JPH1128022A - コンバインの送塵弁の操作構造 - Google Patents

コンバインの送塵弁の操作構造

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JPH1128022A
JPH1128022A JP18554297A JP18554297A JPH1128022A JP H1128022 A JPH1128022 A JP H1128022A JP 18554297 A JP18554297 A JP 18554297A JP 18554297 A JP18554297 A JP 18554297A JP H1128022 A JPH1128022 A JP H1128022A
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JP
Japan
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dust
lever
fixed
pulley
valve
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Pending
Application number
JP18554297A
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English (en)
Inventor
Koji Moriyama
浩二 森山
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱穀装置上部を被装する脱穀カバー内周面
に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を遠隔操作する
操作力が大きくなっていた。 【解決手段】 脱穀カバー182に回動軸431’を枢
支し、該回動軸下部に送塵弁430を固定し、回動軸上
部に固定板436を固設し、該固定板にレバー435を
固設すると同時に、回動軸上部に遠隔操作用の操作ワイ
ヤー445を巻回する操作用プーリ440を固定し、操
作ワイヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動連結し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱穀装置の搬送され
てきた藁屑等の搬送量を調整する送塵弁を回動操作する
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から刈取部によって刈り取られた穀
稈を、フィードチェーンによって受け継ぎ、穂先側を脱
穀装置の扱口内に案内し、扱胴で脱穀し、脱穀された籾
や藁屑等が、扱胴下方に配設するクリンプ網より揺動選
別装置上に漏下し、更に、扱胴によって処理しきれなか
った穀粒が含まれる二番物が扱胴の後側部に配した送塵
口処理胴内に搬送され、穀粒と藁屑等に選別していた。
更に、前記揺動選別装置に落下した穀粒は、揺動選別と
風選別とによって一番物、二番物、藁屑とに選別され、
選別後の一番物をグレンタンク内に貯留し、二番物を再
選別し、藁屑を機体後方より排出するように構成してい
た。
【0003】また、前記扱胴の上部を被装する脱穀カバ
ーの内周面には複数個の送塵弁が回動自在に軸支され、
該送塵弁を回動操作することによって扱胴から後方へ搬
送する藁屑等の搬送量を調整するように構成していた。
複数個の前記送塵弁は扱胴の回転方向に沿って細長く板
状に形成され、その途中部が軸支され、複数個の送塵弁
の一側端部が連結され、一体的に回動するように構成さ
れていた。そして、前記送塵弁を回動操作する構成とし
て、脱穀カバーの上部に調整レバーを設け、該調整レバ
ーと送塵弁を軸支した軸とを連動していた。また、前記
送塵弁を軸支した軸にアームを固設し、該アームに二本
のワイヤーを締結し、二本の該ワイヤーを運転席まで延
出させて、運転部内のレバーを操作することで、送塵弁
の遠隔操作を行う技術も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の送塵弁
を遠隔操作するために、二本のワイヤーを運転席上のレ
バーに締結する構成においては、二本のワイヤーを締結
する際に、両ワイヤーの張り具合を調整する必要があ
り、一方を引っ張ると他方は弛める必要があるために、
適度な緊張度を与えるには煩雑な作業となっていた。ま
た、二本のワイヤーは、互いに引っ張り合っており遠隔
操作を行うレバーの操作荷重が極端に重くなることがあ
った。その為に、コストが安く、組立の容易な構成にお
いて遠隔操作ができ、遠隔操作を行うレバーの操作荷重
が重くなることのない操作方式のものが望まれてきてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、脱穀装置上部を被装する脱穀カバ
ー内周面に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を一体
的に回動させる構成において、前記脱穀カバーに回動軸
を枢支し、該回動軸下部に送塵弁を固定し、何れか一つ
の回動軸上部に操作用プーリを配し、該操作用プーリに
操作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操
作用のレバーに連動連結したものである。また、前記脱
穀カバーに回動軸を枢支し、該回動軸下部に送塵弁を固
定し、回動軸上部に固定板を固設し、該固定板にレバー
を固設する一方、前記回動軸上部に操作用プーリを固定
し、該操作用プーリに操作ワイヤーを巻回し、該操作ワ
イヤーの両端を遠隔操作用のレバーに連動連結し、ま
た、前記固定板上に操作ワイヤーを巻回する操作用プー
リを位置調整可能に設けたものである。
【0006】
【本発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題
及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付
の図面に示した実施例の構成を説明する。図1はコンバ
イン全体側面図、図2は脱穀装置の側面断面図、図3は
本発明の送塵弁を配した脱穀カバーを示す部分斜視図、
図4は同じく送塵弁を配した脱穀カバーの部分平面図一
部断面図、図5は送塵弁の遠隔操作を行う構成を示す側
面図一部断面図、図6は送塵弁の操作構成を示す側面断
面図である。
【0007】図1においてコンバインの全体構成から説
明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を
載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置Aを
昇降可能に配設し、引起し・刈取装置Aは前端に分草板
3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4
を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転
により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈
刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装
置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、この縦搬送装置6
の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱
穀装置内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端に
は排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部
下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されて
きた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置
の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が
配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配
設されている。
【0008】前記脱穀装置Bは図2に示すように、前後
方向に軸芯を有する扱胴20と送塵口処理胴21とが扱
室に横架され、この扱室の下方に脱穀された籾と籾藁と
を選別する選別室が形成されている。前記扱室の扱胴2
0周囲に扱刃20a・20a・・・が植設され、扱胴2
0下部周囲にはクリンプ網31を設けて籾や小さな藁く
ず等のみが漏下し、選別室内で選別されるようにしてい
る。前記送塵口処理胴21は、扱胴20後部のグレンタ
ンク12側に扱胴20と平行に横架されており、扱胴2
0で処理できなかった枝梗付着粒等を処理して藁屑等を
後方に搬送して機外へ排出している。
【0009】前記選別室には、揺動本体51と唐箕35
とプレファン41等が配設され、脱穀された籾と籾藁と
が比重選別と風選別により一番物と二番物と藁屑等に選
別が行なわれている。
【0010】また、図2に示すように、前記揺動本体5
1の前端部を扱胴20の前端下方に配置し、揺動本体5
1の後端を送塵口処理胴21の後部下方まで延出してい
る。前記揺動本体51の前下部に枢支軸52を設けて後
部をクランク軸53に枢支して、クランク軸53の回動
により揺動するように構成されている。そして、前記揺
動本体51は、前部には第一グレンパン58が配され、
その後下部を一段下げて第二グレンパン59が配され、
第二グレンパン59の前部に選別風導入口51aを開口
し、第二グレンパン59の後部より後方を下方に膨出し
て膨出部51bを成形し、該膨出部51b下面には落下
口51cが開口されている。
【0011】次に、脱穀装置Bの扱室について説明す
る。前記扱室には、図1〜図3に示すように、前記扱胴
20は、扱室の前後に立設される支持体180上部に扱
胴20の駆動軸136が枢支されている。この扱胴20
の上部は脱穀カバー182によって被装されている。該
脱穀カバー182はグレンタンク12側が枢支され、上
方に回動可能に支持されている。該脱穀カバー182の
左側(フィードチェーン7側)は、フィードチェーン7
の傾斜に合わせて傾斜状に形成され、フィードチェーン
7上部との間にフィードチェーン7によって搬送される
穀稈を通過させる開口が形成されている。
【0012】また、前記扱室カバー182の左側端部に
ステーを介して挟扼杆410が弾性支持されている。該
挟扼杆410はフィードチェーン7上面に沿うように左
右平行状に二枚が配設されている。
【0013】また、前記扱室カバー182の左端部(フ
ィードチェーン7側)に刺さり粒を除去するブラシ状体
を植設した刺さり粒除去体429を配設している。該刺
さり粒除去体431は、扱室カバー182の内側より突
出されて脱穀カバー182とフィードチェーン7との間
の開口部に配設され、風選別による送風とともに開口部
より藁屑等が吹き出すことを防止している。更に、前記
刺さり粒除去体431より内側には複数個の切刃が固設
され、扱胴20の扱刃20a・20a・・・に絡まった
藁屑等を切断するようにしている。前記刺さり粒除去体
429によってフィードチェーン7によって搬送される
穀稈が弾かれており、脱穀性能が向上されている。
【0014】更に、図3〜図5に示すように、前記脱穀
カバー182の内周面には板状の送塵弁430・430
・・・が前後方向に一定間隔を開けて配設されている。
該送塵弁430は左右途中位置に回動軸431が固設さ
れ、該回動軸431が上方に突出されている。前記脱穀
カバー182の上面にはベアリング等より構成される枢
支体432が固設されている。該枢支体432に回動軸
431がベアリングを介して回動自在に枢支され、該回
動軸431下端の扱室内に送塵弁430が固定されてい
る。
【0015】前後方向に複数配設した前記送塵弁430
・430・・・の一側(グレンタンク12を配設した
側)端部は、前後向きの連結杆433によってそれぞれ
枢結されている。該連結杆433を前後方向に移動させ
ることによって、各送塵弁430・430・・・を同時
に回動でき、全ての送塵弁430・430・・・は同じ
角度で傾倒される。
【0016】また、前記脱穀カバー182上面前部には
操作部カバー459が配設されている。該操作部カバー
459は、脱穀カバー182上面前端部より後方に延出
され、前側より複数の枢支体432が被装されている。
前記脱穀カバー182前面下部に、レバー操作口459
aが開口され、脱穀カバー182後面下部には、遠隔操
作用のワイヤーを案内するワイヤー配置口459bが開
口されている。
【0017】また、図4〜図6に示すように、前記送塵
弁430・430・・・の内で、最前部に配した送塵弁
430の回動軸431’は、上下方向長さが長く形成さ
れている。該回動軸431’を枢支する枢支体432’
は、脱穀カバー182前部に配設され、該枢支体43
2’には、ベアリングが二重に配置され、回動軸43
1’が強固に支持されている。前記回動軸431’は、
枢支体432’上端部より上方に突出され、回動軸43
1’の上端部にボス部434が挿入されている。前記回
動軸431’の上端部よりナット439を螺合し、ナッ
ト439と枢支体432’とによってボス部434が回
転不能に螺着されている。
【0018】前記ボス部434の上部には、円板状の固
定板436が固設され、該固定板436下面には調整レ
バー435が固設され、調整レバー435端部が固定板
436の半径方向に突出されている。該調整レバー43
5の突出方向は、送塵弁430を回動し、送塵弁430
の配設方向を機体の進行方向(扱胴20の軸芯方向)に
対して左右向きに位置させた時に、ボス部434と一体
的に固定板436を回動させて、調整レバー435を前
方に突出するようにしている。該調整レバー435を前
方に突出させたこの位置を中立位置としている。該調整
レバー435の前端部が前記レバー操作口459aより
前方に突出されている。
【0019】更に、前記調整レバー435の途中位置に
は、ピン437が固設され、該ピン437下部を調整レ
バー435より下方に突出している。一方、前記脱穀カ
バー182の上面には、前記枢支体432’を固設した
位置よりさらに前方に規制体438が固設されている。
該規制体438は、平面視「コ」字状に形成され、開放
面を前方に向けている。平面視「コ」字状の該規制体4
38の開放面内には、前記ピン437が挿入され、調整
レバー435を左右に回動させると、前記ピン437が
規制体438側面に当接され、調整レバー435の操作
量が規制されている。
【0020】よって、前記調整レバー445を前方に突
出させた位置においては、ピン437が規制体438の
左右中央に位置し、その位置において送塵弁430・4
30・・・が左右方向に配置されている。前記調整レバ
ー445を左右一側に回動させると、ピン437が規制
体438側面に当接されるまで調整レバー445を左右
に回動操作することでき、固定板436、回動軸43
1’を介して送塵弁430を回動し、連結杆433を介
して全ての送塵弁430・430・・・が回動される。
例えば進行方向に対して右側に回動させると、各送塵弁
430・430・・・右側を下方に回動させて、扱胴2
0によって搬送される藁屑等に大きな抵抗を与えるよう
にしている。
【0021】また、前記ボス部434上部には、操作用
プーリ440が遊嵌されている。該操作用プーリ440
は、固定板436の外径より大きい円板状の板体440
aと、該板体440aの外周面に固設するワイヤーを巻
回する溝を有する溝部440bより形成されている。
【0022】前記操作用プーリ440は、前記固定板4
36上面に対して取り付け位置を調整可能に構成されて
いる。即ち、前記ボス部434上部に固設した固定板4
36には、回動軸431’を中心として同一円周状にボ
ルト挿入用の孔436aが開口されている。一方、前記
操作用プーリ440の板体440aには、固定板436
のボルト挿入用の孔436aと同一円周上に円弧状の長
孔440c・440c・440cが開口されている。
【0023】従って、前記操作用プーリ440の長孔4
40cと固定板436の孔436aとの軸芯を一致させ
て、該孔436aと長孔440c内にボルト449を挿
入している。前記長孔440cがボルト449にガイド
された状態で、操作用プーリ440を回動させることが
でき、固定板436に対して操作用プーリ440の取り
付け位置を調整することができる。更に、前記ボルト4
49にナット448を締め付けることで、操作用プーリ
440を固定板436に螺合することができる。
【0024】尚、前記操作用プーリ440に長孔440
c・440c・440cを開口し、固定板436に孔4
36aを開口する構成となっているが、固定板436側
に長孔を開口し、操作用プーリ440側に孔を開口する
構成にすることもできる。更に、前記固定板436に予
めボルトを固設した状態にして、該ボルトを操作用プー
リ440に開口した長孔440c・440c・440c
内に挿入する構成にすることもできる。
【0025】更に、前記操作用プーリ440の外周に形
設した溝部440bは、断面視U型の溝440eが形成
されている。該溝440eは、曲率が大きく形成されて
おり、溝部440bに操作ワイヤー445を巻回する
と、V型に形成した溝に比べてU型の形成した溝部44
0b内には、操作ワイヤー445が食い込まないように
なっている。よって、後述する遠隔操作レバー461を
操作して、操作ワイヤー445の食いつきを外すため
に、過大な操作力を必要としたり、食いつきを外す為に
機体を一端停止させてメンテナンス作業をする必要がな
くなり、絶えず円滑に操作用プーリ440を回動させて
いる。
【0026】更に、前記操作用プーリ440の外周面に
は、欠切部440dが形成されている。一方、前記操作
ワイヤー445の途中位置には、回り止め部材446が
固設されている。該回り止め部材446は、筒状の部材
の両端部に板体を固設したものである。前記操作ワイヤ
ー445を回り止め部材446の筒内に圧入し、操作ワ
イヤー445の略中央部に回り止め部材446を配して
いる。そして、前記操作ワイヤー445を操作用プーリ
440に巻回するには、操作用プーリ440の欠切部4
40d内に回り止め部材446を配し、該回り止め部材
446より外側の操作ワイヤー445端部は、操作用プ
ーリ440の溝部440b内に巻回されている。この
時、前記回り止め部材446の端部が欠切部440d側
面に当接されるので、操作ワイヤー445が溝部440
b内を摺動することがない。
【0027】また、前記操作用プーリ440に巻回した
操作ワイヤー445の両端部は、アウタケース450・
451内に支持される。即ち、前記脱穀カバー182上
面には、前側より二番目の枢支体432の直前位置の左
右両側に、係止体452・453が固設されている。右
側の係止体452にはアウタケース450一端が係止さ
れ、左側の係止体453にはアウタケース451一端が
係止されている。前記アウタケース450内に操作ワイ
ヤー445の一端が挿入され、操作ワイヤー445の他
端がアウタケース451内に挿入される。
【0028】前記アウタケース450及びアウタケース
451は、操作部カバー459のワイヤー配置口459
bより後方に延出し、脱穀装置Bの右側方を通過し、前
方の運転部19内のサイドコラム454に向けて湾曲し
た配置されている。前記アウタケース450の他端(前
端部)は、サイドコラム454後面上部の固設体465
に固設され、アウタケース451の他端(前端部)は、
サイドコラム454後面の上下中央位置の固設体466
に固設されている。前記アウタケース451前端部は、
アウタケース450前端部の固設位置より下方に固設さ
れている。
【0029】また、前記アウタケース450前端部に
は、調整管450aが形成され、該調整管450aが固
設体465に挿入されている。該調整管450aの外周
面にはネジ溝が穿設され、調整管450aには二個の調
整ナット468・468が螺合されている。後方の調整
ナット468を調整管450aの適所位置に配し、後方
の調整ナット468を固設体465後面に当接し、前方
の調整ナット468を固設体465前面に当接する位置
まで締め付けることで、調整管450aの前後途中位置
が固設体465に固設される。そして、前記調整ナット
468・468の調整管450a上の螺合位置を前後に
変えることで、調整管450aが固設体465に固定さ
れる位置を前後に調整することができる。
【0030】従って、前記固設体465によって、調整
管450aの前部を固定するとアウタケース450が大
きく湾曲され、該アウタケース450内に支持される操
作ワイヤー445の長さが長くなり、アウタケース45
0前端部より前方に突出される操作ワイヤー445の長
さが短くなる。これとは逆に、調整管450aの後部を
固設体465によって固定すると、アウタケース450
の湾曲が小さくなり、該アウタケース450内に支持さ
れる操作ワイヤー445の長さが短くなり、アウタケー
ス450前端部より前方に突出される操作ワイヤー44
5の長さが長くなる。
【0031】同様に、前記アウタケース451前端部に
調整管451aを形成し、該調整管451a外周面に二
個の調整ナット468・468が螺合され、前記固設体
466に対して、調整管451aの固設する位置を前後
に調整することができる。従って、前記アウタケース4
51の内に支持される操作ワイヤー445の長さが調整
され、アウタケース451前端部より前方に突出される
操作ワイヤー445の長さが調整される。
【0032】このように、前記アウタケース451若し
くはアウタケース450に操作ワイヤー445が支持さ
れる長さを調整する構成を配しても、二本のアウタケー
ス451・450によって、一本の操作ワイヤー445
が支持されており、片側のアウタケース451(若しく
は450)に支持される長さを調整することで、両方の
アウタケース451・450前端部より前方に突出する
操作ワイヤー445の量を調整することができる。更
に、両側のアウタケース451・450によって支持さ
れる長さを調整することで、調整量を大きくすることが
できる。
【0033】また、前記サイドコラム454内のアウタ
ケース451前端部とアウタケース450前端部との前
方には、横軸455が横設され、該横軸455の外周面
には、筒体456が遊嵌されている。該筒体456の端
部には上アーム457が上方に突出され、筒体456の
端部には下アーム458が下方に突出されている。前記
上アーム457上端部に、アウタケース450前端部よ
り前方に突出する操作ワイヤー445の一端が締結され
ている。前記下アーム458下端部に、アウタケース4
51前端部より前方に突出する操作ワイヤー445の他
端が締結されている。
【0034】更に、前記筒体456の外周面には、ボス
460が固設されている。該ボス460は、筒体456
の軸芯の半径方向にボス460の軸芯が向くように固設
されている。前記ボス460には、操作ロッド462の
後端部が軸支され、該操作ロッド462が、サイドコラ
ム454に配設した図1に示す遠隔操作レバー461に
連動されている。
【0035】このように構成したことによって、前記遠
隔操作レバー461と送塵弁430・430・・・とを
連動させるために、操作ワイヤー445や、該操作ワイ
ヤー445を巻回する操作用プーリ440を組み立てし
易く構成されている。先ず、前記操作ワイヤー445の
略中央位置に回り止め部材446を配し、該回り止め部
材446を配した操作ワイヤー445の一側端部を、ア
ウタケース450内に挿入し、操作ワイヤー445の他
側端部をアウタケース451内に挿入している。前記ア
ウタケース450・451を脱穀カバー182とサイド
コラム454との間に組み付ける。
【0036】そして、前記アウタケース450前端部よ
り前方に突出されている操作ワイヤー445の一側端部
を上アーム457に締結する。その際に、遠隔操作レバ
ー461が中立位置に保つように保持され、上アーム4
57と下アーム458とが中立に保持されている。次
に、前記操作ワイヤー445上の回り止め部材446を
操作用プーリ440の欠切部440d内に嵌合し、操作
用プーリ440の溝部440bに操作ワイヤー445を
巻回している。その時、該操作用プーリ440の欠切部
440dを略前方に向けるようにしている。更に、前記
アウタケース451前端部より前方に突出されている操
作ワイヤー445の他側端部を、下アーム458に締結
するように引っ張ると、操作ワイヤー445に張力が生
じて、ボス部434上部に遊嵌されている操作用プーリ
440が回動されている。
【0037】そして、前記アウタケース451前端部の
調整ナット468・468を操作し、調整管451aの
固設位置を変えて、アウタケース451の湾曲を調整
し、操作ワイヤー445の突出量を調整し、中立に保持
されている下アーム457に操作ワイヤー445他端を
締結している。従って、前記運転部19の遠隔操作レバ
ー461の中立位置に合わせた位置に操作用プーリ44
0が回動される。
【0038】次に、この操作用プーリ440に、送塵弁
430・430・・・の角度を合わせるようにしてい
る。前記操作用プーリ440は、ボス部434上部に遊
嵌され、操作用プーリ440の長孔440cと固定板4
36の孔436aとの軸芯が一致されている。該孔43
6aと長孔440c内にボルト449を挿入し、長孔4
40cにボルト449を挿入した状態で、固定板436
を回動させることができる。即ち、遠隔操作レバー46
1の中立位置に対応させた操作用プーリ440を、この
位置より回動させることなく、固定板436を固設した
ボス部434と一体的に回動軸431’を回動させてい
る。送塵弁430・430・・・を中立に位置させた所
で、前記ボルト449にナット448を締め付けて、操
作用プーリ440を固定板436に螺合し、送塵弁43
0・430・・・の中立位置に操作用プーリ440が設
定される。
【0039】従って、前記操作用プーリ440に操作ワ
イヤー445を巻回した後に、送塵弁430・430・
・・を調整することができ、組立が容易となっている。
また、前記遠隔操作レバー461の操作ワイヤー445
は、スプリングや、支点越え等を有する構成とはなって
いないので、遠隔操作レバー461の操作力は軽いもの
となっている。
【0040】よって、前記遠隔操作レバー461の中立
位置で、全ての送塵弁430・430・・・を中立に位
置させることができる。そして、前記遠隔操作レバー4
61を傾倒操作して、上アーム457を後方に回動し、
下アーム458を前方に回動すると、操作ワイヤー44
5が摺動され、操作用プーリ440が反時計回りに回動
され、全ての送塵弁430・430・・・の右側端部を
前方に回動させている。該送塵弁430・430・・・
をこの位置に回動させると、扱胴20によって搬送され
る藁屑等に対する送塵弁430・430・・・の抵抗が
小さくなるので、藁屑等は送塵口処理胴21に多量に誘
導されて行く。これに対して、遠隔操作レバー461を
逆側に傾倒操作すると、上アーム457が前方に回動さ
れ、下アーム458が後方に回動され、操作ワイヤー4
45が摺動され、操作用プーリ440が時計回りに回動
され、全ての送塵弁430・430・・・の右側端部を
後方に回動させている。該送塵弁430・430・・・
をこの位置まで回動させると、扱胴20によって搬送さ
れる藁屑等の進行方向に対して略垂直となり、送塵弁4
30・430・・・の抵抗が最大となり、排藁等は扱胴
20の下へ落下して行き、藁屑等は送塵口処理胴21に
誘導される量が減少される。
【0041】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明は次
のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載
のように、脱穀装置内に配した複数個の送塵弁を配し、
該送塵弁を枢支した回動軸に操作用プーリを配し、該操
作用プーリに操作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの
両端を遠隔操作用のレバーに連動させることで、レバー
を傾倒操作することによって、一本のワイヤーを介して
操作用プーリを正逆回動させて、送塵弁の遠隔操作が可
能となる。そして、操作用プーリに操作ワイヤー途中部
を巻回し、一本のワイヤーを用いて運転部側のレバーに
連動させたので、ワイヤーを締結する組立作業におい
て、ワイヤーの一側端部のテンションを調整するだけ
で、他端のテンションを緩める等の作業をなくすことが
でき、片側の調整のみで済み、組み立て作業を簡略化す
ることができたのである。
【0042】また、請求項2記載のように、送塵弁と連
動する回動軸にレバーを固設すると同時に、前記回動軸
に操作用プーリを配し、該操作用プーリに遠隔操作用の
ワイヤーを巻回し、遠隔操作用のレバーと連動させるこ
とで遠隔操作を可能にし、作業開始する前やメンテナン
ス時に脱穀装置側よりレバーを操作して送塵弁を操作
し、作業時には運転部より遠隔操作ができるようにな
り、用途に応じてレバーを使いわけることができ、送塵
弁の操作性を向上することができる。また、一本のワイ
ヤーを用いるので組立作業を簡略化できる。
【0043】また、請求項3記載のように、送塵弁を軸
支する回動軸上部に固定板を固設すと同時に、操作用プ
ーリを遊嵌し、先ず、運転部のレバーを一定位置に保
ち、該レバーに連動するように操作ワイヤーの両端部を
締結し、該操作ワイヤーの途中部を操作用プーリに巻回
して運転部のレバー位置に対する操作用プーリの位置を
決定でき、次に、この操作用プーリの位置を決定した状
態において、送塵弁と該操作用プーリとの取り付き位置
を調整するために、回動軸と固定板を回動させることが
でき、運転部のレバーと送塵弁との調整が容易な構成と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体側面図である。
【図2】脱穀装置の側面断面図である。
【図3】本発明の送塵弁を配した脱穀カバーを示す部分
斜視図である。
【図4】同じく送塵弁を配した脱穀カバーの部分平面図
一部断面図である。
【図5】送塵弁の遠隔操作を行う構成を示す側面図一部
断面図である。
【図6】送塵弁の操作構成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
B 脱穀装置 19 運転部 20 扱胴 182 脱穀カバー 430 送塵弁 431 回動軸 435 調整レバー 436 固定板 436a 孔 440 操作用プーリ 440c 長孔 440e 溝 445 操作ワイヤー 449 ボルト 461 遠隔操作レバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置上部を被装する脱穀カバー内周
    面に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を一体的に回
    動させる構成において、前記脱穀カバーに回動軸を枢支
    し、該回動軸下部に送塵弁を固定し、何れか一つの回動
    軸上部に操作用プーリを配し、該操作用プーリに操作ワ
    イヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操作用の
    レバーに連動連結したことを特徴とするコンバインの送
    塵弁の操作構造。
  2. 【請求項2】 脱穀装置上部を被装する脱穀カバー内周
    面に、複数個の送塵弁を配設し、各送塵弁を一体的に回
    動させる構成において、前記脱穀カバーに回動軸を枢支
    し、該回動軸下部に送塵弁を固定し、回動軸上部に固定
    板を固設し、該固定板にレバーを固設する一方、前記回
    動軸上部に操作用プーリを固定し、該操作用プーリに操
    作ワイヤーを巻回し、該操作ワイヤーの両端を遠隔操作
    用のレバーに連動連結したことを特徴とするコンバイン
    の送塵弁の操作構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の送塵弁と連動する回動軸
    上部に固定板を固設し、該固定板上に操作ワイヤーを巻
    回する操作用プーリを位置調整可能に設けたことを特徴
    とするコンバインの送塵弁の操作構造。
JP18554297A 1997-07-10 1997-07-10 コンバインの送塵弁の操作構造 Pending JPH1128022A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101070959B1 (ko) * 2007-09-21 2011-10-06 가부시끼 가이샤 구보다 탈곡 장치

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