JPH11280995A - 摺動機構 - Google Patents

摺動機構

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Publication number
JPH11280995A
JPH11280995A JP7947298A JP7947298A JPH11280995A JP H11280995 A JPH11280995 A JP H11280995A JP 7947298 A JP7947298 A JP 7947298A JP 7947298 A JP7947298 A JP 7947298A JP H11280995 A JPH11280995 A JP H11280995A
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JP
Japan
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lubricating oil
sliding surface
sliding
outer groove
mechanism according
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JP7947298A
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Michinobu Kono
通延 河野
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動面に供給された潤滑油の再度の摺動面へ
の使用を可能として、潤滑油に必要なコストの低減を図
ることができる摺動機構を得ること。 【解決手段】 摺動機構の下側に位置する第1摺動面に
摺動面潤滑油送給口と、第1摺動面上でかつ摺動面潤滑
油送給口と所定距離離間した位置に摺動面潤滑油回収口
とを設け、これらは摺動基台に貫設された第1摺動面上
に潤滑油を送給する潤滑油送給路と、第1摺動面上の潤
滑油を回収する摺動面潤滑油回収路と連通される。した
がって、第1摺動面上に潤滑油を送給することができ、
第1摺動面と第2摺動面との滑らかな滑動を確保するこ
とができる。また、第1摺動面上にて第1摺動面上の潤
滑油を回収することができ、回収した潤滑油を再使用す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動機構に関し、
特に潤滑油により摺動面の潤滑を図る摺動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な工作機械は、基台上を前後方向
若しくは左右方向に直線的に往復移動可能な移動テーブ
ルを備えている。移動テーブルとそれを支える基台は、
互いに摺接する摺動面を有しており、これら摺動面間に
は、相互の滑らかな滑合を確保するために潤滑油が供給
されている。
【0003】ここで、摺動面に供給された潤滑油は、摺
動面間から外方に洩出し、徐々に減少するため、洩出し
た分だけ定期的に摺動面に供給しなければならない。し
かし、洩出した潤滑油には、摺動面の金属摩擦による微
細金属粒子の混入や空気中の微細な切り粉が付着する等
により異物が混入しているため、再使用は困難である。
【0004】また、工作機械によっては、加工作業によ
り生じた加工部分の発熱を抑制させ、加工部分の潤滑を
図るために大量の切削油が加工部分に流される。したが
って、摺動面間から洩出した潤滑油が切削油によって洗
い流されてしまうと、潤滑油を回収することは不可能と
なる。
【0005】したがって、摺動面に一度供給された潤滑
油は再使用するために回収されることはなく、全てが洩
出による垂れ流し、或いは1カ所に集められた後に廃棄
され、摺動面には常に新品の潤滑油が供給されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、常に新
品の潤滑油の供給を行うことは、購入費の増大によるコ
スト高を招来し、不経済であった。
【0007】また、切削油は循環して何度も使用される
ため、潤滑油が切削油中に混入した場合、切削油は早期
に劣化し、これに起因した腐敗臭を生ずるおそれがあ
る。したがって、切削油を、潤滑油の混入が無い場合よ
りもかなり短い期間で交換しなければならなかった。こ
の結果、切削油の購入費の増大によるコスト高を招来
し、不経済であった。また、切削油の頻繁な交換は、産
業廃棄物(廃油)の増大を招くという問題も誘発してい
た。
【0008】また、従来技術として、潤滑油と切削油の
交換サイクルの長期化を図るべく、亜循環サイクルを採
用するものがあった。亜循環サイクルは、潤滑と油圧駆
動用の兼用油を用いて、ある程度の相互の漏れや混入を
認めながら回収し再使用するものである。これによれ
ば、経時変化する要素を有した潤滑油が使用され、兼用
油内への切削油の混入や切削油内への兼用油の混入があ
る程度許容される。
【0009】しかしながら、亜循環サイクルに用いられ
る兼用油もそれほど長い期間の無交換を可能とするもの
ではなく、短い期間での定期的な交換を必要としてお
り、上述のような問題を解消するためには必ずしも十分
なものではなかった。
【0010】本発明は、上述した問題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は、摺動面に供給された潤滑
油の再度の摺動面への使用を可能とし、切削油中に潤滑
油が混入することによる切削油の寿命短縮化を防止し
て、潤滑油及び切削油に必要なコストの低減を図ること
ができる摺動機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の摺動機構は、前記摺動基
台に貫設され第1摺動面に開口する摺動面潤滑油送給口
から第1摺動面上に潤滑油を送給する潤滑油送給路と、
摺動基台に貫設され第1摺動面でかつ摺動面潤滑油送給
口と所定距離離間した位置に開口する摺動面潤滑油回収
口から第1摺動面上の潤滑油を回収する摺動面潤滑油回
収路と、を有する。
【0012】これによれば、潤滑油送給路は、摺動面潤
滑油送給口を介して第1摺動面上に潤滑油を送給するこ
とによって、第1摺動面と第2摺動面との滑らかな滑動
を確保することができ、潤滑油回収路は、摺動面潤滑油
回収口を介して第1摺動面上にて潤滑油を回収すること
ができる。
【0013】したがって、潤滑油を再使用することがで
き、従来のような垂れ流しによる潤滑油の無駄な消費を
抑制することができる。この結果、潤滑油を長期間に亘
って使用することができ、潤滑油にかかるコストを大幅
に低減することができる。
【0014】請求項2に記載の摺動機構は、前記第2摺
動面が、上側移動体が摺動基台に対して相対移動する際
に、第1摺動面全体と常に摺接する大きさを有している
ことを特徴とする。これによれば、第1摺動面は、常に
第2摺動面と摺接しているため、第1摺動面は上側移動
体の相対位置にかかわらず常に第2摺動面によって閉塞
されている。
【0015】したがって、第1摺動面の上方から第1摺
動面への異物の付着を防止することができ、潤滑油への
異物の混入を抑制することができる。この結果、上述の
請求項1の作用に加えて潤滑油をきれいな状態で回収す
ることができ、潤滑油として再使用させることが可能と
なる。
【0016】請求項3に記載の摺動機構は、前記摺動面
潤滑油送給口が、第1摺動面の中央寄り位置に設けら
れ、摺動面潤滑油回収口が第1摺動面の端縁寄り位置に
設けられていることを特徴とする。これによれば、中央
寄り位置に設けられた摺動面潤滑油送給口から第1摺動
面上に供給された潤滑油は、第1摺動面の端縁側へ流れ
た場合に、第1摺動面上の端縁寄り位置に設けられた潤
滑油回収口より回収される。したがって、第1摺動面の
端縁から外方への潤滑油の洩出を抑制することができ、
潤滑油の無駄な消費を防止してコスト低減を図ることが
できる。
【0017】請求項4に記載の摺動機構は、前記摺動面
潤滑油回収口が、摺動面潤滑油送給口の周囲に環囲され
ていることを特徴とする。これによれば、第1摺動面の
端縁から外方への潤滑油の漏洩をより完全に防止するこ
とができる。
【0018】請求項5に記載の摺動機構は、前記第2摺
動面が長尺状に形成され、第1摺動面が第2摺動面の長
手方向に所定長さを有しかつ第2摺動面の短手方向全幅
と常に摺接される横幅を有する形状に形成され、上側移
動体が摺動基体に対して直線方向に往復移動可能である
場合に、摺動面潤滑油送給口と摺動面潤滑油回収口が、
摺動基体の往復移動方向に所定間隔をおいて交互に設け
られていることを特徴とする。
【0019】これによれば、上側移動体が往復移動した
場合、摺動面潤滑油送給口から第1摺動面上に供給され
た潤滑油は、第2摺動面との間にて往復動方向に拡散さ
せられる。したがって、摺動面潤滑油送給口の往復移動
方向側に設けられた摺動面潤滑油回収口から潤滑油を容
易に効率よく回収することができる。この結果、第1摺
動面の端縁から外方への潤滑油の漏洩を抑制することが
でき、潤滑油の無駄な消費を防止してコスト低減を図る
ことができる。
【0020】請求項6に記載の摺動機構は、前記摺動面
潤滑油回収口が、横幅方向に伸長して設けられているこ
とを特徴とする。これによれば、潤滑油を第2摺動面の
横幅に亘って送給することができ、上側移動体が往復移
動した場合に潤滑油を第1摺動面上に広範囲に亘って拡
散させることができる。したがって、第1摺動面と第2
摺動面とのより滑らかな滑動を確保することができる。
【0021】請求項7に記載の摺動機構は、前記摺動面
潤滑油回収路と連通して摺動面潤滑油回収口から回収し
た潤滑油を貯留する潤滑油タンクと、該潤滑油タンクと
連通され、潤滑油タンク内の潤滑油を潤滑油送給路を介
して摺動面潤滑油送給口から第1摺動面上に送給する潤
滑油送給装置と、を備えたことを特徴とする。
【0022】これによれば、摺動面潤滑油回収口より回
収した潤滑油を潤滑油タンク内に貯留させ、潤滑油送給
装置によって再び摺動面潤滑油送給口から第1摺動面上
に供給させることができる。したがって、潤滑油を循環
させて再使用することができる。
【0023】請求項8に記載の摺動機構は、摺動面潤滑
油回収口から回収した潤滑油に含まれる不純物を除去す
る濾過装置を設けたことを特徴とする。これによれば、
第1摺動面と第2摺動面との間を潤滑した際に潤滑油内
に混入した微細な不純物を潤滑油中から除去することが
できる。これにより、潤滑油をよりきれいにした状態で
再び第1摺動面上に送給することができ、潤滑油を長期
に亘って繰り返し使用することができる。
【0024】請求項9に記載の摺動機構は、前記第1摺
動面の端縁から下方へ伸長する摺動基台側壁部の下方位
置にて摺動基台の周囲を環囲し上方に開口するように摺
動基台に凹設された外溝部と、摺動基台に貫設され外溝
部の底部に開口する外溝部潤滑油回収口から外溝部内の
潤滑油を回収する外溝部潤滑油回収路と、を備えている
ことを特徴とする。
【0025】これによれば、外溝部は、第1摺動面の端
縁から外方へ洩出し、摺動基台の側壁部に沿って下方へ
流下した潤滑油を開口部分から溝内にて受け止めること
ができる。そして、外溝部潤滑油回収路は、外溝部によ
り受け止めた潤滑油を外溝部潤滑油回収口から回収する
ことができる。
【0026】これにより、第1摺動面の端縁から外方へ
洩出した潤滑油が摺動基台の外溝部より更に下方へ流下
することを防止し、また、外溝部潤滑油回収路から回収
した潤滑油を第1摺動面上に再び送給することができ
る。
【0027】請求項10に記載の摺動機構は、前記外溝
部潤滑油回収路が、潤滑油タンクと連通接続されている
ことを特徴とする。これによれば、外溝部によって受け
止めた潤滑油を潤滑油タンクに回収して貯留し、潤滑油
送給装置により再び第1摺動面に送給することができ
る。
【0028】請求項11に記載の摺動機構は、外溝部潤
滑油回収口から回収した潤滑油に含まれる水分を分離し
て除去する油水分離装置を備えていることを特徴とす
る。
【0029】これにより、摺動基台の温度とその周辺の
環境温度との相違や空気中の湿度等の関係によって摺動
基台、特に摺動基台側壁部に結露が発生し、この結露が
外溝部内に流れ込み潤滑油に混入した場合に、潤滑油の
性能を低下させ、また、早期劣化を生じさせる等の不具
合を未然に防止することができる。
【0030】請求項12に記載の摺動機構は、前記外溝
部潤滑油回収路と潤滑油タンクとの間に外溝部潤滑油回
収口から回収した潤滑油に含まれる異物を除去する濾過
装置を設けたことを特徴とする。
【0031】これによれば、工作機械の加工作業等によ
り排出された微細な切り粉が外溝部内に入り込み潤滑油
に混入した場合に、この潤滑油を再使用した際における
第1摺動面及び第2摺動面の傷つき等を防止することが
できる。
【0032】請求項13に記載の摺動機構は、前記摺動
基台側壁部に固定される下端部と、下端部から上方に伸
長して第2摺動面の横幅方向全幅に亘って当接し、上側
移動体が往復移動する際に第2摺動面に付着している潤
滑油を掃拭する上端部と、上端部により掃拭した潤滑油
を外溝部に案内する案内部と、を有するワイパプレート
を備えていることを特徴とする。
【0033】これによれば、ワイパープレートは、上側
移動体が摺動基台に対して移動した際に、第2摺動面に
付着している潤滑油を掃拭し、外溝部内へ導くことがで
きる。これにより、第2摺動面に付着している潤滑油を
積極的に回収することができ、潤滑油の無駄な消費を防
止してコスト低減を図ることができる。
【0034】請求項14に記載の摺動機構は、前記上側
移動体が、上側移動体の上部から外溝部の開口位置より
も下方へ伸長して外溝部を障蔽し、上方から外溝部内へ
の異物の侵入を防止するスカート部を備えていることを
特徴とする。
【0035】これによれば、外溝部はスカート部によっ
て上方及び側方を障蔽される。したがって、例えば、上
側移動体の上部から切削油が流下してきた場合、切削油
はスカート部の外表面に沿って流下する。これにより、
切削油の外溝部内への侵入を防止できる。これは同時
に、切削油中への潤滑油の混入をも防止するものであ
り、切削油の長寿命化を図ることができる。更に、上側
移動体の上方から切り粉等の異物が落下してきた場合
に、これら異物の溝内への侵入を防止できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図に基づいて説明する。先ず、図1〜図7に従い、
本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、
本実施の形態における摺動機構を斜視図により示した概
略説明図であり、図2は、図1のA−A線断面説明図で
ある。本実施の形態において、摺動機構1は、工作機械
の一つである旋盤に用いられており、旋盤のベッド(図
示せず)上に固定される摺動基台10と、刃物台(図示
せず)が載置される上側移動体60とを備えている。
【0037】上側移動体60と摺動基台10とは、図2
に示したように、互いに係合され、上側移動体60は摺
動基台10に対して相対的に移動して直線方向に往復動
可能に構成されている(以下、上側移動体の移動方向を
「移動方向」と、移動方向と水平に直交する方向を「横
幅方向」という)。
【0038】まず最初に、摺動基台10の構成について
図3及び図4に基づいて説明する。図3は、摺動基台1
0を斜視図により示した説明図である。摺動基台10
は、鋳造により形成された鋳物であり、図示したよう
に、下部には略矩形状をなした固定部21を有してい
る。固定部21は、下方に開口部を有する所定の室内空
間を内方に備えており、固定部21の横幅方向側面21
bには上述のベッド(図示せず)上に固定するためのフ
ランジ21cが所定長さ突出形成されている。
【0039】固定部21の上面には、上方に開口し所定
深さで周状に形成された外溝部50を備えている。外溝
部50は、長辺と短辺とを備えた略枠形状に形成されて
おり、各辺の底部中央には外溝部潤滑油回収用貫通孔5
1の一端に連通する外溝部潤滑油回収口51aが開口し
ている。外溝部潤滑油回収用貫通孔51の他端は、固定
部21を貫通して上述の室内空間内に開口している。
【0040】また、摺動基台10の上部中央には、上側
移動体60と係合される係合部22が設けられている。
図4は、係合部22の拡大説明図である。係合部22
は、図示したように、固定部21よりも高い、所定高さ
を有する略直方体形状をなし、その外周囲は固定部21
よりも一回り小さく形成されている。
【0041】係合部22は、その上面に水平でかつ平滑
に機械加工された第1摺動面23を備えている。第1摺
動面23は、移動方向に略帯状に伸長し、間に凹陥部2
4を介して同一平面上に2つ並設され、それぞれ所定形
状を有し摺動面潤滑油送給口を構成する摺動面潤滑油送
給溝30と摺動面潤滑油回収口を構成する摺動面潤滑油
回収溝40とが設けられている。
【0042】摺動面潤滑油送給溝30は、略楕円リング
形に中央が十字形をなす所定深さを有する溝形状に形成
されており、移動方向に所定間隔をおいて各3個設けら
れている。摺動面潤滑油送給溝30の底部中央には、係
合部22を貫通して他端が固定部21の室内空間内に開
口する潤滑油送給用貫通孔31の一端が連通されてい
る。
【0043】摺動面潤滑油回収溝40は、それぞれの第
1摺動面23の周縁に沿う長辺と短辺とを備えた枠溝形
状をなしており、各辺の中央底部には係合部22を貫通
して他端が固定部21の室内空間内に開口する摺動面潤
滑油回収用貫通孔41の一端が連通されている。
【0044】また、係合部22は、第1摺動面23の端
縁から鉛直方向に垂下し、外溝部50の内側壁面と上下
方向に連続する外周壁面25を備えている。外周壁面2
5は、移動方向前後に位置する前壁面25a、後壁面2
5bと、横幅方向に位置する側壁面25cとにより形成
されている。
【0045】側壁面25cは、第1摺動面23の外側端
から下方へ所定距離垂直に垂下し、表面が平滑に加工形
成された案内面25dと、案内面25dの下方位置にて
互いに接近する方向に所定深さで凹窩形成され、移動方
向に伸長する案内溝25eとを備えている。案内面25
dは、その表面が第1摺動面23と略直角をなすように
形成されている。
【0046】次に、上側移動体60の構成について図5
及び図6に基づいて説明する。図5は、上側移動体60
を斜視図により示した説明図、図6は摺動機構を前方か
ら一部断面により示した説明図である。上側移動体60
は、図示したように、下面が開放された長尺状の略箱形
形状をなしており、摺動面部61、スカート部62、カ
バー部63、64を備えている。
【0047】摺動面部61は、上面が平坦形状を有し、
下面に第2摺動面65を備えた、横幅方向縦断面形状が
略C型チャンネル形状をなす上板61aと、上板61a
の側端縁からそれぞれ下方へ所定距離垂下する縦壁61
bと、各縦壁61bの下端から互いに対向する方向に突
出する案内片61cとを備えている。
【0048】第2摺動面65は、係合部22の2つの第
1摺動面23全面と摺接する横幅を有し、第1摺動面2
3上を滑動できるように平滑に形成されている。縦壁6
1bの内側面は、案内面25dと所定の間隙を有して対
向し、案内片61cは、先端側が係合部22の案内溝2
5e内に侵入する形状に形成されている(図2参照)。
【0049】スカート部62は、縦壁61bの下端にて
移動方向前端から後端に亘って伸長して設けられ、縦壁
61bの下端から横幅方向に所定距離突出した肩部62
aと、肩部62a先端から下方へ所定距離だけ垂下する
垂下板62bとを備えており、縦断面形状が略L字形状
をなすように形成されている。
【0050】肩部62aは、垂下板62bの内側面が固
定部21の横幅方向側面21bと所定の間隙を介して対
向するように形成され、垂下板62bは、外溝部50の
開口50bよりも下方の位置まで垂下するように形成さ
れている(図2参照)。
【0051】前面カバー部63及び後面カバー部64
は、上側移動体60の移動方向前端及び後端を閉塞する
形状を有しており、下端はスカート部62の下端と同位
置となるように形成されている。そして、両カバー部6
3、64は、上側移動体60を摺動基台10に係合した
後に、摺動面部61とスカート部62にネジ留め固定さ
れる。
【0052】このスカート部62と両カバー部63、6
4により上側移動体60は下方にのみ開口する。したが
って、例えば、上側移動体60に上方より切削作業時に
使用した冷却用クーラント(切削油)が流れてきた場合
には、スカート部62上を沿うように流れ、外溝部50
の外方位置にて外溝部50よりも下方位置に流れ落ち
る。これにより、冷却用クーラントと潤滑油とは完全に
分けられ、両者の混合を防止することができる。
【0053】すなわち、冷却クーラントが第1摺動面2
3と第2摺動面65との間や、外溝部50内に侵入し
て、潤滑油を洗い流したり、潤滑油と混合したりするこ
とを防止することができる。
【0054】これは同時に、冷却用クーラント内に潤滑
油が混入することを防止することにもなり、冷却用クー
ラントへの潤滑油の混入による早期劣化や、劣化に起因
した腐敗臭の発生を防止することができる。したがっ
て、冷却用クーラントを寿命が尽きるまで長期間使用す
ることができ、コスト低減を図ることができる。
【0055】次に、ワイパプレート27の構成について
図3と図6に基づいて説明する。ワイパプレート27
は、図3に示したように、所定の厚みを有した略平板形
状をなし、所定の力で湾曲可能な可撓性を有する合成樹
脂等によって構成されている。そして、固定部21の前
壁部21dと後壁部21eに固定される下端部27b
と、上側移動体60の第2摺動面65に横幅方向全幅に
亘って当接する上端部27aを有している。
【0056】そして、図6に示したように、上側移動体
60の第2摺動面65、縦壁61bの内側面、案内片6
1cの外表面と当接する形状に形成されている。これに
より、ワイパプレート27は、装着状態において摺動基
台10の第1摺動面23と上側移動体60の第2摺動面
65との摺接部分を準密閉している。
【0057】そして、摺動基台10に対して上側移動体
60が移動した場合、両者の当接部分は互いに摺接する
こととなり、上側移動体60に潤滑油が付着してる場合
は、ワイパプレート27の当接部分により掃拭される。
掃拭された潤滑油は、ワイパプレート27の外表面に沿
って下方へ流れ落ち、外溝部50内へと導かれる。ワイ
パプレート27の外表面は、掃拭した潤滑油の案内路
(案内部)の役割も果たしている。
【0058】次に、第1摺動面23上への潤滑油の送給
系路及び回収系路について説明する。図7は、潤滑油の
送給系路と回収系路を説明する説明図である。潤滑油送
給路35は、潤滑油送給装置を構成する潤滑油送給ポン
プ33と固定部21の室内空間内に開口している潤滑油
送給用貫通孔31との間を所定の流路面積を備えた潤滑
油送給管32により連通することにより形成されてい
る。また、潤滑油送給ポンプ33は、潤滑油タンク34
と連通されており、常に潤滑油が供給される。
【0059】潤滑油回収路45は、固定部21の室内空
間内に開口している摺動面潤滑油回収用貫通孔41と濾
過装置を構成する濾過器43との間を所定の流路面積を
備えた摺動面潤滑油回収管42により連通することによ
り形成された摺動面潤滑油回収路44と、固定部21の
室内空間内に開口している外溝部潤滑油回収用貫通孔5
1と濾過器43との間を油水分離装置を構成する油水分
離器53を介して外溝部潤滑油回収管52により連通す
ることにより形成された外溝部潤滑油回収路54とによ
り形成されている。
【0060】濾過器43は、濾過器43を通過した潤滑
油が貯留されるように潤滑油タンク34と接続されてい
る。油水分離器53は、外溝部50から回収した潤滑油
中に含有される水分を分離して除去する機能を有する。
【0061】外溝部潤滑油回収路54に油水分離器53
を設けたのは、外溝部50は上方に開口する構成を有し
ているため、周辺気温と摺動機構1との温度差等により
係合部22の外周壁面25等に結露が発生した場合、水
分が潤滑油と共に外溝部50内に流下して、外溝部50
内にて回収した潤滑油内に混入するおそれがあるからで
ある。仮に、水分が混入した潤滑油を潤滑に使用すると
第1摺動面23と第2摺動面65に錆等が発生して摺動
機能に問題が発生するおそれがある。したがって、油水
分離器53を設け、潤滑油中に含まれる水分を除去する
こととした。
【0062】また、摺動面潤滑油回収路44、外溝部潤
滑油回収路54と潤滑油タンク34との間に濾過器43
を設けたのは、以下の理由による。各摺動面23、65
の摺接面を潤滑した後の潤滑油には、摺動面23、65
の金属摩擦による微細金属粒子が混入しているおそれが
ある。また、第1摺動面23と第2摺動面65との摺接
部分は、ワイパプレート27等により準密閉状態とされ
ているが、滑らかな摺動機能を確保するために完全な密
閉状態とすることはできず、空気の出入りが可能であ
る。したがって、外溝部50より回収した潤滑油中に、
空気中に含まれる微細な(ミクロ単位の)切り粉が混入
するおそれがある。
【0063】仮に、微細金属粒子や切り粉が混入した潤
滑油を潤滑に使用した場合、金属粒子や切り粉により第
1摺動面23及び第2摺動面65を傷つけたり、各摺動
面23、65に悪影響を与えるおそれがあり、摺動機能
に問題を生ずるおそれがある。したがって、濾過器43
を設け、摺動面および外溝部50から回収した潤滑油を
濾過させ、潤滑油中に含まれる微細金属粒子や切り粉等
を除去することとした。
【0064】次に、上記構成を有する摺動機構1の潤滑
方法について説明する。まず最初に、潤滑油タンク34
に予め所定量貯留されている潤滑油は、潤滑油送給ポン
プ33により潤滑油送給管32及び潤滑油送給用貫通孔
31を介して摺動面潤滑油送給溝30から第1摺動面2
3上に送給され、第1摺動面23と第2摺動面65との
間を潤滑する。
【0065】そして、第1摺動面23上に送給された潤
滑油の一部は、潤滑を行うと共に潤滑油送給溝30の周
囲に設けられている摺動面潤滑油回収溝40内に流れ込
み、摺動面潤滑油回収用貫通孔41から摺動面潤滑油回
収管42を介して濾過器43へと導かれる。
【0066】また、摺動面潤滑油回収溝40により回収
されずに第1摺動面23の端縁から外周壁面25へ流れ
出て外溝部50内に流れ込んだ潤滑油や、第2摺動面6
5に付着しワイパプレート27により外溝部50内に導
かれた潤滑油は、外溝部潤滑油回収口51aから外溝部
潤滑油回収用貫通孔51、外溝部潤滑油回収管52を介
して油水分離器53へと導かれ、潤滑油中の水分を除去
された後に濾過器43へと導かれる。
【0067】そして、濾過器43内にて第1摺動面上の
潤滑を行ったことにより混入した不純物、あるいは外溝
部50にて混入した微細な切り粉等を除去された後に潤
滑油タンク34内へ戻される。
【0068】したがって、第1摺動面23上を潤滑した
後の潤滑油を、きれいな状態で潤滑油タンク34内に再
び回収することができ、潤滑油を繰り返し使用すること
が可能となる。これにより、潤滑油の洩出による無駄遣
いを防止することができ、潤滑油の使用コストを低減す
ることができる。また、潤滑油の垂れ流しによる汚れに
起因した作業環境の悪化をも防止することができ、必要
以上に潤滑油が外部に露出しないので作業安全性を向上
させることもできる。
【0069】次に、本発明の第2の実施の形態について
図8に基づいて以下に説明する。図8に示したように、
本実施の形態において、特徴的なことは、第1摺動面2
3上に形成された摺動面潤滑油送給溝30の形状にあ
る。
【0070】摺動面潤滑油送給溝30は、所定の深さを
有した溝であり、その形状は、第1摺動面23の横幅方
向に所定長さで伸長し、前後方向に所定間隔をおいて複
数設けられている。そして、中央底部には、潤滑油送給
用貫通孔31の一端が連通している。
【0071】摺動面潤滑油回収溝40は、前述の第1の
実施の形態と同様に、所定の深さを有した溝であり、そ
の形状は、第1摺動面23の周縁部に沿って周回する長
辺40eと短辺40fを備えた略矩形状に形成されてい
る。
【0072】そして、長辺40eと短辺40fの中央底
部は、摺動面潤滑油回収溝40の溝深さが最も深くなる
ように形成されており、摺動面潤滑油回収用貫通孔41
の一端が連通している。したがって、第1摺動面23上
から摺動面潤滑油回収溝40内に回収された潤滑油は、
摺動面潤滑油回収用貫通孔41内に流れ込み、回収され
る。尚、その他の構成は、前述の第1の実施の形態と同
様であり、その説明は省略する。
【0073】本実施の形態においては、特に、摺動面潤
滑油送給溝30が移動方向(前後方向)に所定間隔をお
いて横幅方向に直線状に伸長する構成を採ることから、
上側移動体60が摺動基台10に対して前後方向に移動
した場合に、第1摺動面23上を広範囲に亘って潤滑す
ることが可能となる。また、摺動面潤滑油回収溝40
は、摺動面潤滑油送給溝30の外方を包囲することによ
り、第1摺動面23上の潤滑油の回収漏れをより少なく
している。
【0074】図9は、本発明の第3の実施の形態を示
し、係合部の拡大説明図である。本実施の形態におい
て、特徴的なことは、第1摺動面23上に形成された摺
動面潤滑油送給溝30と摺動面潤滑油回収溝40の形状
にある。摺動面潤滑油送給溝30は、所定の深さを有し
た溝であり、その形状は、第1摺動面23の横幅方向内
側にて移動方向(前後方向)に伸長する直線部分30a
と、直線部分30aの前端から後端の間に亘って等間隔
毎に直線部分30aから横幅方向外側に向かって所定長
さ伸長する枝部分30bとにより略櫛形状に形成されて
いる。
【0075】そして、直線部分30aの中央底部には、
潤滑油送給用貫通孔31の一端が連通している。したが
って、潤滑油の送給が行われた場合に、潤滑油を上記の
略櫛型形状を有する摺動面潤滑油送給溝30により第1
摺動面23上に広範囲に亘って送給することができる。
【0076】摺動面潤滑油回収溝40は、所定の深さを
有した溝であり、その形状は、図9に示したように、摺
動面潤滑油送給溝30の櫛形と互いに噛み合うような略
櫛形状をなしている。
【0077】すなわち、第1摺動面23の横幅方向外側
にて移動方向(前後方向)に摺動面潤滑油送給溝30の
直線部分30aよりも長い距離で伸長する直線部分40
aと、直線部分40aの前端及び後端から第1摺動面2
3の横幅方向に内側端部23aの近傍位置まで伸長する
前端部分40b及び後端部分40cと、前端部分40b
と後端部分40cとの間に亘って等間隔毎に、直線部分
40aから前端部分40bと後端部分40cよりも短い
長さで横幅方向に伸長する枝部分40dとを備えてい
る。
【0078】そして、直線部分40aの中央底部は、摺
動面潤滑油回収溝40の溝深さが最も深くなるように形
成されており、摺動面潤滑油回収用貫通孔41の一端が
連通している。したがって、第1摺動面23上から摺動
面潤滑油回収溝40の前端部分40b及び後端部分40
c、枝部分40d内に回収された潤滑油は、摺動面潤滑
油回収用貫通孔41から回収される。
【0079】特に、摺動面潤滑油送給溝30の枝部分3
0bと摺動面潤滑油回収溝40の枝部分40dとが前後
方向に所定間隔をおいて横幅方向に伸長して設けられて
いる構成を採ることから、上側移動体60が摺動基台1
0に対して前後方向に移動した場合に、枝部分30bか
ら第1摺動面23上に送給された潤滑油を枝部分40d
より効率よく回収することができる。
【0080】尚、本発明は、上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、その要旨内にて種々の変更が可能で
ある。例えば、上述の摺動機構1は、上側移動体60が
摺動基台10上を厳密な一直線方向に往復移動すること
が必要とされる旋盤に用いられている例を示したが、旋
盤に限らず、種々の工作機械に適用することが可能であ
り、概ね直線方向に移動する移動テーブルに用いても良
い。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る摺動
機構によれば、摺動面潤滑油送給口を介して第1摺動面
上に潤滑油を送給して第1摺動面と第2摺動面との滑ら
かな滑動を確保することができ、第1摺動面上の潤滑油
を第1摺動面上において回収することができる。
【0082】したがって、潤滑油を繰り返して使用する
ことができ、従来のような垂れ流しによる潤滑油の無駄
な消費を抑制することができる。この結果、潤滑油を長
期間に亘って使用することができ、潤滑油にかかるコス
トの低減を大幅に図ることができる。また、切削油中に
潤滑油が混入することが未然に防止されて、切削油中に
潤滑油が混入することによる切削油の寿命短縮化を防止
して切削油にかかるコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係り、摺動機構を
斜視図により示した概略説明図である。
【図2】同上、図1のA−A線断面説明図である。
【図3】同上、摺動基台を斜視図により示した説明図で
ある。
【図4】同上、係合部の拡大説明図。
【図5】同上、上側移動体を斜視図により示した説明図
である。
【図6】同上、摺動機構を前方から一部断面により示し
た説明図である。
【図7】同上、潤滑油の送給系路と回収系路を説明する
説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係り、係合部の拡
大説明図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係り、係合部の拡
大説明図である。
【符号の説明】
1 摺動機構 10 摺動基台 23 第1摺動面 30 摺動面潤滑油送給溝(摺動面潤滑油送給口) 31 潤滑油送給用貫通孔 40 摺動面潤滑油回収溝(摺動面潤滑油回収口) 41 摺動面潤滑油回収用貫通孔 50 外溝部 51a 外溝部潤滑油回収口 60 上側移動体 65 第2摺動面

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面部に平滑に形成された第1摺動面を
    備えた摺動基台と、前記第1摺動面と摺接する第2摺動
    面を備え前記摺動基台に対して相対移動する上側移動体
    と、を具備する摺動機構において、 前記摺動基台に貫設され前記第1摺動面に開口する摺動
    面潤滑油送給口から前記第1摺動面上に潤滑油を送給す
    る潤滑油送給路と、 前記摺動基台に貫設され前記第1摺動面でかつ前記摺動
    面潤滑油送給口と所定距離離間した位置に開口する摺動
    面潤滑油回収口から前記第1摺動面上の潤滑油を回収す
    る摺動面潤滑油回収路と、 を有すること特徴とする摺動機構。
  2. 【請求項2】 前記第2摺動面が、前記上側移動体が前
    記摺動基台に対して相対移動する際に、前記第1摺動面
    全体と常に摺接する大きさを有していることを特徴とす
    る請求項1に記載の摺動機構。
  3. 【請求項3】 前記摺動面潤滑油送給口が、前記第1摺
    動面の中央寄り位置に設けられ、前記摺動面潤滑油回収
    口が前記第1摺動面の端縁寄り位置に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の摺動機構。
  4. 【請求項4】 前記摺動面潤滑油回収口が、前記摺動面
    潤滑油送給口の周囲に環囲されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の摺動機構。
  5. 【請求項5】 前記第2摺動面が長尺状に形成され、 前記第1摺動面が前記第2摺動面の長手方向に所定長さ
    を有しかつ前記第2摺動面の短手方向全幅と常に摺接さ
    れる横幅を有する形状に形成され、 前記上側移動体が前記摺動基体に対して直線方向に往復
    移動可能である場合に、 前記摺動面潤滑油送給口と前記摺動面潤滑油回収口が、
    前記摺動基体の往復移動方向に所定間隔をおいて交互に
    設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の摺動機構。
  6. 【請求項6】 前記摺動面潤滑油回収口が、前記横幅方
    向に伸長して設けられていることを特徴とする請求項5
    に記載の摺動機構。
  7. 【請求項7】 前記摺動面潤滑油回収路と連通して前記
    摺動面潤滑油回収口から回収した潤滑油を貯留する潤滑
    油タンクと、 該潤滑油タンクと連通され、前記潤滑油タンク内の潤滑
    油を前記潤滑油送給路を介して前記摺動面潤滑油送給口
    から前記第1摺動面上に送給する潤滑油送給装置と、を
    備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の摺動機構。
  8. 【請求項8】 前記摺動面潤滑油回収路と前記潤滑油タ
    ンクとの間に前記摺動面潤滑油回収口から回収した潤滑
    油に含まれる不純物を除去する濾過装置を備えているこ
    とを特徴とする請求項1〜7に記載の摺動機構。
  9. 【請求項9】 前記第1摺動面の端縁から下方へ伸長す
    る摺動基台側壁部の下方位置にて前記摺動基台の周囲を
    環囲し上方に開口するように前記摺動基台に凹設された
    外溝部と、 前記摺動基台に貫設され前記外溝部の底部に開口する外
    溝部潤滑油回収口から前記外溝部内の潤滑油を回収する
    外溝部潤滑油回収路と、を備えていることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の摺動機構。
  10. 【請求項10】 前記外溝部潤滑油回収路が、前記潤滑
    油タンクと連通接続されていることを特徴とする請求項
    9に記載の摺動機構。
  11. 【請求項11】 前記外溝部潤滑油回収口から回収した
    潤滑油に含まれる水分を分離して除去する油水分離装置
    を備えていることを特徴とする請求項9又は10に記載
    の摺動機構。
  12. 【請求項12】 前記外溝部潤滑油回収路と前記潤滑油
    タンクとの間に前記外溝部潤滑油回収口から回収した潤
    滑油に含まれる不純物を除去する濾過装置を備えている
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の摺
    動機構。
  13. 【請求項13】 前記摺動基台側壁部に固定される下端
    部と、 該下端部から上方に伸長して前記第2摺動面の横幅方向
    全幅に亘って当接し、前記上側移動体が往復移動する際
    に前記第2摺動面に付着している潤滑油を掃拭する上端
    部と、 該上端部により掃拭した潤滑油を前記外溝部に案内する
    案内部と、を有するワイパプレートを備えていることを
    特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の摺動機
    構。
  14. 【請求項14】 前記上側移動体が、前記上側移動体の
    上部から前記外溝部の開口位置よりも下方へ伸長して前
    記外溝部を障蔽し、上方から前記外溝部内への異物の侵
    入を防止するスカート部を備えていることを特徴とする
    請求項9〜13のいずれかに記載の摺動機構。
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