JPH11285032A - 文字放送監視システム、このシステムに使用される文字放送素材制作装置及び文字放送監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】文字放送素材信号を制作する装置が正常に動作
しているか否かの監視を行ない得る文字放送監視システ
ムを提供する。 【解決手段】送信装置11により送信される映像信号中の
所定のラインに重畳される文字放送素材信号を制作する
文字放送素材制作装置12と、送信装置11により送信され
る映像信号を受信して、文字放送素材信号の監視を行な
う文字放送監視装置13とを具備し、文字放送素材制作装
置12は、正常動作時に、文字放送素材信号に対して、文
字放送が正常に行なわれている旨を示す特殊パケットデ
ータを所定周期毎に重畳し、文字放送監視装置13は、送
信装置11により送信される映像信号から文字放送素材信
号を抽出して特殊パケットデータの有無を判別し、この
判別結果を含む所定の文字放送監視情報を蓄積するよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、映像信号中の所
定のラインに重畳された文字放送素材信号が例えば放送
局により正常に放送されたか否かの監視を行なうための
文字放送監視システム、及びこのシステムに使用される
文字放送素材制作装置及び文字放送監視装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、文字放送では、放送局で１フレ
ームの映像信号の所定のライン（１４，１５，１６，２
１ライン及び２７７，２７８，２７９，２８４ライン）
に文字放送素材パケットデータを重畳して放送してい
る。

【０００３】ところで、上記文字放送において、放送局
にて放送される映像信号中に文字放送素材パケットデー
タが重畳されているか否かを監視する必要がある。そこ
で、文字放送素材パケットデータにＦＣ（フレーミング
コード）を付加しておき、受信側で文字放送素材パケッ
トデータを抽出してＦＣの有無を判別することにより、
文字放送素材パケットデータが映像信号の所定のライン
に重畳されているか、もしくは文字放送が放送局にて正
常に放送されているかの監視を行なうようにしている。

【０００４】ところが、上記放送局では、文字放送終了
もしくは文字放送を行なわない時間帯であるにも拘ら
ず、ＦＣを付加した無効なダミーパケットデータを映像
信号の所定のラインに重畳して放送しているので、受信
側では、ＦＣが付加されたパケットデータであれば、文
字放送が正常に行なわれていると判断している。また、
ＦＣの有無を判別するのみでは、上記文字放送素材パケ
ットデータを制作する装置に異常が発生した場合に、そ
の異常を検出することができない。そこで、近時では、
文字放送素材パケットデータが正常なものであるか否か
の監視を行なえるようなシステムが要望されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記文
字放送においては、文字放送素材パケットデータに付加
されたＦＣの有無を検出することにより、文字放送素材
パケットデータが映像信号の所定のラインに重畳されて
放送されているか否かの判断を行なうことはできるが、
文字放送素材パケットデータが正常なものであるか否か
の監視を行なうことができないという不都合を有してい
る。

【０００６】この発明の目的は、文字放送素材信号が正
常に放送されたか否かの監視を行ない、かつ文字放送素
材信号を制作する装置が正常に動作しているか否かの監
視を行ない得る文字多重放送監視システム、及びこのシ
ステムで使用される文字放送素材制作装置及び文字放送
監視装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、送信装置に
より送信される映像信号中の所定のラインに重畳される
文字放送素材信号を制作する文字放送素材制作装置と、
送信装置により送信される映像信号を受信して、文字放
送素材信号の監視を行なう文字放送監視装置とを具備し
た文字放送監視システムを対象にしている。

【０００８】そして、上記目的を達成するために、文字
放送素材制作装置は、正常動作時に、文字放送素材信号
に対して、文字放送が正常に行なわれている旨を示す特
殊パケットデータを所定周期毎に重畳する特殊パケット
重畳手段を備えるようにし、文字放送監視装置は、送信
装置により送信される映像信号から文字放送素材信号を
抽出し、特殊パケットデータの有無を判別する判別手段
と、この判別手段による判別結果を含む所定の文字放送
監視情報を蓄積する監視情報蓄積手段とを備えるように
している。

【０００９】この構成によれば、文字放送素材制作装置
では、自装置の正常動作時に、文字放送が正常に行なわ
れている旨を示すための特殊パケットデータを文字放送
素材信号中に所定周期毎に重畳しておくことで受信側で
自装置が正常に動作していることを通知することがで
き、文字放送監視装置では映像信号の所定のラインに重
畳される文字放送素材信号を抽出して、特殊パケットデ
ータの有無を判別することにより、放送中に文字放送素
材制作装置に異常が発生したか否かを判断でき、この判
断結果を含み、かつ文字放送の監視状況を示す文字放送
監視情報を蓄積するようにしている。

【００１０】この結果、上記蓄積された文字放送監視情
報に基づいて、文字放送が正常に行なわれているかどう
かの監視を行なうことが可能となり、また、放送中にお
ける文字放送素材制作装置の異常の発生状況の管理を行
なうことも可能となる。

【００１１】また、上記構成において、文字放送監視装
置では、文字放送素材信号中に特殊パケットデータが重
畳されていないことが検出された場合に、この検出結果
をアラーム情報として外部に通知するようにしているの
で、文字放送素材制作装置に対して早急な復旧処理を行
なうことが可能となる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図１は、この発明
に係る文字多重放送監視システムの一実施の形態を示し
ている。

【００１３】図１において、図中符号１１は例えば放送
局に設置され、少なくとも映像信号を含む放送信号を放
送波として送信する送信装置で、この映像信号の所定の
ラインに文字放送素材パケットデータを重畳している。
この文字放送素材パケットデータは、文字放送素材制作
装置１２により制作され、時間帯に応じた送信装置１１
への送出制御が行なわれている。また、送信装置１１に
より送信される放送信号は、文字放送監視装置１３によ
り受信される。文字放送監視装置１３は、映像信号の所
定のラインに重畳された文字放送素材パケットデータを
抽出し、文字放送が正常に行なわれているか否かの監視
を行なっている。この場合、文字放送監視装置１３は、
文字放送素材パケットデータに付加されたＦＣの有無を
判別することにより、文字放送素材パケットデータが映
像信号の所定のラインに重畳されて放送されているか否
かの監視を行なっている。

【００１４】この実施の形態において、文字放送素材制
作装置１２は、正常動作時に、文字放送素材パケットデ
ータに対して、装置内に設けられたパケット重畳手段に
より文字放送が正常に行なわれている旨を示す特殊パケ
ットデータを所定周期毎に重畳し、送信装置１１へＬＡ
Ｎ(Local Area Network)等を介して伝送している。つ
まり、文字放送素材制作装置１２は、特殊パケットデー
タを用いることにより、文字放送監視装置１３にて文字
放送素材パケットデータを抽出させ、この文字放送素材
パケットデータから特殊パケットデータの有無を判別さ
せることで、文字放送が正常に行なわれているか否か及
び自装置１２及び送信装置１１が正常に動作しているか
の監視を行なえるようにしている。そして、文字放送監
視装置１３は、特殊パケットデータの判別結果を含む文
字放送監視情報をアラームシステム１４に通知するよう
にしている。

【００１５】図２は、上記文字放送監視装置１３の構成
の一例を示している。図２において、送信装置１１から
送信される放送信号は、文字放送素材信号抽出部１３１
に供給される。文字放送素材信号抽出部１３１は、放送
信号に含まれる映像信号の所定のラインに重畳されてい
る文字放送素材パケットデータを抽出し、この抽出した
文字放送素材パケットデータを特殊パケット判別部１３
２に出力する。

【００１６】特殊パケット判別部１３２は、入力された
文字放送素材パケットデータ中の所定周期毎に特殊パケ
ットデータが重畳されているか否かを判別することによ
り、放送中に文字放送素材制作装置１２に異常が発生し
たか否かを判断する。この場合、文字放送素材制作装置
１２内のソフトウェアに不具合が生じたか否かの判断を
行なっている。そして、特殊パケット判別部１３２は、
この判断結果を含み、さらに文字放送の放送時刻及び放
送チャンネル等を含めて文字放送監視情報として監視情
報蓄積部１３３に蓄積させる。この監視情報蓄積部１３
３に蓄積された文字放送監視情報は、必要に応じて帳表
出力されるか、もしくは通信回線等を介してアラームシ
ステム１４に自動的に送信される。

【００１７】また、特殊パケット判別部１３２では、所
定周期に達しても、文字放送素材パケットデータ中の特
殊パケットデータが検出されない場合に、文字放送素材
制作装置１２に異常が発生したと判断し、この判断結果
をアラーム情報としてアラームシステム１４に出力する
ようにしてもよい。このため、アラームシステム１４
は、文字放送監視装置１３により到来したアラーム情報
に基づき、文字放送素材制作装置１２に対して早急な復
旧処理を行なうことが可能となる。

【００１８】さらに、特殊パケット判別部１３２は、文
字放送素材パケットデータに付加されているＦＣの有無
の判別を行なっており、この判別結果に基づいて、送信
装置１１に異常が発生したか否かの判断を行なうように
もしている。

【００１９】したがって、上記実施の形態によれば、文
字放送素材制作装置１２では、自装置の正常動作時に、
文字放送が正常に行なわれている旨を示すための特殊パ
ケットデータを文字放送素材パケットデータの所定周期
毎に重畳しておくことで自装置が正常に動作しているこ
とを通知でき、文字放送監視装置１３では、送信装置１
１より送信される映像信号の所定のラインに重畳される
文字放送素材パケットデータを文字放送素材信号抽出部
１３１により抽出し、特殊パケット判別部１３２にて特
殊パケットデータの有無を判別することにより、放送中
に文字放送素材制作装置１２に異常が発生したか否かを
判断でき、この判断結果を含み、かつ文字放送の監視状
況を示す文字放送監視情報を監視情報蓄積部１３３に蓄
積するようにしている。

【００２０】この結果、監視情報蓄積部１３３に蓄積さ
れた文字放送監視情報に基づいて、文字放送が正常に行
なわれているかどうかの監視を行なうことが可能とな
り、また、放送中における文字放送素材制作装置の異常
の発生状況の管理を行なうことも可能となる。つまり、
文字放送素材制作装置１２内のソフトウェアの不具合を
管理することが可能となる。

【００２１】さらに、文字放送終了もしくは文字放送を
行なわない時間帯では、文字放送素材制作装置１２は特
殊パケットデータを送出しないので、文字放送監視装置
１３は、文字放送終了もしくは文字放送を行なわない時
間帯に影響されることなく、文字放送の監視を行なうこ
とが可能となる。

【００２２】また、上記実施の形態における他の例にお
いては、上記文字放送監視装置１３の特殊パケット判別
部１３２に、文字放送素材パケットデータに重畳される
特殊パケットデータが検出されない回数をカウントする
カウント手段を設けるようにしてもよい。この場合、カ
ウント結果に基づいて、文字放送素材制作装置１２に発
生した障害の要因を判別することが可能となり、この判
別結果に応じたアラーム情報をアラームシステム１４に
出力して、該障害の要因に応じた復旧処理を行なうこと
も可能である。

【００２３】なお、この発明は、上記実施の形態の範囲
に必ずしも限定されるものではなく、その他この発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは
もちろんのことである。

【００２４】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
文字放送素材信号が正常に放送されたか否かの監視を行
ない、かつ文字放送素材信号を制作する装置が正常に動
作しているか否かの監視を行ない得る文字放送監視シス
テム、及びこのシステムで使用される文字放送素材制作
装置及び文字放送監視装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る文字放送監視システムの一実施
の形態を示すシステムブロック図。

【図２】同実施の形態における文字放送監視装置の詳細
の一例を示すブロック構成図。

【符号の説明】

１１…送信装置、 １２…文字放送素材制作装置、 １３…文字放送監視装置、 １３１…文字放送素材信号抽出部、 １３２…特殊パケット判別部、 １３３…監視情報蓄積部、 １４…アラームシステム。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送信装置により送信される映像信号中の
   所定のラインに重畳される文字放送素材信号を制作する
   文字放送素材制作装置と、前記送信装置により送信され
   る映像信号を受信して、前記文字放送素材信号の監視を
   行なう文字放送監視装置とを具備し、 前記文字放送素材制作装置は、正常動作時に、前記文字
   放送素材信号に対して、文字放送が正常に行なわれてい
   る旨を示す特殊パケットデータを所定周期毎に重畳する
   特殊パケット重畳手段を備え、 前記文字放送監視装置は、前記映像信号から前記文字放
   送素材信号を抽出し、前記特殊パケットデータの有無を
   判別する判別手段と、 この判別手段による判別結果を含む所定の文字放送監視
   情報を蓄積する監視情報蓄積手段とを具備してなること
   を特徴とする文字放送監視システム。
2. 【請求項２】 前記文字放送監視装置の判別手段は、前
   記所定周期に達した時点で前記特殊パケットデータが検
   出されない場合に、この検出結果をアラーム情報として
   外部に通知するアラーム情報通知手段を有してなること
   を特徴とする請求項１記載の文字放送監視システム。
3. 【請求項３】 送信装置により送信される映像信号中の
   所定のラインに重畳される文字放送素材信号を制作する
   文字放送素材制作装置において、 正常動作時に、前記文字放送素材信号に対して、文字放
   送が正常に行なわれている旨を示す特殊パケットデータ
   を所定周期毎に重畳する特殊パケット重畳手段を備え、 前記送信装置により送信される前記映像信号を受信し
   て、前記文字放送素材信号から前記特殊パケットデータ
   の有無を判別することで、文字放送が正常に行われてい
   るか否かの監視を行なえるようにしたことを特徴とする
   文字放送素材制作装置。
4. 【請求項４】 送信装置により送信される文字放送素材
   信号が、その制作の際に、前記文字放送素材信号の所定
   周期毎に、文字放送が正常に行なわれている旨を示す特
   殊パケットデータが重畳されているとき、 前記映像信号から前記文字放送素材信号を抽出し、前記
   特殊パケットデータの有無を判別する判別手段と、 この判別手段による判別結果を含む所定の文字放送監視
   情報を蓄積する監視情報蓄積手段とを具備してなること
   を特徴とする文字放送監視装置。
5. 【請求項５】 前記判別手段は、前記所定周期に達した
   時点で前記特殊パケットデータが検出されない場合に、
   この検出結果をアラーム情報として外部に通知するアラ
   ーム情報通知手段を有してなることを特徴とする請求項
   ４記載の文字放送監視装置。