)を持つ信号の選択が可能である。これによ
り、診断を確実に行うことができる。
【0065】本実施形態のインタフェース装置14は2
つのポート回路42,43を持つため、自己診断回路1
6は直流特性診断と同様に、第1ポート回路42から第
2ポート回路43へ、また第2ポート回路43から第1
ポート回路42へ信号を転送し、双方向の診断を行う。
【0066】図10は、交流特性診断処理のフローチャ
ートであり、ステップ91〜96は図8のステップ65
のサブステップである。自己診断回路16は、所定の速
度を持つパルス信号をを第2ポート回路43から出力
し、第1ポート回路42で受信したパルス数をカウント
する(ステップ91)。そして、自己診断回路16は送
信した信号のパルス数と受信した信号のパルス数を比較
する(ステップ92)。
【0067】その比較結果に基づいて両パルス数が一致
する場合、自己診断回路16は、上記の信号を第1ポー
ト回路42から出力し、第1ポート回路42で受信した
パルス数をカウントする(ステップ93)。そして、自
己診断回路16は、送信した信号のパルス数と受信した
信号のパルス数とを比較する(ステップ94)。
【0068】その比較結果に基づいて両パルス数が一致
する場合、自己診断回路16は上位装置へ正常である通
知を行う(ステップ95)。一方、上記のステップ9
2,84の何れかにおいて両パルス数が一致しない場
合、自己診断回路16は、データ転送制御回路41に異
常があることと、いずれの方向の送信がエラーか、比較
値の大小を、上位装置に通知する(ステップ96)。
【0069】次に、自装置内パケット転送処理について
説明する。この転送処理は、両ポート回路42,43以
外に物理層回路44、リンク層回路45及び送受信用メ
モリ46,47を含めて転送・受信動作が正常か否かを
診断するものである。
【0070】この診断には、IEEE1394規格に規定されて
いる通常のデータ転送動作において自装置が送信するパ
ケットに加えて、バスリセット動作において送信するパ
ケットや他のノードから受信するパケットを用いる。こ
れらパケットを図5の転送処理制御部53及び自己診断
データ生成部54にて生成することで、ルートノード/
非ルートノードでの環境を擬似的に作り出して動作を診
断する。
【0071】図11は、自装置内パケット転送処理のフ
ローチャートであり、ステップ101〜108は図8の
ステップ67のサブステップである。自己診断回路16
は、送信パケットデータを作成し(ステップ101)、
それを送信する(ステップ102)。 (ステップ103)パケット内容の解析とそのパケット
のデータを送信したパケットのデータと比較する(ステ
ップ104)。
【0072】比較結果に基づいて送信・受信パケットが
一致する、即ち異常が無いと判定すると(ステップ10
5)、自己診断回路16は受信したパケットが最後のパ
ケットか否かを判断する(ステップ106)。最後のパ
ケットを受信していない場合、自己診断回路16はステ
ップ101に移る。これにより、全てのパケットを転送
し比較するまでステップ101〜106をループする。
【0073】最後のパケットを受信した場合、自己診断
回路16は、データ転送制御回路41が正常であること
を上位装置に通知する(ステップ107)。一方、ステ
ップ105において送信・受信パケットが一致しない、
即ち異常がある場合、自己診断回路16はデータ転送制
御回路41に異常があることと、いずれのパケットでエ
ラーが発生したかを、上位装置に通知する(ステップ1
08)。
【0074】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)自己診断回路16は、接続手続きに先立って自己
診断モードが成立するときに自装置の自己診断処理を実
行し、その診断結果に基づいて自装置に異常がある場合
にデータ転送制御回路14の接続手続きを実行しないよ
うにした。その結果、接続手続きに先立って自己診断を
行うことにより、自装置に異常がある場合にその異常が
接続によりネットワーク全体に影響を与えるのを防ぐこ
とができる。
【0075】(2)自己診断回路16は、ネットワーク
に接続された後、自己診断モードが成立するときに自己
診断処理を実行し、該診断結果に基づいて自装置に異常
があるときには、少なくとも他の機器のデータ転送を妨
げない部分の動作を停止するようにした。その結果、他
の装置の転送動作を妨げないようにすることができる。
【0076】(3)自己診断回路16は、データ転送制
御回路14が有するポート回路42,43をループ接続
し、該ループ接続を介してデータ転送制御回路14の送
信用メモリ46から受信用メモリ47へデータを転送し
て該データ転送制御回路14の診断を実行するようにし
た。その結果、ネットワークに機械的に接続する前に予
め自装置単体で自己診断を行うことができ、異常がある
機器をネットワークに接続することを防止することがで
きる。
【0077】(4)自己診断回路16は、診断結果に基
づいて、自装置が正常か異常か示す情報と、自装置に異
常がある場合にその異常箇所を示す情報を上位装置であ
るMPU11へ出力し、そのMPU11は表示装置12
にエラーとエアー箇所を表示するようにした。その結
果、異常が発生しているか否かを容易に確認することが
できるとともに、異常が発生している箇所を容易に特定
することができる。
【0078】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。 ○上記実施形態は、2つのポート回路を持つインタフェ
ース装置14の自己診断装置に具体化したが、1つ又は
3つ以上のポート回路を持つインタフェース装置の自己
診断装置に具体化して実施してもよい。3つ以上のポー
ト回路を持つインタフェース装置の自己診断装置の場
合、2つのポート回路をループ接続するとともに、その
接続の組み合わせを変更することで全てのポート回路に
ついての直流特性や交流特性等の各種診断を実施する。
【0079】○上記実施形態のインタフェース装置14
は、自己診断により異常があると判断すると動作を停止
するとともにエラーを上位装置に通知するようにした
が、異常がある場合にエラーを上位装置に通知する動作
のみ行い、上位装置からの指示に基づいて動作の停止等
を行うようにしてもよい。
【0080】○上記実施形態では、ループ接続制御回路
16bにより2つのポート回路42,43をループ接続
したが、ループ接続の制御をユーザが行う、例えばケー
ブルを用いる、ユーザが操作するスイッチを設け、その
スイッチにより直接的又はループ接続制御回路16bを
介して2つのポート回路42,43をループ接続するよ
うにしてもよい。
【0081】○上記実施形態において、異常検出を行う
部分を限定して自己診断を行うようにしてもよい。例え
ば、ポート回路42,43の診断(直流特性診断と交流
特性診断のうちの少なくとも一方)、送信用メモリ46
と受信用メモリ47の診断、自装置内のデータ転送によ
る診断、のうちの少なくとも一つを実施するようにして
もよい。
【0082】○上記実施形態では、ループ接続したポー
ト回路42,43を介して自装置内でデータ転送を行っ
て自己診断したが、それらを用いずに、例えば物理層回
路44又はリンク層回路45でデータ転送を折り返すよ
うにしてもよい。また、これらを選択可能にしてもよ
い。
【0083】○上記実施形態では、コンピュータ1に備
えられたインタフェース装置14の自己診断回路16に
ついて説明したが、周辺機器2〜4のインタフェース装
置に具体化して実施してもよい。その場合、自己診断回
路は上位装置として周辺機器2〜4を制御するMPUや
コントロール装置へ自己診断結果を報告し、それらはL
CDやLED等の表示装置12にてエラー情報を表示す
る。
【0084】○上記実施形態では、自己診断結果を上位
装置であるMPU11に通知し、そのMPU11にてエ
ラーの情報を表示装置12に表示するようにしたが、自
己診断回路16が直接表示装置12を制御してエラー情
報を表示するようにしてもよい。
【0085】以上の実施形態をまとめ、本発明の構成に
関する以下の事項を開示する。 (1) 前記自己診断回路は、前記自己診断モードの成
立を検出し、前記自己診断処理を実行する自己診断制御
部と、前記自己診断制御部からの指示により前記2つの
ポートをループ接続するループ接続制御回路とを備えた
ことを特徴とする請求項3に記載のインタフェース装
置。
【0086】(2)前記自己診断制御部は、前記自己診
断モードの成立を検出して介し信号を出力する自己診断
開始検出部と、前記開始信号に基づいてデータ転送制御
回路を自己診断モードに切り替える自己診断回路切替え
制御部と、前記開始信号に基づいて前記データ転送制御
回路を診断するためのデータを生成するデータ生成部
と、前記データ生成部からのデータと前記データ転送制
御回路により転送されたデータとを比較する転送結果比
較器とを備えたことを特徴とする上記(1)に記載のイ
ンタフェース装置。
【0087】(3)前記データ生成部は、前記データ転
送制御回路の各部に備えられたレジスタに所定のデータ
を書き込み、前記自己診断回路は、更に、前記レジスタ
に書き込まれるデータと、各レジスタから読み出したデ
ータとを比較するレジスタ内容比較器を備えたことを特
徴とする上記(2)に記載のインタフェース装置。
【0088】(4) 前記自己診断回路は、前記データ
転送制御回路が持つポートの直流特性診断及び交流特性
診断とデータ転送制御回路内のデータ転送診断のうちの
少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項1に
記載のインタフェース装置。これにより、データ転送制
御回路の詳しい診断が行える。
【0089】(5) 前記自己診断回路は、診断結果に
基づいて、自装置が正常か異常か示す情報と、自装置に
異常がある場合にその異常箇所を示す情報を出力するこ
とを特徴とする請求項1に記載のインタフェース装置。
これにより、自己診断回路からの情報を受け取る上位装
置が、エラーとそのエラー箇所を表示することで、異常
が発生している箇所が容易に特定される。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
接続手続きに先立って自己診断モードが成立するときに
自装置の自己診断処理を実行する自己診断回路を備え、
前記自己診断回路の診断結果に基づいて自装置に異常が
ある場合に前記接続手続きを実行しないようにしたこと
で、接続手続きに先立って自己診断を行うことにより、
自装置に異常がある場合にその異常が接続によりネット
ワーク全体に影響を与えるのを防ぐことができる。
【0091】また、機器と接続される複数のポートのう
ちの2つをループ接続し、該ループ接続を介して前記デ
ータ転送制御回路の送信側回路から受信側回路へデータ
を転送して該データ転送制御回路の診断を実行すること
で、機械的に接続する前に自装置単体で自己診断を行う
ことができ、異常がある機器をネットワークに接続する
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ネットワークのシステム構成図である。
【図2】 各機器の概略構成図である。
【図3】 電源投入により自己診断する場合のフローチ
ャートである。
【図4】 異常検出により自己診断する場合のフローチ
ャートである。
【図5】 自己診断回路を説明するブロック回路図であ
る。
【図6】 ループ接続の説明図である。
【図7】 データの流れを説明する概念図である。
【図8】 自己診断処理のフローチャートである。
【図9】 直流特性診断処理のフローチャートである。
【図10】 交流特性診断処理のフローチャートであ
る。
【図11】 自装置内転送のフローチャートである。
【符号の説明】 14 インタフェース装置 16 自己診断回路 16a 自己診断制御部 16b ループ接続制御回路 41 データ転送制御回路 42,43 第1及び第2ポート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 13/00 301 G06F 13/00 301V H04L 29/02 H04L 13/00 301Z 29/14 315Z Fターム(参考) 5B048 AA04 CC02 CC03 CC11 DD05 EE09 FF01 5B083 AA04 AA08 BB06 CC06 CD09 DD11 EE11 GG05 GG08 5K034 LL01 TT01 TT02 5K035 CC05 DD02 GG07 LL01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機器を接続したネットワークへ自
    装置を電気的に接続するために所定の接続手続きを実行
    するインタフェース装置において、 前記接続手続きに先立って自己診断モードが成立すると
    きに自装置の自己診断処理を実行する自己診断回路を備
    え、 前記自己診断回路の診断結果に基づいて自装置に異常が
    ある場合に前記接続手続きを実行しないことを特徴とす
    るインタフェース装置。
  2. 【請求項2】 前記ネットワークに接続された後、前記
    自己診断モードが成立するときに前記自己診断処理を実
    行し、該診断結果に基づいて自装置に異常があるときに
    は、少なくとも他の機器のデータ転送を妨げない部分の
    動作を停止するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載のインタフェース装置。
  3. 【請求項3】 前記機器と接続される複数のポートを有
    し、前記接続手続きを実行して接続したネットワークに
    対してデータの送受信を行うデータ転送制御回路を備
    え、 前記自己診断回路は、前記複数のポートのうちの2つを
    ループ接続し、該ループ接続を介して前記データ転送制
    御回路の送信側回路から受信側回路へデータを転送して
    該データ転送制御回路の診断を実行することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のインタフェース装置。
  4. 【請求項4】 複数の機器を接続したネットワークへ自
    装置を電気的に接続するために所定の接続手続きを実行
    するインタフェース装置の自己診断方法であって、 前記接続手続きに先立って自己診断モードが成立すると
    きに、複数のポートのうちの2つをループ接続し、該ル
    ープ接続を介して送信側から受信側へデータを転送し、
    受信データと送信データとを比較することを特徴とする
    インタフェース装置の自己診断方法。
  5. 【請求項5】 前記ネットワークに接続されるポートの
    直流特性診断及び交流特性診断とデータ転送制御回路内
    のデータ転送診断のうちの少なくとも1つをその構成に
    応じて実行することを特徴とする請求項4に記載のイン
    タフェース装置の自己診断方法。
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