JPH11282195A - 正帯電性現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

正帯電性現像剤及び画像形成方法

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JPH11282195A
JPH11282195A JP8345598A JP8345598A JPH11282195A JP H11282195 A JPH11282195 A JP H11282195A JP 8345598 A JP8345598 A JP 8345598A JP 8345598 A JP8345598 A JP 8345598A JP H11282195 A JPH11282195 A JP H11282195A
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JP
Japan
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resin
toner
developer
coated carrier
fine particles
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JP8345598A
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English (en)
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Yoshiyasu Matsumoto
好康 松本
Kishiomi Tamura
希志臣 田村
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電性に優れていて安定した帯電量を確保す
ることができ、かぶりがなく、高濃度で鮮明な画像が得
られる正帯電性現像剤及び該現像剤を用いた画像形成方
法の提供。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂と着色剤とからなる
トナーと、磁性体粒子を樹脂で被覆してなり、該被覆樹
脂中に微粒子を含有する樹脂被覆キャリアとを有する正
帯電性現像剤において、該トナーに含まれる着色剤のp
Hが7を越え、該樹脂被覆キャリアの被覆樹脂中に含有
される微粒子のpHが7以下であることを特徴とする正
帯電性現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトナーと樹脂被覆キ
ャリアからなる正帯電性現像剤及びそれを用いた画像形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来トナーと樹脂被覆キャリアからなる
2成分現像剤については、現像剤の良好な帯電性を確保
する方法として、公知の様々な技術が知られている。上
記現像剤の帯電性の制御は、トナーと樹脂被覆キャリア
とを混合、攪拌することでおきる摩擦帯電を利用してお
り、所望の帯電量に応じて現像剤の構成が選択されてい
る。例えば、トナーに荷電制御剤を添加する方法がある
が、その場合荷電制御剤の添加量に応じて現像剤の帯電
量を制御できるが、一般に荷電制御剤は画像形成の過程
で変質し易く、かつ高価でコスト高を招くという問題が
ある。また、トナーの樹脂組成により帯電性の制御を行
う方法もあるが、使用樹脂の粘弾性、耐熱性その他の物
性にも影響を与えることが多く、帯電性と定着性の両立
が困難であるという問題がある。同様に樹脂被覆キャリ
アの被覆樹脂の組成により帯電性の制御を行うことがで
きるが、キャリアの体積抵抗、耐摩耗性等の物性に影響
を与え、耐久性に悪影響を及ぼすことが多いなどの問題
がある。ところで、例えば特開昭58−129436号
公報には、トナー中に多量の酸性カーボンブラックを含
有せしめると共に、トナーのバインダー樹脂及び樹脂被
覆キャリアの被覆樹脂の両方にスチレン樹脂を用いるこ
とにより上記トナー中の多量の酸性カーボンブラックに
基づく過度の負帯電性が制御され、高濃度の画像形成が
可能とされた負帯電性の現像剤が提案されている。
【0003】また、例えば特開平9−134037号公
報には、ポリオレフィン樹脂被覆キャリアの被覆樹脂中
にpH5.5〜9.5のカーボンブラックを含有せしめ
た現像剤が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−134037号公報に記載の技術はオレフィン
樹脂被覆キャリアの体積固有抵抗の制御が目的であり、
帯電性を目的としたものではない。
【0005】本発明者等は正帯電性の現像剤の開発を目
的として鋭意検討の結果、現像剤の優れた正帯電性を確
保するためには、トナー及び樹脂被覆キャリアの両方に
着目して制御する方法、特にはトナー中の着色剤及び樹
脂被覆キャリア中の微粒子の両方のpHに着目して制御
する方法が、現像剤に安定した正帯電性を付与するうえ
で極めて有効であることに気付き、本発明を完成したの
である。
【0006】本発明は上記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは帯電安定性に優れてい
て安定した帯電量を確保することができ、かぶりがな
く、高濃度で鮮明な画像が得られる正帯電性現像剤及び
該現像剤を用いた画像形成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記構成に
より達成される。
【0008】1.少なくとも結着樹脂と着色剤とからな
るトナーと、磁性体粒子を樹脂で被覆してなり、該被覆
樹脂中に微粒子を含有する樹脂被覆キャリアとを有する
正帯電性現像剤において、該トナーに含まれる着色剤の
pHが7を越え、該樹脂被覆キャリアの被覆樹脂中に含
有される微粒子のpHが7以下であることを特徴とする
正帯電性現像剤。
【0009】2.前記樹脂被覆キャリアの被覆樹脂中に
含有される微粒子がカーボンブラックであり、前記トナ
ーに含有される着色剤がカーボンブラックであることを
特徴とする前記1に記載の正帯電性現像剤。
【0010】3.前記1又は2に記載の正帯電性現像剤
を用いたことを特徴とする画像形成方法。
【0011】以下、本発明の正帯電性現像剤について詳
細に説明する。なお、本発明でいう正帯電性現像剤(以
後、現像剤ともいう)とは、トナーが正に帯電し、樹脂
被覆キャリアが負に帯電する現像剤であり、現像剤に正
の帯電を付与するとは樹脂被覆キャリアとの摩擦により
トナーに正の帯電を付与することである。
【0012】本発明は、トナーとしてpHが調整された
着色剤を含有するトナー及びキャリアとして被覆樹脂中
にpHが調整された微粒子を含有する樹脂被覆キャリア
から構成された現像剤及び該現像剤を用いた画像形成方
法に特徴がある。
【0013】〈トナーに含有される着色剤〉本発明に使
用されるトナーに添加される着色剤は、そのpHが7を
越えることを必須の用件としている。上記トナーに添加
される着色剤のpH値が7以下の場合は後述するキャリ
アとの関係で現像剤に安定した正帯電性を付与すること
ができない。
【0014】上記トナーに添加される着色剤としては特
に限定されず、従来公知の種々の着色剤を適用すること
ができ、例えばカーボンブラック、アニリンブルー、カ
ルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブル
ー、デュポンオイルレッド、キノリンエロー、メチレン
ブルークロライド、フタロシアニンブルー、マラカイト
グリーンオクサレート、ローズベンガル等を使用するこ
とができる。
【0015】なお、本発明では特に白黒画像の形成用の
カーボンブラックが重要であり、該カーボンブラックの
具体例としては、例えばファーネスブラック、ランプブ
ラック、サーマルブラック、チャンネルブラック等を挙
げることができ、その窒素吸着法によるBET比表面積
の値は5〜700m2/gの範囲とするのが好ましい。
【0016】また、上記トナーに添加される着色剤の量
は、後述するキャリアとの関係で現像剤に安定した正の
帯電性を付与するためトナーに対して1〜10重量%の
範囲とするのが好ましい。
【0017】なお、上記トナーに添加される着色剤のp
Hは以下のようにして測定される。即ち、適量の着色剤
をビーカーに測り取り、着色剤1gにつき10mlの割
合で水を加え、15分間煮沸する。着色剤を濡れ易くす
るためにエチルアルコールを数滴加えても良い。煮沸
後、室温にまで冷却し、傾斜法又は遠心分離法により上
澄み液を除去して泥状物を残す。この泥状物中にガラス
電極を入れ、pHを測定する。測定上、注意する点とし
ては、電極の挿入位置により測定値がばらつくことがあ
るため、ビーカーを動かして電極面と泥状面とを充分に
接触させ、pHが一定になったところで測定値を読むよ
うにする。
【0018】〈トナーの構成〉本発明に使用されるトナ
ーは、少なくともpHが7を越える上記着色剤を含有
し、後述する樹脂被覆キャリアとの摩擦により安定した
正帯電性を示すトナーであり、通常後述する結着樹脂が
含有され、更に必要に応じてその他の添加剤を含有して
もよい。
【0019】なお、上記トナーの重量平均粒径は好まし
くは1〜20μm、更に好ましくは4〜15μmであ
る。なお、本発明に使用するトナーの重量平均粒径は、
レーザ回折式粒度分布測定装置「HELOS」(SYM
PATEC社(株)社製)を使用して求めることができ
る。
【0020】上記トナーを構成する結着樹脂としては特
に限定されず、従来公知の種々の樹脂が用いられる。例
えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/ア
クリル系共重合樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられ
る。
【0021】その他、必要に応じて上記トナーに使用で
きる添加剤としては、荷電制御剤、ポリオレフィンワッ
クス、天然ワックスなどの離型剤、流動化剤、磁性粉、
これら添加剤の分散助剤などが挙げられ、公知の材料を
使用することができる。
【0022】また、上記トナーの製造方法も特に限定さ
れず、公知の方法を用いることができる。具体的には、
構成される材料を混合し、溶融混練した後、冷却工程を
経て、粉砕、分級を行ってトナーを得る粉砕法や、乳化
重合又は懸濁重合を行ってトナーを得る重合法等を使用
することができる。
【0023】また、上記トナーに必要に応じて添加され
る流動化剤として、トナー表面に無機微粒子又は有機微
粒子を添加してもよい。無機微粒子としてはシリカ、チ
タニア、アルミナなどの無機酸化物粒子が好ましい。ま
た更に、これら無機微粒子は、シランカップリング剤や
チタンカップリング剤などによって疎水化処理してもよ
い。
【0024】〈樹脂被覆キャリアに含有される微粒子〉
後述する樹脂被覆キャリアの被覆樹脂層中に含有される
微粒子は、そのpHが7以下であることを必須の用件と
している。上記樹脂被覆キャリアの被覆樹脂層中に含有
される微粒子のpH値が7を越えると前記したトナーと
の関係で現像剤に安定した正の帯電性を付与することが
できない。
【0025】上記樹脂被覆キャリアの被覆樹脂層中に含
有される微粒子としては、該被覆樹脂層に複合化できる
材料であれば如何なる微粒子でも適用できるが、好適に
使用することができるものとしては、pHが7以下に加
工された例えば珪素、チタン、アルミニウム等の酸化
物、窒化物、ホウ化物等の無機微粒子、シリコーン樹
脂、スチレン/アクリル共重合体樹脂、メラミン樹脂、
ビニール系樹脂等の樹脂微粒子、カーボンブラックが好
適に用いられる。本発明では特にカーボンブラックが重
要であり、該カーボンブラックの具体例としては、例え
ばpHが7以下に加工されたファーネスブラック、ラン
プブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック等
を挙げることができ、その窒素吸着法によるBET比表
面積の値は5〜700m2/gの範囲とするのが好まし
い。
【0026】〈樹脂被覆キャリアの構成〉本発明に使用
される樹脂被覆キャリアは、少なくともpHが7以下の
上記微粒子を含有し、前記したトナーとの摩擦により現
像剤に安定した正帯電性を付与することができるキャリ
アであり、通常後述する強磁性を示す芯材の表面に結着
樹脂を被覆して形成される。
【0027】なお、上記キャリアの重量平均粒径は好ま
しくは10〜100μm、更に好ましくは20〜80μ
mである。なお、本発明に使用する樹脂被覆キャリアの
重量平均粒径は、トナーの重量平均粒径の場合と同様に
レーザ回折式粒度分布測定装置「HELOS」を使用し
て求めることができる。
【0028】上記樹脂被覆キャリアの芯材としては、公
知のものを適用することができる。よく用いられる例と
しては、酸化した、又は酸化されていない鉄粉や、フェ
ライト、マグネタイト等の強磁性を示す金属酸化物が好
適に用いられる。
【0029】また、上記樹脂被覆キャリアの被覆樹脂層
を構成する結着樹脂としては特に限定されず、従来公知
の種々の樹脂が用いられる。例えば、スチレン系樹脂、
アクリル系樹脂、スチレン/アクリル系共重合樹脂、シ
リコーン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられ
る。
【0030】また、上記キャリアの樹脂被覆方法として
は、公知の方法を適用することができる。例えば、スプ
レー塗布方法、浸漬法、表面重合被覆法、熱溶融法等が
挙げられるが、熱溶融法が好適に用いられる。
【0031】また、上記樹脂被覆キャリアの被覆樹脂層
中に含有される微粒子のpHは、前記本発明に使用され
るトナー中の着色剤のpHの測定方法と同様にして測定
される。
【0032】本発明に使用される上記樹脂被覆キャリア
の被覆樹脂層中への微粒子の添加量は、被覆樹脂に対し
て好ましくは5〜50重量%、より好ましくは7〜35
重量%の範囲である。上記微粒子の含有量が5重量%未
満の場合は、前記トナーとの関係で本発明の現像剤の安
定した正の帯電性が得られなくなる。また、50重量%
を越えると、被覆樹脂層中への微粒子の均一な分散が困
難となり、該微粒子の遊離などの問題を生じる場合があ
り好ましくない。
【0033】なお、本発明の樹脂被覆キャリアの被覆樹
脂層中に添加する微粒子の添加方法は特に限定されるも
のではなく、樹脂被覆方法に応じて適切な方法を選択す
ればよい。例えば、溶融被覆方法の場合は、被覆樹脂の
溶液に微粒子を分散混合する、機械的な固定化方法の場
合は、被覆樹脂の粉末と添加する微粒子とを混合してお
く、重合被覆法の場合は、重合反応時に重合槽内に微粒
子を添加しておく、等の方法を用いることができる。ま
た、キャリアへの樹脂被覆加工後に、微粒子をキャリア
の被覆樹脂層中に機械的に打ち込む方法も使用できる。
【0034】ここで、キャリアの樹脂被覆量は、キャリ
ア全体に対し1.0〜10.0重量%の範囲であること
が好ましい。
【0035】〈現像剤の構成〉現像剤とするため、前記
pHが7を越える着色剤を含有するトナーと被覆樹脂中
に前記pHが7以下の微粒子を含有する樹脂被覆キャリ
アとを混合することにより安定した正の帯電性を有する
現像剤が得られる。この場合、トナーは現像剤全体に対
し2〜10重量%の割合で混合して使用するのが好まし
く、また、トナーと樹脂被覆キャリアを混合する混合機
には公知の混合機、例えばヘンシェルミキサー、Wコー
ン混合機等を使用することができる。
【0036】〈本発明の現像剤を用いた画像形成方法〉
図1は上記本発明の現像剤を用いた画像形成方法の1例
を説明する画像形成装置の要部断面図であり、7はドラ
ム状感光体(単に感光体ともいう)、有機光導電体を用
いた有機感光体、又は無機光導電体(CdS、ZnO3
等)を用いた無機感光体が用いられ、好ましくは無害
で、加工性に優れていて、選択の自由度が大きい有機光
導電体を用いた有機感光体が好ましく用いられる。
【0037】図1において帯電器1により感光体7の表
面に例えば負の一様な帯電が付与され、次いで露光光学
系2により像露光が行なわれて静電潜像が形成される。
次いで該静電潜像は現像器3内に収容された本発明の正
帯電性の現像剤により現像されてトナー像が形成され
る。このトナー像は転写器5により転写紙Pに静電転写
され、熱ローラー定着器9により加熱定着されて定着画
像が形成される。
【0038】他方、転写器5を通過した感光体7はクリ
ーニング器8により残留トナーがクリーニングされて次
の画像形成に備えられる。なお、4は原稿台、6は分離
器、10はトナー補給用ホッパである。
【0039】ここで、本発明の現像剤はトナー中の着色
剤のpHが7を越え、かつ樹脂被覆キャリアの樹脂被覆
層に含有される微粒子のpHが7以下の現像剤であり、
該現像剤が安定した正帯電特性を有し、正帯電性トナー
リサイクルシステムの画像形成装置にも利用することが
できる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の態様はこれにより限定されるものではな
い。
【0041】〈カーボンブラック(1)(pH=2.
5)の製造例〉市販のカーボンブラックを使用した。該
市販のカーボンブラックの製造方法としては、天然ガス
の炎をチャンネル鋼と呼ばれる金属表面に衝突させ、該
原料天然ガスを急激に冷やすことでカーボンブラックを
該金属表面に析出させて製造する。この際、上記チャン
ネル鋼を炎に対して垂直方向に一定速度で移動させ、さ
らに冷却した後、スクレーパでかき取り、粉砕、分級し
て目的のカーボンブラックを得る。
【0042】〈カーボンブラック(2)の製造例〉上記
pH=2.5のカーボンブラック(1)を白金坩堝に入
れ、電気炉の中で950℃で、7分間加熱した後取り出
し、デシケーター中で放冷して、カーボンブラック
(2)(pH=8.3)を得た。
【0043】〈カーボンブラック(3)〜(6)の製造
例〉上記カーボンブラック(2)の場合の電気炉の温度
及び加熱時間を制御してカーボンブラック(3)(pH
=4.0)、カーボンブラック(4)(pH=6.
5)、カーボンブラック(5)(pH=7.2)、カー
ボンブラック(6)(pH=10.0)を得た。
【0044】〈樹脂被覆キャリア用チタニア(pH=
2.4)の製造例〉火炎加水分解法により製造され、具
体的には無水塩化チタニウムを酸素雰囲気中で燃焼さ
せ、燃焼温度、燃焼時間を制御しながら火炎中で加水分
解することで得られる。
【0045】〈トナー1の製造例〉ポリエステル樹脂1
00重量部に対し、離型剤としてカルナウバワックスを
2重量部、WaxCを2重量部、着色剤として上記pH
=8.3のカーボンブラック(2)を7.5重量部を混
合し、2軸混練機にて溶融混練した。その後、冷却工程
を経て、微粉砕、風力分級を行い、重量平均粒径が8.
5μmの着色粒子を得た。さらにその後、流動化剤とし
て着色粒子に対して疎水性シリカ微粒子(R805:ア
エロジル)を0.6重量部、チタニア微粒子(T80
5:アエロジル)を0.75重量部外添混合し、トナー
1を得た。
【0046】〈トナー2〜4の製造例〉トナー1の製造
例において、pH=8.3のカーボンブラック(2)に
代えてpH=7.2のカーボンブラック(5)、pH=
10.0のカーボンブラック(6)、pH=2.5のカ
ーボンブラック(1)を、この順に用いた他はトナー1
の製造例の場合と同様にしてトナー2、トナー3、トナ
ー4を得た。
【0047】〈樹脂被覆キャリア1の製造例〉磁性体粒
子(体積平均粒径60μmのマグネタイト粒子)100
部に、粉砕した体積平均粒径6μmのポリエチレン粒子
を4部、微粒子として下記製造例で得られたカーボンブ
ラック(1)(pH=2.5)を0.5部配合し、加熱
可能なジャケットを有する造粒装置に入れ、常温で5分
間混合した。次に、120℃の熱媒をジャケットに循環
しながら40分間混合した。次ぎに20℃の冷媒をジャ
ケットに循環させ20分間混合した後、取り出して、1
25μmの篩いで篩い分けを行って本発明に使用する樹
脂被覆キャリア1を得た。
【0048】〈樹脂被覆キャリア2の製造例〉樹脂被覆
キャリア1の製造例において、カーボンブラック(1)
(pH=2.5)の配合量を1.0部にした他は樹脂被
覆キャリア1の製造例と同様にして樹脂被覆キャリア2
を得た。
【0049】〈樹脂被覆キャリア3の製造例〉樹脂被覆
キャリア1の製造例において、カーボンブラック(1)
(pH=2.5)に代えて樹脂被覆キャリア用チタニア
(pH=2.4)を用いた他は樹脂被覆キャリア1の製
造例の場合と同様にして樹脂被覆キャリア3を得た。
【0050】〈樹脂被覆キャリア4〜6の製造例〉樹脂
被覆キャリア1の製造例において、カーボンブラック
(1)(pH=2.5)に代えてカーボンブラック
(3)(pH=4.0)、カーボンブラック(4)(p
H=6.5)、カーボンブラック(2)(pH=8.
3)を用いた他は樹脂被覆キャリア1の製造例の場合と
同様にして樹脂被覆キャリア4、樹脂被覆キャリア5、
樹脂被覆キャリア6を得た。
【0051】〈実施例1の現像剤の製造例〉上記トナー
1の26gと樹脂被覆キャリア1の500gを混合して
実施例1の現像剤を得た。
【0052】〈実施例2〜7の現像剤の製造例〉実施例
1の現像剤の製造例において、樹脂被覆キャリア1〜5
とトナー1〜3とを表1の如く組み合わせた他は実施例
1の現像剤の製造例の場合と同様にして実施例2〜7の
現像剤を得た。
【0053】〈比較例1、2の現像剤の製造例〉実施例
1の現像剤の製造例において、樹脂被覆キャリア6、1
とトナー1、4とを表1の如く組み合わせた他は実施例
1の現像剤の製造例の場合と同様にして比較例1、2の
現像剤を得た。
【0054】〈評価テスト1〉 《摩擦帯電量の測定》上記で作製した6種類の樹脂被覆
キャリアのそれぞれ100部と4種類のトナーのそれぞ
れ5部とを表1の如く組み合わせ混合して9種類のサン
プルを得、該サンプルをそれぞれ20ccのサンプル瓶
に入れ、20℃、相対湿度50%に12時間放置した
後、振とう機「YS−LD」((株)ヤヨイ社製)に
て、200ストローク/分、振れ角45°、振とう時間
20分の条件で振とうし、ブローオフ帯電量測定器にて
帯電量(トナー)を下記のブローオフ測定条件で測定
し、その結果を表1に示した。
【0055】〈ブローオフ測定条件〉 ブローガス:窒素ガス ブロー圧 :0.25kgf/cm2 ブロー時間:4sec 現像剤中のトナーをキャリアから分離する分離メッシ
ュ:400mesh サンプル量:1g ところで、本発明の現像剤に用いられる着色剤及び微粒
子のpHの測定に関しては、既に前述した通りである
が、上記実施例、比較例に用いられたカーボンブラック
(1)〜(6)及びチタニアのpHの測定については、
具体的に以下の方法で測定された。
【0056】〈カーボンブラック(1)〜(6)及びチ
タニアのpHの具体的測定法〉サンプル5gをビーカー
にとり、50gの蒸留水を加え、時計皿で覆い、15分
間煮沸した。煮沸後室温まで冷却し遠心分離法により上
澄み液を除去して、泥状物を残し、この中にガラス電極
pH計の電極をいれ、JIS Z 8802によりpH
を測定した。
【0057】〈評価テスト2(実写)〉上記実施例1〜
7及び比較例1、2で得られた9種類の現像剤を用い、
該9種類の現像剤をデジタル複写機Konica705
0に順次装填して、通常環境下で画像を出力して画像濃
度及びかぶり濃度を測定し、それらの結果を下記評価基
準により評価し、表1に示した。
【0058】〈評価基準〉 《画像濃度》原稿濃度が1.38のベタ部の複写画像に
対する相対濃度をマクベス濃度計により測定し、画像濃
度とした。
【0059】《かぶり濃度》原稿濃度が0.00の白地
部の複写画像に対する相対濃度をマクベス濃度計により
測定し、かぶり濃度とした。
【0060】
【表1】
【0061】表1より実施例1〜7の現像剤及びその画
像形成方法では、該現像剤の正の帯電性が優れていて、
画像形成時、高濃度でかぶりがなく、鮮明な画像が得ら
れるが、比較例1及び2の現像剤及びその画像形成方法
では、該現像剤の正の帯電性が悪く、画像形成時、画像
濃度不足、又はかぶり発生が大であり、良質の画像が得
られないことが解る。
【0062】
【発明の効果】実施例で実証されたように本発明の現像
剤及びその画像形成方法によれば、該現像剤の正帯電性
が優れていて安定した帯電量を確保することができ、画
像形成時、高濃度で鮮明な画像が得られる等の優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 帯電器 2 露光光学系 3 現像器 4 原稿台 5 転写器 6 分離器 7 感光体 8 クリーニング器 9 熱ローラー定着器 10 トナー補給用ホッパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と着色剤とからなる
    トナーと、磁性体粒子を樹脂で被覆してなり、該被覆樹
    脂中に微粒子を含有する樹脂被覆キャリアとを有する正
    帯電性現像剤において、該トナーに含まれる着色剤のp
    Hが7を越え、該樹脂被覆キャリアの被覆樹脂中に含有
    される微粒子のpHが7以下であることを特徴とする正
    帯電性現像剤。
  2. 【請求項2】 前記樹脂被覆キャリアの被覆樹脂中に含
    有される微粒子がカーボンブラックであり、前記トナー
    に含有される着色剤がカーボンブラックであることを特
    徴とする請求項1に記載の正帯電性現像剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の正帯電性現像剤
    を用いたことを特徴とする画像形成方法。
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