JP2009198999A - 電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Masahiro Takagi
正博 高木
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宏太郎 吉原
Makiko Nakano
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Abstract

【課題】定着手段の汚れに起因するオフセット、及び低温低湿下でのハーフトーン画像の白抜けを長期に渡り抑制することができる電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁性粉が樹脂中に分散されてなる芯材、該芯材の表面を被覆し被覆樹脂層であって、導電粉を含有する被覆樹脂層を有し、20gのキャリアに対して超音波処理を施した後、沈降物と上澄み液とを分離し、該上澄み液に含まれる固形分の個数平均粒径が2.0μm以下であり、乾燥質量が2mg以上20mg以下であることを特徴とする電子写真用キャリア、該電子写真用キャリアを含む電子写真用現像剤、該電子写真用現像剤を収納する電子写真用現像剤カートリッジ、該電子写真用現像剤を用いるプロセスカートリッジ及び画像形成装置。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
電子写真法など静電荷像を経て画像情報を可視化する方法は、現在さまざまな分野で利用されている。従来、電子写真法においては、感光体や静電記録体上に種々の手段を用いて静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーと呼ばれる検電性微粒子を付着させて、静電潜像を現像・可視化する方法が一般的に使用されている。
ここで用いる現像剤は、キャリアと呼ばれる担持粒子とトナーの両者を相互に摩擦帯電させて、トナーに適当量の正または負の電荷を付与する二成分現像剤と、磁性トナーなどのようにトナー単独で用いる一成分現像剤とに大別される。特に前記二成分現像剤は、キャリア自身に攪拌、搬送、帯電付与などの機能を持たせ、現像剤に要求される機能の分離を図ることができるため、設計が容易であることなどの理由で現在広く用いられている。
前記二成分現像剤を用いて現像する方法としては、感光体に現像剤の磁気ブラシを接触させ、感光体の周速に対して現像スリーブの周速を速くし、交番電界と直流電界を重畳して現像する方法が用いられる。
このような状況下、磁性粉分散型芯材を、微粒子を含有したフッ素系樹脂で被覆したキャリアが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、磁性粉分散型芯材表面がハニカム状の構造を呈した樹脂被覆キャリアが提案されている(例えば、特許文献2参照。)
特開2004−361929号公報 特開2007−101731号公報
従来の電子写真法による画像形成においては、ソリッド画像を現像した直後のハーフトーン画像の現像は、ソリッド画像を現像した後のトナーが少なく、かつ、静電潜像保持体表面を対向電位をもった磁気ブラシが摺擦する為、ハーフトーン画像を形成したトナーがその磁気ブラシにもっていかれる。その結果、白抜けとなる画質欠陥が発生する。この画質欠陥を低温低湿下で長期に渡り抑制することは、キャリアの抵抗を制御し、対向電位を抑制した場合においても実現されていない。これはキャリア表面が変化してしまう(特に繰り返し画像を形成したとき)為、必ずしも初期に対向電位を制御していても、繰り返し画像を形成したときに対向電位を抑制できない。
また、繰り返し画像を形成したときも含めて対向電位を抑制することを目的に、単純に被覆樹脂層を厚くしても、その被覆樹脂層の磨耗片が現像や転写工程を経て、定着手段に達し、その結果、定着手段汚れを発生し、オフセットによる画像欠陥を発生させてしまう。
特許文献1で提案されているキャリアは、フッ素系樹脂が経時により、磨耗の進行が速い為、初期の画質障害は無くても、経時によりソリッド画像直後のハーフトーン画像の白抜けを発生させてしまう。また、磨耗したコート片が大きくなる為、この磨耗片が転写され、定着手段まで達し、定着手段汚れとなり、定着障害による画像欠陥を誘発する。
また、特許文献2で提案されているキャリアは、芯材と被覆樹脂との密着性は向上するが、これだけでは被覆樹脂の磨耗片を制御することができず、長期に渡りソリッド画像直後の白抜けや、定着手段汚れを抑制することができない。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたものであり、定着手段の汚れに起因するオフセット、及び低温低湿下でのハーフトーン画像の白抜けを長期に渡り抑制することができる電子写真用キャリア、該電子写真用キャリアを含む電子写真用現像剤、該電子写真用現像剤を収納する電子写真用現像剤カートリッジ、該電子写真用現像剤を用いるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
磁性粉が樹脂中に分散されてなる芯材と、該芯材の表面を被覆し導電粉を含有する被覆樹脂層と、を有し、
20gのキャリアに対して、下記超音波処理を施した後、沈降物と上澄み液とを分離し、該上澄み液に含まれる固形分が、下記(A)及び(B)の要件を満たすことを特徴とする電子写真用キャリアである。
(A) 前記固形分の個数平均粒径が2.0μm以下である。
(B) 前記固形分の乾燥質量が2mg以上20mg以下である。
(超音波処理)
(1) 20gの電子写真用キャリアを採取する。
(2) 100mlビーカーに、濃度0.2質量%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液40mlを投入し、更に(1)で採取した20gの電子写真用キャリアを投入し、分散させる。
(3) (2)の20gの電子写真用キャリアが分散されたポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液に、超音波振動子を入れ、該ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液を200μAで4分間超音波振動させる。
(4) 以上の工程を40℃の条件下で行う。
請求項2に係る発明は、
トナーと、請求項1に記載の電子写真用キャリアと、を含むことを特徴とする電子写真用現像剤である。
請求項3に係る発明は、
画像形成装置に着脱可能であり、少なくとも、前記画像形成装置内に設けられたトナー像形成手段に供給するための現像剤を収納し、
前記現像剤は、請求項2に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とする電子写真用現像剤カートリッジである。
請求項4に係る発明は、
請求項2に記載の電子写真用現像剤を収納すると共に、静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を前記現像剤によりトナー像を形成するトナー像形成手段と
静電潜像保持体、前記静電潜像保持体表面を帯電させるための帯電手段、及び前記静電潜像保持体表面に残存したトナーを除去するためのクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくとも一つと、を備えることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項5に係る発明は、
静電潜像保持体と、
前記静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、
前記静電潜像保持体表面上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記記録媒体に前記トナー像を定着する定着手段と、
を備え、
前記現像剤が、請求項2に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明により、定着手段の汚れに起因するオフセット、及び低温低湿下でのハーフトーン画像の白抜けを長期に渡り抑制することができる電子写真用キャリアが提供される。
請求項2に係る発明により、定着手段の汚れに起因するオフセット、及び低温低湿下でのハーフトーン画像の白抜けを長期に渡り抑制することができる電子写真用現像剤が提供される。
請求項3に係る発明により、定着手段の汚れに起因するオフセット、及び低温低湿下でのハーフトーン画像の白抜けを長期に渡り抑制することができる電子写真用現像剤カートリッジが提供される。
請求項4に係る発明により、定着手段の汚れに起因するオフセット、及び低温低湿下でのハーフトーン画像の白抜けを長期に渡り抑制することができるプロセスカートリッジが提供される。
請求項5に係る発明により、定着手段の汚れに起因するオフセット、及び低温低湿下でのハーフトーン画像の白抜けを長期に渡り抑制することができる画像形成装置が提供される。
本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の電子写真用キャリア(以下、「本実施形態のキャリア」という場合がある。)は、磁性粉が樹脂中に分散されてなる芯材と、該芯材の表面を被覆し導電粉を含有する被覆樹脂層と、を有し、
20gのキャリアに対して、下記超音波処理を施した後、沈降物と上澄み液とを分離し、該上澄み液に含まれる固形分が、下記(A)及び(B)の要件を満たすことを特徴とする。
(A) 前記固形分の個数平均粒径が2.0μm以下である。
(B) 前記固形分の乾燥質量が2mg以上20mg以下である。
(超音波処理)
(1) 20gの電子写真用キャリアを採取する。
(2) 100mlビーカーに、濃度0.2質量%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液40mlを投入し、更に(1)で採取した20gの電子写真用キャリアを投入し、分散させる。
(3) (2)の20gの電子写真用キャリアが分散されたポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液に、超音波振動子を入れ、該ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液を200μAで4分間超音波振動させる。
(4) 以上の工程を40℃の条件下で行う。
実際に画像を形成する際には、キャリアに負荷(ストレス)がかかる。
本実施形態のキャリアは、本実施形態の超音波処理において、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液に分散させた後、超音波振動されるが、この工程は、模擬的に実際に画像を形成する際にかかる負荷を、キャリアにかけたものである。そして、該超音波振動により、キャリアの芯材から剥がれた被覆樹脂層が、前記上澄み液に含まれる固形分となる。つまり、該固形分の量が多いということは、実際に画像を形成する際にキャリアから剥がれる被覆樹脂層が多いことを示し、該固形分の量が少ないということは、実際に画像を形成する際にキャリアから剥がれる被覆樹脂層が少ないことを示す。
また、前記固形分の個数平均粒径が大きいということは、実際に画像を形成する際にキャリアから剥がれる被覆樹脂層の個数平均粒径が大きいことを示し、前記固形分の個数平均粒径が小さいということは、実際に画像を形成する際にキャリアから剥がれる被覆樹脂層の個数平均粒径が小さいことを示す。
一般に、キャリアは、適度な帯電量を有することにより、磁気ブラシに含まれるトナーが良好に静電潜像保持体に供給され、静電潜像が現像される。キャリアが適度な帯電量を有するためには、実際に画像を形成する際に、適度に被覆樹脂層が剥がれることが好ましい。
本実施形態のキャリアは、前記固形分の乾燥質量が2mg以上20mg以下である。該固形分の乾燥質量が2mg未満であると、画像を形成する際に芯材から剥がれる被覆樹脂層の量が少なすぎてしまい、ソリッド画像を現像した後にハーフトーン画像を形成した場合に、トナーが磁気ブラシにもっていかれる。その結果、白抜けとなる画質欠陥が発生する。この傾向は低温低湿下で顕著になる。一方、前記固形分の乾燥質量が20mgを超えると、画像を形成する際に芯材から剥がれる被覆樹脂層の量が多すぎてしまい、剥がれた被覆樹脂層がトナー像形成手段、転写手段を経て、定着手段に達してしまい、定着手段汚れが発生し、オフセットによる画像ディフェクトが発生する。
前記固形分の乾燥質量が2mg以上20mg以下であると、剥がれた導電粉を含有する被覆樹脂層が磁気ブラシ中に含まれることにより、磁気ブラシの表面抵抗が制御され、トナーと一緒に現像させることにより、対向電位を抑制し、白抜けとなる画質欠陥が発生することを抑制できる。また、剥がれた被覆樹脂層がトナー像形成手段、転写手段を経て、定着手段に達してしまい、定着手段汚れが発生し、オフセットによる画像ディフェクトが発生することを抑制できる。前記固形分の乾燥質量は、4mg以上18mg以下であることが好ましく、5mg以上15mg以下であることがより好ましい。
また、本実施形態のキャリアは、前記固形分の個数平均粒径が2.0μm以下である。該固形分の個数平均粒径が2.0μmを超えると、白抜けとなる画質欠陥が発生することを抑制するという効果が良好に発現されない。また、磨耗片が大きくなる為、転写されやすくなり、その結果オフセットによる画像ディフェクトが発生する。
前記固形分の個数平均粒径が2.0μm以下であると、白抜けとなる画質欠陥が発生することを抑制するという効果が良好に発現することができ、被覆樹脂層の磨耗片が現像工程、転写工程を経て、定着手段に達することによる定着手段汚れの発生を抑制することができる。前記固形分の個数平均粒径は、1.8μm以下であることが好ましく、1.5μm以下であることがより好ましい。
ここで、本実施形態の超音波処理について説明する。本実施形態の超音波処理は、
(1) 20gのキャリアを採取する。
(2) 100mlビーカーに、濃度0.2質量%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液40mlを投入し、更に(1)で採取した20gの電子写真用キャリアを投入し、分散させる。
(3) (2)の20gの電子写真用キャリアが分散されたポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液に、超音波振動子を入れ、該ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液を200μAで4分間超音波振動させる。
(4) 以上の工程を40℃の条件下で行う。
本実施形態の超音波処理を施した後試料は、磁石をビーカーの外側からくっつけることによりキャリアを固定させ、その状態で別のビーカーに溶液を移すことにより、沈降物(キャリア)と上澄み液とに分離する。更に、ろ紙を用いてろ過することにより、上澄み液に含まれる固形分を採取し、乾燥後個数平均粒径及びの乾燥質量を測定する。
また、前記固形分の個数平均粒径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定機により測定する。
−芯材−
本実施形態のキャリアにおける芯材は、磁性粉が樹脂中に分散されてなる。磁性粉が樹脂中に分散されてなる芯材は、細かい表面凹凸が多く、強い被覆樹脂層との密着性が得られる。更に、その球形度が高いことにより被覆樹脂層の厚みの均一化が得られ、被覆樹脂層の磨耗片の小径化に寄与する。その結果、前記固形分が前記(A)及び(B)の要件を満たすことが可能となる。
前記磁性粉としては、例えば、鉄、鋼、ニッケル、コバルト等の磁性金属、これらとマンガン、クロム、希土類元素等との合金(例えば、ニッケル−鉄合金、コバルト−鉄合金、アルミニウム−鉄合金等)、及びフェライト、マグネタイト等の磁性酸化物等が用いられる。これらの中でも、特性が安定しており、かつ毒性が少ない点で有利である点で、マグネタイトが好ましい。
これら磁性粉は、単一種で使用することが好ましい。単一種で使用すれば、半球状粒子の生成を維持し易く、半球状粒子からさらに破壊進行し不定形の微粒破片となることを抑制することができるため、画像形成装置部材への突き刺さりやこれに起因する色点障害の発生を抑制することができる。
磁性粉の粒径は、キャリアの体積平均粒径に対し1/400以上1/50以下の粒径域、より好ましくは1/300以上1/70以下の粒径域にあるものを用いることが好ましい。磁性粉の粒径が、キャリアの想定粒径に対し1/400以上であれば、キャリアの破壊形態が半球状粒子を呈しやすく、1/50以下であれば、半球状粒子の生成過剰を抑制することができる。
また、磁性粉の形状は、六面体以上の面数を有する多面体、または粒状ないし球状粒子であることが好ましい。針状ないし紡錘状の磁性粉を用いなければ、半球状の粒子が生成され易く、不定形の微粒破片となりにくい。
磁性粉の芯材中における含有量としては、30質量%以上95質量%以下の範囲であることが好ましく、45質量%以上90質量%以下の範囲であることがより好ましく、60質量%以上90質量%以下の範囲であることが更に好ましい。含有量が、30質量%未満であると、キャリア1個当たりの磁化率が低いことから拘束力が得られなくなり、結果として飛散等を招くことがあり、95質量%を越えると、キャリアの穂が固くなり、割れ易くなる、またトナーへのストレスが増加したり、画像が粗くなることがある。また95質量%を越える場合は、キャリアの破砕形態が半球状からさらに進行し、鋭角粒子を生成することがある。
磁性粉分散型キャリアの芯材を構成する樹脂成分としては、硬化性樹脂を用いることが好ましい。具体的には、フェノール類とアルデヒド類を用いて重合したものが好ましく、架橋されたスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合樹脂、フェノール系樹脂等を挙げることができ、フェノール系樹脂が好ましい。
これら樹脂成分は、単一種で使用することが好ましい。単一種で使用すれば、キャリアの破砕が半球状でとどまり易く、さらに破砕して粉々になることを防ぐことができる。
芯材の体積平均粒径は10μm以上120μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以上60μm以下である。なお、芯材の真比重は、2g/cm以上6g/cm以下が好ましい。
−被覆樹脂層−
本実施形態のキャリアにおける被覆樹脂層は、導電粉を含有する樹脂を含む。
前記被覆樹脂層は、前記芯材の表面を被覆するものである。
被覆樹脂層に用いる樹脂としては、キャリア用の被覆樹脂層の材料として用いられているものであれば公知の樹脂が利用でき、二種類以上の樹脂をブレンドして用いてもよい。
被覆樹脂層を構成する樹脂としては大別すると、トナーに帯電性を付与するための帯電付与樹脂と、トナー成分のキャリアへの移行を防止するために用いられる表面エネルギーの低い樹脂とが挙げられる。
ここで、トナーに負帯電性を付与するための帯電付与樹脂としては、アミノ系樹脂、例えば、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂、及びエポキシ樹脂等が挙げられ、更にポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エチルセルロース樹脂等のセルロース系樹脂等が挙げられる。
また、トナーに正帯電性を付与するための帯電付与樹脂としては、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられる。
トナー成分のキャリアへの移行を防止するために用いられる表面エネルギーの低い樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重合体、弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テトラフルオロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体とのターポリマー等のフルオロターポリマー、及びシリコーン樹脂等が挙げられる。
前記の被覆樹脂層用の樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましい。
前記導電粉は、抵抗調整を目的とするもので、金属粉、カーボンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が挙げられる。これらの導電粉は平均粒径1μm以下のものが好ましい。更に、必要に応じて、複数の導電粉を併用することができる。
被覆樹脂層における導電粉の含有量は、被覆樹脂層の強度を保ち、またキャリアの抵抗を調整する観点から、1質量%以上50質量%以下の範囲であることが好ましく、3以上質量%20質量%以下の範囲であることがより好ましい。
本実施形態のキャリアにおける被覆樹脂層は、前記(A)及び(B)の要件を満たすためには、更に粒子を含有していることが好ましい。該粒子を含有することにより、粒子と被覆樹脂との界面から被覆樹脂が剥がれ被覆樹脂層の磨耗片の小径化に寄与する。該粒子は、無機粒子、樹脂粒子の何れでもよく、被覆樹脂より固く、球形状を呈していることが好ましい。
前記無機粒子としては、SiO,TiO,Al,CuO,ZnO,SnO,CeO,Fe,MgO,BaO,CaO,KO,NaO,ZrO,CaO・SiO,KO・(TiO)n,Al・2SiO,CaCO,MgCO,BaSO,MgSO等の無機酸化物が挙げられ、特にシリカ微粒子、チタニア微粒子、アルミナ微粒子が好ましい。
また、前記樹脂粒子としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、フェノール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ、特に架橋構造をもったものが好ましい。
前記粒子の好ましい体積平均粒径は、被覆樹脂層の種類、分子量、被覆樹脂層の被覆量、粒子の含有量により異なるが、0.05μm以上1μm以下であることが好ましい。また、前記粒子の被覆樹脂層における好ましい含有量は、被覆樹脂層の種類、分子量、被覆樹脂層の被覆量、粒子の粒径により異なるが、5質量%以上30質量%以下が好ましい。尚、前記粒子の体積平均粒径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定機により測定することができる。
前記被覆樹脂層の被覆量は、電子写真用キャリア総質量の0.5質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上4.0質量%以下であることがより好ましい。該被覆量が0.5質量%を下回ると、被覆量が少なくなり、十分にキャリア表面を覆うことが出来なくなることがある。
芯材表面に被覆樹脂層を形成する代表的な方法としては、樹脂に可溶な溶媒に前記樹脂を溶解して樹脂層形成用溶液とし、芯材の粉末を樹脂層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、樹脂層形成用溶液を芯材の表面に噴霧するスプレー法、芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で樹脂層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中で芯材と樹脂層形成用溶液を混合し、次いで溶剤を除去するニーダーコーター法等が挙げられるが、特に溶液を用いたものに限定されるものではない。
樹脂層形成溶液に使用する溶剤は、樹脂を溶解するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;クロロホルム、四塩化塩素等のハロゲン化物などが挙げられる。
本実施形態のキャリアの体積平均粒径は、20μm以上100μm以下であることが好ましく、25μm以上50μm以下であることがより好ましい。キャリアの体積平均粒径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定機により測定することができる。
前記(A)及び(B)の要件は、磁性粉が樹脂中に分散されてなる芯材を用い、被覆樹脂層に粒子を含有させ、更に被覆樹脂の種類、分子量、被覆樹脂層の被覆量、粒子の粒径、粒子の含有量を適宜調整することによりなされる。
被覆樹脂層に用いる樹脂として熱硬化性樹脂を用いると、被覆樹脂が固く、芯材との密着性が強いため、前記固形分の乾燥質量が少なくなる傾向がある。
被覆樹脂層に用いる樹脂の分子量が大きいと、被覆樹脂が固くなるため、前記固形分の乾燥質量が少なくなる傾向がある。
被覆樹脂層の被覆量が多いと、前記固形分の乾燥質量が多くなる傾向がある。
粒子の粒径が大きいと、前記固形分の個数平均粒径が大きくなり、前記固形分の乾燥質量が多くなる傾向がある。
粒子の含有量が多いと、前記固形分の乾燥質量が多くなる傾向がある。
[電子写真用現像剤]
本実施形態の電子写真用現像剤(以下、「本実施形態の現像剤」という場合がある。)は、トナーと上述の本実施形態の電子写真用キャリアとを含むことを特徴とする。
また前記トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含んでいることが好ましい。
トナーの体積平均粒径は、2μm以上8μm以下のものを好ましく用いることができる。
また、このトナーの体積粒度分布指数GSDvが1.25以下であることが好ましい。体積粒度分布指数を前記範囲にすることにより、トナーの中心粒径に比較して大きい、又は小さいトナー粒子を減少させることができるため、現像されずに滞留するトナーが減少し、帯電維持性が向上する。
トナーの粒度分布は以下の方法により求めた。測定された粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、粒度の小さいほうから体積累積分布を描き、累積16%となる体積平均粒径をD16と定義し、累積50%となる体積平均粒径をD50vと定義する。さらに累積84%となる体積平均粒径をD84と定義する。
本発明における体積平均粒径は該D50vであり、GSDvは以下の式によって算出した。
GSDv=(D84/D16)0.5
また、トナーの形状係数SF1(ML/A)が120以上140以下の範囲内のものを用いることにより、キャリアとの接触面積を適度に保つことができるため高い現像性、及び高画質の画像を得ることができる。
なお、トナー形状係数SF1は、測定対象となるトナー粒子をサンプリングし、光学顕微鏡で撮影したトナー粒子の投影像を画像解析装置により解析して求めることができ、トナー粒子1000個の値を平均して得られた値をトナー形状係数SF1とした。なお、真球の場合、トナー形状係数SF1は100となり、大きな値になればなるほど真球から隔たった不定形状となる。
SF1=(R×π)/(A×4)×100
(前記式中、Rはトナーの最大長を表し、Aはトナーの投影面積を表す。)
本実施形態に用いられるトナーは、特に製造方法により限定されるものではなく、公知の製法を使用することができる。
トナーの製造は、例えば、結着樹脂と着色剤、必要に応じて離型剤、帯電制御剤等を混練、粉砕、分級する混練粉砕法、混練粉砕法にて得られた粒子を機械的衝撃力または熱エネルギーにて形状を変化させる方法、結着樹脂の重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液と、着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の分散液とを混合し、凝集、加熱融着させ、トナー粒子を得る乳化重合凝集法、結着樹脂を得るための重合性単量体と着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶媒に懸濁させて重合する懸濁重合法、結着樹脂と着色剤、必要に応じて、離型剤、帯電制御剤等の溶液を水系溶媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法等が使用できる。
また、前記方法で得られたトナーをコアにして、さらに凝集粒子を付着、加熱融合してコアシェル構造をもたせる製造方法を行ってもよい。特に、球状トナーを得る事が容易な湿式製法トナーが好ましく用いられ、さらに、分布がシャープなトナー粒子を得ることができる点で乳化重合凝集法によるトナー粒子が好ましく用いられる。
乳化重合凝集法は、粒径が1μm以下の樹脂粒子を分散した樹脂粒子分散液、及び着色剤を分散した着色剤分散液等を混合し、樹脂粒子、着色剤をトナー粒径に凝集させる工程(以下、「凝集工程」と称することがある)を有する。凝集工程を経た凝集粒子は、樹脂粒子のガラス転移点以上の温度に加熱し凝集体を融合しトナー粒子を形成する工程(以下、「融合工程」とも称する。)を含む。
前記凝集工程においては、互いに混合された樹脂粒子分散液、着色剤分散液、及び必要に応じて離型剤分散液中の各粒子を凝集させてトナー粒径の凝集粒子を形成する。該凝集粒子はヘテロ凝集等により形成され、該凝集粒子の安定化、粒度/粒度分布制御を目的として、前記凝集粒子とは極性が異なるイオン性界面活性剤や、金属塩等の一価以上の電荷を有する化合物が添加される。
ここで、「トナー粒径」とは、下記のトナーの体積平均粒径をいう。
前記融合工程においては、前記凝集粒子中の樹脂粒子が、そのガラス転移点以上の温度条件で溶融し、凝集粒子は不定形からより球形へと変化する。その後、凝集物を水系媒体から分離、必要に応じて洗浄、乾燥させることによってトナー粒子を形成する。
結着樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα―メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単独重合体および共重合体を挙げることができ、特に、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレンー無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。さらに、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等を挙げることができる。
着色剤としては、マグネタイト、フェライト等の磁性粉、カーボンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3等を挙げることができる。
前記トナーには、必要に応じて、離型剤を添加してもよい。離型剤は一般に離型性を向上させる目的で使用される。前記離型剤の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリオレフィン類;加熱により軟化点を有するシリコーン類;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド類;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ等の動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル、カルボン酸エステル等のエステル系ワックスなどが挙げられる。本実施形態において、これらの離型剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの離型剤の添加量としては、トナー粒子の全量に対して、1質量%以上20質量%以下であることが好ましく、より好ましくは5質量%15質量%以下である。
また、前記トナーには、必要に応じて帯電制御剤を含有することができる。帯電制御剤としては、公知のものを使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を有するレジンタイプの帯電制御剤を用いることができる。
湿式製法でトナーを製造する場合、イオン強度の制御と廃水汚染の低減の点で水に溶解しにくい素材を使用するのが好ましい。
本実施形態におけるトナーは、磁性材料を内包する磁性トナーおよび磁性材料を含有しない非磁性トナーのいずれであってもよい。
トナーに添加される無機酸化物微粒子としては、SiO,TiO,Al,CuO,ZnO,SnO,CeO,Fe,MgO,BaO,CaO,KO,NaO,ZrO,CaO・SiO,KO・(TiO)n,Al・2SiO,CaCO,MgCO,BaSO,MgSO等を挙げることができる。これらのうち、特にシリカ微粒子、チタニア微粒子が好ましい。
前記無機酸化物微粒子は表面が予め疎水化処理されていることが望ましい。この疎水化処理によりトナーの粉体流動性を改善することができる。また、帯電の環境安定性に優れ、キャリア劣化が起こらず効果的である。
前記疎水化処理は疎水化処理剤に前記無機酸化物を浸漬等することにより行うことができる。前記疎水化処理剤としては特に制限はないが、例えば、シランカップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは、一種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でもシランカップリング剤が好ましい。
前記シランカップリング剤としては、例えばクロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、特殊シリル化剤のいずれのタイプを使用することも可能である。具体的にはメチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,O−(ビストリメチルシリル)アセトアミド、N,N−(トリメチルシリル)ウレア、tert−ブチルジメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシピロピルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
前記疎水化処理剤の量としては、前記無機酸化物微粒子の種類等により異なり一概に規定することはできないが、通常無機酸化物微粒子100質量部に対して、5質量部以上50質量部以下が好ましい。
本実施形態の電子写真用現像剤は、電子写真用キャリア100質量部に対し、トナーを1質量部以上30質量部以下含むことが好ましく、3質量部以上20質量部以下含むことがより好ましく、2質量部以上15質量部以下含むことが更に好ましい。キャリアとトナーとの混合は、ナウターミキサ等で行うことができる。
[電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置]
次に、本実施形態の電子写真用現像剤カートリッジ(以下、「カートリッジ」と略す場合がある)について説明する。本実施形態のカートリッジは、画像形成装置に着脱可能であり、少なくとも、画像形成装置内に設けられたトナー像形成手段に供給するための現像剤を収納し、現像剤が既述した本実施形態の現像剤であることを特徴とする。
また、本実施形態のプロセスカートリッジは、既述した本実施形態の現像剤を収納すると共に、静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を前記現像剤によりトナー像を形成するトナー像形成手段と静電潜像保持体、前記静電潜像保持体表面を帯電させるための帯電手段、及び前記静電潜像保持体表面に残存したトナーを除去するためのクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくとも一つと、を備えることを特徴とする。
更に、本実施形態の画像形成装置は、静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、静電潜像保持体表面上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に前記トナー像を定着する定着手段とを少なくとも備え、現像剤が既述した本実施形態の電子写真用現像剤であることを特徴とする。
なお、本実施形態の画像形成装置は、前記のような静電潜像保持体と、静電潜像形成手段と、トナー像形成手段と、転写手段と、定着手段と、を少なくとも含むものであれば特に限定はされないが、その他の手段を含んでいてもよい。
以下、本実施形態のカートリッジおよび画像形成装置について、図面を用いて具体的に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置の好適な一例を示す模式図である。図1に示す画像形成装置10は、静電潜像保持体12、帯電手段14、静電潜像形成手段16、トナー像形成手段18、転写手段20、クリーニング手段22、除電手段24、定着手段26、カートリッジ28を備える。
なお、トナー像形成手段18中およびカートリッジ28中に収納される現像剤は、本実施形態の現像剤である。
また図1は、本実施形態の現像剤を収納されたトナー像形成手段18およびカートリッジ28のみを図示しているが、これらに加えて、他の現像剤を収納したトナー像形成手段およびカートリッジも同時に備える構成をとることも可能である。
図1示す画像形成装置は、カートリッジ28の着脱が可能な構成を有する画像形成装置であり、カートリッジ28は、現像剤供給管30を通してトナー像形成手段18に接続されている。よって画像形成を行う際は、カートリッジ28の中に収納されている本実施形態の現像剤が、現像剤供給菅30を通してトナー像形成手段18に供給されることにより、長期間にわたり、本実施形態の現像剤を用いた画像を形成することができる。また、カートリッジ28の中に収納されている現像剤が少なくなった場合には、このカートリッジ28を交換することができる。
静電潜像保持体12の周囲には、静電潜像保持体12の回転方向(矢印A方向)に沿って順に、静電潜像保持体12表面を均一に帯電させる帯電手段14、画像情報に応じて静電潜像保持体12表面に静電潜像を形成させる静電潜像形成手段16、形成された静電潜像に本実施形態の現像剤を供給するトナー像形成手段18、静電潜像保持体12表面に当接し静電潜像保持体12の矢印A方向への回転に伴い矢印B方向に従動回転することができるドラム状の転写手段20、静電潜像保持体12表面に当接するクリーニング装置22、静電潜像保持体12表面を除電する除電手段24が配置されている。
静電潜像保持体12と転写手段20との間は、矢印C方向と反対側から不図示の搬送手段により矢印C方向に搬送される記録媒体50が挿通可能である。静電潜像保持体12の矢印C方向側には加熱源(不図示)を内蔵した定着手段26が配置され、定着手段26には圧接部32が設けられている。また、静電潜像保持体12と転写手段20との間を通過した記録媒体50は、この圧接部32を矢印C方向へと挿通可能である。
静電潜像保持体12としては、例えば感光体または誘電記録体等が使用できる。
感光体としては例えば、単層構造の感光体または多層構造の感光体等を用いることができる。また感光体の材質としては、セレンやアモルファスシリコン等の無機感光体や、有機感光体等が考えられる。
帯電手段14としては、例えば、導電性または半導電性のローラー、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触帯電装置、コロナ放電を利用したコロトロン帯電やスコロトロン帯電などの非接触型の帯電装置等、公知の手段を使用することができる。
潜像形成手段16としては、露光手段の他に、トナー像を記録媒体表面の所望の位置に形成しうるような信号を形成できるような、従来公知のいずれの手段を使うこともできる。
露光手段としては、例えば、半導体レーザー及び走査装置の組み合わせ、光学系からなるレーザー走査書き込み装置、あるいは、LEDヘッドなど、従来公知の露光手段を使用することができる。均一で、解像度の高い露光像を作るという好ましい態様を実現させるためには、レーザー走査書き込み装置またはLEDヘッドを使うことが好ましい。
転写手段20としては、具体的には例えば、電圧を印加した導電性または半導電性のローラー、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を用いて、静電潜像保持体12と記録媒体50との間に電界を作り、帯電したトナーの粒子からなるトナー像を転写する手段や、コロナ放電を利用したコロトロン帯電器やスコロトロン帯電器などで記録媒体50の裏面をコロナ帯電して、帯電したトナーの粒子からなるトナー像を転写する手段など、従来公知の手段を使用することができる。
また転写手段20として、二次転写手段を用いることもできる。すなわち、図示しないが二次転写手段は、トナー像を一旦中間転写体に転写した後、中間転写体から記録媒体50にトナー像を二次転写する手段である。
クリーニング手段22としては例えば、クリーニングブレード、クリーニングブラシなどが挙げられる。
除電手段24としては例えば、タングステンランプ、LEDなどが挙げられる。
定着手段26としては、例えば加熱ロールと加圧ロールとからなるような加熱加圧によりトナー像を定着する熱定着手段や、フラッシュランプ等による光照射によりトナー像を加熱して定着する光定着手段などが利用できる。
記録媒体50としては、特に制限はなく、普通紙や光沢紙等をはじめとする従来公知のものが利用できる。また記録媒体は、基材と基材上に形成された受像層を有するものを利用することもできる。
次に、画像形成装置10を用いた画像形成について説明する。まず、静電潜像保持体12の矢印A方向への回転に伴い、帯電手段14により静電潜像保持体12表面を帯電し、帯電された静電潜像保持体12表面に静電潜像形成手段16により画像情報に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像が形成された静電潜像保持体12表面に、静電潜像の色情報に応じてトナー像形成手段18から本実施形態の現像剤を供給することによりトナー像を形成する。
次に、静電潜像保持体12表面に形成されたトナー像は、静電潜像保持体12の矢印A方向への回転に伴い、静電潜像保持体12と転写手段20との接触部に移動する。この際、接触部を、記録媒体50が、不図示の用紙搬送ロールにより矢印C方向に挿通され、静電潜像保持体12と転写手段20との間に印加された電圧により、静電潜像保持体12表面に形成されたトナー像が接触部にて記録媒体50表面に転写される。
トナー像を転写手段20に転写した後の静電潜像保持体12の表面は、クリーニング手段22のクリーニングブレードによって残留しているトナーが除去され、除電手段24により除電される。
このようにしてトナー像がその表面に転写された記録媒体50は、定着手段26の圧接部32に搬送され、圧接部32を通過する際に、内蔵された加熱源(不図示)によってその圧接部32の表面が加熱された定着手段26によって加熱される。この際、トナー像が記録媒体50表面に定着されることにより画像が形成される。
図2は、本実施形態の画像形成装置の好適な他の一例を示す模式図である。図2に示す画像形成装置11は、画像形成装置本体(図示せず)に脱着可能に配設されるプロセスカートリッジ38と、静電潜像形成手段16と、転写手段20とを備えている。
プロセスカートリッジ38は、露光のための開口部34が設けられた筐体36内に静電潜像保持体12と共に、その周囲に帯電手段14、トナー像形成手段18及びクリーニング手段22を取り付けレール(図示せず)により組み合わせて一体化したものである。なお、プロセスカートリッジ38は、これに限られず、トナー像形成手段18と、静電潜像保持体12、帯電手段14及びクリーニング手段22からなる群から選ばれる少なくとも一種と、を備えていればよい。
一方、静電潜像形成手段16は、プロセスカートリッジ38の筐体36の開口部34から静電潜像保持体12に露光可能な位置に配置されている。また、転写手段20は静電潜像保持体12に対向する位置に配置されている。
以下、実施例により本実施形態をさらに具体的に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。なお、トナー、キャリアの説明において、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を意味する。
<実施例1>
(芯材Aの作製)
フェノール50部、20質量%ホルマリン140部、マグネタイト(平均粒径:0.20μm、球形、2質量%KR43S処理品)400部、10質量%アンモニア水42部に、イオン交換水60部を加え、混合攪拌しながら、85℃まで徐々に昇温させ、4時間反応、硬化させた後、冷却、ろ過、洗浄、乾燥し、体積平均粒径:35.4μmの芯材Aを得た。
(キャリアAの作製)
・トルエン:120部
スチレン−メタクリレート共重合体(質量比50:50、Mw(重量平均分子量):8万 ):2.5部
・カーボンブラック(Regal330;キャボット社製):0.4部
・メラミン樹脂微粒子(粒径0.2μm、球形):0.3部
上記成分を60分間スターラーにて撹拌/分散し、被覆層形成用溶液aを調製した。
更に、得られた123.2部の被覆層形成用溶液aと芯材Aとを真空脱気型ニーダ(井上製作所社製、商品名:KHO−5)に入れ、ローター回転数は50rpmに設定し、60℃で20分撹拌した後、更に加温(95℃)しながら、減圧して脱気、乾燥し、目開き106μmのメッシュを通すことによりキャリアAを作製した。尚、得られたキャリアAに対して、既述の方法で本実施形態の超音波処理を施した後、沈降物と上澄み液とを分離し、該上澄み液に含まれる固形分の個数平均粒径及び乾燥質量を求めた。その結果を表1に示す(以下のキャリアも同様)。
(現像剤Aの作製)
キャリアAを100部と、DocuCenreColor450用のCyanトナー8部と、をVブレンダーで混合し、500μm網目で篩分して現像剤Aを作製した。
<実施例2>
実施例1におけるキャリアAの作製において、メラミン樹脂微粒子の代わりにゾルゲル法シリカ(粒径0.15μm、球形)を用いる以外は実施例1と同様にして、キャリアBを作製し、キャリアAの代わりにキャリアBを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Bを作製した。
<実施例3>
・トルエン:120部
・スチレン−メタクリレート共重合体(質量比20:80、Mw:6万):3.0部
・カーボンブラック(Regal330;キャボット社製):0.4部
・メラミン樹脂微粒子(粒径0.2μm、球形):0.5部
上記成分を60分間スターラーにて撹拌/分散し、被覆層形成用溶液cを調製した。
更に、得られた123.9部の被覆層形成用溶液cと芯材Aとを真空脱気型ニーダ(井上製作所社製、商品名:KHO−5)に入れ、ローター回転数は50rpmに設定し、60℃で20分撹拌した後、更に加温(95℃)しながら、減圧して脱気、乾燥し、目開き106μmのメッシュを通すことによりキャリアCを作製した。
また、キャリアAの代わりにキャリアCを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Cを作製した。
<実施例4>
・トルエン:120部
・スチレン−メタクリレート共重合体(質量比90:10、Mw:12万):2.0部
・カーボンブラック(Regal330;キャボット社製):0.3部
・メラミン樹脂微粒子(粒径0.2μm、球形):0.3部
上記成分を60分間スターラーにて撹拌/分散し、被覆層形成用溶液dを調製した。
更に、得られた122.6部の被覆層形成用溶液dと芯材Aとを真空脱気型ニーダ(井上製作所社製、商品名:KHO−5)に入れ、ローター回転数は50rpmに設定し、60℃で20分撹拌した後、更に加温(95℃)しながら、減圧して脱気、乾燥し、目開き106μmのメッシュを通すことによりキャリアDを作製した。
また、キャリアAの代わりにキャリアDを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Dを作製した。
<実施例5>
・トルエン:120部
・スチレン−メタクリレート共重合体(質量比50:50、Mw:8万):2.5部
・カーボンブラック(Regal330;キャボット社製):0.4部
・メラミン樹脂微粒子(粒径1.0μm、球形):0.4部
上記成分を60分間スターラーにて撹拌/分散し、被覆層形成用溶液eを調製した。
更に、得られた123.3部の被覆層形成用溶液eと芯材Aとを真空脱気型ニーダ(井上製作所社製、商品名:KHO−5)に入れ、ローター回転数は50rpmに設定し、60℃で20分撹拌した後、更に加温(95℃)しながら、減圧して脱気、乾燥し、目開き106μmのメッシュを通すことによりキャリアEを作製した。
また、キャリアAの代わりにキャリアEを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Eを作製した。
<比較例1>
実施例1において、芯材Aの代わりにCu・Znフェライト粒子(粒径35μm)を用いる以外は実施例1と同様にして、キャリアFを作製し、キャリアAの代わりにキャリアFを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Fを作製した。
<比較例2>
・トルエン:100部
・ブチル化メラミン樹脂(三井化学社製):5.0部
・カーボンブラック(Regal330;キャボット社製):0.4部
・ゾルゲル法シリカ(粒径0.15μm、球形):0.3部
上記成分を60分間スターラーにて撹拌/分散し、被覆層形成用溶液gを調製した。
更に、得られた105.7部の被覆層形成用溶液gと芯材Aとを真空脱気型ニーダ(井上製作所社製、商品名:KHO−5)に入れ、ローター回転数は50rpmに設定し、60℃で20分撹拌した後、更に加温(95℃)しながら、減圧して脱気、乾燥した。更に常圧にした状態で温度を200℃にして60分間、硬化させ、その後冷却して取り出し、目開き106μmのメッシュを通すことによりキャリアGを作製した。
また、キャリアAの代わりにキャリアGを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Gを作製した。
<比較例3>
実施例1におけるキャリアAの作製において、スチレン−アクリル共重合体の代わりにスチレン−パーフロロオクチルエチルメタクリレート共重合体(Mw:6万)をこと以外は実施例1と同様にして、キャリアHを作製し、キャリアAの代わりにキャリアHを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Hを作製した。
また、キャリアAの代わりにキャリアHを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Hを作製した。
<比較例4>
・トルエン:120部
・ポリスチレン(Mw:8万):3.0部
・カーボンブラック(Regal330;キャボット社製):0.4部
・メラミン樹脂微粒子(粒径1.5μm、球形):0.4部
上記成分を60分間スターラーにて撹拌/分散し、被覆層形成用溶液iを調製した。
更に、得られた123.3部の被覆層形成用溶液iと芯材Aとを真空脱気型ニーダ(井上製作所社製、商品名:KHO−5)に入れ、ローター回転数は20rpmに設定し、60℃で20分撹拌した後、更に加温(95℃)しながら、減圧して脱気、乾燥し、目開き106μmのメッシュを通すことによりキャリアIを作製した。
また、キャリアAの代わりにキャリアIを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Iを作製した。
<比較例5>
実施例1におけるキャリアAの作製において、カーボンブラックを入れない以外は実施例1と同様にして、キャリアJを作製し、キャリアAの代わりにキャリアJを用いること以外、実施例1と同様にして、現像剤Jを作製した。
<評価>
得られた現像剤それぞれに対して、以下の評価を実施した。
(定着手段の汚れ及び画質障害評価)
Docu Centre Color450使用して、10℃10%の環境下で現像剤Aにより画像密度5%のチャートを、1ジョブ5枚で50,000枚画像形成したときの定着手段の汚れの有無及び該汚れに起因した画質障害の有無を評価した。その結果を表1に示す。
(白抜け評価)
Docu Centre Color450使用して、10℃10%の環境下で現像剤Aにより画像密度5%のチャートを、1ジョブ5枚で50kPV画像形成し、10kPV毎に2×3のソリッドパッチの周りに30%ハーフトーンの画像が位置するチャートで絵だしし、そのハーフトーンの白抜けの程度を目視評価した。尚、評価は、白抜けが確認できない場合を「G0」、白抜けが多数確認できた場合を「G5」とし、その中間の状態を良好(白抜けが少ない)な方から「G1」〜「G4」として評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2009198999
本実施形態の画像形成装置の好適な一例を示す模式図である。 本実施形態の画像形成装置の好適な他の一例を示す模式図である。
符号の説明
10、11・・・画像形成装置
12・・・静電潜像保持体
14・・・帯電手段
16・・・静電潜像形成手段
18・・・トナー像形成手段
20・・・転写手段
26・・・定着手段
28・・・カートリッジ
34・・・開口部
36・・・筐体
38・・・プロセスカートリッジ

Claims (5)

  1. 磁性粉が樹脂中に分散されてなる芯材と、該芯材の表面を被覆し導電粉を含有する被覆樹脂層と、を有し、
    20gのキャリアに対して、下記超音波処理を施した後、沈降物と上澄み液とを分離し、該上澄み液に含まれる固形分が、下記(A)及び(B)の要件を満たすことを特徴とする電子写真用キャリア。
    (A) 前記固形分の個数平均粒径が2.0μm以下である。
    (B) 前記固形分の乾燥質量が2mg以上20mg以下である。
    (超音波処理)
    (1) 20gの電子写真用キャリアを採取する。
    (2) 100mlビーカーに、濃度0.2質量%のポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液40mlを投入し、更に(1)で採取した20gの電子写真用キャリアを投入し、分散させる。
    (3) (2)の20gの電子写真用キャリアが分散されたポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液に、超音波振動子を入れ、該ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル水溶液を200μAで4分間超音波振動させる。
    (4) 以上の工程を40℃の条件下で行う。
  2. トナーと、請求項1に記載の電子写真用キャリアと、を含むことを特徴とする電子写真用現像剤。
  3. 画像形成装置に着脱可能であり、少なくとも、前記画像形成装置内に設けられたトナー像形成手段に供給するための現像剤を収納し、
    前記現像剤は、請求項2に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とする電子写真用現像剤カートリッジ。
  4. 請求項2に記載の電子写真用現像剤を収納すると共に、静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を前記現像剤によりトナー像を形成するトナー像形成手段と
    静電潜像保持体、前記静電潜像保持体表面を帯電させるための帯電手段、及び前記静電潜像保持体表面に残存したトナーを除去するためのクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくとも一つと、を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 静電潜像保持体と、
    前記静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、
    前記静電潜像保持体表面上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    前記静電潜像を現像剤により現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記記録媒体に前記トナー像を定着する定着手段と、
    を備え、
    前記現像剤が、請求項2に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011186005A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用現像剤用キャリア、静電荷像現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2013195698A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

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