JPH11287333A - スプール弁及びその弁ケーシング製造方法 - Google Patents

スプール弁及びその弁ケーシング製造方法

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JPH11287333A
JPH11287333A JP10387598A JP10387598A JPH11287333A JP H11287333 A JPH11287333 A JP H11287333A JP 10387598 A JP10387598 A JP 10387598A JP 10387598 A JP10387598 A JP 10387598A JP H11287333 A JPH11287333 A JP H11287333A
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spool
valve
sleeve
casing
sliding hole
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Application number
JP10387598A
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English (en)
Inventor
Yoshizumi Nishimura
良純 西村
Yusaku Nozawa
勇作 野沢
Nobuhiko Ichiki
伸彦 市来
Minoru Aoki
実 青木
Kinya Takahashi
欣也 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁ケーシングを2部材に分割して中ぐり加工
等を不要とし、油溝等の寸法精度を容易に確保できると
共に、製造時の作業性を向上できるようにする。 【解決手段】 弁ケーシング11を外側の弁ブロック1
2と内側のスリーブ15とから構成する。また、スリー
ブ15にはスプール摺動穴16を径方向に横切る切込み
溝17A,17B,17C,17D,17Eを設けるこ
とにより、スリーブ15全体を櫛歯状に形成する。そし
て、この状態でスリーブ15を弁ブロック12の嵌合穴
13内に嵌着させることにより、スプール弁の弁ケーシ
ング11を製造する。スリーブ15の各切込み溝17A
〜17Eにより、スプール5の摺動変位に応じて各ポー
ト14A〜14E間を連通、遮断させるための油溝を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油空圧機器
の制御弁等として好適に用いられるスプール弁及びその
弁ケーシング製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に
は、油圧源からの圧油を油圧アクチュエータに給排制御
するため、該油圧アクチュエータと油圧源との間にスプ
ール弁からなる方向制御弁を設ける構成としている。
【0003】そこで、この種の従来技術による方向制御
弁としてのスプール弁を図9を参照して説明する。
【0004】図において、1は鋳造等の手段で成形され
たスプール弁の弁ケーシングで、該弁ケーシング1は軸
方向に延びるスプール摺動穴2を有し、該スプール摺動
穴2の周囲には軸方向に離間して環状の油溝3A,3
B,3C,3D,3Eが形成されている。
【0005】また、弁ケーシング1には各油溝3A〜3
Eと対応する位置に複数の外部接続ポートとしてのタン
クポート4A、流出入ポート4B、ポンプポート4C、
他の流出入ポート4D、他のタンクポート4Eが穿設さ
れ、これらの各ポート4A〜4Eは各油溝3A〜3Eを
介してスプール摺動穴2内と連通している。
【0006】そして、各ポート4A〜4Eのうち、ポン
プポート4Cとタンクポート4A,4Eは源圧源となる
油圧ポンプとタンク(いずれも図示せず)に接続され、
圧油の流出入ポート4B,4Dは油圧アクチュエータの
各給排ポート(図示せず)に接続されるものである。
【0007】さらに、弁ケーシング1には油溝3B,3
Dの側壁側にリセッシング溝としての拡幅溝3B-1,3
D-1が後加工によって形成され、該拡幅溝3B-1,3D
-1は油溝3B,3Dの一部を構成するものである。
【0008】5は弁ケーシング1のスプール摺動穴2内
に挿嵌されたスプールで、該スプール5は軸方向両端側
に一対の端部ランド5A,5Bが形成され、該端部ラン
ド5A,5B間には互いに軸方向に離間して一対の切換
ランド5C,5Dが形成されている。そして、切換ラン
ド5C,5Dは油溝3B,3Dの拡幅溝3B-1,3D-1
よりも僅かに大きい軸方向寸法を有し、スプール5が中
立位置にある間は流出入ポート4B,4Dをポンプポー
ト4C及びタンクポート4A,4Eから遮断させる。
【0009】また、スプール5の端部ランド5A,5B
は、弁ケーシング1の両端側に設けられる各蓋体(図示
せず)との間にばね室を兼ねた油圧室6A,6Bを形成
し、該油圧室6A,6B内には外部から選択的にパイロ
ット圧が供給される。そして、スプール5は油圧室6
A,6Bのパイロット圧に応じてスプール摺動穴2内を
軸方向(矢示A,B方向)に摺動変位し、このときに切
換ランド5C,5Dは流出入ポート4B,4Dをポンプ
ポート4Cまたはタンクポート4A,4Eに選択的に連
通させるものである。
【0010】このように構成される従来技術のスプール
弁では、油圧室6A内のパイロット圧によりスプール5
を矢示A方向に摺動変位させると、切換ランド5Cによ
り流出入ポート4Bがタンクポート4Aに連通され、切
換ランド5Dにより流出入ポート4Dがポンプポート4
Cに連通される。そして、油圧ポンプからの圧油はポン
プポート4C、流出入ポート4Dを通じて油圧アクチュ
エータに供給され、該油圧アクチュエータからの戻り油
は流出入ポート4B、タンクポート4Aを通じてタンク
側に排出される。
【0011】また、これとは逆に、油圧室6B内のパイ
ロット圧によりスプール5を矢示B方向に摺動変位させ
たときには、切換ランド5Cにより流出入ポート4Bが
ポンプポート4Cに連通され、切換ランド5Dにより流
出入ポート4Dがタンクポート4Eに連通される。そし
て、油圧ポンプからの圧油はポンプポート4C、流出入
ポート4Bを通じて油圧アクチュエータに供給され、該
油圧アクチュエータからの戻り油は流出入ポート4D、
タンクポート4Eを通じてタンク側に排出されるように
なる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスプール弁では、弁ケーシング1を鋳造等
の手段を用いて形成しているから、鋳物特有の現象であ
る成形後の収縮により弁ケーシング1の軸方向寸法等に
バラツキが生じることが多く、例えば流出入ポート4
B,4Dに連通する油溝3B,3D等の寸法精度を確保
するのが難しい。
【0013】そこで、従来技術にあっては、油溝3B,
3Dの側壁側にリセッシング加工としての中ぐり加工
(切削加工)を施し、拡幅溝3B-1,3D-1を形成する
ことによって油溝3B,3Dの寸法精度を確保するよう
にしている。
【0014】しかし、スプール弁の基本的な特性とし
て、例えば圧油等が油溝3B,3D内を流通するときの
圧力損失を小さくすることが要求されており、この要求
を満たすためには拡幅溝3B-1,3D-1の外径寸法D
(溝深さ)を可能な限り大きくすることが必要となる。
【0015】このため、従来技術では、中ぐり加工用の
工具を用いて拡幅溝3B-1,3D-1の外径寸法Dを大き
く形成するようにしているものの、拡幅溝3B-1,3D
-1はスプール摺動穴2の軸方向中間部に形成する必要が
あるので、下記の如き問題が生じている。
【0016】即ち、弁ケーシング1の軸方向端部から拡
幅溝3B-1,3D-1の位置まで工具を伸ばして中ぐり加
工を行う場合に、工具にはビビリ振動等が生じ易く、こ
のときの振動によって加工面が荒くなってしまうという
問題がある。
【0017】また、このときの振動を小さくするために
加工速度を遅くしたり、径方向の切込み量を少なくしよ
うとすると、加工時間が長くなって作業性が悪くなって
しまうという問題がある。
【0018】また、前述の中ぐり加工によって拡幅溝3
B-1,3D-1の端部等にバリや変形が生じた場合には、
その後に仕上げ加工を行う必要が生じるばかりでなく、
これらのバリや変形はスプール摺動穴2の奥所側で発生
するから、作業者が目視等で確認するのが難しく、部分
的なバリ取り作業に余分な手間がかかるという問題があ
る。
【0019】さらに、スプール弁を小型化するためにス
プール摺動穴2の穴径dを小さくしようとすると、これ
によって前記中ぐり加工用の工具を細くする必要が生じ
るため、工具の振動がさらに激しくなってしまい、拡幅
溝3B-1,3D-1の外径寸法Dを大きくするのが難しく
なるという問題がある。
【0020】一方、他の従来技術として、例えば特開昭
58−8875号公報には、アウタスリーブ内にインナ
スリーブを圧入して固定した後に、該インナスリーブの
芯部に軸方向の穴加工を施すことによって、スプール摺
動穴を形成するようにしたスプール弁のバルブスリーブ
加工方法が記載されている。
【0021】しかし、この場合には、バルブスリーブと
しての弁ケーシングを製造する場合に、アウタスリーブ
内にインナスリーブを圧入した後に、該インナスリーブ
の芯部にスプール摺動穴を穴加工するため、例えばスリ
ーブ摺動穴と油溝との境界部等にバリが発生し易く、仕
上げ加工等に余分な手間がかかり、スプール弁の弁ケー
シングを製造するのに必ずしも作業性を向上できないと
いう問題がある。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は弁ケーシングを外側ケーシング
と内側ケーシングとに2分割することによって中ぐり加
工等を不要にでき、例えば油溝等の寸法精度を容易に確
保できると共に、製造時の作業性を向上できるようにし
たスプール弁及びその弁ケーシング製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、スプール摺動穴及び該スプール摺動穴
に連通する複数の外部接続ポートを有した弁ケーシング
と、該弁ケーシングのスプール摺動穴内に挿嵌され前記
複数の外部接続ポート間を連通,遮断するスプールとか
らなるスプール弁に適用される。
【0024】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記弁ケーシングを、軸方向端部が開口端とな
った嵌合穴を有し該嵌合穴の軸方向に離間して前記複数
の外部接続ポートが形成された外側ケーシングと、内周
側に前記スプール摺動穴が形成され外周側が該外側ケー
シングの嵌合穴内に開口端側から嵌着される内側ケーシ
ングとから構成し、該内側ケーシングには、前記各外部
接続ポートとそれぞれ対応する位置に形成され、前記ス
プール摺動穴を各外部接続ポートに連通させる複数の切
込み溝を設けたことにある。
【0025】このように構成することにより、内側ケー
シングを製作する段階でスプール摺動穴と各切込み溝と
を形成でき、各切込み溝は内側ケーシングの外周側から
内側(スプール摺動穴側)に向けて径方向に切削用のバ
イト(工具)等を送込むようにして容易に加工すること
ができる。そして、各切込み溝により各外部接続ポート
をスプール摺動穴に連通させることができ、従来技術で
述べた油溝と同様に各切込み溝間をスプールで連通,遮
断することによって、圧油等を切換制御することができ
る。
【0026】また、請求項2の発明では、内側ケーシン
グは、内周側がスプール摺動穴となった筒状のスリーブ
からなり、該スリーブには複数の切込み溝を櫛歯状に形
成してなる構成としている。
【0027】これにより、内側ケーシングを櫛歯状のス
リーブとして形成でき、該スリーブを外側ケーシング内
に嵌合した状態では、各外部接続ポートをスプール摺動
穴内に各切込み溝を介して連通させることができる。
【0028】また、請求項3の発明では、内側ケーシン
グは、内周側がスプール摺動穴となった筒状のスリーブ
からなり、該スリーブには前記スプール摺動穴の周囲を
取囲む複数の切込み溝を形成してなる構成としている。
【0029】これにより、内側ケーシングを複数の切込
み溝が軸方向に離間して配設された筒状のスリーブとし
て形成でき、スプール摺動穴の周囲を取囲む切込み溝の
周壁部分によって、スリーブ全体を高強度に製作するこ
とができる。
【0030】さらに、請求項4の発明では、各切込み溝
を断面U字形状またはコ字形状の凹部として形成してな
る構成としている。これにより、各切込み溝をスプール
摺動穴の穴径より幅広の凹部として形成でき、凹部の開
口側を各外部接続ポートに連通させることができる。
【0031】一方、請求項5の発明によるスプール弁の
弁ケーシング製造方法は、内周側にスプールが挿嵌され
るスプール摺動穴を有した筒状の内側ケーシングに複数
の切込み溝を形成する溝形成工程と、前記複数の油溝が
形成された内側ケーシングを外側ケーシングの嵌合穴内
に軸方向から挿嵌し、該嵌合穴内に前記内側ケーシング
を組付ける組付け工程とからなる。
【0032】この弁ケーシング製造方法によれば、内側
ケーシングの外周側から径方向内向きに切削用のバイト
等を送込むことによって各切込み溝を容易に切削加工で
き、予めスプール摺動穴と複数の切込み溝とを形成した
状態で内側ケーシングを、外側ケーシングの嵌合穴内に
嵌合して弁ケーシングを組立てることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。なお、実施の形態では前
述した従来技術の構成要素と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0034】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態によるスプール弁及びその弁ケーシング製造
方法を示している。
【0035】図中、11は本実施の形態によるスプール
弁の弁ケーシングで、該弁ケーシング11は、例えば鋳
造等の手段を用いて図1に示すように直方体状のブロッ
クとして形成された外側ケーシングとしての弁ブロック
12と、後述のスリーブ15とから構成されている。そ
して、弁ブロック12には軸方向に延びる円形穴として
の嵌合穴13が形成され、該嵌合穴13は図2に示す如
く弁ブロック12の軸方向両端側端面に開口している。
【0036】また、弁ブロック12には従来技術で述べ
た弁ケーシング1と同様に複数の外部接続ポートとして
のタンクポート14A、流出入ポート14B、ポンプポ
ート14C、他の流出入ポート14D及び他のタンクポ
ート14Eが穿設され、これらの各ポート14A〜14
E(全体としてポート14という)は嵌合穴13内と連
通している。
【0037】そして、各ポート14A〜14Eのうち、
ポンプポート14Cとタンクポート14A,14Eは源
圧源となる油圧ポンプとタンク(いずれも図示せず)に
接続され、圧油の流出入ポート14B,14Dは油圧ア
クチュエータの各給排ポート(図示せず)に接続される
ものである。
【0038】15は弁ブロック12の嵌合穴13内に設
けられた内側ケーシングとしての櫛歯状のスリーブで、
該スリーブ15は図2及び図3に示すように略円筒状の
筒体として形成され、その内周側は従来技術で述べたス
プール摺動穴2と同様のスプール摺動穴16となってい
る。
【0039】そして、スリーブ15には、スプール摺動
穴16の軸方向に離間して複数の切込み溝17A,17
B,17C,17D,17E(全体として切込み溝17
という)が設けられ、これらの切込み溝17A〜17E
によりスリーブ15は全体として櫛歯状の筒体として形
成されている。
【0040】即ち、各切込み溝17A〜17Eは、スリ
ーブ15の径方向一側から他側に向けて互いに平行な切
込みを入れることにより、スプール摺動穴16を横切る
ように形成され、その切込み深さはスプール摺動穴16
の穴径よりも一定寸法だけ大きくなっている。そして、
各切込み溝17A〜17Eはそれぞれ規定の溝幅をもっ
て形成され、従来技術で述べた油溝3A〜3Eとほぼ同
様の機能を有するものである。
【0041】これにより、櫛歯状をなすスリーブ15
は、軸方向両端側の筒部15A,15Bと、該筒部15
A,15B間に切込み溝17A〜17Eを挟んでそれぞ
れ形成された短尺の環部15C,15D,15E,15
Fと、これらの筒部15A,15B及び環部15C〜1
5Fを切込み溝17A〜17Eの底部側で互いに連結す
る複数の連結部15G,15G,…とから構成されてい
る。
【0042】また、切込み溝17は図3、図4に示す如
くスリーブ15の径方向でスプール摺動穴16を越える
位置まで延び、各連結部15Gはスプール摺動穴16の
下方位置に断面弓形状をなして形成されている。
【0043】そして、櫛歯状のスリーブ15は弁ブロッ
ク12の嵌合穴13内に図2に示す如く嵌合され、例え
ば圧入、焼きばめ、ロー付けまたは接着等の手段を用い
て弁ブロック12内に一体に固着されている。この場
合、スリーブ15を弁ブロック12の嵌合穴13内に締
代をもって嵌着させることにより、スリーブ15の外周
面と嵌合穴13との間を液密にシールできるものであ
る。そして、弁ブロック12の各ポート14A〜14E
はそれぞれ対応する切込み溝17A〜17Eを介してス
プール摺動穴16内と個別に連通することになる。
【0044】本実施の形態によるスプール弁は上述の如
き構成を有するもので、その基本的作動については従来
技術によるものと格別差異はない。
【0045】そこで、本実施の形態によるスプール弁に
用いる弁ケーシング11の製造方法について、各工程毎
に具体的に説明する。
【0046】まず、図3に示す櫛歯状のスリーブ15を
形成する場合には、例えば鋳造等の手段を用いて鋳物に
よる筒体(スリーブ15の素材)を成形し、この筒体に
フライス加工機等を用いて切削加工を施すことにより各
切込み溝17A〜17Eを形成する(溝形成工程)。
【0047】この場合、各切込み溝17A〜17Eはス
リーブ15の径方向に切込みを入れることにより形成さ
れるから、従来技術で述べた拡幅溝3B-1,3D-1のよ
うに中ぐり加工用の工具等を軸方向の深い位置まで挿入
して切削加工を行う必要がなくなり、バリ等の発生を確
実に低減できる。また、各切込み溝17A〜17Eの溝
幅についても、図3に示すようにスリーブ15の外側か
ら目視を含めた計測作業を容易に行うことができ、溝幅
寸法等を高精度仕上げることができる。
【0048】そして、スリーブ15の内周側に形成する
スプール摺動穴16は、前記筒体の内周面に仕上げ加工
を施すことにより形成でき、例えば各切込み溝17A〜
17Eを切削加工した後に、スプール摺動穴16の仕上
げ加工を行うことにより、その内周面側にバリ等が残る
のを良好に防止し得るものである。また、スリーブ15
の外径寸法は、弁ブロック12の嵌合穴13に対応さ
せ、該嵌合穴13の穴径に対して中間ばめ、または締り
ばめとなる寸法に設定しておく。
【0049】次に、このように形成した櫛歯状のスリー
ブ15を弁ブロック12の嵌合穴13内に組付ける組付
け工程では、弁ブロック12の軸方向端部から嵌合穴1
3内に向けてスリーブ15を圧入するように嵌合させ、
例えば焼きばめ等の手段を用いて嵌合穴13内にスリー
ブ15を固着する。この場合、固着手段として圧入、ロ
ー付けまたは接着等の手段を用いてもよい。
【0050】而して、本実施の形態によれば、径方向に
延びる各切込み溝17A〜17Eにより櫛歯状に形成さ
れたスリーブ15を、弁ブロック12の嵌合穴13内に
嵌着させることによりスプール弁の弁ケーシング11を
製造する構成としたから、従来技術のように油溝のため
の中ぐり加工等を廃止でき、弁ブロック12内に嵌着す
る前に予めスリーブ15に形成した各切込み溝17A〜
17Eによって、スプール5の摺動変位に応じて各ポー
ト14A〜14E間を連通,遮断させるための油溝を構
成することができる。
【0051】そして、これらの油溝として機能する各切
込み溝17A〜17Eは、スプール摺動穴16内に工具
等を差し込むことなく、スリーブ15の外周側から径方
向にフライス加工等を施すことにより容易に切削加工で
き、加工時に工具がビビリ振動する等の問題もなく、そ
の溝幅寸法等を高精度に仕上げることができる。
【0052】また、各切込み溝17A〜17Eの切削加
工時には、スプール摺動穴16内に工具等を差し込む必
要がないので、工具寸法や加工範囲等がスプール摺動穴
16の大きさによって制限を受ける等の問題を解消で
き、圧力損失の少ないスプール弁を簡単な加工と少ない
工数で実現でき、当該スプール弁の小型化を容易に図る
ことができると共に、信頼性を確実に高めることができ
る。
【0053】さらに、大型のスプール弁を製造する場合
にも、例えば方向制御弁等としての寸法精度が要求され
るのはスリーブ15であり、スリーブ15の製作、加工
は弁ブロック12内に収納する前に全て完了できるか
ら、切削加工や仕上げ加工による寸法精度を確保するの
が容易であり、加工時のハンドリング等に余分な手間が
かかることもなくなる。
【0054】そして、弁ブロック12に比較してスリー
ブ15自体は部品形状を小さく形成できるので、これに
よっても加工時のハンドリングを簡略化でき、生産性を
確実に向上できると共に、製造コストを削減することが
できる。
【0055】また、図3に示すように櫛歯状をなすスリ
ーブ15にはスプール摺動穴16の奥所側で、従来技術
のようにバリや変形等が発生することはなく、仮にバリ
等が内面に発生した場合でも作業者が目視等で容易に確
認でき、バリ取り作業を含めた後処理を簡単に行うこと
ができる。
【0056】従って、本実施の形態によれば、弁ケーシ
ング11を外側の弁ブロック12と内側のスリーブ15
とに2分割することによって、スプール摺動穴16内に
工具等を深く差し込む中ぐり加工等を不要にでき、圧力
損失の少ない安定した性能のスプール弁を提供すること
ができる。
【0057】また、スリーブ15には径方向からフライ
ス加工等を施すことにより、各切込み溝17A〜17E
を油溝として形成でき、スリーブ15の軸方向において
各切込み溝17A〜17Eの溝幅寸法を高精度に仕上げ
ることができると共に、バリ取り作業や寸法管理等が容
易となり、製造時の作業性を大幅に向上させることがで
きる。
【0058】次に、図5は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態では前述した第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、弁ケーシ
ング11を弁ブロック12と共に構成する内側ケーシン
グとしてのスリーブ21をより高強度に形成したことに
ある。
【0059】ここで、スリーブ21は前記第1の実施の
形態で述べたスリーブ15とほぼ同様に、スプール摺動
穴16を横切るように複数の切込み溝22が形成されて
いるものの、該切込み溝22はスプール摺動穴16にほ
ぼ外接する溝深さを有している。これにより、スリーブ
21の連結部21A(第1の実施の形態で述べた連結部
15Gに対応する)は、その横断面が厚肉の弓形状に形
成され、各切込み溝22の位置でスリーブ21の強度を
高める構成となっている。
【0060】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、スリー
ブ21全体の強度を高め、耐久性や寿命を延ばすことが
できると共に、スリーブ21の運搬性や取扱い性を向上
でき、弁ブロック12内に嵌合させるときの作業性も容
易に行うことができる。
【0061】次に、図6は本発明の第3の実施の形態を
示し、本実施の形態でも前述した第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、内側ケー
シングとしてのスリーブ31にそれぞれ2つの切り溝部
32A,32Bからなる複数の切込み溝32を形成した
ことにある。
【0062】ここで、スリーブ31は前記第1の実施の
形態で述べたスリーブ15とほぼ同様に、スプール摺動
穴16を横切るように複数の切込み溝32が形成されて
いるものの、該切込み溝32は上側の半円形状をなす大
径の切り溝部32Aと下側に位置する小径の切り溝部3
2Bとから構成されている。
【0063】即ち、大径の切り溝部32Aはスリーブ3
1の素材となる筒体をポート14側からスリーブ31の
中心部(嵌合穴13の半径に相当する深さ位置)まで、
スプール摺動穴16を横切るようにフライス加工機等で
切込みを入れることにより形成され、該各切り溝部32
Aによってスリーブ31は、図3に示すスリーブ15と
ほぼ同様に櫛歯状のスリーブとして形成されている。
【0064】また、図6に示すように切り溝部32Aの
下側に位置する小径の切り溝部32Bは、スプール摺動
穴16の半周に相当する周囲にほぼ一定深さの切込み
(切欠き)を切削加工することにより形成され、切込み
溝32は切り溝部32A,32Bによりスプール摺動穴
16の周囲を全周に亘って取囲むものである。
【0065】そして、スリーブ31には切込み溝32の
切り溝部32Bにより、第1の実施の形態で述べた連結
部15Gに対応する連結部31Aが略半円形状体として
形成され、該連結部31Aはほぼ一定の厚みを有し、ス
リーブ31の周方向に約半周分に亘って延びることによ
り、各切込み溝32の前,後でスリーブ31の曲げ強度
等を高めるようになっている。
【0066】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、スリー
ブ31全体の強度を連結部31Aによって高め得ると共
に、ポート14とスプール摺動穴16との間で圧油を切
込み溝32の切り溝部32A,32Bの両方を通じて流
通させることができ、流通する圧油の圧力損失を小さく
低減できる。
【0067】次に、図7は本発明の第4の実施の形態を
示し、本実施の形態でも前述した第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、内側ケー
シングとしてのスリーブ41に複数の切込み溝42を設
けると共に、該各切込み溝42を横断面が略U字形状ま
たはコ字形状をなす凹部として形成したことにある。
【0068】ここで、スリーブ41は前記第1の実施の
形態で述べたスリーブ15とほぼ同様に形成されている
ものの、該スリーブ41は各切込み溝42が前述の如く
凹部として形成されている点で異なるものである。そし
て、切込み溝42は、スリーブ31の素材となる筒体に
ポート14側から、スプール摺動穴16の穴径よりも幅
広の凹部を切削加工することにより形成され、その溝深
さはスプール摺動穴16を越える位置まで深く凹設され
ている。
【0069】この場合、各切込み溝42は、スリーブ4
1の素材となる筒体を鋳物等で成形するときに、鋳型等
を用いて予め凹部を一体成形しておき、その後の仕上げ
加工時に図7に示す如く均一な表面をなす横断面が略U
字形状またはコ字形状をなす凹部として削り出すように
するのがよい。そして、各切込み溝42はスプール摺動
穴16の周囲を外側から全周に亘って取囲むことによ
り、圧油の流路抵抗を小さく減じることができるもので
ある。
【0070】そして、スリーブ41には切込み溝42に
より、第1の実施の形態で述べた連結部15Gに対応す
る連結部41Aが略U字状の枠体として形成され、該連
結部41Aはスプール摺動穴16の周囲をほぼ270度
程度の範囲に亘って取囲むことにより、各切込み溝42
の前,後でスリーブ41の曲げ強度等を高めるようにな
っている。
【0071】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、スリー
ブ41全体の強度を連結部41Aによって高めることが
できると共に、ポート14とスプール摺動穴16との間
で圧油を円滑に切込み溝42を通じて流通させることが
でき、流通する圧油の圧力損失を小さく抑えることが可
能となる。
【0072】なお、前記第4の実施の形態では、スリー
ブ41に凹部として切込み溝42を形成するものとして
述べたが、これに替えて、例えば図7中に仮想線で示す
ようにポート14とほぼ同一の方向に延びる貫通穴とし
ての切込み溝42′を形成してもよい。そして、この場
合にはスリーブ41の連結部41Aが切込み溝42′に
よってスプール摺動穴16の左,右両側で2分割される
ことになるが、これによっても、第4の実施の形態とほ
ぼ同様の作用効果を得ることができるものである。
【0073】次に、図8は本発明の第5の実施の形態を
示し、本実施の形態では前述した第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、弁ケーシ
ング11を構成する弁ブロック12とスリーブ15との
間にシール部材としてのOリング51,51,…を装着
することにより、弁ブロック12の嵌合穴13とスリー
ブ15との間をより確実にシールする構成としたことに
ある。
【0074】ここで、スリーブ15の筒部15A,15
B及び環部15C〜15Fの外周側にはそれぞれ環状の
シール溝52,52,…が形成され、該各シール溝52
内にはOリング51がそれぞれ装着されている。
【0075】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、各Oリ
ング51を用いることにより、弁ブロック12の嵌合穴
13とスリーブ15の外周面との間で圧油が漏洩するの
を阻止でき、これによってスプール弁としての信頼性を
高めることができる。
【0076】なお、前記各実施の形態では、スプール弁
を方向制御弁として用いる場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、例えばスプール
を用いた圧力制御弁または流量制御弁、さらには油通路
等の開閉を行う一般的な弁装置等に広く適用できるもの
である。また、空気圧等の種々の流体制御に用いるスプ
ール弁にも適用できることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、スプール弁の弁ケーシングを外側ケーシン
グ及び内側ケーシングにより構成し、該内側ケーシング
には、各外部接続ポートと対応する位置にそれぞれ切込
み溝を形成することにより、スプール摺動穴を各外部接
続ポートに連通させる構成としたから、内側ケーシング
を製作する段階でスプール摺動穴と各切込み溝とを形成
でき、従来技術のようにスプール摺動穴内での中ぐり加
工等を不要にできると共に、スプール弁の圧力損失等を
少なくでき、スプール弁としての性能を安定させること
ができる。
【0078】また、請求項2に記載の発明では、内側ケ
ーシングを内周側がスプール摺動穴となった筒状のスリ
ーブとし、該スリーブには複数の切込み溝を櫛歯状に形
成してなる構成としているから、例えばスリーブの素材
となる筒体に径方向からフライス加工等を施すことによ
り、各切込み溝を油溝として形成でき、スリーブの軸方
向において各切込み溝の溝幅寸法を高精度に仕上げ得る
と共に、バリ取り作業や寸法管理等が容易となり、製造
時の作業性を向上させることができる。
【0079】また、請求項3に記載の発明では、内側ケ
ーシングを内周側がスプール摺動穴となった筒状のスリ
ーブとし、該スリーブにはスプール摺動穴の周囲を取囲
む複数の切込み溝を形成してなる構成としているから、
内側ケーシングを複数の切込み溝が軸方向に離間して配
設された筒状のスリーブとして形成でき、スプール摺動
穴の周囲を取囲む切込み溝の周壁部分によって、スリー
ブ全体を曲げ強度等を高め、耐久性や寿命を延ばすこと
ができる。
【0080】さらに、請求項4に記載の発明では、各切
込み溝を断面U字形状またはコ字形状の凹部として形成
しているから、各切込み溝によってスリーブの強度が低
下するのを防止でき、例えば運搬時や組立時の作業性を
高めることができる。
【0081】一方、請求項5に記載の発明では、内側ケ
ーシングの製作時にスプール摺動穴を形成すると共に、
溝形成工程で複数の切込み溝を形成しておき、その後の
組付け工程で内側ケーシングを外側ケーシングの嵌合穴
内に軸方向から挿嵌し、該嵌合穴内に前記内側ケーシン
グを組付けてなるスプール弁の弁ケーシング製造方法を
採用したから、内側ケーシングの外周側から径方向内向
きに切削用のバイト等を送込むことによって各切込み溝
を容易に加工でき、予めスプール摺動穴と複数の切込み
溝とを形成した状態で内側ケーシングを、外側ケーシン
グの嵌合穴内に嵌合して弁ケーシングを組立てることが
できると共に、圧力損失の少ないスプール弁を簡単な加
工と少ない工数で実現でき、製造時の作業性を向上させ
ることができる。
【0082】また、内側ケーシングの製作、加工は外側
ケーシング内に収める前に全て完了できるから、内側ケ
ーシングの切削加工や仕上げ加工による寸法精度を確保
するのが容易であり、加工時のハンドリング等を簡略化
できると共に、生産性を確実に向上でき、製造コストを
削減することができる。さらに、内側ケーシングにはス
プール摺動穴の奥所側で、従来技術のようにバリや変形
等が発生することはなく、仮にバリ等が内面に発生した
場合でも作業者が目視等で容易に確認でき、バリ取り作
業を含めた後処理を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスプール弁を
示す斜視図である。
【図2】スプール弁を示す図1中の矢示II−II方向から
みた拡大断面図である。
【図3】図2中のスリーブを単体で示す斜視図である。
【図4】弁ブロック及びスリーブ等を示す図2中の矢示
IV−IV方向からみた拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるスプール弁を
示す図4と同様位置での断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるスプール弁を
示す図4と同様位置での断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態によるスプール弁を
示す図4と同様位置での断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態によるスプール弁の
弁ケーシングを示す縦断面図である。
【図9】従来技術によるスプール弁を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
5 スプール 11 弁ケーシング 12 弁ブロック(外側ケーシング) 13 嵌合穴 14 ポート(外部接続ポート) 14A,14E タンクポート(外部接続ポート) 14B,14D 流出入ポート(外部接続ポート) 14C ポンプポート(外部接続ポート) 15,21,31,41 スリーブ(内側ケーシング) 16 スプール摺動穴 17,17A〜17E,22,32,42,42′ 切
込み溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 実 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 高橋 欣也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール摺動穴及び該スプール摺動穴に
    連通する複数の外部接続ポートを有した弁ケーシング
    と、該弁ケーシングのスプール摺動穴内に挿嵌され前記
    複数の外部接続ポート間を連通,遮断するスプールとか
    らなるスプール弁において、 前記弁ケーシングは、軸方向端部が開口端となった嵌合
    穴を有し該嵌合穴の軸方向に離間して前記複数の外部接
    続ポートが形成された外側ケーシングと、内周側に前記
    スプール摺動穴が形成され外周側が該外側ケーシングの
    嵌合穴内に開口端側から嵌着される内側ケーシングとか
    ら構成し、 該内側ケーシングには、前記各外部接続ポートとそれぞ
    れ対応する位置に形成され、前記スプール摺動穴を各外
    部接続ポートに連通させる複数の切込み溝を設けたこと
    を特徴とするスプール弁。
  2. 【請求項2】 前記内側ケーシングは、内周側が前記ス
    プール摺動穴となった筒状のスリーブからなり、該スリ
    ーブには前記複数の切込み溝を櫛歯状に形成してなる請
    求項1に記載のスプール弁。
  3. 【請求項3】 前記内側ケーシングは、内周側が前記ス
    プール摺動穴となった筒状のスリーブからなり、該スリ
    ーブには前記スプール摺動穴の周囲を取囲む前記複数の
    切込み溝を形成してなる請求項1または2に記載のスプ
    ール弁。
  4. 【請求項4】 前記各切込み溝は断面U字形状またはコ
    字形状の凹部として形成してなる請求項1,2または3
    に記載のスプール弁。
  5. 【請求項5】 内周側にスプールが挿嵌されるスプール
    摺動穴を有した筒状の内側ケーシングに複数の切込み溝
    を形成する溝形成工程と、 前記複数の油溝が形成された内側ケーシングを外側ケー
    シングの嵌合穴内に軸方向から挿嵌し、該嵌合穴内に前
    記内側ケーシングを組付ける組付け工程とからなるスプ
    ール弁の弁ケーシング製造方法。
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