JP2015108422A - 自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 - Google Patents

自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な構成によって作動油の圧力を高精度に制御する自動変速機用油圧制御装置を提供する。
【解決手段】 スプール30を往復移動可能に収容するバルブボディ20は、収容孔21に連通する第2供給通路24、第1排出通路26、挿入孔60などを有する。挿入孔60には、プラグ部材55を介して付勢部材40を支持する支持部材50が設けられている。支持部材50は、挿入孔60を形成する第2側壁612に当接する。挿入孔60は、収容孔21の径方向外側に環状に形成される第1窪み28及び第2窪み29を成形するとき収容孔21に挿入される成形用工具によって成形される。第2側壁612に対向する第1側壁611と第2側壁612とを接続する第1円弧面613及び第2円弧面614は、第2側壁612を含む断面形状が収容孔21に仮想中心P61を有する仮想円C61の円周の一部である円弧状となるよう形成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法に関する。
従来、自動変速機のクラッチに供給される作動油の圧力を制御することによりクラッチを係合または解放し、自動変速機のシフトレンジを切り換える自動変速機用油圧制御装置が知られている。自動変速機用油圧制御装置では、バルブボディ内を往復移動可能に設けられているスプールに作用する力のバランスにより作動油の圧力を制御し、圧力が制御された作動油をクラッチに供給する。特許文献1には、バルブボディ、スプール、スプールを一方の方向に付勢する付勢部材、付勢部材の一方の端部に当接するねじ部材を備える自動変速機用油圧制御装置が記載されている。
韓国公開特許2001−0059176号公報
特許文献1に記載の自動変速機用油圧制御装置では、製造時にバルブボディに対するねじ部材の締め込み具合によって付勢部材の付勢力を調整し、スプールに作用する力のバランスを調整する。しかしながら、バルブボディにねじ部材を組み付けるため、自動変速機用油圧制御装置の構成が複雑となり、製造コストが増大する。また、自動変速機用油圧制御装置を製造するとき、スプールに作用する力のバランスを調整する工程に時間がかかる。
本発明の目的は、簡単な構成によって作動油の圧力を高精度に制御する自動変速機用油圧制御装置を提供することにある。
本発明は、複数の摩擦要素の係合または解放により車両の自動変速を行なう自動変速機に用いられる自動変速機用油圧制御装置であって、スプールと、バルブボディと、付勢部材と、支持部材と、を備える。
スプールは、少なくとも1つのランドを形成する。バルブボディは、スプールを摺動可能に収容する収容孔、収容孔と外部とを連通する連通路、及び、収容孔の径方向外側に収容孔の内径より大きい内径を有するよう環状に形成され連通路と連通する環状空間を有する。付勢部材は、スプールが摺動する方向にスプールを付勢する。支持部材は、付勢部材またはスプールの一方の端部を支持する。
本発明の自動変速機用油圧制御装置では、支持部材は、環状空間から所定の距離離れたバルブボディの所定の位置に形成され収容孔に連通する挿入孔に挿入され、挿入孔を形成する支持面に当接する。挿入孔は、環状空間をバルブボディの径内方向から成形する成形用工具により成形され、支持面を含む断面形状が収容孔に中心を有する円弧形状を含むよう形成されている。
本発明の自動変速機用油圧制御装置では、作動油の圧力を高精度に制御するため、収容孔と連通路とが連通する位置の収容孔の径方向外側に環状に形成される環状空間を有する。バルブボディ内をスプールが往復移動するとき、スプールに形成されているランドと環状空間との位置関係によって摩擦要素に供給される作動油の圧力が決定する。また、本発明の自動変速機用油圧制御装置では、付勢部材またはスプールの一方の端部を支持する支持部材が当接する支持面が形成される。挿入孔は、支持面を含む断面形状が収容孔に中心を有する円弧形状を含むよう形成されている。これは、本発明の自動変速機用油圧制御装置では、環状空間及び挿入孔は、同じ成形用工具によってバルブボディの径内方向から成形されるためである。また、環状空間及び挿入孔は、同じ成形用工具によって成形されるため、挿入孔と環状空間とは、その間の距離が所定の距離となるよう精度よく設けられる。これにより、挿入孔に支持部材を挿入することで微調整を行うことなく作動油の圧力を高精度に制御することができる。したがって、簡素な構成によって作動油の圧力を高精度に制御することができる。
また、本発明は、自動変速機用油圧制御装置の製造方法であって、成形用工具を用いて環状空間をバルブボディの径内方向から成形する環状空間成形工程と、環状空間を成形する成形用工具を用いて挿入孔をバルブボディの径内方向から成形する挿入孔成形工程を含むことを特徴とする。
本発明の自動変速機用油圧制御装置の製造方法では、成形用工具を用いてバルブボディの径内方向から環状空間を成形し、同じ成形用工具を用いて挿入孔を成形する。これにより、挿入孔と環状空間とは、その間の距離が所定の距離となるよう精度よく成形される。したがって、簡素な構成によって作動油の圧力を高精度に制御する自動変速機用油圧制御装置を製造することができる。
本発明の第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置を備える自動変速機の概略構成を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置の断面図である。 本発明の第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置の製造方法を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置の製造工程におけるバルブボディの断面図である。 本発明の第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置の製造工程におけるバルブボディの断面図であって図4とは異なる製造工程における断面図である。 本発明の第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置の断面図である。 本発明の第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置の製造方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置の製造工程におけるバルブボディの断面図である。 本発明の第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置の製造工程におけるバルブボディの断面図であって図8とは異なる製造工程における断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置について、図1〜図5に基づいて説明する。
第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置1を用いた自動変速機10の一部の模式図を図1に示す。自動変速機10は、ポンプ11、複数のリニアソレノイド弁、複数の自動変速機用油圧制御装置、及び、「摩擦要素」としての複数のクラッチなどを備える。なお、図1には、自動変速機10が備えるポンプ11、一つのリニアソレノイド弁12、一つの自動変速機用油圧制御装置1、及び、一つのクラッチ13の関係を模式図で示す。自動変速機10は、車両の運転者が選択するシフトポジションに応じて車両のシフトレンジを切り換える。
ポンプ11は、オイルパン14に貯留されている作動油を吸引し、通路111を介して自動変速機用油圧制御装置1及びリニアソレノイド弁12に向けて吐出する。通路111には、ポンプ11が吐出する作動油の圧力を調整する一次減圧弁112が設けられる。
リニアソレノイド弁12は、通路111、121を介してポンプ11と接続している。リニアソレノイド弁12は、外部から入力される電気信号に応じてポンプ11が供給する作動油を通路123を介して接続する自動変速機用油圧制御装置1に供給する。このとき、リニアソレノイド弁12において不要となった作動油は、通路124を介してオイルパン14に還流される。ポンプ11とリニアソレノイド弁12とを接続する通路121にはポンプ11が供給する作動油の圧力を調整する二次減圧弁122が設けられている。
自動変速機用油圧制御装置1は、リニアソレノイド弁12が供給する作動油の圧力に応じてポンプ11が供給する作動油をクラッチ13に供給する。自動変速機用油圧制御装置1の詳細な構成は後述する。
クラッチ13は、複数のクラッチ板を有している。クラッチ13は、通路131、132を介して自動変速機用油圧制御装置1が接続している。自動変速機用油圧制御装置1が一定以上の圧力の作動油をクラッチ13に供給するとクラッチは係合する。また、自動変速機用油圧制御装置1が供給する作動油の圧力が一定の値より小さくなると、クラッチ板が解放する。自動変速機10では、このようにして、複数の自動変速機用油圧制御装置のそれぞれが接続するクラッチにおいてクラッチ板を係合または解放し、車両の変速段を切り替える。
次に、自動変速機用油圧制御装置1の構成について説明する。自動変速機用油圧制御装置1は、バルブボディ20、スプール30、付勢部材40、支持部材50などから構成されている。なお、図2には、自動変速機用油圧制御装置1において作動油が流れる方向を白抜き矢印Fで示す。
バルブボディ20は、例えば、ダイカストによりアルミニウムから少なくとも一つの孔を有するよう形成されている。バルブボディ20は、筒状に形成される筒部201、及び、筒部201の一方の端部を塞ぐよう形成される底部202などから構成されている。筒部201の長手方向の略中心にはスプール30が往復移動可能に収容される収容孔21が形成されている。
筒部201は、底部202が形成されている側から、バルブボディ20の中心軸CL1に対して略垂直に形成される第1供給通路22、フィードバック通路23、第2供給通路24、吐出通路25、第1排出通路26、第2排出通路27、挿入孔60などを有している。第1供給通路22、フィードバック通路23、第2供給通路24、吐出通路25、第1排出通路26、第2排出通路27、及び、挿入孔60は、いずれも収容孔21に連通している。第1供給通路22、フィードバック通路23、第2供給通路24、吐出通路25、第1排出通路26、及び、第2排出通路27は、特許請求の範囲に記載の「連通路」に相当する。
第1供給通路22は、通路123を介してリニアソレノイド弁12に接続している。リニアソレノイド弁12が供給する作動油は、第1供給通路22を通って収容孔21に流入する。
フィードバック通路23は、通路132を介して通路131と接続している(図1参照)。通路131を流れる作動油の一部は、通路132及びフィードバック通路23を通って収容孔21に流入する。
第2供給通路24は、通路111を介してポンプ11と接続している。ポンプ11が供給する作動油は、白抜き矢印F25に示すように、吐出通路25を通って収容孔21に流入する。
吐出通路25は、通路131を介してクラッチ13と接続している(図1参照)。収容孔21の作動油は、吐出通路25を介してクラッチ13に供給される。
第1排出通路26は、通路141を介してオイルパン14に接続している(図1参照)。収容孔21の作動油は、白抜き矢印F23に示すように、第1排出通路26を通ってオイルパン14に流出する。
第2排出通路27は、通路142を介してオイルパン14に接続している(図1参照)。収容孔21の作動油は、白抜き矢印F27に示すように、第2排出通路27を通ってオイルパン14に流出する。
挿入孔60は、筒部201の底部202と接続する端部とは反対側に形成されている。挿入孔60は、図2(b)に示すように、中心軸CL1上の点を挟んで二つ形成される。挿入孔60には、収容孔21の底部202側とは反対側に形成される開口210を塞ぐプラグ部材55に当接する支持部材50が挿入されている。一つの挿入孔60は、収容孔21の径方向外側に形成される第1孔61、および、第1孔61の径方向外側に形成される「挿入孔の少なくとも一部」としての第2孔62から構成されている。
第1孔61は、底部202側にバルブボディ20の中心軸CL1に対して垂直に設けられる第1側壁611、第1側壁611に対向する位置に中心軸CL1に対して垂直に設けられる第2側壁612、中心軸CL1に対して平行に形成され第1側壁611と第2側壁612とを接続する第1円弧面613及び第2円弧面614とから形成される。第2排出通路27とは反対側に形成される第2側壁612は、支持部材50が当接する。第1円弧面613及び第2円弧面614は、第2側壁612を含む断面形状が図2(b)に示すように、収容孔21に仮想中心P61を有する仮想円C61の円周の一部である円弧状となるよう形成される。仮想円C61は、収容孔21の内径より小さくなるよう形成されている。
第2孔62は、第1孔61を介してバルブボディ20の外部と収容孔21とを連通する。第2孔62は、第1孔61の第2側壁612を含む断面形状が図2(b)に示すように、略台形状となるよう形成されている。第2孔62を形成する壁面のうち収容孔21側に設けられる底壁621は、収容孔21の中心である中心軸CL1上の点からの距離R1が収容孔21の半径の1.6倍より小さくなるよう設けられる。第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置1では、図2(b)に示すように、収容孔21の中心である中心軸CL1上の点から底壁621までの距離R1は、収容孔21の半径である距離R2の約1.25倍となっている。底壁621には、第1孔61と第2孔62とが連通する開口63が形成される。開口63は、図2(b)に示すように、挿入孔60において最も幅が狭くなるよう形成されている。開口63は、中心軸CL1に垂直な方向の開口幅W1が収容孔21の内径(R2×2)より小さくなるよう形成されている。
収容孔21と第2供給通路24とが連通する部位の吐出通路25側には「環状空間」としての第1窪み28が形成されている。第1窪み28は、収容孔21の径方向外側に略環状に形成されている。第1窪み28は、その内径が収容孔21の内径より大きくなるよう形成されている。第1窪み28を形成する吐出通路25側の側壁である第1側壁281は、バルブボディ20の中心軸CL1に対して垂直に設けられている。
収容孔21と第1排出通路26とが連通する部位の吐出通路25側には「環状空間」としての第2窪み29が形成されている。第2窪み29は、収容孔21の径方向外側に略環状に形成されている。第2窪み29は、その内径が収容孔21の内径より大きくなるよう形成されている。第2窪み29を形成する吐出通路25側の側壁である第2側壁291は、バルブボディ20の中心軸CL1に対して垂直に設けられている。
スプール30は、収容孔21に往復移動可能に収容されている。スプール30は、シャフト31、三個のランド32、33、34などから構成されている。
シャフト31は、三個のランド32、33、34を接続するよう設けられている。三個のランド32、33、34は、バルブボディ20の底部202側から、この順番でシャフト31に設けられ、収容孔21を形成するバルブボディ20の内壁に摺動する。
ランド32は、ランド33、34に比べ外径が小さくなるよう形成され、収容孔21の内壁に摺動可能に設けられている。ランド32の底部202側の端面321と底部202との間には、リニアソレノイド弁12が供給する作動油が流入する。これにより、ランド32の端面321にはリニアソレノイド弁12が供給する作動油の圧力が作用する。
ランド33は、ランド34と同じ外径を有するよう形成され、収容孔21の内壁に摺動可能に設けられている。ランド32の端面321とは反対側の端面322とランド33の底部202側の端面331との間には、フィードバック通路23を介して通路131を流れる作動油の一部が流入する。これにより、ランド32の端面322及びランド33の端面331には、クラッチ13に供給される作動油の圧力が作用する。
ランド34は、収容孔21の内壁に摺動可能に設けられている。ランド33の端面331とは反対側の端面332とランド34の底部202側の端面341との間には、通路131を介してクラッチ13に供給される作動油が流入する。ランド34の端面341とは反対側の端面342には、付勢部材40が当接する。
付勢部材40は、一方の端部をランド34に当接する。他方の端部は、支持部材50に支持されているプラグ部材55に当接する。付勢部材40は、スプール30をバルブボディ20の底部202の方向に付勢する。
支持部材50は、平板状に形成され、挿入孔60に挿入されている。支持部材50は、プラグ部材55を支持する。
プラグ部材55は、略円柱状に形成され、支持部材50と付勢部材40との間に設けられている。プラグ部材55は、スプール30が収容されている収容孔21と外部との間の液密を一定程度維持する。
次に、自動変速機用油圧制御装置1の製造方法について説明する。図3には、第1実施形態における自動変速機用油圧制御装置1の製造方法のフローチャートを示す。図4、5には、自動変速機用油圧制御装置1の製造工程におけるバルブボディ20の状態を説明する模式図を示す。
最初に、ステップ(以下、単に「S」という)101において、バルブボディ20をダイカストにより成形する。このとき、図4に示すように、バルブボディ20には、第1供給通路22、フィードバック通路23、第2供給通路24、吐出通路25、第1排出通路26、第2排出通路27が形成される。また、収容孔21は、ダイカストにより下穴を形成された後、ドリルなどによって高精度に加工形成される。挿入孔60は、第2孔62がダイカストにより形成される一方、第1孔61は形成されない。したがって、第2孔62は収容孔21と連通していない。
次に、「環状空間成形工程」としてのS102において、バルブボディ20の収容孔21に成形用工具70を挿入し、収容孔21側から第1窪み28及び第2窪み29を形成する。
成形用工具70は、例えば、Tスロットカッタであり、図4(a)に示すように、一つの切削部71を備える。切削部71は、円柱状に形成され、径方向外側に切れ刃が形成されている。収容孔21に挿入される成形用工具70の切削部71は、第1窪み28が形成される予定の第2供給通路24と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接し回転する。この回転により収容孔21の内壁が切削され、第1窪み28が形成される。このとき、第1窪み28の側壁281は、切削部71の支持部材50側の端面712によって成形される。
第1窪み28が形成された後、成形用工具70の切削部71を図4の紙面の左側の方向に平行移動する。移動した成形用工具70の切削部71は、第2窪み29が形成される予定の第1排出通路26と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接し回転する。この回転により収容孔21の内壁が切削され、第2窪み29が形成される。このとき、第2窪み29の側壁291は、切削部71の底部202側の端面711によって成形される。
次に、「挿入孔成形工程」としてのS103において、収容孔21に挿入されている成形用工具70を用いて第1孔61を形成する。これにより、第2孔62は第1孔61を介して収容孔21と連通し、挿入孔60が形成される。このとき、第1孔61の第2側壁612は、切削部71の支持部材50側の端面712によって成形される。
S102において、第1窪み28及び第2窪み29を形成した後、成形用工具70の切削部71を図4(a)の紙面の左側の方向に平行移動し、図5(a)に示す位置にする。この位置において、成形用工具70の切削部71を第1孔61が形成される予定の収容孔21の内壁に当接し仮想中心P61を中心として回転する。この回転により、第1孔61が形成される。このとき、成形用工具70は、中心軸CL1を挟んで両側で回転し、一方向、図5では、紙面の上方から下方に貫通する挿入孔60を形成する。
次に、S104において、収容孔21の開口210からスプール30を挿入する。
次に、S105において、収容孔21の開口210から付勢部材40及びプラグ部材55を挿入する。
最後に、S106において、支持部材50を挿入孔60に挿入する。挿入孔60に挿入された支持部材50は、付勢部材40の付勢力によって第1孔61の第2側壁612に当接し、バルブボディ20に対する位置が固定される。すなわち、S105において挿入された付勢部材40は、プラグ部材55を介して他方の端部が固定される。これにより、スプール30に付勢部材40の長さに応じた付勢力が作用する。
自動変速機用油圧制御装置1では、バルブボディ20に形成されている複数の通路とスプール30との位置関係によってクラッチ13に供給する作動油の圧力を制御している。ここで、自動変速機用油圧制御装置1における作動油の圧力制御の方法について図2に基づいて説明する。
自動変速機用油圧制御装置1では、スプール30には、付勢部材40の付勢力が底部202の方向に作用する。また、スプール30には、ランド33の端面331の面積からランド32の面積322を引いた値にフィードバック通路23を流れる作動油の圧力を乗した値(以下、「フィードバック作用力」という)と、ランド32の端面321の面積に第1供給通路22を流れる作動油の圧力を乗した値(以下、「ソレノイド作用力」という)との合計に相当する作用力が開口210の方向に作用している。この付勢力、フィードバック作用力、及び、ソレノイド作用力とのバランスによりスプール30の位置が決定される。第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置1では、リニアソレノイド弁12から供給される作動油の圧力が0であるとき、スプール30は、第2供給通路24と吐出通路25とを連通可能な位置にある。
自動変速機用油圧制御装置1にリニアソレノイド弁12から作動油が供給されると、供給される作動油の圧力がランド32の端面321に作用する。ソレノイド作用力が付勢部材40の付勢力とフィードバック作用力との差より大きくなると、スプール30は開口210の方向に移動する。スプール30が開口210の方向に移動すると、ランド33の端面332と第1窪み28の側壁281との隙間が小さくなる。これにより、自動変速機用油圧制御装置1がクラッチ13に供給する作動油の圧力は、ポンプ11が吐出する作動油の圧力より小さくなる。ランド33の端面332が第1窪み28の側壁281より開口210側に移動すると、スプール30は、第2供給通路24と吐出通路25とを遮断する。このとき、ランド34の端面341が第2窪み29の側壁291より開口210側に移動するため、吐出通路25と第1排出通路26とが連通する。これにより、通路131の作動油は、吐出通路25、収容孔21、第1排出通路26を介してオイルパン14に排出される。
また、ソレノイド作用力が付勢部材40の付勢力とフィードバック作用力との差より小さくなると、スプール30は底部202の方向に移動する。これにより、ランド33の端面332が第1窪み28の側壁281より底部202側に移動すると、第2供給通路24と吐出通路25とは連通する。また、スプール30がさらに底部202側に移動すると、ランド33の端面332と第1窪み28の側壁281との隙間が大きくなり、自動変速機用油圧制御装置1がクラッチ13に供給する作動油の圧力は、ポンプ11が吐出する作動油の圧力に近い値となる。
このように、第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置1では、付勢部材40の付勢力、フィードバック作用力、及び、ソレノイド作用力のバランスによってスプール30を往復移動させ、クラッチ13に供給する作動油の圧力を制御する。付勢部材40の付勢力は、付勢部材40の長さによって決定されるため、第2ランド33が第1窪み28を塞ぐよう位置するときの付勢力、第1窪み28を介して第2供給通路24と収容孔21とが連通するよう第2ランド33が位置するときの付勢力、第3ランド34が第2窪み29を塞ぐよう位置するときの付勢力、及び、第2窪み29を介して第1排出通路26と収容孔21とが連通するよう第3ランド34が位置するときの付勢力は、自動変速機用油圧制御装置1における圧力制御の精度に影響を及ぼす。
自動変速機用油圧制御装置1では、支持部材50を支持する第2側壁612と、第1窪み28の側壁281及び第2窪み29の側壁291との間の距離を所定の値とするため、自動変速機用油圧制御装置1を製造するとき、第1窪み28及び第2窪み29を形成した成形用工具70を用いて第2側壁612を形成する。具体的には、図2(a)に示すように、第1孔61の第2側壁612と第1窪み28の側壁281との間が所定の距離L1となるよう、また、第1孔61の第2側壁612と第2窪み29の側壁291との間が所定の距離L2となるよう、収容孔21に挿入される成形用工具70によって第1窪み28、第2窪み29、及び、第1孔61を形成する。このとき、第1孔61は収容孔21に挿入される成形用工具70によって成形されるため、第1孔61の第1円弧面613及び第2円弧面614は、第2側壁612を含む断面形状が図2(b)に示すように、収容孔21に仮想中心P61を有する仮想円C61の円周の一部である円弧状となるよう形成される。
これにより、自動変速機用油圧制御装置1の製造工程において、例えば、ねじ部材による付勢部材の付勢力の微調整を行うことなく、作動油の圧力を高精度に制御することができる。したがって、ねじ部材などの調整のための部材を備えることなく簡素な構成によって作動油の圧力を高精度に制御することができる。
また、自動変速機用油圧制御装置1のバルブボディ20の大部分は、ダイカストにより成形する。具体的には、自動変速機用油圧制御装置1における作動油の圧力制御を高精度にするため、挿入孔60の第2孔62はダイカストによって成形する一方、第1孔61を第1窪み28及び第2窪み29を成形する成形用工具70によって成形する。これにより、精度よく所定の距離L1、L2を有する第1孔61、第1窪み28及び第2窪み29を成形することができる。したがって、簡便な製造方法で作動油の圧力を高精度に制御することができる。
また、バルブボディ20をダイカスト成形するとき、第2孔62を形成する底壁621は、収容孔21の中心である中心軸CL1上の点からの距離が中心軸CL1上の点から収容孔21の半径の1.6倍より小さくなるよう設けられる。これにより、自動変速機用油圧制御装置1を製造するとき、収容孔21に挿入される成形用工具70を回転するとき、成形用工具70のシャフト72が収容孔21の内壁に当接することなく、第1孔61を形成することができる。したがって、第1孔61を容易に形成することができる。
また、挿入孔60において最も幅が狭くなるよう形成されている開口63は、中心軸CL1に垂直な方向の開口幅W1が収容孔21の内径(R2×2)より小さくなるよう形成されている。これにより、第1孔61を形成するときの加工代が小さくなり、さらに簡便な製造方法で作動油の圧力を高精度に制御することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置を図6〜9に基づいて説明する。第2実施形態は、第1実施形態と異なり、第1孔の形状及び形成方法が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。なお、図6は、自動変速機用油圧制御装置2において作動油が流れる方向を白抜き矢印Fで示す。
第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置2では、挿入孔80は、図6(b)に示すように、収容孔21の径方向外側に形成されている。挿入孔80は、収容孔21の径方向外側に環状に形成される一つの第1孔81、および、第1孔81の径方向外側に中心軸CL1上の点を挟むように二つ形成される「挿入孔の少なくとも一部」としての第2孔82から構成されている。
第1孔81は、底部202側にバルブボディ20の中心軸CL1に対して垂直に設けられる第1側壁811、第1側壁811に対向する位置に中心軸CL1に対して垂直に設けられる第2側壁812、中心軸CL1に対して平行に形成され第1側壁811と第2側壁812とを接続する第1円弧面813及び第2円弧面814とから形成される。第2排出通路27とは反対側に形成される第2側壁812は、支持部材50が当接する。第1円弧面813及び第2円弧面814は、第2側壁812を含む断面形状が図6(b)に示すように、中心軸CL1上の点P81に中心を有する仮想円C81の円周の一部である円弧状となるよう形成される。仮想円C81は、収容孔21の内径より大きくなるよう形成されている。
第2孔82は、第1孔81を介してバルブボディ20の外部と収容孔21とを連通する。第2孔82は、中心軸CL1を挟むように二つ形成される。第2孔82は、第1孔81の第2側壁812を含む断面形状が図6(b)に示すように、略台形状となるよう形成されている。第2孔82を形成する壁面のうち収容孔21側に設けられる底壁821は、収容孔21の中心である中心軸CL1上の点からの距離が中心軸CL1上の点から収容孔21の半径の1.6倍より小さくなるよう設けられる。底壁821には、第1孔81と第2孔82とが連通する開口83が形成されている。開口83は、挿入孔80において最も幅が狭くなるよう形成されている。開口83は、中心軸CL1に垂直な方向の開口幅が収容孔21の内径より小さくなるよう形成されている。
次に、第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置の製造方法を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
最初に、S201において、第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置1の製造方法のS101と同じように、バルブボディ20をダイカストにより成形する。このとき、図8に示すように、バルブボディ20には、第1供給通路22、フィードバック通路23、第2供給通路24、吐出通路25、第1排出通路26、第2排出通路27が形成される。また、収容孔21は、ダイカストにより下穴を形成された後、ドリルなどによって高精度に加工形成される。挿入孔80は、第2孔82がダイカストにより形成される一方、第1孔81は形成されない。したがって、第2孔82は収容孔81と連通していない。
次に、「環状空間成形工程」及び「挿入孔成形工程」としてのS202において、バルブボディ20の収容孔21に成形用工具90を挿入し、「環状空間」としての第1窪み28、第2窪み29、及び、第1孔81を同時に形成する。
成形用工具90は、例えば、Tスロットカッタ、であり、図9(a)に示すように、略円柱状に形成されている3個の切削部91、92、93を備える。切削部91、92、93は、径方向外側に切れ刃が形成されている。切削部91、92、93は、互いの間隔が、第1窪み28、第2窪み29、及び、第1孔81の間隔と同じになるよう設けられている。具体的には、切削部91の切削部92側の端面911と切削部93の切削部92側とは反対側の端面931との間は所定の距離L3となるよう切削部91、93は設けられている。また、切削部92の切削部91側の端面921と切削部93の端面931との間は所定の距離L4となるよう切削部92、93は設けられている。
S202において、収容孔21の開口210から成形用工具90を挿入し、切削部91を第2供給通路24と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接する。このとき、切削部92は第1排出通路26と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接し、切削部93は挿入孔80と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接する。成形用工具90が回転を開始すると、収容孔21の内壁が切削され、第1窪み28、第2窪み29、及び、第1孔81が同時に形成される。このとき、第1窪み28及び第2窪み29は、収容孔21の径方向外側に環状に形成されるため、第1孔81も第1窪み28及び第2窪み29と同様に収容孔21の径方向外側に環状に形成される。これにより、第2孔82は第1孔81を介して収容孔21と連通し、挿入孔80が形成される。
S202の後、S203において、自動変速機用油圧制御装置1の製造方法のS104と同じように、収容孔21の開口210からスプール30を挿入する。
次に、S204において、自動変速機用油圧制御装置1の製造方法のS105と同じように、収容孔21の開口210から付勢部材40及びプラグ部材55を挿入する。
最後に、S205において、支持部材50を挿入孔80に挿入する。挿入孔80に挿入された支持部材50は、付勢部材40の付勢力によって第1孔81の第2側壁812に当接し、バルブボディ20に対する位置が固定される。S204において挿入された付勢部材40は、プラグ部材55を介して他方の端部が固定される。これにより、スプール30に付勢部材40の長さに応じた付勢力が作用する。
第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置2では、挿入孔80の第1孔81は、第1窪み28及び第2窪み29と同時に形成される。これにより、第1窪み28の側壁281と第1孔81の第2側壁812とは、その間の距離が切削部91の端面911と切削部93の端面931との間隔によって決定されるよう形成される。また、第2窪み29の側壁291と第1孔81の第2側壁812とは、その間の距離が切削部92の端面921と切削部93の端面931との間隔によって決定されるよう形成される。これにより、第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置2は、第1実施形態と同じ効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、自動変速機用油圧制御装置が有するスプールは、付勢部材の付勢力、フィードバック作用力、及び、ソレノイド弁が供給する作動油の圧力によって決定するソレノイド作用力のバランスによって往復移動するとした。しかしながら、スプールを往復移動する作用力はこれに限定されない。ソレノイド弁の代わりに、自動変速用油圧制御装置が、可動コア、固定コア及びシャフトから構成される電磁駆動部を有し、電磁駆動部が発生する電磁吸引力、フィードバック作用力、及び、付勢部材の付勢力とのバランスによってスプールが往復移動してもよい。
(イ)第2挿入孔の底壁は、バルブボディの中心軸上の点からの距離が収容孔の半径の1.6倍より小さくなるよう設けられるとした。しかしながら、第2挿入孔の底壁が設けられる位置はこれに限定されない。成形用工具による第1孔の成形において1.6倍より小さいことが望ましいが、1.6倍以上2倍未満の大きさであってもよい。
(ウ)上述の実施形態では、支持部材と付勢部材との間にプラグ部材が設けられるとした。しかしながら、プラグ部材はなくてもよい。
(エ)上述の実施形態では、支持部材と当接するとした。しかしながら、支持部材は、スプールと当接してもよい。この場合、付勢部材は、スプールに対して支持部材とは反対側に設けられ、スプールと当接する反対側の端部は、例えば、バルブボディに当接する。
(オ)第1実施形態では、「環状空間成形工程」は「挿入孔成形工程」の前に行うとした。また、第2実施形態では、「環状空間成形工程」と「挿入孔成形工程」とは同時に行うとした。しかしながら、「環状空間成形工程」と「挿入孔成形工程」とを行う順番はこれに限定されない。「環状空間成形工程」は「挿入孔成形工程」の後に行ってもよい。
(カ)上述の実施形態では、スプールは、三個のランドを有するとした。しかしながら、ランドの数はこれに限定されない。一個であってもよい。
(キ)上述の実施形態では、成形用工具は、Tスロットカッタであるとした。しかしながら、成形用工具はこれに限定されない。収容孔に挿入可能であり、収容孔側から第1窪み、第2窪み、及び、第1孔を成形可能な工具であればよい。
(ク)上述の実施形態では、バルブボディは、最初ダイカストによって成形されるとした。しかしながら、バルブボディの成形方法はこれに限定されない。鋳造によって成形されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態により実施可能である。
1、2 ・・・自動変速機用油圧制御装置、
13 ・・・クラッチ(摩擦要素)、
20 ・・・バルブボディ、
21 ・・・収容孔、
28 ・・・第1窪み(環状空間)、
29 ・・・第2窪み(環状空間)、
30 ・・・スプール、
32、33、34・・・ランド、
40 ・・・付勢部材、
50 ・・・支持部材、
60、80 ・・・挿入孔、
62、82 ・・・第2孔(挿入孔の少なくとも一部)、
612、812 ・・・第2側壁(支持面)、
70、90 ・・・成形用工具、
L1、L2、L3、L4・・・所定の距離。

Claims (8)

  1. 複数の摩擦要素(13)の係合または解放により車両の自動変速を行なう自動変速機に用いられる自動変速機用油圧制御装置(1、2)であって、
    少なくとも1つのランド(32、33、34)を形成するスプール(30)と、
    前記スプールを摺動可能に収容する収容孔(21)、前記収容孔と外部とを連通する連通路(22、23、24、25、26、27)、及び、前記収容孔の径方向外側に環状に形成され前記収容孔と前記連通路とに連通する環状空間(28、29)を有するバルブボディ(20)と、
    前記収容孔の中心軸方向に前記スプールを付勢する付勢部材(40)と、
    前記付勢部材または前記スプールの一方の端部を支持する支持部材(50)と、
    を備え、
    前記支持部材は、前記環状空間から所定の距離(L1、L2、L3、L4)離れた前記バルブボディの所定の位置に形成され前記収容孔に連通する挿入孔(60、80)に挿入され、前記挿入孔を形成する支持面(612、812)に当接し、
    前記挿入孔は、前記環状空間を前記バルブボディの径内方向から成形用工具(70、90)により成形され、前記支持面を含む断面形状が前記収容孔に中心(P61、P81)を有する円弧形状を含むよう形成されることを特徴とする自動変速機用油圧制御装置。
  2. 前記挿入孔は、最も幅が狭い開口(63、83)の開口幅(W1)が前記収容孔の内径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機用油圧制御装置。
  3. 前記挿入孔の少なくとも一部(62、82)は、鋳造によって成形されることを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機用油圧制御装置。
  4. 鋳造によって前記挿入孔の少なくとも一部は、前記収容孔の中心軸からの距離(R1)が前記収容孔の半径(R2)の1.6倍以内の位置に成形されることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機用油圧制御装置。
  5. 前記付勢部材または前記スプールと前記支持部材との間には、前記収容孔と外部との液密を維持するプラグ部材を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自動変速機用油圧制御装置。
  6. 少なくとも1つのランド(32、33、34)を形成するスプール(30)と、前記スプールを摺動可能に収容する収容孔(21)、前記収容孔と外部とを連通する連通路(22、23、24、25、26、27)、及び、前記収容孔の径方向外側に環状に形成され前記収容孔と前記連通路とに連通する環状空間(28、29)を有するバルブボディ(20)と、前記収容孔の中心軸方向に前記スプールを付勢する付勢部材(40)と、前記付勢部材または前記スプールの一方の端部を支持する支持部材(50)と、を備え、前記支持部材は、前記環状空間から所定の距離(L1、L2、L3、L4)離れた前記バルブボディの所定の位置に形成され前記収容孔に連通する挿入孔(60、80)を形成する支持面(612、812)に当接し、前記挿入孔は、前記支持面を含む断面形状が前記収容孔に中心(P61、P81)を有する円弧形状を含むよう形成され、複数の摩擦要素(13)の係合または解放により車両の自動変速を行なう自動変速機に用いられる自動変速機用油圧制御装置(1、2)の製造方法であって、
    成形用工具(70、90)を用いて前記環状空間を前記バルブボディの径内方向から成形する前記環状空間成形工程と、
    前記成形用工具を用いて前記挿入孔を前記バルブボディの径内方向から成形する挿入孔成形工程と、
    を含むことを特徴とする自動変速機用油圧制御装置の製造方法。
  7. 前記挿入孔成形工程の前または後に前記環状空間成形工程を行うことを特徴とする請求項6に記載の自動変速機用油圧制御装置の製造方法。
  8. 前記挿入孔成形工程と前記環状空間成形工程とは、同時に行われることを特徴とする請求項6に記載の自動変速機用油圧制御装置の製造方法。
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