JPH11283745A - El表示装置 - Google Patents

El表示装置

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JPH11283745A
JPH11283745A JP10086924A JP8692498A JPH11283745A JP H11283745 A JPH11283745 A JP H11283745A JP 10086924 A JP10086924 A JP 10086924A JP 8692498 A JP8692498 A JP 8692498A JP H11283745 A JPH11283745 A JP H11283745A
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JP
Japan
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emitting layer
light emitting
glass substrate
insulating layer
layer
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Application number
JP10086924A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Komura
司 甲村
Tamotsu Hattori
有 服部
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明型EL表示装置において、発光層の膜厚
設計に制約を生じること無く、表示装置を構成するあら
ゆる界面からの反射を低減させる装置構成とする。 【解決手段】 EL表示装置100は。一側ガラス基板
1上に、第1下部絶縁層2、透明な下部電極3、第2下
部絶縁層4、発光層5、上部絶縁層6、透明な上部電極
7、透明な封止材8、他側ガラス基板9を積層してな
る。そして、発光層5と一側ガラス基板1の間において
は、発光層5と下部電極3と下部絶縁層2、4と一側ガ
ラス基板1との屈折率から決まる無反射条件を満足し、
発光層5と封止層8の間においては、発光層5と上部電
極7と上部絶縁層6と封止層8との屈折率から決まる無
反射条件を満足した構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光層の両側を絶
縁層を介して一対の透明電極で挟んでなるEL(エレク
トロルミネッセンス)表示装置に関するものであり、特
に、表示装置の高コントラスト化に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のEL表示装置(ELデ
ィスプレイ)は、図6の断面構成図に示す様に、両ガラ
ス基板11、18の間に発光層14、これを挟む上下絶
縁層13、15、さらにこれらを挟む上下電極12、1
6を成膜して形成されている。また、絶縁層15及び電
極16とガラス基板18との間には、透明な封止材17
が配されている。そして、この上下電極12、16間に
交流電圧を印加して発光層14を発光させる構成となっ
ている。通常、このような構成は透明型EL表示装置と
いわれている。
【0003】ところで、この透明型EL表示装置200
においては、空気とガラス基板11、18、または発光
層14と絶縁層13、15等の間で多くの界面を持つ。
そのため、外乱光が入射するような状況でこの表示装置
を使用する場合、外乱光がこれらの膜界面で反射され、
表示装置のコントラストを低下させるという現象が起こ
る。
【0004】図7は、自動車用メータの一部としてこの
表示装置を用いる場合の断面構成図である。EL表示装
置200を挟んで、ポインタ60を有するメータ文字盤
61と、スモークフィルタ62とが配置されている。そ
して、スモークフィルタ62側からの光がEL表示装置
200に入射して、メータ文字盤61で反射された光
が、再びEL表示装置200を透過して、スモークフィ
ルタ62外部の観察者63に視認されるようになってい
る。
【0005】このように、特に、自動車用メータの一部
としてこの表示装置を用いる場合には、太陽光という非
常に強い外乱光がこの表示装置に入射するため、著しく
コントラストを低下させる。この反射光を減らすため、
従来、ガラスと空気界面にいわゆる無反射コート(図7
では符号70で示す)を施したり、特開平7−2114
58号公報に開示されている様に、電極とガラス間に反
射低減用に絶縁層を挿入したり、また、特開平2−27
6191号公報に開示されている様に、透明電極と発光
層に界面接触し、前記2層の屈折率と膜厚に応じて屈折
率と膜厚を選択する光学干渉膜を挿入し、2枚のガラス
基板間の反射を低減する、といった方法が採られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各公報
のうち、前者公報においては、ガラス基板と透明電極間
で生じる反射は低減できるが、それ以外の膜界面で生じ
る反射に対しては対策になっていない。一方、後者公報
においては、2枚のガラス基板間で生じる反射を低減で
きるが、そのために透明電極と発光層の屈折率と厚みに
応じた光学干渉膜が必要となる。このことは透明電極、
発光層、光学干渉膜の屈折率と膜厚に特定の関係が必要
であることを意味しているため、発光層の膜厚に制約が
生じる等、EL表示装置の設計の自由度が少なくなる、
といった問題を含んでいる。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて、透
明型EL表示装置において、発光層の膜厚設計に制約を
生じること無く、表示装置を構成するあらゆる界面から
の反射を低減させる装置構成とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、発光層の片面側に、第1透明電極、第1絶縁
層及び第1ガラス基板が積層され、発光層の他面側に、
第2透明電極、第2絶縁層及び第2ガラス基板が積層さ
れ、更に、第2透明電極及び第2絶縁層と第2ガラス基
板との間に透明な封止材が介在されてなる、透明型EL
表示装置について、鋭意検討を行い、以下の技術的手段
を採用するに至った。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明において
は、発光層(5)の片面側において、発光層(5)と第
1透明電極(3)と第1絶縁層(2、4)と第1ガラス
基板(1)との屈折率から決まる無反射条件を満足して
おり、発光層(5)の他面側において、発光層(5)と
第2透明電極(7)と第2絶縁層(6)と封止材(8)
との屈折率から決まる無反射条件を満足していることを
特徴としている。
【0010】それによって、発光層(5)の両面側にお
いて、無反射条件を満たしているため、発光層(5)の
膜厚は任意でよく、設計自由度が向上するとともに、各
界面から反射される反射光の各位相を足し合わせた形で
反射光の振幅を小さくできるため、各界面からの反射光
を低減し、高コントラストなEL表示装置を提供するこ
とができる。
【0011】また、請求項2記載の発明によれば、発光
層(5)の片面側においては、波長555nmにて、発
光層(5)と第1透明電極(3)と第1絶縁層(2、
4)と第1ガラス基板(1)との屈折率と、第1透明電
極(3)と第1絶縁層(2、4)との膜厚から決まる無
反射条件を満足しており、発光層(5)の他面側におい
ては、波長555nmにて、発光層(5)と第2透明電
極(7)と第2絶縁層(6)と封止材(8)との屈折率
と、第2透明電極(7)と第2絶縁層(6)との膜厚と
から決まる無反射条件を満足していることを特徴として
いる。
【0012】本発明では、無反射条件は波長555nm
で成立しており、人間の視感度の最も高い波長(約55
5nm)において、各界面からの反射光を低減できるた
め、効果的に高コントラスト化を実現できる。また、請
求項3記載の発明では、封止層(8)と第2ガラス基板
(9)とは、ほぼ同じ屈折率であるから、封止層(8)
と第2ガラス基板(9)との界面での反射を低減するこ
とができる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本発明の透明型EL表示装置
の一実施形態を示すEL表示装置100の断面構成図で
ある。本実施形態では、発光層5の片面側(図1中、下
方側)と他面側(図1中、上方側)に、後述の各膜等が
積層されている。
【0015】絶縁性基板である一側ガラス基板(第1ガ
ラス基板)1の上には、第1下部絶縁層(本例ではAl
2 3 膜)2が積層形成されている。この第1下部絶縁
層2の上には、透明導電膜であるITO(インジウム−
チン−オキサイド)膜からなる下部電極(第1透明電
極)3が積層形成されている。この下部電極3はストラ
イプ状に形成され、後述のストライプ状の上部電極7と
直交して対向配置される。
【0016】下部電極3及び第1下部絶縁層2の上に
は、第2下部絶縁層(本例ではATO膜(Al2 3
TiO2 の交互積層膜))4が積層形成されている。こ
こで、上記両下部絶縁層2及び4により下部絶縁層(第
1絶縁層)が構成され、下部電極3とこの下部電極3を
挟む下部絶縁層2、4により、下部複合層(第1複合
層)が構成される。
【0017】第2下部絶縁層4の上には、発光層5が積
層形成されている。発光層5は、ZnSを母材とし、こ
れに発光中心となるMn(この時はオレンジ色に発光す
る。)またはTb(この時は緑色に発光する。)を若干
量ドープした膜から形成されている。そして、発光層5
の上には、第2絶縁層としての上部絶縁層(本例ではT
25 膜)6が積層形成され、上部絶縁層6の上に
は、透明導電膜であるITO膜からなる上記上部電極
(第2透明電極)7が積層形成されている。上述のよう
に、この上部電極7も下部電極3と同じく、ストライプ
状に形成され、両電極3、7は直交して対向配置されて
いる。
【0018】ここで、図2は図1を上方からみた図であ
る。両電極3、7が上記配置をなすため、EL表示装置
100の平面構成は、図2に示す様に、両電極3、7が
対向する部分である表示画素20、下部電極3は存在す
るが上部電極7が無い部分である上部電極非形成部2
1、上部電極7は存在するが下部電極7が無い部分であ
る下部電極非形成部22、両電極3、7が無い部分であ
る電極非形成部23とから構成される。
【0019】更に、上部電極7の上には、例えば、接着
剤またはシリコンオイル等からなる透明な封止材8が配
設され、封止材8の上には、他側ガラス基板(第2ガラ
ス基板)9が積層されている。つまり、上部電極7及び
上部絶縁層6と、他側ガラス基板9との間に、封止材8
が介在され、上部電極7及び上部絶縁層6と他側ガラス
基板9とが固着されている。
【0020】かかる構成を有するEL表示装置100
は、図示しない駆動回路によって、上下電極3、7間に
交流電圧を印加して発光層5を発光させる構成となって
おり、透明型EL表示装置として機能する。ところで、
更に本実施形態では、人間の視感度の最も高い波長(約
555nm)において、発光層5と一側ガラス基板1の
間においては、発光層5、下部電極3、下部絶縁層2及
び4、一側ガラス基板1の4者の屈折率から決まる無反
射条件を満足し、発光層5と封止材8の間においては、
発光層5、上部電極7、上部絶縁層6、封止材8の4者
の屈折率から決まる無反射条件を満足する構成としてい
る。以下、かかる構成とした根拠について述べる。
【0021】上記EL表示装置100においては、ガラ
ス基板1上に、下部電極3及び下部絶縁層2、4、発光
層5、上部絶縁層6、上部電極7を積層し、上部絶縁層
6及び上部電極7の上に、封止材8介在させて第2ガラ
ス基板を積層配置させた構成としている。本発明者等
は、この表示装置の心臓部である発光層を含む上下電極
間の各膜(本実施形態では各膜3〜7に相当)の合計厚
さが、一般に2〜3μm程度であることに着目した。
【0022】この程度の厚さは、太陽光、室内照明の光
の可干渉長さと同程度である。このためEL表示装置の
膜は全ての膜界面からの透過光、反射光が干渉するとい
う多層膜としてとらえることができる。そこで、このE
L表示装置のコントラストを上げるには、人間の視感度
の最も高い波長(約555nm)において、この多層膜
からの反射を極力抑えることが必要となる。
【0023】ここで、本例においては、各層の波長55
5nmにおける屈折率を以下のようにしている。まず、
発光層5では、母材のZnSの屈折率とほぼ同等な2.
33程度であり、また、上下両電極3、7では、透明導
電膜であるITOが用いられているため、屈折率は約
1.79である。また、それに続くガラス基板1、9及
び封止材8では、屈折率は約1.5である。
【0024】なお、絶縁層2、4及び6は、多くのバリ
エーションがあり、一概には言えないが、多くの場合、
発光層5と封止材8(またはガラス基板)の屈折率の間
の値を取る。このような膜構成で反射を抑えるには次の
ような考え方が1つ考えられる。つまり、通常、発光層
5が最も屈折率が高く、上記多層膜において、干渉に関
与し最も外側にあるガラス基板1、9ないしは封止材8
を最も屈折率が小さいと見なすことができる。
【0025】この発光層5とガラス基板1、9ないしは
封止材8との間の反射を減らすには、ガラスと空気の間
で成立する無反射条件をここに当てはめる。そうすれ
ば、発光層5及びガラス基板1、9ないしは封止材8の
屈折率と、その間に挿入すべき膜の枚数、屈折率及び膜
厚との間に、どのような関係があるか理論的に求められ
る。
【0026】本実施形態では、上記のように発光層5の
両側で、それぞれ、膜の関係を波長555nmにおける
略無反射の条件にしている。そのため、発光層5の膜厚
が任意の膜厚であり、発光層5の両側で反射した光が任
意の位相関係で干渉したとしても、発光層5のそれぞれ
の片側において、反射光の振幅は非常に小さく抑えられ
ているので、全体の反射率も波長555nm付近におい
て非常に小さくできる。
【0027】従って、本実施形態によれば、波長555
nm付近において、EL膜(膜3〜7に相当)10の各
界面からの反射光を低減し、高コントラストなEL表示
装置100を提供することができる。次に、具体的な無
反射条件ついて示す。まず、図1に示す発光層5の上側
について述べる。この場合2層の場合の無反射条件とし
て考えられる。2層とは次のような膜構成を想定する。
つまり、本例の構成において、発光層5と封止材8との
間に、上部電極7と、これと発光層5に挟まれた上部絶
縁層6との2層がある状況である。
【0028】例えば、この場合の1つの無反射条件は、
発光層5の屈折率をnS 、ガラス基板9若しくは封止材
8の屈折率をn0 、上部絶縁層6の屈折率をn2 、上部
電極7の屈折率をn1 とすると、下記の数式1及び数式
2で表される。
【0029】
【数1】n0 ×n2 2 =n1 2 ×nS また、上部電極7と上部絶縁層6のそれぞれの屈折率を
nとすると、各膜厚(共にdとする)は、下記の数式2
で表される。
【0030】
【数2】 d=555/4/n×(2m−1) ここでmは自然数 ここで、発光層5とガラス基板9の間における各膜の屈
折率は、本例では、上述のように、発光層5(nS )は
約2.33、封止材8(n0 )は1.55、上部電極7
(n1 )は約1.79である。従って、上記数式1より
本例の上部絶縁層6の屈折率n2 は約2.2となる。こ
のように、555nmにおける、これらの屈折率及び膜
厚にて構成される数式1及び数式2が、無反射条件に相
当する。なお、以下膜厚に関する数式において、膜厚の
単位はnm(ナノメートル)である。
【0031】ここで、この屈折率に近い屈折率を持つ材
料としてはTa2 5 、PbCl2またはATO等の膜
が考えられる。ATOはAl2 3 とTiO2 を数nm
の厚さで交互に積層した材料であり、Al2 3 の屈折
率1.63とTiO2 の屈折率2.35の間の任意の屈
折率を取りうる。本例では発光層5と上部電極7との間
の上部絶縁層6としてTa2 5 膜を用いている。
【0032】ここで、上記数式1の導出方法について述
べておく。なお、本導出方法は、OPTICAL PR
OPERTIES OF THIN SOLID FI
LM(出版社:Dover U.S.A.、著者:O.
S.Heavens)の70頁〜80頁に記載の考えに
準拠したものである。まず、一般に多層膜における光の
入射、反射、透過を図3(図3ではn層の膜)に示す。
入射光、反射光、透過光をそれぞれE+ 0 、E- 0 、E
+ n+1 で示している。また、以下の数式中に示す記号
は、それぞれ次のような物理量を意味する。
【0033】nm :膜の屈折率、 E+ m :膜内において次の界面に向かう光、 E- m :膜内において前の界面に向かう光、 φm :次の界面への入射角、 dm :膜の厚さ。
【0034】この図3において、ある膜における光(E
+ m-1 、E- m-1 )と次の膜における光(E+ m 、E-
m )とは、次の数式3の関係で結ばれている。
【0035】
【数3】
【0036】ここで、tm はm番目の界面におけるフレ
ネルの透過係数であり、rm はm番目の界面におけるフ
レネルの反射係数である。またδm は、δm =κm ×c
m で表され、ここで、κm 、cm は、それぞれ次の数式
4、数式5で示される物理量である。
【0037】
【数4】
【0038】なお、数式4でλは波長を示すが、上記の
ように無反射コートを設計する場合、最も人間が敏感に
感じる555nm(ナノメータ)を用いる。
【0039】
【数5】
【0040】そして、数式3(4(100))で示す様
に、隣接する膜内の光の振幅が、マトリックスで表すこ
とができるため、この多層膜に入射する光(E+ 0 ),
反射する光(E- 0 )、透過する光(E+ n+1 )の振幅
は、次の数式6で表される。
【0041】
【数6】
【0042】数式6において、n+1番目の媒質(基
板)においては、この多層膜に戻る光が無いため、E-
n+1 は0とおける。そのため、数式6における(C1
(C2)‥‥(Cn+1 )は、次の数式7のように示され
る。
【0043】
【数7】
【0044】その結果、この多層膜における振幅反射率
R’(入射波:E+ 0 と反射波:E - 0 との比)は、次
の数式8で表され、強度反射率Rは次の数式9、数式1
0で表される。
【0045】
【数8】
【0046】
【数9】
【0047】
【数10】
【0048】従って、強度反射率Rを求めるには、上記
数式7に示す各膜のマトリックスを掛け合わせて得られ
るマトリックスの成分a、cを求めればよい。次に、こ
の成分の求め方について説明する。この場合、数式7の
マトリックスは、その全ての成分が複素数であるため、
次の数式11のようにも表すことができる。
【0049】
【数11】
【0050】数式11では3つのマトリックスの積を表
しているが、多層膜がn層の場合は、この式において3
をnにすればよい。そして、このマトリックスの成分を
上記数式10に代入することにより、この多層膜全体の
反射率は、次の数式12にて表すことができる。
【0051】
【数12】
【0052】従って、反射率が0になるためには、t1n
とu1nが同時に0になる必要がある。そして、この数式
12を用いて、上述の発光層5とガラス基板9または封
止材8の間に2層の膜がある場合について、上記数式1
に示す無反射条件を導出することができる。この場合
は、次の数式13に示す強度反射率の式R2 を用いて求
めることができる。
【0053】
【数13】
【0054】ここで、t13、u13は、それぞれ以下の数
式14、数式15に示される。
【0055】
【数14】t13=(g1 +g2 +g3 +g1 2 3
cosγ1 cosγ2 −(g1 −g2 +g3 −g1 2
3 )sinγ1 sinγ2
【0056】
【数15】u13=(g1 −g2 −g3 +g1 2 3
sinγ1 cosγ2 +(g1 +g2 −g3 −g1 2
3 )cosγ1 sinγ2 さらに、g1 、g2 、g3 は次の数式16で表される。
【0057】
【数16】g1 =(n0 −n1 )/(n0 +n1 ) g2 =(n1 −n2 )/(n1 +n2 ) g3 =(n2 −nS )/(n2 +nS ) なお、γm は、γm =(2πnm m )/λで表され、
波長λ、屈折率nm、膜厚dmに関係する物理量であ
る。
【0058】無反射条件とは、要は上記数式13のR2
が0になればよい訳であるが、できるだけ簡単な式にな
るように、一般にt13、u13におけるγ1 、γ2 に次の
ような仮定をする。つまり、γ1 、γ2 がπ/2の奇数
倍、またはπ/2の偶数倍とする。そうすると、t13
13の式のいくつかの項が0になり、無反射条件の式が
簡単になる。
【0059】例えばγ1 、γ2 が、共にπ/2の奇数倍
であれば、t13、u13の式においてコサインを含む項は
全て0になる。従って、R2 は(g1 −g2 +g3 −g
1 2 3 2 となる。そして、この式を0とすること
によって、上記数式1に示す無反射条件を導出すること
ができる。また、例えば、γ1 をπ/2の偶数倍、γ2
をπ/2の奇数倍と置くことで、sinγ1 が0、co
sγ2 が0になる。従って、R2 の式の分子で残る項
は、(g1 +g2 −g3 −g1 2 3 2 となる。こ
の式を0と置くことにより、次の数式17及び数式18
に示す2つ目の無反射条件を得ることができる。
【0060】
【数17】n2 2 =n0 ×nSS >n2 >n1 >n0 また、上部電極7と上部絶縁層6のそれぞれの膜厚
1 、d2 は、それぞれの屈折率をnで表すとすると下
記の数式18で表される。
【0061】
【数18】 d1 =555/4/n×2m m:自然数 d2 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 ここで、上記数式17において、不等式は等式で決まら
ない屈折率(数式17ではn1 )を決めるためのもので
ある。この不等式はEL表示装置における通常の各膜の
屈折率の関係を適用する、すなわち発光層からガラス基
板に向かうに従って、屈折率が低くなるような構成を適
用したものである。この構成によれば、波長が555n
mから離れるに従って徐々に反射率が上昇するという傾
向を示す。従って、上記不等式が導出される。
【0062】さらに、例えば、γ1 をπ/2の奇数倍、
γ2 をπ/2の偶数倍の時は、次の数式19に示す3つ
目の無反射条件を得ることができる。
【0063】
【数19】n1 2 =n0 ×nS なお、数式19においても、上記数式17同様の不等
式、更には上記数式18同様の膜厚の関係を用いること
ができる。以上のようにして、発光層5と他側ガラス基
板9または封止材8の間に2層の膜がある場合につい
て、数式1及び数式2、数式17及び数式18、そして
数式19に示す無反射条件を求めることができる。そし
て、本実施形態では、図1に示す発光層5の上側におい
て、これらの無反射条件のいずれか1つが満たされてお
り、反射光を低減できる。
【0064】また、発光層とガラス基板または封止材の
間に電極と絶縁層とからなる3層の複合層が形成される
場合(図1に示す発光層5の下側構成に相当)について
も、上記同様の方法を適用することにより、無反射条件
を求めることができる。なお、この3層の場合の膜構成
は、発光層と電極の間の絶縁層の数により2通り考えら
れるが、本例では、発光層5と下部電極3の間の絶縁層
(第2下部絶縁層4)を1層とし、もう1層の絶縁層
(第1下部絶縁層2)を下部電極3とガラス基板1との
間に設けた。
【0065】ここで、3層の場合問題となるt14、u14
は以下の数式20、数式21で表され、これらt14、u
14を用いて、上記数式に適宜代入して無反射条件を求め
ることができる。
【0066】
【数20】t14= cosγ1cosγ2cosγ3(g1+g2+g3+g4+g1
g2g3+g1g2g4+g1g3g4+g2g3g4)+ sinγ1sinγ2cosγ3(-g1
+g2-g3-g4+g1g2g3+g1g2g4-g1g3g4+g2g3g4)+ sinγ1cos
γ2sinγ3(-g1+g2+g3-g4-g1g2g3+g1g2g4+g1g3g4-g2g
3g4)+ cosγ1sinγ2sinγ3(-g1-g2+g3-g4+g1g2g3-g1g2g
4+g1g3g4+g2g3g4)
【0067】
【数21】u14= sinγ1cosγ2cosγ3(g1-g2-g3-g4+g1
g2g3+g1g2g4+g1g3g4-g2g3g4)+ cosγ1sinγ2cosγ3(g1+
g2-g3-g4-g1g2g3-g1g2g4+g1g3g4+g2g3g4)+ cosγ1cosγ
2sinγ3(g1+g2+g3-g4+g1g2g3-g1g2g4-g1g3g4-g2g3g4)+
sinγ1sinγ2sinγ3(-g1+g2-g3+g4+g1g2g3-g1g2g4+g1g3
g4-g2g3g4) なお、g1 、g2 、g3 、g4 は次の数式21に示す通
りである。
【0068】
【数22】g1 =(n0 −n1 )/(n0 +n1 ) g2 =(n1 −n2 )/(n1 +n2 ) g3 =(n2 −n3 )/(n2 +n3 ) g4 =(n3 −nS )/(n3 +nS ) ここで、発光層5の屈折率をnS 、一側ガラス基板1の
屈折率をn0 、下部電極3の屈折率をn2 、発光層5と
下部電極3の間の第2下部絶縁層4の屈折率をn3 、下
部電極3とガラス基板1の間の第1下部絶縁層2の屈折
率をn1 とすると、図1に示す発光層5の下側における
波長555nmでの無反射条件の一例は、上記導出手順
に準拠して導出でき、以下の数式23に示される。
【0069】
【数23】n1 2 ×n3 2 =n0 ×n2 2 ×nS また下部電極3と各下部絶縁層2、4のそれぞれの屈折
率をnとすると、各膜厚(共にdで示す)は、下記の数
式24(上記数式2と同じもの)で表される。
【0070】
【数24】 d=555/4/n×(2m−1) ここでmは自然数 この式では発光層5、下部電極3、ガラス基板1の屈折
率nS 、n2 、n0 が分かっているため、2つの下部絶
縁層2及び4の屈折率(n1 、n3 )の関係は求められ
るが、その値は決まらない。ところで、上記数式23は
波長555nmにおける無反射条件であるが、それ以外
の波長での無反射を保証するものではない。ただし、上
記2層の場合と同様に、通常の各膜の屈折率の関係を適
用したときの反射率の傾向を用いれば、下部絶縁層2及
び4の屈折率を決めることができる。その傾向を下記数
式25に示す。
【0071】
【数25】nS >n3 >n2 >n1 >n0 この数式25に示す不等式の傾向を用いれば、例えば、
第1下部絶縁層2としてAl2 3 を用いた場合、この
屈折率は1.63であるので上記数式23より、上側の
第2下部絶縁層4の屈折率は2.08となる。この屈折
率に近い屈折率を示す材料としてHfO2 、Nd
2 3 、Sb2 3 、ZrO2 、そして上記したATO
がある。本例ではAl2 3 とTiO2 の膜厚を適当に
制御し、屈折率を2.08にしたATOを用いた。ここ
で、上記数式23〜数式25が3層の複合層が形成され
る場合の無反射条件となる。
【0072】以上述べてきたように、本実施形態では、
発光層5の両側でそれぞれ独立に無反射となるようにす
るため、発光層5の厚さは任意でよく、そのため本実施
形態は、上記従来技術(特開平2−276191号公
報)に比べて、EL表示装置の設計自由度が高くでき
る。このため、発光開始電圧、発光輝度をより自由に設
定できる。なお、発光開始電圧とは、発光層をはさむ上
下透明電極に印加される電圧で、この電圧の時発光層は
発光し始める。発光層と電極間の絶縁層と発光層の厚さ
と誘電率(この値の平方根が屈折率)で決まる。また、
発光輝度は、発光層の発光効率、厚さ等で決まる。
【0073】ところで、EL表示装置100は、上記図
2に示すように、上下電極3、7を配置し、その交差す
る部分を発光画素20とするような構成であるため、こ
れまで述べてきた膜構成(つまり膜1〜9が全て積層さ
れた構成)にならない部分ができる。それらを含めた膜
構成と反射率との関係を図4の表に示す。また、それぞ
れの膜構成における分光反射率を図5には示す。
【0074】なお、図4及び図5において、「全膜あ
り」は表示画素20、「上部ITOなし」は上部電極非
形成部21、「下部ITOなし」は下部電極非形成部2
2、「ITOなし」は電極非形成部23に相当する。図
4では各部20〜23に対応して4つの表が示されてい
る。各表において、下からガラス、Al2 3 、‥‥、
接着剤とあるが、この順に各々図1に示す各部1、2、
‥‥、8に相当する。
【0075】また、図4において、反射率は視感度補正
した反射率を示す。ここで、視感度補正した反射率と
は、各波長における反射率(図5に示す各反射率)に視
感度補正係数をかけ積分した値を、視感度補正係数のみ
を積分した値で割った値であり、この値の大小で人間の
感ずる光の強度を判断することができる。本実施形態で
は、全ての膜がある状況でしかも555nm付近で反射
率が最も小さくなるようになっているため、他の膜構成
では555nm付近で反射率が高くなっている。しかし
ながら、視感度補正した反射率を計算してみると図4の
表に示すよう0.47%から2.93%までばらついて
はいるが、低い値に抑えられている。
【0076】ところで、界面としては、このEL膜10
内ばかりでなく、封止材(接着剤)8とガラス基板9と
の界面、ガラス基板1、9と空気との界面があるが、例
えば封止材8とガラス基板9との界面については、接着
剤等の屈折率とガラスの屈折率をほぼ等しくすれば、こ
の界面での反射は消すことができるし、また、ガラス基
板1、9と空気との界面は、一般的に用いられている無
反射コートを用いることで反射を消すことができる。
【0077】以上のような構成を、更に本実施形態のE
L表示装置100に適用することにより極めて反射の小
さい、つまりコントラストの高いEL表示装置の提供が
可能となる。 (他の実施形態)ところで、多層膜の無反射条件は上記
した関係ばかりでなく、いくつか存在する。例えば、発
光層とガラス基板または封止材の間に、透明電極を含め
3層ある場合(図1における発光層5の下側の構成)、
無反射条件は上記したケースを除き以下、〜に示す
6つのケースがある。
【0078】ただし、上記同様、発光層の屈折率を
S 、ガラスまたは封止材の屈折率をn 0 、その間の3
層の屈折率を発光層から近い層の順にn3 、n2 、n1
とし、このうちn2 、またはn1 を透明電極(図1では
下部電極3に相当)、残りを絶縁層(図1では下部絶縁
層2、4に相当)とする。 ・ケース:無反射条件は、下記数式26及び数式27
である。
【0079】
【数式26】n0 ×n3 3=n1 2×nSS >n3 >n2 >n1 >n0 また、各々の屈折率をnとし、3層の膜厚を発光層に近
い順からd3 、d2 、d1 とすると、各膜厚は数式27
で表される。
【0080】
【数27】 d1 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 d2 =555/4/n×2m m:自然数 d3 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 なお、上記数式26においても、等式で決まらないn2
に関しては、上記同様の理由から、不等式により決める
ことができる。
【0081】・ケース:無反射条件は、下記数式28
及び数式29である。
【0082】
【数28】n3 2=n0 ×nSS >n3 >n2 >n1 >n0 また、各々の屈折率をnとし、3層の膜厚を発光層に近
い順からd3 、d2 、d1 とすると、各膜厚は数式29
で表される。
【0083】
【数29】 d1 =555/4/n×2m m:自然数 d2 =555/4/n×2m m:自然数 d3 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 なお、上記数式28においても、等式で決まらない
1 、n2 に関しては、上記同様の理由から、不等式に
より決めることができる。
【0084】・ケース:無反射条件は、下記数式30
及び数式31である。
【0085】
【数30】n0 ×n3 2=n2 2×nSS >n3 >n2 >n1 >n0 また、各々の屈折率をnとし、3層の膜厚を発光層に近
い順からd3 、d2 、d1 とすると、各膜厚は数式31
で表される。
【0086】
【数31】 d1 =555/4/n×2m m:自然数 d2 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 d3 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 なお、上記数式30においても、等式で決まらないn1
に関しては、上記同様の理由から、不等式により決める
ことができる。
【0087】・ケース:無反射条件は、下記数式32
及び数式33である。
【0088】
【数32】n0 ×n2 2=n1 2×nSS >n3 >n2 >n1 >n0 また、各々の屈折率をnとし、3層の膜厚を発光層に近
い順からd3 、d2 、d1 とすると、各膜厚は数式33
で表される。
【0089】
【数33】 d1 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 d2 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 d3 =555/4/n×2m m:自然数 なお、上記数式32においても、等式で決まらないn3
に関しては、上記同様の理由から、不等式により決める
ことができる。
【0090】・ケース:無反射条件は、下記数式34
及び数式35である。
【0091】
【数34】n0 ×nS =n2 2S >n3 >n2 >n1 >n0 また、各々の屈折率をnとする時、3層の膜厚は発光層
に近い順からd3 、d 2 、d1 とすると、各膜厚は数式
35で表される。
【0092】
【数35】 d1 =555/4/n×2m m:自然数 d2 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 d3 =555/4/n×2m m:自然数 なお、上記数式34においても、等式で決まらない
3 、n1 に関しては、上記同様の理由から、不等式に
より決めることができる。
【0093】・ケース:無反射条件は、下記数式36
及び数式37である。
【0094】
【数36】n0 ×nS =n1 2S >n3 >n2 >n1 >n0 また、各々の屈折率をnとする時、3層の膜厚は発光層
に近い順からd3 、d 2 、d1 とすると、各膜厚は数式
37で表される。
【0095】
【数37】 d1 =555/4/n×(2m−1) m:自然数 d2 =555/4/n×2m m:自然数 d3 =555/4/n×2m m:自然数 なお、上記数式36においても、等式で決まらない
3 、n2 に関しては、上記同様の理由から、不等式に
より決めることができる。
【0096】また、図1の実施形態では、発光層5の片
側の絶縁層は2層2、4存在するが、1層のみあるいは
多層でもよい。絶縁層は発光層の両側に各々1層ずつ存
在する場合の無反射条件は、前述の数式1、数式17、
数式19に示した通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明型EL表示装置の一実施形態を示
す断面構成図である。
【図2】図1の上方からみた平面図である。
【図3】多層膜における光の入射、反射、透過の状態を
示す説明図である。
【図4】上記実施形態における各膜構成と反射率との関
係を示す図表である。
【図5】図4の各膜構成における分光反射率を示す図で
ある。
【図6】従来の一般的なEL表示装置の断面構成を示す
図である。
【図7】EL表示装置の自動車用メータへの組付の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1…一側ガラス基板、2…第1下部絶縁層、3…下部電
極、4…第2下部絶縁層、5…発光層、6…上部絶縁
層、7…上部電極、8…封止材、9…他側ガラス基板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光層(5)の片面側に、第1透明電極
    (3)、第1絶縁層(2、4)及び第1ガラス基板
    (1)が積層され、 前記発光層(5)の他面側に、第2透明電極(7)、第
    2絶縁層(6)及び第2ガラス基板(9)が積層され、 前記第2透明電極(7)及び前記第2絶縁層(6)と前
    記第2ガラス基板(9)との間に透明な封止材(8)が
    介在されてなるEL表示装置であって、 前記発光層(5)の前記片面側において、前記発光層
    (5)と前記第1透明電極(3)と前記第1絶縁層
    (2、4)と前記第1ガラス基板(1)との屈折率から
    決まる無反射条件を満足しており、 前記発光層(5)の前記他面側において、前記発光層
    (5)と前記第2透明電極(7)と前記第2絶縁層
    (6)と前記封止材(8)との屈折率から決まる無反射
    条件を満足していることを特徴とするEL表示装置。
  2. 【請求項2】 発光層(5)の片面側に、第1透明電極
    (3)、第1絶縁層(2、4)及び第1ガラス基板
    (1)が積層され、 前記発光層(5)の他面側に、第2透明電極(7)、第
    2絶縁層(6)及び第2ガラス基板(9)が積層され、 前記第2透明電極(7)及び前記第2絶縁層(6)と前
    記第2ガラス基板(9)との間に透明な封止材(8)が
    介在されてなるEL表示装置であって、 前記発光層(5)の前記片面側においては、波長555
    nmにて、前記発光層(5)と前記第1透明電極(3)
    と前記第1絶縁層(2、4)と前記第1ガラス基板
    (1)との屈折率と、前記第1透明電極(3)と前記第
    1絶縁層(2、4)との膜厚から決まる無反射条件を満
    足しており、 前記発光層(5)の前記他面側においては、波長555
    nmにて、前記発光層(5)と前記第2透明電極(7)
    と前記第2絶縁層(6)と前記封止材(8)との屈折率
    と、前記第2透明電極(7)と前記第2絶縁層(6)と
    の膜厚とから決まる無反射条件を満足していることを特
    徴とするEL表示装置。
  3. 【請求項3】 前記封止層(8)と前記第2ガラス基板
    (9)とは、ほぼ同じ屈折率となっていることを特徴と
    する請求項1または2に記載のEL表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040881A (ja) * 2004-06-25 2006-02-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置
JP2007234441A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Denso Corp 透明el表示装置
CN100404226C (zh) * 2005-08-19 2008-07-23 重庆大学 精密工程塑胶制品感应热压成型模具
US9972808B2 (en) 2014-02-25 2018-05-15 Seiko Epson Corporation Display device having a substrate with a polygonal display area and an electronic apparatus

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