JPH11284243A - 圧電セラミクス構造体の製造方法 - Google Patents

圧電セラミクス構造体の製造方法

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JPH11284243A
JPH11284243A JP8674298A JP8674298A JPH11284243A JP H11284243 A JPH11284243 A JP H11284243A JP 8674298 A JP8674298 A JP 8674298A JP 8674298 A JP8674298 A JP 8674298A JP H11284243 A JPH11284243 A JP H11284243A
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JP
Japan
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piezoelectric ceramic
piezoelectric
holes
silicon
slurry
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JP8674298A
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English (en)
Inventor
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Yukihiko Sawada
之彦 沢田
Katsuhiro Wakabayashi
勝裕 若林
Masaki Esashi
正喜 江刺
Shidan O
詩男 王
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温時にもシリコン型と圧電セラミクスとの
反応が少なく、ひいては圧電特性に優れた圧電セラミク
ス構造体を製造することが可能な圧電セラミクス構造体
の製造方法を提供する。 【解決手段】 (a)シリコン基材に反応性イオンエッ
チング法を用いて複数の穴を設けた後に、少なくとも該
穴の内部表面にMgAl2 O 4 もしくはSrF2のセラ
ミクス保護膜を設ける工程と、(b)該穴内部に圧電セ
ラミクス粉体とバインダーとを含むスラリーを充填する
工程と、(c)該スラリーを加圧した状態で加熱して該
圧電セラミクスを焼成させる工程と、(d)焼成後、該
シリコン基材をエッチング法により除去する工程とを含
むことを特徴とする圧電セラミクス構造体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微細な構造を有する
圧電セラミクス構造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロマシン技術が発展し、そ
れらの技術を活用した圧電セラミクスの微細構造を有す
る振動子の製造が容易に出来るようになった。例えば、
「NOVEL PROCESSING OF HIGH
ASPECT RATIO 1−3 STRUCTU
RES OF HIGH DENSITY PZT」
(Proc. 1988 IEEE MEMS, FT
4, Jan. 25−29, 1998, Heid
elberg, Germany)に、圧電セラミクス
構造体の製造方法に関して記載がなされている。
【0003】以下、この従来方法について説明する。 (a)まず、シリコン型作成の工程として、シリコン
(Si)基材上にフォトレジスト材を塗布する。パター
ンを露光後現像してレジスト層のパターンニングを行
う。その後、ディープRIE(反応性イオンエッチン
グ)法によりシリコンのエッチングをう。エッチングの
結果、シリコン基材上に直径が16μm 、深さが100
μm の穴が開口されたシリコン型を形成する。
【0004】(b)次に、圧電セラミクススラリーキャ
スティングの工程として、圧電セラミクススラリーを加
振しながら工程(a)で作成したシリコン型の穴に流し
込む。ここで圧電セラミクススラリーは、圧電セラミク
ス(Pb(Zr0.52 Ti0. 52 Ti0.48 O 3 ))粉
末とPVA(ポリビニルアルコール)と水との混合体で
ある。12時間以上自然乾燥させて水分を蒸発させ、圧
電セラミクスをグリーン状態とする。その後、圧電セラ
ミクスグリーンを2時間以上空気中で500℃で加熱し
て脱脂する。ここで脱脂とは圧電セラミクス粉体のバイ
ンダーであるPVAを除去することである。
【0005】(c)次に、HIP処理の工程として、シ
リコン型中の圧電セラミクス粉体の密度を大きくするた
めに、工程(b)までに得られた試料をガラス中に封入
した状態でHIP(ホットアイソスタティックプレシン
グ)処理を行う。HIP処理の手順は、まず工程(b)
までに得られた試料をBN(窒化ボロン)粉末で包み込
み、水中で約100MPaの等方圧をかけてCIP(コ
ールドアイソスタティックプレシング)処理を行う。こ
の段階で圧電セラミクス粉体はかなり密に圧縮される。
次に、窒化ボロン粉末中に入れられた試料をパイレック
スガラスチューブに入れ、チューブ内の真空度が約10
-3Paの状態になるまで真空引きする。そして、真空引
きを続けながらチューブをガラスの軟化点(約750
℃)まで加熱して、試料をガラスチューブによって包み
込む。次に、ガスバーナーによってガラスチューブを封
じ切って、試料をガラスチューブ内にシールする。最後
に、ガラスに封じ込められた試料をArガス中で焼成温
度に加熱しながら等方圧を印加して、HIP処理を行
う。HIP処理後、試料をガラスおよび窒化ボロン粉末
から取り出す。
【0006】(d)最後に、シリコン型除去の工程とし
て、工程(c)までに得られた試料について、XeF2
ガスを用いたエッチングによりシリコン型のみを除去す
る。除去した結果、圧電セラミクス板の上に圧電セラミ
クスロッドが林立した圧電セラミクス構造体を得る。
【0007】このような従来技術の方法においては、以
下のような問題点が存在する。すなわち、HIP処理時
に高温にするためにシリコン型と圧電セラミクスとが反
応し、圧電セラミクス中の鉛原子もしくは酸素原子がシ
リコン型の方に拡散してしまう。拡散する結果、圧電セ
ラミクスに組成のずれが生じ、最終的に出来上がった圧
電セラミクスロッドが十分な圧電性を示さないという問
題があった。
【0008】なお、従来技術においては、圧電セラミク
ススラリーをシリコン型の穴内に流し込む前に、窒化シ
リコンもしくは酸化シリコンからなる膜を穴の内部の表
面に設けてシリコン型と圧電セラミクスとの反応を最小
限に押さえる旨の記述があるが、このような膜でも両者
の反応は十分には抑制されていなかった。
【0009】また、圧電セラミクススラリーを加振しな
がらシリコン型の穴内に流し込む方法では、穴内にスラ
リーを均一に充填することができなかった。さらに、H
IP処理では一度に大量の圧電セラミクス試料を加圧し
ながら焼成することが難しいため、圧電セラミクス構造
体を量産することが困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の第1
の目的は、高温時にもシリコン型と圧電セラミクスとの
反応が少なく、ひいては圧電特性に優れた圧電セラミク
ス構造体を製造することが可能な圧電セラミクス構造体
の製造方法を提供することである。
【0011】また、本発明の第2の目的は、シリコン型
中に均一に圧電セラミクススラリーを充填することが可
能な圧電セラミクス構造体の製造方法を提供することで
ある。
【0012】さらに、本発明の第3の目的は、大量の圧
電セラミクス試料を加圧しながら焼成することができ圧
電セラミクス構造体を量産することが可能な圧電セラミ
クス構造体の製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、(a)シリコン基材に反応性イ
オンエッチング法を用いて複数の穴を設ける工程と、
(b)該穴内部に圧電セラミクス粉体とバインダーとを
含むスラリーを充填する工程と、(c)該スラリーを加
圧した状態で加熱して該圧電セラミクスを焼成させる工
程と、(d)焼成後、該シリコン基材をエッチング法に
より除去する工程とを含む圧電セラミクス構造体の製造
方法であって、該工程(a)において、シリコン基材に
反応性イオンエッチング法を用いて複数の穴を設けた後
に、少なくとも該穴の内部表面にMgAl2 O 4 もしく
はSrF2 のセラミクス保護膜を設けることを特徴とす
る圧電セラミクス構造体の製造方法が提供される。
【0014】また、本発明によれば、(a)シリコン基
材に反応性イオンエッチング法を用いて複数の穴を設け
る工程と、(b)該穴内部に圧電セラミクス粉体とバイ
ンダーとを含むスラリーを充填する工程と、(c)該ス
ラリーを加圧した状態で加熱して該圧電セラミクスを焼
成させる工程と、(d)焼成後、該シリコン基材をエッ
チング法により除去する工程とを含む圧電セラミクス構
造体の製造方法であって、該工程(a)において、シリ
コン基材に反応性イオンエッチング法を用いて複数の穴
を設けた後に、少なくとも該穴の内部表面に鉛もしくは
酸素を導入することを特徴とする圧電セラミクス構造体
の製造方法が提供される。
【0015】また、本発明によれば、(a)シリコン基
材に反応性イオンエッチング法を用いて複数の穴を設け
る工程と、(b)該穴内部に圧電セラミクス粉体とバイ
ンダーとを含むスラリーを充填する工程と、(c)該ス
ラリーを加圧した状態で加熱して該圧電セラミクスを焼
成させる工程と、(d)焼成後、該シリコン基材をエッ
チング法により除去する工程とを含む圧電セラミクス構
造体の製造方法であって、該工程(b)において、該穴
の深さ方向の遠心力により該スラリーを充填することを
特徴とする圧電セラミクス構造体の製造方法が提供され
る。
【0016】さらに、本発明によれば、(a)シリコン
基材に反応性イオンエッチング法を用いて複数の穴を設
ける工程と、(b)該穴内部に圧電セラミクス粉体とバ
インダーとを含むスラリーを充填する工程と、(c)該
スラリーを加圧した状態で加熱して該圧電セラミクスを
焼成させる工程と、(d)焼成後、該シリコン基材をエ
ッチング法により除去する工程とを含む圧電セラミクス
構造体の製造方法であって、該工程(c)において、該
穴の深さ方向のみの力により該加圧を行うことを特徴と
する圧電セラミクス構造体の製造方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
詳細に説明する。本発明に係る圧電セラミクス構造体の
製造方法はロストモールド法であり、以下の工程を含
む。すなわち、(a)シリコン型を作成する工程、
(b)圧電セラミクスのスラリーをシリコン型へキャス
ティングする工程、(c)加圧しながら圧電セラミクス
を焼成する工程、および(d)シリコン型を除去する工
程である。
【0018】まず、図1を参照しながら、本発明に係る
製造方法の基本工程を上述の各工程ごとに説明する (a)シリコン型を作成する工程 本工程は、反応性イオンエッチング法を用いて、シリコ
ン基材に複数の穴を開けたシリコン型を作成する工程で
ある。
【0019】例えば、図1(a)に示すように、シリコ
ン基材上に例えばポジフォトレジストなどのフォトレジ
スト1を塗布する。レジスト1層に所望のパターンを露
光したのちに現像する。パターンは、製造する圧電セラ
ミクス構造体の形状、寸法による。
【0020】次に、ディープRIE(反応性イオンエッ
チング)法により、レジスト層1のパターンに従ってシ
リコン基板に穴2を開けてシリコン型3を形成する。穴
2はシリコン基材を貫通していても良いし、貫通してい
なくても良い。
【0021】ディープRIE法は、アスペクト比が大き
くシリコン基材面に対して垂直な側面を有する穴2を形
成することができるエッチング方法であり、当該技術分
野で良く知られている方法である。ディープRIE法を
用いたエッチングにより、例えば直径が16μm、深さ
が100μmの、シリコン基材面に対して垂直な側面を
有する穴2をシリコン基材上に形成することができる。
【0022】(b)圧電セラミクスのスラリーをシリコ
ン型へキャスティングする工程 本工程は、図1(b)に示したように、工程(a)で得
られた試料の穴2の内部に圧電セラミクス4のスラリー
を充填する工程である。スラリーは、圧電セラミクス4
粉体、バインダーおよび水などから構成される混合体な
どからなる。バインダーとしては、PVA(ポリビニル
アルコール)などが挙げられる。また、圧電セラミクス
粉末の平均粒子サイズは例えば0.3μm である。
【0023】例えば、圧電セラミクス4のスラリーを超
音波攪拌などによって加振しながら、工程(a)で作成
したシリコン型3に流し込む。スラリーの流し込みは、
シリコン型3の穴2内に圧電セラミクス4を充填すると
ともに、シリコン型3の表面を圧電セラミクス4が覆う
ように行う。このように流し込むことで、シリコン型3
の表面を覆う圧電セラミクス4とそれぞれの穴2に充填
された圧電セラミクス4とが一体化された圧電セラミク
ス構造体を、得ることができる。
【0024】次に、シリコン型3に流し込んだスラリー
を乾燥させて、圧電セラミクス4をグリーン状態とす
る。乾燥方法としては自然乾燥などが挙げられ、乾燥時
間は例えば12時間以上である。
【0025】最後に、グリーン状態の圧電セラミクス4
を脱脂する。脱脂とは圧電セラミクス4粉体のバインダ
ーを除去することである。脱脂の方法としては、空気中
で高温に保つ方法などが挙げられる。空気中で乾燥させ
る温度および乾燥させる時間としては、例えば500
℃、2時間以上である。なお、脱脂した状態では、穴2
の中の圧電セラミクス4の密度は十分には高くない。
【0026】(c)加圧しながら圧電セラミクスを焼成
する工程 本工程は、図1(c)に示すように、圧電セラミクスス
ラリー4を加圧した状態で加熱して圧電セラミクス4を
焼成させる工程である。
【0027】例えば、工程(b)で脱脂した試料にHI
P(ホットアイソスタティックプレシング:熱間静水圧
焼結)処理を行う。HIP処理はシリコン型3中の圧電
セラミクス4粉体の密度を大きくするためであり、当該
技術分野で良く知られた方法で行うことができる。
【0028】図2および図3にHIP処理の手順の一例
を示す。最初に、図2に示すようにして、試料にCIP
(コールドアイソスタティックプレシング)処理を行
う。つまり、図1(b)の脱脂した試料をBN(窒化ボ
ロン)粉末などの反応性の低い保護用セラミクス粉体1
0で包み込んだ後、ゴムチューブ11、テープ12で周
囲を包んで保持する。この試料を水中に置き、例えば約
100MPaの等方圧をかける。CIP処理によって、
圧電セラミクス4粉体をかなり高密度に圧縮することが
できる。
【0029】次に、図3(a)に示すようにして、保護
用セラミクス粉体10で包んだ試料をパイレックスガラ
スなどのガラスカプセル14内に封じ込める。つまり、
ガラス管13の中の真空度が10-3Pa以下になるまで排
気を行い、次にガラス管13を約750℃まで加熱し試
料を包むようにガラス管13を軟化させる。その後、ガ
スバーナーでガラスカプセル14をガラス管13から切
り離す。保護用セラミクス粉体10によって試料を包み
込むことで、ガラスカプセル14内への封じ込め時、ま
たは次のHIP処理時に、試料とガラスカプセル14の
間の反応を防ぐことができる。
【0030】なお、保護用セラミクス粉体10としては
窒化ボロンに限らず、該試料とガラスカプセル14との
間の反応を防いだり、それ自身がシリコンやPZTとの
反応性が低いようなセラミクス材料ならば他の材料でも
構わない。
【0031】最後に、図3(b)に示すようにして、試
料にHIP処理を行う。つまり、試料を封じ込めたガラ
スカプセル14をArなどの不活性ガス中で加熱しなが
ら、このカプセル13に等方圧を印加する。
【0032】HIP処理の際の、試料に印加する温度と
圧力のプログラムの一例を図4に示す。最初に、例えば
約1MPaの低い圧力をかけながら、試料の温度をガラ
スの軟化点(パイレックスガラスの場合、約750℃)
まで上昇させる。
【0033】次に、温度と圧力を同時に上昇させて、圧
電セラミクス4粉末が焼結する温度(PZT粉末の場
合、約1000℃)および約70MPaの高圧力を印加
する。そして、この状態のもとで例えば約2時間、保持
する。
【0034】上述したHIP処理の後、温度、圧力を徐
々に下げる。所定の温度、圧力まで下げた後に、試料を
ガラスカプセル14および保護用セラミクス粉体10か
ら取り出す。
【0035】(d)シリコン型を除去する工程 本工程は、工程(c)で焼成した後、図1(d)に示す
ように、シリコン型3をエッチング法により除去する工
程である。
【0036】例えば、HIP処理を行った試料を、Xe
2 ガスなどのエッチング材を用いてエッチングし、圧
電セラミクス4を残してシリコン型3のみをエッチング
除去する。XeF2 ガスは、PZTなどの圧電セラミク
ス4を残してシリコンのみを選択的にエッチングするこ
とができるエッチング材である。
【0037】以上説明した(a)〜(d)の工程によっ
て、例えば図5に示すような、圧電セラミクス板5の上
に圧電セラミクスロッド6が林立した構造の圧電セラミ
クス構造体を製造することができる。なお、図5に示し
た構造以外の圧電セラミクス構造体についても、上述の
方法によって同様にしてシリコン型3から製造できるこ
とは言うまでもない。
【0038】本発明の第1の側面として、上述のシリコ
ン型を作成する工程(a)において、図6に示したよう
に、穴2を形成した後に、シリコン型3の少なくとも穴
2の内部表面にMgAl24 またはSrF2 からなる
セラミクス保護膜7を設ける。
【0039】MgAl24 またはSrF2 膜は、高温
または酸素雰囲気中でも安定な絶縁材料であり、シリコ
ンとの密着性も高い。従って、前述の圧電セラミクス4
を焼成する工程においても、穴2の内部表面にこれらの
膜からなるセラミクス保護膜7があるために、高温時で
も圧電セラミクス4の構成元素がシリコン型3へ拡散す
ることを防止することができる。このように圧電セラミ
クス4の構成元素の拡散が防止される結果、圧電セラミ
クス4の組成変化が抑えられ、圧電特性に優れた圧電セ
ラミクス構造体を製造することができる。
【0040】一例としては、PZT(チタン酸ジルコン
酸鉛)などの鉛元素を含む圧電セラミクス4から鉛元素
がシリコン型3へ拡散することを防止できる。鉛元素の
拡散が防止されることで、PZTの組成変化が抑えら
れ、圧電特性に優れたPZT圧電セラミクスの構造体を
製造することができる。
【0041】MgAl24 膜は、例えば、Al(C2
53 およびMg(C252およびO2 ガスから
なる混合ガスなどを用いたCVD法により形成すること
ができる。また、SrF2 膜は、例えば、SrF2 材な
どをターゲットとするEB(電子ビーム)蒸着法により
形成することができる。
【0042】なお、セラミクス保護膜7の膜厚は大きい
ほど、より高い焼成温度に対しても構成元素の拡散を抑
える効果がある。しかし、膜厚が大きすぎるとセラミク
ス保護膜7内部の残留応力が増加し、高温時にクラック
などが発生して保護膜としての効果を失ってしまう。従
って、セラミクス保護膜7の膜厚としては、0.1〜1
μmの範囲にあることが好ましいが、特に、圧電セラミ
クスの焼成温度に対して必要最小限度の大きさとなるよ
うに膜厚を設定することが好ましい。このような最適な
値としては、焼成温度が例えば1000℃の場合に、例
えば0.3μm程度である。
【0043】また、前述のシリコン型を除去する工程
(d)においては、セラミクス保護膜7は圧電セラミク
ス4に残したままでシリコン型3のみを除去する。セラ
ミクス保護膜7は、その厚みが0.3μm程度と薄い場
合には、圧電セラミクス4に残したままであっても形成
される圧電セラミクス構造体の圧電性能には影響しない
からである。
【0044】例えば、前述の工程(d)で使用するXe
2 ガスは、PZTなどの圧電セラミクス4だけでな
く、MgAl2 O 4 またはSrF2 などの膜も残して、
シリコンのみを選択的にエッチング除去することができ
る。
【0045】本発明の第2の側面として、上述のセラミ
クス保護膜7の代わりに、図7に示したように、圧電セ
ラミクス4の高温時にシリコン型3へと拡散しやすい構
成元素が多く分布する拡散防止層8を形成する。つま
り、シリコン型を作成する工程(a)において、穴2を
形成した後にシリコン型3の少なくとも穴2の内部表面
に、圧電セラミクス4の高温時に拡散しやすい構成元素
を導入して拡散防止層8を形成する。
【0046】シリコン型3の表面にこのような拡散防止
層8を形成することで、圧電セラミクス4の拡散しやす
い構成元素が、高温時に圧電セラミクス4からシリコン
型3へと拡散することを防止することができる。拡散を
防止できる結果、圧電セラミクス4の組成変化が抑えら
れ、圧電特性に優れた圧電セラミクス構造体を製造する
ことができる。
【0047】拡散防止層8内で多く分布させる構成元素
としては、例えば鉛元素または酸素元素が挙げられる。
シリコン型3の表面に鉛元素または酸素元素の多い拡散
防止層8を形成することにより、鉛元素または酸素元素
を含むPZTなどのような圧電セラミクス4からシリコ
ン型3へ、高温時に鉛原子または酸素原子が拡散するこ
とを抑えることができる。拡散が抑えられる結果、PZ
Tなどの圧電セラミクス4の組成変化が抑えられ、圧電
特性に優れた圧電セラミクス構造体を製造することがで
きる。
【0048】このような圧電セラミクス4の構成元素を
シリコン型2の表面入に導入する方法としては、イオン
注入法、または熱拡散法などが挙げられる。イオン注入
法は、イオン化した構成元素を電気的に加速してシリコ
ン型3の表面へ打ち込むことで、構成元素が多く分布す
る拡散防止層8をシリコン型3の表面に形成するもので
ある。
【0049】構成元素のイオン化は、構成元素を含むガ
ス中で放電などを起こして行う。例えば鉛イオン発生用
のガスとしては、例えば固体の鉛に電子ビームを照射し
て鉛を融解させ、その結果発生した鉛蒸気ガスなどを使
用する。また、例えば酸素イオン発生用のガスとして、
酸素ガスなどを使用する。
【0050】シリコン表面へのイオンの進入深さおよび
イオン加速エネルギーは、圧電セラミクス4の焼成温度
または焼成時間などの条件により最適な値を選択する。
つまり、焼成温度が高いかまたは焼成時間が長い場合に
は圧電セラミクス4の構成元素が拡散しやすいので、拡
散しやすい構成元素がより多く拡散防止層8内に分布す
るように、進入深さおよび加速エネルギーを調整する。
【0051】例えば、鉛イオンの進入深さおよび加速エ
ネルギーの一例としては、進入深さが例えば0.5μm
程度、この侵入深さに対応する加速エネルギーとして例
えば1MeVないし10MeVである。
【0052】また、例えば酸素イオンの進入深さおよび
加速エネルギーの一例としては、進入深さが例えば0.
5μm程度、この侵入深さに対応する加速エネルギーと
して例えば100KeVないし1MeVである。
【0053】拡散防止層8を形成する別の方法である熱
拡散法は、シリコン型3と圧電セラミクス4の構成元素
とを一緒に加温することで行う。一緒に加温すること
で、圧電セラミクス4の構成元素を少なくとも穴2の内
部表面に拡散させ、シリコン型3の表面に構成元素の多
い拡散防止層8を形成する。
【0054】例えば鉛元素を熱拡散法により導入すると
きには、シリコン型3を鉛とを一緒に加温する。また、
例えば酸素元素を熱拡散法により導入するときには、シ
リコン型3を酸素ガス中で加温する。
【0055】熱拡散法において一緒に加温する温度およ
び加温する時間も、前述したように、圧電セラミクス4
の焼成温度または焼成時間などの条件によって、シリコ
ン表面に構成元素が最適に分布するように選択する。例
えば、鉛元素を導入するときには、シリコン表面への鉛
原子の拡散深さが例えば0.5μm程度となるように、
加熱の温度および加温する時間を調整する。また、シリ
コン表面へ酸素元素を導入するときには、酸素原子の拡
散深さが例えば0.5μm程度となるように、加熱の温
度および加温する時間を調整する。
【0056】本発明の第3の側面として、上述の圧電セ
ラミクスのスラリーをシリコン型へキャスティングする
工程(b)において、超音波などによって加振しながら
スラリーを充填する代わりに、穴2の深さ方向の遠心力
によりスラリーを充填する。つまり、圧電セラミクスス
ラリー4を遠心力を利用してシリコン型3の穴2の内部
に流し込む。
【0057】図8に、このように遠心力を利用してスラ
リー4を流し込むための装置の一例を示す。図8におい
て、回転軸20に、この回転軸20に垂直なアーム21
が一体に固定されている。アーム21の先には、試料を
セットするためのホルダー22が取付けられている。ア
ーム21とホルダー22は、ピン23を介して、ホルダ
ー22が回転軸20を含む平面内においてピン23を中
心に回転自在に動けるように接続されている。なお、図
2ではホルダー22の一部を透過させて中の試料が見え
るようにしてある。
【0058】ホルダー22内に、シリコン型3に予め圧
電セラミクススラリー4を塗布した試料をセットする。
予め行う圧電セラミクススラリー4の塗布は、シリコン
型3の穴2の内部とともにシリコン型3の表面を圧電セ
ラミクス4が覆うように行う。シリコン型3の表面を圧
電セラミクス4が覆うことで、それぞれの穴2に充填さ
れた圧電セラミクス4が互いに一体化された圧電セラミ
クス構造体を形成することができる。
【0059】試料のホルダー22内へのセッティング
は、回転軸20の回転によってホルダー22内に生じる
遠心力の方向とシリコン型3の穴2の深さ方向とが一致
するように行う。
【0060】図示しないモータにより回転軸20を回転
させると、アーム21を介してホルダー22は円軌道を
描いて回転する。ホルダー22がこのように回転するこ
とで、図8に示すように、アーム21に平行な遠心力が
ホルダー22内に生じる。回転によって発生させる遠心
力の遠心加速度としては、例えば100Gないし100
0Gである(ここでG は重力加速度)。遠心力によっ
て、ホルダー22内にセットされたシリコン型3の穴2
に圧電セラミクススラリー4が加圧されて流し込まれ
る。
【0061】本発明においては、圧電セラミクススラリ
ー4を十分大きな遠心力を利用してシリコン型3に流し
込むので、圧電セラミクススラリー4を穴2の内部まで
十分にかつ均一に充填することができる。
【0062】上述のようにして圧電セラミクススラリー
4を流し込んだ後、回転軸20の回転を止めて試料をホ
ルダー22から取り出し、取出した試料を、前述の工程
(b)のようにして圧電セラミクス4の乾燥、脱脂を行
う。
【0063】なお、図8に示した遠心力をかけるための
装置において、ホルダー22の内部に試料を加熱するた
めのヒータを内蔵させてこれを作動させ、もしくはホル
ダー22を外部から加熱する装置を作動させて、試料を
ホルダー22から取り出さずに加熱して脱脂を行っても
良い。
【0064】なお、上述のように遠心力を利用してスラ
リー4 を流し込んだ状態では、圧電セラミクス4はシリ
コン型3の穴2の内部にはまだ十分には密に入ってはい
ない。
【0065】本発明の第4の側面として、上述の加圧し
ながら圧電セラミクスを焼成する工程(c)において、
HIP処理により加圧しながら焼成する代わりに、穴2
の深さ方向の一方向みの力により加圧しながら焼成す
る。
【0066】図9に、このように穴2の深さ方向のみの
一方向の力により加圧しながら焼成するための装置の一
例を示す断面図を示す。図9において、アルミナ(Al
23 )またはマグネシア(MgO)のセラミクスから
なる凹状の容器30の中に、アルミナ板31を介して、
工程(b)でスラリー4 を充填した試料を配置する。試
料の配置は、シリコン型3の穴2の深さ方向が容器30
内で上下方向となるように行う。
【0067】配置した試料の上に、アルミナ板31を介
して、上部から加圧するためのジルコニアセラミクスか
らなる重り32を配置する。このように試料の上下にア
ルミナ板31を介するのは、試料に対して加圧が上下方
向のみに行われるようにするためである。なお、アルミ
ナ板31の代わりに、上下方向の力の伝達が確実に行え
て、高温でもシリコン型3およびPZTなどの圧電セラ
ミクス4との反応が小さい材料であれば、他の種類のセ
ラミクスなどの他の材料を使用してもかまわない。
【0068】重り32を配置して加圧を容器30内で上
下方向のみに行うことで、シリコン型3に充填された圧
電セラミクス4に対して、穴2の深さ方向のみに加圧す
ることができる。このように深さ方向の一方向に加圧を
行うだけで、穴2の内部に圧電セラミクス4をより密に
充填することができる。
【0069】なお、試料にかける圧力は、後述する圧電
セラミクス4を焼成する温度、時間などの条件によって
最適化する。つまり、焼成温度が高いか、または焼成時
間が長いときには試料にかける圧力は低くし、焼成温度
が低いか、または焼成時間が短いときには試料にかける
圧力は高くする。かける圧力の値の例としては、例えば
焼成温度が1000℃で焼成時間が2時間のときに、約
1MPa程度である。
【0070】重り32を配置して試料を加圧した状態
で、容器30を電気炉内に入れる。電気炉内の温度を圧
電セラミクス4の粉末が焼成する温度、例えば1200
℃程度に設定して例えば約2時間程度保持し、圧電セラ
ミクス4を焼成する。加圧した状態で焼成する結果、圧
電セラミクス4がシリコン型3の穴2の内部に、より高
密度で充填された状態で焼成することができる。なお、
焼成は、空気中、もしくは酸素ガス中で行う。また、焼
成温度、焼成時間などの条件は、圧電セラミクス4の種
類によって最適なものを選ぶ。
【0071】また、上述の説明では、容器30内に1 個
の試料しか配置していないが、より大きな容器30内に
複数個の試料を配置して、これらの試料を同時に加圧し
ながら焼成できることは言うまでもない。
【0072】上述したように、本発明においては圧電セ
ラミクス4を一方向に加圧するだけなので、加圧するた
めの装置および方法が簡単である。従って、一度に大量
の圧電セラミクス試料について加圧しながら焼成を行う
ことができ、完成品である圧電セラミクス構造体を量産
することが可能となる。
【0073】以上、説明した本発明に係る第1ないし第
4の側面は、本発明に係る目的を達成するために、以下
のようにして実施する。つまり、工程(a)において本
発明の第1の側面または第2の側面のどちらかを実施す
れば、続く工程(b)における第3の側面および工程
(c)における第4の側面はそれぞれ実施しても良いし
実施しなくても良い。
【0074】また、工程(a)において本発明の第1の
側面および第2の側面のどちらも実施せずに、続く工程
(b)における第3の側面および工程(c)における第
4の側面の少なくとも一方を実施しても良い。
【0075】もちろん、工程(a)において本発明の第
1の側面または第2の側面のどちらかを実施し、かつ、
続く工程(b)における第3の側面および工程(c)に
おける第3の側面をどちらも実施したときに、本発明に
係る製造方法によって最も課題が解決された圧電セラミ
クス構造体が得られることは言うまでもない。
【0076】従って、このような最も課題が解決された
圧電セラミクス構造体は、シリコン型3と圧電セラミク
ス4とが焼成中に反応を起こしていないために圧電セラ
ミクス4に組成ずれが生じておらず、また圧電セラミク
ス4が高密度に均一に充填されているために、十分な圧
電性を示す。さらに、このような圧電セラミクス構造体
は、低コストで大量に製造することが可能となる。
【0077】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、高温時にもシリコン型と圧電セラミクスとの反応が
少なく、ひいては圧電特性に優れた圧電セラミクス構造
体を製造することが可能な圧電セラミクス構造体の製造
方法が提供される。また、本発明によれば、シリコン型
中に均一に圧電セラミクススラリーを充填することが可
能な圧電セラミクス構造体の製造方法が提供される。さ
らに、本発明によって、大量の圧電セラミクス試料を加
圧しながら焼成することができ圧電セラミクス構造体を
量産することが可能な圧電セラミクス構造体の製造方法
が提供される。その結果、特性の良好な圧電振動子を低
コストで製造できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電セラミクス構造体の製造方法
の基本工程の一例を示す工程図。
【図2】本発明に係る基本工程でのHIP処理工程の一
例を示す図。
【図3】本発明に係る基本工程でのHIP処理工程の一
例を示す図。
【図4】本発明に係るHIP処理時の温度および圧力の
変化の一例を示す図。
【図5】本発明に係る圧電セラミクス構造体の一例を示
す図。
【図6】本発明の第1の側面に係るシリコン基板にセラ
ミクス保護膜を形成する工程を示す図。
【図7】本発明の第2の側面に係るシリコン基板に拡散
防止層を形成する工程を示す図。
【図8】本発明の第3の側面に係るシリコン基板に遠心
力により圧電セラミクススラリー充填するための装置の
一例を示す概略図。
【図9】本発明の第4の側面に係る一方向に加圧しなが
ら圧電セラミクスを焼成するための装置の一例を示す概
略断面図。
【符号の説明】
1…レジスト 2…穴 3…シリコン型 4…圧電セラミクス 5…圧電セラミクス板 6…圧電セラミクスロッド 7…セラミクス保護膜 10…保護用セラミクス粉体 11…ゴムチューブ 12…テープ 13…ガラス管 14…ガラスカプセル 20…回転軸 21…アーム 22…ホルダー 23…ピン 30…容器 31…アルミナ板 32…重り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉無番地 東 北大学内 (72)発明者 王 詩男 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉無番地 東 北大学内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シリコン基材に反応性イオンエッ
    チング法を用いて複数の穴を設ける工程と、(b)該穴
    内部に圧電セラミクス粉体とバインダーとを含むスラリ
    ーを充填する工程と、(c)該スラリーを加圧した状態
    で加熱して該圧電セラミクスを焼成させる工程と、
    (d)焼成後、該シリコン基材をエッチング法により除
    去する工程とを含む圧電セラミクス構造体の製造方法で
    あって、 該工程(a)において、シリコン基材に反応性イオンエ
    ッチング法を用いて複数の穴を設けた後に、少なくとも
    該穴の内部表面にMgAl2 O 4 もしくはSrF2 のセ
    ラミクス保護膜を設けることを特徴とする圧電セラミク
    ス構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】 (a)シリコン基材に反応性イオンエッ
    チング法を用いて複数の穴を設ける工程と、(b)該穴
    内部に圧電セラミクス粉体とバインダーとを含むスラリ
    ーを充填する工程と、(c)該スラリーを加圧した状態
    で加熱して該圧電セラミクスを焼成させる工程と、
    (d)焼成後、該シリコン基材をエッチング法により除
    去する工程とを含む圧電セラミクス構造体の製造方法で
    あって、 該工程(a)において、シリコン基材に反応性イオンエ
    ッチング法を用いて複数の穴を設けた後に、少なくとも
    該穴の内部表面に鉛もしくは酸素を導入することを特徴
    とする圧電セラミクス構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)シリコン基材に反応性イオンエッ
    チング法を用いて複数の穴を設ける工程と、(b)該穴
    内部に圧電セラミクス粉体とバインダーとを含むスラリ
    ーを充填する工程と、(c)該スラリーを加圧した状態
    で加熱して該圧電セラミクスを焼成させる工程と、
    (d)焼成後、該シリコン基材をエッチング法により除
    去する工程とを含む圧電セラミクス構造体の製造方法で
    あって、 該工程(b)において、該穴の深さ方向の遠心力により
    該スラリーを充填することを特徴とする圧電セラミクス
    構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a)シリコン基材に反応性イオンエッ
    チング法を用いて複数の穴を設ける工程と、(b)該穴
    内部に圧電セラミクス粉体とバインダーとを含むスラリ
    ーを充填する工程と、(c)該スラリーを加圧した状態
    で加熱して該圧電セラミクスを焼成させる工程と、
    (d)焼成後、該シリコン基材をエッチング法により除
    去する工程とを含む圧電セラミクス構造体の製造方法で
    あって、 該工程(c)において、該穴の深さ方向のみの力により
    該加圧を行うことを特徴とする圧電セラミクス構造体の
    製造方法。
JP8674298A 1998-03-31 1998-03-31 圧電セラミクス構造体の製造方法 Withdrawn JPH11284243A (ja)

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