JPH11286666A - 紙テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】見栄えの良いテープに関するもので、不透明で
高級感があり印刷品質の良好な紙テープを提供する。 【解決手段】原紙の片面に顔料と接着剤を主成分としス
ーパーキャレンダーまたはキャスト仕上げされた塗工層
２を設け、かつ平滑度２００秒以上、透気度１００００
秒以下である塗工紙の塗工面に、更にバリヤー層３、剥
離剤層４を順次設けた後、反対面に低分子量の含有が少
ない粘着層５を設け、かつ不透明度の低下が粘着層を設
ける前後で１０％以下であることを特徴とする紙テー
プ。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、見栄えの良いテープに関するもので、その目
的とするところは不透明で高級感があり印刷品質の良好
な紙テープを供給することにある。クラフト紙、布また
はプラスチックシートなどの片面に剥離剤層を、且つ、
反対面に粘着剤層を設けたテープは既に大量に使用され
ているのは良く知られたところである。ところが元来テ
ープは機能さえあれば良く外観という点で見栄えは決し
て良いものではなかった。紙テープの中には、晒パルプ
を使用したものもあるが、未だ見栄えという点では不十
分である。また印刷品質を良くするため原紙にラミネー
ト層を設けた後に印刷する構成もあるがインキセットが
遅く印刷効率が悪いものであった。本発明は、上述の従
来品が有する欠点を解消するために鋭意研究の結果なさ
れたものである。本発明は原紙の片面に顔料と接着剤と
を主成分としスーパーキャレンダーまたはキャスト仕上
げされた塗工層を設け、かつ平滑度２００秒以上、透気
度１００００秒以下である塗工紙の塗工面に、更にバリ
ヤー層、剥離剤層を順次設けた後、反対面に低分子量の
含有の少ない粘着層を設け、かつ不透明度の低下が粘着
層を設ける前後で１０％以下であることを特徴とする紙
テープである。これにより従来に無い不透明で高級感が
あり印刷品質の良好な見栄えの良いテープを供給するこ
とが出来た。印刷を必要とする時は水性系インキで塗工
層形成後印刷を行うことで印刷効率を落とすこと無く印
刷品質の良好なものが得られる。印刷はグラビア、フレ
キソなど通常の印刷機が使用できる。溶剤系インキでは
バリヤー層との密着が悪く極端な場合は剥がれてしま
う。水性系インキは配合されている樹脂がバリヤー層の
材料、特に水性系のＰＶＡ、アクリル樹脂との親和力が
大きく、そのため密着性が良い。塗工層に使われる顔料
は炭酸カルシュウム、カオリン、クレー、サチンホワイ
トなどの白色顔料が適宜使用される。また接着剤はＳＢ
Ｒラテックスなどの各種合成樹脂、でんぷん、カゼイ
ン、ＰＶＡなどが適宜使用され添加比率は層間強度や印
刷適性などから決められる。また平滑度が２００秒以下
になると鮮明な印刷が得られなくなる。更に透気度１０
０００秒以上になると印刷時のインキの乾燥性が遅れ印
刷作業性が悪くなる。塗工は通常のエアーナイフ、ブレ
ードなどが利用される。バリヤー層としては水性系のＰ
ＶＡ、アクリル樹脂などの塗工で設けるか、あるいはバ
リヤー性を有するインキ、ニスを印刷により設ける方法
が利用される。剥離層はシリコーン樹脂が好ましく、場
合によりシェラック樹脂なとが使用出来る。粘着剤は溶
剤系のアクリル樹脂で粘着力のコントロールのため２エ
チルヘキシル基、ブチル基などを共重合として導入出来
る。塗工層は不透明を確保する役目もあるが分子量が１
０００以下のアクリル樹脂が多いと塗工時原紙層の中ま
で浸み込むため透明性のあるものになってしまう。水可
溶性の糊はテープ全体が離解できるので好ましく利用で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本発明の紙テープの断面図である。

【符号の説明】

１ 原紙 ２ 塗工層 ３ バリヤー層 ４ 剥離層 ５ 粘着層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原紙の片面に顔料と接着剤とを主成分と
   しスーパーキャレンダーまたはキャスト仕上げされた塗
   工層を設け、かつ平滑度２００秒以上、透気度１０００
   ０秒以下である塗工紙の塗工面に、更にバリヤー層、剥
   離剤層を順次設けた後、反対面に低分子量の含有が少な
   い粘着層を設け、かつ不透明度の低下が粘着層を設ける
   前後で１０％以下であることを特徴とする紙テープ。
2. 【請求項２】 請求項１において、塗工層後水性インキ
   による印刷を設けたことを特徴とする紙粘着テープ。