JPH11280464A - 自動車排気系用フレキシブルチューブ - Google Patents

自動車排気系用フレキシブルチューブ

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JPH11280464A
JPH11280464A JP10079326A JP7932698A JPH11280464A JP H11280464 A JPH11280464 A JP H11280464A JP 10079326 A JP10079326 A JP 10079326A JP 7932698 A JP7932698 A JP 7932698A JP H11280464 A JPH11280464 A JP H11280464A
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pipe
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conical coil
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Hiroyuki Aihara
広之 相原
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円錐コイルバネによりアウターパイプを支持
する構成を採用することにより低コスト・高変位吸収性
・高耐久性という要求性能を満足するのに加え、円錐コ
イルバネと両パイプとの接触干渉音の発生を防止すると
共に、円錐コイルバネの耐久信頼性の向上が図られる自
動車排気系用フレキシブルチューブを提供すること。 【解決手段】 ベローズ3の一端部に固定されたインナ
ーパイプ10と、アウターパイプ5とインナーパイプ1
0との間に介装され、両バネ端部が固定された円錐コイ
ルバネ6と、円錐コイルバネ6と両パイプ5,10が接
触あるいはわずかな隙間を介して配置されるバネ始端部
領域にそれぞれ設定され、円錐コイルバネ6と両パイプ
5,10との間にバネ振幅による接触干渉を回避する隙
間空間t1,t2がバネ軸線方向に沿って確保されたパ
イプ凹部16とパイプ切欠部17を備えた手段とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用排気系の
エンジン側に取り付けられる第1排気管とマフラ側に取
り付けられる第2排気管の相対変位を吸収するベローズ
を有する自動車排気系用フレキシブルチューブの技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブとしては、例えば、実開昭61−187916号公
報に記載のものが最も一般的に知られているし、また、
実用化されている。この従来のフレキシブルチューブ
は、ベローズの外周をステンレス鋼線を織り込んで作ら
れるアウターブレードにより覆った構成であるため、ア
ウターブレードの製造のバラツキによりフレキシブルチ
ューブのバネ定数が大きく影響されるし、部品単価が非
常に高価である。よって、振動変位の吸収特性を確保す
るために採用される山数の多いベローズにより大型化
し、また、製品コストもアウターブレードにより高コス
トとなる。
【0003】そこで、小型軽量、低コスト、高変位吸収
性、高耐久性という要求性能を満足するフレキシブルチ
ューブを提供することを目的とし、本出願人は、特開平
9−31746号公報に記載のアウターブレードを廃止
したフレキシブルチューブを提案した。このフレキシブ
ルチューブは、図6に示すように、アウターブレードに
代えてアウターパイプを設け、ベローズの両端位置に設
けたプロテクタとアウターパイプとの間に2つの平板圧
縮バネを介装した構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−31746号公報に記載の自動車排気系用フレ
キシブルチューブにあっては、2つの平板圧縮バネを介
装する構成であるため、軸方向長さが長くなってしま
い、コンパクト性に欠けるし、また、アウターパイプを
支持するバネとして平板圧縮バネが用いられているた
め、バネ自体が高価となり、大幅な低コスト化を望めな
いという問題点がある。
【0005】そこで、本出願人は、特願平9−6474
4号や特願平9−186812号において、図7に示す
ように、アウターパイプを1つのバネにより片持ち支持
すると共に、バネを円錐コイルバネとすることで、コン
パクト性と低コスト化を図った自動車排気系用フレキシ
ブルチューブを先に提案した。
【0006】しかしながら、この先行技術にあっては、
円錐コイルバネとアウターパイプが接触あるいはわずか
な隙間を介して配置される大径側のバネ始端部領域A部
と、円錐コイルバネとインナーパイプが接触あるいはわ
ずかな隙間を介して配置される小径側のバネ始端部領域
B部において、振動入力に伴うバネの振動振幅でバネが
パイプと接触干渉し、ビビリ音となる接触干渉音が発生
してしまうという問題点がある。
【0007】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、その課題とするところは、円錐コイルバネによ
りアウターパイプを支持する構成を採用することにより
低コスト・高変位吸収性・高耐久性という要求性能を満
足するのに加え、円錐コイルバネと両パイプとの接触干
渉音の発生を防止すると共に、円錐コイルバネの耐久信
頼性の向上が図られる自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(解決手段1)上記課題
を達成するため請求項1記載の発明では、第1排気管と
第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収
するベローズと、前記ベローズの外周を覆うべくプレー
ト材により筒状に形成されたアウターパイプと、前記ベ
ローズの一端部あるいは両端部に固定されたインナーパ
イプと、前記アウターパイプとインナーパイプとの間に
介装され、両バネ端部がアウターパイプとインナーパイ
プにそれぞれ固定された円錐コイルバネと、前記円錐コ
イルバネと両パイプが接触あるいはわずかな隙間を介し
て配置されるバネ始端部領域にそれぞれ設定され、円錐
コイルバネと両パイプとの間にバネ振幅による接触干渉
を回避する隙間空間がバネ軸線方向に沿って確保された
バネ干渉防止構造と、を備えていることを特徴とする。
【0009】(解決手段2)上記課題を達成するため請
求項2記載の発明では、請求項1記載の自動車排気系用
フレキシブルチューブにおいて、前記円錐コイルバネ
を、バネ軸線に凹凸がないきれいな螺旋を描くコイルバ
ネとし、前記バネ干渉防止構造を、アウターパイプとイ
ンナーパイプにそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0010】(解決手段3)上記課題を達成するため請
求項3記載の発明では、請求項2記載の自動車排気系用
フレキシブルチューブにおいて、前記バネ干渉防止構造
を、アウターパイプの外径をバネ固定部領域のみ縮径し
バネ始端部領域とアウターパイプとの間に隙間空間を確
保するパイプ凹部と、インナーパイプのバネ固定部領域
のみ切欠しバネ始端部領域とインナーパイプとの間に隙
間空間を確保するパイプ切欠部としたことを特徴とす
る。
【0011】(解決手段4)上記課題を達成するため請
求項4記載の発明では、請求項1ないし請求項3記載の
自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、前記ア
ウターパイプを、プロテクタを介してベローズの一端部
に固定し、一本の円錐コイルバネを介してベローズの他
端部に支持する片持ち支持構造としたことを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】(実施の形態1)実施の形態1の自動車排
気系用フレキシブルチューブは請求項1,2,3,4記
載の発明に対応する。
【0014】まず、構成を説明する。
【0015】[全体構成について]図1は実施の形態1
の自動車排気系用フレキシブルチューブの上半分を縦断
した半断正面図、図2は実施の形態1の自動車排気系用
フレキシブルチューブを車両前方側からみた図である。
【0016】図1,2において、1は第1排気管、2は
第2排気管、3はベローズ、4はプロテクタ、5はアウ
ターパイプ、6は円錐コイルバネ、7はカラー、8はイ
ンナーブレード、9は水抜き穴、10はインナーパイ
プ、11,12はバネ端部カシメ板、13,14はバネ
端ストッパ板、16はパイプ凹部(バネ干渉防止構
造)、17はパイプ切欠部(バネ干渉防止構造)、18
は風穴部、19は導風穴である。
【0017】前記ベローズ3は、エンジン側の第1排気
管1とマフラ側の第2排気管2に両端部が接続され、両
排気管1,2の変位を吸収する。このベローズ3の素材
としては、厚み0.3mmのステンレス薄肉板を2層重
ね合わせた電縫管を用い、バルジ成形により成形される
山数を削減(従来21〜28山→12山)しながらも従
来と等価のバネ定数を得ている。このベローズ3の内側
位置には、カラー7により固定されたインナーブレード
8が配置されている。
【0018】前記アウターパイプ5は、プレート材によ
りベローズ3の外周を覆うべく筒状に形成された部材
で、プロテクタ4を介してベローズ3の一端部に溶接固
定し、一本の円錐コイルバネ6を介してベローズ3の他
端部に支持した片持ち支持構造とされている。このアウ
ターパイプ5には、周上に6個の導風穴19が開穴され
ると共に、円錐コイルバネ6側の真下位置に水抜き穴9
が開穴されている。
【0019】前記プロテクタ4は、外周上に4か所の凹
部を形成し、この凹部を除く位置を溶接してアウターパ
イプ5と固定することで、風穴部18が形成される。
【0020】前記インナーパイプ10は、円筒状であ
り、ベローズ3の他端部に溶接固定され、アウターパイ
プ5とは等間隔の空間を介して同心二重管とされる。
【0021】前記円錐コイルバネ6は、アウターパイプ
5とインナーパイプ10との中空円筒空間部に配置さ
れ、両バネ端部がアウターパイプ5とインナーパイプ1
0にそれぞれ固定されている。この円錐コイルバネ6の
両バネ端部をそれぞれ固定するバネ端部カシメ板11,
12は、打ち抜き加工により成形した板部であり、この
板部を巻き付けるカシメと、カシメた板端部を固定する
スポット溶接によりバネ端部を固定する。尚、円錐コイ
ルバネ6の両バネ端には、両バネ端の周方向移動をそれ
ぞれ規制するバネ端ストッパ板13,14(図3及び図
4を参照)が設けられている。
【0022】前記円錐コイルバネ6と両パイプ5,10
が接触あるいはわずかな隙間を介して配置されるバネ始
端部領域には、円錐コイルバネ6と両パイプ5,10と
の間にバネ振幅による接触干渉を回避する隙間空間をバ
ネ軸線方向に沿って確保するパイプ凹部16とパイプ切
欠部17がそれぞれ設定されている。
【0023】[バネ干渉防止構造について]図3は実施
の形態1の自動車排気系用フレキシブルチューブのアウ
ターパイプ側のバネ干渉防止構造を示す図、図4は実施
の形態1の自動車排気系用フレキシブルチューブのイン
ナーパイプ側のバネ干渉防止構造を示す図である。
【0024】まず、円錐コイルバネ6としては、バネ軸
線に凹凸がないきれいな螺旋を描くコイルバネが用いら
れ、この円錐コイルバネ6と両パイプ5,10とのバネ
干渉防止構造は、バネ側ではなく、アウターパイプ5と
インナーパイプ10側にそれぞれ設けられている。
【0025】バネ干渉防止構造として実施の形態で採用
したのは、パイプ凹部16とパイプ切欠部17であり、
パイプ凹部16は、図3に示すように、アウターパイプ
5の外径をバネ固定部領域のみ縮径することで形成さ
れ、大径側のバネ始端部領域とアウターパイプ5との間
に隙間空間t1を確保している。また、パイプ切欠部1
7は、図4に示すように、インナーパイプ10のバネ固
定部領域のみ切欠することで形成され、小径側のバネ始
端部領域とインナーパイプ10との間に隙間空間t2を
確保している。尚、小径側のバネ始端部領域では、バネ
振動による振幅が小さいため、インナーパイプ10の板
厚(1.0〜1.5mm)の隙間空間t2で十分に干渉
が防止できる。
【0026】次に、作用効果を説明する。
【0027】[フレキシブルチューブ要求性能につい
て]まず、フレキシブルチューブへの要求性能として
は、小型軽量・低コスト・高変位吸収性・高耐久性があ
る。これに対し、ベローズ3の山数削減とアウターパイ
プ5の片持ちバネ支持により軸方向長さが短くなり小型
軽量化が達成され、高価なアウターブレードの使用を廃
止したことにより低コストが図られ、入力変位に対して
は並列関係のベローズ3と円錐コイルバネ6が追従して
変形し高変位吸収性が達成され、さらに、ベローズ3と
円錐コイルバネ6による荷重分担とアウターパイプ5に
よる飛び石等からの保護により高耐久性が確保される。
【0028】また、フレキシブルチューブの内部は、高
温の排気ガスが通過することで、熱影響をベローズ3が
まともに受けて高温になることを繰り返すと、ベローズ
3の耐久寿命が短くなってしまう。これに対し、管内を
流れる排気ガス熱は、インナーブレード8により遮断さ
れて、ベローズ3に直接熱を及ぼすことが防止される
し、走行風が風穴部18や導風穴19から取り込まれ、
ベローズ3の外表面を通り熱を奪って抜けるという空冷
作用によりベローズ3の過熱が防止されることでベロー
ズ3の熱耐久性が確保される。
【0029】すなわち、実施の形態1のフレキシブルチ
ューブは、小型軽量・低コスト・高変位吸収性・高耐久
性という要求性能を併せて満足する。
【0030】[バネの振動干渉防止作用について]円錐
コイルバネ6の両端部を円筒状のパイプにそのまま固定
した場合、バネ固定部から始まるバネ始端部領域では、
バネ振動による振幅で円錐コイルバネ6とパイプとが接
触干渉し、耳障りな干渉音が発生する。
【0031】これに対し、本実施の形態1では、円錐コ
イルバネ6と両パイプ5,10が接触あるいはわずかな
隙間を介して配置されるバネ始端部領域に、隙間空間t
1,t2をバネ軸線方向に沿って確保するパイプ凹部1
6とパイプ切欠部17をそれぞれ設定したため、バネ振
動があっても円錐コイルバネ6と両パイプ5,10との
バネ振幅による接触干渉が回避され、異音となる接触干
渉音の発生を防止することができる。
【0032】また、フレキシブルチューブに過大変位が
入力されても円錐コイルバネ6は両パイプ5,10と干
渉することがなくなり、円錐コイルバネ6に不自然な応
力が働かず、円錐コイルバネ6の耐久信頼性の向上が図
られる。
【0033】さらに、円錐コイルバネ6としては、バネ
軸線に凹凸がないきれいな螺旋を描くコイルバネが用い
られ、この円錐コイルバネ6と両パイプ5,10とのバ
ネ干渉防止構造であるパイプ凹部16とパイプ切欠部1
7は、バネ側ではなく、アウターパイプ5とインナーパ
イプ10側にそれぞれ設けられているため、円錐コイル
バネ6のバネ始端部領域を干渉防止のために変形させる
場合に比べ、安価な円錐コイルバネ6を用いることがで
き、コストメリットがある。
【0034】加えて、バネ干渉防止構造として実施の形
態で採用したのは、アウターパイプ5側ではパイプ凹部
16ではパイプ切欠部17であるため、パイプ成形時に
簡単に設定できると共に、ベローズ3や円錐コイルバネ
6のアウターパイプ5による飛び石等に対する保護機能
を損なうことがない。また、インナーパイプ10側では
パイプ切欠部17であるため、打ち抜き加工した素材を
パイプ成形することによりきわめて簡単に設定できる。
【0035】(他の実施の形態)実施の形態1では、バ
ネ干渉防止構造としてパイプ凹部16とパイプ切欠部1
7の例を示したが、例えば、図5に示すように、バネ端
部をパイプ面から離した下駄履き固定とし、隙間空間t
3を確保するようにしても良く、この場合、パイプに凹
部や切欠部を形成する必要がない。また、図示していな
いが、円錐コイルバネのバネ始端部領域を干渉防止のた
めに変形させて隙間空間を確保する例であっても請求項
1記載の発明に含まれる。
【0036】実施の形態1では、小型軽量化の面で好ま
しいアウターパイプ5の片持ちバネ支持構造の例を示し
たが、アウターパイプの両端バネ支持構造の例やアウタ
ーパイプの一端を弾性体支持し、他端をバネ支持するよ
うな例であっても、要するに円錐コイスバネを用いたフ
レキシブルチューブには適用することができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明の自動車排気系用フ
レキシブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気
管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベロ
ーズと、ベローズの外周を覆うべくプレート材により筒
状に形成されたアウターパイプと、ベローズの一端部あ
るいは両端部に固定されたインナーパイプと、アウター
パイプとインナーパイプとの間に介装され、両バネ端部
がアウターパイプとインナーパイプにそれぞれ固定され
た円錐コイルバネと、円錐コイルバネと両パイプが接触
あるいはわずかな隙間を介して配置されるバネ始端部領
域にそれぞれ設定され、円錐コイルバネと両パイプとの
間にバネ振幅による接触干渉を回避する隙間空間がバネ
軸線方向に沿って確保されたバネ干渉防止構造と、を備
えているため、円錐コイルバネによりアウターパイプを
支持する構成を採用することにより低コスト・高変位吸
収性・高耐久性という要求性能を満足することができる
のに加え、円錐コイルバネと両パイプとの接触干渉音の
発生を防止できると共に、円錐コイルバネの耐久信頼性
の向上を図ることができる。
【0038】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、
円錐コイルバネを、バネ軸線に凹凸がないきれいな螺旋
を描くコイルバネとし、バネ干渉防止構造を、アウター
パイプとインナーパイプにそれぞれ設けたため、請求項
1記載の発明の効果に加え、普通に製造される安価な円
錐コイルバネを用いたフレキシブルチューブとすること
ができる。
【0039】請求項3記載の発明にあっては、請求項2
記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、
バネ干渉防止構造を、アウターパイプの外径をバネ固定
部領域のみ縮径しバネ始端部領域とアウターパイプとの
間に隙間空間を確保するパイプ凹部と、インナーパイプ
のバネ固定部領域のみ切欠しバネ始端部領域とインナー
パイプとの間に隙間空間を確保するパイプ切欠部とした
ため、請求項2記載の発明の効果に加え、アウターパイ
プによる保護機能を損なうことなく簡単な加工にてバネ
干渉防止構造を設定することができる。
【0040】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
ないし請求項3記載の自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブにおいて、アウターパイプを、プロテクタを介して
ベローズの一端部に固定し、一本の円錐コイルバネを介
してベローズの他端部に支持する片持ち支持構造とした
ため、請求項1ないし請求項3記載の発明の効果に加
え、フレキシブルチューブの小型軽量化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチ
ューブの上半分を縦断した半断正面図である。
【図2】実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチ
ューブを車両前方側からみた図である。
【図3】実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチ
ューブのアウターパイプ側のバネ干渉防止構造を示す図
である。
【図4】実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチ
ューブのインナーパイプ側のバネ干渉防止構造を示す図
である。
【図5】自動車排気系用フレキシブルチューブのバネ干
渉防止構造の他例を示す図である。
【図6】従来の自動車排気系用フレキシブルチューブの
上半分を縦断した半断正面図である。
【図7】先行の自動車排気系用フレキシブルチューブの
上半分を縦断した半断正面図である。
【符号の説明】
1 第1排気管 2 第2排気管 3 ベローズ 4 プロテクタ 5 アウターパイプ 6 円錐コイルバネ 7 カラー 8 インナーブレード 9 水抜き穴 10 インナーパイプ 11,12 バネ端部カシメ板 13,14 バネ端ストッパ板 16 パイプ凹部(バネ干渉防止構造) 17 パイプ切欠部(バネ干渉防止構造) 18 風穴部 19 導風穴 t1,t2,t3 隙間空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1排気管(1)と第2排気管(2)に
    両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸
    収するベローズ(3)と、 前記ベローズ(3)の外周を覆うべくプレート材により
    筒状に形成されたアウターパイプ(5)と、 前記ベローズ(3)の一端部あるいは両端部に固定され
    たインナーパイプ(10)と、 前記アウターパイプ(5)とインナーパイプ(10)と
    の間に介装され、両バネ端部がアウターパイプ(5)と
    インナーパイプ(10)にそれぞれ固定された円錐コイ
    ルバネ(6)と、 前記円錐コイルバネ(6)と両パイプ(5),(10)
    が接触あるいはわずかな隙間を介して配置されるバネ始
    端部領域にそれぞれ設定され、円錐コイルバネ(6)と
    両パイプ(5),(10)との間にバネ振幅による接触
    干渉を回避する隙間空間(t)がバネ軸線方向に沿って
    確保されたバネ干渉防止構造(16),(17)と、 を備えていることを特徴とする自動車排気系用フレキシ
    ブルチューブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車排気系用フレキシ
    ブルチューブにおいて、 前記円錐コイルバネ(6)を、バネ軸線に凹凸がないき
    れいな螺旋を描くコイルバネとし、 前記バネ干渉防止構造(16),(17)を、アウター
    パイプ(5)とインナーパイプ(10)にそれぞれ設け
    たことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチュー
    ブ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車排気系用フレキシ
    ブルチューブにおいて、 前記バネ干渉防止構造を、アウターパイプ(5)の外径
    をバネ固定部領域のみ縮径しバネ始端部領域とアウター
    パイプ(5)との間に隙間空間(t)を確保するパイプ
    凹部(16)と、インナーパイプ(10)のバネ固定部
    領域のみ切欠しバネ始端部領域とインナーパイプ(1
    0)との間に隙間空間(t)を確保するパイプ切欠部
    (17)としたことを特徴とする自動車排気系用フレキ
    シブルチューブ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の自動車排
    気系用フレキシブルチューブにおいて、 前記アウターパイプ(5)を、プロテクタ(4)を介し
    てベローズ(3)の一端部に固定し、一本の円錐コイル
    バネ(6)を介してベローズ(3)の他端部に支持する
    片持ち支持構造としたことを特徴とする自動車排気系用
    フレキシブルチューブ。
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Cited By (1)

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