JPH11286803A - 乳房保護機能付き女性用衣類 - Google Patents

乳房保護機能付き女性用衣類

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JPH11286803A
JPH11286803A JP9488898A JP9488898A JPH11286803A JP H11286803 A JPH11286803 A JP H11286803A JP 9488898 A JP9488898 A JP 9488898A JP 9488898 A JP9488898 A JP 9488898A JP H11286803 A JPH11286803 A JP H11286803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着用者に無理な負担を与えず、バストの揺れ
動きを抑制する。 【解決手段】 ストレッチ性のある素材からなる保護テ
ープ1を、肌側フロント布21と前側フロント布22の
間に介在させる。そして、脇下テープ11と前下テープ
13の端部をフロント布部2のアンダーテープ23に縫
着し、脇上テープ12はフロント布部2の脇側バイアス
テープ24に、前上テープ13はフロント布部2の前中
心側バイアステープ24に、それぞれ縫着する。さら
に、乳上テープ15はショルダー布部3のバイアステー
プ34に縫着する。これにより、乳頭の位置するトップ
領域から乳腺の方向に沿う部分がサポートされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳房保護機能付き
女性用衣類に関し、特に好適には、運動時に着用される
スポーツブラジャーに適用される。
【0002】
【従来の技術】従来、スポーツに適したブラジャーが各
種提供されており、例えば実開昭57−154705号
公報では、カップの全周囲を伸縮性のネットテープで囲
んだスポーツブラジャーが開示されている。また、実開
昭59−125910号公報では、脇部に伸縮性の細い
ネット生地を湾曲して取り付けたスポーツブラジャーが
開示されている。これらはいずれも、運動時にバストに
生じる慣性力を伸縮性のネット素材で吸収し、バストが
上下、左右、前後に激しく揺れ動くのを抑制するもので
ある。
【0003】また、特開平9−296308号公報に
は、アンダーにワイヤーを取り付けると共にカップの下
部に袋部を設け、ここにバストパッドを収納したスポー
ツブラジャーが開示されている。これによれば、激しい
運動で乳房が揺れても、周囲の筋肉に無理な負担が与え
られるのを防止できる、と説明されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術では、バストの揺動を抑制する機能を高めつ
つ、バストを含む胸部に無理な負担を与えないようにす
ることが困難だった。すなわち、実開昭57−1547
05号公報や実開昭59−125910号公報のスポー
ツブラジャーではバストの揺動を抑制する機能が不充分
であり、一方、特開平9−296308号公報のスポー
ツブラジャーでは胸部に圧迫感を与えてしまう。
【0005】運動時に乳房に生じる慣性力はバストを上
下・左右に揺り動かすが、この揺動の程度は乳房が大き
い(豊満である)ほど著しく、したがって従来のスポーツ
ブラジャーは、主としてDカップ以上のラージカップ用
として開発されてきた。このため、豊満な乳房の慣性力
を抑制すべく、ストレッチ性の大きい素材が用いられ、
着用者に圧迫感や息苦しさを与えがちであった。また、
乳房の慣性力を抑制したことによる反力が、ブラジャー
のショルダー布地(肩ストラップなど)を介して着用者の
肩に加わり、肩凝りなどの不具合を招いていた。
【0006】一方、乳房が小さい場合には、バストの揺
れ動きは少ないが、例えば女子マラソン等のように長時
間に渉って単調な運動が続く時には、乳頭が衣類の生地
と擦れて傷ついたりする不具合があった。これは、小さ
い乳房に対するスポーツブラジャーのフィッテングが良
くないためであり、これを改善しようとすると、胸部に
圧迫感を与えてしまう。
【0007】上記のような問題は、いわゆるスポーツブ
ラジャーに限らず、レオタードや水着のような運動機能
性を重視した乳房保護機能付き女性用衣類場合にも生じ
る。更に、一般的なファンデーション衣類としてのブラ
ジャーやブラキャミソールであっても、特に運動機能性
を持たせた場合、例えば若くて活動的な女性向のブラジ
ャーの場合にも生じる。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あり、着用者に与える負担を軽減しつつ、運動時のバス
トの揺れ動きを抑制し、しかも、乳房に対するフィッテ
イング性を改善した乳房保護機能付き女性用衣類を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、本発明をな
すに当たり、上半身ヌードの状態で女性が飛び跳ねた
時、乳房がどのように揺れ動くかを観察した。本発明者
の観察によれば、前中心側下部から脇側下部、脇側上部
を経由して前中心側上部から再び前中心側下部に戻るよ
うに、乳房は円弧運動しながら揺れ動くことをが判明し
た。そして、飛び跳ねて着地した時、乳房の脇側下部に
強い衝撃が加わることが判明した。
【0010】更に本発明者は、ストレッチ性のある粘着
テープを用意し、これを乳房に貼り付けて飛び跳ねた時
の乳房の挙動を観察した。本発明者の観察によれば、乳
頭から乳房の脇側下部に至る脇下ラインに粘着テープを
貼付した時、乳房の揺れ動きが顕著に抑制されることを
見出した。そして、脇下ラインに加えて、乳頭から乳房
の前中心側上部に至る前上ラインにも粘着テープを貼付
した時、乳房の揺れ動きが更に抑制されることを見出
し、脇下ラインに加えて乳頭から乳房の上部に至る乳上
ラインにも貼付した場合でも、乳房の揺れ動きが更に抑
制されることを推定できた。そして、脇下ラインに加え
て、乳頭から乳房の脇側上部に至る脇上ラインにも貼付
し、かつ、乳頭から乳房の前中心側下部に至る前下ライ
ンにも貼付した場合でも、乳房の揺れ動きが大幅に抑制
されることを推定できた。
【0011】本発明者は、このような粘着テープの貼り
付け位置と乳房の揺れ動きとの相関関係を考慮し、スポ
ーツブラジャーを試作して着用状態で飛び跳ねた時の乳
房の揺れ動きを観察した。その結果、粘着テープに替え
て粘着性のない保護テープをスポーツブラジャーのフロ
ント布部に縫着した場合でも、同様の優れた機能を奏す
ることを確認した。
【0012】そこで本発明は、左右の乳房を含む胸部を
覆うフロント布部を備え、このフロント布部の上部から
延びて左右の肩に掛け渡される一対のショルダー布部
が、フロント布部の両脇部から背部に延びるバック布部
に接続された乳房保護機能付き女性用衣類において、着
用状態で乳房の脇側下部が位置する脇側下部領域と着用
状態で乳頭が位置するトップ領域とを結ぶ脇下ラインに
沿って配置され、トップ領域と脇側下部領域のフロント
布部間を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的に
伸縮する保護テープを備えることを特徴とする。なお、
「ショルダー布部が…バック布部に接続され」るとは、
両布部が同一の布地で構成される後述の実施形態のよう
な場合の他、ショルダー布部としての肩ストラップ(肩
紐)がバック布地に縫着される場合や、金属あるいはプ
ラスチック製のリングを介してバック布部と肩ストラッ
プが連結されている場合、着脱自在なホックにより連結
されている場合も含まれる。
【0013】ここで、上記の脇側下部領域は、トップ領
域の下方とトップ領域の脇側外方に挟まれた領域である
ことが望ましい。
【0014】本発明によれば、トップ領域と脇側下部領
域を結ぶ脇下ラインに伸縮性の脇下テープがフィットさ
れるので、乳房に加わる最も強い衝撃が緩和され、した
がって乳房の円孤運動を抑制できる。特に、ラージカッ
プの場合には乳房の重みが脇下ラインに集中しやすいの
で、揺れ動きを効果的に抑制できる。
【0015】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、トップ領域と着用状態で乳房の前中心側上
部が位置する前中心側上部領域とを結ぶ前上ラインに沿
って配置され、トップ領域と前中心側上部領域のフロン
ト布部間を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的
に伸縮する前上テープを更に備えることとしてもよい。
【0016】ここで、上記の前中心側上部領域は、トッ
プ領域の上方とトップ領域の前中心側内方に挟まれた領
域であることが望ましい。
【0017】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、着用状態で乳頭が位置するトップ領域から互いに反
対の二方向に脇下テープと前上テープが延びるので、乳
房が自由に動き得る範囲は二分割される。このため、二
分割された範囲内で乳房の自由な動きを許容しつつ、分
割ラインで円孤運動を抑制できる。つまり、円弧運動の
動きの方向に交差する方向に脇下テープと前上テープが
延びるので、バストの大きな揺れ動きを抑制できる。
【0018】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、トップ領域と着用状態で乳房の乳頭上方部
分が位置する乳房上部領域とを結ぶ乳上ラインに沿って
配置され、トップ領域と乳房上部領域のフロント布部間
を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的に伸縮す
る乳上テープを更に備えることとしてもよい。
【0019】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、特に、脇下テープに加えて前上テープと乳上テープ
を共に設けた時には、着用状態で乳頭が位置するトップ
領域から三方向にテープが延びるので、三分割された範
囲内で乳房に自由な動きを許容しつつ、分割ラインで円
弧運動を抑制できる。したがって、乳房が豊満な場合で
も、胸部に圧迫感を与えることなく、バストの大きな揺
れ動きを抑制できる。
【0020】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、トップ領域と着用状態で乳房の前中心側下
部が位置する前中心側下部領域とを結ぶ前下ラインに沿
って配置され、トップ領域と前中心側下部領域のフロン
ト布部間を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的
に伸縮する前下テープを更に備え、かつ、トップ領域と
着用状態で乳房の脇側上部が位置する脇側上部領域とを
結ぶ脇上ラインに沿って配置され、トップ領域と脇側上
部領域のフロント布部間を連結すると共に、着用時の緊
張状態で弾性的に伸縮する脇上テープを更に備えること
としてもよい。
【0021】ここで、上記の前中心側下部領域は、トッ
プ領域の下方とトップ領域の前中心側内方に挟まれた領
域であることが望ましく、かつ、上記の脇側上部領域
は、トップ領域の上方とトップ領域の脇側外方に挟まれ
た領域であることが望ましい。
【0022】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、保護テープは乳房の前中心側下部と脇側上部の間を
均等に分割するように配置されるので、乳房の自由な動
きの許容性と揺れ動きの抑制機能とが、より好適にバラ
ンスし、したがって乳房が豊満かつ拡開・下垂気味の場
合でも、圧迫感の低減と揺れ動きの抑制を同時に実現で
きる。
【0023】一方、本発明は、左右の乳房を含む胸部を
覆うフロント布部を備え、このフロント布部の上部から
延びて左右の肩に掛け渡される一対のショルダー布部
が、フロント布部の両脇部から背部に延びるバック布部
に接続された乳房保護機能付き女性用衣類において、着
用状態で乳頭が位置するトップ領域と着用状態で乳房の
脇側下部が位置する脇側下部領域とを結ぶ脇下ラインに
沿って配置された脇下テープ部と、トップ領域と着用状
態で乳房の前中心側上部が位置する前中心側上部領域と
を結ぶ前上ラインに沿って配置された前上テープ部と、
これらの中間に配置された中間テープ部とを有し、脇下
テープ部は、脇側下部領域もしくは脇下ラインの延長線
上でフロント布部に縫着され、前上テープ部は、前中心
側上部領域もしくは前上ラインの延長線上でフロント布
部に縫着され、着用時の緊張状態で中間テープ部がトッ
プ領域に位置しながら弾性的に伸縮する保護テープを備
えることを特徴とする。なお、「ショルダー布部が…バ
ック布部に接続され」るとは、両布部が同一の布地で構
成される後述の実施形態のような場合の他、ショルダー
布部としての肩ストラップ(肩紐)がバック布地に縫着さ
れる場合や、金属あるいはプラスチック製のリングを介
してバック布部と肩ストラップが連結されている場合、
着脱自在なホックにより連結されている場合も含まれ
る。
【0024】ここで、上記の脇側下部領域は、トップ領
域の下方とトップ領域の脇側外方に挟まれた領域である
ことが望ましく、かつ、上記の前中心側上部領域は、ト
ップ領域の上方とトップ領域の前中心側下内方に挟まれ
た領域であることが望ましい。
【0025】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、着用状態で乳頭が位置するトップ領域から互いに反
対の二方向に保護テープが延びるので、乳房が自由に動
き得る範囲は、最も強い衝撃が加わる脇側下部を通るラ
インを境界として二分割される。このため、二分割され
た範囲内で乳房の自由な動きを許容しつつ、分割ライン
で円孤運動を抑制できる。また、右のカップの保護テー
プは右下から左上に延び、左のカップの保護テープは左
下から右上に延びるので、右の乳房からの反力は左の肩
に、左の乳房からの反力は右の肩に分散される。さら
に、分割ラインは乳房の膨らみが出やすい脇下ライン
と、これに平行な前上ラインに沿っているため、乳房に
対するフィッテイング性が高い。このため、胸部に圧迫
感を与えることなく、バストの大きな揺れ動きを抑制で
きる。
【0026】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、保護テープは、トップ領域と着用状態で乳
房の乳頭上方部分が位置する乳房上部領域とを結ぶ乳上
ラインに沿って配置された乳上テープ部を更に有し、乳
上テープ部は、乳房上部領域もしくは乳上ラインの延長
線上でフロント布部またはショルダー布部に縫着され、
保護テープは、着用時の緊張状態で中間テープ部がトッ
プ領域に位置しながら弾性的に伸縮することとしてもよ
い。
【0027】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、着用状態で乳頭が位置するトップ領域から三方向に
保護テープが延びるので、テープがずれ動くのを防止で
きる。また、三本目のライン(乳上ライン)はトップ領域
から上方に延びるので、保護テープに加わる乳房からの
反力が、肩に掛け渡されたショルダー布部に伝達され
る。このため、三分割された範囲内で乳房に自由な動き
を許容しつつ、分割ラインで円弧運動を抑制した場合の
乳房からの反力を、乳房自体の重みと共に着用者の両脇
と両肩に分散できる。したがって、乳房が豊満な場合で
も肩に無理な負担が生じることなく、しかも胸部に圧迫
感を与えることなく、バストの大きな揺れ動きを抑制で
きる。
【0028】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、保護テープは、トップ領域と着用状態で乳
房の前中心側下部が位置する前中心側下部領域とを結ぶ
前下ラインに沿って配置された前下テープ部と、トップ
領域と着用状態で乳房の脇側上部が位置する脇側上部領
域とを結ぶ脇上ラインに沿って配置された脇上テープ部
を更に有し、前下テープ部は、前中心側下部領域もしく
は前下ラインの延長線上でフロント布部に縫着され、脇
上テープ部は、脇側上部領域もしくは脇上ラインの延長
線上でフロント布部に縫着され、保護テープは、着用時
の緊張状態で中間テープ部がトップ領域に位置しながら
弾性的に伸縮することとしてもよい。
【0029】ここで、上記の前中心側下部領域は、トッ
プ領域の下方とトップ領域の前中心側内方に挟まれた領
域であることが望ましく、かつ、上記の脇側上部領域
は、トップ領域の上方とトップ領域の脇側下外方に挟ま
れた領域であることが望ましい。
【0030】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、保護テープは乳房を均等に分割するように配置され
るので、保護テープがずれ動くのを更に好適に防止でき
る。また、乳房の自由な動きの許容性と揺れ動きの抑制
機能とが、より好適にバランスし、したがって乳房が豊
満かつ下垂気味の場合でも、肩への負担軽減、圧迫感の
低減、揺れ動きの抑制を同時に実現できる。
【0031】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、フロント布部は二枚の布地を重ねて構成さ
れ、保護テープは二枚の布地の間に介在されていてもよ
い。
【0032】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、肌側の布地によって着用感が改善され、前側の布地
によりファッション性が向上する。そして、保護テープ
は二枚の布地に挟まれるので、洗濯時の取り扱いが簡便
である。
【0033】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、フロント布部は伸縮性のアンダーテープを
下縁部分に有し、保護テープはアンダーテープに縫着さ
れていてもよい。
【0034】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、着用時にアンダーテープに生じる引張り力が保護テ
ープに伝達され、フィッティング性が向上する。
【0035】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、保護テープは、フロント布部の布地よりも
伸び易く、かつ、縮み力の大きい素材で形成されていて
もよい。
【0036】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、運動時の複雑かつ激しい揺れ動きに追従することが
できる。
【0037】
【発明の実施の形態】実施形態を詳細に説明するに先立
ち、本発明者の行った乳房の挙動試験について説明す
る。
【0038】まず本発明者は、上半身ヌードの状態で女
性の被験者が飛び跳ねた時、乳房がどのように揺れ動く
かを観察した。被験者はDカップサイズであり、ビデオ
撮影して分析した。
【0039】被験者の正面から観察した結果では、乳房
は前中心側下部から脇側下部、脇側上部を経由して前中
心側上部から再び前中心側下部に戻るように、円弧運動
しながら揺れ動くことをが判明した。図1(A)は、被
験者の乳房を正面から観察した状態を示しており、動き
は左右対称である。被験者を横から観察した結果では、
飛び跳ねて落下する状態にある時、乳房は図1(B)に
破線で示すように上方に大きく動いた。しかし、落下し
て着地したときでも、乳房の下縁は直立静止時の最下点
(図1(B)参照)よりも下方に動かないことが判明し
た。
【0040】以上のことから、飛び跳ね運動をしたと
き、乳房は円弧運動しながら揺れ動くが、静止直立時の
最下点よりも下方には動かないため、飛び跳ねて着地し
た直後に、乳房の脇側下部(図1(C)参照)に強い衝
撃が加わることが判明した。
【0041】次に本発明者は、ストレッチ性のある粘着
テープを用意し、これを被験者の乳房に貼り付けて飛び
跳ねた時の乳房の挙動をビデオ撮影した。貼付の位置
は、図2(A)から(H)に示す。揺れ動きの抑制度合
いを、最も抑制効果の低かったものをゼロ、最も高かっ
たものを100として数量で相対的に比較すると、概ね
図中の「抑制度数(F値)」のようになる。
【0042】観察の結果、図2(A)のようにバージス
ラインを固定しても、揺れ動きの抑制効果は少ないこと
がわかった。また、図2(B),(E)のように固定し
たときは、多少の抑制効果はあるものの、いまだ不十分
であることがわかった。
【0043】これに対し、乳頭から乳房の脇側下部に至
る脇下ラインL1(図3)に粘着テープを貼付した時に
は、乳房の揺れ動きが顕著に抑制されることが判明し
た。これは、図2(C),(D),(G),(H)の結
果を比較すれば明らかである。そして、上記の脇下ライ
ンL1に加えて、乳頭から乳房の前中心側上部に至る前
上ラインL4(図3)にも貼付した時、乳房の揺れ動き
が更に抑制され、F値は80程度になった(図2(G)
参照)。
【0044】脇下ラインL1に加えて、乳頭から乳房の
上部に至る乳上ラインL5(図3)に貼付すれば、乳房
の揺れ動きが更に抑制されると推定でき、脇下ラインL
1に加えて、乳頭から乳房の脇側上部に至る脇上ライン
L2(図3)に貼付し、かつ、乳頭から乳房の前中心側
下部に至る前下ラインL3(図3)にも貼付すれば、乳
房の揺れ動きを大幅に抑制できることが推定できた。ち
なみに、図2(F)のように、トップ領域を中心として
放射状に保護テープを貼付したときには、最も大きな抑
制効果が得られた。
【0045】本発明者は、このような粘着テープの貼り
付け位置と乳房の揺れ動きとの相関関係を考慮し、後述
の実施形態のようなスポーツブラジャーを試作した。次
に、これを前述の被験者が着用して飛び跳ねる動作を
し、ビデオ撮影した。そして、着用状態で飛び跳ねた時
の乳房の揺れ動きを、先に得たヌード状態のビデオと比
較して分析した。その結果、粘着テープに替えて粘着性
のない保護テープをスポーツブラジャーのフロント布に
縫着した場合でも、同様の優れた機能を奏することを確
認した。
【0046】本発明のブラジャーにおいて、伸縮性の保
護テープが取り付けられる位置を、図4を参照して説明
する。
【0047】図4は、着用状態における実施形態のブラ
ジャーの、特徴的構成部分を示している。着用状態にお
いて乳頭が位置するトップ領域を中心に、五方向のライ
ンL1、L2、L3、L4、L5に沿って、ストレッチ
素材からなる保護テープ1の分岐部分11,12,1
3,14,15が延びている。すなわち、乳房の脇側下
部領域方向への脇下ラインL1、脇側上部領域方向への
脇上ラインL2、前中心側下部領域方向への前下ライン
L3、前中心側上部領域方向への前上ラインL4、乳房
の乳頭上方部分(乳房上部領域)方向への乳上ラインL
5の5本に沿って、脇下テープ部11、脇上テープ部1
2、前下テープ部13、前上テープ部14、乳上テープ
部15が、トップ領域の中間テープ部から延びている。
【0048】この保護テープ1はフロント布部2の左右
のカップ部分にそれぞれ配置されており、五つのテープ
11,12,13,14,15の端部はフロント布部2
に縫着されている。しかし、端部以外の部分は縫着され
ておらず、フロント布部2に重ねられているだけであ
る。また、保護テープ1は着用前には弛緩状態にある
が、着用時には緊張状態となり、弾性的に伸縮する性質
を持っている。
【0049】ここで、脇下テープ部11は乳房からの強
い衝撃を吸収する役割を持ち、中心の中間テープ部10
から分岐した5本のテープ部11,12,13,14,
15の中で、最も重要な役割を果たす。特に、ラージカ
ップの場合には乳房の重みと運動時の衝撃が脇下ライン
L1に集中しやすいので、この脇下テープ部11の作用
により、バストの揺れ動きを効果的に抑制できる。
【0050】前上テープ部14はトップ領域の中間テー
プ部10を挟んで脇下テープ部11のほぼ反対方向に延
び、円弧運動に伴う上方向への乳房の大きな動きを抑制
する。この前上テープ部14と中間テープ部10と脇下
テープ部11からなる一連の保護テープは、着用時には
乳房の膨らみからの反力により緊張状態となり、中間テ
ープ部10がトップ領域に位置し続けるよう弾性的に伸
縮する。そして、この乳頭(図4に点線で示す)が位置
するトップ領域から互いに反対方向に延びる保護テープ
(脇下テープ部11と前上テープ部14)によって、乳
房が自由に動き得る範囲が分割される。このため、分割
された範囲内で乳房の自由な動きを許容しつつ、この分
割ラインで円孤運動を抑制できる。
【0051】これを図5で説明する。保護テープ1は脇
下ラインと前上ラインに沿う二本しかないと仮定し、静
止直立時に図5(A)のようになっているとする。ここ
で、着用者が運動したことにより、図5(B),
(C),(D)の矢印の方向に慣性力が生じたとする
と、静止直立時に点線の状態にある乳房は、実線のよう
に変形する。すなわち、乳房は保護テープ1でサポート
されながら、保護テープ1のない部分では慣性力の方向
に応じて、膨らんだり凹んだりする変形を繰り返す。
【0052】このように、乳房の自由な動きが一定の範
囲(保護テープ1のない部分)で許容されているので、
保護テープ1から乳房に加わる反力は相対的に小さくな
り、したがって着用者の圧迫感や息苦しさは減少し、し
かも ショルダー布を通して肩にかかる負担も減少す
る。そして、保護テープ1は円弧運動の方向を横切るよ
うに放射状に延びているので、これによって円弧運動は
抑制され、バストの激しい揺れ動きが防止できる。つま
り、保護テープ1で仕切られる乳房の各部における自由
な動きの許容と、乳房全体に渉る円弧運動の抑制機能を
好適にバランスさせて、無理なくバストの揺動を鎮める
役割を果たしている。
【0053】また、図4に示されるように、右のカップ
における脇下ラインL1と前上ラインL4に沿う保護テ
ープ1(10,11,14)は右下から左上に延び、左
のカップにおける脇下ラインL1と前上ラインL4に沿
う保護テープ1(10,11,14)は左下から右上に
延びる。このため、右の乳房からの反力の一部は左の肩
に、左の乳房からの反力の一部は右の肩に分散される。
したがって、卓球のように左右アンバランスな特定の動
きを繰り返す運動をした時にも、着用者の肩への負担を
左右に分散させて軽減できる。
【0054】さらに、脇下テープ部11と前上テープ部
14による乳房の分割ラインは、乳房の膨らみが現われ
やすい脇側下部領域から脇下ラインL1と前上ラインL
4に沿って配置されているため、乳房に対する保護テー
プ1のフィッテイング性が高い。このため、胸部に圧迫
感を与えることなく乳房の動きをサポートして、バスト
の大きな揺れ動きを抑制できる。
【0055】図4に示されるように乳上テープ部15
は、トップ領域と乳房の乳頭上方部分が位置する乳房上
部領域とを結ぶ乳上ラインL5に沿って配置されてお
り、この乳上テープ部15は、乳房上部領域もしくは乳
上ラインL5の延長線上の乳頭上方でフロント布部2ま
たはショルダー布部3に縫着されている。前上テープ部
14と同様に、この乳上テープ部15も円弧運動に伴う
上方への大きな動きを抑制する。すなわち、ストレッチ
素材が緊張状態で有する弾性的な伸縮性により、乳房の
円弧運動が脇側上部から前中心側上部に伝達するのを阻
止する。
【0056】また、この三本目のライン(乳上ライン)
は乳頭から上方(やや脇寄り)に延びるので、保護テー
プ1に加わる左右の乳房からの反力が、肩に掛け渡され
た左右のショルダー布部3のそれぞれに伝達される。こ
のため、乳房に一定範囲での自由な動きを許容しつつ、
円弧運動を抑制したことによる乳房からの反力を、乳房
自体の重みと共に着用者の両脇と両肩に分散できる。し
たがって、特に乳房が豊満な場合でも肩に無理な負担が
生じることなく、しかも胸部に圧迫感を与えることな
く、バストの大きな揺れ動きを抑制できる。
【0057】図4に示される脇上テープ部12と前下テ
ープ部13は、上記の三本のテープ部11,14,15
の機能を補助するものである。前下テープ部13は、ト
ップ領域と乳房の前中心側下部が位置する前中心側下部
領域とを結ぶ前下ラインL3に沿って配置され、脇上テ
ープ部12は、トップ領域と乳房の脇側上部が位置する
脇側上部領域とを結ぶ脇上ラインに沿って配置されてい
る。そして、前下テープ部13は、前中心側下部領域も
しくは前下ラインL3の延長線上の前中心側下方でフロ
ント布部2に縫着され、脇上テープ部12は、脇側上部
領域もしくは脇上ラインL2の延長線上の脇側上方でフ
ロント布部2に縫着されている。なお、上記の脇上テー
プ部12と前下テープ部13についても、着用前には弛
緩状態であるが着用時には緊張状態となり、中間テープ
10がトップ領域に位置し続けるように弾性的に伸縮す
る。
【0058】この前下テープ部13と脇上テープ部12
が更に設けられたことにより、保護テープ1はトップ領
域を中心として、乳房をほぼ均等に五分割するように配
置されるので、着用者の運動時に保護テープ1がずれ動
くのを防止できる。このため、乳房に対するフィッティ
ング性が著しく高くなる。また、乳房の自由な動きの許
容性と揺れ動きの抑制機能とを、より好適にバランスさ
せる作用を持ち、したがって乳房が豊満かつ下垂気味の
場合でも、肩への負担軽減、圧迫感の低減、揺れ動きの
抑制を同時に実現できる。さらに、乳頭を中心として放
射状にストレッチ性のある保護テープ1が配置されるの
で、乳腺をサポートする作用もある。
【0059】なお、図4では示されていないが、フロン
ト布部2は伸縮性のある二枚の布地を重ねて構成され、
ストレッチ機能に富んだ素材からなる保護テープ1は、
上記二枚の布地の間に介在されていることが望ましい。
これによれば、肌側の布地によって着用感が改善され、
乳頭が保護テープ1に引っ掛かる不具合もない。また、
前側の布地によりファッション性が向上するだけでな
く、運動時に手や運動用具が引っ掛かることもない。そ
して、保護テープ1は二枚の布地に挟まれるので、洗濯
時や収納時の取り扱いが簡便である。
【0060】また、これも図4には示されていないが、
フロント布部2は通常は伸縮性のアンダーテープを下縁
部分に有しており、保護テープ1のうち脇下テープ部1
1と前下テープ部13の端部は、このアンダーテープに
縫着されていることが望ましい。このようにすれば、着
用時にアンダーテープに生じる引張り力が保護テープ1
に伝達され、フィッティング性が向上する。なお、フロ
ント布部2が左右のカップ布とアンダー布および脇布を
連結することで構成されている時は、このバージスライ
ンに沿うカップ布とアンダー布の連結部分(接ぎ部分)
に保護テープ1の端部が縫着される。
【0061】また、これも図4には示されていないが、
保護テープ1はフロント布部2を構成する二枚の布地よ
りも伸び易く、かつ、縮み力の大きい素材で形成されて
いることが望ましい。このような素材としては、サテン
調パワーネットやトリコネットのようなパワーネット素
材があり、これを裁断により成形すれば良い。また、ス
トレッチテープやゴム糸を編み込んだゴムテープを用い
ても良い。
【0062】次に、図6および図7を参照して、第一実
施形態に係るラージカップ用のスポーツブラジャーを説
明する。
【0063】図6は、第一実施形態に係るスポーツブラ
ジャーの斜視図であり、図7は、その分解斜視図であ
る。図6に示す通り、フロント布部2の上縁からは左右
のショルダー布部3が延びており、その先端はバック布
部4に連なっている。バック布部4は脇でフロント布部
2に連なっており、連結具としてのホックは設けられて
いない。
【0064】図7に示されるように、フロント布部2と
ショルダー布部3は、二枚重ねられた同一素材の布地を
基本的構成要素としており、この布地は伸縮性を有す
る。これらの下側の縁部には伸縮性のアンダーテープ2
3が縫着され、上側の縁部にはバイアステープ24,3
4が縫着されている。アンダーテープ23とバイアステ
ープ24,34の縫着部分以外では、脇の縫い合せ部分
を除き、上記の二枚の布地は縫い着けや縫い合せがされ
ておらず、いわば「出入り口のない袋」の状態になって
いる。なお、バック部布4の下縁にはアンダーテープ4
3、上縁にはテープ44が設けられている。
【0065】図7に示されるように、フロント布部2は
肌側フロント布21と前側フロント布22を重ねて構成
され、下縁にはフロント布部2の一部を構成する伸縮性
のアンダーテープ23が縫着されている。肌側フロント
布21は乳房を覆うカップ布211とアンダーを覆うア
ンダー布212に区画され、両者の中間には着用状態で
乳房のバージスラインの下縁に沿うように、ネット素材
のストレッチテープ213が縫着されている。
【0066】ストレッチ性のある素材からなる保護テー
プ1は、肌側フロント布21と前側フロント布22の間
に介在される。そして、脇下テープ部11と前下テープ
部13の端部はフロント布部2のアンダーテープ23に
縫着され、脇上テープ部12はフロント布部2の脇側バ
イアステープ24に、前上テープ部13はフロント布部
2の前中心側バイアステープ24に、それぞれ縫着され
る。さらに、乳上テープ部15はショルダー布部3およ
びそのバイアステープ34に縫着される。
【0067】本実施形態のスポーツブラジャーによれ
ば、前述した優れた作用・効果を奏するだけでなく、肌
側フロント布21にはネット素材のストレッチテープ2
13が設けられていることにより、フィッテイング性と
揺れ動き抑制機能は更に高まる。
【0068】次に、第二実施形態のブラジャーについ
て、図8を参照して説明する。同図(A)は保護テープ
を設けていない状態、同図(B)は保護テープを設けた
状態である。
【0069】この実施形態のブラジャーは、バージスラ
インに沿う部分にワイヤーが縫い込まれた、いわゆるワ
イヤーフォーム型のブラジャーに関するものである。図
8(A)に一例を示すように、このようなタイプのブラ
ジャーでは、フロント布部は上下のカップ布261,2
62からなる左右一対のカップ部26と、アンダーに沿
って設けられるアンダー部27を備え、アンダー部27
は一対のカップ部26の間では前中心布271、カップ
部26の両脇では脇布272により構成される。そし
て、カップ部26の下縁湾曲部とアンダー部27の間に
は、形状記憶合金やプラスチックからなるワイヤーをテ
ープに縫い込んだカップワイヤー部28が縫着されてい
る。
【0070】本実施形態では、このようなブラジャーに
おいてカップ部26に伸縮性の保護テープ1が付設され
るが、その端部、特に脇下テープ部11と前下テープ部
14の端部は上記のカップワイヤー部28に縫着され
る。図8(B)を参照すると、保護テープ1は乳房が位
置するトップ領域から五方向に延びるが、残りの三本に
ついては、前上テープ部14は上カップ布261の上縁
部、脇上テープ部12はカップ部26の脇側縁部のテー
プ263、乳上テープ部15は上カップ布261と肩ス
トラップ(ショルダー布部)35の縫着部分にそれぞれ
縫着される。
【0071】本発明は上記の実施形態に限定されず、下
記に示すような種々の変形が可能である。
【0072】例えば、中間テープ部を設けずに、脇下、
前上、乳上テープ等を独立の保護テープとし、これらを
フロント布部に個別に縫い合わせてトップ領域と脇側下
部領域、前中心側上部領域、乳房上部領域等のフロント
布部間を相互に連結しても良い。この場合、フロント布
部を複数枚の布地で構成した時には、そのうちの一枚の
布地に上記のテープ素材が縫い合わせられる。
【0073】本発明で最も特徴的なことは、トップ領域
から脇側下部領域に至る脇下ラインに、ストレッチ性の
保護テープ(脇下テープ部)が設けられる事であるが、
このラインは図9,10,11,12に示すように多
少、脇寄り(外方寄り)、あるいは下方寄りであっても
良い。
【0074】図9(A)はU字型の脇下テープ部11を
設けた例を示し、図9(B)は二本の脇下テープ部11
を設けた例を示す。いずれも、上記第一、第二実施形態
の脇下ラインL1の脇寄りラインL11、下方寄りライ
ンL12に沿って、それぞれ一本の脇下テープ部11が
延びているが、これらも円弧運動に伴う強い衝撃を緩和
する。
【0075】図10(A)では、上記第一、第二実施形
態の脇下ラインL1の下方寄りラインL12に沿って脇
下テープ11が設けられ、脇上ライン12の下方寄りラ
インL22に沿って脇上テープ12が設けられている。
また、図10(B)では、上記第一、第二実施形態の脇
下ラインL1の上方寄り(脇寄り)ラインL11に沿っ
て脇下テープ11が設けられ、前下ラインL3の下方寄
りラインL31に沿って前下テープ13が設けられてい
る。
【0076】図11(A)は、上記第一、第二実施形態
の脇下ラインL1の上方寄りラインL11に沿って脇下
テープ11が設けられ、他には保護テープが設けられて
いない例を示している。また、図11(B)では、上記
第一、第二実施形態の脇下ラインL1の下方寄りライン
L12に沿って脇下テープ11が設けられ、前上ライン
L4の上方寄りラインL42に沿って前上テープ14が
設けられた例を示している。
【0077】図12(A)では、上記第一、第二実施形
態の脇下ラインL1の上方寄りであって、トップ領域の
脇側外方の僅かに下側のラインL11に沿って脇下テー
プ11が設けられ、かつ、トップ領域の下方の僅かに脇
側のラインL12に沿って別の脇下テープ11が設けら
れている。そして、前上ラインL4の上方寄りラインL
42に沿って前上テープ42が設けられている。つま
り、脇下テープ11はトップ領域から斜め45度の下方
向に延びるものだけでなく、水平方向から僅かに下方寄
り、あるいは垂直方向から僅かに外方寄りのものも含ま
れる。
【0078】これは、脇上テープ12、前上テープ1
4、前下テープ13についても同様であり、脇上テープ
12はトップ領域から斜め45度の上方向に延びるもの
だけでなく、水平方向から僅かに上方寄り、あるいは垂
直方向から僅かに外方寄りのものも含まれる。また、前
上テープ14はトップ領域から斜め45度の上方向に延
びるものだけでなく、水平方向から僅かに上方寄り、あ
るいは垂直方向から僅かに内方寄りのものも含まれ、さ
らに、前下テープ13はトップ領域から斜め45度の下
方向に延びるものだけでなく、水平方向から僅かに下方
寄り、あるいは垂直方向から僅かに内方寄りのものも含
まれる。
【0079】また、図12(B)では、上記第一、第二
実施形態の脇下ラインL1の上方寄り(脇寄り)ライン
L11と下方寄りラインL12に沿ってそれぞれ一本の
脇下テープ11が設けられ、トップ領域の中間テープ1
0を介して、前上ラインL4に沿う前上テープ14に連
続している。この変形例で特徴的な事は、二本の保護テ
ープ(脇下テープ11)が設けられる方向に沿うライン
L11,L12が、トップ領域の中心から脇側下部方向
に延びるのではなく、トップ領域の端部から脇側下部方
向に延びている事である。
【0080】各ラインの方向への保護テープは、一本に
限らず複数本でもよい。図13(A)では、脇側下部領
域の方向には4本の脇下ラインL11,L12,L1
3,L14に沿って4本のテープ、脇側上部領域の方向
には1本の脇上ラインL2に沿って1本のテープ、前中
心側下部領域の方向には2本の前下ラインL3,L31
に沿って2本のテープ、前中心側上部領域の方向には2
本の前上ラインL41,42に沿って2本のテープ、乳
房上部領域の方向には2本の乳上ラインL51,L52
に沿って2本のテープが設けられている。
【0081】各ラインにおける保護テープの幅や伸縮力
は、ラインごとに異なっていても良い。特に、着用者の
運動時に強い衝撃の加わる脇下テープ部の幅を広く(緊
張状態での縮み力を大きく)し、脇上および前下テープ
部の幅を狭く(緊張状態での縮み力を小さく)しても良
い。図13(B)はこれを示しており、各ラインのテー
プを一連の保護テープとして幅を異ならせた例は、図1
4(A),(B)に示されている。
【0082】図14(A)において、外枠テープ部16
はフロント布地2に縫着される。この場合、外枠テープ
部16は伸縮性を有しなくてもよい。なお、図14
(B)において、トップ領域に相当する中間テープ部1
0を伸縮性の乏しい(または伸縮性のない)素材とし、
伸縮性のある長方形のテープ11,12,13,14,
15を上記の中間テープ部10に縫着して、分岐部分を
有する保護テープを構成しても良い。そして、この中間
テープ部10を、フロント布部2を構成する布地に縫い
合わせても良い。
【0083】テープ素材の形状については、例えば図1
5(A)から(J)に示されるように、長方形状以外の
台形状、中間を細くした棒形状、細長いハート形状、細
長い楕円形状、菱形形状、三角形状などの種々のものが
採用できる。なお、図15に点線で示された二重丸印
は、着用者の乳頭および乳輪を示しており、これを含む
領域がトップ領域である。
【0084】次に、本発明者による効果確認試験につい
て説明する。試験に用いたサンプル(スポーツブラジャ
ー)は、次のA,B,Cである。
【0085】サンプルA…図6,7に示す本発明品(第
一実施形態)。
【0086】サンプルB…サンプルAから保護テープを
外したもの。
【0087】サンプルC…市販の既存品(HTY00
1)。
【0088】なお、HTY001は伸縮性の乏しい素材
(布地)でフロント布部が形成されており、外観形状は
本発明品とほぼ同様である。
【0089】Dカップの被験者に上記サンプルA,B,
Cを着用してもらい、飛び跳ねた時のバストの揺れ動き
をビデオ撮影した。そして、これをヌード状態のビデオ
と比較した。乳房が最も上方に浮き上がった時の乳頭の
位置と、最も下方に沈み込んだ時の乳頭の位置との距離
を、ビデオ画面上で計測した。
【0090】その結果、以下の測定値が得られた。
【0091】 ヌード状態…1.4cm サンプルA…0.4cm(ヌード状態の70%減) サンプルB…0.7cm(ヌード状態の50%減) サンプルC…0.8cm(ヌード状態の40%減) 本発明品(サンプルA)によれば、サポートパーツ(保
護テープ)がない場合(サンプルB)と比較した場合で
も、40%程度の揺れ動き抑制効果がある。また、本発
明品では、胸部の圧迫感が少なく、スポーツブラジャー
に有りがちな息苦しさも感じなかった。
【0092】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、トップ領
域から乳腺の方向に沿うように、ストレッチ性のあるテ
ープをフロント布部に設けたので、一定の範囲で乳房の
自由な動きを許容しつつ、全体的な乳房の揺れ動きを抑
制できる。このため、着用者に与える圧迫感・息苦しさ
等の負担を軽減しつつ、運動時のバストの揺れ動きを効
果的に抑制し、しかも、乳房に対するフィッテイング性
を改善した乳房保護機能付き女性用衣類を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】跳躍時の乳房(右側)の動きを説明する図。
【図2】乳房に粘着テープを貼り付けた様子の説明図。
【図3】乳房に設定される各ラインの説明図。
【図4】実施形態における保護テープの配置を説明する
図。
【図5】実施形態における保護テープの役割を模式的に
説明する図。
【図6】実施形態に係るスポーツブラジャーの斜視図。
【図7】図6のスポーツブラジャーの分解斜視図。
【図8】変形例における保護テープの配置を説明する
図。
【図9】変形例における保護テープの配置を説明する
図。
【図10】変形例における保護テープの配置を説明する
図。
【図11】変形例における保護テープの配置を説明する
図。
【図12】変形例における保護テープの配置を説明する
図。
【図13】変形例における保護テープの配置を説明する
図。
【図14】変形例における保護テープの配置を説明する
図。
【図15】保護テープの各種形状を説明する図。
【符号の説明】
1…保護テープ、10…中間テープ(部)、11…脇下テ
ープ(部)、12…脇上テープ(部)、13…前下テープ
(部)、14…前上テープ(部)、15…乳上テープ(部)、
2…フロント布部、21…肌側フロント布、22…前側
フロント布、23…フロント布部のアンダーテープ、2
4…フロント布部のバイアステープ、3…ショルダー布
部、34…ショルダー布部のバイアステープ、4…バッ
ク布部、43…バック布部のテープ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】そこで本発明は、左右の乳房を含む胸部を
覆うフロント布部を備え、このフロント布部の上部から
延びて左右の肩に掛け渡される一対のショルダー布部
が、フロント布部の両脇部から背部に延びるバック布部
に接続された乳房保護機能付き女性用衣類において、着
用状態で乳房の脇側下部が位置する脇側下部領域と着用
状態で乳頭が位置するトップ領域とを結ぶ脇下ラインに
沿って配置され、縫着により端部がフロント布部に取り
付けられてトップ領域と脇側下部領域のフロント布部間
を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的に伸縮す
る脇下テープと、トップ領域と着用状態で乳房の前中心
側上部が位置する前中心側上部領域とを結ぶ前上ライン
に沿って配置され、縫着により端部がフロント布部に取
り付けられてトップ領域と前中心側上部領域のフロント
布部間を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的に
伸縮する前上テープとを備えることを特徴とする。な
お、「ショルダー布部が…バック布部に接続され」ると
は、両布部が同一の布地で構成される後述の実施形態の
ような場合の他、ショルダー布部としての肩ストラップ
(肩紐)がバック布地に縫着される場合や、金属あるいは
プラスチック製のリングを介してバック布部と肩ストラ
ップが連結されている場合、着脱自在なホックにより連
結されている場合も含まれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】ここで、上記の脇側下部領域は、トップ領
域の下方とトップ領域の脇側外方に挟まれた領域である
ことが望ましく、上記の前中心側上部領域は、トップ領
域の上方とトップ領域の前中心側内方に挟まれた領域で
あることが望ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、トップ領域と脇側下部領域を結ぶ脇下ラインに伸縮
性の脇下テープがフィットされるので、乳房に加わる最
も強い衝撃が緩和され、したがって乳房の円孤運動を抑
制できる。特に、ラージカップの場合には乳房の重みが
脇下ラインに集中しやすいので、揺れ動きを効果的に抑
制できる。また、着用状態で乳頭が位置するトップ領域
から互いに反対の二方向に脇下テープと前上テープが延
びるので、乳房が自由に動き得る範囲は二分割される。
このため、二分割された範囲内で乳房の自由な動きを許
容しつつ、分割ラインで円孤運動を抑制できる。つま
り、円弧運動の動きの方向に交差する方向に脇下テープ
と前上テープが延びるので、バストの大きな揺れ動きを
抑制できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、トップ領域と着用状態で乳房の乳頭上方部
分が位置する乳房上部領域とを結ぶ乳上ラインに沿って
配置され、縫着により端部がフロント布部に取り付けら
れてトップ領域と乳房上部領域のフロント布部間を連結
すると共に、着用時の緊張状態で弾性的に伸縮する乳上
テープを更に備えることとしてもよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この乳房保護機能付き女性用衣類によれ
ば、特に、脇下テープと前上テープに加えて乳上テープ
を設けた時には、着用状態で乳頭が位置するトップ領域
から三方向にテープが延びるので、三分割された範囲内
で乳房に自由な動きを許容しつつ、分割ラインで円弧運
動を抑制できる。したがって、乳房が豊満な場合でも、
胸部に圧迫感を与えることなく、バストの大きな揺れ動
きを抑制できる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】また、本発明の乳房保護機能付き女性用衣
類において、トップ領域と着用状態で乳房の前中心側下
部が位置する前中心側下部領域とを結ぶ前下ラインに沿
って配置され、縫着により端部がフロント布部に取り付
けられてトップ領域と前中心側下部領域のフロント布部
間を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的に伸縮
する前下テープを更に備え、かつ、トップ領域と着用状
態で乳房の脇側上部が位置する脇側上部領域とを結ぶ脇
上ラインに沿って配置され、縫着により端部がフロント
布部に取り付けられてトップ領域と脇側上部領域のフロ
ント布部間を連結すると共に、着用時の緊張状態で弾性
的に伸縮する脇上テープを更に備えることとしてもよ
い。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】本発明のブラジャーにおいて、伸縮性の保
護テープが取り付けられる位置を、図4を参照して説明
する。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の乳房を含む胸部を覆うフロント布
    部を備え、このフロント布部の上部から延びて左右の肩
    に掛け渡される一対のショルダー布部が、前記フロント
    布部の両脇部から背部に延びるバック布部に接続された
    乳房保護機能付き女性用衣類において、 着用状態で乳房の脇側下部が位置する脇側下部領域と着
    用状態で乳頭が位置するトップ領域とを結ぶ脇下ライン
    に沿って配置され、前記トップ領域と前記脇側下部領域
    のフロント布部間を連結すると共に、着用時の緊張状態
    で弾性的に伸縮する脇下テープを備えることを特徴とす
    る乳房保護機能付き女性用衣類。
  2. 【請求項2】 前記脇側下部領域は、前記トップ領域の
    下方と前記トップ領域の脇側外方に挟まれた領域である
    請求項1記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  3. 【請求項3】 前記トップ領域と着用状態で乳房の前中
    心側上部が位置する前中心側上部領域とを結ぶ前上ライ
    ンに沿って配置され、前記トップ領域と前記前中心側上
    部領域のフロント布部間を連結すると共に、着用時の緊
    張状態で弾性的に伸縮する前上テープを更に備える請求
    項1または2記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  4. 【請求項4】 前記前中心側上部領域は、前記トップ領
    域の上方と前記トップ領域の前中心側内方に挟まれた領
    域である請求項3記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  5. 【請求項5】 前記トップ領域と着用状態で乳房の乳頭
    上方部分が位置する乳房上部領域とを結ぶ乳上ラインに
    沿って配置され、前記トップ領域と前記乳房上部領域の
    フロント布部間を連結すると共に、着用時の緊張状態で
    弾性的に伸縮する乳上テープを更に備える請求項1,
    2,3または4記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  6. 【請求項6】 前記トップ領域と着用状態で乳房の前中
    心側下部が位置する前中心側下部領域とを結ぶ前下ライ
    ンに沿って配置され、前記トップ領域と前記前中心側下
    部領域のフロント布部間を連結すると共に、着用時の緊
    張状態で弾性的に伸縮する前下テープを更に備え、か
    つ、 前記トップ領域と着用状態で乳房の脇側上部が位置する
    脇側上部領域とを結ぶ脇上ラインに沿って配置され、前
    記トップ領域と前記脇側上部領域のフロント布部間を連
    結すると共に、着用時の緊張状態で弾性的に伸縮する脇
    上テープを更に備える請求項1,2,3,4または5記
    載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  7. 【請求項7】 前記前中心側下部領域は、前記トップ領
    域の下方と前記トップ領域の前中心側内方に挟まれた領
    域であり、前記脇側上部領域は、前記トップ領域の上方
    と前記トップ領域の脇側外方に挟まれた領域である請求
    項6記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  8. 【請求項8】 左右の乳房を含む胸部を覆うフロント布
    部を備え、このフロント布部の上部から延びて左右の肩
    に掛け渡される一対のショルダー布部が、前記フロント
    布部の両脇部から背部に延びるバック布部に接続された
    乳房保護機能付き女性用衣類において、 着用状態で乳頭が位置するトップ領域と着用状態で乳房
    の脇側下部が位置する脇側下部領域とを結ぶ脇下ライン
    に沿って配置された脇下テープ部と、前記トップ領域と
    着用状態で乳房の前中心側上部が位置する前中心側上部
    領域とを結ぶ前上ラインに沿って配置された前上テープ
    部と、これらの中間に配置された中間テープ部とを有
    し、 前記脇下テープ部は、前記脇側下部領域もしくは前記脇
    下ラインの延長線上で前記フロント布部に縫着され、前
    記前上テープ部は、前記前中心側上部領域もしくは前記
    前上ラインの延長線上で前記フロント布部に縫着され、 着用時の緊張状態で前記中間テープ部が前記トップ領域
    に位置しながら弾性的に伸縮する保護テープを備えるこ
    とを特徴とする乳房保護機能付き女性用衣類。
  9. 【請求項9】 前記脇側下部領域は、前記トップ領域の
    下方と前記トップ領域の脇側外方に挟まれた領域であ
    り、前記前中心側上部領域は、前記トップ領域の上方と
    前記トップ領域の前中心側内方に挟まれた領域である請
    求項8記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  10. 【請求項10】 前記保護テープは、前記トップ領域と
    着用状態で乳房の乳頭上方部分が位置する乳房上部領域
    とを結ぶ乳上ラインに沿って配置された乳上テープ部を
    更に有し、 前記乳上テープ部は、前記乳房上部領域もしくは前記乳
    上ラインの延長線上で前記フロント布部または前記ショ
    ルダー布部に縫着され、 前記保護テープは、着用時の緊張状態で前記中間テープ
    部が前記トップ領域に位置しながら弾性的に伸縮する請
    求項8または9記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  11. 【請求項11】 前記保護テープは、前記トップ領域と
    着用状態で乳房の前中心側下部が位置する前中心側下部
    領域とを結ぶ前下ラインに沿って配置された前下テープ
    部と、前記トップ領域と着用状態で乳房の脇側上部が位
    置する脇側上部領域とを結ぶ脇上ラインに沿って配置さ
    れた脇上テープ部を更に有し、 前記前下テープ部は、前記前中心側下部領域もしくは前
    記前下ラインの延長線上で前記フロント布部に縫着さ
    れ、前記脇上テープ部は、前記脇側上部領域もしくは前
    記脇上ラインの延長線上で前記フロント布部に縫着さ
    れ、 前記保護テープは、着用時の緊張状態で前記中間テープ
    部が前記トップ領域に位置しながら弾性的に伸縮する請
    求項8,9または10記載の乳房保護機能付き女性用衣
    類。
  12. 【請求項12】 前記前中心側下部領域は、前記トップ
    領域の下方と前記トップ領域の前中心側内方に挟まれた
    領域であり、前記脇側上部領域は、前記トップ領域の上
    方と前記トップ領域の脇側外方に挟まれた領域である請
    求項8,9,10または11記載の乳房保護機能付き女
    性用衣類。
  13. 【請求項13】 前記フロント布部は二枚の布地を重ね
    て構成され、前記保護テープは前記二枚の布地の間に介
    在されている請求項8,9,10,11または12記載
    の乳房保護機能付き女性用衣類。
  14. 【請求項14】 前記フロント布部は伸縮性のアンダー
    テープを下縁部分に有し、前記保護テープは前記アンダ
    ーテープに縫着されている請求項8,9,10,11,
    12または13記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
  15. 【請求項15】 前記保護テープは、前記フロント布部
    の布地よりも伸び易く、かつ、縮み力の大きい素材で形
    成されている請求項8,9,10,11,12,13ま
    たは14記載の乳房保護機能付き女性用衣類。
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