JPH11280263A - デッキプレート配設装置 - Google Patents

デッキプレート配設装置

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JPH11280263A
JPH11280263A JP8467598A JP8467598A JPH11280263A JP H11280263 A JPH11280263 A JP H11280263A JP 8467598 A JP8467598 A JP 8467598A JP 8467598 A JP8467598 A JP 8467598A JP H11280263 A JPH11280263 A JP H11280263A
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JP
Japan
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deck plate
deck
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laying
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JP8467598A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Takada
秀行 高田
Shinichi Emori
慎一 江守
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート構造物の鉄骨の梁上にデッキプ
レートを安全にかつ簡単に敷設することができるデッキ
プレート配設装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 敷き込手段6を備えた装置本体1Aと前
部に傾斜部20kを有する台車1Bとを重畳されたデッ
キプレート2を挟むように配置し、電動ウインチ10の
ワイヤ10wを巻き上げ、上記台車1Bにデッキプレー
トを搭載するとともに、上記重畳されたデッキプレート
2を搭載した台車1Bと装置本体1Aとを連動してデッ
キプレートの配設方向に牽引するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物の鉄骨の梁上に予め重畳された複数のデッキプレート
を、所定の間隔で上記梁上に配設するためのデッキプレ
ート配設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物の鉄骨の梁等
の骨組み上にデッキプレートを敷設する作業は、1つの
施工ブロックの必要分毎に梱包されまとめられたデッキ
プレートを施工階の所定の場所に予めクレーン等を用い
て揚重しておき、その後作業者が2人1組となって上記
デッキプレートを順次上記骨組み上に敷き込んでいく方
法が採用されている。デッキプレートは、例えば、図2
0(a)に示すように、波形断面を有する長尺状の金属
性の板材から成り、図20(b)に示すように、施工ブ
ロックの所定の場所、例えば、2本の互いに平行な鉄骨
の主梁12A,12A上に上記主梁12A,12A間を
橋絡するように積み重ねられている。2人の作業者でデ
ッキプレート2を上記主梁12A,12A間に敷き込む
場合には、それぞれの作業者が上記主梁12A,12A
上に別れて位置し、各作業者が積み重ねられた上記デッ
キプレート2を上から1枚ずつその両端を持ちながら所
定の場所まで運搬し、上記デッキプレート2を上記平行
な鉄骨の主梁12A,12A間に敷き込むようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デッキ
プレートは、5m以上の長さのものも多く、デッキプレ
ートの敷き込み作業は幅の狭い鉄骨の梁上で行なうので
足場も悪く、更に高所での作業になるので危険が伴うも
のである。また、敷き込み作業には必ず2人以上の作業
者が必要なことや、危険な作業環境で作業を行うために
作業効率も悪いといった問題点があった。
【0004】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、コンクリート構造物の鉄骨の梁上にデッキプレ
ートを安全にかつ簡単に敷設することができるデッキプ
レート配設装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のデッキプレート配設装置は、2本の互いに平行な主梁
間に重畳された複数のデッキプレートの下部に先端がも
ぐりこむように、デッキプレートの下部方向に移送され
て上記デッキプレートを搭載する台車と、この台車上の
デッキプレートを上側から順次移送して上記主梁間の所
定の位置に敷き込む敷き込み手段を有し、上記主梁間に
平行に設けられた小梁上に設置された装置本体と、上記
台車を重畳されたデッキプレートの下部方向に牽引して
移送する牽引手段とを備え、重畳されたデッキプレート
を上記台車上に搭載するとともに、上記デッキプレート
を搭載した台車と装置本体とをデッキプレートの配設方
向に移動させるようにしたものである。
【0006】本発明の請求項2に記載のデッキプレート
配設装置は、上記牽引手段を上記装置本体に搭載し、上
記台車を上記装置本体側に牽引して重畳されたデッキプ
レートを上記台車上に搭載するようにしたものである。
【0007】本発明の請求項3に記載のデッキプレート
配設装置は、2本の互いに平行な主梁間に重畳された複
数のデッキプレートを上側から順次移送して上記主梁間
の所定の位置に敷き込む敷き込み手段と小梁上を走行す
る台車とを備え、上記小梁上に設置された装置本体と、
上記重畳されたデッキプレートを把持して上記デッキプ
レートをデッキプレートの配設方向に牽引する牽引手段
とを備え、上記装置本体を上記デッキプレートの牽引方
向側に位置させ、重畳されたデッキプレートを牽引して
移送し上記台車上に搭載するとともに、上記デッキプレ
ートを搭載した装置本体と上記デッキプレートとを連動
して牽引し、上記装置本体をデッキプレートの配設方向
に移動させるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来
例と共通する部分については同一符号を用いて説明す
る。
【0009】実施の形態1.図1ないし及び図4は、本
発明の実施の形態1に係わるデッキプレート配設装置1
の構成を示す図であり、各図において、11,11は施
工ブロックの2本の互いに平行な鉄骨の主梁12A,1
2A間に、上記主梁12A,12Aと平行に設けられた
補強用の小梁、12B,12Bは上記主梁12A,12
Aと垂直な主梁で、デッキプレートは上記主梁12A,
12A上に上記主梁12A,12A間を橋絡するように
積み重ねられている。なお、小梁11及び主梁12A,
12Bとは、垂直板11cまたは12cと、この垂直板
11cまたは12cの上,下に左,右に突出する如く設
けられた上部材11aまたは12aと下部材11bまた
は12bとから構成される。なお、図2において、符号
13は柱を示すが、他の図ではこれを省略した。デッキ
プレート配設装置1は、上記小梁11,11上で重畳さ
れたデッキプレート2の前方に配置されるデッキプレー
ト2を敷き込むための装置本体1Aと、上記重畳された
デッキプレートを搭載して走行する台車1Bと、上記台
車1Bをデッキプレートの配設方向に牽引する牽引手段
1Cとから構成される。装置本体1Aは、デッキプレー
トを把持するデッキプレート把持部3と、上記デッキプ
レート把持部3を昇降させるバランサ4と、上記バラン
サ4を保持するとともに、このバランサ4をデッキプレ
ート2の敷設方向に移動させるデッキプレート移動部5
とから成る敷き込み手段6と、この敷き込み手段6を支
持するフレーム7と、上記フレーム7に設けられた転倒
防止部材8と、上記フレーム7を小梁11に固定するフ
レーム固定部材9とを備え、重畳された複数のデッキプ
レート2を上側から1枚ずつ上記主梁12A,12A間
に敷き込むものである。
【0010】上記装置本体1Aのフレーム7は、両端が
2本の小梁11,11の外側に突出し、かつ小梁11,
11の幅方向(左右方向)に延長する棒状の水平部材7
aと、この水平部材7aの中央部に上記水平部材7aに
垂直に立てられた棒状の垂直部材7bから構成される。
また、転倒防止部材8は、上記垂直部材7bの中央部よ
りやや上部の側面から左、右の前部下方に突出する、そ
れぞれの端部間の距離が2本の小梁11,11の外側同
士の間隔よりも広い2本の棒状の脚部8mと、転倒防止
ローラ8rと、上記脚部8mの先端に転倒防止ローラ8
rを取り付けるための垂直片8nとから成り、転倒防止
ローラ8rの上部が小梁11の上部材11aの下面に接
するように取り付けられる。なお、この転倒防止ローラ
8rは、装置本体1Aを小梁11上にセットする前に
は、例えば、脚部8mの延長方向に小梁11と垂直な面
内で回転可能に取り付けられ、装置本体1Aのセット時
には、転倒防止ローラ8rが小梁11側に回転し、上述
したように、上部が小梁11の上部材11aの下面に接
する位置で固定される。あるいは、転倒防止ローラ8r
の軸8sが小梁11の幅方向に移動可能とし、装置本体
1Aのセット時には、転倒防止ローラ8rを小梁11側
に突出させ、上部材11aの下面に接する位置で固定す
るようにしてもよい。フレーム固定部材9は、後述する
ように、重畳されたデッキプレート2を台車1B上に搭
載する際に、装置本体1Aを小梁11上に固定する部材
で、図4(b)に示すように、フレーム7の水平部材7
aの両端側に上部に突出するように設けられた円柱状の
取り付け部7cにフレーム固定部材9を差し込むための
貫通孔9pを有する水平片9aと、下部に小梁11の上
部材11aを差し込むための凹部9qを有し上記水平片
9aの一端から下方に延長する垂直片9bとから構成さ
れている。
【0011】装置本体1Aのデッキプレート移動部5
は、一端が上記垂直部材7bの上端部の両側面に水平に
取り付けられ後方に延長するデッキプレート2の幅より
も長い2本のレール5aと、上記レール5a上をそれぞ
れ走行するローラ5bとを備えた2本の移動部材5c
と、上記2本の移動部材5cの他端側で上記2個のロー
ラ5bの軸を結合する結合部材5dとから成り、上記結
合部材5dの中央部にワイヤ5wを介して取り付けられ
たバランサ4を移動させるものである。また、上記バラ
ンサ4には、バランサ4のワイヤ4wを介してデッキプ
レート把持部3が取り付けられている。このバランサ4
は、バランサ本体4aの内部に上記ワイヤ4wを巻き取
る装置を内蔵したもので、作業者が上記ワイヤ4wを引
き出してその先端に、例えば、荷物を取り付けた後上記
ワイヤ4wから手を放すと、上記ワイヤ4wが自動的に
巻き上げられ上記荷物を吊り上げるような公知の装置で
ある。また、デッキプレート把持部3は、下面に電磁石
3aを備えた平板上の部材から成り、重畳されたデッキ
プレート2の最上段のデッキプレート2の上面を電磁石
3aを着磁状態にしてデッキプレートを把持するととも
に、上記デッキプレート移動部5により所定の位置に移
動させられたデッキプレート2を上記位置で電磁石3a
を消磁状態にして上記デッキプレート把持部3より離脱
するものである。ここで、上記電磁石3aの着磁及び消
磁の切換と電動ウインチ10のワイヤ10wの巻き上げ
動作は、作業者がリモコンにて操作可能とする。
【0012】また、台車1Bは、図5(a),(b)に
示すように、前部に下側に傾斜を持った傾斜部20kを
有し、幅が小梁11よりも狭く、長さがデッキプレート
2の幅よりも長い長方形状の枠から成る枠部材20と、
上記枠部材20の前,後の両側面に設けられた4個の鍔
付き車輪21と、上記枠部材20の内側に設けられた複
数のスライドローラ22と、上記傾斜部20kの側面か
ら左,右に突出する棒状のワイヤ固定部23とから構成
されている。上記鍔付き車輪21を構成する車輪21a
の外側同士の間隔はほぼ小梁11の幅に等しく、上記車
輪21aの外側に上記車輪21aと同軸に設けられた鍔
部21bの径は、上記車輪21aの径よりも大きい。な
お、上記鍔部21bの内側同士の間隔は、小梁11の幅
よりも若干大き目に設定されており、車輪が小梁11上
を安定して走行できるようにしてある。
【0013】また、牽引手段1Cは、上記主梁12B上
に設置される電動ウインチ10から成り、電動ウインチ
10のワイヤ10wの一端は2つに分かれ、それぞれ装
置本体1Aのフレーム7に設けられたワイヤ通し孔7k
を通って、上記2台の台車1B,1Bのそれぞれのワイ
ヤ固定部23に取り付けられ、上記ワイヤ10wを電動
ウインチ10で巻き上げることにより、上記台車1Bを
装置本体1A側に引き寄せるとともに、上記台車1Bと
装置本体1Aとを連動してデッキプレートの配設方向
(前方;図2,3の左方向)に移動させるものである。
【0014】次に、上記デッキプレート配設装置1を用
いて、主梁12A,12A上に重畳されたデッキプレー
ト2を上記主梁12A,12A間に敷き込む作業につい
て図6〜図10を用いて説明する。なお、以下の図6〜
図9では、作業者は省略した。作業者は、図6(a)に
示すように、上記重畳されたデッキプレート2から遠い
方の主梁12Bの中央部に電動ウインチ10を取り付け
る。次に、図6(b)に示すように、装置本体1Aを上
記重畳されたデッキプレート2の前方(上記電動ウイン
チ10側)に接近させるようにしてセットする。このと
き、2本の転倒防止部材8の各転倒防止ローラ8rは、
小梁11の上部材11aの下側に接するようにそれぞれ
取り付けるとともに、フレーム固定部材9により、装置
本体1Aを小梁11上に固定する。その後、図6(c)
に示すように、フレーム7の取り付け部7cにフレーム
固定部材9を差し込むとともに、垂直片9bの凹部9q
を小梁11の上部材11aに差し込み、装置本体を小梁
11上に固定する。
【0015】次に、作業者は、図7に示すように、台車
1Bを、傾斜部20kを重畳されたデッキプレート2側
に向けるようにして、上記デッキプレートの後方にセッ
トする。すなわち、装置本体と1Aと台車1Bとで重畳
されたデッキプレートを挟むように上記装置本体と1A
と台車1Bとを小梁11上にセットする。その後、電動
ウインチ10のワイヤ10wを引き出し、フレーム7の
ワイヤ通し孔7kを通し、更に、上記デッキプレートの
下を通し、上記ワイヤ10wの先端を各台車1B,1B
のそれぞれのワイヤ固定部23に取り付ける。次に、作
業者は、図8に示すように、リモコンで電動ウインチ1
0を動作させ、ワイヤ10wを巻き上げて、台車1Bを
前方、すなわち、重畳されたデッキプレート側に移動さ
せ、上記傾斜部20kの先端を重畳されたデッキプレー
ト2の下方にセットする。ワイヤ10wを更に巻き上げ
ると、重畳されたデッキプレート2は、上記傾斜部20
kから台車1Bの枠部材20の上面に移動する。枠部材
20の内側には複数のスライドローラ22が設けられて
いるので、図9(a),(b)に示すように、重畳され
たデッキプレート2を容易に台車1B上に搭載すること
ができる。
【0016】台車1Bへの重畳されたデッキプレート2
の搭載が完了すると、作業者は、フレーム7からフレー
ム固定部材9を取り外し、図10に示すように、重畳さ
れたデッキプレート2の後方に位置して、台車1B上に
搭載されたデッキプレート2の敷き込み作業を開始す
る。すなわち、バランサ4を前方(同図の左方向)に押
して、デッキプレート移動部5のレール5a上でローラ
5bをフレーム7側に移動させ、デッキプレート把持部
3を重畳されたデッキプレート2の上部に移動させ、リ
モコンRにより電磁石3aを着磁状態とし、デッキプレ
ート把持部3を下降させて電磁石3aの下面に最上段の
デッキプレート2を吸着させて把持する。作業者Pが、
デッキプレート把持部3から手を放すと、バランサ4の
作用によりワイヤ4wが巻き上げられ、上記デッキプレ
ート2を吸着したデッキプレート把持部3は上昇する。
このとき、装置本体1Aには、把持したデッキプレート
2の重みにより、作業者側(同図の右方向)に回転する
モーメントが作用するが、フレーム固定部材9がなくて
も、転倒防止部材8の各転倒防止ローラ8rが小梁11
の上部材11aの下側に当たることにより、上記モーメ
ントを小梁11からの反力で受けることができ、装置本
体1Aが作業者P側に転倒することはない。デッキプレ
ート2を持ち上げた後、作業者Pは、バランサ4を手前
(同図の右方向)に引き戻し、上記把持されたデッキプ
レート2を敷き込み位置の上部まで移動させた後、ワイ
ヤ4wを引き出して上記デッキプレート2を下降させ、
リモコンにより電磁石3aを消磁状態として、上記デッ
キプレート2を所定の敷き込み位置に敷き込む。
【0017】一枚のデッキプレートの敷き込みが完了す
ると、作業者Pは、リモコンRにより電動ウインチ10
を動作させ、ワイヤ10wを巻き上げることにより、台
車1Bを牽引する。装置本体1Aは上記台車1Bの前方
に位置しているので、装置本体1Aをデッキプレートを
搭載した台車1Bに連動して所定の距離だけ前方に移動
させ、次のデッキプレートの敷き込み作業を行うことが
できる。このとき、作業者Pは、既に敷き込まれたデッ
キプレート2上で、リモコンRを操作しながら、デッキ
プレートの敷き込み作業を行うことができる。上記作業
を繰り返し行うことで、重畳されたデッキプレート2を
主梁12A,12A間に順次敷き込むことができる。
【0018】このように、本実施の形態1によれば、敷
き込手段6を備えた装置本体1Aと前部に傾斜部20k
を有する台車1Bとを重畳されたデッキプレート2を挟
むように配置し、電動ウインチ10のワイヤ10wを巻
き上げ、上記台車1Bにデッキプレートを搭載するとと
もに、上記重畳されたデッキプレート2を搭載した台車
1Bと装置本体1Aとを連動してデッキプレートの配設
方向に牽引するようにしたので、デッキプレート2の敷
き込み作業を1人の作業者が容易に行うことができ、省
人化が図れるだけでなく、既に敷き込まれたデッキプレ
ート2上で敷き込み作業をできるので、作業の安全性も
格段に向上した。
【0019】実施の形態2.上記実施の形態1では、電
動ウインチ10を主梁12Bにセットして台車1Bを牽
引したが、本実施の形態2は、上記電動ウインチ10を
装置本体1Aに取り付けるとともに、フレーム7に取り
付けていた転倒防止部材8を上記電動ウインチ10側に
取り付けて装置を小型化したものある。なお、ここでは
補強用の小梁11が1本の場合について説明する。本実
施の形態2のデッキプレート配設装置1は、図11に示
すように、フレーム7の水平部材7aの長さを小梁11
の幅よりも狭くし、かつ、左,右の側面に上記台車1B
と同様の構成の鍔付き車輪7rを設け、装置の移動時に
おける走行性を向上させるようにするとともに、左,右
の端部の上面に板材から成るウインチ連結部材7mを設
けて、電動ウインチ10を搭載したウインチ部1Dと装
置本体1Aとを連結するようにしたものである。ウイン
チ部1Dは、電動ウインチ10と、上記電動ウインチ1
0を搭載する幅が小梁11よりも広い平板上の台10m
と、上記台10mの両端下部にそれぞれ取り付けられた
転倒防止部材8とから構成されている。転倒防止部材8
は、上記台10mから下方に延長する転倒防止ローラ8
rを取り付けるための垂直片8mと転倒防止ローラ8r
とから構成され、小梁11の外側から各転倒防止ローラ
8rを小梁11の上部材11aの下面に接するように取
り付ける。電動ウインチ10のワイヤ10wの一端は2
つに分かれ、それぞれ台車1Bの左,右のワイヤ固定部
23に取り付けられ、上記ワイヤ10wを電動ウインチ
10で巻き上げることにより、上記台車1Bを装置本体
1A側に引き寄せることができる。なお、本実施の形態
2においては、電動ウインチ10と装置本体1Aとは連
結されているので、上記実施の形態1のように、電動ウ
インチ10のワイヤ10wを更に巻き上げて、上記台車
1Bと装置本体1Aとを連動してデッキプレートの配設
方向に移動させることはできないため、装置本体1Aの
移動は、作業者が装置本体1Aを前方に押すかあるいは
他の牽引装置を用いて行う。
【0020】次に、上記デッキプレート配設装置1を用
いて、主梁12A,12A上に重畳されたデッキプレー
ト2を上記主梁12A,12A間に敷き込む作業につい
て作業者は、図12(a)に示すように、ウインチ部1
Dを連結した装置本体1Aを上記重畳されたデッキプレ
ート2の前方(同図の左方)に接近させるようにしてセ
ットする。このとき、2本の転倒防止部材8の各転倒防
止ローラ8rは、小梁11の上部材11aの下側に接す
るようにそれぞれ取り付ける。次に、作業者は、図12
(b)に示すように、台車1Bを、傾斜部20kを重畳
されたデッキプレート2側に向けるようにして、上記デ
ッキプレートの後方にセットする。その後、電動ウイン
チ10のワイヤ10wを引き出し、フレーム7のワイヤ
通し孔7kを通し、更に、上記デッキプレートの下を通
して台車1Bのワイヤ固定部23に取り付ける。次に、
図13に示すように、リモコンで電動ウインチ10を動
作させ、ワイヤ10wを巻き上げることにより、重畳さ
れたデッキプレート2を台車1B上に搭載する。その
後、作業者は、図14に示すように、リモコンRを操作
しながら、デッキプレートの敷き込み作業を行う。な
お、この敷き込み作業は、上記実施の形態1と同様であ
る。一枚のデッキプレートの敷き込みが完了すると、作
業者は、装置本体1Aを前方に押して装置本体1Aを所
定の位置に移動させる。台車1Bは、電動ウインチ10
のワイヤ10wを介して装置本体1Aに連結されてお
り、かつ、装置本体には、鍔付き車輪7rが、また、ウ
インチ部1Dには転倒防止ローラ8rが設けられている
ので、作業者は装置の移動を容易に行うことができ、デ
ッキプレート2を主梁12A,12A間に順次敷き込む
ことができる。
【0021】実施の形態3.上記実施の形態1では、電
動ウインチ10を用いて台車1Bを装置本体1A側に引
寄せながら、重畳されたデッキプレート2を台車1B上
にセットするようにしたが、本実施の形態3は、台車1
Bを装置本体1Aに取り付けて装置の走行安定性を向上
させるようにしたものある。本実施の形態3のデッキプ
レート配設装置1は、図15(a),(b),(c)に
示すように、装置本体1Aの水平部材7aの両側面と各
台車1B,1Bの対向する側面とを連結し、装置本体1
Aと台車1B,1Bとを一体化したもので、このとき、
台車1Bの傾斜部20kは後部、すなわち、装置本体1
Aと反対側に位置するようにするとともに、装置本体1
Aは小梁11から上部へ浮かした状態で台車1Bに取り
付けられる。なお、フレーム固定部材9をとりつけるた
めの円柱状の取り付け部7cは、上記台車1Bの前部に
設ける。また、電動ウインチ10のワイヤ10wの先端
にフック10fを取り付け、上記フック10fを重畳さ
れたデッキプレート2の最下段のデッキプレートの装置
本体1A及び台車1Bとは反対側の一端を把持して、上
記重畳されたデッキプレート2を台車1B上にセットす
る。なお、装置本体1Aと台車1Bが一体となっている
ので、図15に示すように、転倒防止部材8を省略して
も良い。
【0022】次に、上記デッキプレート配設装置1を用
いて、主梁12A,12A上に重畳されたデッキプレー
ト2を上記主梁12A,12A間に敷き込む作業につい
て作業者は、図16に示すように、上記重畳されたデッ
キプレート2から遠い方の主梁12Bの中央部に電動ウ
インチ10を取り付ける。次に、台車1Bを連結した装
置本体1Aを上記重畳されたデッキプレート2の前方
(同図の左方)に接近させるようにしてセットする。こ
のとき、台車1Bの傾斜部20kは、上記デッキプレー
ト側に位置している。その後、フレーム固定部材9によ
り、装置本体1Aを小梁11上に固定する。
【0023】次に、作業者は、図17(a),(b)に
示すように、電動ウインチ10のワイヤ10wを引き出
し、フレーム7のワイヤ通し孔7kを通し、上記ワイヤ
10wの他端に取り付けられたフック10fにより、重
畳されたデッキプレート2の最下段のデッキプレートの
台車1Bとは反対側の一端を把持する。次に、図18に
示すように、リモコンで電動ウインチ10を動作させ、
ワイヤ10wを巻き上げることにより、重畳されたデッ
キプレート2を前方、すなわち台車1B側に移動させ
る。ワイヤ10wを更に巻き上げると、重畳されたデッ
キプレート2は、上記傾斜部20kから台車1Bの枠部
材20の上面に移動する。枠部材20の内側には複数の
スライドローラ22が設けられているので、重畳された
デッキプレート2を容易に台車1B上に搭載することが
できる。台車1Bへの重畳されたデッキプレート2の搭
載が完了すると、作業者は、フレーム7からフレーム固
定部材9を取り外し、図18に示すように、重畳された
デッキプレート2の後方に位置して、デッキプレートの
敷き込み作業を行う。このデッキプレート敷込作業は、
上述した実施の形態1と同様に行う。なお、装置本体1
Aの移動方法は、電動ウインチ10のワイヤ10wを巻
き上げることにより、台車1B上のデッキプレートが牽
引され、それと連動して台車1Bと一体化された装置本
体もデッキプレートの敷設方向(図18の左方)に移動
する。
【0024】なお、上記実施の形態1,3では、主梁1
2A,12Aと平行に設けられた補強用の小梁が2本あ
る場合について説明し、上記実施の形態2では、小梁が
1本である場合について説明したが、本発明のデッキプ
レート配設装置は、小梁の本数によって構成が制限され
るものではなく、上記各実施の形態1,2,3に記載し
た構成の一部を適宜設計変更することにより、小梁の本
数に係わらずデッキプレートを敷き込むことができる。
例えば、上記実施の形態1,3では、小梁11が1本の
場合には、台車を1台にするとともに、上記実施の形態
2に示したような転倒防止部材8を用いれば良い。ま
た、上記実施の形態2において、小梁11が2本の場合
には、台車を2台にするとともに、上記実施の形態1に
示したような転倒防止部材8を用いれば良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
デッキプレート配設装置は、重畳された複数のデッキプ
レートの下部に先端がもぐりこむように、デッキプレー
トの下部方向に移送されて上記デッキプレートを搭載す
る台車と、この台車上のデッキプレートを主梁上に敷き
込む敷き込み手段を有し小梁上に設置された装置本体
と、上記台車を重畳されたデッキプレートの下部方向に
牽引して移送する牽引手段とを備え、重畳されたデッキ
プレートを上記台車上に搭載するとともに、上記デッキ
プレートを搭載した台車と装置本体とをデッキプレート
の配設方向に移動させるようにしたので、デッキプレー
トの敷き込み作業を1人の作業者で行うことができ、省
人化が図れるだけでなく、作業の安全性も格段に向上さ
せることができる。
【0026】また、請求項2に記載のデッキプレート配
設装置は、上記牽引手段を上記装置本体に搭載し、上記
台車を上記装置本体側に牽引して重畳されたデッキプレ
ートを上記台車上に搭載するようにしたので、装置を小
型化することができる。
【0027】請求項3に記載のデッキプレート配設装置
は、装置本体と台車とを一体化したので、走行の安定性
を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレート
配設装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレート
配設装置の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレート
配設装置の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係わる転倒防止部材の
セット方法とフレーム固定部材の構成とを示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態1に係わる台車の構成を示
す図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレート
の敷き込み方法を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレート
の敷き込み方法を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレート
の敷き込み方法を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレート
の敷き込み方法を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係わるデッキプレー
トの敷き込み方法を示す図である。
【図11】実施の形態2に係わるデッキプレート配設装
置の構成を示す図である。
【図12】実施の形態2に係わるデッキプレートの敷き
込み方法を示す図である。
【図13】実施の形態2に係わるデッキプレートの敷き
込み方法を示す図である。
【図14】実施の形態2に係わるデッキプレートの敷き
込み方法を示す図である。
【図15】実施の形態3に係わるデッキプレート配設装
置の構成を示す図である。
【図16】実施の形態3に係わるデッキプレートの敷き
込み方法を示す図である。
【図17】実施の形態3に係わるデッキプレートの敷き
込み方法を示す図である。
【図18】実施の形態3に係わるデッキプレートの敷き
込み方法を示す図である。
【図19】実施の形態3に係わるデッキプレートの敷き
込み方法を示す図である。
【図20】従来のデッキプレートの敷き込み方法を示す
図である。
【符号の説明】
1 デッキプレート配設装置、1A 装置本体、1B
台車、1C 牽引手段、1D ウインチ部、3 デッキ
プレート把持部、4 バランサ、5 デッキプレート移
動部、6 敷き込み手段、7 フレーム、8 転倒防止
部材、10f フック、10 電動ウインチ、4w,5
w,10w ワイヤ,11 小梁,12A,12B 主
梁、20 (台車の)枠部材、21 鍔付き車輪、22
スライドローラ、23 ワイヤ固定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の互いに平行な主梁上に上記主梁間
    を橋絡するように重畳された複数のデッキプレートの下
    部に先端がもぐりこむように、デッキプレートの下部方
    向に移送されて上記デッキプレートを搭載する台車と、
    この台車上のデッキプレートを上側から順次移送して上
    記主梁間の所定の位置に敷き込む敷き込み手段を有し、
    上記主梁間に平行に設けられた小梁上に設置された装置
    本体と、上記台車を重畳されたデッキプレートの下部方
    向に牽引して移送する牽引手段とを備えたことを特徴と
    するデッキプレート配設装置。
  2. 【請求項2】 牽引手段を装置本体に搭載したことを特
    徴とする請求項1記載のデッキプレート配設装置。
  3. 【請求項3】 2本の互いに平行な主梁上に上記主梁間
    を橋絡するように重畳された複数のデッキプレートを上
    側から順次移送して上記主梁間の所定の位置に敷き込む
    敷き込み手段と上記主梁間に平行に設けられた小梁上を
    走行する台車とを備え、上記小梁上設置された装置本体
    と、上記重畳されたデッキプレートを把持して上記デッ
    キプレートをデッキプレートの配設方向に牽引する牽引
    手段とを備え、上記台車を上記デッキプレートの牽引方
    向側に位置させ、重畳されたデッキプレートを牽引して
    移送し上記台車上に搭載するようにしたことを特徴とす
    るデッキプレート配設装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100642282B1 (ko) 2004-10-18 2006-11-03 정기환 데크 패널의 교번 적층장치
JP2011124316A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Toshiba Plant Systems & Services Corp 太陽電池モジュール取付装置
CN109333023A (zh) * 2018-11-16 2019-02-15 青海黄河上游水电开发有限责任公司光伏产业技术分公司 一种光伏组件辅助安装装置

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