JP3884296B2 - 女性用衣類 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体に密着して使用される衣類であって、乳房部を被覆するカップを備えた、スポーツインナー、ブラジャー、水着、レオタード、タンクトップ、ボディースーツなどの女性用衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乳房部を被覆するカップを備えた女性用衣類においては、乳房部のホールド性が十分ではないため、乳房部が上下、左右に揺れることにより、運動の妨げとなる。特に、1分1 秒のスピードを競ったり、1cm1 mmの距離、高さ等を競うスポーツや、球技スポーツ(バレー、バスケットなど)など瞬発力が要求されるスポーツにおける上記乳房部の揺れは、運動を妨げることとなり、競技結果に大きな影響を及ぼす。また、長時間着用するスポーツ(マラソンなど)では、乳房部が揺れることによる、カップと、乳房部表面の皮膚との長時間の摩擦による擦れにより、皮膚が傷ついてしまう。
【0003】
そこで従来より、乳房部を被覆するカップを備えた女性用衣類において、運動時の乳房部の揺れを抑えるために、いくつかの提案がなされている。
【0004】
例えば、実開昭57─154705号公報や実開昭59─125910号公報では、伸縮性のネット生地を肩紐やアンダーバンド部に装着し、運動時の揺れを抑えることが提案されている。
【0005】
また、特開平11─286803号公報では、伸縮性のある保護テープをフロント布部に設け、乳房部の揺れを抑制するようになされたのものがある。
【0006】
さらに、特開平8─100308号公報では、乳房カップの上辺と、この上辺の中央部から乳房カップの膨らみの頂点をカップ下辺に達する補強部分を設けて、乳房の揺れを少なくし、着崩れなどを生じにくくした乳房カップが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の女性用衣類のうち、実開昭57−154705号公報、実開昭59−125910号公報および特開平11−286803号公報に示すものでは、全体的な乳房の揺れは抑制できるものの、一定の範囲では乳房の動きを許容しているため皮膚と生地との摩擦が生じ、激しい運動や、長時間の運動では、皮膚に損傷が生じてしまう可能性がある。
【0008】
また、特開平8−100308号公報に示す女性用衣類では、乳房カップに設けた補強部によって、乳房の揺れを少なくし、着崩れなどの生じにくいようになされているが、乳房カップ自体は、立体的な三次元形状に形成されているため、乳房が大きい女性ほど、運動時にはその乳房の形状が障害となり、運動機能性は阻害されてしまう。
【0009】
そのため、このような女性用衣類以外に、帯状のさらしを乳房部を含む胸囲に巻き付けるといったことが行われているが、この場合、胸全体が圧迫され、運動時の呼吸をスムーズに行うことができず、充分な運動機能性が得られない。
【0010】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、摩擦による擦れや過度の圧迫感などを生じることなく、乳房部の揺れを防止して優れた運動機能性を得ることができる衣類を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の衣類は、乳房部の乳首周辺の頂上部に相当する範囲が、平面的な二次元形状に形成されてなる乳房緊迫部と、この乳房緊迫部周囲から乳房部の基底部までの範囲が、立体的な三次元形状に形成されてなる乳房被覆部とを具備するものである。
【0013】
さらに、上記課題女性用衣類において、乳房緊迫部を強い被覆圧で緊迫し、乳房被覆部を緩い被覆圧で被覆するようになされたものである。
【0014】
さらに、上記女性用衣類において、カップ部の正面投影総面積のうち、乳房緊迫部が20〜90%を占めるものである。
【0015】
さらに、上記女性用衣類において、乳房緊迫部は、伸度 0%〜30%となされたものである。
【0016】
さらに、上記女性用衣類において、少なくとも乳房緊迫部と乳房被覆部との間は、縫合部を無くしたものである。
【0017】
なお、乳房緊迫部の伸度は、JIS L 1096 A法を準拠した。すなわち、生地縦横方向ともに巾2.5cm×長さ10cmの生地試料を上下2.5cmつかみにし、つかみ間隔5.0cmで、20cm/分の速度で3.0N荷重が生じるまで伸ばし、その時の伸度が 0%〜30%を示すものである。
【0018】
なお、本願発明の女性用衣類において、乳房緊迫部の伸度としては、 5%〜15%のものが最適である。
【0019】
この衣類としては、胸部に密着して使用されるものでれば、特に限定されるものではなく、例えば、スポーツブラ、スポーツインナー、ブラジャー、水着、レオタード、タンクトップ、ボディースーツなどが挙げられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0021】
図1および図2はスポーツブラ1の全体構成の概略を示し、図3は同スポーツブラ1を説明するための人体2を示している。
【0022】
すなわち、このスポーツブラ1は、人体2の乳房部21を保持するカップ部11に、乳房緊迫部12と乳房被覆部13とを具備している。
【0023】
カップ11の周囲には、人体2の乳房部21以外の胸部22全体に密着する胸部密着部14が形成されている。また、胸部密着部14の下側には、人体2の乳房部21の下側を胸囲方向に沿って周回する胸部下周回バンド部15が形成されている。また、胸部密着部14と対向する位置には、人体2の背中23に密着する背中密着部16が形成されている。胸部密着部14と背中密着部16とは、人体2の肩24に係止される肩紐部17を介して連設されている。
【0024】
乳房緊迫部12は、スポーツブラ1を着用した状態で人体2の乳房部21のうちの乳首部25周辺の乳輪部26に相当する範囲に形成される。この乳房緊迫部12は、図3に示すように、起立した人体2の乳房部21を垂直面で輪切りすると仮定した場合に、少なくとも乳首部25周辺の乳輪部26を切除する垂直面aと合致する平面的な二次元形状に形成される。この乳房緊迫部12は、上記した垂直面aからさらに身体方向に平行移動した垂直面bと合致する平面的な二次元形状であってもよい。また、この乳房緊迫部12は、上記した完全な垂直面aに限定されるものではなく、乳輪部26を切除可能な範囲で角度α、βが許容された平面と合致する形状であってもよい。また、乳房緊迫部12の形状としては、上記したような垂直面aによって乳輪部26を切除した場合の断面形状と完全に合致する形状である必要はなく、図4(a)ないし図4(g)に示すように、各種形状のものであってもよい。すなわち、図4(a)に示すように乳房緊迫部12の形状としては乳房部21の内側から外側に向かって縦方向の幅が曲率を有して徐々に広くなる形状であっても良いし、図4(b)に示すように乳房緊迫部12の形状としては乳房部21の内側から外側に向かって縦方向の幅が略等しくかつ隅丸方形のような形状であってもよい。
【0025】
また、図4(c)に示すように乳房緊迫部12の形状としては乳房部21の内側から外側に向かって縦方向の幅が曲率を有して徐々に狭くなる形状であっても良いし、図4(d)に示すように、乳房緊迫部12の形状としては略円形のような形状であっても良い。
【0026】
さらに、図4(e)に示すように乳房緊迫部12の形状としては台形形状であっても良いし、図4(f)に示すように乳房緊迫部12の形状としては矩形形状であってもよい。
【0027】
さらに、図4(g)に示すように乳房緊迫部12の形状としては逆台形形状であっても良い。
【0028】
なお、乳房緊迫部12は、上記したような平面的な二次元形状であっても、その形状によっては、周縁部がカップ部11との兼ね合いで完全な平面を維持できない場合があるので、このような二次元形状を含むものとする。
【0029】
この乳房緊迫部12は、乳房部21の形状に反して平面的な二次元形状に形成されているため、着用した状態で、この乳輪部26周辺全体を強い被覆圧で緊迫することができることとなる。
【0030】
ただし、この乳房緊迫部12は、着用する前の設計段階でのカップ部11の正面投影総面積の20〜90%の範囲内で適宜に決定される。すなわち、この乳房緊迫部12は、カップ部11の正面投影総面積の20%以下だと、充分に乳房部21全体を緊迫することができなくなり、乳房部21の揺れ防止を充分に図ることができなくなる。また、カップ部11の正面投影総面積の90%を越えると、乳房部21の緊迫度合いが強くなり過ぎてしまい長時間の着用で息苦しくなってしまうこととなる。
【0031】
乳房被覆部13は、カップ部11のうち、上記乳房緊迫部12を除いた部分、すなわち、この乳房部21の乳輪部26の周囲から乳房部21の基底部20までの範囲を、乳房部21の形状に沿って形成される。この乳房被覆部13は、胸部密着部14、背中密着部16、肩紐部17、乳房緊迫部12との間、および乳房被覆部13内に切返しが設けられて、乳房部21に合致する立体的な三次元形状に形成されている。この場合、乳房被覆部13は、切返しによって分割される各区画13a、13b、13c毎に、編み組織が異なり乳房部21に沿った充分な保持力が得られるようになされたものであってもよいし、各区画13a、13b、13c共に同じ編み組織で形成されたものであってもよい。この場合、切返しによる各区画13a、13b、13cの数は、本実施の形態のように三区画に限定されるものではない。この乳房被覆部13は、カップ部11のうち、上記乳房緊迫部12を除いた部分であるため、その形状は、上記した乳房緊迫部12の形状によって左右される。したがって、乳房被覆部13は、カップ部11の正面投影総面積の80〜10%の範囲とされる。
【0032】
このようにして構成されるスポーツブラ1は、カップ部11に乳房部21を納めるようにして着用した状態で、乳房緊迫部12によって乳房部21の乳首部25側から胴体方向に向けて乳房部21が緊迫されるので、乳房部21の揺れを防止して優れた運動機能性を発揮することができる。
【0033】
また、このスポーツブラ1は、乳房緊迫部12によって乳房部21を緊迫した状態で、乳房被覆部13によって乳房部21を周囲から保持するので、着用時の乳房部21とスポーツブラ1との間の摩擦による擦れなどを防止でき、しかも胸部の圧迫感を無くして快適に運動することができる。
【0034】
なお、このスポーツブラ1は、乳房部21の形状に沿った乳房被覆部13に対して、乳房緊迫部12が、乳房部21の形状に反した平面的な二次元形状に形成されているため、全体を同一の編み組織で構成した場合であっても、乳房緊迫部12は、強い被覆圧で乳房部21を緊迫することができるが、この乳房緊迫部12は、他の部分よりも強い被覆圧となるように編み組織を変更したものであってもよい。この場合、より強い緊迫力を得ることができる。このような乳房緊迫部12としては、例えば、スポーツブラ1の乳房緊迫部12に相当する部分だけ、編み組織が緻密になるように形成したものであってもよいし、スポーツブラ1の乳房緊迫部12に相当する部分を樹脂板や伸縮性の無いフィルム材などで形成したものであってもよいし、スポーツブラ1の乳房緊迫部12に相当する部分の編み組織を樹脂材料で固めて伸縮性を無くすようにしたものであってもよい。これにより、乳房部21を強い緊迫力で緊迫できるのみならず、乳房部21の乳首部25の形状が着用時に明らかになってしまわないように調整することができる。
【0035】
また、このスポーツブラ1は、各部位毎に裁断したものを縫合して形成するものであってもよいし、自動丸編機(例えば、イタリアのサントニ社製の成形丸編機 商品名:SM8)によって全体をスポーツブラ1の形状に合致する筒状に編み上げた後、図1および図2に示すように、肩紐部17の端部17a同士を最後に縫合し、襟ぐり1a、脇ぐり1bに、伸縮性のある平ゴム18を縫合して形成したものであってもよい。ただし、各部位毎に裁断したものを縫合して形成する場合には、縫合部分が乳房部21や胸部22などの肌を傷つけることが懸念されるので、少なくとも乳房緊迫部12と乳房被覆部13との間の縫合部分は、無くすようにすることが好ましいし、他の縫合部分についてもできるだけ無くすようにすることが好ましい。そう言った意味では、特に、上記した自動丸編機によって構成したスポーツブラ1の場合、スポーツブラ1を人体2に着用した状態で、肌に接する縫合部分を最小限に止めることができるので、乳房緊迫部12によって乳房部21を緊迫する装着状況下においても、縫合部分によって肌を傷つけることも無く、快適な着用感を得ることができる。
−スポーツブラの作成−
図5に示すように、カップ部11内に、乳房緊迫部12と、乳房被覆部13とを形成したスポーツブラ1を作成した。
【0036】
乳房被覆部13は、切返しによる三つの区画13a、13b、13cによって、乳房部21に合致する立体的な三次元形状に形成した。
【0037】
乳房緊迫部12は、スポーツブラ1の前身頃の中心部の上下方向の長さcの上から1/3の位置から、着用時の人体2の脇下に到るラインdと、同長さcの下から1/3の位置からこのスポーツブラ1の側面の着丈eの約半分の位置に到るラインfと、カップ部11とによって囲まれる範囲内において、カップ部11の正面投影総面積の45%となるように設定し、平面的な二次元形状に形成した。
【0038】
このスポーツブラ1の作成には、イタリアのサントニ社製の成形丸編機(商品名 SM8)を使用し、図5および図6に示すように、各部位毎に編み組織1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1hを変えて作成した。図5において、各部位の符号の後のカッコ内は、編み組織を示している。各部位の編み組織1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1hは、図6に示している。同図において、左右にウェール方向、上下にコース方向とする。○はニット(ループを形成する)、×はミス(ループを形成しない)を示している。
【0039】
このスポーツブラ1は、胸部下周回バンド部15を除く全体を、ポリウレタン−ナイロン複合糸(旭化成株式会社製:糸使い:SCY(Pu−N)78dtex−56dtex/48f )とナイロン糸(旭化成株式会社製:糸使いウーリー(N)56dtex/48f )とで構成した。また、胴部下周回バンド部15は、上記2種類の糸にポリウレタン糸(旭化成株式会社製:商品番号:ポリウレタン200dtex)を加えた三種類の糸で構成した。
(1)水平方向揺れ試験
スポーツブラ1を着用した被験者に肩幅で起立してもらい、被験者の腰上の位置に水平方向の振動ベルトを装着して水平方向の振動を与える。この際、被験者の乳首部に相当するスポーツブラ1の乳房緊迫部12の位置に印を設けておき、被験者の正面から画像撮影する。静止時の乳首の位置を基準にして水平方向にどれだけ振れたかを画像解析により求める。結果を表1に示す。
(2)垂直方向揺れ試験
スポーツブラ1を着用した被験者に垂直飛びをしてもらう。この際、被験者の乳首に相当するスポーツブラ1の乳房緊迫部12の位置に印を設けておき、被験者の正面から画像撮影する。静止時の乳首の位置と、垂直方向に飛んだ長さから垂直方向にどれだけ振れたかを画像解析により求める。結果を表1に示す。
(3)圧迫性能試験
スポーツブラ1を着用した被験者に、1キロ6分のペースでランニングマシンでランニングしてもらい、20分間にわたってその時の心拍数をハートレートモニターで測定する。また、ランニング後にスポーツブラ1の装着感を、被験者からヒアリングして「快適:◎」、「普通:○」、「不快:×」の3段階で評価してもらった。結果を表1に示す。
−比較例1−
乳房部と合致する立体的な三次元形状のカップの形状としたスポーツブラを作成した。カップは、全体を上記実施例1の編み組織1bで構成し、カップ以外の部分は、上記実施例1のスポーツブラ1と同様とした。このスポーツブラについても、上記と同様に(1)水平方向揺れ試験、(2)垂直方向揺れ試験、(3)圧迫性能試験を行った。結果を表1に示す。
−比較例2、3−
被験者の胸囲に、スポーツブラの代わりに帯状のさらしを巻き付けてもらい、上記と同様に(1)水平方向揺れ試験、(2)垂直方向揺れ試験、(3)圧迫性能試験を行った。
【0040】
ただし、さらしは、被験者が感覚的にきつく感じる場合と、ゆるく感じる場合とのそれぞれについて、上記試験を行った。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003884296
【0042】
表1から、本発明に係るスポーツブラ1は、垂直方向、水平方向ともに、さらしをきつく巻き付けた比較例2の場合に匹敵する程、乳房の揺れを防止することができることが確認できた。また、比較例1に係るスポーツブラは、垂直方向、水平方向ともに、乳房の揺れを充分に防止することができなかった。
【0043】
また、本発明に係るスポーツブラ1は、比較例1および比較例2の場合と比較して低い心拍数を示し、被験者の装着感も快適であった。これは、比較例1のスポーツブラが乳房の揺れによる疲労を生じ、比較例2のきつく巻いたさらしが胸部の圧迫によるスムーズな呼吸の確保が困難なのに対し、本願発明のスポーツブラ1は、胸部を圧迫することなく、乳房の揺れを防止できていることに起因しているものと判断できる。また、比較例3のゆるく巻いたさらしは、比較例1のスポーツブラほど乳房の揺れを生じないものの、やはり本発明に係るスポーツブラ1やさらしをきつく巻いたときほど乳房の揺れを防止できず、充分な運動機能性が得られない。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、乳房部の乳首周辺の頂上部を乳房緊迫部によって緊迫しながら、乳房被覆部によって乳房部を周囲から保持することができるので、乳房部と衣類との間の摩擦による擦れなどを防止しながら乳房部の揺れを防止して優れた運動機能性を発揮することができる。
【0045】
また、乳房緊迫部で緊迫するだけではなく、乳房被覆部で乳房周囲から保持するようになされているので、着用時の胸部の圧迫感が無く快適に運動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明に係るスポーツブラの全体構成の概略を示す正面図および背面図である。
【図2】(a)は図1の一点鎖線で囲った円部分の拡大図、(b)は同裏面図、(c)は同断面図である。
【図3】(a)は本発明に係るスポーツブラの着用状態を説明するための人体の胸部正面図、(b)は同胸部における乳房部の側面図、(c)は同乳房部の平面図である。
【図4】(a)ないし(g)は、本発明に係るスポーツブラの乳房緊迫部の各種形状を示す概略図である。
【図5】(a)は実施例1におけるスポーツブラを説明する正面斜視図、(b)は同背面斜視図である。
【図6】(a)ないし(h)は実施例1におけるスポーツブラの各部位ごとの編み組織を説明する組織図である。
【符号の説明】
1 スポーツブラ(衣類)
11 カップ部
12 乳房緊迫部
13 乳房被覆部
2 人体
21 乳房部
25 乳首部
26 乳輪部(頂上部)

Claims (5)

  1. 乳房部の乳首周辺の頂上部に相当する範囲が、平面的な二次元形状に形成されてなる乳房緊迫部と、この乳房緊迫部周囲から乳房部の基底部までの範囲が、立体的な三次元形状に形成されてなる乳房被覆部とを具備することを特徴とする女性用衣類。
  2. 上記乳房緊迫部を強い被覆圧で緊迫し、乳房被覆部を緩い被覆圧で被覆するようになされた請求項1記載の女性用衣類。
  3. 上記カップ部の正面投影総面積のうち、乳房緊迫部が20〜90%を占める請求項1または2記載の女性用衣類。
  4. 上記乳房緊迫部は、伸度 0 %〜30%となされた請求項1ないし3の何れか1記載の女性用衣類。
  5. 少なくとも乳房緊迫部と乳房被覆部との間は、縫合部を無くした請求項1ないし4の何れか1記載の女性用衣類。
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