JPH1128330A - 除湿方法および除湿装置 - Google Patents
除湿方法および除湿装置Info
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- JPH1128330A JPH1128330A JP9188714A JP18871497A JPH1128330A JP H1128330 A JPH1128330 A JP H1128330A JP 9188714 A JP9188714 A JP 9188714A JP 18871497 A JP18871497 A JP 18871497A JP H1128330 A JPH1128330 A JP H1128330A
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Abstract
コスト及びランニングコストの両方とも非常に高く、ま
た、大容量の用途には、冷却式ならびに吸収式(乾式)
の二方式が採用されているが、除湿性能やコストなどの
面で難がある。 【解決手段】 湿った空気が供給される送風路1内に、
正または負に帯電させた帯電材2を置き、この帯電体の
付近を通過する送風空気W1の一部W2を送風路1外に
吸引して、送風路1の出口1eより低湿度の空気W3を
送り出す。
Description
るための除湿方法および除湿装置に関する。
式としては、図10の表に示すような種々の方式があ
る。
は、図10に示すように、それぞれ長所,短所があり、
適用する対象によって使い分けられているのが現状であ
るが、いずれもイニシャルコスト及びランニングコスト
の両方とも非常に高くなる。また、大容量の用途には、
冷却式ならびに吸収式(乾式)の二方式が採用されてい
るが、除湿性能やコストなどの面で難がある。
除湿方法は、湿った空気が供給される送風路(1)内
に、正または負に帯電させた帯電材(2)を置き、この
帯電体の付近を通過する送風空気(W1)の一部(W
2)を前記送風路外に吸引して、前記送風路の出口(1
e)より低湿度の空気(W3)を送り出すようにしたも
のである。また、本発明の請求項2に係る除湿装置は、
湿った空気が供給される送風路(1)内に、正または負
に帯電された帯電材(2,2A)を設け、この帯電体の
付近を通過する送風空気の一部を前記送風路外に吸引す
る吸引手段(吸気ダクト3及び吸引ファン)を設けて成
るものである。さらに、本発明の請求項3に係る除湿装
置は、湿った空気が供給される送風路内に、表面に吸水
材(4,4A)が設けられて成る正または負に帯電され
た帯電材を設けて成るものである。さらに、本発明の請
求項4に係る除湿装置では、請求項3における送風路が
複数形成されて成る送風ダクト(1B)を備え、前記帯
電材(帯電構成体5,5A)は、前記各送風路(送風路
1a,1a・・・)にそれぞれ脱着自在に取り付けられ
て成るものである。
び除湿装置の実施の形態を図に基づいて説明する。本発
明による除湿方法は、水(水蒸気)の特徴的な分子構造
によって発生する双極子モーメントの性質に着目してい
る。図2に示すように、水分子H2 Oは、水素原子2つ
と酸素原子1つから構成されているが、酸素原子Oの電
気陰性度が高いことにより、電子の軌道が酸素原子O側
へずれ込んだ構造となっており、水素原子Hと酸素原子
Oの中心を結ぶ角度は約104.5°となっている。そ
の結果、水分子全体では電気的に中性であるのにもかか
わらず、正電荷+と負電荷−の重心がずれることにより
双極子モーメントが発生し、あたかも水分子が電荷を帯
びているかのような性質を示すという特徴がある。
図1,図3に基づいて説明する。本発明の除湿方法で
は、例えば図1に示すように、湿った空気W1が供給さ
れる送風路1内に、正または負に帯電させた帯電材2を
置き、この帯電材2の付近を通過する送風空気の一部を
送風路1外に吸引して、送風路の出口1eより低湿度の
空気W3を供給するようにしたものである。つまり、図
3に示すように、帯電材2の付近を通過する湿り空気中
の水分子xの双極子モーメントによる電荷と帯電体2の
電荷との間に働く静電力により水分子xが帯電材2の近
くに集まる。この帯電材2の近くに集まる水分子xを多
く含む高湿度の空気W2を、吸気路を介して吸引ファン
などで送風路1外に吸引して、高湿度の空気W2を排除
することにより、送風路1の出口1eより低湿度の空気
W3を送り出すようにする。本発明の除湿方法によれ
ば、帯電材2に帯電された電荷と水分子xの双極子モー
メントによる電荷との間に働く静電力の作用及び吸引に
より、送風路1に供給される湿り空気W1のうちの高湿
度の空気W2が除かれ、送風路1の出口1eより低湿度
の空気W3が送り出される。
発明による除湿装置の実施の形態1を、図1,3に基づ
いて説明する。図1,3は、本発明の除湿装置の実施の
形態1を示し、各図において、1は矩形筒状の送風ダク
ト1Aにより形成された送風路である。2は送風路1内
に配置された平板状な帯電材であり、4枚の平板状帯電
材が送風ダクト1Aの内壁1uに取り付けられて全体と
して矩形筒を構成している。3は吸気路を構成する矩形
筒状の吸気ダクトであり、一端側吸入口3aが送風ダク
ト1Aの外壁側から差し込まれ帯電材2を介して送風路
1内に臨むよう取り付けられている。この吸気ダクト3
と図示しない吸引ファンとにより、帯電体2の付近を通
過する送風空気の一部を送風路1外に吸引する吸引手段
を構成している。
せたものである。一般に、正に帯電しやすい材料と、負
に帯電しやすい材料があることが知られているが、要
は、正または負のいずれかに、コンデンサの充電の原
理で電荷を与える,機械的摩擦によって電荷を与える
などの方法により、帯電させたものを用いればよい。ま
た、帯電材2の電気量(電荷の量)は大きいほど好まし
い。
電材を用いた場合の作用を、図3の模式図に基づいて説
明する。送風路1内に湿り空気W1が供給されると、帯
電材2の付近を通過する湿り空気W1中の水分子xの双
極子モーメントによる電荷−と帯電体2の電荷+との間
に働く静電力により水分子xが帯電材2の近くに集ま
る。この帯電材2の近くに集まる水分子xを多く含む高
湿度の空気W2を、図1に示すように、吸気ダクト3を
介して吸引ファンで送風路1外に吸引することにより、
高湿度の空気W2(=W1−W3)が排除され、送風路
1の出口1eには残りの低湿度の空気W3が送り出され
る。
を、図4,5に基づいて説明する。前述した実施の形態
1では、帯電材として平板状のものを用いたが、図4,
5に示すように、リング状に形成された帯電材2Aを用
いても同様な効果が得られる。尚、帯電材2A以外の構
成は実施の形態1と同じであるので同じ符号を付し説明
は省略する。また、帯電材2Aとしての機能自体は上述
の帯電材2と同様なため作用効果も実施の形態1と同様
である。但し、図4では、帯電材2Aを1つだけ設けた
ものを示しているが、帯電材2Aを複数個設ければ除湿
効果が向上する。
を、図6〜8に基づいて説明する。上記実施の形態1,
2では、吸引手段を用いたが、図7に示すように、円筒
状に形成された帯電材2Bの筒内表面に、円筒状に形成
された吸水材4を設けて成る帯電構成材5を用いてもよ
い。すなわち、本実施の形態3による除湿装置は、図6
に示すように、複数の細円筒状の送風路1a,1a・・
・が形成されて成る送風ダクト1Bを備え、各送風路1
a,1a・・・内に、前記帯電構成材5を嵌入して成る
ものである。本実施の形態3によれば、送風ダクト1B
の各送風路1a,1a・・・内に湿り空気W1が供給さ
れると、湿り空気W1中の水分子xの双極子モーメント
による電荷−と帯電体2Bの電荷+との間に働く静電力
により水分子xが吸水材4に効率よく吸収され、各送風
路1a,1a・・・の出口より低湿度の空気W3を送り
出すことができる。また、帯電構成材としては、図8に
示すような帯電構成材5Aを用いてもよい。この帯電構
成材5Aは、円筒状に形成された帯電材2Cの筒外表面
に、円筒状に形成された吸水材4Aを設けて成るもので
ある。尚、この場合、帯電材2Cには複数の貫通孔2s
が設けられており、この貫通孔2sを介して水分子xが
吸水材4Aに吸収され、図7に示した帯電構成材5を用
いた場合と同様な作用効果が得られる。尚、図7,図8
の帯電構成材5,5Aは、送風ダクト1Bに形成された
各送風路1a,1a・・・に対して脱着可能となってい
る。従って、定期的に、吸水材4,4Aを取り替えるこ
とにより、除湿効果を維持できる。
得たい場合すべてに適用できる。例えば、一例として、
特開平8−112812号公報に開示されている図9に
示すような骨材気化冷却装置に必要な低湿度空気Wを供
給する際の低湿度空気供給装置として使用できる。図9
に示した骨材気化冷却装置11は、生コンクリートの練
り上がり温度を下げることにより、硬化後のコンクリー
トの温度ひび割れの発生を抑制するためのプレクーリン
グ工法として用いられる装置である。この装置11は、
骨材表面の水分を積極的に気化させ、その気化熱を利用
して骨材を冷却するものである。装置11は、砂などの
骨材Cを、ホッパ11aに貯めた後に、複数の骨材分散
装置11bを介して落下させるとともに、下方の低湿度
空気供給装置12から低湿度空気Wを供給する。この低
湿度空気Wと落下骨材Cが向かい合って接触し、低湿度
空気Wは、骨材Cを冷却した後、排気口11c,11c
より排気される。そして、冷却された骨材C1は搬送装
置13によって図示しないバッチャプラントへ搬送さ
れ、コンクリートの製造が行われる。尚、この装置11
では、供給する空気が低湿度なほど骨材Cを低温に冷却
することができる。従って、本発明の除湿装置は、この
装置11の低湿度空気供給装置12に適するものとな
る。
れば、イニシャルコスト及びランニングコストが小さ
く、除湿性能も優れ、低湿度空気の大量供給を行うこと
ができる。
の形態1の構成を説明するための斜視図である。
図である。
の形態1の作用効果を説明するための図である。
を示す斜視図である。
効果を説明するための図である。
を示す斜視図である。
帯電構成材の一例を示す断面図である。
帯電構成材の他の例を示す断面図である。
めの図である。
A,2B,2C 帯電材、3 吸気ダクト(吸引手
段)、4,4A 吸水材、5,5A 帯電構成材。
Claims (4)
- 【請求項1】 湿った空気が供給される送風路内に、正
または負に帯電させた帯電材を置き、この帯電体の付近
を通過する送風空気の一部を前記送風路外に吸引して、
前記送風路の出口より低湿度の空気を送り出すようにし
たことを特徴とする除湿方法。 - 【請求項2】 湿った空気が供給される送風路内に、正
または負に帯電された帯電材を設け、この帯電体の付近
を通過する送風空気の一部を前記送風路外に吸引する吸
引手段を設けて成ることを特徴とする除湿装置。 - 【請求項3】 湿った空気が供給される送風路内に、表
面に吸水材が設けられて成る正または負に帯電された帯
電材を設けて成ることを特徴とする除湿装置。 - 【請求項4】 前記送風路が複数形成されて成る送風ダ
クトを備え、前記帯電材は、前記各送風路にそれぞれ脱
着自在に取り付けられて成ることを特徴とする請求項3
に記載の除湿装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18871497A JP3820510B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 除湿方法および除湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18871497A JP3820510B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 除湿方法および除湿装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128330A true JPH1128330A (ja) | 1999-02-02 |
JP3820510B2 JP3820510B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=16228512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18871497A Expired - Fee Related JP3820510B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 除湿方法および除湿装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104624023A (zh) * | 2013-11-06 | 2015-05-20 | 松下知识产权经营株式会社 | 溶剂分离方法以及装置 |
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-
1997
- 1997-07-14 JP JP18871497A patent/JP3820510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10376831B2 (en) | 2016-06-02 | 2019-08-13 | Panasonic Corporation | Solvent separation method and solvent separation apparatus |
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