JPH11286700A - 変性油脂汚れ用洗浄剤組成物 - Google Patents
変性油脂汚れ用洗浄剤組成物Info
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- JPH11286700A JPH11286700A JP10541698A JP10541698A JPH11286700A JP H11286700 A JPH11286700 A JP H11286700A JP 10541698 A JP10541698 A JP 10541698A JP 10541698 A JP10541698 A JP 10541698A JP H11286700 A JPH11286700 A JP H11286700A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 台所等で生じる変性油脂汚れやこびりつき汚
れに対する洗浄性能に優れ、しかもアルミ材質からなる
表面への影響を軽減した変性油脂汚れ用洗浄剤組成物を
提供すること。 【解決手段】 少なくとも（Ａ）ペルオキシ化合物と、
（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸と、（Ｃ）アルカリ性
物質とを含有する。
れに対する洗浄性能に優れ、しかもアルミ材質からなる
表面への影響を軽減した変性油脂汚れ用洗浄剤組成物を
提供すること。 【解決手段】 少なくとも（Ａ）ペルオキシ化合物と、
（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸と、（Ｃ）アルカリ性
物質とを含有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、油汚れやこびりつ
き等の洗浄性能に優れ、且つアルミ材質への影響を軽減
した酸素系の変性油脂汚れ用洗浄剤組成物に関する。
き等の洗浄性能に優れ、且つアルミ材質への影響を軽減
した酸素系の変性油脂汚れ用洗浄剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般家庭の台所の諸設備や調理道具など
に生じる油汚れは、これを放置すると空気中の酸素や熱
により食用油中の二重結合が酸化されたり、重合したり
して、除去しにくい汚れに変化する。この状態の汚れを
除去するためには、アルカリ性物質を配合した洗浄剤を
用いることが一般的に行われ、確かに、アルカリ性物質
を含む洗浄剤を用いると、油汚れに対して脂肪酸のケン
化及びグリセライドの加水分解等による膨潤作用を引き
起こすために、油汚れは比較的容易に洗浄除去がしやす
くなる。
に生じる油汚れは、これを放置すると空気中の酸素や熱
により食用油中の二重結合が酸化されたり、重合したり
して、除去しにくい汚れに変化する。この状態の汚れを
除去するためには、アルカリ性物質を配合した洗浄剤を
用いることが一般的に行われ、確かに、アルカリ性物質
を含む洗浄剤を用いると、油汚れに対して脂肪酸のケン
化及びグリセライドの加水分解等による膨潤作用を引き
起こすために、油汚れは比較的容易に洗浄除去がしやす
くなる。
【０００３】しかし、アルカリ性物質だけでは鍋、やか
ん、ザル等の頑固なこびりつきはなかなか除去すること
ができないため、研磨剤等でこすり取っていたが、この
方法では被洗物の表面が著しく傷付いてしまうという問
題がある。
ん、ザル等の頑固なこびりつきはなかなか除去すること
ができないため、研磨剤等でこすり取っていたが、この
方法では被洗物の表面が著しく傷付いてしまうという問
題がある。
【０００４】また、アルカリ性物質、特にアルカノール
アミンを主アルカリ剤として用いた洗浄剤は、洗浄性能
は優れるものの、経時により色調の変化が生じることが
あり、特にレンジフィルターや換気扇などの複雑な形状
のアルミ材質にこびりついて変性油脂汚れに使用する
と、アルミ材質表面に損傷（変色）を与えたりする等の
難点があった。
アミンを主アルカリ剤として用いた洗浄剤は、洗浄性能
は優れるものの、経時により色調の変化が生じることが
あり、特にレンジフィルターや換気扇などの複雑な形状
のアルミ材質にこびりついて変性油脂汚れに使用する
と、アルミ材質表面に損傷（変色）を与えたりする等の
難点があった。
【０００５】上記の点を解決するために、結晶性アルカ
リ金属ケイ酸塩と特定の漂白活性化剤と過酸化水素放出
体とを含有する硬質表面用漂白剤組成物（特開平８−３
３７７９６号公報、特開平９−１１８８９８号公報）が
提案されているが、ここに用いられている漂白活性化剤
は、水に対する溶解性が低いために充分な酸化力が得ら
れず、頑固な変性油脂汚れに対する除去性に問題があ
る。
リ金属ケイ酸塩と特定の漂白活性化剤と過酸化水素放出
体とを含有する硬質表面用漂白剤組成物（特開平８−３
３７７９６号公報、特開平９−１１８８９８号公報）が
提案されているが、ここに用いられている漂白活性化剤
は、水に対する溶解性が低いために充分な酸化力が得ら
れず、頑固な変性油脂汚れに対する除去性に問題があ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、台所等で生じる油汚れやこびりつき汚れに対する洗
浄性能に優れ、且つ、アルミ材質からなる表面への影響
を軽減した変性油脂汚れ用洗浄剤組成物を提供すること
にある。
は、台所等で生じる油汚れやこびりつき汚れに対する洗
浄性能に優れ、且つ、アルミ材質からなる表面への影響
を軽減した変性油脂汚れ用洗浄剤組成物を提供すること
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、（Ａ）ペルオ
キシ化合物と、（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸と、
（Ｃ）アルカリ性物質を組み合わせた洗浄剤組成物を用
いると、台所の諸設備や調理道具などに生じる変性油脂
汚れやこびりつき汚れに対する洗浄性能に優れ、且つア
ルミ材質への影響を軽減できることを見いだし、本発明
を完成するに至った。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、（Ａ）ペルオ
キシ化合物と、（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸と、
（Ｃ）アルカリ性物質を組み合わせた洗浄剤組成物を用
いると、台所の諸設備や調理道具などに生じる変性油脂
汚れやこびりつき汚れに対する洗浄性能に優れ、且つア
ルミ材質への影響を軽減できることを見いだし、本発明
を完成するに至った。
【０００８】即ち、本発明によれば、（Ａ）ペルオキシ
化合物と、（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸と、（Ｃ）
アルカリ性物質とを含有することを特徴とする変性油脂
汚れ用洗浄剤組成物が提供される。
化合物と、（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸と、（Ｃ）
アルカリ性物質とを含有することを特徴とする変性油脂
汚れ用洗浄剤組成物が提供される。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明の変性油脂汚れ用洗浄剤組成物は、（Ａ）
ペルオキシ化合物と、（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸
と、（Ｃ）アルカリ性物質とを含有することを特徴とす
る。
する。本発明の変性油脂汚れ用洗浄剤組成物は、（Ａ）
ペルオキシ化合物と、（Ｂ）金属錯体及び／又はポリ酸
と、（Ｃ）アルカリ性物質とを含有することを特徴とす
る。
【００１０】本発明において、（Ａ）成分として用いる
ペルオキシ化合物としては、過酸化水素、過酸化水素遊
離化合物、過酸化水素発生システム、ペルオキシ酸及び
その塩、ペルオキシ酸前駆体システム、並びにこれらの
混合物が挙げられる。
ペルオキシ化合物としては、過酸化水素、過酸化水素遊
離化合物、過酸化水素発生システム、ペルオキシ酸及び
その塩、ペルオキシ酸前駆体システム、並びにこれらの
混合物が挙げられる。
【００１１】過酸化水素源としては、アルカリ金属の過
酸化物、過酸化尿素のような有機過酸化物、無機過酸化
物、例えばアルカリ金属過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン
酸塩及び過硫酸塩が挙げられる。これらの化合物を２種
以上混合してもよい。この中でも特に好ましいのは、過
酸化水素、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム及び
過硫酸カリウムである。
酸化物、過酸化尿素のような有機過酸化物、無機過酸化
物、例えばアルカリ金属過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン
酸塩及び過硫酸塩が挙げられる。これらの化合物を２種
以上混合してもよい。この中でも特に好ましいのは、過
酸化水素、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム及び
過硫酸カリウムである。
【００１２】これらの化合物は、単独で又はペルオキシ
酸前駆体と組み合わせて使用してもよい。これらのペル
オキシ酸前駆体としては、過酸化水素及び過酸化水素遊
離化合物と共に用いられ、浴中で有機過酸を生成するも
のが挙げられる。具体的にはアシルフェノールスルホネ
ート、アシルアルキルフェノールスルホネート、アシル
フェノールカルボキシレート、アシル化クエン酸エステ
ル、アシルアルキルフェノールカルボキシレート、芳香
族二価カルボン酸と四級化アミンを有するアルコールと
のエステル、等のエステル類；ナトリウム−４−ベンゾ
イルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウム−１−メ
チル−２−ベンゾイルオキシベンゼン−４−スルホネー
ト、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンカルボキシレ
ート、ナトリウムデカノイルオキシベンゼンカルボキシ
レート、アセチルトリエチルシトレート、２−（４−メ
トキシカルボニルベンゾイルオキシ）−Ｎ，Ｎ，Ｎ−ト
リメチルエタンアミニウムメトサルフェート等が挙げら
れる。
酸前駆体と組み合わせて使用してもよい。これらのペル
オキシ酸前駆体としては、過酸化水素及び過酸化水素遊
離化合物と共に用いられ、浴中で有機過酸を生成するも
のが挙げられる。具体的にはアシルフェノールスルホネ
ート、アシルアルキルフェノールスルホネート、アシル
フェノールカルボキシレート、アシル化クエン酸エステ
ル、アシルアルキルフェノールカルボキシレート、芳香
族二価カルボン酸と四級化アミンを有するアルコールと
のエステル、等のエステル類；ナトリウム−４−ベンゾ
イルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウム−１−メ
チル−２−ベンゾイルオキシベンゼン−４−スルホネー
ト、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンカルボキシレ
ート、ナトリウムデカノイルオキシベンゼンカルボキシ
レート、アセチルトリエチルシトレート、２−（４−メ
トキシカルボニルベンゾイルオキシ）−Ｎ，Ｎ，Ｎ−ト
リメチルエタンアミニウムメトサルフェート等が挙げら
れる。
【００１３】また、アシルアミド類としては、Ｎ，Ｎ，
Ｎ’，Ｎ’−テトラアセチルエチレンジアミンが、また
第４級アンモニウム置換ペルオキシ酸前駆体としては、
Ｎ，Ｎ，Ｎ，−トリメチルアンモニウムトルイルオキシ
ベンゼルスルホネート、２−（Ｎ，Ｎ，Ｎ−トリメチル
アンモニウム）エチル−４−スルホフェニルカーボネー
ト等が挙げられる。
Ｎ’，Ｎ’−テトラアセチルエチレンジアミンが、また
第４級アンモニウム置換ペルオキシ酸前駆体としては、
Ｎ，Ｎ，Ｎ，−トリメチルアンモニウムトルイルオキシ
ベンゼルスルホネート、２−（Ｎ，Ｎ，Ｎ−トリメチル
アンモニウム）エチル−４−スルホフェニルカーボネー
ト等が挙げられる。
【００１４】これらペルオキシ化合物の含有量は特に限
定されないが、洗浄剤組成物浴中において、１〜３０重
量％、好ましくは１〜１０重量％である。
定されないが、洗浄剤組成物浴中において、１〜３０重
量％、好ましくは１〜１０重量％である。
【００１５】本発明において、（Ｂ）成分として用いる
金属錯体としては、中心金属のまわりに配位子が結合し
ているものが挙げられる。具体的には、ピリジン、エチ
レンジアミン等の２座配位子、ターピリジン、ポルフィ
リン等の３座以上平面配位子、環状アミン等の３座以上
立体配位子、２核確定配位子等の配位子が金属に結合し
たものが挙げられる。
金属錯体としては、中心金属のまわりに配位子が結合し
ているものが挙げられる。具体的には、ピリジン、エチ
レンジアミン等の２座配位子、ターピリジン、ポルフィ
リン等の３座以上平面配位子、環状アミン等の３座以上
立体配位子、２核確定配位子等の配位子が金属に結合し
たものが挙げられる。
【００１６】ここで中心金属としては、遷移金属が挙げ
られるが、その中でも特にＶ、Ｃｒ、Ｍｎ、Ｆｅ、Ｃ
ｏ、Ｎｉ、Ｃｕ、Ｚｎ、Ｍｏ、Ｔｃ、Ｒｕ、Ｒｈ、Ｐ
ｄ、Ｗ、Ｒｅ、Ｉｒ、Ｐｔ、Ａｕ、より選ばれるII〜VI
I価の酸化状態の遷移金属が好ましい。
られるが、その中でも特にＶ、Ｃｒ、Ｍｎ、Ｆｅ、Ｃ
ｏ、Ｎｉ、Ｃｕ、Ｚｎ、Ｍｏ、Ｔｃ、Ｒｕ、Ｒｈ、Ｐ
ｄ、Ｗ、Ｒｅ、Ｉｒ、Ｐｔ、Ａｕ、より選ばれるII〜VI
I価の酸化状態の遷移金属が好ましい。
【００１７】これらのリガンドを有する金属錯体は、予
め形成されていても、カビ取り剤組成物浴中で形成され
てもよい。また、これらのリガンドを有する金属錯体は
単核でも多核でもよい。リガンドの種類及び金属の酸化
状態で、２核又は多核の金属錯体を形成し得る。該錯体
中で配位種及び／又は架橋種が金属中心間の架橋を形成
している。
め形成されていても、カビ取り剤組成物浴中で形成され
てもよい。また、これらのリガンドを有する金属錯体は
単核でも多核でもよい。リガンドの種類及び金属の酸化
状態で、２核又は多核の金属錯体を形成し得る。該錯体
中で配位種及び／又は架橋種が金属中心間の架橋を形成
している。
【００１８】また、本発明において、（Ｂ）成分として
用いるポリ酸としては、二個以上の無機酸素酸が縮合し
た多核錯体、及びその塩が挙げられる。ポリ酸の中心元
素としては、周期表中III族ないしVI族元素、特にＢ、
Ｓｉ、Ｐ、Ｓ、Ｖ、Ｎｂ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｍｏ、Ｗが挙げ
られる。ポリ酸としては、これら金属を１種類含むイソ
ポリ酸と、これら金属を２種以上含むヘテロポリ酸があ
るが、性能面からはヘテロポリ酸が好ましい。
用いるポリ酸としては、二個以上の無機酸素酸が縮合し
た多核錯体、及びその塩が挙げられる。ポリ酸の中心元
素としては、周期表中III族ないしVI族元素、特にＢ、
Ｓｉ、Ｐ、Ｓ、Ｖ、Ｎｂ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｍｏ、Ｗが挙げ
られる。ポリ酸としては、これら金属を１種類含むイソ
ポリ酸と、これら金属を２種以上含むヘテロポリ酸があ
るが、性能面からはヘテロポリ酸が好ましい。
【００１９】これらの化合物の具体例としては、リンモ
リブデン酸、リンタングステン酸、ケイモリブデン酸、
ケイタングステン酸、リンタングストモリブデン酸、リ
ンバナドモリブデン酸、リンバナドタングステン酸及び
これらのナトリウム塩、又はアンモニウム塩等が挙げら
れる。
リブデン酸、リンタングステン酸、ケイモリブデン酸、
ケイタングステン酸、リンタングストモリブデン酸、リ
ンバナドモリブデン酸、リンバナドタングステン酸及び
これらのナトリウム塩、又はアンモニウム塩等が挙げら
れる。
【００２０】これら金属錯体及び／又はポリ酸の含有量
は特に限定されないが、洗浄剤組成物浴中において、
０．１〜１０００ｐｐｍ、好ましくは１〜５００ｐｐｍ
である。
は特に限定されないが、洗浄剤組成物浴中において、
０．１〜１０００ｐｐｍ、好ましくは１〜５００ｐｐｍ
である。
【００２１】本発明において、（Ｃ）成分として用いる
アルカリ性物質は、アルカリ金属やアンモニウムの水酸
化物、炭酸塩、炭酸水素塩等、水に溶解してアルカリ性
を呈するものであればよいが、取り扱いやすくｐＨの調
整が容易であるという点で炭酸ナトリウム又は炭酸カリ
ウムが好ましい。特に好ましいのは炭酸カリウムであ
る。
アルカリ性物質は、アルカリ金属やアンモニウムの水酸
化物、炭酸塩、炭酸水素塩等、水に溶解してアルカリ性
を呈するものであればよいが、取り扱いやすくｐＨの調
整が容易であるという点で炭酸ナトリウム又は炭酸カリ
ウムが好ましい。特に好ましいのは炭酸カリウムであ
る。
【００２２】これらアルカリ性物質の含有量は特に限定
されないが、洗浄剤組成物浴中において、０．１〜２０
重量％、好ましくは１〜１０重量％である。
されないが、洗浄剤組成物浴中において、０．１〜２０
重量％、好ましくは１〜１０重量％である。
【００２３】本発明においては、ペルオキシ化合物、金
属錯体及び／又はポリ酸と、アルカリ性物質を必須成分
とするものであるが、更に界面活性剤と溶剤を配合する
と、汚れの除去能力が向上するので非常に好ましい。
属錯体及び／又はポリ酸と、アルカリ性物質を必須成分
とするものであるが、更に界面活性剤と溶剤を配合する
と、汚れの除去能力が向上するので非常に好ましい。
【００２４】この場合、用いる界面活性剤としては、一
般に使用される界面活性剤を用いることが出来る。この
ような界面活性剤には、例えばアルキル硫酸塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸アルコールエステル
塩、スルホコハク酸モノエステル塩等の陰イオン性界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルグ
リコシド脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、長
鎖モノ、ジアルキル四級アンモニウム塩、アミンオキシ
ド等の陽イオン性界面活性剤、カルボシキベタイン、ス
ルホベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられる。
般に使用される界面活性剤を用いることが出来る。この
ような界面活性剤には、例えばアルキル硫酸塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸アルコールエステル
塩、スルホコハク酸モノエステル塩等の陰イオン性界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルグ
リコシド脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、長
鎖モノ、ジアルキル四級アンモニウム塩、アミンオキシ
ド等の陽イオン性界面活性剤、カルボシキベタイン、ス
ルホベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられる。
【００２５】これらの界面活性剤は、単独でもあるいは
２種類以上組み合わせてもよい。これらの界面活性剤の
含有量は特に限定されないが、洗浄剤組成物浴中におい
て、０．１〜２０重量％、好ましくは１〜１０重量％で
ある。
２種類以上組み合わせてもよい。これらの界面活性剤の
含有量は特に限定されないが、洗浄剤組成物浴中におい
て、０．１〜２０重量％、好ましくは１〜１０重量％で
ある。
【００２６】また、用いる溶剤としては特に限定されな
いが、下記一般式（Ｉ）で表される化合物が好ましい。 ＲＯ〔（Ｃ2Ｈ4Ｏ)m（Ｃ3Ｈ6Ｏ)n〕Ｈ （Ｉ） （式中、Ｒは炭素数１〜４のアルキル基又はベンゼン環
を示す。ｍ及びｎは各々０〜３の整数であって、両者が
同時に０になることはなく、〔〕内はｍ及びｎが０より
大きいときに、オキシエチレン基とオキシプロピレン基
がランダム状及び／又はブロック状に結合しているポリ
オキシアルキレン鎖である。）
いが、下記一般式（Ｉ）で表される化合物が好ましい。 ＲＯ〔（Ｃ2Ｈ4Ｏ)m（Ｃ3Ｈ6Ｏ)n〕Ｈ （Ｉ） （式中、Ｒは炭素数１〜４のアルキル基又はベンゼン環
を示す。ｍ及びｎは各々０〜３の整数であって、両者が
同時に０になることはなく、〔〕内はｍ及びｎが０より
大きいときに、オキシエチレン基とオキシプロピレン基
がランダム状及び／又はブロック状に結合しているポリ
オキシアルキレン鎖である。）
【００２７】上記一般式（Ｉ）により表される溶剤とて
は、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ルジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピ
レングリコールエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエ
チレングリコールモノフェニルエーテル等を挙げること
ができる。これらの溶剤は単独で用いても、２種以上併
用して用いてもよい。
は、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ルジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピ
レングリコールエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエ
チレングリコールモノフェニルエーテル等を挙げること
ができる。これらの溶剤は単独で用いても、２種以上併
用して用いてもよい。
【００２８】本発明の洗浄剤組成物には、保存安定性、
使用性などを向上させる目的で、所望によりビルダー、
ラジカル捕捉剤、アルコール類、増粘剤、香料、色素、
酵素などを適宜配合することが出来る。
使用性などを向上させる目的で、所望によりビルダー、
ラジカル捕捉剤、アルコール類、増粘剤、香料、色素、
酵素などを適宜配合することが出来る。
【００２９】本発明における洗浄剤組成物の使用形態は
特に限定されないが、ペルオキシ化合物の性状により使
用形態が異なる。即ち、ペルオキシ化合物として過酸化
水素等の水溶液を用いる場合は、（ａ）成分として過酸
化水素、界面活性剤、溶剤等の水溶液を、（ｂ）成分と
して金属錯体、ポリ酸、アルカリ剤等の混合物を用意
し、これを使用前に混合してスプレー容器等を用いて噴
霧すればよい。
特に限定されないが、ペルオキシ化合物の性状により使
用形態が異なる。即ち、ペルオキシ化合物として過酸化
水素等の水溶液を用いる場合は、（ａ）成分として過酸
化水素、界面活性剤、溶剤等の水溶液を、（ｂ）成分と
して金属錯体、ポリ酸、アルカリ剤等の混合物を用意
し、これを使用前に混合してスプレー容器等を用いて噴
霧すればよい。
【００３０】また、ペルオキシ化合物として過炭酸ナト
リウム等の粉体を用いる場合は、それと金属錯体、ポリ
酸、アルカリ剤、界面活性剤、溶剤等とを混合した成分
を用意し、これを水を張った浴中に投入して被洗物をつ
け置き洗いしてもよいし、スプレー容器等を用いて水と
混合して噴霧洗浄してもよい。尚、界面活性剤と溶剤で
液状のものは単独、或いは助剤と共に噴霧乾燥して用い
るとよい。
リウム等の粉体を用いる場合は、それと金属錯体、ポリ
酸、アルカリ剤、界面活性剤、溶剤等とを混合した成分
を用意し、これを水を張った浴中に投入して被洗物をつ
け置き洗いしてもよいし、スプレー容器等を用いて水と
混合して噴霧洗浄してもよい。尚、界面活性剤と溶剤で
液状のものは単独、或いは助剤と共に噴霧乾燥して用い
るとよい。
【００３１】
【実施例】次に実施例により、本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。
【００３２】尚、各表における成分、記号は以下の意味
を持ち、ＴＰＤＣ及び金属錯体は合成品である。 ＰＣ ；過炭酸ナトリウム 三菱ガス化学社製 ＴＡＥＤ：Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラアセチルエチレ
ンジアミン；ヘキスト社製 ＴＰＤＣ：２，２’−テレフタロイルジオキシビス
［（Ｎ，Ｎ，Ｎ−トリメチル）エチルアンモニウムメチ
ルスルファート］ 金属錯体：トリス−μ−オキソ−ビス−［（１，４，７
−トリメチル−１，４，７−トリアザシクロノナン）マ
ンガン（IV）］ヘキサフルオロリン酸塩 ポリ酸：リンモリブデン酸ナトリウム；日本新金属社製 炭酸カリウム；旭硝子社製 炭酸ナトリウム；旭硝子社製 界面活性剤：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩；自社
製
を持ち、ＴＰＤＣ及び金属錯体は合成品である。 ＰＣ ；過炭酸ナトリウム 三菱ガス化学社製 ＴＡＥＤ：Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラアセチルエチレ
ンジアミン；ヘキスト社製 ＴＰＤＣ：２，２’−テレフタロイルジオキシビス
［（Ｎ，Ｎ，Ｎ−トリメチル）エチルアンモニウムメチ
ルスルファート］ 金属錯体：トリス−μ−オキソ−ビス−［（１，４，７
−トリメチル−１，４，７−トリアザシクロノナン）マ
ンガン（IV）］ヘキサフルオロリン酸塩 ポリ酸：リンモリブデン酸ナトリウム；日本新金属社製 炭酸カリウム；旭硝子社製 炭酸ナトリウム；旭硝子社製 界面活性剤：直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩；自社
製
【００３３】また、各例における油汚れに対する洗浄力
試験、こびりつきに対する洗浄力試験、アルミニウム材
質に対する影響試験は、次の様にして測定した。
試験、こびりつきに対する洗浄力試験、アルミニウム材
質に対する影響試験は、次の様にして測定した。
【００３４】（イ）油汚れに対する洗浄力試験：天ぷら
油をステレンレス板に均一に塗布し、１３０℃の温度で
３０分間焼き、室温に戻してから油が充分に乾燥されて
いることを確認した後、これを油汚れ洗浄試験用のモデ
ル汚垢板として洗浄力試験を行う。洗浄力の判定は、上
記モデル汚垢板を水平に置き、洗浄剤組成物水溶液に１
５分間つけ置き後、スポンジで軽く５回拭き取った時の
汚れの落ち具合を視覚により判定する。判定基準は次の
通りである。
油をステレンレス板に均一に塗布し、１３０℃の温度で
３０分間焼き、室温に戻してから油が充分に乾燥されて
いることを確認した後、これを油汚れ洗浄試験用のモデ
ル汚垢板として洗浄力試験を行う。洗浄力の判定は、上
記モデル汚垢板を水平に置き、洗浄剤組成物水溶液に１
５分間つけ置き後、スポンジで軽く５回拭き取った時の
汚れの落ち具合を視覚により判定する。判定基準は次の
通りである。
【００３５】
【００３６】（ロ）こびりつきに対する洗浄力試験：市
販の調理済みカレールーを鍋で３０分間撹拌することな
く熱し、ヘラでのぞける部分を廃棄する。残部のこびり
ついた部分を汚垢として、洗浄力試験を行う。洗浄力の
判定は、上記汚垢鍋中に洗浄剤組成物水溶液２リットル
を投入して１時間静置し、スポンジで軽く５回拭き取っ
た時の汚れの落ち具合を視覚により判定する。判定基準
は次の通りである。
販の調理済みカレールーを鍋で３０分間撹拌することな
く熱し、ヘラでのぞける部分を廃棄する。残部のこびり
ついた部分を汚垢として、洗浄力試験を行う。洗浄力の
判定は、上記汚垢鍋中に洗浄剤組成物水溶液２リットル
を投入して１時間静置し、スポンジで軽く５回拭き取っ
た時の汚れの落ち具合を視覚により判定する。判定基準
は次の通りである。
【００３７】
【００３８】（ハ）アルミニウム材質に対する影響試
験：調製した洗浄剤組成物水溶液にアルミニウム材質を
１時間浸漬した後、アルミニウム材質への影響を視覚判
定した。判定基準は次の通りである。
験：調製した洗浄剤組成物水溶液にアルミニウム材質を
１時間浸漬した後、アルミニウム材質への影響を視覚判
定した。判定基準は次の通りである。
【００３９】
【００４０】実施例１〜５及び比較例１ 濃度１重量％の過酸化水素水溶液に、表１に示す組成
（前記水溶液に対する重量％）のペルオキシ化合物と金
属錯体、ポリ酸及びアルカリ性物質を混合し、油汚れに
対する洗浄力試験、こびりつきに対する洗浄力試験、ア
ルミニウム材質に対する影響試験を行った。その結果を
表１に示す。
（前記水溶液に対する重量％）のペルオキシ化合物と金
属錯体、ポリ酸及びアルカリ性物質を混合し、油汚れに
対する洗浄力試験、こびりつきに対する洗浄力試験、ア
ルミニウム材質に対する影響試験を行った。その結果を
表１に示す。
【００４１】
【表１】
【００４２】実施例６〜１０及び比較例２ 表２に示す組成（トータル水溶液に対する重量％）のペ
ルオキシ化合物と金属錯体、ポリ酸及びアルカリ性物質
を混合し、油汚れに対する洗浄力試験、こびりつきに対
する洗浄力試験、アルミニウム材質に対する影響試験を
行った。また、比較例３として、ＰＣ（２．０重量
％）、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム（１．０重量％）、炭酸カリウム（０．５重量％）を
用いて試験を行った。その結果を表２に示す。
ルオキシ化合物と金属錯体、ポリ酸及びアルカリ性物質
を混合し、油汚れに対する洗浄力試験、こびりつきに対
する洗浄力試験、アルミニウム材質に対する影響試験を
行った。また、比較例３として、ＰＣ（２．０重量
％）、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム（１．０重量％）、炭酸カリウム（０．５重量％）を
用いて試験を行った。その結果を表２に示す。
【００４３】
【表２】
【００４４】表１及び表２の結果から、本発明の変性油
脂汚れ用洗浄剤組成物は、変性油脂汚れ及びこびりつき
汚れに対し充分な洗浄効果を発揮し、しかもアルミニウ
ム材質に対する影響も充分軽減できるという優れた性能
を有するものであることがわかる。
脂汚れ用洗浄剤組成物は、変性油脂汚れ及びこびりつき
汚れに対し充分な洗浄効果を発揮し、しかもアルミニウ
ム材質に対する影響も充分軽減できるという優れた性能
を有するものであることがわかる。
【００４５】
【発明の効果】本発明の変性油脂汚れ用洗浄剤組成物
は、前記組成としたことから、台所の諸設備や調理道具
などに生じる変性油汚れやこびりつき汚れに対する洗浄
性能に優れると共に、アルミ材質への影響を軽減できる
という優れた性能を示し、実用上極めて有用である。
は、前記組成としたことから、台所の諸設備や調理道具
などに生じる変性油汚れやこびりつき汚れに対する洗浄
性能に優れると共に、アルミ材質への影響を軽減できる
という優れた性能を示し、実用上極めて有用である。
【手続補正書】
【提出日】平成１０年５月１５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１７
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１７】これらのリガンドを有する金属錯体は、予
め形成されていても、洗浄剤組成物浴中で形成されても
よい。また、これらのリガンドを有する金属錯体は単核
でも多核でもよい。リガンドの種類及び金属の酸化状態
で、２核又は多核の金属錯体を形成し得る。該錯体中で
配位種及び／又は架橋種が金属中心間の架橋を形成して
いる。
め形成されていても、洗浄剤組成物浴中で形成されても
よい。また、これらのリガンドを有する金属錯体は単核
でも多核でもよい。リガンドの種類及び金属の酸化状態
で、２核又は多核の金属錯体を形成し得る。該錯体中で
配位種及び／又は架橋種が金属中心間の架橋を形成して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 貴通 東京都墨田区本所一丁目３番７号 ライオ ン株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 （Ａ）ペルオキシ化合物と、（Ｂ）金属
錯体及び／又はポリ酸と、（Ｃ）アルカリ性物質とを含
有することを特徴とする変性油脂汚れ用洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10541698A JPH11286700A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 変性油脂汚れ用洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10541698A JPH11286700A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 変性油脂汚れ用洗浄剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11286700A true JPH11286700A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14407012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10541698A Pending JPH11286700A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 変性油脂汚れ用洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11286700A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003059510A3 (en) * | 2002-01-15 | 2003-12-24 | Lonza Ag | Manganese(iv) complex salts and their use as oxidation catalysts |
| JP2011511864A (ja) * | 2008-02-11 | 2011-04-14 | イーコラブ インコーポレイティド | アルカリ過酸化物洗浄装置において低温洗浄を向上させるための活性化複合体の使用 |
| CN109833889A (zh) * | 2019-03-19 | 2019-06-04 | 嘉兴学院 | 过渡金属、贵金属连接的缺位多酸及其应用 |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP10541698A patent/JPH11286700A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003059510A3 (en) * | 2002-01-15 | 2003-12-24 | Lonza Ag | Manganese(iv) complex salts and their use as oxidation catalysts |
| US7034170B2 (en) | 2002-01-15 | 2006-04-25 | Lonza Ag | Manganese(IV) complex salts and their use as oxidation catalysts |
| JP2011511864A (ja) * | 2008-02-11 | 2011-04-14 | イーコラブ インコーポレイティド | アルカリ過酸化物洗浄装置において低温洗浄を向上させるための活性化複合体の使用 |
| CN109833889A (zh) * | 2019-03-19 | 2019-06-04 | 嘉兴学院 | 过渡金属、贵金属连接的缺位多酸及其应用 |
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