JP6248590B2 - 自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 - Google Patents
自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6248590B2 JP6248590B2 JP2013252155A JP2013252155A JP6248590B2 JP 6248590 B2 JP6248590 B2 JP 6248590B2 JP 2013252155 A JP2013252155 A JP 2013252155A JP 2013252155 A JP2013252155 A JP 2013252155A JP 6248590 B2 JP6248590 B2 JP 6248590B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- automatic transmission
- hydraulic control
- control device
- spool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Multiple-Way Valves (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
スプールは、少なくとも1つのランドを形成する。バルブボディは、スプールを摺動可能に収容する収容孔、収容孔と外部とを連通する連通路、及び、収容孔の径方向外側に収容孔の内径より大きい内径を有するよう環状に形成され連通路と連通する環状空間を有する。付勢部材は、スプールが摺動する方向にスプールを付勢する。支持部材は、付勢部材またはスプールの一方の端部を支持する。
本発明の自動変速機用油圧制御装置の製造方法では、成形用工具を用いてバルブボディの径内方向から環状空間を成形し、同じ成形用工具を用いて挿入孔を成形する。これにより、挿入孔と環状空間とは、その間の距離が所定の距離となるよう精度よく成形される。したがって、簡素な構成によって作動油の圧力を高精度に制御する自動変速機用油圧制御装置を製造することができる。
本発明の第1実施形態による自動変速機用油圧制御装置について、図1〜図5に基づいて説明する。
フィードバック通路23は、通路132を介して通路131と接続している(図1参照)。通路131を流れる作動油の一部は、通路132及びフィードバック通路23を通って収容孔21に流入する。
第2供給通路24は、通路111を介してポンプ11と接続している。ポンプ11が供給する作動油は、白抜き矢印F25に示すように、吐出通路25を通って収容孔21に流入する。
吐出通路25は、通路131を介してクラッチ13と接続している(図1参照)。収容孔21の作動油は、吐出通路25を介してクラッチ13に供給される。
第1排出通路26は、通路141を介してオイルパン14に接続している(図1参照)。収容孔21の作動油は、白抜き矢印F23に示すように、第1排出通路26を通ってオイルパン14に流出する。
第2排出通路27は、通路142を介してオイルパン14に接続している(図1参照)。収容孔21の作動油は、白抜き矢印F27に示すように、第2排出通路27を通ってオイルパン14に流出する。
シャフト31は、三個のランド32、33、34を接続するよう設けられている。三個のランド32、33、34は、バルブボディ20の底部202側から、この順番でシャフト31に設けられ、収容孔21を形成するバルブボディ20の内壁に摺動する。
プラグ部材55は、略円柱状に形成され、支持部材50と付勢部材40との間に設けられている。プラグ部材55は、スプール30が収容されている収容孔21と外部との間の液密を一定程度維持する。
成形用工具70は、例えば、Tスロットカッタであり、図4(a)に示すように、一つの切削部71を備える。切削部71は、円柱状に形成され、径方向外側に切れ刃が形成されている。収容孔21に挿入される成形用工具70の切削部71は、第1窪み28が形成される予定の第2供給通路24と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接し回転する。この回転により収容孔21の内壁が切削され、第1窪み28が形成される。このとき、第1窪み28の側壁281は、切削部71の支持部材50側の端面712によって成形される。
第1窪み28が形成された後、成形用工具70の切削部71を図4の紙面の左側の方向に平行移動する。移動した成形用工具70の切削部71は、第2窪み29が形成される予定の第1排出通路26と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接し回転する。この回転により収容孔21の内壁が切削され、第2窪み29が形成される。このとき、第2窪み29の側壁291は、切削部71の底部202側の端面711によって成形される。
S102において、第1窪み28及び第2窪み29を形成した後、成形用工具70の切削部71を図4(a)の紙面の左側の方向に平行移動し、図5(a)に示す位置にする。この位置において、成形用工具70の切削部71を第1孔61が形成される予定の収容孔21の内壁に当接し仮想中心P61を中心として回転する。この回転により、第1孔61が形成される。このとき、成形用工具70は、中心軸CL1を挟んで両側で回転し、一方向、図5では、紙面の上方から下方に貫通する挿入孔60を形成する。
次に、S105において、収容孔21の開口210から付勢部材40及びプラグ部材55を挿入する。
最後に、S106において、支持部材50を挿入孔60に挿入する。挿入孔60に挿入された支持部材50は、付勢部材40の付勢力によって第1孔61の第2側壁612に当接し、バルブボディ20に対する位置が固定される。すなわち、S105において挿入された付勢部材40は、プラグ部材55を介して他方の端部が固定される。これにより、スプール30に付勢部材40の長さに応じた付勢力が作用する。
これにより、自動変速機用油圧制御装置1の製造工程において、例えば、ねじ部材による付勢部材の付勢力の微調整を行うことなく、作動油の圧力を高精度に制御することができる。したがって、ねじ部材などの調整のための部材を備えることなく簡素な構成によって作動油の圧力を高精度に制御することができる。
次に、本発明の第2実施形態による自動変速機用油圧制御装置を図6〜9に基づいて説明する。第2実施形態は、第1実施形態と異なり、第1孔の形状及び形成方法が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。なお、図6は、自動変速機用油圧制御装置2において作動油が流れる方向を白抜き矢印Fで示す。
成形用工具90は、例えば、Tスロットカッタ、であり、図9(a)に示すように、略円柱状に形成されている3個の切削部91、92、93を備える。切削部91、92、93は、径方向外側に切れ刃が形成されている。切削部91、92、93は、互いの間隔が、第1窪み28、第2窪み29、及び、第1孔81の間隔と同じになるよう設けられている。具体的には、切削部91の切削部92側の端面911と切削部93の切削部92側とは反対側の端面931との間は所定の距離L3となるよう切削部91、93は設けられている。また、切削部92の切削部91側の端面921と切削部93の端面931との間は所定の距離L4となるよう切削部92、93は設けられている。
S202において、収容孔21の開口210から成形用工具90を挿入し、切削部91を第2供給通路24と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接する。このとき、切削部92は第1排出通路26と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接し、切削部93は挿入孔80と収容孔21とが連通する部位の収容孔21の内壁に当接する。成形用工具90が回転を開始すると、収容孔21の内壁が切削され、第1窪み28、第2窪み29、及び、第1孔81が同時に形成される。このとき、第1窪み28及び第2窪み29は、収容孔21の径方向外側に環状に形成されるため、第1孔81も第1窪み28及び第2窪み29と同様に収容孔21の径方向外側に環状に形成される。これにより、第2孔82は第1孔81を介して収容孔21と連通し、挿入孔80が形成される。
次に、S204において、自動変速機用油圧制御装置1の製造方法のS105と同じように、収容孔21の開口210から付勢部材40及びプラグ部材55を挿入する。
最後に、S205において、支持部材50を挿入孔80に挿入する。挿入孔80に挿入された支持部材50は、付勢部材40の付勢力によって第1孔81の第2側壁812に当接し、バルブボディ20に対する位置が固定される。S204において挿入された付勢部材40は、プラグ部材55を介して他方の端部が固定される。これにより、スプール30に付勢部材40の長さに応じた付勢力が作用する。
(ア)上述の実施形態では、自動変速機用油圧制御装置が有するスプールは、付勢部材の付勢力、フィードバック作用力、及び、ソレノイド弁が供給する作動油の圧力によって決定するソレノイド作用力のバランスによって往復移動するとした。しかしながら、スプールを往復移動する作用力はこれに限定されない。ソレノイド弁の代わりに、自動変速用油圧制御装置が、可動コア、固定コア及びシャフトから構成される電磁駆動部を有し、電磁駆動部が発生する電磁吸引力、フィードバック作用力、及び、付勢部材の付勢力とのバランスによってスプールが往復移動してもよい。
13 ・・・クラッチ(摩擦要素)、
20 ・・・バルブボディ、
21 ・・・収容孔、
28 ・・・第1窪み(環状空間)、
29 ・・・第2窪み(環状空間)、
30 ・・・スプール、
32、33、34・・・ランド、
40 ・・・付勢部材、
50 ・・・支持部材、
60、80 ・・・挿入孔、
62、82 ・・・第2孔(挿入孔の少なくとも一部)、
612、812 ・・・第2側壁(支持面)、
70、90 ・・・成形用工具、
L1、L2、L3、L4・・・所定の距離。
Claims (8)
- 複数の摩擦要素(13)の係合または解放により車両の自動変速を行なう自動変速機に用いられる自動変速機用油圧制御装置(1、2)であって、
少なくとも1つのランド(32、33、34)を形成するスプール(30)と、
前記スプールを摺動可能に収容する収容孔(21)、前記収容孔と外部とを連通する連通路(22、23、24、25、26、27)、及び、前記収容孔の径方向外側に環状に形成され前記収容孔と前記連通路とに連通する環状空間(28、29)を有するバルブボディ(20)と、
前記収容孔の中心軸方向に前記スプールを付勢する付勢部材(40)と、
前記付勢部材または前記スプールの一方の端部を支持する支持部材(50)と、
を備え、
前記支持部材は、前記環状空間から所定の距離(L1、L2、L3、L4)離れた前記バルブボディの所定の位置に形成され前記収容孔に連通する挿入孔(60、80)に挿入され、前記挿入孔を形成する支持面(612、812)に当接し、
前記挿入孔は、前記支持面を含む断面形状が前記収容孔に中心(P61、P81)を有する円弧形状を含むよう形成されることを特徴とする自動変速機用油圧制御装置。 - 前記挿入孔は、最も幅が狭い開口(63、83)の開口幅(W1)が前記収容孔の内径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機用油圧制御装置。
- 前記挿入孔の少なくとも一部(62、82)は、鋳造によって成形されることを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機用油圧制御装置。
- 鋳造によって前記挿入孔の少なくとも一部は、前記収容孔の中心軸からの距離(R1)が前記収容孔の半径(R2)の1.6倍以内の位置に成形されることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機用油圧制御装置。
- 前記付勢部材または前記スプールと前記支持部材との間には、前記収容孔と外部との液密を維持するプラグ部材を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自動変速機用油圧制御装置。
- 少なくとも1つのランド(32、33、34)を形成するスプール(30)と、前記スプールを摺動可能に収容する収容孔(21)、前記収容孔と外部とを連通する連通路(22、23、24、25、26、27)、及び、前記収容孔の径方向外側に環状に形成され前記収容孔と前記連通路とに連通する環状空間(28、29)を有するバルブボディ(20)と、前記収容孔の中心軸方向に前記スプールを付勢する付勢部材(40)と、前記付勢部材または前記スプールの一方の端部を支持する支持部材(50)と、を備え、前記支持部材は、前記環状空間から所定の距離(L1、L2、L3、L4)離れた前記バルブボディの所定の位置に形成され前記収容孔に連通する挿入孔(60、80)を形成する支持面(612、812)に当接し、前記挿入孔は、前記支持面を含む断面形状が前記収容孔に中心(P61、P81)を有する円弧形状を含むよう形成され、複数の摩擦要素(13)の係合または解放により車両の自動変速を行なう自動変速機に用いられる自動変速機用油圧制御装置(1、2)の製造方法であって、
成形用工具(70、90)を用いて前記環状空間を前記バルブボディの径内方向から成形する環状空間成形工程と、
前記成形用工具を用いて前記支持面を含む断面形状が前記収容孔に中心(P61、P81)を有する円弧形状を含むよう形成される前記挿入孔を前記バルブボディの径内方向から成形する挿入孔成形工程と、
を含むことを特徴とする自動変速機用油圧制御装置の製造方法。 - 前記挿入孔成形工程の前または後に前記環状空間成形工程を行うことを特徴とする請求項6に記載の自動変速機用油圧制御装置の製造方法。
- 前記挿入孔成形工程と前記環状空間成形工程とは、同時に行われることを特徴とする請求項6に記載の自動変速機用油圧制御装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013252155A JP6248590B2 (ja) | 2013-12-05 | 2013-12-05 | 自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013252155A JP6248590B2 (ja) | 2013-12-05 | 2013-12-05 | 自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015108422A JP2015108422A (ja) | 2015-06-11 |
JP6248590B2 true JP6248590B2 (ja) | 2017-12-20 |
Family
ID=53438907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013252155A Expired - Fee Related JP6248590B2 (ja) | 2013-12-05 | 2013-12-05 | 自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6248590B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6832768B2 (ja) * | 2017-03-28 | 2021-02-24 | 本田技研工業株式会社 | バルブ装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2983736B2 (ja) * | 1991-12-05 | 1999-11-29 | ジャトコ株式会社 | 自動変速機の油圧コントロールバルブの抜け止め構造 |
JPH11287333A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-19 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | スプール弁及びその弁ケーシング製造方法 |
JP2012154389A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Denso Corp | スプールバルブ |
-
2013
- 2013-12-05 JP JP2013252155A patent/JP6248590B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015108422A (ja) | 2015-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102172740B1 (ko) | 스풀 밸브 | |
JP2012154389A (ja) | スプールバルブ | |
US20150129072A1 (en) | Biasing force adjustment device, hydraulic control valve having the same, and method of manufacturing biasing force adjustment device | |
JP2013190075A (ja) | 切換バルブ | |
JP2010286047A (ja) | 電磁弁装置 | |
TW200300203A (en) | Hydraulic valve | |
US8382064B2 (en) | Solenoid valve | |
JP6248590B2 (ja) | 自動変速機用油圧制御装置、及び、その製造方法 | |
WO2014147987A1 (ja) | 緩衝弁 | |
EP3552759A1 (en) | Coolant joint device | |
JP2011208651A (ja) | リリーフ圧力変更機能付きリリーフバルブ | |
US9903498B2 (en) | Solenoid valve and manufacturing method of the same | |
KR102177398B1 (ko) | 단조성형장치 | |
JP6015682B2 (ja) | スプール弁におけるバルブボディの製造方法 | |
WO2016208185A1 (ja) | 油圧制御装置のバルブボディ及びその製造方法 | |
JP6972608B2 (ja) | スプールバルブ | |
US10062941B2 (en) | Indirect transmission type automatic frequency modulation filter | |
JP2016052673A (ja) | 鍛造金型装置 | |
CN109653882A (zh) | 具有抗旋转特征的整体式vda壳体 | |
CN203847463U (zh) | 一种基于激光微加工技术的高压多路阀 | |
JP2017053421A (ja) | 油圧制御装置のバルブボディアセンブリ及びその製造方法 | |
CN103925253A (zh) | 基于激光微加工技术的高压多路阀 | |
JP2012017797A (ja) | リリーフ圧変更機能付きリリーフバルブ | |
JP6350559B2 (ja) | 作動流体制御機構用ボディの製造方法及びそのボディを用いる作動流体制御機構の製造方法 | |
KR20180003028U (ko) | 유량 컨트롤밸브의 노치 교체형 스풀 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171024 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171106 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6248590 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |