JPH11288902A - ウェーハ剥離洗浄装置 - Google Patents

ウェーハ剥離洗浄装置

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JPH11288902A
JPH11288902A JP8892298A JP8892298A JPH11288902A JP H11288902 A JPH11288902 A JP H11288902A JP 8892298 A JP8892298 A JP 8892298A JP 8892298 A JP8892298 A JP 8892298A JP H11288902 A JPH11288902 A JP H11288902A
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wafers
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cleaning
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代三 宮成
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健一 中浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェーハを効率的に処理することができるウェ
ーハ剥離洗浄装置の提供。 【解決手段】バッチ状態のウェーハWをウェーハ剥離枚
葉部100において一枚ずつスライスベースから剥離し
て枚葉化したのち、そのスライスベースから剥離したウ
ェーハWをシャトルコンベア312によって一枚ずつ枚
葉洗浄部350に搬送して枚葉洗浄する。洗浄後、検出
部400においてウェーハWの厚さ、割れ、欠け及び接
着剤残りを検出し、その検出結果に基づいて正常なウェ
ーハWはウェーハ回収部502A、502Bに、不良ウ
ェーハWX は不良ウェーハ回収部504に、接着剤残り
ウェーハWY は接着剤残りウェーハ回収部506にそれ
ぞれ分別して回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハ剥離洗浄装
置に係り、特にワイヤソーで多数枚同時切断されたバッ
チ状のウェーハをスライスベースから剥離して枚葉化
し、洗浄するウェーハ剥離洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーでインゴットを切断すると、
ウェーハは全てスライスベースに接着された状態で切り
出される。このため、ウェーハはスライスベースから剥
離して枚葉化する必要がある。また、ワイヤソーで切断
された直後のウェーハには、加工液等が付着しているた
め、洗浄して加工液を除去する必要がある。
【0003】従来、このウェーハの剥離作業と洗浄作業
は、一台のウェーハ剥離洗浄装置で行っていた。このウ
ェーハ剥離洗浄装置は、粗洗浄部、ウェーハ剥離枚葉
部、洗浄部及び回収部で構成されており、切断直後のウ
ェーハは、まず、粗洗浄部に搬送されて粗洗浄される。
そして、粗洗浄されたバッチ状態のウェーハは、ウェー
ハ剥離枚葉部に搬送されて、そこで一枚ずつスライスベ
ースから剥離されて枚葉化される。スライスベースから
剥離されたウェーハは、そのまま枚葉洗浄部に搬送され
て枚葉洗浄され、その後、回収部において一枚ずつ回収
されてカセットに収納される。
【0004】ところで、ワイヤソーで切断されたウェー
ハは、その全てが均一な厚さで切断されているとは限ら
ず、中には規定値以上の厚さで切断されたものが含まれ
ている場合もある。また、切断過程で割れや欠けが発生
したウェーハが含まれている場合もある。このような厚
さ不良や割れ、欠けが発生した、いわゆる不良ウェーハ
は、次の処理工程に流すことはできないので、次の処理
工程に流す前の段階であらかじめ取り除いておく必要が
ある。そして、従来、このような不良ウェーハの検出、
除去は、ウェーハ剥離洗浄装置で剥離、洗浄したのち、
別途の装置に搬送して行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウェーハの製
造工程全体の流れを考慮した場合、ウェーハ剥離洗浄装
置で剥離したのち、別途の装置に搬送して不良ウェーハ
の検出、除去を行うとすると、きわめて処理効率が悪い
という欠点がある。本発明は、このような事情に鑑みて
なされたもので、ウェーハを効率的に処理することがで
きるウェーハ剥離洗浄装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】請求項1に係る発明は前記
目的を達成するために、切断機で多数枚同時に切断され
たバッチ状態のウェーハをウェーハ剥離枚葉部において
一枚ずつスライスベースから剥離して枚葉化したのち、
そのスライスベースから剥離したウェーハを一枚ずつ枚
葉洗浄部に搬送して枚葉洗浄し、洗浄後、回収部で一枚
ずつカセットに回収するウェーハ剥離洗浄装置におい
て、前記枚葉洗浄部で洗浄されたウェーハの厚さ、割
れ、欠け及び接着剤残りを検出する検出部を設け、該検
出部で厚さ、割れ、欠け及び接着剤残りを検出したのち
回収部で一枚ずつカセットに回収することを特徴とす
る。
【0007】本発明によれば、ウェーハ剥離洗浄装置自
体に、ウェーハの厚さ、欠け及び接着剤残りを検出する
検出部が設けられている。この結果、ウェーハ剥離洗浄
装置でウェーハの剥離、洗浄をした後に、別途ウェーハ
を不良ウェーハの検出装置に搬送して検出する必要がな
くなり、ウェーハの処理効率が向上する。また、請求項
2に係る発明は前記目的を達成するために、直列して配
置された複数のインゴットを切断機で多数枚同時に切断
して得られたバッチ状態のウェーハをウェーハ剥離枚葉
部において各ロット毎に一枚ずつスライスベースから剥
離して枚葉化したのち、そのスライスベースから剥離し
たウェーハを一枚ずつ枚葉洗浄部に搬送して枚葉洗浄
し、洗浄後、回収部で一枚ずつ各ロット毎にカセットを
分けて回収するウェーハ剥離洗浄装置において、前記枚
葉洗浄部で洗浄されたウェーハの厚さ、割れ、欠け及び
接着剤残りを検出する検出部を設け、該検出部で厚さ、
割れ、欠け及び接着剤残りを検出したのち回収部で一枚
ずつ各ロット毎にカセットを分けて回収することを特徴
とする。
【0008】本発明によれば、ウェーハ剥離洗浄装置自
体に、ウェーハの厚さ、欠け及び接着剤残りを検出する
検出部が設けられている。そして、この検出部で厚さ、
割れ、欠け及び接着剤残りを検出したのち、ウェーハは
各ロット毎にカセットを分けて回収部で回収する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るウェーハ剥離洗浄装置の好ましい実施の形態について
詳説する。図1は、本発明に係るウェーハ剥離洗浄装置
1の実施の形態の構成を示す平面図である。
【0010】同図に示すように、本実施の形態のウェー
ハ剥離洗浄装置1は、粗洗浄部10、ウェーハ剥離枚葉
部100、搬送部310、枚葉洗浄部350、検出部4
00及び回収部500を主要部として構成されている。
以下、各構成部に分けて説明する。まず、粗洗浄部10
について説明する。粗洗浄部10は、ワイヤソーで切断
された直後のバッチ状態のウェーハW(スライスベース
Sに接着された状態のウェーハW)をシャワー洗浄して
切断時に付着したスラリを除去する。この粗洗浄部10
は、ウェーハWの洗浄を行う粗洗浄装置12を備えてい
る。
【0011】図2〜図5に示すように、粗洗浄装置12
は、上部が開口された洗浄槽14を有している。この洗
浄槽14の上部には、矩形状に形成された枠体16が固
着されている。枠体16の内側には、一対の洗浄液供給
パイプ18A、18Bが配設されており、該洗浄液供給
パイプ18A、18Bは、前記枠体16に図示しないブ
ッシュを介して回動自在かつスライド自在に支持されて
いる。
【0012】前記一対の洗浄液供給パイプ18A、18
Bには、それぞれ6つのノズル20A、20Bが一定ピ
ッチで配設されており、また、その一方端には、ジョイ
ント22A、22Bを介して可撓性のチューブ24A、
24Bが連結されている。このチューブ24A、24B
は、図示しない洗浄液供給装置に連結されており、この
洗浄液供給装置から供給された洗浄液が、チューブ24
A、24Bを介して前記洗浄液供給パイプ18A、18
Bに供給される。そして、この洗浄液供給パイプ18
A、18Bに供給された洗浄液が各ノズル20A、20
Bから噴射されてウェーハWに当たり、該ウェーハWが
シャワー洗浄される。
【0013】ところで、前述したように、前記洗浄液供
給パイプ18A、18Bは、前記枠体16に対して回動
自在かつスライド自在に支持されている。したがって、
この洗浄液供給パイプ18A、18Bをスライドさせれ
ば、前記ノズル20A、20Bも同時にスライド移動
し、回動させれば、ノズル20A、20Bも同時に回動
(揺動)する。
【0014】この洗浄液供給パイプ18A、18Bのス
ライド及び回動は、前記洗浄液供給パイプ18A、18
Bの一方端に設けれた駆動ユニット26A、26Bによ
り行われ、該駆動ユニット26A、26Bは、次のよう
に構成されている。なお、駆動ユニット26Aと26B
は、同一構成であるため、駆動ユニット26Aの構成に
ついてのみ説明する。
【0015】図7は、駆動ユニット26Aの構成を示す
要部断面図である。同図に示すように、前記枠体16の
側面には、円筒状に形成された支持部材28Aが固着さ
れている。この支持部材28Aの内周には、前記洗浄液
供給パイプ18Aが挿通されており、外周には前記駆動
ユニット26Aの本体フレーム30A及び駆動ギア32
Aが回動自在に支持されている。
【0016】前記本体フレーム30Aには、前記洗浄液
供給パイプ18Aと平行してボールネジ34Aが回動自
在に支持されている。このボールネジ34Aには、ナッ
ト部材36Aが螺合されており、該ナット部材36A
は、前記洗浄液供給パイプ18Aに連結されている。ま
た、前記ボールネジ34Aの一方端には、従動ギア38
Aが固着されており、該従動ギア38Aは、前記支持部
材28Aに回動自在に支持された駆動ギア32Aに噛合
されている。
【0017】以上の構成により、前記駆動ギア32Aを
回転させると、その回転が従動ギア38Aに伝達され、
該従動ギア38Aに固着されたボールネジ34Aが回転
する。そして、このボールネジ34Aが回転することに
より、該ボールネジ34Aに螺合されたナット部材36
Aがボールネジ34Aに沿って移動し、この結果、洗浄
液供給パイプ18Aがスライド移動する。
【0018】なお、駆動ギア32Aは、図2に示すよう
に、前記洗浄槽14の側面に設けられたモータ40の回
転をタイミングベルト42で伝達して駆動する。このた
め、前記駆動ギア32Aには、図7に示すように、前記
タイミングベルト42を巻きかけるためのプーリ44A
が一体的に固着されている。また、駆動ギア32Aを駆
動するモータ40には正逆回転可能なモータが用いら
れ、このモータ40を正転、逆転させることにより、洗
浄液供給パイプ18Aが往復移動する。
【0019】以上の機構が、前記洗浄液供給パイプ18
Aをスライド移動させる機構であり、次に、洗浄液供給
パイプ18Aを揺動させる機構について説明する。図2
に示すように、前記洗浄槽14の側面には、一対の油圧
シリンダ46A、46Bが、それぞれブラケット48
A、48Bを介して揺動自在に支持されている。この一
対の油圧シリンダ46A、46Bのロッド先端部は、前
記揺動ユニット26A、26Bの本体フレーム30A、
30Bにピンによって連結されている。したがって、こ
の一対の油圧シリンダ46A、46Bを駆動し、そのロ
ッドを伸縮させることにより、前記本体フレーム30
A、30Bは、前記支持部材28A、28Bを中心に回
動する。
【0020】ここで、前記洗浄液供給パイプ18A、1
8Bは、前記本体フレーム30A、30Bに、ナット部
材36A、36Bを介して連結されているので、前記本
体フレーム30A、30Bが回動することにより、連動
して回動する。このように、前記洗浄液供給パイプ18
A、18Bは、前記モータ40を駆動することにより、
軸線に沿って往復動し、油圧シリンダ46A、46Bを
駆動することにより回動する。そして、前記ノズル20
A、20Bは、この洗浄液供給パイプ18A、18Bに
設けられているので、この洗浄液供給パイプ18A、1
8Bを往復動させることにより往復動し、回動させるこ
とにより回動(上下方向に揺動)する。
【0021】粗洗浄装置12は、以上のように構成され
る。次に、この粗洗浄装置12でウェーハWを粗洗浄す
る場合について説明する。ワイヤソーで切断されたバッ
チ状態のウェーハWは、図示しない搬送装置でウェーハ
剥離洗浄装置1まで搬送され、図示しないリフターに搭
載される。このリフターは、バッチ状態のウェーハWの
マウンティングプレートMの両端を把持して、ウェーハ
を上下左右に搬送することができるとともに、ウェーハ
の上下を反転させる機能が備えられている。
【0022】ウェーハWが搭載されたリフターは、ま
ず、粗洗浄装置12の真上の位置に移動し、次いで、そ
の位置から鉛直下向きに所定量下降する。これにより、
ウェーハWが粗洗浄装置12の洗浄槽14内に収納され
る。ウェーハWが洗浄槽14内に収容されると、次に、
ノズル20A、20Bを揺動させる油圧シリンダ46
A、46Bが駆動され、ノズル20A、20Bが、図4
に示す二点破線の位置から実線の位置まで移動する。
【0023】なお、前記ウェーハWの搬入時に、前記ノ
ズル20A、20Bを図4中二点破線で示す位置に退避
させておくのは、洗浄槽14の上部から搬入されてくる
ウェーハWが、ノズル20A、20Bと接触しないよう
にするためである。前記ノズル20A、20Bが、図4
に実線で示す位置まで移動すると、洗浄が開始される。
すなわち、図示しない洗浄液供給装置から洗浄液が、洗
浄液供給パイプ18A、18Bに供給され、その洗浄液
供給パイプ18A、18Bに供給された洗浄液が各ノズ
ル20A、20Bから噴射される。洗浄槽14内に収容
されたウェーハWは、このノズル20A、20Bから噴
射される洗浄液によってシャワー洗浄されるが、このと
き、各ノズル20A、20Bは、次のように駆動され
る。すなわち、モータ40を駆動することにより、ノズ
ル20A、20BをウェーハWの軸線に沿って往復移動
させる。これにより、洗浄槽14内に収容されたウェー
ハWには、ウェーハ全体に均一的に洗浄液が当たり、洗
い残しを防ぐことができる。また、ノズル20A、20
Bから噴射される洗浄液は、ウェーハWとウェーハWと
の隙間に効果的に入り込み、その水圧で内部まで十分に
洗浄することができる。
【0024】このノズル20A、20Bによるシャワー
洗浄は、一定時間継続して行われ、所定時間経過後、洗
浄液の供給が停止されて作業は終了する。なお、この洗
浄時に噴射された洗浄液は、洗浄槽14で底部で回収さ
れたのち、排出口56から外部に排出される。シャワー
洗浄が終了すると、油圧シリンダ46A、46Bが駆動
されて、ノズル20A、20Bが、図4に実線で示す位
置から二点破線で示す位置まで移動する。
【0025】洗浄が終了すると、図示しないリフターが
駆動されて所定距離上方に移動し、これにより、洗浄槽
14からウェーハWが搬出される。以上の一連の工程で
ウェーハWの粗洗浄は終了し、洗浄槽14から搬出され
たウェーハは、そのままリフターによって次のウェーハ
剥離枚葉部100に搬送される。
【0026】次に、ウェーハ剥離枚葉部100について
説明する。ウェーハ剥離枚葉部100は、バッチ状態の
ウェーハWをスライスベースSから一枚ずつ剥離して枚
葉化する。図6、図7は、それぞれウェーハ剥離枚葉部
100の構成を示す平面図と正面図である。
【0027】同図に示すように、前記ウェーハ剥離枚葉
部100は、熱水槽112、剥離装置114、仕切装置
116及び受渡装置118を主要装置として構成されて
いる。まず、熱水槽112の構成について説明する。熱
水槽112は矩形の箱型に形成されており、その内部に
熱水120が貯留されている。スライスベースSa〜S
cから剥離するウェーハWa〜Wcは、この熱水槽11
2内に設けられたワーク保持部122にセットされる。
そして、このワーク保持部122にセットされることに
より、ウェーハWa〜Wcに接着されたスライスベース
Sa〜Scが熱水120中に浸漬される。
【0028】次に、剥離装置114の構成について説明
する。剥離装置114は、熱水槽112内にセットされ
たウェーハWa〜WcをスライスベースSa〜Scから
一枚ずつ剥離する装置である。図6及び図7に示すよう
に、前記熱水槽112の右側部近傍には、熱水槽112
に沿って一対の第1ガイドレール136、136が配設
されている。この第1ガイドレール136、136上に
は、リニアガイド138、138を介して第1スライド
テーブル(走行体)140がスライド自在に支持されて
いる。
【0029】前記第1スライドテーブル140の下面に
はナット部材142が固着されており、該ナット部材1
42は、前記一対の第1ガイドレール136、136の
間に配設されたネジ棒144に螺合されている。このネ
ジ棒144の両端部は、軸受部材146、146によっ
て回動自在に支持されており、また、このネジ棒144
の一方端には、第1ガイドレール136、136の一方
端に設置された第1送りモータ148が連結されてい
る。ネジ棒144は、この第1送りモータ148を駆動
することにより回動し、この結果、第1スライドテーブ
ル140が第1ガイドレール136、136に沿って移
動する。
【0030】前記第1スライドテーブル140上には、
スライスベースSa〜ScからウェーハWa〜Wcを剥
離するための剥離ユニット150が設けられている。こ
の剥離ユニット150の構成は、以下のとおりである。
図8〜図10に示すように、第1スライドテーブル14
0上には、軸受ブロック152が設けられており、該軸
受ブロック152には、揺動フレーム154の基端部に
設けられた支軸156が揺動自在に支持されている。
【0031】また、前記第1スライドテーブル140上
にはブラケット158を介して揺動用ロータリーアクチ
ュエータ160が設置されており、該揺動用ロータリー
アクチュエータ160の出力軸には駆動ギア162が固
着されている。この駆動ギア162には、従動ギア16
4が噛合されており、該従動ギア164は回転軸168
の先端部に固着されている。回転軸168は軸受部材1
70によって回動自在に支持されており、該軸受部材1
70は、前記揺動用ロータリーアクチュエータ160に
固定された支持プレート172に支持されている。
【0032】前記従動ギア164には、円盤状に形成さ
れた回転プレート174が同軸上に固着されており、該
回転プレート174には、コネクティングロッド176
の一方端がピン178によって連結されている。そし
て、このコネクティングロッド176の他方端は、前記
揺動フレーム154にピン180によって連結されてい
る。
【0033】以上の構成により、前記揺動フレーム15
4は揺動用ロータリーアクチュエータ160を駆動する
ことにより、その基端部に設けられた支軸156を中心
に揺動する。すなわち、前記揺動用ロータリーアクチュ
エータ160を駆動すると回転プレート172が180
°の範囲で往復回転し、その往復回転がコネクティング
ロッド176を介して揺動フレーム154に伝達され、
揺動フレーム154が揺動する。
【0034】前記揺動フレーム154の上端部には、軸
受ユニット182が設けられており、該軸受ユニット1
82には二本の回転軸186、188が回動自在に支持
されている。この各回転軸186、188の先端部に
は、それぞれアーム190、192が固着されており、
該アーム190、192の先端は、互いにピン194、
196を介してパット支持プレート198に連結されて
いる。パット支持プレート198には、所定の間隔をも
って一対の剥離用吸着パット200、200が配設され
ており、この一対の剥離用吸着パット200、200に
よってウェーハWa〜Wcが真空吸着されて保持され
る。
【0035】また、前記揺動フレーム154の背面部に
は、支持プレート202が取り付けられており、該支持
プレート202には昇降用ロータリーアクチュエータ2
04が設置されている。この昇降用ロータリーアクチュ
エータ204の出力軸には、扇形状に形成された回転プ
レート206が固着されており、該回転プレート206
にはコネクティングロッド208の一方端がピン210
によって連結されている。そして、このコネクティング
ロッド210の他方端は、一方のアーム190にピン2
12によって連結されている。
【0036】以上の構成により、前記パット支持プレー
ト198に設けられた剥離用吸着パット200、200
は、昇降用ロータリーアクチュエータ204を駆動する
ことにより昇降移動する。すなわち、前記昇降用ロータ
リーアクチュエータ204を駆動すると回転プレート2
06が180°の範囲で往復回転し、その往復回転がコ
ネクティングロッド208を介してアーム190に伝達
され、一方のアーム190が上下方向に往復角運動を行
う。このアーム190が往復角運動を行うと、他方側の
アーム192も揺りテコとなって往復角運動を行い、こ
の結果、パット支持フレーム198に設けられた剥離用
吸着パット200、200が昇降移動する。
【0037】このように、ウェーハWa〜Wcを吸着保
持する剥離用吸着パット200、200は、昇降用ロー
タリーアクチュエータ204を駆動することにより昇降
移動する。また、この剥離用吸着パット200、200
が設けられているパット支持フレーム198は、アーム
190、192を介して揺動フレーム154に接続され
ているので、揺動フレーム154が揺動することにより
前後方向に揺動する。
【0038】すなわち、剥離用吸着パット200、20
0は、揺動用ロータリーアクチュエータ160を駆動す
ることにより前後方向に揺動し、昇降用ロータリーアク
チュエータ204を駆動することにより昇降移動する。
そして、この剥離用吸着パット200、200でスライ
スベースSaからウェーハWaを剥離するときは、次の
ようにして行う。
【0039】まず、熱水槽112内にセットされたウェ
ーハWaの端面を剥離用吸着パット200、200で吸
着保持する。次いで、揺動用ロータリーアクチュエータ
160を駆動して剥離用吸着パット200、200を前
後方向(ウェーハの軸線に沿った方向)に揺動させる。
ここで、前記ウェーハWaとスライスベースSaとを接
着している接着剤は、熱水120中に浸漬されているた
め十分に熱軟化している。このため、ウェーハWaは、
複数回揺動が与えられると簡単にスライスベースSaか
ら剥離される。
【0040】ウェーハWaがスライスベースSaから剥
離されると、昇降用ロータリーアクチュエータ204が
駆動され、剥離したウェーハWaを保持した状態で剥離
用吸着パット200、200が上方に向かって移動す
る。そして、所定の受渡位置が停止する。受渡位置に移
送されたウェーハWaは、後述する受渡装置118に受
け渡されたのち、該受渡装置118によってシャトルコ
ンベア312に移送され、該シャトルコンベア312に
よって次工程に搬送されてゆく。
【0041】一方、ウェーハWaの受渡の終了した剥離
用吸着パット200、200は、昇降用ロータリーアク
チュエータ204に駆動されて下方に移動し、元の剥離
作業位置に復帰する。ところで、ウェーハWa〜Wc
は、前記のごとくその端面を剥離用吸着パット200、
200によって揺動を与えることによりスライスベース
Sa〜Scから剥離されるが、ウェーハWa〜Wcの中
には剥離用吸着パット200、200で揺動を与える前
から、スライスベースSa〜Scから剥離してしまって
いるものもある。この場合、ウェーハWa〜Wcが前方
に倒れて回収不能になるおそれがある。このため、剥離
するウェーハWa〜Wcの前方位置には、ウェーハWa
〜Wcが前方に倒れるのを防止するための倒止板214
が配設されている。この倒止板214は、前記昇降用ロ
ータリーアクチュエータ204が設置された支持プレー
ト202に設けられており、前記剥離用吸着パット20
0、200と共に揺動する。
【0042】なお、剥離用吸着パット200、200
は、前記倒止板214に形成された通路214aを通っ
て昇降移動する。また、この倒止板214の上部には、
二枚取り防止板216が固着されており、スライスベー
スSa〜Scから剥離されたウェーハWa〜Wcは、こ
の二枚取り防止板216に形成されたスリット216a
を通って所定の受渡位置まで移送される。このスリット
216aは、ウェーハが丁度一枚通れる幅で形成されて
おり、これにより、例えば、ウェーハが二枚同時に剥離
されたような場合に、その二枚のウェーハが互いにくっ
ついて二枚同時に受渡位置まで移送されるのを防止する
ことができる。
【0043】すなわち、スライスベースから二枚のウェ
ーハが同時に剥離され、互いにくっついた場合であって
も、二枚取り防止板216のスリット216aを通過す
る際に、その一枚目のウェーハにくっついた二枚目のウ
ェーハが、スリット216aを通過できずに落下するの
で、常に一枚ずつ受渡位置に移送することができる。な
お、この場合、スリット216aを通過できずに落下し
たウェーハは、倒止板214によって前方に倒れるのを
防止されるので、次回の剥離時に確実に回収することが
できる。
【0044】次に、仕切装置116の構成について説明
する。仕切装置116は、熱水槽112内にセットされ
たウェーハWa〜Wcの各ロット間に仕切板を挿入し、
この挿入された仕切板をウェーハWa〜Wcの剥離過程
で検出することにより、各ロットの終了地点を認識す
る。この仕切装置116は、三台の仕切ユニット220
A、220B、220Cと、その仕切ユニット220A
〜220Cを駆動する駆動ユニット222と、駆動ユニ
ット222と仕切ユニット220A〜220Cとを接続
する接続ユニット224と、仕切ユニット220A〜2
20Cを所定位置に固定するブレーキユニット225と
から構成されている。
【0045】まず、仕切ユニット220A〜220Cの
構成について説明する。図6に示すように、上述した剥
離離置114が設置された第1ガイドレール136、1
36上には、三台のスライドプレート(移動体)226
A、226B、226Cがスライド自在に支持されてい
る。各スライドプレート226A〜226B上には、図
11及び図12に示すように、支持プレート228A〜
Cが垂直に立設されており、該支持プレート228A〜
228Cの頂部には、シリンダ230A〜230Cが水
平に支持されている。このシリンダ230A〜230C
のロッド先端部には、L字状に形成された連結アーム2
32A〜232Cが固着されており、この連結アーム2
32A〜232Cの先端部に仕切板234A〜234C
が固着されている。
【0046】各仕切板234A〜234Cは、シリンダ
230A〜230Cを駆動することにより進退移動し、
このシリンダ230A〜230Cを駆動制御することに
よって仕切板234A〜234Cの挿入及び抜き取りを
制御する。すなわち、シリンダ230A〜230Cのロ
ッドを伸長させることによりウェーハWa〜Wcの各ロ
ット間に仕切板234A〜234Cを挿入し、ロッドを
収縮させることによりウェーハWa〜Wcから仕切板2
34A〜234Cを引き抜く。
【0047】ここで、一枚目の仕切板234Aと二枚目
の仕切板234Bは、図11及び図12に示すように、
各スライドプレート226A〜226Cを互いに接合さ
せたときに(図11の状態)、同一面上に位置するよう
に、各アーム232A、232Bの長さと、高さ方向の
設置位置が設定されている。また、三枚目の仕切板23
4Cは、一枚目の仕切板234Aと二枚目の仕切板23
4Bの直後に配置されるようにアーム232Cの長さが
設定されている。
【0048】仕切ユニット220A〜220Cは、以上
のように構成される。なお、以下、必要に応じて仕切ユ
ニット220Aを第1仕切ユニット220A、仕切ユニ
ット220Bを第2仕切ユニット220B、仕切ユニッ
ト220Cを第3仕切ユニット220Aという。シリン
ダ230A〜230C及び仕切板234A〜234Cに
ついても同様である。
【0049】次に、前記仕切ユニット220A〜220
Cを第1ガイドレール136、136に沿って移動させ
る駆動ユニット222の構成について説明する。図6及
び図13に示すように、熱水槽112の左側部近傍に
は、熱水槽112に沿って一対の第2ガイドレール23
6、236が配設されている。この第2ガイドレール2
36、236上には、リニアガイド238、238を介
して第2スライドテーブル(第2走行体)240がスラ
イド自在に支持されている。
【0050】前記第2スライドテーブル240の下面に
はナット部材242が固着されており、該ナット部材2
42は、前記一対の第2ガイドレール236、236の
間に配設されたネジ棒244に螺合されている。このネ
ジ棒244の両端部は、軸受部材246、246によっ
て回動自在に支持されており、また、このネジ棒244
の一方端には、第2ガイドレール236、236の一方
端に設置された第2送りモータ248が連結されてい
る。ネジ棒244は、この第2送りモータ248を駆動
することにより回動し、この結果、第2スライドテーブ
ル240が第2ガイドレール236、236に沿って移
動する。
【0051】次に、前記駆動ユニット222と仕切ユニ
ット220A〜220Cとを接続する接続ユニット22
4の構成について説明する。図11及び図12に示すよ
うに、前記スライドプレート226A〜226Cの先端
部上方には、矩形状に形成された接続プレート250が
所定の隙間をもって配置されている。この接続プレート
250上には、所定の間隔をもって三台のピン挿入装置
251A、251B、251Cが設置されている。
【0052】ピン挿入装置251A〜251Cは、ガイ
ドピンブッシュ252A〜252C内に挿入された接続
ピン253A〜253Cを、ピン挿入用シリンダ254
A〜254Cを駆動することにより、接続プレート25
0の下面から突出させる装置であり、この接続プレート
250の下面から突出させた接続ピン253A〜253
Cを、各スライドプレート226A〜226Cに形成さ
れている接続用ピン穴255A〜255Cに挿入させる
ことにより、接続プレート250と各スライドプレート
226A〜226Cとを接続する。
【0053】ここで、図6及び図13に示すように、前
記接続ユニット224の接続プレート250と、前記駆
動ユニット222の第2スライドテーブル240とは、
連結バー256を介して互いに連結されており、第2ス
ライドテーブル240が移動すると、それに伴って接続
プレート250も移動する。したがって、前記接続プレ
ート250と各スライドプレート226A〜226Cと
を連結させた状態で、すなわち、各接続ピン253A〜
253Cを各スライドプレート226A〜226Cの接
続用ピン穴255A〜255Cに挿入した状態で、第2
スライドテーブル240を移動させることにより、各ス
ライドプレート226A〜226Cを移動させることが
できる。そして、このスライドプレート226A〜22
6Cを移動させるることにより、各仕切板234A〜2
34Cを熱水槽112内にセットされているウェーハW
a〜Wcの軸線に沿って移動させることができる。
【0054】なお、前記連結バー256は、前記熱水槽
112の下部に形成されている空間に配設されており、
この下部空間を移動する。次に、前記各仕切ユニット2
20A〜220Cを固定するブレーキユニット225の
構成について説明する。図6に示すように、前記第1ガ
イドレール136、136の側部近傍には、第1ガイド
レール136、136に沿ってブレーキプレート257
が配設されている。このブレーキプレート257は、図
12に示すように、先端部が水平に折り曲げられた逆L
字状に形成されている。
【0055】一方、前記スライドプレート226A〜2
26Cには、前記ブレーキプレート257の水平部を挟
むようにして一対のブレーキパッド258A〜258
C、259A〜259Cが配設されている(図12には
第1仕切ユニット220Aにおけるブレーキユニットの
構成のみが図示されている。)。この一対のブレーキパ
ッド258A〜258C、259A〜259Cのうち、
下側のブレーキパッド259A〜259Cは支持部材2
60を介してスライドプレート126A〜226Cに固
定されている。一方、上側のブレーキパッド258A〜
258Cは、それぞれ前記スライドプレート226A〜
226C上に設置されたブレーキ用シリンダ261A〜
261Cのロッド先端部に固着されており、該ブレーキ
用シリンダ261A〜261Cを駆動することにより、
スライドプレート226A〜226Cの下面から突出す
る。
【0056】前記のごとく構成されたブレーキユニット
225では、ブレーキ用シリンダ261A〜261Cを
駆動して、一対のブレーキパッド258A〜258C、
259A〜259Cでブレーキプレート257を挟持す
ることにより、各仕切ユニット220A〜220Cを固
定する。ところで、前記のごとく移動可能な仕切板23
4A〜234Cは、各ウェーハWa〜Wcのロット間に
挿入されて、ロットの切り替わりを認識するために用い
られるが、この仕切板234A〜234Bを各ウェーハ
Wa〜Wcのロット間に自動で挿入するためには、各ウ
ェーハWa〜Wcのロット間を自動で検出する必要があ
る。
【0057】そこで、上記の仕切装置116には、各ウ
ェーハWa〜Wcのロット間を自動で検出するロット検
出ユニット264が設けられており、該ロット検出ユニ
ット164は、次のように構成されている。図6及び図
13に示すように、前記接続ユニット224と駆動ユニ
ット222とを連結する連結バー256には、熱水槽1
12を挟んで一対の支持フレーム264R、264Lが
垂直に立設されている。この一対の支持フレーム264
R、264Lのうち一方の支持フレーム264Lの頂部
には、投光センサ266Lが設置されており、他方の支
持フレーム264Rの頂部には、受光センサ266Rが
設置されている。
【0058】前記投光センサ266Lと受光センサ26
6Rは、互いに対向するように設置されており、投光セ
ンサ266Lから投光された光が、受光センサ266R
によって受光されるように構成されている。また、投光
センサ266Lと受光センサ266Rは、図11に示す
ように、各スライドプレート226A〜226Cを互い
に接合させたときに、一枚目の仕切板234Aと同一の
平面上に位置するように配置されている。
【0059】以上のように構成されたロット検出ユニッ
ト264は、次のようにして各ウェーハWa〜Wc間の
ロットを検出する。ロット検出ユニット264は連結バ
ー256上に設置されているので、駆動ユニット222
の第2スライドテーブル240を移動させることによ
り、ウェーハWa〜Wcの軸線に沿って移動する。
【0060】そこで、まず、図14に示すように、ロッ
ト検出ユニット264を第3ロットであるウェーハWc
の後段部に位置させる(図中(a)の位置)。そして、
投光センサ266Lから受光センサ166Rに向けて光
と投光させる。このとき、投光センサ266Lから投光
された光は、前を遮るものが何もないので、そのまま受
光センサ266Rで受光される。
【0061】次いで、駆動ユニット222の第2スライ
ドテーブル240を移動させることにより、ロット検出
ユニット264をウェーハWa〜Wcの軸線に沿って移
動させる。この結果、前記投光センサ266Lから投光
された光は、第3ロットであるウェーハWaによって遮
られ、受光センサ266Rで受光されなくなる(図中
(b)の位置)。
【0062】図示しない制御装置は、前記受光センサ2
66Rで光が受光されなくなったことを検出すると、第
2スライドテーブル240の移動を停止させる。そし
て、仕切板234Cの挿入操作を行う。なお、この仕切
板234Cの挿入操作は後に更に詳述する。前記仕切板
234Cの挿入後、図示しない制御装置は、再び第2ス
ライドテーブル240を移動させて、ロット検出ユニッ
ト264をウェーハWa〜Wcの軸線に沿って移動させ
る。
【0063】ここで、前記のごとく第2スライドテーブ
ル240を移動させても、投光センサ266Lから発光
された光は、ウェーハWcによって遮られるため、受光
センサ266Rでは光が受光されない状態が続く。しか
し、前記第3ロットと第2ロットとの間には、一定の間
隔が開いているので、この地点をロット検出ユニット2
64が通過すると、再び受光センサ266Rで光が受光
されるようになる(図中(c)の位置)。制御装置は、
受光センサ266Rで再び光が受光されたことを検出す
ると、第2スライドテーブル240の移動を停止させ
る。そして、仕切板234Bの挿入操作を行う。
【0064】前記仕切板234Bの挿入後、図示しない
制御装置は、再び第2スライドテーブル240を移動さ
せて、ロット検出ユニット264をウェーハWa〜Wc
の軸線に沿って移動させる。前記第3ロットと第2ロッ
トの間を通過すると、前記投光センサ266Lから発光
された光は、第2ロットであるウェーハWbによって遮
られるため、再び受光センサ266Rで光が受光されな
くなる(図中(d)の位置)。
【0065】しかし、前記同様第2ロットと第1ロット
との間には、一定の間隔が開いているので、この地点を
ロット検出ユニット264が通過すると、再び受光セン
サ266Rで光が受光されるようになる(図中(e)の
位置)。制御装置は、受光センサ266Rで再び光が受
光されたことを検出すると、第2スライドテーブル24
0の移動を停止させる。そして、仕切板234Aの挿入
操作を行う。
【0066】以上のように、ロット検出ユニット264
は、投光センサ266Lから発光された光を受光センサ
266Rで検出することにより、各ウェーハWa〜Wc
のロット間の検出を行う。そして、このロット検出ユニ
ット264の検出結果に基づいて各仕切板234A〜2
34Cを各ウェーハWa〜Wcのロット間に挿入してい
く。
【0067】なお、投光センサ266Lから発行される
光の幅は、スライスベースSaに接着されているウェー
ハの間隔(カーフロスの幅)よりも広く設定し、各ロッ
ト間の間隔よりも狭く設定する。これにより、たとえ
ば、ウェーハの隙間から一部の光が通過して、受光セン
サ266Rで検出されたとしても、投光センサ266L
から投光された光の全てが受光センサ266Rで受光さ
れていないことを理由に、誤検出を防止することができ
る。
【0068】また、この場合、複数の投光センサ266
Lを横方向に配置するとともに(但し、各ロット間の間
隔よりも狭くなるように配置する。)、これに対向する
ように複数の受光センサ266Rを設置し、全ての受光
センサ266Rで光が受光されたことを検出することに
よって、各ウェーハWa〜Wcのロット間を検出するよ
うにしても、同様に誤検出を防止することができる。
【0069】各ウェーハWa〜Wcのロット間の検出は
以上のように行われ、これに基づいて仕切板234A〜
234Bの挿入が行われるが、その各ウェーハWa〜W
cのロット間に挿入された仕切板234A〜234Cの
検出は、次の機構によって検出する。図8、図10及び
図11に示すように、前記剥離装置114の第1スライ
ドテーブル140上には、第1タッチセンサ268が設
けられている。一方、前記第1仕切ユニット220Aの
スライドプレート226A上には、この第1タッチセン
サ268Aに当接する第1接触子270Aが設置されて
いる。
【0070】また、前記第1仕切ユニット220Aのス
ライドプレート226A上には、第2タッチセンサ26
8Bが設けられており、前記第2仕切ユニット220B
のスライドプレート226B上には、この第2タッチセ
ンサ268Bに当接する第2接触子270Bが設置され
ている。更に、前記第2仕切ユニット220Bのスライ
ドプレート226B上には、第3タッチセンサ128C
が設けられており、前記第3仕切ユニット220Cのス
ライドプレート226C上には、この第3タッチセンサ
268Cに当接する第3接触子270Cが設置されてい
る。
【0071】図示しない制御装置は、各タッチセンサ2
68A〜268Cの作動信号を入力することにより、各
ウェーハWa〜Wcのロット間に挿入された仕切板23
4A〜234Cを検出する。すなわち、ウェーハを剥離
する剥離用吸着パット200は、第1スライドテーブル
140を移動させることにより、ウェーハWa〜Wcの
軸線に沿って移動する。そして、この剥離用吸着パット
200が、第1仕切板234Aの設置位置まで移動する
と、第1スライドテーブル140上に設置された第1タ
ッチセンサ268Aが、スライドプレート226A上に
設置された第1接触子270Aに接触する。この第1タ
ッチセンサ268Aは、第1接触子270Aに接触する
ことにより作動し、この第1タッチセンサ268Aの作
動信号を受けることにより、制御装置は第1仕切板23
4Aを検出する。
【0072】また、第1仕切板234Aの検出後、更に
第1スライドテーブル140を移動させて剥離用吸着パ
ット200を移動させると、第1スライドテーブル14
0に押されてスライドプレート226Aが移動する。そ
して、前記剥離用吸着パット200が、第2仕切板23
4Bの設置位置まで移動すると、スライドプレート22
6A上に設置された第2タッチセンサ268Bが、スラ
イドプレート226B上に設置された第2接触子270
Bに接触する。この第2タッチセンサ268Bは第2接
触子270Bに接触することにより作動し、この第2タ
ッチセンサ268Bの作動信号を受けることにより、制
御装置は第2仕切板234Bを検出する。
【0073】また、第2仕切板234Bの検出後、更に
第1スライドテーブル140を移動させて剥離用吸着パ
ット200を移動させると、第1スライドテーブル14
0に押されて移動するスライドプレート226Aに押さ
れてスライドプレート226Bが移動する。そして、前
記剥離用吸着パット200が、第3仕切板234Cの設
置位置まで移動すると、スライドプレート226B上に
設置された第3タッチセンサ268Cが、スライドプレ
ート226C上に設置された第3接触子270Cに接触
する。この第3タッチセンサ268Cは第3接触子27
0Cに接触することにより作動し、この第3タッチセン
サ268Cの作動信号を受けることにより、制御装置は
第3仕切板234Cを検出する。
【0074】このように、各タッチセンサ268A〜2
68Cは、剥離用吸着パット200が各仕切板234A
〜234Cの設置点まで移動すると、順次作動し、これ
により、各ウェーハWa〜Wc間に挿入されている仕切
板234A〜234Cを検出することができる。次に、
受渡装置118の構成について説明する。受渡装置11
8は、剥離装置114の剥離用吸着パット200によっ
てスライスベースSa〜Scから剥離されたウェーハW
a〜Wcを剥離用吸着パット200から受け取り、シャ
トルコンベア312に受け渡す装置である。この受渡装
置18は、図6及び図7に示すように、駆動ユニット2
22の第2スライドテーブル240上に設けられてお
り、第2送りモータ248を駆動することにより、第2
ガイドレール236、236に沿って移動する。具体的
な構成は、以下のとおりである。
【0075】図15〜図17に示すように、前記駆動ユ
ニット222の第2スライドテーブル240上には、支
柱274が垂直に立設されている。この支柱274の頂
部には、支持フレーム276が垂直に立設されており、
該支持フレーム276には旋回用ロータリーアクチュエ
ータ278が水平に設置されている。前記旋回用ロータ
リーアクチュエータ278の出力軸には駆動ギア280
が噛合されており、該駆動ギア280には旋回軸284
に固着された従動ギア282が噛合されている。旋回軸
284は、前記支持フレーム276の頂部に設置された
軸受ユニット286に回動自在に支持されており、前記
旋回用ロータリーアクチュエータ278を駆動すること
により180°の範囲で回動する。
【0076】前記旋回軸284の基端部には、旋回フレ
ーム288が固着されており、該旋回フレーム288に
は回転軸290が回動自在に支持されている。この回転
軸290の基端部には、旋回フレーム288に設置され
た方向転換用ロータリーアクチュエータ292の出力軸
が固着されており、該方向転換用ロータリーアクチュエ
ータ292を駆動することにより、90°の範囲で回動
する。
【0077】前記回転軸290の先端部には、L字状に
形成された旋回アーム294が固着されており、該旋回
アーム294の先端部には支持プレート296が固着さ
れている。この支持プレート296にはパット進退用シ
リンダ298が設けられており、該パット進退用シリン
ダ298のロッド先端部には、受渡用吸着パット300
が設けられている。前記剥離装置114の剥離用吸着パ
ット200、200によって剥離されたウェーハWa〜
Wcは、所定の受渡位置まで搬送されたのち、この受渡
用吸着パット300に受け渡される。
【0078】以上のように構成された受渡装置118に
おいて、受渡用吸着パット300に吸着保持されたウェ
ーハWa〜Wcは、旋回用ロータリーアクチュエータ2
78を駆動することにより、垂直面上を180°の範囲
で旋回し(図15参照)、方向転換用ロータリーアクチ
ュエータ292を駆動することにより、垂直状態から水
平状態に方向転換される。
【0079】なお、仕切装置116で剥離したウェーハ
Wa〜Wcの受け取り、及び、その受け取ったウェーハ
Wa〜Wcのシャトルコンベア312上への受け渡し
は、次のように行う。前述したように、スライスベース
Sa〜Scから剥離されたウェーハWa〜Wcは、剥離
用吸着パット200、200に吸着保持された状態で上
昇して所定の受渡位置に移送される。この受渡位置に
は、すでに受渡用吸着パット300が待機しており、ウ
ェーハWa〜Wcは、この受渡用吸着パット300の軸
心と同軸上に位置する。
【0080】前記ウェーハWa〜Wcが受渡位置に移送
されると、次いで、パット進退用シリンダ298が駆動
されて、受渡用吸着パット300がウェーハWaに向か
って所定量前進する。この結果、ウェーハWaの端面に
受渡用吸着パット300が密着する。次に、受渡用吸着
パット300が駆動され、該受渡用吸着パット300に
よってウェーハWaが吸着保持される。この受渡用吸着
パット300にウェーハWaが吸着保持されると、次い
で、剥離用吸着パット200の駆動が停止され、これに
より、ウェーハWaが剥離用吸着パット200から受渡
用吸着パット300に受け渡される。
【0081】ウェーハWaを受け取った受渡用吸着パッ
ト300は、パット進退用シリンダ298が駆動され
て、剥離用吸着パット200から後退する。一方、ウェ
ーハWaを受け渡した剥離用吸着パット200は、下降
して元の剥離作業位置に復帰する。前記受渡用吸着パッ
ト300が後退すると、次いで、旋回用ロータリーアク
チュエータ278が駆動されて、旋回アーム294が1
80°旋回する。この結果、ウェーハWaがシャトルコ
ンベア312の上方位置に移送される。
【0082】ここで、シャトルコンベア312の上方に
移送されたウェーハWaは、シャトルコンベア312に
対して直交した状態にあるので、移送後、方向転換用ロ
ータリーアクチュエータ292が駆動されて、旋回アー
ム294が回転軸290を中心に90°回転する。この
結果、ウェーハWaがシャトルコンベア312から所定
高さの位置に水平な状態で位置する。
【0083】前記方向転換用ロータリーアクチュエータ
292の駆動後、パット進退用シリンダ298が駆動さ
れて、受渡用吸着パット300がシャトルコンベア31
2に向かって所定量前進する。この結果、ウェーハWa
が、シャトルコンベア312上に載置される。ウェーハ
Waが、シャトルコンベア312上に載置されると、受
渡用吸着パット300の駆動が停止される。そして、パ
ット進退用シリンダ298が駆動されて受渡用吸着パッ
ト300がシャトルコンベア312から後退する。
【0084】以上により、ウェーハWaの受け渡し作業
は終了し、受渡用吸着パット300は、上記と逆の動作
で元の受渡位置に復帰する。一方、ウェーハWaが受け
渡されたシャトルコンベア312は、図示しない駆動手
段に駆動されて、その受け渡されたウェーハWaを次工
程に搬送する。ウェーハ剥離枚葉部100は、以上のよ
うに構成される。なお、このウェーハ剥離枚葉部100
の駆動は、全て図示しない制御装置によって自動制御さ
れており、この制御装置から出力される駆動信号に基づ
いて各構成装置が作動する。
【0085】次に、前記のごとく構成されたウェーハ剥
離枚葉部100におけるウェーハの剥離方法について説
明する。始動前の状態において、剥離ユニット150が
設置された第1スライドテーブル140は、第1ガイド
レール136の一方端(図6において下端)に位置して
いる(この位置を剥離作業開始位置という。)。一方、
受渡装置118が設置された第2スライドテーブル24
0は、第2ガイドレール236の他方端(図6において
上端)に位置している(この位置を仕切作業開始位置と
いう。)。そして、接続装置の接続プレート250に
は、ピン挿入装置251A〜251Cによって各スライ
ドプレート226A〜226Cが接続されている。
【0086】まず、ワイヤソーでマルチ切断されたウェ
ーハWa、Wb、Wcを熱水槽112内に設置されたワ
ーク保持部22にセットする。これにより、各ウェーハ
Wa〜Wcが接着されたスライスベースSa〜Scが熱
水槽112内に貯留された熱水20中に浸漬される。な
お、ウェーハWa〜Wcのセッティングは、オペレータ
が手動で行ってもよいし、図示しないマニピュレータに
よって自動でワーク保持部22に搬送して、自動でセッ
トするようにしてもよい。
【0087】ウェーハWa〜Wcが熱水槽112内にセ
ットされると、制御装置は、まず、第2送りモータ24
8を駆動して第2スライドテーブル240を図6中下側
に向けて移動させる。これと同時に、制御装置は、ロッ
ト検出ユニット264の受光センサ266Rから受光信
号の入力を開始する。第2スライドテーブル240の移
動開始から所定の間は、光を遮るものが何もないので、
投光センサ266Lから発光された光は、そのまま受光
センサ266Rで受光される。
【0088】しかし、ロット検出ユニット264が第3
ロットのウェーハWcに到達すると、前記投光センサ2
66Lから投光された光は、ウェーハWcに遮られるた
め、受光センサ266Rでは光が受光されなくなる。制
御装置は、前記受光センサ266Rで光が受光されなく
なったことを検出すると、第2スライドテーブル240
の移動を停止させる。そして、第3仕切ユニット220
Cのブレーキ用シリンダ261Cを駆動して第3仕切ユ
ニット230Cを固定する。
【0089】第3仕切ユニット230Cを固定後、制御
装置は、シリンダ230Cを駆動して、第3仕切板23
4Cを前進させる。これにより、第3ロット(ウェーハ
Wc)の後段位置に第3仕切板234Cが挿入される。
また、制御装置は、前記第3仕切板234Cの挿入後、
接続プレート250と第3スライドプレート226Cと
の接続を解除する。すなわち、ピン挿入装置251Cの
ピン挿入用シリンダ254Cを駆動して、第3スライド
プレート226Cに形成されている接続用ピン穴255
Cから接続ピン253Cを抜き取る。これにより、接続
プレート250と第3スライドプレート226Cとの接
続が解除され、第2スライドテーブル240を移動させ
ても、第3スライドプレート226Cが移動しなくな
る。
【0090】制御装置は、前記第3スライドプレート2
26Cと接続プレート250との接続を解除したのち、
再び第2スライドテーブル240を移動させて、ロット
検出ユニット264をウェーハWa〜Wcの軸線に沿っ
て移動させる。ここで、前記のごとく第2スライドテー
ブル240を移動させても、光はウェーハWcによって
遮られるため、受光センサ266Rでは光が受光されな
い状態が続く。
【0091】しかし、前記第3ロットと第2ロットの間
には一定の間隔が開けられているので、この第3ロット
と第2ロットの間をロット検出ユニット264が通過す
ると、再び受光センサ266Rで光が受光されるように
なる。制御装置は、受光センサ266Rで再び光が受光
されたことを検出すると、第2スライドテーブル240
の移動を停止させる。そして、第2仕切ユニット220
Bのブレーキ用シリンダ261B(図示せず)を駆動し
て第2仕切ユニット230Bを固定する。
【0092】第2仕切ユニット220Bを固定後、制御
装置は、シリンダ230Bを駆動して、第2仕切板23
4Bを前進させる。これにより、第2ロット(ウェーハ
Wb)と第3ロット(ウェーハWc)の間に第2仕切板
234Bが挿入される。また、制御装置は、前記同様に
第2仕切板234Bの挿入後、接続プレート250と第
2スライドプレート226Bとの接続を解除する。すな
わち、ピン挿入装置251Bのピン挿入用シリンダ25
4Bを駆動して、第2スライドプレート226Bに形成
されている接続用ピン穴255Bから接続ピン253B
を抜き取る。これにより、接続プレート250と第2ス
ライドプレート226Bとの接続が解除され、第2スラ
イドテーブル240を移動させても、第2スライドプレ
ート226Bが移動しなくなる。
【0093】制御装置は、前記第2スライドプレート2
26Bと接続プレート250との接続を解除したのち、
再び第2スライドテーブル240を移動させて、ロット
検出ユニット264をウェーハWa〜Wcの軸線に沿っ
て移動させる。ここで、前記同様、第2スライドテーブ
ル240を移動させても、光はウェーハWbによって遮
られるため、受光センサ266Rでは光が受光されない
状態が続く。
【0094】しかし、前記同様、第2ロットと第1ロッ
トの間には、一定の間隔が開けられているので、この第
2ロットと第1ロットの間をロット検出ユニット264
が通過すると、再び受光センサ266Rで光が受光され
るようになる。制御装置は、受光センサ266Rで再び
光が受光されたことを検出すると、第2スライドテーブ
ル240の移動を停止させる。そして、第1仕切ユニッ
ト220Aのブレーキ用シリンダ261Aを駆動して第
1仕切ユニット230Aを固定する。
【0095】第1仕切ユニット220Bを固定後、制御
装置は、シリンダ230Aを駆動して、第1仕切板23
4Aを前進させる。これにより、第2ロット(ウェーハ
Wb)と第1ロット(ウェーハWa)との間に第1仕切
板234Aが挿入される。また、制御装置は、前記同様
に第1仕切板234Aの挿入後、接続プレート250と
第1スライドプレート226Aとの接続を解除する。す
なわち、ピン挿入装置251Aのピン挿入用シリンダ2
54Aを駆動して、第1スライドプレート226Aに形
成されている接続用ピン穴255Aから接続ピン253
Aを抜き取る。これにより、接続プレート250と第1
スライドプレート226Aとの接続が解除され、第2ス
ライドテーブル240を移動させても、第1スライドプ
レート226Aが移動しなくなる。
【0096】図18に示すように、以上一連の操作によ
り、各ウェーハWa〜Wcのロット間に仕切板234A
〜234Cが挿入される。制御装置は、前記第1スライ
ドプレート226Aと前記接続プレート250との接続
を解除すると、再び第2スライドテーブル240を図6
中下側に向けて移動させ、その第2スライドテーブル2
40を所定の受渡作業開始位置に位置させる。そして、
この第2スライドテーブル240が受渡作業開始位置に
位置したところで、ウェーハWa〜Wcの剥離作業が開
始する。
【0097】まず、制御装置は、第1送りモータ148
と第2送りモータ248を同期させて駆動し、第1スラ
イドテーブル140と第2スライドテーブル240を前
進させる(図6中上方向に移動させる)。ここで、前記
第1スライドテーブル140上に設けられた剥離装置1
14の倒止板214には、図示しない非接触接触式の位
置センサが設けられており、該位置センサは、ウェーハ
Waの端面までの距離が所定距離に達すると作動する。
制御装置は、この位置センサの作動信号を入力すること
により、第1送りモータ148と第2送りモータ248
の駆動を停止し、第1スライドテーブル140と第2ス
ライドテーブル240とを停止させる。この結果、前記
第1スライドテーブル140上に設けられた剥離装置1
14の剥離用吸着パット200、200がウェーハWa
の端面に当接する。制御装置は、ウェーハWaの端面に
当接した剥離用吸着パット200、200を駆動し、該
剥離用吸着パット200、200にウェーハWaを吸着
保持させる。
【0098】制御装置は、次いで、揺動用ロータリーア
クチュエータ160を駆動して揺動フレーム154を前
後に揺動させ、剥離用吸着パット200、200を前後
(ウェーハの軸線に沿った方向)に揺動させる。ここ
で、前記ウェーハWaとスライスベースSaとを接着し
ている接着剤は、熱水120中に浸漬されているため十
分に熱軟化している。また、剥離用吸着パット200、
200は、ウェーハWaとスライスベースSaとの接着
部近傍を揺動中心として揺動している。このため、ウェ
ーハWaは、剥離用吸着パット200、200によって
複数回揺動が与えられると簡単にスライスベースSaか
ら剥離される。
【0099】制御装置は、前記剥離用吸着パット20
0、200を所定回数揺動させたところで揺動用ロータ
リーアクチュエータ160の駆動を停止する。そして、
これによりウェーハWaがスライスベースSaから剥離
される。制御装置は、次いで、昇降用ロータリーアクチ
ュエータ204を駆動してアーム190、192を上方
に旋回させ、剥離用吸着パット200、200を上方に
移動させる。
【0100】この際、剥離用吸着パット200、200
に吸着保持されたウェーハWaは、倒止板214の上部
に固着された二枚取り防止板216のスリット216a
を通過することにより、二枚取りが防止される。すなわ
ち、吸着パット200、200で吸着保持したウェーハ
Wa1 に、次に剥離するウェーハWa2 がくっついてき
た場合であっても、前記スリット216aを通過する際
に、くっついてきたウェーハWa2 が、スリット216
aを通過する際に剥がされるので、常に吸着パット20
0、200で吸着しているウェーハWa一枚のみを取り
出すことができる。
【0101】また、スリット216aを通過できずに落
下したウェーハは、倒止板214によって前方に倒れる
のを防止されるので、次回の剥離時に確実に回収するこ
とができる。前記のごとく上方に移動した剥離用吸着パ
ット200、200は、所定の受渡位置で停止する。こ
の受渡位置には、受渡装置118の受渡用吸着パット3
00が待機しており、剥離用吸着パット200、200
に吸着保持されたウェーハWaは、この受渡用吸着パッ
ト300の軸心と同軸上に位置する。
【0102】制御装置は、剥離用吸着パッド200、2
00が所定の受渡位置で停止すると、次いで、パット進
退用シリンダ298を駆動して、受渡用吸着パット30
0をウェーハWaに向かって所定量前進させる。この結
果、ウェーハWaの端面に受渡用吸着パット300が密
着する。制御装置は、次いで、受渡用吸着パット300
を駆動して、該受渡用吸着パット300でウェーハWa
の端面を吸着保持する。そして、剥離用吸着パット20
0の駆動を停止し、ウェーハWaを受渡用吸着パット3
00に受け渡させる。
【0103】前記剥離用吸着パット200の駆動を停止
すると、次いで、制御装置は、パット進退用シリンダ2
98を駆動して、受渡用吸着パット300を剥離用吸着
パット200から後退させる。また、前記パット進退用
シリンダ298の駆動後、制御装置は、昇降用ロータリ
ーアクチュエータ204を駆動してアーム190、19
2を下方に旋回させ、剥離用吸着パット200、200
を下方に移動させて、元の剥離作業位置に復帰させる。
【0104】これと同時に、制御装置は、前記パット進
退用シリンダ298の駆動後、旋回用ロータリーアクチ
ュエータ278を駆動して、旋回アーム294を180
°旋回させ、ウェーハWaをシャトルコンベア312の
上方位置に移送する。そして、移送後、方向転換用ロー
タリーアクチュエータ292を駆動して、旋回アーム2
94を回転軸290を中心に90°回転させる。これに
より、ウェーハWaがシャトルコンベア312に対して
平行な状態になる。制御装置は、パット進退用シリンダ
298を駆動して、受渡用吸着パット300をシャトル
コンベア312に向けて前進させる。この結果、ウェー
ハWaが、シャトルコンベア312上に載置されるの
で、次いで、制御装置は、受渡用吸着パット300の駆
動を停止して、ウェーハWaをシャトルコンベア312
に受け渡す。
【0105】受渡用吸着パット300の駆動を停止した
のち、制御装置は、パット進退用シリンダ298を駆動
して受渡用吸着パット300をシャトルコンベア312
から後退させるとともに、シャトルコンベア312を駆
動してウェーハWaを次工程に搬送する。また、制御装
置は、パット進退用シリンダ298を駆動後、方向転換
用ロータリーアクチュエータ292及び旋回用ロータリ
ーアクチュエータ278を駆動して受渡用吸着パット3
00を元の受渡位置に復帰させる。
【0106】以上一連の工程で一枚目のウェーハWaの
剥離作業が終了する。制御装置は、第1送りモータ14
8と第2送りモータ248を同期させて駆動し、第1ス
ライドテーブル140と第2スライドテーブル240を
所定量前進させる。これにより、剥離用吸着パット20
0、200が、二枚目に剥離するウェーハWa2 の端面
に当接する。制御装置は、この二枚目のウェーハWa2
を上記同様の方法で剥離する。
【0107】以上のようにしてスライスベースSaに接
着されているウェーハWa、Wa、…を順次剥離し、次
工程に搬送してゆく。ここで、第1ロットのウェーハW
aの剥離が全て終了したとする。制御装置は、この段階
では第1ロットの剥離が終了したことを認識することが
できず、第1送りモータ148と第2送りモータ248
を駆動して、第1スライドテーブル140と第2スライ
ドテーブル240を前進させようとする。
【0108】しかしながら、第1ロットのウェーハWa
と第2ロットのウェーハWbとの間には、第1仕切板2
34Aが挿入されているので、前記第1スライドテーブ
ル140を前進させると、その第1スライドテーブル4
0上に設置された第1タッチセンサ268Aが、前記第
1仕切板234Aが設置されている第1スライドプレー
ト226A上に設置された第1接触子270Aに接触し
て作動する。制御装置は、この第1タッチセンサ268
Aの作動信号を入力することにより、第1ロットのウェ
ーハWaの剥離が全て終了したことを検出する。そし
て、制御装置は、第1ロットのウェーハWaの剥離が全
て終了したことを次工程以降の各部に情報として流す。
【0109】これにより、次工程以降の各部では、次に
シャトルコンベア312から搬送されてくるウェーハW
bは、種類の異なる第2ロットのウェーハWbであるこ
とを認識することができ、種類の異なるウェーハを混入
させることなく処理、回収等することができる。また、
制御装置は、前記第1タッチセンサ268Aの作動信号
を入力すると、第1送りモータ148と第2送りモータ
248の駆動を停止して、第1スライドテーブル140
と第2スライドテーブル240の移動を停止させる。そ
して、第1シリンダ230Aを駆動して、第1仕切板2
30Aを後退させる。
【0110】また、制御装置は、第1仕切板230Aを
後退させたのち、第1仕切ユニット220Aのブレーキ
用シリンダ261Aの駆動を停止して第1仕切ユニット
230Aのロックを解除する。前記のごとく次工程以降
の各部に第1ロットのウェーハWaの剥離が終了したこ
との情報を流したあと、制御装置は、再び第1送りモー
タ148と第2送りモータ248を同期させて駆動し、
第1スライドテーブル140と第2スライドテーブル2
40を前進させる(図6中上方向に移動させる)。この
とき、第1スライドテーブル140は、第1仕切板23
4Aが設置された第1スライドプレート226Aを押し
ながら前進する。
【0111】前記第1ロットのウェーハWaを剥離した
ときと同様に、第2ロットのウェーハWbまでの距離が
所定の距離に達すると倒止板214に設置された図示し
ない位置センサが作動する。そして、この作動信号を入
力することにより、制御装置は、第1送りモータ148
と第2送りモータ148の駆動を停止し、第1スライド
テーブル140と第2スライドテーブル240とを停止
させる。この結果、剥離装置114の剥離用吸着パット
200、200が第2ロットのウェーハWbの端面に当
接する。
【0112】制御装置は、ウェーハWbの端面に当接し
た剥離用吸着パット200、200を駆動し、該剥離用
吸着パット200、200に第2ロットのウェーハWb
を吸着保持させる。以下、前記第1ロットのウェーハW
aを剥離したときと同様の手順でスライスベースWbに
接着されているウェーハWbを順次剥離して、次工程に
搬送してゆく。
【0113】ここで、第2ロットのウェーハWbの剥離
が全て終了したとする。前記同様、制御装置は、この段
階では第2ロットのウェーハWbの剥離が終了したこと
を認識することができず、第1送りモータ148と第2
送りモータ248を駆動して、第1スライドテーブル1
40と第2スライドテーブル240を前進させようとす
る。
【0114】しかしながら、第2ロットのウェーハWb
と第3ロットのウェーハWcとの間には、第2仕切板2
34Bが挿入されているので、前記第1スライドテーブ
ル140を前進させると、その第1スライドテーブル1
40に押されて移動する第1スライドプレート226A
上に設置された第2タッチセンサ268Bが、前記第2
仕切板234Bが設置されている第2スライドプレート
226B上に設置された第2接触子270Bに接触して
作動する。制御装置は、この第2タッチセンサ268B
の作動信号を入力することにより、第2ロットのウェー
ハWbの剥離が全て終了したことを検出する。そして、
制御装置は、前記第1ロットの場合と同様に、第2ロッ
トのウェーハWbの剥離が全て終了したことを次工程以
降の各部に情報として流す。
【0115】これにより、次工程以降の各部では、次に
シャトルコンベア312から搬送されてくるウェーハW
cは、種類の異なる第3ロットのウェーハWcであるこ
とを認識することができ、種類の異なるウェーハを混入
させることなく処理、回収等することができる。また、
制御装置は、前記第2タッチセンサ268Bの作動信号
を入力すると、第1送りモータ148と第2送りモータ
248の駆動を停止して、第1スライドテーブル140
と第2スライドテーブル240の移動を停止させる。そ
して、第2シリンダ230Bを駆動して、第2仕切板2
34Bを後退させる。
【0116】また、制御装置は、第2仕切板230Bを
後退させたのち、第2仕切ユニット220Bのブレーキ
用シリンダ261Bの駆動を停止して第2仕切ユニット
230Bのロックを解除する。前記のごとく次工程以降
の各装置に第2ロットのウェーハWbの剥離が終了した
ことの情報を流したあと、制御装置は、再び第1送りモ
ータ148と第2送りモータ248を同期させて駆動
し、第1スライドテーブル140と第2スライドテーブ
ル240を前進させる(図6中上方向に移動させる)。
このとき、第1スライドテーブル140は、第1仕切板
234Aが設置された第1スライドプレート226Aと
第2仕切板234Bが設置された第2スライドプレート
226Bとを押しながら前進する。
【0117】前記第2ロットのウェーハWbを剥離した
ときと同様に、第3ロットのウェーハWcまでの距離が
所定の距離に達すると倒止板214に設置された図示し
ない位置センサが作動する。そして、この作動信号を入
力することにより、制御装置は、第1送りモータ148
と第2送りモータ248の駆動を停止し、第1スライド
テーブル140と第2スライドテーブル240とを停止
させる。この結果、剥離装置114の剥離用吸着パット
200、200が第3ロットのウェーハWcの端面に当
接する。
【0118】制御装置は、ウェーハWcの端面に当接し
た剥離用吸着パット200、200を駆動し、該剥離用
吸着パット200、200に第3ロットのウェーハWc
を吸着保持させる。以下、前記第2ロットのウェーハW
bを剥離したときと同様の手順でスライスベースWcに
接着されているウェーハWcを順次剥離して、次工程に
搬送してゆく。
【0119】ここで、第3ロットのウェーハWcの剥離
が全て終了したとする。前記同様、制御装置は、この段
階では第3ロットのウェーハWbの剥離が終了したこと
を認識することができず、第1送りモータ148と第2
送りモータ248を駆動して、第1スライドテーブル1
40と第2スライドテーブル240を前進させようとす
る。
【0120】しかしながら、第3ロットのウェーハWc
の直後には、第3仕切板234Bがセットされているの
で、前記第1スライドテーブル140を前進させると、
その第1スライドテーブル140に押されて移動する第
2スライドプレート226B上に設置された第3タッチ
センサ268Cが、前記第3仕切板234Cが設置され
ている第3スライドプレート226C上に設置された第
3接触子270Cに接触して作動する。制御装置は、こ
の第3タッチセンサ268Cの作動信号を入力すること
により、第3ロットのウェーハWcの剥離、すなわち、
全てのウェーハWa〜Wcの剥離が終了したことを検出
する。そして、制御装置は、全てのウェーハWa〜Wc
の剥離が終了したことを次工程以降の各部に情報として
流す。
【0121】次工程以降の各部では、これにより1サイ
クルの剥離作業が終了したことを認識することができ
る。また、制御装置は、前記第3タッチセンサ268C
の作動信号を入力すると、第1送りモータ148と第2
送りモータ248の駆動を停止して、第1スライドテー
ブル140と第2スライドテーブル240の移動を停止
させる。そして、第3シリンダ230Cを駆動して、第
3仕切板234Cを後退させる。
【0122】また、制御装置は、第3仕切板230Cを
後退させたのち、第3仕切ユニット220Cのブレーキ
用シリンダ261Cの駆動を停止して第3仕切ユニット
230Cのロックを解除する。前記のごとく次工程以降
の各部に第3ロットのウェーハWcの剥離が終了したこ
と、すなわち、全てのウェーハWa〜Wcの剥離が終了
したことの情報を流したあと、制御装置は、再び第1送
りモータ148と第2送りモータ248を同期させて駆
動し、第1スライドテーブル140と第2スライドテー
ブル240を前進させる(図6中上方向に移動させ
る)。このとき、第1スライドテーブル140は、第1
仕切板234Aが設置された第1スライドプレート22
6Aと第2仕切板234Bが設置された第2スライドプ
レート226B、及び第3仕切板234Cが設置された
第3スライドプレート226Cを押しながら前進する。
【0123】前記第2スライドテーブル240が、所定
の仕切作業開始位置に到達すると(仕切作業開始位置に
到達したことは図示しないタッチセンサ等で検出す
る。)、制御装置は、第1送りモータ148と第2送り
モータ248の駆動を停止して、第1スライドテーブル
140と第2スライドテーブル240の移動を停止させ
る。
【0124】これにより、第2スライドテーブル240
と各仕切板234A〜234Cが設置されたスライドプ
レート226A〜226Cは初期位置に復帰する。制御
装置は、各ピン挿入装置251A〜251Cのピン挿入
用シリンダ254A〜254Cを駆動して、各スライド
プレート226A〜226Cに形成されている接続用ピ
ン穴255A〜255Cに接続ピン253A〜253C
を挿入し、各スライドプレート226A〜226Cを接
続プレート250に接続して次の剥離作業のために待機
する。
【0125】また、制御装置は、前記第2スライドテー
ブル240を所定の仕切作業開始位置に復帰させると、
その後、第1送りモータ148のみを駆動して、第1ス
ライドテーブル140を後退させる(図6中下側の方向
に移動させる。)。前記第1スライドテーブル140
が、所定の剥離作業開始位置に到達すると(剥離作業開
始位置に到達したことは図示しないタッチセンサ等で検
出する。)、制御装置は、第1送りモータ148の駆動
を停止して、第1スライドテーブル140の移動を停止
させる。これにより、第1スライドテーブル140が初
期位置に復帰する。
【0126】以上により、1サイクルの剥離作業が終了
する。次に、搬送部310について説明する。既に上述
しているように、搬送部310は、ウェーハ剥離枚葉部
100で剥離、枚葉したウェーハWを受け取り、次の枚
葉洗浄部350に搬送する。そして、この搬送部310
には、シャトルコンベア312が備えられており、該シ
ャトルコンベア312によってウェーハWを枚葉洗浄部
350に搬送する。
【0127】次に、枚葉洗浄部350について説明す
る。枚葉洗浄部350は、前記ウェーハ剥離枚葉部10
0で剥離枚葉されたウェーハWを一枚ずつ枚葉洗浄す
る。この枚葉洗浄部350は、枚葉ブラシ洗浄部352
と枚葉プレリンス部354と枚葉リンス部356とから
構成されている。前記枚葉ブラシ洗浄部352は、チャ
ンバー構造の洗浄槽を有しており(図示せず)、該洗浄
槽内には、図19に示すように、一対の回転ブラシ37
8、378と、洗浄液を流す一対の洗浄液ノズル38
0、380と、ウェーハ搬送用のローラコンベア382
と、液切り用の一対のエアーナイフノズル384、38
4が配設されている。
【0128】この枚葉ブラシ洗浄部352では、前記搬
送部310のシャトルコンベア312によって搬送され
てきたウェーハWの裏表面に洗浄液ノズル380、38
0から洗浄液をかけながら回転ブラシ378、378に
よってブラシ洗浄する。洗浄後は、洗浄液を次工程に持
ち込まないようにするために、エアーナイフノズル38
4、384から圧縮エアを噴射して液切りする。そし
て、ブラシ洗浄が終了したウェーハWは、ローラコンベ
ア382によって次工程の枚葉プレリンス部352に搬
送する。
【0129】前記枚葉プレリンス部354は、前記枚葉
ブラシ洗浄部352とほぼ同様の構成を有している。す
なわち、チャンバー構造の洗浄槽を有しており、該洗浄
槽内には、一対の回転ブラシと、プレリンス液(60℃
の温水)を流す一対のプレリンス液ノズルと、ウェーハ
搬送用のローラコンベアと、液切り用の一対のエアーナ
イフノズルが配設されている(図19参照)。
【0130】この枚葉プレリンス部354では、前記枚
葉ブラシ洗浄部352のローラコンベア382によって
搬送されてきたウェーハの裏表面にプレリンス液ノズル
からプレリンス液をかけながら回転ブラシによってブラ
シ洗浄する。洗浄後は、プレリンス液を次工程に持ち込
まないようにするために、エアーナイフノズルから圧縮
エアを噴射して液切りする。そして、ブラシ洗浄が終了
したウェーハWは、ローラコンベアによって次工程の枚
葉リンス部に搬送する。
【0131】前記枚葉リンス部356も前記枚葉ブラシ
洗浄部352とほぼ同様の構成を有している。すなわ
ち、チャンバー構造の洗浄槽を有しており、該洗浄槽内
には、一対の回転ブラシと、リンス液(純水)を流す一
対のリンス液ノズルと、ウェーハ搬送用のローラコンベ
アと、液切り用の一対のエアーナイフノズル384が配
設されている(図19参照)。
【0132】この枚葉リンス部356では、前記枚葉リ
ンス洗浄部のローラコンベアによって搬送されてきたウ
ェーハの裏表面にリンス液ノズルからリンス液をかけな
がら回転ブラシによってブラシ洗浄する。洗浄後は、リ
ンス液を次工程に持ち込まないようにするために、エア
ーナイフノズルから圧縮エアを噴射して液切りする。そ
して、ブラシ洗浄が終了したウェーハWは、ローラコン
ベアによって次の検出部400に搬送する。
【0133】次に、検出部400について説明する。検
出部400は、洗浄の終了したウェーハWについて一枚
一枚、割れ、欠け、及び接着剤残りの有無を検出すると
ともに、一枚一枚厚さを測定する。この検出部400
は、図20に示すように、前記枚葉洗浄部350で洗浄
が終了したウェーハWを所定の受取位置まで搬送するた
めの搬送ユニット402と、その受取位置に搬送されて
きたウェーハWを所定の検出位置まで持ち上げて回転さ
せる回転駆動ユニット404と、回転駆動ユニット40
4によって回転させられたウェーハWの厚さを測定する
厚さ測定ユニット406と、回転駆動ユニット404に
よって回転させられたウェーハWの割れ、欠け、接着剤
残りを検出する不良ウェーハ検出ユニット408と、検
出が終了したウェーハWを次の回収部500のウェーハ
搬送ロボットに受け渡すための受渡ユニット410とか
ら構成されている。
【0134】まず、搬送ユニット402について説明す
る。搬送ユニット402は、丸ベルトコンベア411を
備えており、該丸ベルトコンベア411は、前記枚葉洗
浄部350の終端部に連設されている。この丸ベルトコ
ンベア411の両側部には、一対のガイド部材411
a、411aが配設されており、このガイド部材411
a、411aによってウェーハWが直進するようにガイ
ドされる。
【0135】また、この丸ベルトコンベア411の終端
位置には、図21に示すように、5本の位置決めピン4
12、412、…が円弧をなすように配設されており、
この位置決めピン412、412、…に丸ベルトコンベ
ア411によって搬送されてきたウェーハWが当接する
ことにより、ウェーハWが所定の受取位置に位置決めさ
れる。
【0136】また、この位置決めピン412、412…
にウェーハWが当接すると、図示しないセンサが作動
し、このセンサが作動することにより、丸ベルトコンベ
ア411の駆動が停止される。次に、回転駆動ユニット
404について説明する。前記回転駆動ユニット404
は、図示しない支持フレームに設置されており、該支持
フレームには前記丸ベルトコンベア411に対して垂直
にベースプレート414が設置されている。このベース
プレート414には、一対のガイドレール416、41
6が配設されており、該ガイドレール416、416上
をリニアガイド418、418を介して昇降テーブル4
20がスライド自在に支持されている。
【0137】前記昇降テーブル420には、アーム42
2が水平に固定されており、該アーム422の先端部に
は軸受ユニット424が設けられている。この軸受ユニ
ット424には、回転軸426が回動自在に支持されて
おり、該回転軸426の下端部には回転テーブル428
が固着されている。回転テーブル428には、同心円上
に3つの吸着パッド430、430、430(図20に
は2つのみ図示)が等間隔に配設されており、該吸着パ
ッド430、430、430によってウェーハWが吸着
保持される。
【0138】また、前記回転軸426の上端部には、従
動プーリ432が固着されており、該従動プーリ432
はベルト434を介して駆動プーリ436と連結されて
いる。この駆動プーリ436は、前記昇降テーブル42
0にブラケット438を介して設置された回転駆動モー
タ440の出力軸に固着されており、この回転駆動モー
タ440を駆動することにより、前記回転軸426が回
転する。そして、この回転軸426が回転することによ
り、回転テーブル428が回転する。
【0139】前記ベースプレート414の背面部には、
支持部材442を介して昇降用シリンダ444が設置さ
れている。この昇降用シリンダ444のロッド先端部に
は前記昇降テーブル420の背面部に固着された連結部
材446が固着されており、この結果、昇降用シリンダ
444を駆動すると、昇降テーブル420が昇降移動す
る。そして、この昇降テーブル420が昇降移動するこ
とにより、回転テーブル428も同時に昇降移動する。
【0140】前記ベースプレート414の上端部には、
ブラケット448を介して高さ調整用シリンダ450が
設置されている。この高さ調整用シリンダ450のロッ
ド先端部には、ストッパー部材452が固着されてお
り、該ストッパー部材452は、前記高さ調整用シリン
ダ450を駆動することにより、その設置位置が変化す
る。一方、前記昇降テーブル420の上端部には、前記
ストッパー部材452に係合する係止板454が設けら
れており、前記昇降用シリンダ444に駆動されて上昇
した昇降テーブル420は、この係止板454が前記ス
トッパー部材452に当接することにより、所定位置で
停止する。
【0141】次に、厚さ測定ユニット406について説
明する。図20に示すように、前記丸ベルトコンベア4
11が設置された架台400Aには、支柱456が垂直
に立設されている。この支柱456には、所定の間隔L
をもって一対のレーザーセンサ458A、458Bが設
置されており、該レーザーセンサ458A、458Bは
ウェーハWを挟んで互いに対向するように設置されてい
る。
【0142】前記レーザーセンサ458A、458B
は、その検出面458a、458bに図示しないレーザ
ーの発振部と受光部とを備えており、発振部からウェー
ハWに向けてレーザーを発振する。そして、ウェーハW
で反射したレーザーを受光部で受光し、この受光角度に
基づいてウェーハWとの距離lA 、lB を検出する。各
レーザーセンサ458A、458Bの検出値は、図示し
ない制御装置に出力され、該制御装置は、次のようにウ
ェーハWの厚さを求める。すなわち、図23に示すよう
に、レーザーセンサ458A、458Bとの間隔は一定
であるので、各レーザーセンサ458A、458Bの検
出値をlA 、lB とすれば、ウェーハWの厚さをdは、
次式d=L−(lA +lB )で算出することができる。
【0143】なお、レーザーセンサ458A、458B
によるウェーハWまでの距離の検出は、前記ウェーハ回
転駆動ユニット404によってウェーハを回転駆動させ
た状態で検出する。次に、不良ウェーハ検出ユニット4
08について説明する。図20及び図23に示すよう
に、前記架台400Aには、所定の傾斜角度をもって支
持棒460が固定されている。この支持棒460の上端
部には、支持部材462を介して投光センサ464が設
けられており、下端部には支持部材466を介して受光
センサ468が設けられている。投光センサ464と受
光センサ468は、前記ウェーハWの周縁を挟んで互い
に対向するように設置されており、投光センサ464か
ら投光された光が受光センサ468で受光される。
【0144】ここで、前記投光センサ464の投光面に
は、ウェーハWの周縁と直交するようにして多数の投光
素子が直列して配置されている。前記受光センサ468
の受光面にも、ウェーハWの周縁と直交するようにして
前記投光素子と同数の受光素子が直列して配置されてい
る。図示しない制御装置は、前記受光センサ468の受
光量の変化(投光素子から投光された光を受光した受光
素子の数の変化)を検出することによって、ウェーハW
に生じている割れ、欠け及び接着剤残りが生じているこ
とを検出する。
【0145】すなわち、ウェーハWに割れや欠け、接着
剤残りというものが全く生じていない場合は、ウェーハ
Wを回転させても受光センサ468で受光される光の量
は変化しないが、図24に示すように、ウェーハWに割
れAや欠けBが生じている場合は、その割れた部分A又
は欠けた部分Bが検出部Xを通過すると、ウェーハWを
通過する光の量が増加するので受光量が増加する。した
がって、受光センサ468の受光量が増加したことを検
出すれば、ウェーハWに割れA又は欠けBが生じている
ことを検出することができる。
【0146】また、ウェーハWに接着剤残りCがある場
合は、その接着剤残りの部分Cが検出部Xを通過する
と、ウェーハWを通過する光が遮られて減少するので受
光量が減少する。したがって、受光センサ468の受光
量が減少したことを検出すれば、ウェーハWに接着剤残
りCがあることを検出することができる。このように、
図示しない制御装置は、受光センサ468の受光量が増
加したことを検出することにより、ウェーハWの割れ又
は欠けを検出し、受光量が減少したことを検出すること
により、ウェーハの接着剤残りを検出する。
【0147】次に、受渡ユニット410について説明す
る。図21に示すように、前記丸ベルトコンベア411
から所定高さ上方の位置には、円弧状に形成された三つ
のウェーハ受け部材470、470、470が円を成す
ように配設されている。この三つのウェーハ受け部材4
70、470、470は、それぞれスライドブロック4
72、472、472に固定されており、該スライドブ
ロック472、472、472は、放射状に配設された
ガイドレール474、474、474上をスライド自在
に支持されている。各スライドブロック472は、図示
しない駆動手段に駆動されることによりガイドレール4
74上を移動し、この結果、三つのウェーハ受け部材4
70、470、470が拡縮する。
【0148】前記三つのウェーハ受け部材470、47
0、470は、ウェーハWの検出が終了すると縮径し、
この縮径したウェーハ受け部材470、470、470
上に検出の終了したウェーハWが載置される。次の回収
部500のウェーハ搬送ロボットは、このウェーハ受け
部材470、470、470上に載置されたウェーハW
を受け取り、回収カセットに回収する。
【0149】次に、前記のごとく構成された検出部40
0の作用について説明する。枚葉洗浄部350で枚葉洗
浄が終了したウェーハWは、そのまま検出部400の丸
ベルトコンベア411上に移送され、該丸ベルトコンベ
ア410によって所定の受取位置に搬送される。この所
定の受取位置に搬送されたウェーハWは、位置決めピン
412、412に当接することにより位置決めされ、こ
の受取位置にウェーハWが搬送されると、図示しないセ
ンサが作動して丸ベルトコンベア411の駆動が停止さ
れる。
【0150】前記ウェーハWが、所定の受取位置に搬送
されると、次いで、昇降用シリンダ444に駆動されて
回転テーブル428が、前記所定の受取位置に位置決め
されたウェーハWに向かって下降する。この結果、回転
テーブル428に設けられた3つの吸着パッド430、
430、430がウェーハWの上面に当接する。吸着パ
ッド430、430、430がウェーハWの上面に当接
すると、昇降用シリンダ444の駆動は停止され、次い
で、吸着パッド430が駆動される。これにより、ウェ
ーハWが吸着パッド430によって吸着保持される。
【0151】ウェーハWが吸着パッド430に保持され
ると、次いで、昇降用シリンダ444が再び駆動され、
回転テーブル428が上昇する。そして、昇降テーブル
416の上端に取り付けられた係止板454がストッパ
ー部材452に当接すると、昇降用シリンダ444の駆
動は停止され、これにより、ウェーハWが所定の検出位
置に位置決めされる。
【0152】ウェーハWが所定の検出位置に位置決めさ
れると、次に、回転駆動モータ440が駆動されて回転
テーブル428が回転し、これにより、ウェーハWが回
転する。これと同時に、厚さ測定ユニット406及び不
良ウェーハ検出ユニット408によってウェーハWの厚
さ及び割れ、欠け、接着剤残りが検出される。検出が終
了すると、回転駆動モータ440の駆動は停止され、次
いで、受渡ユニット410の図示しない駆動手段が駆動
される。これにより、拡径状態にあったウェーハ受け部
材470、470、470が縮径し、前記回転テーブル
428に保持されたウェーハWの下部に位置する。
【0153】前記ウェーハ受け部材470が回転テーブ
ル428に保持されたウェーハWの下部に位置すると、
次いで、昇降用シリンダ444が駆動されて回転テーブ
ル428が下降する。この結果、回転テーブル428に
保持されたウェーハWがウェーハ受け部材470上に載
置される。前記昇降用シリンダ444の駆動は、ウェー
ハWがウェーハ受け部材470に載置されると停止し、
次いで吸着パッド430の駆動が停止される。これによ
り、回転テーブル428に保持されたウェーハWが、ウ
ェーハ受け部材470上にウェーハWが受け渡される。
そして、このウェーハ受け部材470上に受け渡された
ウェーハWが、次の回収部500のウェーハ搬送ロボッ
トに回収される。
【0154】なお、ウェーハWを受け渡した回転テーブ
ル428は、昇降用シリンダ444に駆動されることに
より所定量上昇し、所定の待機位置に待機する。次に、
回収部500について説明する。回収部500は、前記
検出部400で検出の終了したウェーハWをウェーハW
の種類ごと分けてカセットに回収するとともに、接着剤
残りウェーハと不良ウェーハ(割れウェーハ、欠けウェ
ーハ、厚さ不良ウェーハ、端材)を分別して回収する。
この回収部500は、正常なウェーハを回収する二つの
ウェーハ回収部502A、502Bと、不良ウェーハを
回収する不良ウェーハ回収部504と、接着剤残りウェ
ーハを回収する接着剤残りウェーハ回収部506と、各
回収部にウェーハを搬送するウェーハ搬送ロボット50
8とから構成されている。
【0155】前記ウェーハ回収部502A、502Bに
は、それぞれ上下二段式のカセットホルダーが備えられ
ている(図示せず)。このカセットホルダーは図示しな
いカセット位置決め機構によって昇降移動自在に支持さ
れており、ウェーハWを回収するウェーハ回収カセット
510A、510Bは、このカセットホルダーに二台ず
つセットされる。
【0156】前記不良ウェーハ回収部504及び前記接
着剤残りウェーハ回収部506も前記ウェーハ回収部5
02A、502Bと同様に、それぞれ図示しないカセッ
トホルダーを備えており、該カセットホルダーは、図示
しないカセット位置決め機構によって昇降移動自在に支
持されている。そして、このカセットホルダーに不良ウ
ェーハWX を回収する不良ウェーハ回収カセット512
と、接着剤残りウェーハWを回収する接着剤残りウェー
ハ回収カセット514がセットされる。
【0157】前記ウェーハ搬送ロボット508は、前記
検出部400のウェーハ受け部材470、470、47
0上に載置されたウェーハWを受け取り、その検出部4
00の検出結果に基づいてウェーハWを各回収部に搬送
する。このウェーハ搬送ロボット508は、多関節形の
ロボットであり、旋回自在な第1アーム516の先端
に、旋回自在な第2アーム518が設けられており、更
にその第2アーム518の先端に、旋回自在なハンド部
520が設けられて構成されている。そして、ウェーハ
Wは、そのハンド部520の先端に設けられた吸着パッ
ド522で吸着保持されて搬送される。
【0158】このウェーハ搬送ロボット508でウェー
ハWを検出部400からウェーハ回収部502Aのウェ
ーハ回収カセット510Aに搬送する場合は、次の通り
である。まず、前記ウェーハ受け部材470、470、
470上に載置されたウェーハWの下側にハンド部52
0の先端が移動し、そのウェーハWの下面を吸着パッド
522が吸着保持する。この吸着パッド522がウェー
ハWの下面を吸着保持すると、ウェーハ受け部材47
0、470、470が拡径し、これによりウェーハWが
ウェーハ受け部材470、470、470からハンド部
520に受け渡される。
【0159】ウェーハWを受け取ったハンド部520
は、ウェーハ回収部502Aに向かって移動し、そこに
セットされたウェーハ回収カセット510Aに収納す
る。なお、ウェーハWを回収するウェーハ回収カセット
510A、510Bの内部は、多段の仕切が形成されて
おり、この仕切で仕切られた空間にウェーハWが一枚一
枚収納される。他の不良ウェーハ回収カセット512及
び接着剤残りウェーハ回収カセット514も同様の構成
である。
【0160】また、ウェーハWが一枚収納されると、図
示しないカセット位置決め機構が駆動されて、仕切一段
分ウェーハ回収カセット510Aが上昇する。本実施の
形態のウェーハ剥離洗浄装置1は、以上のように構成さ
れる。なお、このウェーハ剥離洗浄装置1を構成する各
機器は、すべて図示しない制御装置に駆動制御されてお
り、この制御装置が出力する駆動信号に基づいて作動す
る。
【0161】次に、前記のごとく構成された本実施の形
態のウェーハ剥離洗浄装置1の作用について説明する。
ここで、本実施の形態のウェーハ剥離洗浄装置1は、通
常の切断方式(一回の切断に対して一本のインゴットの
みを切断する方式)で切断されたスライスドウェーハ
と、マルチ切断方式(一回の切断に対して種類の異なる
インゴットを同時に切断する方式)で切断されたスライ
スドウェーハの二つのスライスドウェーハの剥離、洗浄
を行うことができ、まず、通常の切断方式で切断された
スライスドウェーハの剥離、洗浄を行う場合について説
明する。
【0162】ワイヤソーで切断されたバッチ状態のウェ
ーハWは、図示しない搬送装置によって本実施の形態の
ウェーハ剥離洗浄装置1まで搬送される。そして、この
ウェーハ剥離洗浄装置1に備えられた図示しないリフタ
ーに搭載される。リフターに搭載されたウェーハは、ま
ず、そのリフターによって粗洗浄部10に搬送される。
そして、そこでシャワー洗浄され、切断時に付着したス
ラリが除去される。この粗洗浄部10におけるシャワー
洗浄は、リフターに搭載されたまま行われ、シャワー洗
浄が終了すると、ウェーハは、ウェーハ剥離枚葉部10
0に搬送される。
【0163】ウェーハ剥離枚葉部100に搬送されたウ
ェーハWは、まず、リフターに備えられた反転機構によ
って上下が反転させられたのち(ウェーハWがマウンテ
ィングプレートMに対して上側になるようにさせられた
のち)、熱水槽112のワーク保持部122にセットさ
れる。ワーク保持部122にセットされたウェーハW
は、剥離用吸着パット200によって一枚ずつスライス
ベースSから剥離され、剥離されたウェーハWは、順
次、搬送部310のシャトルコンベア312に移送され
る。そして、このシャトルコンベア312によって枚葉
洗浄部350に搬送される。
【0164】枚葉洗浄部350に搬送されたウェーハW
は、まず、枚葉ブラシ洗浄部352において洗浄液をか
けられながらブラシ洗浄され、次いで、枚葉プレリンス
洗浄部354においてプレリンス液をかけられながらブ
ラシ洗浄される。そして、最後に枚葉リンス部356に
おいてリンス液をかけられながらブラシ洗浄される。前
記枚葉リンス部356でブラシ洗浄を終えたウェーハW
は、そのまま検出部400の丸ベルトコンベア411上
に移載され、該丸ベルトコンベア411によって所定の
受渡位置まで搬送される。
【0165】受渡位置に搬送されたウェーハWは、回転
テーブル428に備えられた吸着パッド430に吸着保
持されて、所定の検出位置まで持ち上げられ、回転させ
られる。そして、厚さ測定ユニット406によって厚さ
を測定されるとともに、不良ウェーハ検出ユニット40
8によって割れ、欠け、接着剤残りを検出される。検出
が終了すると、ウェーハWは、ウェーハ受け部材470
に受け渡され、このウェーハ受け部材470に受け渡さ
れたウェーハWを回収部500のウェーハ搬送ロボット
508が受け取り、各回収部502、504、506の
カセットに収納する。
【0166】ここで、制御装置は、前記検出部400の
厚さ測定ユニット406及び不良ウェーハ検出ユニット
408の検出結果に基づいて、ウェーハWを各回収部5
02、504、506のカセットに収納する。すなわ
ち、前記厚さ測定ユニット406及び不良ウェーハ検出
ユニット408の検出の結果、正常なウェーハWである
場合は、ウェーハ回収部502Aにセットされた上段の
ウェーハ回収カセット510Aに収納し、厚さ不良、割
れ、欠け等が生じている不良ウェーハWX の場合は、不
良ウェーハ回収部504にセットされた不良ウェーハ回
収カセット512に収納する。そして、接着剤残りを生
じているウェーハWy の場合は、接着剤残りウェーハ回
収部506にセットされた接着剤残りウェーハ回収カセ
ット514に収納する(但し、正常なウェーハWである
場合は、上段のウェーハ回収カセット510Aが一杯に
なり次第、ウェーハ回収部502Aにセットされた下段
のウェーハ回収カセット510Aに収納し、下段のウェ
ーハ回収カセット510Aが一杯になり次第、ウェーハ
回収部502Bにセットされた上段のウェーハ回収カセ
ット510Bに収納する。)。
【0167】上記の作業をスライスベースSから剥離し
たウェーハW一枚一枚に対して行い、全てのウェーハW
がカセットに収納された時点で作業が終了する。終了
後、各装置は、始動前の状態に復帰する。このように、
本実施の形態のウェーハ剥離洗浄装置では、剥離洗浄し
たウェーハWの厚さ、割れ、欠け、及び接着剤残りを検
出する検出部400を備えたことにより、この検出部4
00の検出結果に基づいてウェーハWを分別して回収す
ることができる。これにより、剥離洗浄後にウェーハを
別途検出装置に搬送して検出する必要がなくなるので、
ウェーハの製造効率が向上する。
【0168】次に、本実施の形態のウェーハ剥離洗浄装
置1を用いてマルチ切断方式によって切断されたウェー
ハの剥離、洗浄を行う場合について説明する。マルチ切
断方式によって切断されたウェーハは、ウェーハの種類
ごとに回収する必要があるので、次のように処理され
る。なお、ウェーハ剥離枚葉部100に搬送されるまで
の工程は、上述した通常の切断方式によって切断された
ウェーハと同じである。
【0169】マルチ切断されたウェーハWa〜Wcが、
ウェーハ剥離枚葉部100のワーク保持部122にセッ
トされると、各ウェーハWa〜Wcのロット間に仕切板
234A〜234Cがセットされる。そして、この仕切
板234A〜234Cのセットされたところで、剥離用
吸着パッド200による剥離作業が開始される。剥離作
業は、まず、第1ロットのウェーハWaから行われ、剥
離されたウェーハWaは、順次、搬送部310のシャト
ルコンベア312上に移送される。
【0170】シャトルコンベア312に移送されたウェ
ーハWaは、前記同様に枚葉洗浄部350で枚葉洗浄さ
れたのち、検出部400で厚さ測定、及び、割れ、欠
け、接着剤残りの検出をされ、その検出結果に基づい
て、各回収部の回収カセットに収納される。このとき、
正常なウェーハWaである場合は、ウェーハ回収部50
2Aにセットされた上段のウェーハ回収カセット510
Aに収納される。
【0171】第1ロットのウェーハWaの剥離が全て終
了すると、第1ロットと第2ロット間に挿入された第1
仕切板234Aが検出される。この第1仕切板234A
が検出されると、制御装置は、以後剥離されるウェーハ
は、第2ロットのウェーハWbと判断して、次のように
ウェーハWbの回収を行う。すなわち、厚さ不良等を生
じている不良ウェーハWX や、接着剤残りを生じている
ウェーハWy の場合は、前記同様、それぞれ不良ウェー
ハ回収カセット512又は接着剤残りウェーハ回収カセ
ット514に収納するが、正常なウェーハWbである場
合は、ウェーハ回収部502Aにセットされている下段
のウェーハ回収カセット510Aに収納する。
【0172】これにより、ロットごとにウェーハを分別
することができ、種類の異なるウェーハを混入させるこ
となくウェーハを回収することができる。また、第2ロ
ットのウェーハWaの剥離が全て終了すると、第2ロッ
トと第3ロット間に挿入された第2仕切板234Bが検
出されるので、制御装置は、この第2仕切板234Bを
検出すると、以後剥離されるウェーハは、第3ロットの
ウェーハWcと判断して、次のようにウェーハWcの回
収を行う。すなわち、前記同様厚さ不良等を生じている
不良ウェーハWX や、接着剤残りを生じているウェーハ
y の場合は、それぞれ不良ウェーハ回収カセット51
2又は接着剤残りウェーハ回収カセット514に収納す
るが、正常なウェーハWcである場合は、ウェーハ回収
部502Bにセットされている上段のウェーハ回収カセ
ット510Bに収納する。
【0173】このように、本実施の形態のウェーハ剥離
洗浄装置1では、マルチ切断されたウェーハWa〜Wc
に対して、ロットごとにウェーハを分別して回収するこ
とができるので、種類の異なるウェーハを混入させるこ
となく回収することができる。また、この場合であって
も、割れ、欠け等の発生した不良ウェーハWX と、接着
剤残りを生じている接着剤残りウェーハWy とを分別し
て回収することができるので、剥離洗浄後に別途検出装
置に搬送して検出する必要がなくなり、ウェーハの製造
効率が向上する。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
剥離洗浄したウェーハの厚さ、割れ、欠け、及び接着剤
残りを検出する検出部を備えたことにより、この検出部
の検出結果に基づいてウェーハを分別して回収すること
ができる。これにより、剥離洗浄後にウェーハを別途検
出装置に搬送して検出する必要がなくなるので、ウェー
ハの製造効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェーハ剥離洗浄装置の全体構成を示す平面図
【図2】粗洗浄装置の構成を示す正面図
【図3】粗洗浄装置の構成を示す平面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】図3のB−B断面図
【図6】ウェーハ剥離枚葉部の構成を示す平面図
【図7】ウェーハ剥離枚葉部の構成を示す正面図
【図8】剥離装置の構成を示す平面図
【図9】剥離装置の構成を示す正面図
【図10】剥離装置の構成を示す側面図
【図11】仕切ユニットの構成を示す平面図
【図12】仕切ユニットの構成を示す正面図
【図13】仕切装置の構成を示す正面図
【図14】仕切装置の作用の説明図
【図15】受渡装置の構成を示す正面図
【図16】受渡装置の構成を示す側面部分断面図
【図17】受渡装置の構成を示す平面部分断面図
【図18】ウェーハ剥離枚葉部の要部の構成を示す平面
【図19】枚葉洗浄部の構成を示す側面図
【図20】検出部の構成を示す側面図
【図21】搬送ユニットの構成を示す平面図
【図22】不良ウェーハ検出ユニットの構成を示す正面
【図23】厚さ測定ユニットの作用の説明図
【図24】不良ウェーハ検出ユニットの作用の説明図
【図25】回収部の構成を示す平面図
【符号の説明】
1…ウェーハ剥離洗浄装置 10…粗洗浄部 12…粗洗浄装置 14…洗浄槽 100…ウェーハ剥離枚葉部 112…熱水槽 114…剥離装置 116…仕切装置 118…受渡装置 310…搬送部 312…シャトルコンベア 350…枚葉洗浄部 352…枚葉ブラシ洗浄部 354…枚葉プレリンス部 356…枚葉リンス部 400…検出部 402…搬送ユニット 404…回転駆動ユニット 406…厚さ測定ユニット 408…不良ウェーハ検出ユニット 410受渡ユニット 500…回収部 502A、502B…ウェーハ回収部 504…不良ウェーハ回収部 506…接着剤残りウェーハ回収部506 508…ウェーハ搬送ロボット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断機で多数枚同時に切断されたバッチ
    状態のウェーハをウェーハ剥離枚葉部において一枚ずつ
    スライスベースから剥離して枚葉化したのち、そのスラ
    イスベースから剥離したウェーハを一枚ずつ枚葉洗浄部
    に搬送して枚葉洗浄し、洗浄後、回収部で一枚ずつカセ
    ットに回収するウェーハ剥離洗浄装置において、 前記枚葉洗浄部で洗浄されたウェーハの厚さ、割れ、欠
    け及び接着剤残りを検出する検出部を設け、該検出部で
    厚さ、割れ、欠け及び接着剤残りを検出したのち回収部
    で一枚ずつカセットに回収することを特徴とするウェー
    ハ剥離洗浄装置。
  2. 【請求項2】 直列して配置された複数のインゴットを
    切断機で多数枚同時に切断して得られたバッチ状態のウ
    ェーハをウェーハ剥離枚葉部において各ロット毎に一枚
    ずつスライスベースから剥離して枚葉化したのち、その
    スライスベースから剥離したウェーハを一枚ずつ枚葉洗
    浄部に搬送して枚葉洗浄し、洗浄後、回収部で一枚ずつ
    各ロット毎にカセットを分けて回収するウェーハ剥離洗
    浄装置において、 前記枚葉洗浄部で洗浄されたウェーハの厚さ、割れ、欠
    け及び接着剤残りを検出する検出部を設け、該検出部で
    厚さ、割れ、欠け及び接着剤残りを検出したのち回収部
    で一枚ずつ各ロット毎にカセットを分けて回収すること
    を特徴とするウェーハ剥離洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記検出部は、 ウェーハの中心を吸着保持して回転させる回転駆動手段
    と、 前記回転駆動手段で回転させられるウェーハを挟むよう
    に設置され、互いにウェーハまでの距離を測定する一対
    の測距離手段と、 前記回転駆動手段で回転させられるウェーハのエッジ部
    に向けて垂直に光を投光する投光手段と、 前記回転駆動手段で回転させられるウェーハを挟んで前
    記投光手段と対向するように設置され、前記投光手段で
    投光された光を受光する受光手段と、 前記一対の測距離手段の測定結果に基づいて前記ウェー
    ハの厚さを算出するとともに、前記受光手段で受光され
    る光の受光量の変化に基づいてウェーハの欠け及び接着
    剤残りを検出する制御手段と、 からなることを特徴とする請求項1又は2記載のウェー
    ハ剥離洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記回収部は、 正常なウェーハを回収するウェーハ回収部と、 割れウェーハ、欠けウェーハ、厚さ不良ウェーハを回収
    する不良ウェーハ回収部と、 接着剤残りウェーハを回収する接着剤残りウェーハ回収
    部と、からなり、前記検出部の検出結果に基づいてウェ
    ーハを各回収部に回収することを特徴とする請求項1又
    は2記載のウェーハ剥離洗浄装置。
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