JPH11283347A - スライダの製造方法およびスライダ - Google Patents

スライダの製造方法およびスライダ

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JPH11283347A
JPH11283347A JP10086503A JP8650398A JPH11283347A JP H11283347 A JPH11283347 A JP H11283347A JP 10086503 A JP10086503 A JP 10086503A JP 8650398 A JP8650398 A JP 8650398A JP H11283347 A JPH11283347 A JP H11283347A
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JP10086503A
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Yoshitaka Sasaki
芳高 佐々木
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
    • G11B21/20Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier
    • G11B21/21Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮上面に対する深さが互いに異なる2つの面
を有するスライダを、精度よく製造できるようにする。 【解決手段】 フォトレジストマスク31を用いてステ
ップ部に対応した第2の面2を形成する1回目のエッチ
ングの後に、フォトレジストマスク31を除去すること
なく、スライダバー10に対して、第2の面2となる部
分23の上に、更にフォトレジストマスク32を形成
し、フォトレジストマスク31,32を用いて、2回目
のエッチングを行って、負圧発生部に対応した第3の面
3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮上型磁気ヘッド
等に用いられるスライダの製造方法およびスライダに関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置等に用いられる浮上型
磁気ヘッドは、一般的に、スライダの後端部に薄膜磁気
ヘッド素子を形成して構成されるようになっている。ス
ライダは、一般的に、表面が浮上面(エアベアリング
面)となるレール部を有すると共に、空気流入部(空気
流入側の端部近傍)にテーパ部またはステップ部を有
し、テーパ面またはステップ面より流入する空気流によ
ってレール部が磁気ディスク等の記録媒体の表面からわ
ずかに浮上するようになっている。
【0003】空気流入部にテーパ部を有するスライダ
は、一般に、研削等の機械的な加工によって所定の形状
に形成される。これに対し、空気流入部にステップ部を
有するスライダ(以下、ステップリーディング型のスラ
イダとも言う。)は、例えば特公平5−8488号公報
に示されるように、フォトリソグラフィを利用したエッ
チング処理によって所定の形状に形成される。
【0004】ステップリーディング型のスライダは、上
述のように機械的な加工ではなくフォトリソグラフィを
利用して製造されるため、複雑な形状でも精度よく形成
することができ、浮上特性の制御が容易になるという利
点と、加工コストを低減できるという利点を有する。
【0005】ところで、近年、記録密度向上のため、ス
ライダの浮上量を小さくすることが要望されている。ま
た、アクセスの高速化のため、スライダの浮上安定性の
向上が要望されている。これらの要望を満たすものとし
て、最近では、負圧スライダが用いられるようになって
きた。一般的に、負圧スライダでは、2本のレール部間
に、負圧を発生させるための凹部形状の負圧発生部が形
成されている。このような負圧スライダでは、記録媒体
側となる面が微細な形状となり、特にレール部の高さが
従来のスライダに比べて大幅に小さくなっている。
【0006】このような負圧スライダであって、前述の
ステップリーディング型のものでは、浮上面に対して、
ステップ部と負圧発生部の深さが互いに異なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】次に、図12ないし図
21を参照して、従来のステップリーディング型の負圧
スライダの製造方法の一例について説明し、併せて従来
のスライダの製造方法の問題点について説明する。
【0008】ここでは、図13の平面図に示したような
形状のスライダ211を製造するものとする。このスラ
イダ211は、表面が浮上面212aとなる2本のレー
ル部212と、空気流入部に形成されたステップ部21
3と、中央部分から空気流出側にかけて形成された負圧
発生部214とを有している。浮上面212aに対し
て、ステップ部213の深さは例えば1μmであり、負
圧発生部214の深さは例えば3μmである。また、ス
ライダ211は、一方のレール部212における空気流
出側の端部近傍の位置に、薄膜磁気ヘッド素子215を
含んでいる。
【0009】従来のスライダの製造方法では、まず、一
列に配列された複数の薄膜磁気ヘッド素子を含み浮上面
となる面の研磨が終了した後のスライダバーを、図示し
ない治具に固定する。
【0010】以下、その後の工程を、図12の流れ図に
従って説明する。まず、図14および図15に示したよ
うに、スライダバー210に対して、レール部212と
なる部分222の上に、フォトリソグラフィにより、フ
ォトレジストマスク231を形成する(ステップS20
1)。なお、図14は、スライダバー210中の1個の
スライダとなる部分について示した平面図であり、図1
5は、図14のD−D′線断面を拡大して示す断面図で
ある。
【0011】次に、フォトレジストマスク231を用い
て、例えばイオンミリングにより、ステップ部213と
なる部分223および負圧発生部214となる部分22
4を、例えば1μmエッチングする(ステップS20
2)。
【0012】次に、図16および図17に示したよう
に、フォトレジストマスク231を除去する(ステップ
S203)。なお、図16は、図14と同様の平面図で
あり、図17は、図15と同様の断面図である。
【0013】次に、図18および図19に示したよう
に、レール部212となる部分222およびステップ部
213となる部分223の上にフォトリソグラフィによ
り、新たにフォトレジストマスク232を形成する(ス
テップS204)。なお、図18は、図14と同様の平
面図であり、図19は、図15と同様の断面図である。
次に、このフォトレジストマスク232を用いて、例え
ばイオンミリングにより、負圧発生部214となる部分
224を、例えば2μmエッチングする(ステップS2
05)。
【0014】次に、図20および図21に示したよう
に、フォトレジストマスク232を除去する(ステップ
S206)。これにより、スライダ211が形成され
る。なお、図20は、図14と同様の平面図であり、図
21は、図15と同様の断面図である。
【0015】上述のような従来のスライダの製造方法で
は、互いに浮上面212aに対する深さの異なるステッ
プ部213と負圧発生部214とを形成するために、フ
ォトレジストマスクの形成、エッチング、フォトレジス
トマスクの除去の一連を工程を2回繰り返している。そ
のため、2回目のフォトレジストマスク232を形成す
る際には、特に、レール部212となる部分222と負
圧発生部214となる部分224との境界部分におい
て、フォトレジストマスク232を正確に位置決めする
必要がある。
【0016】しかしながら、実際には、図18および図
19に示したように、2回目のフォトレジストマスク2
32を形成する際に、フォトリソグラフィにおける露光
用マスクの位置合わせの精度不足等に起因して、フォト
レジストマスク232の位置ずれが、例えば0.3〜
0.5μm程度発生する。
【0017】すると、図20および図21に示したよう
に、浮上面212aと負圧発生部214とを結ぶ側面に
段部241が発生してしまう。このような段部241が
発生すると、スライダ211の浮上特性が、設計時とは
異なってしまい、場合によっては、使用時に横方向のぶ
れを生じる等の問題が発生する。
【0018】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、浮上面となる第1の面(例えば図2
1における浮上面212a)と、この第1の面に対して
所定の第1の深さ(例えば図21におけるD1 )の位置
に形成された第2の面(例えば図21におけるステップ
部213の面)と、第1の面に対して第1の深さよりも
大きい所定の第2の深さ(例えば図21におけるD2
の位置に形成された第3の面(例えば図21における負
圧発生部214の面)とを有するスライダを、精度よく
製造できるようにしたスライダの製造方法を提供するこ
とにある。
【0019】本発明の他の目的は、浮上面となる第1の
面と、この第1の面に対して所定の第1の深さの位置に
形成された第2の面と、第1の面に対して第1の深さよ
りも大きい所定の第2の深さの位置に形成された第3の
面とを有するスライダであって、設計時における浮上特
性を発揮できるようにしたスライダを提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のスライダの製造
方法は、浮上面となる第1の面と、この第1の面に対し
て所定の第1の深さの位置に形成された第2の面と、第
1の面に対して第1の深さよりも大きい所定の第2の深
さの位置に形成された第3の面とを有するスライダを製
造する方法であって、スライダとなる素材に対して、第
1の面となる部分の上に、第1のエッチング用マスクを
形成する工程と、第1のエッチング用マスクを用いて、
素材を、第1の深さだけエッチングして、第2の面を形
成する工程と、第1のエッチング用マスクを除去するこ
となく、素材に対して、第3の面となる部分を除き、少
なくとも第2の面となる部分の上に、第2のエッチング
用マスクを形成する工程と、第1のエッチング用マスク
および第2のエッチング用マスクを用いて、素材を、更
に、第2の深さと第1の深さの差だけエッチングして、
第3の面を形成する工程と、素材より、第1のエッチン
グ用マスクおよび第2のエッチング用マスクを除去する
工程とを含むものである。
【0021】また、本発明のスライダの製造方法では、
第1のエッチング用マスクや、第2のエッチング用マス
クは、フォトレジストにより形成されるのが好ましい。
【0022】また、本発明のスライダの製造方法では、
第2の面を形成する工程や、第3の面を形成する工程に
おいて、ドライエッチングを用いるのが好ましい。
【0023】また、本発明のスライダの製造方法では、
第2の面は、例えば、空気流入部に形成され、第3の面
は、例えば、負圧発生部に形成される。また、素材は、
薄膜磁気ヘッド素子を含んでいてもよい。
【0024】本発明のスライダは、浮上面となる第1の
面と、この第1の面に対して所定の第1の深さの位置に
形成された第2の面と、第1の面に対して第1の深さよ
りも大きい所定の第2の深さの位置に形成された第3の
面とを有するスライダであって、第1の面と第3の面と
を結ぶ側面が、段部のない面となっているものである。
【0025】また、本発明のスライダでは、第2の面
は、例えば、空気流入部に形成され、第3の面は、例え
ば、負圧発生部に形成されている。また、本発明のスラ
イダは、薄膜磁気ヘッド素子を含んでいてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0027】始めに、図1の斜視図を参照して、本発明
の一実施の形態に係るスライダの構成について説明す
る。本実施の形態に係るスライダ11は、ステップリー
ディング型の負圧スライダであって、例えば、浮上型磁
気ヘッドに用いられるものである。このスライダ11
は、表面が浮上面1となる2本のレール部12と、空気
流入部(空気流入側の端部近傍)に形成されたステップ
部13と、中央部分から空気流出側にかけて形成された
負圧発生部14とを有している。浮上面1に対して、ス
テップ部13の深さD1 は例えば1μmであり、負圧発
生部14の深さD2は例えば3μmである。
【0028】以下、浮上面を、第1の面とも言う。ステ
ップ部13は、第1の面1に対して第1の深さD1 (例
えば1μm)の位置に形成された第2の面2を有し、負
圧発生部14は、第1の面1に対して第1の深さよりも
大きい第2の深さD2 (例えば3μm)の位置に形成さ
れた第3の面3を有している。
【0029】また、スライダ11は、一方のレール部1
2における空気流出側の端部近傍の位置に、薄膜磁気ヘ
ッド素子15を含んでいる。
【0030】次に、図2ないし図11を参照して、本実
施の形態に係るスライダの製造方法について説明する。
本実施の形態に係るスライダの製造方法では、まず、図
2に示したように、一列に配列された複数の薄膜磁気ヘ
ッド素子を含み浮上面となる面の研磨が終了した後の複
数本のスライダバー10を、以下で説明する工程を行う
ために、治具20に固定する。スライダバー10は、本
発明におけるスライダとなる素材に対応する。スライダ
バー10は、例えばアルティック(Al2 3・Ti
C)によって形成されている。
【0031】以下、その後の工程を、図3の流れ図に従
って説明する。まず、図4および図5に示したように、
スライダバー10に対して、レール部12となる部分2
2の上に、フォトリソグラフィにより、フォトレジスト
マスク31を形成する(ステップS101)。なお、図
4は、スライダバー10中の1個のスライダとなる部分
について示した平面図であり、図5は、図4のA−A′
線断面を拡大して示す断面図である。フォトレジストマ
スク31の厚みは、20μm程度が好ましい。フォトレ
ジストマスク31は、本発明における第1のエッチング
用マスクに対応する。
【0032】フォトレジストマスク31を形成する工程
は、具体的には、例えば以下のようにして行われる。す
なわち、まず、スライダバー10におけるレール部12
となる部分22を含む面の全面に、フォトレジスト層を
形成する。フォトレジスト層を形成する方法としては、
例えば、フォトレジスト材料よりなるドライフィルムを
熱圧着する方法がある。次に、露光用マスクを介してフ
ォトレジスト層を露光し、現像して、所定のパターンの
フォトレジストマスク31を形成する。フォトレジスト
層としては、例えばネガタイプのものを用い、この場合
には、露光用マスクは、レール部12に対応した形状の
開口を有するものとする。
【0033】次に、図6に示したように、フォトレジス
トマスク31を用いて、ステップ部13となる部分23
および負圧発生部14となる部分24を、第1の深さD
1 、すなわち例えば1μmだけエッチングして、ステッ
プ部13となる部分23に、第2の面2を形成する(ス
テップS102)。なお、図6は、図5と同様の断面図
である。エッチングには、微細な形状を精度よく形成で
きる反応性イオンエッチング、イオンミリング等のドラ
イエッチングを用いるのが好ましい。
【0034】次に、図7および図8に示したように、フ
ォトレジストマスク31を除去することなく、スライダ
バー10に対して、負圧発生部14となる部分24を除
き、少なくともステップ部13(第2の面2)となる部
分23の上に、フォトリソグラフィにより、更にフォト
レジストマスク32を形成する(ステップS103)。
なお、図7は、図4と同様の平面図であり、図8は、図
7のB−B′線断面を拡大して示す断面図である。フォ
トレジストマスク32は、フォトレジストマスク31の
一部の上に掛かっても構わない。フォトレジストマスク
32の厚みは、10〜20μm程度が好ましい。フォト
レジストマスク32は、本発明における第2のエッチン
グ用マスクに対応する。フォトレジストマスク32を形
成する工程の具体的な内容は、フォトレジストマスク3
1を形成する工程と同様である。
【0035】次に、図9に示したように、フォトレジス
トマスク31,32を用いて、負圧発生部14となる部
分24を、第2の深さD2 と第1の深さD1 の差、すな
わち例えば2μmだけエッチングして、負圧発生部14
となる部分24に、第3の面3を形成する(ステップS
104)。なお、図9は、図8と同様の断面図である。
エッチングには、微細な形状を精度よく形成できる反応
性イオンエッチング、イオンミリング等のドライエッチ
ングを用いるのが好ましい。
【0036】次に、図10および図11に示したよう
に、スライダバー10を治具20より取り外した後、フ
ォトレジストマスク31,32を除去する(ステップS
105)。なお、図10は、図4と同様の平面図であ
り、図11は、図10のC−C′線断面を拡大して示す
断面図である。これにより、図1に示した形状のスライ
ダ11が多数連結された状態のスライダバー10が得ら
れる。その後、スライダバー10を切断することによ
り、図1に示した形状のスライダ11が得られる。
【0037】このように、本実施の形態に係るスライダ
の製造方法では、フォトレジストマスク31を用いて第
2の面2を形成する1回目のエッチングの後に、フォト
レジストマスク31を除去することなく、スライダバー
10に対して、負圧発生部14となる部分24を除き、
少なくともステップ部13(第2の面2)となる部分2
3の上に、更にフォトレジストマスク32を形成し、フ
ォトレジストマスク31,32を用いて、2回目のエッ
チングを行って、第3の面3を形成するようにしてい
る。そのため、図9に示したように、2回目のエッチン
グの際に、第1の面1と第3の面3との境界部分を規定
するエッチング用マスクは、1回目のエッチングの際の
フォトレジストマスク31となる。すなわち、第1の面
1と第3の面3との境界部分では、1回目のエッチング
と2回目のエッチングで、同じフォトレジストマスク3
1が使用される。言い換えると、第1の面1と第3の面
3との境界部分では、2回目のエッチングは、自己整合
的に行われる。従って、本実施の形態に係るスライダの
製造方法によれば、図11に示したように、第1の面1
と第3の面3とを結ぶ側面40に段部が形成されること
がなく、スライダ11を精度よく製造することができ
る。
【0038】また、本実施の形態に係るスライダの製造
方法によれば、2回目のエッチングの前にフォトレジス
トマスク31を除去するする工程が不要となるため、工
程を少なくすることができる。
【0039】また、上述のようにして製造される本実施
の形態に係るスライダ11では、図11に示したよう
に、第1の面1と第3の面3とを結ぶ側面40が、段部
のない面となる。従って、側面40を段部のない面とし
てスライダ11を設計した場合、本実施の形態に係るス
ライダ11は、設計時における浮上特性を発揮すること
ができる。
【0040】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、例えば、実施の形態では、エッチング用マスクと
して、フォトレジストマスクを用いたが、エッチング用
マスクは、これに限らず、金属マスクでもよい。ただ
し、金属マスクを用いる場合には、金属マスクを形成す
るめたのフォトリソグラフィ工程が増えるため、実施の
形態のようにフォトレジストマスクを用いるのが好まし
い。
【0041】また、本発明において用いるドライエッチ
ングについては、所望の深さに合わせてエッチング時間
や圧力等の諸条件を設定すればよい。なお、エッチング
において使用する気体については、反応性イオンエッチ
ングでは、Ar+CF4 またはAr+BCl3 またはB
Cl3 +Cl2 またはAr等を用いることができ、イオ
ンミリングでは、Ar等を用いることができる。
【0042】また、実施の形態では、スライダとして、
負圧スライダの例を挙げたが、本発明は、負圧を発生さ
せないスライダにも適用することができる。
【0043】また、実施の形態では、スライダとして、
磁気ヘッド用のスライダの例を挙げたが、本発明は、他
の用途のスライダ、例えば光記録方式や光磁気記録方式
による情報の記録または再生を行うためのヘッド(ピッ
クアップ)用のスライダにも適用することが可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし8の
いずれかに記載のスライダの製造方法によれば、浮上面
となる第1の面と、この第1の面に対して所定の第1の
深さの位置に形成された第2の面と、第1の面に対して
第1の深さよりも大きい所定の第2の深さの位置に形成
された第3の面とを有するスライダを製造する場合に、
スライダとなる素材に対して、第1の面となる部分の上
に、第1のエッチング用マスクを形成し、この第1のエ
ッチング用マスクを用いて、素材を、第1の深さだけエ
ッチングして、第2の面を形成し、第1のエッチング用
マスクを除去することなく、素材に対して、第3の面と
なる部分を除き、少なくとも第2の面となる部分の上
に、第2のエッチング用マスクを形成し、第1のエッチ
ング用マスクおよび第2のエッチング用マスクを用い
て、素材を、更に、第2の深さと第1の深さの差だけエ
ッチングして、第3の面を形成し、素材より、第1のエ
ッチング用マスクおよび第2のエッチング用マスクを除
去するようにしたので、2回目のエッチングの際に、第
1の面と第3の面とを結ぶ側面に段部が形成されること
がなく、スライダを精度よく製造することができるとい
う効果を奏する。
【0045】また、請求項2記載のスライダの製造方法
によれば、第1のエッチング用マスクを、フォトレジス
トにより形成するようにしたので、更に、より少ない工
程で、スライダを製造することができるという効果を奏
する。
【0046】また、請求項3記載のスライダの製造方法
によれば、第2のエッチング用マスクを、フォトレジス
トにより形成するようにしたので、更に、より少ない工
程で、スライダを製造することができるという効果を奏
する。
【0047】また、請求項4記載のスライダの製造方法
によれば、第2の面を形成する工程において、ドライエ
ッチングを用いるようにしたので、特に精度よくスライ
ダを製造することができるという効果を奏する。
【0048】また、請求項5記載のスライダの製造方法
によれば、第3の面を形成する工程において、ドライエ
ッチングを用いるようにしたので、特に精度よくスライ
ダを製造することができるという効果を奏する。
【0049】また、請求項9ないし12のいずれかに記
載のスライダによれば、浮上面となる第1の面と、この
第1の面に対して所定の第1の深さの位置に形成された
第2の面と、第1の面に対して第1の深さよりも大きい
所定の第2の深さの位置に形成された第3の面とを有す
るスライダであって、第1の面と第3の面とを結ぶ側面
を、段部のない面となっているので、設計時における浮
上特性を発揮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスライダの斜視図
である。
【図2】本実施の形態におけるスライダの製造過程にお
いてスライダバーを治具に固定した状態を示す側面図で
ある。
【図3】本実施の形態に係るスライダの製造方法を示す
流れ図である。
【図4】本実施の形態におけるスライダの製造過程にお
いてスライダバーにフォトレジストマスクを形成した状
態を示す平面図である。
【図5】図4のA−A′線断面を拡大して示す断面図で
ある。
【図6】本実施の形態におけるスライダの製造過程にお
いて1回目のエッチングを行った状態を示す断面図であ
る。
【図7】図6に示した状態に更にフォトレジストマスク
を形成した状態を示す平面図である。
【図8】図7のB−B′線断面を拡大して示す断面図で
ある。
【図9】本実施の形態におけるスライダの製造過程にお
いて2回目のエッチングを行った状態を示す断面図であ
る。
【図10】本実施の形態におけるスライダの製造過程に
おいてフォトレジストマスクを除去した状態を示す平面
図である。
【図11】図10のC−C′線断面を拡大して示す断面
図である。
【図12】従来のスライダの製造方法の一例を示す流れ
図である。
【図13】従来のスライダの一例を示す平面図である。
【図14】従来のスライダの製造過程において1回目の
エッチングを行った状態を示す平面図である。
【図15】図14のD−D′線断面を拡大して示す断面
図である。
【図16】従来のスライダの製造過程においてフォトレ
ジストマスクを除去した状態を示す平面図である。
【図17】図16と同じ状態を示す断面図である。
【図18】従来のスライダの製造過程において2回目の
フォトレジストマスクを形成した状態を示す平面図であ
る。
【図19】図18と同じ状態を示す断面図である。
【図20】従来のスライダの製造過程において2回目の
エッチングを行った状態を示す平面図である。
【図21】図20と同じ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…第1の面(浮上面)、2…第2の面、3…第3の
面、10…スライダバー、11…スライダ、12…レー
ル部、13…ステップ部、14…負圧発生部、15…薄
膜磁気ヘッド素子、31,32…フォトレジストマス
ク、40…側面。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮上面となる第1の面と、この第1の面
    に対して所定の第1の深さの位置に形成された第2の面
    と、前記第1の面に対して前記第1の深さよりも大きい
    所定の第2の深さの位置に形成された第3の面とを有す
    るスライダを製造する方法であって、 スライダとなる素材に対して、前記第1の面となる部分
    の上に、第1のエッチング用マスクを形成する工程と、 前記第1のエッチング用マスクを用いて、前記素材を、
    前記第1の深さだけエッチングして、前記第2の面を形
    成する工程と、 前記第1のエッチング用マスクを除去することなく、前
    記素材に対して、前記第3の面となる部分を除き、少な
    くとも前記第2の面となる部分の上に、第2のエッチン
    グ用マスクを形成する工程と、 前記第1のエッチング用マスクおよび第2のエッチング
    用マスクを用いて、前記素材を、更に、前記第2の深さ
    と第1の深さの差だけエッチングして、前記第3の面を
    形成する工程と、 前記素材より、前記第1のエッチング用マスクおよび第
    2のエッチング用マスクを除去する工程とを含むことを
    特徴とするスライダの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のエッチング用マスクは、フォ
    トレジストにより形成されることを特徴とする請求項1
    記載のスライダの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のエッチング用マスクは、フォ
    トレジストにより形成されることを特徴とする請求項1
    または2記載のスライダの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の面を形成する工程において、
    ドライエッチングを用いることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のスライダの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の面を形成する工程において、
    ドライエッチングを用いることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載のスライダの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の面は、空気流入部に形成され
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    のスライダの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第3の面は、負圧発生部に形成され
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    のスライダの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記素材が、薄膜磁気ヘッド素子を含ん
    でいることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに
    記載のスライダの製造方法。
  9. 【請求項9】 浮上面となる第1の面と、この第1の面
    に対して所定の第1の深さの位置に形成された第2の面
    と、前記第1の面に対して前記第1の深さよりも大きい
    所定の第2の深さの位置に形成された第3の面とを有す
    るスライダであって、 前記第1の面と前記第3の面とを結ぶ側面が、段部のな
    い面となっていることを特徴とするスライダ。
  10. 【請求項10】 前記第2の面が、空気流入部に形成さ
    れていることを特徴とする請求項9記載のスライダ。
  11. 【請求項11】 前記第3の面が、負圧発生部に形成さ
    れていることを特徴とする請求項9または10記載のス
    ライダ。
  12. 【請求項12】 薄膜磁気ヘッド素子を含んでいること
    を特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載のス
    ライダ。
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