JPH11286232A - 自動車用アームレストの取付構造 - Google Patents
自動車用アームレストの取付構造Info
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- JPH11286232A JPH11286232A JP8852098A JP8852098A JPH11286232A JP H11286232 A JPH11286232 A JP H11286232A JP 8852098 A JP8852098 A JP 8852098A JP 8852098 A JP8852098 A JP 8852098A JP H11286232 A JPH11286232 A JP H11286232A
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- armrest
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- trim board
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両側方から衝撃力が加わっても乗員への衝
撃を軽減する自動車用アームレストの取付構造を提供す
る。 【解決手段】 トリムボード2は、心材、パット及び表
皮52を接着して形成し、開口部22を有する。アーム
レスト3は、フランジ部31、アームレスト本体32及
び段差部4を有し、トリムボード2の裏面21の取付ボ
ス23に取付けてある。段差部4は、フランジ部31と
アームレスト本体32との境界部の周囲に設けている。
ドアインナパネルをドアトリムで覆うように取付けた状
態において、車両側方(図2の左側)からアームレスト
3に衝撃が加わったときには、取付ボスが溶着破断し、
ドアインナパネル(トリムボードの右側に配置)に当接
して、段差部4がつぶれて折れる。アームレスト3は、
段階的に衝撃を吸収する。
撃を軽減する自動車用アームレストの取付構造を提供す
る。 【解決手段】 トリムボード2は、心材、パット及び表
皮52を接着して形成し、開口部22を有する。アーム
レスト3は、フランジ部31、アームレスト本体32及
び段差部4を有し、トリムボード2の裏面21の取付ボ
ス23に取付けてある。段差部4は、フランジ部31と
アームレスト本体32との境界部の周囲に設けている。
ドアインナパネルをドアトリムで覆うように取付けた状
態において、車両側方(図2の左側)からアームレスト
3に衝撃が加わったときには、取付ボスが溶着破断し、
ドアインナパネル(トリムボードの右側に配置)に当接
して、段差部4がつぶれて折れる。アームレスト3は、
段階的に衝撃を吸収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の例えばド
アインナパネルを覆うトリムボードにアームレストを取
付ける自動車用アームレストの取付構造に関するもので
ある。
アインナパネルを覆うトリムボードにアームレストを取
付ける自動車用アームレストの取付構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ドアトリムは、室内としての意匠、フィ
ーリングの向上等を目的にドアの内張りとして用いられ
るものである。ドアトリムには、例えばアームレスト、
プルハンドル、インサイドハンドル等の複数の付属部品
が取付けられる。従来のアームレスト101を図6に斜
視図で示す。また、図6の線VIII−VIIIによる断面図を
図8に示し、図8のIX部の拡大断面図を図9に示す。ア
ームレスト101は、腕をのせる面の剛性を確保する必
要があり、フランジ部131とアームレスト本体132
とを有している。そのため、従来では、アームレスト1
01の板厚を厚くしたり、複数のリブ161(図6参
照)を設けたりして、アームレスト101を補強してい
る。
ーリングの向上等を目的にドアの内張りとして用いられ
るものである。ドアトリムには、例えばアームレスト、
プルハンドル、インサイドハンドル等の複数の付属部品
が取付けられる。従来のアームレスト101を図6に斜
視図で示す。また、図6の線VIII−VIIIによる断面図を
図8に示し、図8のIX部の拡大断面図を図9に示す。ア
ームレスト101は、腕をのせる面の剛性を確保する必
要があり、フランジ部131とアームレスト本体132
とを有している。そのため、従来では、アームレスト1
01の板厚を厚くしたり、複数のリブ161(図6参
照)を設けたりして、アームレスト101を補強してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このアームレスト10
1では、アームレスト101の上面の剛性は向上するも
のの、その側面の剛性は必要以上に強くなるため、例え
ば車両側方から衝撃力が作用したときには、乗員への衝
撃が大きくなってしまう。かかる事情を考慮すると、図
7(アームレストの断面図)に示すように、アームレス
ト101の上面162及び下面163を極端な斜面にす
ることにより、衝撃力に対しては、アームレスト101
をつぶれ易くすることも考えられるが、トリムボード1
02側との合わせ部分の隙間G''が大きくなり、見栄え
が悪く、また、デザインの自由度が損なわれる。本発明
は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、車両側方
から衝撃力が加わっても乗員への衝撃を緩和する自動車
用アームレストの取付構造を提供することを目的とす
る。
1では、アームレスト101の上面の剛性は向上するも
のの、その側面の剛性は必要以上に強くなるため、例え
ば車両側方から衝撃力が作用したときには、乗員への衝
撃が大きくなってしまう。かかる事情を考慮すると、図
7(アームレストの断面図)に示すように、アームレス
ト101の上面162及び下面163を極端な斜面にす
ることにより、衝撃力に対しては、アームレスト101
をつぶれ易くすることも考えられるが、トリムボード1
02側との合わせ部分の隙間G''が大きくなり、見栄え
が悪く、また、デザインの自由度が損なわれる。本発明
は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、車両側方
から衝撃力が加わっても乗員への衝撃を緩和する自動車
用アームレストの取付構造を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するためになされたものであり、インナパネルの室
内側に配設されるトリムボードに、アームレスト用開口
部を形成し、このアームレスト用開口部に、周縁部に設
けられたフランジ部を介して上記トリムボードの裏面か
らアームレストを組付けた自動車用アームレストの取付
構造において、上記アームレストのフランジ部に、上記
アームレスト用開口部周縁に沿って段差部を設けた。ま
た、アームレストの段差部を、トリムボードのアームレ
スト用開口部の周縁部との合わせ部にしても良い。この
ように構成すると、部品の合わせ部の見栄えが向上し、
この部分のデザイン自由度が向上する。
解決するためになされたものであり、インナパネルの室
内側に配設されるトリムボードに、アームレスト用開口
部を形成し、このアームレスト用開口部に、周縁部に設
けられたフランジ部を介して上記トリムボードの裏面か
らアームレストを組付けた自動車用アームレストの取付
構造において、上記アームレストのフランジ部に、上記
アームレスト用開口部周縁に沿って段差部を設けた。ま
た、アームレストの段差部を、トリムボードのアームレ
スト用開口部の周縁部との合わせ部にしても良い。この
ように構成すると、部品の合わせ部の見栄えが向上し、
この部分のデザイン自由度が向上する。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る自動車用アー
ムレストの取付構造の実施の形態について図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自動車
用アームレストの取付構造に用いるドアトリム1の全体
外観図、図2は、図1の線II−IIによるアームレスト3
付近の断面図である。ドアトリム1は、心材、パット
(いずれも図示省略)、表皮52及び付属部品から構成
されており、図1に示すように、ドアインナパネルの全
面を覆うフルトリムである。なお、図1は、右側のドア
用のものであり、車両室内側から見た図面である。心
材、パット及び表皮52を接着することで、トリムボー
ド2が形成される。
ムレストの取付構造の実施の形態について図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自動車
用アームレストの取付構造に用いるドアトリム1の全体
外観図、図2は、図1の線II−IIによるアームレスト3
付近の断面図である。ドアトリム1は、心材、パット
(いずれも図示省略)、表皮52及び付属部品から構成
されており、図1に示すように、ドアインナパネルの全
面を覆うフルトリムである。なお、図1は、右側のドア
用のものであり、車両室内側から見た図面である。心
材、パット及び表皮52を接着することで、トリムボー
ド2が形成される。
【0006】図2に示すように、トリムボード2には、
付属部品としてアームレスト3を取付けており、そのた
めに開口部22を設けている。なお、アームレスト3の
ほかに、例えば、モールディング、オーナメント、スイ
ッチ類、ポケット、スピーカー等の付属部品も取付ける
場合があり、その場合には、適宜取付穴等を設けてお
く。アームレスト3は、フランジ部31、アームレスト
本体32及び段差部4を有しており、トリムボード2の
裏面21からフランジ部31をトリムボード2に取付け
ている。具体的には、トリムボード2の裏面21に取付
ボス23が設けられており、フランジ部31は溶着によ
り、この取付ボス23と係合して取付く。アームレスト
本体32は、トリムボード2の開口部22から車両室内
の方(図2における左方)に張り出しており、上面部3
3と側面部34とを有する。上面部33は、乗員の腕を
直接のせる部分であり、トリムボード2に対する位置や
その外形寸法等は、乗員の使い勝手が良くなるように設
計されている。側面部34は、乗員の居住性を確保する
ために、上面部33の端から略垂直方向に向かってい
る。なお、アームレスト本体32は、車両前後方向(図
1における左右方向)において、その張出量が緩やかに
変化してやがて小さくなっていくように形成してある。
段差部4は、フランジ部31のアームレスト本体32寄
り、具体的には、フランジ部31とアームレスト本体3
2との境界部に設けられている。段差部4は、アームレ
スト3の周囲に設けられている。
付属部品としてアームレスト3を取付けており、そのた
めに開口部22を設けている。なお、アームレスト3の
ほかに、例えば、モールディング、オーナメント、スイ
ッチ類、ポケット、スピーカー等の付属部品も取付ける
場合があり、その場合には、適宜取付穴等を設けてお
く。アームレスト3は、フランジ部31、アームレスト
本体32及び段差部4を有しており、トリムボード2の
裏面21からフランジ部31をトリムボード2に取付け
ている。具体的には、トリムボード2の裏面21に取付
ボス23が設けられており、フランジ部31は溶着によ
り、この取付ボス23と係合して取付く。アームレスト
本体32は、トリムボード2の開口部22から車両室内
の方(図2における左方)に張り出しており、上面部3
3と側面部34とを有する。上面部33は、乗員の腕を
直接のせる部分であり、トリムボード2に対する位置や
その外形寸法等は、乗員の使い勝手が良くなるように設
計されている。側面部34は、乗員の居住性を確保する
ために、上面部33の端から略垂直方向に向かってい
る。なお、アームレスト本体32は、車両前後方向(図
1における左右方向)において、その張出量が緩やかに
変化してやがて小さくなっていくように形成してある。
段差部4は、フランジ部31のアームレスト本体32寄
り、具体的には、フランジ部31とアームレスト本体3
2との境界部に設けられている。段差部4は、アームレ
スト3の周囲に設けられている。
【0007】図5は、図1のドアトリム1を実際に組付
けた状態の断面図で、同図(a)乃至(d)は、アーム
レスト3に車両室内側から衝撃力が作用したときの変化
を順次表した図面である。衝撃力が作用する前は(a)
に示す状態であり、組付け状態である。フランジ部31
は、ドアインナパネル51と離間している。弾性域を超
えた衝撃力Fが車両側方から作用したときには、(b)
に示すように、取付ボス23が溶着破断することによ
り、アームレスト3がトリムボード2から外されて車両
外側(図5における右側)に移動し、フランジ部31が
ドアインナパネル51に当接することになる。この状態
では、アームレスト3自体は、大きな変形はしていな
い。なお、フランジ部31に対応するドアインナパネル
51の領域には、大きな孔や切欠き等は設けられておら
ず、アームレスト3がドアインナパネル51よりも車両
外側に移動することはない。その後、さらに衝撃力が作
用し続けると、(c)に示すように、ドアインナパネル
51で車両外側方向への移動が拘束されているので、ア
ームレスト3自体が大きく変形し始める。すなわち、
(b)では、ドアインナパネル51と当接しているの
は、フランジ部31だけであり、段差部4の空間41が
確保されているが、その後、段差部4が変形し始めて、
空間41が小さくなっていき、やがて段差部4の角部4
2もドアインナパネル51と当接するようになる。そし
て、(c)に示すように、段差部4の角部42が折れ
る。なお、このような段差部4の空間41の減少に伴
い、アームレスト本体32が外方へ広がっていき、その
傾斜が変化する。(d)は、取付ボス23が溶着破断し
ない場合の実施状態の例であり、段差部4の角部42が
折れて、ドアインナパネル51に当接した状態を示す。
これに対して、従来のアームレストでは、図10に示す
ように、同様の衝撃力が作用すると、(a)から(b)
あるいは(a)から(c)に変化するのみであり、取付
ボス123の溶着破断の有無にかかわらず、アームレス
ト101がドアインナパネル151に直接当たって、ア
ームレスト101自体の変形が始まる。このように、本
実施形態のアームレスト3は、形状的に変形しやすくな
っているので、車両側方から衝撃力Fが作用したときに
は、取付ボス23が溶着破断し、その後は、ドアインナ
パネル51に当接して、段差部4がつぶれて折れ、アー
ムレスト3が段階的に変形し、衝撃力Fを段階的に吸収
していく。したがって、衝撃作用時の衝撃分散性は従来
のものよりも高まり、衝撃を緩和することができる。ま
た、変形容易な形状のため、アームレスト3の基本板厚
を厚くすることができ、アームレスト3としての剛性が
向上し、機能性向上となる。
けた状態の断面図で、同図(a)乃至(d)は、アーム
レスト3に車両室内側から衝撃力が作用したときの変化
を順次表した図面である。衝撃力が作用する前は(a)
に示す状態であり、組付け状態である。フランジ部31
は、ドアインナパネル51と離間している。弾性域を超
えた衝撃力Fが車両側方から作用したときには、(b)
に示すように、取付ボス23が溶着破断することによ
り、アームレスト3がトリムボード2から外されて車両
外側(図5における右側)に移動し、フランジ部31が
ドアインナパネル51に当接することになる。この状態
では、アームレスト3自体は、大きな変形はしていな
い。なお、フランジ部31に対応するドアインナパネル
51の領域には、大きな孔や切欠き等は設けられておら
ず、アームレスト3がドアインナパネル51よりも車両
外側に移動することはない。その後、さらに衝撃力が作
用し続けると、(c)に示すように、ドアインナパネル
51で車両外側方向への移動が拘束されているので、ア
ームレスト3自体が大きく変形し始める。すなわち、
(b)では、ドアインナパネル51と当接しているの
は、フランジ部31だけであり、段差部4の空間41が
確保されているが、その後、段差部4が変形し始めて、
空間41が小さくなっていき、やがて段差部4の角部4
2もドアインナパネル51と当接するようになる。そし
て、(c)に示すように、段差部4の角部42が折れ
る。なお、このような段差部4の空間41の減少に伴
い、アームレスト本体32が外方へ広がっていき、その
傾斜が変化する。(d)は、取付ボス23が溶着破断し
ない場合の実施状態の例であり、段差部4の角部42が
折れて、ドアインナパネル51に当接した状態を示す。
これに対して、従来のアームレストでは、図10に示す
ように、同様の衝撃力が作用すると、(a)から(b)
あるいは(a)から(c)に変化するのみであり、取付
ボス123の溶着破断の有無にかかわらず、アームレス
ト101がドアインナパネル151に直接当たって、ア
ームレスト101自体の変形が始まる。このように、本
実施形態のアームレスト3は、形状的に変形しやすくな
っているので、車両側方から衝撃力Fが作用したときに
は、取付ボス23が溶着破断し、その後は、ドアインナ
パネル51に当接して、段差部4がつぶれて折れ、アー
ムレスト3が段階的に変形し、衝撃力Fを段階的に吸収
していく。したがって、衝撃作用時の衝撃分散性は従来
のものよりも高まり、衝撃を緩和することができる。ま
た、変形容易な形状のため、アームレスト3の基本板厚
を厚くすることができ、アームレスト3としての剛性が
向上し、機能性向上となる。
【0008】次に、トリムボード2の開口部22の周縁
部24と、アームレスト3との位置的関係について、図
3及び図4を用いて説明する。図3は、図2のIII 部の
拡大断面図、図4は、図3の変形例を表した拡大断面図
である。両図に示すように、アームレスト3の段差部4
が、トリムボード2の開口部22の周縁部24との合わ
せ部となっている。具体的には、図3では段差部4の上
部43、図4では段差部4の側部(縦壁)44が、トリ
ムボード2の開口部22の周縁部24との合わせ部とな
っている。このため、合わせ部分の隙間Gは、従来の場
合の隙間G’(図9参照)や隙間G''(図7参照)より
も小さくなり(G<G’、G<G'')、また、アームレ
スト3の合わせ部分を表面に出すことができるので、合
わせ部の見栄えが向上し、デザインの自由度が上がる。
加えて、ドアトリムの表面(室内側)に貼られる表皮5
2の使用量を削減することができ、重量軽減に寄与する
ことができる。
部24と、アームレスト3との位置的関係について、図
3及び図4を用いて説明する。図3は、図2のIII 部の
拡大断面図、図4は、図3の変形例を表した拡大断面図
である。両図に示すように、アームレスト3の段差部4
が、トリムボード2の開口部22の周縁部24との合わ
せ部となっている。具体的には、図3では段差部4の上
部43、図4では段差部4の側部(縦壁)44が、トリ
ムボード2の開口部22の周縁部24との合わせ部とな
っている。このため、合わせ部分の隙間Gは、従来の場
合の隙間G’(図9参照)や隙間G''(図7参照)より
も小さくなり(G<G’、G<G'')、また、アームレ
スト3の合わせ部分を表面に出すことができるので、合
わせ部の見栄えが向上し、デザインの自由度が上がる。
加えて、ドアトリムの表面(室内側)に貼られる表皮5
2の使用量を削減することができ、重量軽減に寄与する
ことができる。
【0009】なお、本実施形態は、ドアインナパネルに
取付けるドアトリムに関して説明したが、ドア以外のイ
ンナパネルに設けるトリムの場合にも、同様にアームレ
ストを取付けることができる。また、フルトリムについ
て説明したが、ハーフトリムにも応用することができ
る。さらに、アームレスト3に、プルハンドルとしての
役割を持たせることも可能である。衝撃が作用したドア
トリムは、全体を交換するが、例えば取付ボスの修理等
により、交換不要とすることも考えられる。
取付けるドアトリムに関して説明したが、ドア以外のイ
ンナパネルに設けるトリムの場合にも、同様にアームレ
ストを取付けることができる。また、フルトリムについ
て説明したが、ハーフトリムにも応用することができ
る。さらに、アームレスト3に、プルハンドルとしての
役割を持たせることも可能である。衝撃が作用したドア
トリムは、全体を交換するが、例えば取付ボスの修理等
により、交換不要とすることも考えられる。
【0010】以上、本実施形態についてまとめると、以
下のような効果を有する。 (1) アームレスト3に段差部4を設けることにより、衝
撃が加わったときに、その力の分散方向へのアームレス
ト3の変形を容易にすることができる。また、アームレ
スト3の段差部4が折れて衝撃を吸収するので(図5参
照)、従来のように座屈させる場合(図10参照)より
も、構造的な設計自由度が高くなる。そして、アームレ
スト3の肉厚を確保できるので、剛性感のある製品がで
きるようになり、その品質も向上する。また、アームレ
スト3が底づきした場合には、従来では、直ちにアーム
レスト3が突き当たっていたが(図10参照)、段差部
4を設けて空間41を作ったことにより、アームレスト
3が段階的につぶれていくので、衝撃の伝達を遅らせる
ことができる。 (2) アームレスト3に段差部4をつけることで、トリム
ボード2との見切り部分を、より表面(意匠面)に近づ
けることができ(図3及び図4参照)、デザインの自由
度が向上する。すなわち、取付ボス23の高さや強度を
確保しつつ、見切りの深さを浅くすることができる。 (3) アームレスト3の表皮52の貼付は、トリムボード
2側との取付面まで表皮52を貼らないと、取付面に段
差が生じて不都合があったが、段差部4を作ることで、
段差部4の縦面で表皮52を終わらせておくことができ
(図3及び図4参照)、外観上や取付上の不都合がな
く、表皮52の歩留りが向上するので、軽量化にもつな
がる。
下のような効果を有する。 (1) アームレスト3に段差部4を設けることにより、衝
撃が加わったときに、その力の分散方向へのアームレス
ト3の変形を容易にすることができる。また、アームレ
スト3の段差部4が折れて衝撃を吸収するので(図5参
照)、従来のように座屈させる場合(図10参照)より
も、構造的な設計自由度が高くなる。そして、アームレ
スト3の肉厚を確保できるので、剛性感のある製品がで
きるようになり、その品質も向上する。また、アームレ
スト3が底づきした場合には、従来では、直ちにアーム
レスト3が突き当たっていたが(図10参照)、段差部
4を設けて空間41を作ったことにより、アームレスト
3が段階的につぶれていくので、衝撃の伝達を遅らせる
ことができる。 (2) アームレスト3に段差部4をつけることで、トリム
ボード2との見切り部分を、より表面(意匠面)に近づ
けることができ(図3及び図4参照)、デザインの自由
度が向上する。すなわち、取付ボス23の高さや強度を
確保しつつ、見切りの深さを浅くすることができる。 (3) アームレスト3の表皮52の貼付は、トリムボード
2側との取付面まで表皮52を貼らないと、取付面に段
差が生じて不都合があったが、段差部4を作ることで、
段差部4の縦面で表皮52を終わらせておくことができ
(図3及び図4参照)、外観上や取付上の不都合がな
く、表皮52の歩留りが向上するので、軽量化にもつな
がる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、上記アームレストのフ
ランジ部に、上記アームレスト用開口部周縁に沿って段
差部を設けているので、車両側方から衝撃力が作用した
ときには、インナパネルに当接して段差部がつぶれるこ
とで、アームレストが段階的に衝撃を吸収することがで
きる。したがって、側面からの衝撃があったときの衝撃
分散性を高めることができる。また、アームレストが変
形し易い形状なため、アームレストの基本板厚を厚くす
ることができ、アームレストの剛性が向上し、機能性を
向上させることができる。
ランジ部に、上記アームレスト用開口部周縁に沿って段
差部を設けているので、車両側方から衝撃力が作用した
ときには、インナパネルに当接して段差部がつぶれるこ
とで、アームレストが段階的に衝撃を吸収することがで
きる。したがって、側面からの衝撃があったときの衝撃
分散性を高めることができる。また、アームレストが変
形し易い形状なため、アームレストの基本板厚を厚くす
ることができ、アームレストの剛性が向上し、機能性を
向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る自動車用アームレス
トの取付構造に用いるドアトリムの全体外観図である。
トの取付構造に用いるドアトリムの全体外観図である。
【図2】図1の線II−IIによるアームレスト付近の断面
図である。
図である。
【図3】図2のIII 部の拡大断面図である。
【図4】図3の変形例を表した拡大断面図である。
【図5】図1のドアトリムを実際に組付けた状態におい
て衝撃力が作用するときの変化を示した断面図であり、
(a)は衝撃力が作用する前の状態、(b)は溶着破断
した状態、(c)は(b)の状態から更に衝撃力が作用
している状態、(d)は溶着破断しない状態をそれぞれ
示す。
て衝撃力が作用するときの変化を示した断面図であり、
(a)は衝撃力が作用する前の状態、(b)は溶着破断
した状態、(c)は(b)の状態から更に衝撃力が作用
している状態、(d)は溶着破断しない状態をそれぞれ
示す。
【図6】従来のアームレストの斜視図である。
【図7】従来のアームレストの断面図である。
【図8】図6の線VIII−VIIIによる断面図である。
【図9】図8のIX部の拡大断面図である。
【図10】従来のアームレストをドアトリムに組付けた
状態において衝撃力が作用するときの変化を示した断面
図であり、(a)は衝撃力が作用する状態、(b)は溶
着破断した状態、(c)は溶着破断しない状態をそれぞ
れ示す。
状態において衝撃力が作用するときの変化を示した断面
図であり、(a)は衝撃力が作用する状態、(b)は溶
着破断した状態、(c)は溶着破断しない状態をそれぞ
れ示す。
1 ドアトリム 2 トリムボード 21 裏面 22 開口部 23 取付ボス 24 周縁部 3 アームレスト 31 フランジ部 32 アームレスト本体 33 上面部 34 側面部 4 段差部 41 空間 42 角部 43 上部 44 側部(縦壁) 51 ドアインナパネル 52 表皮
Claims (2)
- 【請求項1】 インナパネルの室内側に配設されるトリ
ムボードに、アームレスト用開口部を形成し、このアー
ムレスト用開口部に、周縁部に設けられたフランジ部を
介して上記トリムボードの裏面からアームレストを組付
けた自動車用アームレストの取付構造において、上記ア
ームレストのフランジ部に、上記アームレスト用開口部
周縁に沿って段差部を設けたことを特徴とする自動車用
アームレストの取付構造。 - 【請求項2】 アームレストの段差部を、トリムボード
のアームレスト用開口部の周縁部との合わせ部にしたこ
とを特徴とする請求項1に記載の自動車用アームレスト
の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8852098A JPH11286232A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 自動車用アームレストの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8852098A JPH11286232A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 自動車用アームレストの取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11286232A true JPH11286232A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=13945117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP8852098A Pending JPH11286232A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 自動車用アームレストの取付構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH11286232A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004291827A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Mitsubishi Motors Corp | 車両のアームレスト構造 |
JP2004291829A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Mitsubishi Motors Corp | 車両のアームレスト構造 |
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JP2010264786A (ja) * | 2009-05-12 | 2010-11-25 | Toyota Boshoku Corp | 車両用ドアトリム |
CN102756697A (zh) * | 2011-04-28 | 2012-10-31 | 丰田纺织株式会社 | 用于车辆的车门装饰件 |
US10703317B2 (en) | 2018-07-10 | 2020-07-07 | Ford Global Technologies, Llc | Armrest assembly with engineered lateral bending stiffness |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP8852098A patent/JPH11286232A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8585123B2 (en) | 2011-04-28 | 2013-11-19 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Door trim for vehicle |
CN102756697B (zh) * | 2011-04-28 | 2015-04-01 | 丰田纺织株式会社 | 用于车辆的车门装饰件 |
US10703317B2 (en) | 2018-07-10 | 2020-07-07 | Ford Global Technologies, Llc | Armrest assembly with engineered lateral bending stiffness |
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