JP2000267357A - 静電潜像現像用トナー及び画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像用トナー及び画像形成方法

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JP2000267357A JP7059699A JP7059699A JP2000267357A JP 2000267357 A JP2000267357 A JP 2000267357A JP 7059699 A JP7059699 A JP 7059699A JP 7059699 A JP7059699 A JP 7059699A JP 2000267357 A JP2000267357 A JP 2000267357A
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toner
external additive
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electrostatic latent
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Kaori Ooishi
かおり 大石
Susumu Yoshino
進 吉野
Yasuhiro Oya
康博 大矢
Koichi Hamano
弘一 濱野
Masanobu Ninomiya
正伸 二宮
Tetsuya Taguchi
哲也 田口
Kotaro Yoshihara
宏太郎 吉原
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの流動性、帯電性、現像性、転写性
が良好で、感材上かぶり、機内汚染性を防止し得るフル
カラー画像用の静電潜像現像用トナー及びそれを用いた
オイルレス定着可能で、高画質画像を長期間形成し得る
画像形成方法を提供する。 【解決手段】 結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有する
トナー粒子と外添剤とからなるフルカラー用静電潜像現
像用トナーであって、離型剤を3%以上含有し、トナー
粒子の形状が、ML^2/A≧125の不定形トナーで
あり、トナー粒子の結着樹脂由来の炭素に起因する発光
電圧Xと外添剤由来の元素に起因する発光電圧をYとし
て、X^(2/3)とYを原点を通る直線に一次回帰したとき
の、少なくとも1種の外添剤由来各元素の相関係数が
0.4以上であることを特徴とする。外添剤としては、
湿式法で作製されるTiO(OH)2をシラン化合物と反応させ
たチタン化合物が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法において静電潜像現像のために使用する静電荷像
現像用現像剤に好適なフルカラー画像形成用の静電潜像
現像用トナー及びそれを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法では、感光体に形成された静
電荷像を着色剤を含むトナーで現像し、得られたトナー
像を転写紙上に転写し、熱ロール等で定着し画像を得
る。使用後の感光体は再び静電荷像を形成するためにク
リーニングされる。このような電子写真法等で使用する
乾式現像剤は、結着樹脂中に着色剤を分散したトナーそ
のものを用いる一成分現像剤と、そのトナーにキャリヤ
を混合した二成分現像剤とに大別することができ、そし
てこれらの現像剤を用いて画像形成を行う場合、プロセ
ス適合性を有するためには、現像剤が流動性、搬送性、
定着性、帯電性、転写性、クリーニング性に優れている
ことが必要である。また最近ではカラー化、特にオンデ
マンド印刷の要求が高く、高速枚数複写対応のためは、
熱効率が良く高速定着が可能であることから定着工程に
加熱ローラー方式が広く用いられている。この定着方式
の問題として、加熱ローラー表面と溶融状態のトナー像
が加圧下で接触するため、トナー像の一部が加熱ローラ
ーに付着し、付着したトナーが再転写されて、複写画像
を汚染する所謂オフセット現象を発生せしめることがあ
る。この現象を防止することを目的に加熱ローラー表面
をトナーに対する離型性に優れたシリコンゴムやフッ素
樹脂で形成し、更にその表面にシリコーンオイル等の離
型性液体を供給する方法がとられている。この方法はト
ナーのオフセット現象を防止する点では極めて有効であ
るが、オフセット防止液を供給するための装置が必要に
なる等の問題がある。これは、小型化、軽量化と逆の方
向であり、また、オフセット防止液が加熱されて蒸発し
て不快臭を与えることや、機内の汚染を生じることがあ
る。
【0003】このような問題を改善する為に、トナーの
粘度を限定する方法(特開平1−133065、2−1
61466、2−100059、3−229265号公
報)、トナーに離型性のある樹脂等のワックスを含有さ
せる方法(特公昭52―3304号公報)、ワックスの溶
融粘度を限定する方法(特開平3−260659、3−
122660号公報)等が提案されている。離型剤は結
着樹脂にくらべ光透過性に劣るため、カラートナーの場
合OHP透過画像の色再現性を考慮すると白黒用トナー
ほど離型剤を多量に添加する事ができない。定着につい
て、ワックスはトナーから溶出して定着ロール/トナー
界面にくることで機能を発揮する。しかし、トナー中に
分散するワックスすべてが溶出することはできず、トナ
ー表面に存在するか、あるいは溶融粘度の低い離型剤を
使用し、効率よく定着時に瞬時に離型剤がトナーと定着
ロールの界面に移動するのがよい。しかし、保管性や、
コピーマシン内、あるいはトナー製造過程での粉体流動
性・長期使用によるトナー凝集物の造粒、転写性には、
これらの条件は不利となってしまう。
【0004】さらにフルカラー画像の場合は一般的に白
黒の場合より一枚の画像を形成するのに必要なトナー量
が非常に多くなる。そこで、現像部、感光体上、中間転写
体上などのあらゆる部位に残留するトナー粒子が多く発
生してしまう。離型剤を含む事もあり、これらは、種種
の部剤へ融着しやすく、部剤が短い使用期間でそれぞれ
の機能を果たさなくなってしまう。またフルカラーの場
合各色の転写むらは、画像の色相を大きく変えてしまう
ため、色の濃淡のみが変化する白黒・単色カラーの場合
に比してより一層高い転写効率が要求される。
【0005】転写効率向上のため、トナー内部に離型剤
を添加させることに加えて、外部添加剤を添加する方法
も種々検討されている。外部添加剤として一般に使用さ
れるシリカ系微粉末の場合、トナー流動性向上効果は特
に優れるが、低温低湿下において負帯電性トナーの帯電
を過度に増大させ、更に、高温高湿下においては水分を
取り込んで帯電性を減少させるため、両者の帯電性に大
きな差を生じさせるという問題がある。その結果、帯電
性を高温高湿、低温低湿下の双方において最適なものに
することができず、画像濃度再現不良、感材上カブリ、
背景カブリ、更には機内汚染等を生じてしまうという問
題があった。
【0006】これらを改善する目的で外部添加剤の粒子
の材料を選択したり、それらに表面処理を施すなどの手
段が提案されている。しかしながら、これらの無機微粉
末を用いるだけでは、十分な効果が得られていない。ま
た、帯電・粉体流動性目的に添加される無機酸化物、例
えばチタニアの場合は、帯電の立ち上がりがシリカに対
して速く、且つチタニアが持つ低抵抗の為か帯電分布が
シャープになるという特徴をもっている。しかしなが
ら、チタニアを添加するケースは、トナーに高帯電を付
与することができず、搬送量の低下、帯電低下による濃
度再現性の低下、背景部カブリを生じ易い。また、トナ
ーの小粒径化にともない、外部添加剤の粒径を小さくす
ると凝集を起こすおそれが出て、かえってトナーの流動
性などを低下させる問題もある。
【0007】流動性向上と帯電の環境依存性の両立を達
成するために、疎水性酸化チタンと疎水性シリカの併用
添加が試みられている。(特開昭60-136755号公報)この
手法により、疎水性シリカおよび疎水性酸化チタンのそ
れぞれの欠点が一時的には抑制されるものの、分散状態
によりどちらかの添加剤の影響を受けやすい。特に維持
性を考慮した際、安定にトナー表面での分散構造を制御
することは困難であり、スリーブ上のストレスにより疎
水性シリカあるいは疎水性酸化チタンのそれぞれの特徴
が現れやすい。即ちそれぞれの欠点を長期に渡り安定的
に制御することは困難であった。
【0008】次に疎水性アモルファス酸化チタンをトナ
ーに添加する方法が提案されている。(特開平5-204183
号公報、特開平5-72797号公報) アモルファス酸化チタ
ンはCVD法を用いて、金属アルコキシドあるいは金属ハ
ライドを加水分解することにより得ることが出来る。
(化学工学論文集(第18巻,第3号,303〜307(1992))しか
し、このように加水分解法により得られた酸化チタンは
帯電特性とトナー流動性向上の両立はできるものの、粒
子内部に吸着水を多く有し、転写時に其れ自身で感光体
に残留する。即ちアモルファス酸化チタンと感光体との
付着力が強くそれのみが転写されずに感光体上に残り、
画像上の白点抜けあるいはクリーニング時に硬い酸化チ
タンで感光体上に傷を付ける等の欠点を有している。ま
た一方では湿式法により酸化チタンを精製する方法にお
いて、水系媒体中にてシラン化合物を加水分解させ、酸
化チタンの表面を処理し、凝集を抑えた状態で酸化チタ
ンを取り出し、トナーに添加する方法が提案されてい
る。(特開平5-188633号公報)
【0009】本手法にてシラン化合物処理を行うと、従
来の酸化チタンの疎水化法に比べ、凝集粒子においては
少なくなる、つまりトナーの流動性向上は得られるもの
の、負帯電トナーの帯電レベル及び環境依存性は従来の
ものとなんら変わりなく、目的の高負帯電性、環境依存
性においては十分でなく、更に帯電速度(追加トナーの
アドミックス性)、電荷分布において悪影響を与えてし
まう。
【0010】これらの問題を解決するために、特開平6-
95429公報、特開平6-102699公報、特開平6-266156等で
は、外添剤の埋め込み防止のため、特定のバインダー樹
脂を使用する事が提案されている。また特開平6-5156
1、特開平6-208242、特開平6-250442等では、特定の帯
電制御剤、外添剤を使用する事が提案されている。しか
しながら、これらの効果はいずれも十分とはいえず、特
に4色重ね合わせるフルカラー現像・転写システムにお
いては、より精密にトナー現像量を制御することが必要
であり、従ってトナー帯電量の長期安定化には未だ課題
が残っている。特に離型剤含有の不定形トナーを用いた
場合、帯電性能および粉体特性を外添剤により大幅に改
善しなければならず、外添剤の性能を精密に制御する事
が必要である。しかし、表面近傍に離型剤が存在するた
めトナーに外添剤を均一に外添することは難しい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の技術の実情に鑑みてなされたものである。即
ち、本発明の目的は、トナーの流動性、帯電性、現像
性、転写性が良好で、感材上かぶり、機内汚染性を防止
し得るという特性を同時に且つ長期に満足でき、実質的
にオイルを介さずに定着するシステムにおける不具合を
改善し、良好な画像を長期にわたり提供できるフルカラ
ー画像形成用現像剤に好適な静電潜像現像用トナーを提
供することにある。また、本発明の第2の目的は、この
トナーを用いた、オイルレス定着に適用しても高画質の
画像を長期間形成し得る画像形成方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するべく鋭意研究を重ねた結果、トナー粒子にお
ける外部添加剤の付着状態に着目し、トナー中の離型剤
の分布と外部添加剤の付着状態を特定の条件に保持する
ことにより、これらの目的を達成し得ることを見出し、
本発明を完成した。
【0013】即ち、本発明のフルカラー用静電潜像現像
用トナーは、結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有するト
ナー粒子と1種以上の外部添加剤とからなる静電潜像現
像用トナーであつて、該トナーが離型剤を3%以上含有
し、トナー粒子の形状が、ML^2/A≧125の不定
形トナーであり、且つ、トナー粒子の結着樹脂由来の炭
素に起因する発光電圧Xと外部添加剤由来の元素に起因
する発光電圧をYとして、X^(2/3)とYを原点を通る直
線に一次回帰したときの、少なくとも1種の外部添加剤
由来の元素の相関係数が0.4以上であること、を特徴
とする。また、フルカラートナー間、即ち、シアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナーにおいては、同じ
外部添加剤に基づく相関関数の差が0.1以内であるこ
とが、定着画像の光透過性等の観点から好ましい。
【0014】前記静電潜像現像用トナーにおいて、外部
添加剤として、少なくとも互いに粒径の異なる2種以上
の外部添加剤を含有することが好ましい。また、外部添
加剤としては、シリカ、チタニア、アルミナ、酸化セリ
ウム、チタン酸ストロンチウム、炭酸カルシウム、りん
酸カルシウム、フッ素含有樹脂微粒子、ケイ素含有樹脂
微粒子、窒素含有樹脂微粒子からなる群より選択される
ものであることが好ましい。ここで、外部添加剤として
シリカを用いる場合は、少量でも帯電、粉体流動性を大
きく変化させるので、トナー粒子間に付着量のばらつき
があると悪影響を及ぼすおそれがあり、先に述べた相関
係数であってシリカ由来のものは0.6以上に制御する
ことが好ましい。本発明の静電潜像現像用フルカラート
ナーに用いられる、前記相関係数の条件に適する具体的
な外部添加剤としては、少なくとも湿式法で作製される
TiO(OH)2の一部もしくは全部をシラン化合物と反応させ
て得られる比重2.8〜3.6のチタン化合物が挙げられる。
【0015】また、結着樹脂としては、ポリエステルが
好ましく用いられ、離型剤としては80〜120℃の温
度範囲で溶融し、且つ、溶融粘度が1〜200センチポ
アズの範囲にあるワックスを用いることが好ましい。
【0016】請求項2に記載の本発明の画像形成方法
は、感光体上に潜像を形成する潜像形成工程と、該潜像
をトナーにより現像してトナー像を形成する現像工程
と、得られたトナー像を被転写体上に転写する転写工程
と、実質的にオイルを介さずに定着する定着工程と、を
含み、該現像工程に、前記した本発明のフルカラー用静
電潜像現像用トナーを用いることを特徴とする。
【0017】本発明のトナーは、離型剤を3%以上含有
することで実質的にオイルを介さずに定着する工程にお
いても問題無く定着できるようになり、形状をML^2/
A≧125とすることで、帯電分布が広がり、表面にワ
ックスなどの離型剤が露出しにくくなり、定着不良の発
生を防止することが可能となった。また、トナー粒子の
結着樹脂由来の炭素に起因する発光電圧Xと外部添加剤
由来の元素に起因する発光電圧をYとして、X^(2/3)と
Yを原点を通る直線に一次回帰したときの、少なくとも
1種の外部添加剤由来の元素の相関係数を0.4以上と
することで、帯電性能および粉体特性における、粒子間
のバラツキを小さくすることができ、高い転写効率を達
成できた。
【0018】ここで、外部添加剤として少なくとも湿式
法で作製されるTiO(OH)2の一部もしくは全部をシラン化
合物またはシリコーンオイルと反応させて得られた、比
重2.8〜3.6のチタン化合物を用いることは外部添加剤の
付着量の粒子間バラツキを減少させるのに非常に有効で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の静電潜像現像用トナーは、単独で、或いは、キ
ャリアと組み合わせることで、フルカラー画像形成に好
適な静電潜像現像用現像剤とすることができる。本発明
の静電潜像現像用トナー組成物は、結着樹脂、着色剤お
よび離型剤を含有するトナー粒子ならびに外部添加剤を
含む。前記トナーの形状指数ML^2/Aは、ML^2
/A=(最大長)2*π*100/(面積*4)で計算さ
れ、真球の場合ML^2/A=100となる。ML^2
/A≧125の不定形トナー具体的な測定方法としてト
ナー画像を光学顕微鏡(Nikon Microphot-FXA)から250
倍の画像を画像解析装置(LUZEXIII(株)ニレコ製)に取
り込みML^2/Aを測定した。
【0020】本発明に用いられるトナーは請求項に規定
の形状を満足する範囲のものであればとくに製造方法に
より限定されるものではなく、公知の方法により得られ
たトナー粒子を使用することができる。例えば、バイン
ダー樹脂と着色剤必要に応じて、離型剤、帯電制御剤、
などを混練、粉砕、分級して得る混練粉砕法にて得られ
た粒子を機械的衝撃力または熱エネルギーにて形状を変
化させる方法、バインダー樹脂の重合性単量体を乳化重
合にて重合し、その分散液と着色剤必要に応じて、離型
剤、帯電制御剤、などの分散液を混合、凝集、加熱融着
させ、トナー粒子を得る乳化重合凝集法、ハ゛インタ゛ー樹脂
を得るための重合性単量体と着色剤必要に応じて、離形
剤、帯電制御剤などの溶液を水系溶媒に懸濁させて重合
する懸濁重合法、ハ゛インタ゛ー樹脂と着色剤必要に応じて、
離型剤、帯電制御剤などの溶液を水系溶媒に懸濁させて
造粒する溶解懸濁法などでもよい。離型剤が適度に表面
に露出しているという点で混練粉砕法はなかでも優れて
いる。
【0021】使用される結着樹脂としては、スチレン、
クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、
ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸ビニル等のビ
ニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル
等の a -メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチル
エーテル等のビニルエーテル、ビニルメチルケトン、ビニ
ルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビ
ニルケトン等の単独重合体あるいは共重合体を例示する
ことができ、特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−
メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、さらに、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹
脂、シリコン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、(パラフィ
ン、ワックス類)などを挙げることができる。例示した
各樹脂中、特に、ポリエステルを結着樹脂とした場合
が、比較的低温で必要な画像強度が得られるという観点
から好適である。例えば、ビスフェノールAと多価芳香
族カルボン酸とを主単量体成分とした重縮合物よりなる
線状ポリエステル樹脂が好ましく使用できる。
【0022】本発明に使用されるポリエステル樹脂とし
ては、ポリオール成分とポリカルボン酸成分から重縮合
により合成されるものが好ましい。使用されるポリオー
ル成分としては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2,3ブタンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,5−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA、
ビスフェノール−Aエチレンオキサイド付加物、ビスフ
ェノール−Aプロピレンオキサイド付加物などが挙げら
れる。ポリオール成分としては、マレイン酸、フマル
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク
酸、ドデセニルコハク酸、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸、シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナ
フタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリ
カルボン酸1,2,5ヘキサントリカルボン酸、1,3
−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシプロパンテ
トラメチレンカルボン酸およびそれらの無水物が挙げら
れる。また軟化点90〜150℃、ガラス転移点55〜75℃、数
平均分子量2000〜6000、重量平均分子量8000〜150000、酸
価5〜30、水酸基価5〜40を示す樹脂が特に好ましく使用
できる。
【0023】トナーの着色剤としては、マグネタイト、
フェライト等の磁性粉、カーボンブラック、アニリンブ
ルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマ
リンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロ
ー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、
マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ロ
ーズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグ
メント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.
I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー
17、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブ
ルー15:3等を代表的なものとして例示することができ
る。
【0024】本発明のトナーは離型剤を含有することを
要するが、離型剤としては、ワックスなどが好ましい。
本発明に用いられるワックスとしては、次のようなワッ
クスが挙げられる。パラフィンワックス及びその誘導
体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、モ
ンタンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシ
ュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及
びその誘導体等である。ここで誘導体とは、酸化物、ビ
ニルモノマーとの重合体、グラフト変性物を含む。この
他に、離型剤として、アルコール、脂肪酸、植物系ワッ
クス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、エステルワッ
クス、酸アミドなども利用できる。
【0025】離型剤としてワックスを用いる場合、その
特性としては示唆走査熱量計により測定されるDSC曲
線で吸熱開始温度が50℃以上であることが必要であ
る。より好ましくは60℃以上である。50℃より低い
と複写機内やトナーボトル内でトナーの凝集が発生して
しまう。吸熱開始温度はワックスを構成する分子量分布
のうち、低分子量のものやその構造のもつ極性基の種
類、量で左右される。一般に高分子量化すれば融点とと
もに吸熱開始温度も上昇するが、このやり方ではワック
ス本来の低溶融温度と、低粘度をそこなってしまう。従
って、ワックスの分子量分布のうち、低分子量のものだ
けを選別してのぞくことが有効であり、その方法とし
て、分子蒸留、溶剤分別、ガスクロマトグラフ分別等の
方法がある。
【0026】ワックスは80〜120℃の温度範囲で溶
融し、且つ、溶融粘度が1〜200センチポアズの範囲
にあるものが望ましく、より好ましくは1〜100セン
チポアズの溶融粘度を示すことである。溶融温度が80
℃未満ではワックスの変化温度が低すぎ、耐ブロッキン
グ性が劣ったり、複写機内温度が高まった時に現像性が
悪化したりする。120℃を超える場合には、ワックスの
変化温度が高すぎ、低温における定着が困難となり、省
エネルギーの観点で望ましくない。また、200センチポ
アズより高い溶融粘度ではトナーからの溶出が弱く、定
着剥離性が不十分となってしまう。ワックスのトナーに
対する添加量は重量%で3重量%以上あることが重要で
ある。ワックスはトナー中に30重量%程度まで含有さ
せることができるが、より好ましくは4〜10重量%程
度である。ワックスが3重量%より少ないと、十分な定
着ラチチュード(トナーのオフセットなしに定着できる
定着ロール温度範囲)が得られず、15重量%を超える
につれて、徐々にトナーから脱離して遊離しているワッ
クス量が増えて、トナーの粉体流動性が悪化し、また、
静電潜像を形成する感光体表面に遊離ワックスが付着し
て、静電潜像が正確に形成できなくなる可能性が高ま
る。また、ワックスは結着樹脂と比較して透明性が劣る
為、OHP等の画像の透明性が低下して、くろずんだ投
影像となってしまう。
【0027】本発明におけるトナーには、必要に応じて
帯電制御剤を添加してもよい。帯電制御剤としては、公
知のものを使用することができるが、アゾ系金属錯化合
物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を含有したレジ
ンタイプの帯電制御剤を用いることができる。湿式製法
でトナーを製造する場合、イオン強度の制御と廃水汚染
現象の点で水に溶解しにくい素材のものが好ましい。
【0028】本発明に使用するトナー粒子は一般に3〜1
0μmの平均粒径を有するものが好適に使用できる。好ま
しくは4〜8μmの範囲のものである。平均粒径が10μmを
超えるとドットおよびラインの潜像に対して、トナー粒
子が忠実に現像しえず、写真画像の再現あるいは細線の
再現が劣る場合がある。また平均粒径が3μm未満ではト
ナー単位当たりの表面積が大きくなって、帯電・トナー
流動性の制御が難しくなり、安定した画像が得られない
場合がある。
【0029】本発明において、トナー粒子の結着樹脂由
来の炭素の発光電圧Xと外部添加剤由来の元素に起因す
る発光電圧をYとして、X^(2/3)とYを原点を通る直線
に一次回帰したときの外部添加剤由来の各元素の相関係
数はパーティクルアナライザーPT−1000(横河電
機株式会社製)にて個々のトナー粒子の元素分析を実施
し、約1000粒の粒子のデータを元に原点を通る直線
に一次回帰を行いその相関係数を算出した。ただし回帰
式を算出する際には、X=0、Y=0の粒子については
除外した。
【0030】外部添加剤由来の各元素の相関係数はすべ
てのトナー粒子に一様に添加剤が付着しているほど1.
0に近づき1.0に近ければ近いほど望ましい。相関関
数が0.4未満になると、外部添加剤が多量に付着され
た粒子と少量しか付着されていない粒子との帯電性能の
差や、粉体流動性の差が大きくなってしまう。図1は、
トナー粒子の結着樹脂由来の炭素に起因する発光電圧X
と外部添加剤由来の元素に起因する発光電圧をYとし
て、X^(2/3)とYを原点を通る直線に一次回帰したとき
の外部添加剤由来の各元素の相関係数が1.0に近いト
ナー粒子を示すグラフである。この粒子を通常の走査型
電子顕微鏡で観察したところ、トナー粒子表面に外添剤
が均一に付着していることがわかった。また、図2は、
その相関関数が0.4未満であるトナー粒子を示すグラ
フである。このトナーは同様の観察により、外添剤が凝
集体を形成し、均一付着していないことがわかった。
【0031】結着樹脂由来の炭素に起因する発光電圧X
と外部添加剤由来の元素に起因する発光電圧をYとし
て、XとYを原点を通る直線に一次回帰したときの、少
なくとも1種の外部添加剤由来の元素の相関係数が0.
4以上である、という外添構造を満たすトナーを得る手
段としては、公知のブレンド装置を採用し、ブレンドの
工程を工夫することで達成する事ができる。特に、外部
添加剤(以下、適宜、外添剤と称する)として、互いに
粒径の異なる2種以上のものを組み合わせて用いること
が好ましい。好ましい前記ブレンド方法としては、特に
第1外添剤と母体トナー粒子とを公知の方法でブレンド
し、更に第2外添剤…第n外添剤を順次ブレンドする多
段階添加方法が挙げられる。また、第1外添剤として凝
集の少ない無機微粒子を使う方法、ブレンド強度を従来
よりも強くする方法なども好適である。外添剤の添加量
は、帯電特性、粉体特性、コスト、外添剤の凝集状態、
遊離外添剤によるディフェクトなどとのバランスである
程度選択の限界はあるが、第1外添剤の添加量をより多
くする方法なども有効である。
【0032】また、ブレンドする際に弱いエネルギーで
前攪拌する方法も有効である。トナー製造時にトナー分
散液中で、外添剤をブレンドする湿式外添も有効であ
る。外添剤のみを予めブレンド装置で攪拌し、その後ト
ナーを加えブレンドする方法、トナーを分級する際に少
量の外添剤を加えながら分級し、その後上記のような方
法で外添ブレンドする方法なども有効である。また、こ
の外添剤の均一付着を容易に達成しうるトナー粒子の条
件としては、大径の無機微粒子が固定されてしまうよう
な凹部が少ないことが有効である。
【0033】本発明のトナーにおいて外添剤として用い
る無機微粒子としては、公知のものを用いる事ができ
る。例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、酸化セリ
ウムなどを挙げる事ができる。また目的に応じて該無機
微粒子表面に公知の表面処理を施してもよい。
【0034】特に第一の外添剤として、湿式法で作製さ
れるTiO(OH)2の一部もしくは全部をシラン化合物または
シリコーンオイルと反応させて得られる比重2.8〜3.6の
チタン化合物が好ましい。一般に、通常の湿式法による
酸化チタンの製法は、溶媒中で化学反応を経て製造さ
れ、硫酸法と塩酸法に分けることができる。硫酸法は簡
略すると下記の反応が液相で進み、不溶性のTiO(OH)2
加水分解により作製される。 FeTiO3+2H2SO4 → FeSO4+TiOSO4+2H2O TiOSO4+2H2O → TiO(OH)2+H2SO4 また、塩酸湿式法は、乾式法と同様手法にて塩素化によ
り4塩化チタンを作製する。その後水に溶解させ、強塩
基を投入しながら加水分解し、TiO(OH)2が作製される。
簡略すると以下の様になる。 TiCl4+H2O → TiOCl2+2HCl TiOCl2+2H2O → TiO(OH)2+2HCl
【0035】本発明の外添剤として好適なチタン化合物
は、上述した湿式工程により作製されるTiO(OH)2とシラ
ン化合物とを該湿式工程中に反応、乾燥させて作製され
る。上記シラン化合物としては、水溶性のものが使用で
きる。このようなシラン化合物としては、化学構造式R
aSiX4-a(式中、aは0〜3の整数であり、Rは水
素原子、アルキル基、および、アルケニる基等の有機基
を表し、Xは塩素原子、メトキシ基、エトキシ基等の加
水分解性基を表す。)で表される化合物を使用すること
ができ、クロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、
特殊シリル化剤のいずれのタイプを使用することも可能
である。具体的には、メチルトリクロロシラン、メチル
ジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチル
クロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニル
ジクロロシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシ
ラン、ターシャリブチルトリメトキシシラン、デシルト
リメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザンのような化
合物を例示することができる。なかでも、本発明に使用
しうる処理剤として好ましいものは、ジメチルジメトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、デシルトリメトキシシラン等である。
【0036】また、これらの添加量は、所望の導入量に
より適宜選択し得るが、一般的には、TiO(OH)2の100
重量部に対して、1〜250重量部であり、好ましく
は、50〜200重量部の範囲である。なお、乾燥後
に、他の化合物を用いて複合処理を施してもよく、この
場合には、例えば、シリコーンオイル等の水溶性ではな
い処理剤も使用可能である。
【0037】この方法によれば、数百℃という焼成工程
を通らないため、Ti同士の強い結合が生じにくく、凝集
を形成することなく、粒子はほぼ一次粒子の状態で取り
だすことができる。また、この方法においては、チタン
化合物は、TiO(OH)2にシラン化合物を直接反応させて得
られるため、シラン化合物が有効に処理に関与しうる。
即ち、従来の処理酸化チタンは、帯電能に寄与する処理
量の限界値が低かったが、本方法によるチタン化合物
は、その限界値が高く、原体の粒径にもよるが、概ね従
来品に対し、約3倍量(チタン原体に対し約50〜70%)まで
処理の効果がでる。よって、シラン化合物の処理量でト
ナーの帯電を制御でき、且つ付与できる帯電能も従来処
理による酸化チタンに対し、大きく改善することができ
る。更に、反応に与らない余剰なシラン化合物が少なく
なり、シラン化合物同士の副反応が少ない為、処理量を
増やす場合においても、帯電速度、帯電分布を犠牲にす
ることなく、高帯電を得ることができる。ここで外添剤
として用いられるチタン化合物は、平均一次粒子径100n
m以下、好ましくは10nm〜70nmの範囲のものである。
【0038】この処理方法を通常の酸化チタンの処理工
程と比較するに、従来法では、TiO(OH)2を得た後、水
洗、ろ過を繰り返し、焼成によって酸化チタンを得て、
さらに必要に応じ解砕、粉砕後に、シラン化合物等によ
る表面処理を施されることになる。この酸化チタンの作
製方法では、焼成工程で過熱される際に、Ti同士の結合
の強さから粒子同士焼結し、凝集が数多く発生するとい
う重大な欠点を有する。この欠点を解決すべく、湿式粉
砕の強化、乾燥前の処理剤反応など数多くの工夫がなさ
れているが、この凝集を1次粒子まで解砕させることは
現状ではできていない。このような従来の方法で得られ
た表面処理酸化チタンをトナーの外添剤として適用して
も、トナー上を均一に被覆することが困難であり、例え
ば、外添剤としてシリカ粒子と合わせても、好ましい流
動性を得ることはできず、更に、その凝集体に起因する
と思われる、感材傷、フィルミングが発生することにな
る。
【0039】また、従来の製法によるシラン化合物処理
酸化チタンは、シラン化合物の処理効率に限界がある。
一般にシラン化合物の量を増加させる事により、帯電性
付与能力が増大するが、概ね酸化チタンの量に対して15
〜20%の処理量でその能力は飽和する傾向がある。この
ため、シラン化合物として汎用のシランカップリング剤
等を高帯電を付与させる目的で増量しても、高帯電を得
られないばかりか、余剰なカップリング剤同士の反応に
よって、さらなる凝集粒子の増大が生じ、さらに、トナ
ーに添加した場合は帯電速度の低下、帯電分布のブロー
ド化等を招いてしまう事になる。以上の様に、従来の酸
化チタンのシラン化合物処理による外添剤は、凝集粒子
の多さ、高帯電付与能力、帯電速度、帯電分布に対し、
すべてを満足できるレベルにはなく、前記、湿式法によ
り得られたチタニア粒子に直接シラン化合物を反応させ
る方法が優れていることがわかる。
【0040】先に述べたように、外添剤として、特に大
粒径の粒子を、小粒径の粒子と併用する事で、高画質達
成のためのトナー小粒径化や離型剤を粒子表面近傍に存
在させることによる付着力増大に伴う転写不良を助ける
ことができて好ましい。このとき大粒径微粒子のBET
比表面積が20から250m2/gの範囲であれば種々の
表面処理されたものが使用可能であり、とくに20から10
0m2/gのものがより好ましい。20m2/g未満の場合は
トナーの流動性が低下する事による画像むらが発生しや
すく、また、トナーへの付着力が強くなり難く、トナー
からの脱離が容易に起こり、感材傷、画像ぬけの原因と
なる。250m2/gを超える場合、転写助剤としての効果を
発揮する事が難しく、特に最下層のトナーにおいて、転
写不良が起こりやすい。
【0041】トナーに添加される大粒径微粒子の量はト
ナー100重量部に対して0.1〜5.0重量部、より好ましく
は0.2〜2.0重量部である。0.1重量部未満の場合は転写
不良改善効果が不十分で、5.0重量部を超える場合では
トナーからの脱離が容易に起こり、感材傷、画像ぬけの
原因となる。また目的に応じて、樹脂微粒子などを添加
してもよい。
【0042】一方、本発明のトナーを2成分系現像剤に
用いる場合、トナーと併用し得るキャリヤとしては、特
に制限はなく、公知のキャリアを用いる事ができる。例
えば、芯材上に樹脂被覆層を有する樹脂コートキャリヤ
を挙げることができる。またマトリックス樹脂に導電粉
などが分散されてるキャリアを用いていてもよい。前記
コートキャリアに用いられる被覆樹脂・マトリックス樹
脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩
化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテ
ル、ポリビニルケトン、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合
体、スチレンーアクリル酸共重合体、オルガノシロキサ
ン結合からなるストレートシリコーン樹脂又はその変性
品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカ
ーボネート、フェノール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アミド樹脂、
エポキシ樹脂等を例示することができるが、これらに限
定されるものではない。キャリアに用いる導電材料とし
ては、金、銀、銅といった金属やカーボンブラック、更
に酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミ
ニウム、チタン酸カリウム、酸化スズ、カーボンブラッ
ク等を例示することができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0043】またキャリヤの芯材としては、鉄、ニッケ
ル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト
等の磁性酸化物、ガラスビーズ等があげられるが磁気ブ
ラシ法を用い体積固有抵抗を調整するためには磁性材料
であることが好ましい。キャリヤ芯材の平均粒径として
は、一般的には10〜500μmのものが用いられ、好ましく
は30〜100μmの球形形状のものが用いられる。またキャ
リヤの芯材の表面に樹脂被覆する方法としては、キャリ
ヤ芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬法、被覆層形成用溶
液をキャリヤ芯材の表面に噴霧するスプレー法、キャリ
ヤ芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成
用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャ
リヤ芯材と被覆層形成溶液を混合し、溶剤を除去するニ
ーダーコーター法があげられる。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお以下の説明において、特に断りのない限
り、『部』はすべて『重量部』を意味する。本発明に用
いるトナーの粒度は、コールターカウンター社製粒度測
定器TAII、アパーチャー径100μmで測定した。本発明に
用いるトナーの帯電量は、東芝ケミカル社製ブローオフ
帯電量測定器を使用し、現像機内の現像剤の帯電量を測
定した。
【0045】また、本発明に用いるチタン化合物の比重
は、ルシャテリエ比重瓶を用いJIS-K-0061,5-2-1に準拠
し測定した。操作は次の通りである。 ルシェテリエ比重瓶に約250mlの水を入れ、メニ
スカスが目盛りの位置にくるように調整する。 比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.2 Cに
なったとき、メニスカスの位置を比重瓶の目盛りで正確
に読み取る。(精度0.025mlとする) 試料を約100gを1mgの桁まで量り取り、その質量
をWとする。 量り取った試料を比重瓶に入れ泡を除く。 比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.2 Cに
保ち、メニスカスの位置を比重瓶の目盛りで正確に読み
取る。(精度0.025mlとする) 比重は次の方法で算出される。 D=W/(L2-L1) S=D/0.9982 ここで、D:試料の密度(20 C)(g/cm3) S:試料の比重(20/20 C) W:試料の見かけの質量(g) L1:試料を比重瓶に入れる前のメニスカスの読み(20 C)
(ml) L2:試料を比重瓶に入れた後のメニスカスの読み(20 C)
(ml) 0.9982:20 Cにおける水の密度(g/cm3)
【0046】 [トナーA製造法] 線状ポリエステル 92部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから得られた線状ポリエステル:Tg=64℃、Mn=3,500 、Mw=35,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 エステルワックス 5部 (吸熱開始温度60℃・120℃における溶融粘度100cs)
【0047】上記混合物をエクストルーダーで混練し、
得られたスラブを圧延、冷却、破砕後、ジェットミルで
粉砕した。さらに、風力式分級機で分級した粗粉と微粉
を除去し、平均粒子径6.5μmの分級品を得た。
【0048】 [トナーB製造法] 線状ポリエステル 92部 (テレフタル酸/ビスフェノールA エチレンオキシド付加物/シクロヘキサン ジメタノールから得られた線状ポリエステル:Tg=62℃、Mn=3,200 、Mw=30,000、酸価=18、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 エステルワックス 5部 (吸熱開始温度60℃120℃における溶融粘度110cs) 上記混合物をエクストルーダーで混練し得られたスラブ
を圧延、冷却、破砕後、ジェットミルで粉砕した。さら
に、風力式分級機で外添剤Aを1重量部添加しながら分
級した粗粉と微粉を除去し、平均粒子径6.5μmの分級
品を得た。
【0049】 [トナーC製造法] 線状ポリエステル 87部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから得られた線状ポリエステル:Tg=64℃、Mn=3,500 、Mw=35,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 ポリプロピレンワックス 10部 (吸熱開始温度110℃、120℃にいて溶融せず)
【0050】上記混合物をトナーAと同様にしてトナー
Cを得た。トナーA・トナーB・トナーCについてそれぞ
れシアン顔料3部をイエロー顔料(Y180)10部マゼンタ
顔料(C.I.ピグメント・レッド122)5部 カーボン
ブラック(キャボット社製 #25)5部に代えて4色の
トナーを得た。
【0051】本特許は、湿式法で生成される酸化チタ
ン、即ち硫酸法、塩酸法が適用されるが、実施例で用い
る酸化チタンはイルメナイトを鉱石として用い、硫酸に
溶解させ鉄分を分離し、TiOSO4を加水分解してTiO(OH)2
を生成させる湿式沈降法を用いた。本調整でのキー技術
は核生成のための加水分解と分散調整及び水洗であり、
特に分散処理におけるPH調整(酸の中和)、スラリー濃度
の調整は、後のチタン化合物の一次粒子を決めるもので
あり、高いレベルの制御が必要である。
【0052】[外添剤A調整法]上記手法で生成された
TiO(OH)2 100部に対し、40重量部にあたるイソブチルト
リメトキシシランを混合し、熱をかけ反応させる。その
後、水洗、ろ過を行い120 Cで乾燥し、ピンミルでソフ
ト凝集をほどき、粒径45nm,比重3.2のチタン化合物Aを
得た。
【0053】[外添剤B調整法]上記手法で調整された
TiO(OH)2を水洗、ろ過後、焼成し、粒径30nmの酸化チタ
ンを得た。この後、ジェットミルにて粉砕し、その後中
に分散し、チタニア100重量部に対し、40重量部のイソ
ブチルトリメトキシシランを混入、サンドグラインダー
にて湿式粉砕し、ニーダーにて撹拌、熱かけ乾燥して外
添剤B(比重3.9)を得た。
【0054】以下トナーに外部添加剤を添加し、キャリ
アと混合して静電潜像現像剤を調製する方法をのべる
が、これらは4色それぞれについて行った。
【0055】[実施例1]トナー粒子A100重量部と第
1外添剤として外添剤Aを1.0重量部をヘンシェルミ
キサーにて風速10m/sにて1分、風速30m/sにて2
5分混合し、更に第2外添剤としてBET比表面積50m
2/gのヘキサメチルジシラザン処理シリカ1.0重量部
を加え、ヘンシェルミキサーにて風速10m/sにて1
分、風速30m/sにて5分混合し、トナーを作成した。 またポリメチルメタクリレート(綜研化学社製)を1%コ
ートした平均粒径50μmのフェライトキャリアに対して
トナー濃度が5重量%となるようにV型ブレンダーで混
合して、静電潜像現像剤1を作成した。
【0056】[実施例2]外添剤AをBET100m2/g
のイソブチルシラン処理シリカに第2外添剤を外添剤B
にかえた以外は実施例1と同様にして静電潜像現像剤2
を作成した。
【0057】[実施例3]外添剤Aを2.5重量部にした以
外は実施例1と同様にして静電潜像現像剤3を作成した。 [実施例4]外添剤Aを外添剤Bにした以外は実施例3と
同様にして静電潜像現像剤4を作成した。
【0058】[実施例5]第2外添剤をBET100m2/
gのイソブチルシラン処理シリカにした以外は実施例1
と同様にして、静電潜像現像剤5を作成した。 [実施例6]第2外添剤を外添剤Bにかえた以外は実施例
1と同様にして静電潜像現像剤6を作成した。
【0059】[実施例7]トナーAをトナーBに変えた以
外は実施例1と同様にして静電潜像現像剤7を作成し
た。 [実施例8]ブレンド方法を第1外添剤を0.5重量部ずつ5
段階に加えそれぞれヘンシェルミキサーにて風速10m
/sにて1分、風速30m/sにて5分混合した以外は実
施例3と同様にして静電潜像現像剤8を作成した。
【0060】[実施例9]第1外添剤として外添剤A1.
0重量部と第2外添剤としてBET比表面積50m2/g
のヘキサメチルジシラザン処理シリカ1.0重量部を予
めヘンシェルミキサーにて風速10m/sにて1分混合
し、トナーA100重量部を加え風速10m/sにて1分、
風速30m/sにて15分混合し、トナーを作成した以
外は実施例1と同様にして静電潜増現像剤9を作成し
た。
【0061】[実施例10]第2外添剤:BET比表面積
50m2/gのヘキサメチルジシラザン処理シリカのブレ
ンド方法を0.5重量部ずつ2段階に加えそれぞれヘンシ
ェルミキサーにて風速10m/sにて1分、風速30m/
sにて5分混合した以外は実施例8と同様にして静電潜
像現像剤10を作成した。
【0062】[実施例11]トナーAをトナーBに、第1
外添剤:外添剤A1.0重量部と第2外添剤:BET比表面
積50m2/gのヘキサメチルジシラザン処理シリカ1.
0重量部と第3外添剤:平均粒径300nmの弗化ビニリ
デン微粒子0.5重量部を予めヘンシェルミキサーにて
風速10m/sにて1分混合し、トナーA100重量部を加
え風速10m/sにて1分混合し、30m/sにて15分
混合し、トナーを作成した以外は実施例1と同様にして
静電潜増現像剤10を作成した。
【0063】[実施例12]トナーAをトナーBに、外添
剤A1.0重量部、BET100m2/gのイソブチルシラ
ン処理シリカ1.0重量部、BET比表面積50m2/gの
ヘキサメチルジシラザン処理シリカ0.5重量部を用い
た以外は実施例11と同様にして静電潜増現像剤11を
作成した。
【0064】[実施例13]トナーB100重量部に外添剤
Aを0.5重量部ずつ5段階に加え各段階にて、ヘンシェル
ミキサーにて風速10m/sにて1分、風速30m/sに
て5分混合しトナーを得た。その後実施例1と同様にし
て静電潜像現像剤13を作成した。
【0065】[比較例1]トナーAをトナーCに変え、外
添剤2種とトナーをヘンシェルミキサーにて風速30m/
sにて5分混合した以外は実施例1と同様にして静電潜
像現像剤14を得た。
【0066】[比較例2]実施例1の組成でトナーと第一
外添剤、第二外添剤をヘンシェルミキサーにて風速30
m/sで1分混合し静電潜像現像剤15を得た。
【0067】[比較例3]実施例4の組成でトナーと第1
外添剤、第2外添剤をヘンシェルミキサーにて風速30
m/sで1分混合し静電潜像現像剤16を得た。
【0068】表1〜表2にトナーの物性を示した。ML^2
/A(トナー形状)及びr1、r2、r 3(但し、r1 :第
1外添剤由来の各元素の相関係数、r2:第2外添剤由
来の各元素の相関係数、r3:第3外添剤由来の各元素
の相関係数。ここで、第1外添剤、第2外添剤が同じ元素
由来のときは、第1外添剤として、表記した。)につい
ては本文に記載の方法で測定した。保管性に関して実施
例1〜13、比較例1〜3のトナーにおいて、トナー20
gを容積150ccのポリエチレン製ボトルに入れ、4
7℃の恒温槽で24時間保管した。室温まで放冷した後、
トナーをボトルから取り出し、トナー粒子間の融着状態
を観察し、以下の基準により評価した。 融着のまったく発生しないもの:○ 融着が発生しているが、事実上問題ないもの:△ 融着が事実上問題となるもの:X
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】表1及び表2より実施例に記載のトナーは
少なくとも1種の外添剤由来の元素の相関係数が0.4以
上となり、粒子間の外添剤付着量にばらつきが少ないこ
とがわかった。それに対して比較例1〜3に記載のトナー
は外添剤由来の元素の相関係数が0.4未満となり、粒子
間の外添剤付着量にばらつきが大きかった。また、実施
例1〜13に記載のトナーは離型材を含有しているにも
関わらず比較例1に記載の離型材を含有しないトナーと
同程度の保管性を示した。比較例2〜3に記載のトナー
は実施例1〜13に比してトナー融着が多少生じた。
【0072】(マシン評価)上記の現像剤1〜16を用いて
実施例1〜13及び比較例1〜3のマシン評価を行った。
その結果を表3〜表5に示す。なお現像剤の評価は、ベ
ルト状の中間転写体を取り付け、定着機をPFAフィルム
コート定着ロールに変え、潤滑剤の供給を遮断できるよ
うに改造した複写機(Acolor635、富士ゼロックス社
製)を用いて30000枚コピーを行い、そのときの帯電量
・画質・転写効率を測定した.転写効率は感材上に0.45
mg/cm2のトナーをのせ、紙上に転写されたトナーの
重量を測定し、算出した。
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】
【表5】
【0076】その結果、実施例1〜13のトナーは離型
材を含有しているにも関わらず比較例1の離型材を含有
しないトナーと同程度の高い転写効率を示した。また3
0000枚のコピーを行っても帯電性・画質ともに良好
であった。一方、比較例1のトナーは初期から定着ロー
ルに紙が巻き付いてしまい紙詰まりがおこるというトラ
ブルが多発し、テストの継続が不可能であった。比較例
2〜3のトナーは帯電量の低下が起こり、背景部にトナ
ーが転写されてしまった。また転写効率の低下がおこっ
た。更に遊離した外部添加剤による感材傷が発生した。
またトナーが凝集で転写されそのまわりが白抜けになる
という現象がおこり、その部分は原稿と異なる色を呈し
てしまい、色相再現性に劣り、全体的に原稿を忠実に再
現できない画質となってしまった。このとき、トナー補
給カートリッジのなかのトナーを108μmの篩にかけ
たところトナーの凝集体が多数存在することが確認され
た。
【0077】
【発明の効果】本発明の静電潜像現像用トナーは、流動
性、帯電性、現像性、転写性が良好で、感材上かぶり、
機内汚染性を防止し得るという特性を同時に且つ長期に
満足でき、良好なフルカラー画像を長期にわたり提供で
きる。また、本発明の画像形成方法は、前記トナーを用
いるため、オイルレス定着に適用しても高画質の画像を
長期間形成し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トナー粒子の結着樹脂由来の炭素に起因する
発光電圧Xと外部添加剤由来の元素に起因する発光電圧
をYとして、X^(2/3)とYを原点を通る直線に一次回帰
したグラフであり、この外部添加剤由来の各元素の相関
係数が0.4以上である例を示す。
【図2】 トナー粒子の結着樹脂由来の炭素に起因する
発光電圧Xと外部添加剤由来の元素に起因する発光電圧
をYとして、X^(2/3)とYを原点を通る直線に一次回帰
したグラフであり、この外部添加剤由来の各元素の相関
係数が0.4未満である例を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 康博 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 濱野 弘一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 二宮 正伸 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 田口 哲也 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 吉原 宏太郎 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA08 AA15 AA21 CA13 CA14 CB07 DA06 EA07 EA10 2H033 AA11 AA32 BA42 BA58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有する
    トナー粒子と1種以上の外部添加剤とからなる静電潜像
    現像用トナーであつて、 該トナーが離型剤を3%以上含有し、 トナー粒子の形状が、ML^2/A≧125の不定形ト
    ナーであり、 且つ、トナー粒子の結着樹脂由来の炭素に起因する発光
    電圧Xと外部添加剤由来の元素に起因する発光電圧をY
    として、X^(2/3)とYを原点を通る直線に一次回帰した
    ときの、少なくとも1種の外部添加剤由来の元素の相関
    係数が0.4以上であること、 を特徴とするフルカラー用静電潜像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 感光体上に潜像を形成する潜像形成工程
    と、 該潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像
    工程と、 得られたトナー像を被転写体上に転写する転写工程と、 実質的にオイルを介さずに定着する定着工程と、を含
    み、 該現像工程に、請求項1に記載のフルカラー用静電潜像
    現像用トナーを用いることを特徴とする画像形成方法
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