JPH1127941A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH1127941A
JPH1127941A JP17454097A JP17454097A JPH1127941A JP H1127941 A JPH1127941 A JP H1127941A JP 17454097 A JP17454097 A JP 17454097A JP 17454097 A JP17454097 A JP 17454097A JP H1127941 A JPH1127941 A JP H1127941A
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sub
switching
power supply
voltage
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JP17454097A
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Riyouta Ishihira
良太 石平
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のスイッチング素子をそれぞれ制御する複
数の制御回路用の電源を1つにするとともに、簡単な回
路構成で複数の電圧出力の同期を取る。 【解決手段】PWM制御回路22,32は、コンバータ
20の制御用整流平滑回路23からの電源電圧により動
作し、後段の保護回路43,53の保護制御信号c1,
c2に基づいてPWM信号a1,a2を作成しNPNト
ランジスタTr20,Tr30のベースに供給する。こ
のようなPWM信号a1,a2によりNPNトランジス
タTr20,Tr30は、オン、オフを行い、それぞれ
スイッチングトランス13,14の一次巻線L11,L
21にパルス電流を流して、スイッチングトランス13
の二次巻線L21,L22に変圧された交流電圧を発生
させるとともに、スイッチングトランス13の補助巻線
L13に変圧された交流電圧を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のスイッチング
トランスを有するスイッチング電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コピー機やプリンタ等の機器で
は、負荷の異なる各種回路に安定して電源電圧を供給す
るため、複数のスイッチングトランスを有する多出力型
のスイッチング電源回路を設けていた。
【0003】図5はこのような従来のスイッチング電源
回路を示す回路図である。
【0004】図5において、従来のスイッチング電源回
路は、1つの交流電源70からの交流電流を主回路用及
び副回路用の全波整流器71,72で整流してそれぞれ
主回路用及び副回路用コンバータ80,90に供給する
ようになっている。
【0005】交流電源70の一方の出力端子は、ダイオ
ードブリッジによる主回路用及び副回路用の全波整流器
71,72の一方の入力端子に接続され、交流電源70
の他方の出力端子は、全波整流器71,72の他方の入
力端子に接続される。
【0006】全波整流器71の正極側の出力端子は、主
回路用のコンバータ80の正極側の入力端子に接続され
る。全波整流器71の負極側の出力端子は、主回路用の
コンバータ80の負極側の入力端子に接続される。
【0007】まず、機器の主回路(例えば制御回路)に
直流電源を供給する回路系統について説明する。
【0008】主回路用のコンバータ80は、突入電流防
止回路81と、平滑コンデンサC80と、スイッチング
素子のNPNトランジスタTr80と、このNPNトラ
ンジスタTr80のオン,オフ制御を行うパルス幅変調
制御回路(以下、PWM制御回路と呼ぶ)82と、この
PWM制御回路82にスイッチングトランスからの電源
電圧を供給する制御用整流平滑回路83とから構成され
ている。
【0009】コンバータ80をさらに詳細に説明する
と、コンバータ80の正極側の入力端子は、突入電流防
止回路81を介してコンバータ80の正極側の出力端子
に接続されている。突入電流防止回路81は、サイリス
タやコンデンサを用いて突入電流を防止している。コン
バータ80の正極側の出力端子は、第1のスイッチング
トランス73の一次巻線L31を介してコンバータ80
の負極側の出力端子に接続されている。コンバータ80
の負極側の出力端子は、NPNトランジスタTr80の
コレクタ・エミッタ路を介してコンバータ80の負極側
の入力端子に接続される。
【0010】制御用整流平滑回路83は、ダイオードD
83と平滑コンデンサC83とから構成されている。ダ
イオードD83のアノードは、スイッチングトランス7
3の補助巻線L33を介してコンバータ80の負極側の
入力端子に接続されている。ダイオードD83のカソー
ドは、PWM制御回路82の正極側の電源入力端子に接
続されるとともに、平滑コンデンサC83を介してコン
バータ80の負極側の入力端子に接続されている。PW
M制御回路82の負極側の電源入力端子はコンバータ8
0の負極側の入力端子に接続されている。
【0011】PWM制御回路82は、後段の保護回路1
03の保護制御信号c3に基づいてPWM信号a3を作
成しNPNトランジスタTr80のベースに供給する。
このようなPWM信号a3によりNPNトランジスタT
r80は、オン、オフを行い、スイッチングトランス7
3の一次巻線L31にパルス電流を流して、スイッチン
グトランス73の二次巻線L32に変圧された交流電圧
を発生させるとともに、スイッチングトランス73の補
助巻線L33に変圧された交流電圧を発生させる。
【0012】スイッチングトランス73の二次巻線L3
2に発生した交流電圧は、ダイオードD75と平滑コン
デンサC75とから構成される整流平滑回路75により
整流平滑され、正極側出力端子101と負極側出力端子
102の間に電圧V71として出力される。電圧V71
は機器の主回路となる制御回路に供給される。保護回路
103は、正極側出力端子101と負極側出力端子10
2の間の電圧V71を検出し、この電圧検出信号b3を
出力同期回路104に供給するとともに、電圧V71の
検出結果が過電圧となるか否かを検出し、過電圧を検出
した場合、PWM制御回路82をそのまま動作させる保
護制御信号c3をPWM制御回路82に供給し、過電圧
を検出しなかった場合、PWM制御回路82を停止させ
るか、または、PWM制御回路82のPWM信号a3の
パルス幅を小さくする制御信号c3をPWM制御回路8
2に供給する。
【0013】出力同期回路104は、電圧検出信号b3
より正極側出力端子101と負極側出力端子102の間
の電圧V71が立ち上がった状態にあるか立ち下がった
状態かを判定し、立ち上がった状態にある場合、副回路
用の保護回路113をそのまま動作させる出力制御信号
d3を供給し、立ち下がった状態にある場合、保護回路
113にPWM制御回路82を強制的に停止させるため
の制御信号d3を供給する。
【0014】次に、機器の副回路(例えばモータ駆動回
路,ランプ点灯回路)に直流電源を供給する回路系統に
ついて説明する。
【0015】副回路用の全波整流器72の正極側の出力
端子は、コンバータ90の正極側の入力端子に接続され
る。全波整流器72の負極側の出力端子は、副回路用の
コンバータ90の負極側の入力端子に接続される。
【0016】コンバータ90は、突入電流防止回路91
と、平滑コンデンサC90と、スイッチング素子のNP
NトランジスタTr90と、このNPNトランジスタT
r90のオン,オフ制御を行うPWM制御回路92と、
このPWM制御回路92にスイッチングトランス74か
らの電源電圧を供給する制御用整流平滑回路93とから
構成されている。
【0017】コンバータ90を構成する突入電流防止回
路91、平滑コンデンサC90、NPNトランジスタT
r90、PWM制御回路92、制御用整流平滑回路93
のダイオードD93及び平滑コンデンサC93とスイッ
チングトランス74の一次巻線L41,二次巻線L4
2,補助巻線L43は、コンバータ80を構成する突入
電流防止回路81、平滑コンデンサC80、NPNトラ
ンジスタTr80、PWM制御回路82、制御用整流平
滑回路83のダイオードD83及びと平滑コンデンサC
83と、スイッチングトランス73の一次巻線L31,
二次巻線L32,補助巻線L33と同様の接続となって
いる。
【0018】スイッチングトランス74の二次巻線L4
2に発生した交流電圧は、ダイオードD76と平滑コン
デンサC76とから構成される整流平滑回路76により
整流平滑され、正極側出力端子111と負極側出力端子
112の間に電圧V72として出力される。電圧V72
は機器の副回路とに供給される。
【0019】保護回路113は、出力同期回路104か
ら副回路用の保護回路113をそのまま動作させる出力
制御信号d3を供給された場合、正極側出力端子111
と負極側出力端子112の間の電圧V72を検出し、電
圧V72の検出結果が過電圧となるか否かを検出し、過
電圧を検出した場合、PWM制御回路92をそのまま動
作させる保護制御信号c4を供給し、過電圧を検出しな
かった場合、PWM制御回路92を停止させるか、PW
M制御回路92のPWM信号a4のパルス幅を小さくす
る制御信号c4を作成してPWM制御回路82供給す
る。
【0020】また、保護回路113は、出力同期回路1
04からPWM制御回路92を強制的に停止させるため
の制御信号d3が供給された場合、PWM制御回路92
を停止させる制御信号c4を作成してPWM制御回路9
2に供給する。
【0021】このようなスイッチング電源回路では、正
極側出力端子101と負極側出力端子102の間に主回
路用の電圧V71が得るれるとともに、正極側出力端子
111と負極側出力端子112の間に副回路用の電圧V
72が得られる。また、出力同期回路104により主回
路用の電圧V71が立ち下がった場合には、副回路用の
電圧V72も立ち下がるようになっている。このような
出力同期回路104の働きにより、主回路停止した状態
で副回路で動作することにより異常動作、例えばコピー
機の場合、制御回路停止した状態で供紙用のモータが回
転して紙づまりを起こす等の異常動作を防止できる。
【0022】しかしながら、このような従来の複数のス
イッチングトランスを有する多出力型のスイッチング電
源回路では、複数のスイッチング素子のNPNトランジ
スタTr80,Tr90をそれぞれ制御する複数のPW
M制御回路82,92用の電源として複数の補助巻線お
よび複数の整流回路を設けなければならなかった。ま
た、主回路停止した状態で副回路で動作することを防止
するため、出力同期回路104を設けなければならなか
った。さらに、それぞれサイリスタやコンデンサを用い
た複雑な突入電流防止回路を複数の入力整流回路毎に取
付けなければならなかった。これらの理由により、回路
が複雑化し、コンパクト化を困難にするとともに、製造
コストの低減を困難にしていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の複数の
スイッチングトランスを有する多出力型のスイッチング
電源回路では、複数のスイッチング素子をそれぞれ制御
する複数の制御回路用の電源として複数の補助巻線およ
び複数の整流回路を設けなければならなかった。また、
主回路が停止した状態で副回路で動作することを防止す
るため、出力同期回路を設けなければならなかった。さ
らに、それぞれ複雑な突入電流防止回路を複数の入力整
流回路毎に取付けなければならなかった。これらの理由
により、回路が複雑化し、コンパクト化を困難にすると
ともに、製造コストの低減を困難にしていた。
【0024】そこで本発明は、複数のスイッチング素子
をそれぞれ制御する複数の制御回路用の電源を1つにす
るとともに、簡単な回路構成で複数の電圧出力の同期を
取ることができる複数のスイッチングトランスを有する
多出力型のスイッチング電源回路を提供することを目的
とする。また、簡単な回路構成で突入電流を防止するこ
とができる複数のスイッチングトランスを有する多出力
型のスイッチング電源回路を提供することを目的とする
ものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチング電
源回路は、入力交流電圧に対して全波整流を行う主回路
用及び副回路用の全波整流器と、一次巻線、二次巻線及
び制御巻線を有する主回路用のスイッチングトランス
と、一次巻線及び二次巻線を有する副回路用のスイッチ
ングトランスと、第1の平滑コンデンサ及び第1のスイ
ッチング素子を有し、前記主回路用の全波整流器からの
出力直流電圧を前記第1のスイッチング素子でオン・オ
フ制御して前記主回路用のスイッチングトランスの一次
巻線に加え、この主回路用のスイッチングトランスを発
振させる主回路用のコンバータと、第2の平滑コンデン
サ及び第2のスイッチング素子を有し、前記副回路用の
全波整流器からの出力直流電圧を前記第2のスイッチン
グ素子でオン・オフ制御して前記副回路用のスイッチン
グトランスの一次巻線に加え、この副回路用のスイッチ
ングトランスを発振させる副回路用のコンバータと、そ
の負極端子が前記主回路用及び副回路用の全波整流器の
双方の負極端子に接続され、前記主回路用のスイッチン
グトランスの制御巻線からの交流電圧を整流平滑するこ
とにより直流電源電圧を出力する制御用整流平滑回路
と、この制御用整流平滑回路からの直流電源電圧により
動作を行い、前記主回路用及び副回路用のコンバータの
第1及び第2のスイッチング素子をそれぞれオン・オフ
制御する主回路用及び副回路用のスイッチング素子制御
回路と、を具備したことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する図1は本発明に係るスイッチング電
源回路の第1の実施の形態を示す回路図である。
【0027】図1において、スイッチング電源回路は、
複数のスイッチングトランスを有する多出力型となって
おり、1つの交流電源10からの交流電流を主回路用及
び副回路用の全波整流器11,12で整流してそれぞれ
主回路用及び副回路用のコンバータ20,30に供給す
るようになっている。
【0028】交流電源10の一方の出力端子は、ダイオ
ードブリッジによる主回路用及び副回路用の全波整流器
11,12の一方の入力端子に接続され、交流電源10
の他方の出力端子は、全波整流器11,12の他方の入
力端子に接続される。
【0029】全波整流器11の正極側の出力端子は、主
回路用のコンバータ20の正極側の入力端子に接続され
る。全波整流器11の負極側の出力端子は、主回路用の
コンバータ20の負極側の入力端子に接続される。
【0030】まず、機器の主回路(例えば制御回路)に
直流電源を供給する回路系統について説明する。
【0031】主回路用のコンバータ20は、突入抑制回
路であるところの突入電流防止回路21と、平滑コンデ
ンサC20と、スイッチング素子のNPNトランジスタ
Tr20と、このNPNトランジスタTr20のオン,
オフ制御を行うパルス幅変調制御回路(以下、PWM制
御回路と呼ぶ)22と、このPWM制御回路22にスイ
ッチングトランスからの電源電圧を供給する制御用整流
平滑回路23とから構成されている。
【0032】コンバータ20をさらに詳細に説明する
と、コンバータ20の正極側の入力端子は、突入電流防
止回路21を介してコンバータ20の正極側の出力端子
に接続されている。突入電流防止回路21は、サイリス
タやコンデンサを用いて突入電流を防止(抑制)し、後
段の平滑コンデンサC20に異常が発生するのを防止し
ている。コンバータ20の正極側の出力端子は、第1の
スイッチングトランス13の一次巻線L11を介してコ
ンバータ20の負極側の出力端子に接続されている。コ
ンバータ20の負極側の出力端子は、NPNトランジス
タTr20のコレクタ・エミッタ路を介してコンバータ
20の負極側の入力端子に接続される。
【0033】一方、コンバータ30は、突入電流防止回
路31と、平滑コンデンサC30と、スイッチング素子
のNPNトランジスタTr30と、このNPNトランジ
スタTr30のオン,オフ制御を行うPWM制御回路3
2とから構成されている。
【0034】コンバータ30を構成する突入電流防止回
路31、平滑コンデンサC30、NPNトランジスタT
r30、PWM制御回路32、スイッチングトランス1
3の一次巻線L21,二次巻線L22は、コンバータ2
0を構成する突入電流防止回路21、平滑コンデンサC
20、NPNトランジスタTr20、PWM制御回路2
2、スイッチングトランス13の一次巻線L11,二次
巻線L12と同様の接続となっている。
【0035】ここで、コンバータ20の制御用整流平滑
回路23は、ダイオードD23と平滑コンデンサC23
とから構成されている。ダイオードD23のアノード
は、スイッチングトランス13の補助巻線L13を介し
てコンバータ20の負極側の入力端子に接続されてい
る。ダイオードD23のカソードは、PWM制御回路2
2,32の正極側の電源入力端子に接続されるととも
に、平滑コンデンサC23を介してコンバータ20,3
0の負極側の入力端子に接続されている。PWM制御回
路22,32の負極側の電源入力端子はコンバータ2
0,30の負極側の入力端子に接続されている。
【0036】PWM制御回路22,32は、コンバータ
20の制御用整流平滑回路23からの電源電圧により動
作し、後段の保護回路43,53の保護制御信号c1,
c2に基づいてPWM信号a1,a2を作成しNPNト
ランジスタTr20,Tr30のベースに供給する。こ
のようなPWM信号a1,a2によりNPNトランジス
タTr20,Tr30は、オン、オフを行い、それぞれ
スイッチングトランス13,14の一次巻線L11,L
21にパルス電流を流して、スイッチングトランス13
の二次巻線L21,L22に変圧された交流電圧を発生
させるとともに、スイッチングトランス13の補助巻線
L13に変圧された交流電圧を発生させる。
【0037】スイッチングトランス13の二次巻線L1
2に発生した交流電圧は、ダイオードD15と平滑コン
デンサC15とから構成される整流平滑回路15により
整流平滑され、正極側出力端子41と負極側出力端子4
2の間に電圧V11として出力される。正極側出力端子
41と負極側出力端子42は機器の主回路となる制御回
路に供給される。保護回路43は、正極側出力端子41
と負極側出力端子42の間の電圧V11を検出し、この
検出結果が過電圧となるか否かを検出し、過電圧を検出
した場合、PWM制御回路22をそのまま動作させる保
護制御信号c1をPWM制御回路22に供給し、過電圧
を検出しなかった場合、PWM制御回路22を停止させ
るか、PWM制御回路22のPWM信号a1のパルス幅
を小さくする制御信号c1をPWM制御回路22に供給
する。
【0038】一方、スイッチングトランス14の二次巻
線L22に発生した交流電圧は、ダイオードD16と平
滑コンデンサC16とから構成される整流平滑回路16
により整流平滑され、正極側出力端子51と負極側出力
端子52の間に電圧V12として出力される。正極側出
力端子51と負極側出力端子52は機器の副回路となる
制御回路に供給される。保護回路53は、正極側出力端
子51と負極側出力端子52の間の電圧V12を検出
し、この検出結果が過電圧となるか否かを検出し、過電
圧を検出した場合、PWM制御回路32をそのまま動作
させる保護制御信号c2をPWM制御回路32に供給
し、過電圧を検出しなかった場合、PWM制御回路32
を停止させるか、PWM制御回路32のPWM信号a2
のパルス幅を小さくする制御信号c2をPWM制御回路
32に供給する。
【0039】このようなスイッチング電源回路では、正
極側出力端子41と負極側出力端子42の間に主回路用
の電圧V11が得るれるとともに、正極側出力端子51
と負極側出力端子52の間に副回路用の電圧V12が得
られる。
【0040】このような構成により、主回路用のコンバ
ータ20は、第1の平滑コンデンサC20及び第1のス
イッチング素子(NPNトランジスタTr20)を有
し、前記主回路用の全波整流器11からの出力直流電圧
を前記第1のスイッチング素子でオン・オフ制御して前
記主回路用のスイッチングトランス13の一次巻線L1
1に加え、この主回路用のスイッチングトランス13を
発振させるようになっている。副回路用のコンバータ3
0は、第2の平滑コンデンサC30及び第2のスイッチ
ング素子(NPNトランジスタTr30)を有し、前記
副回路用の全波整流器12からの出力直流電圧を前記第
2のスイッチング素子でオン・オフ制御して前記副回路
用のスイッチングトランス14の一次巻線L12に加
え、この副回路用のスイッチングトランス14を発振さ
せるようになっている。
【0041】制御用整流平滑回路23は、その負極端子
が前記主回路用及び副回路用の全波整流器の双方の負極
端子に接続され、前記主回路用のスイッチングトランス
13の制御巻線L12からの交流電圧を整流平滑するこ
とにより直流電源電圧を出力するようになっている。
【0042】PWM制御回路22,32は、制御用整流
平滑回路23からの直流電源電圧により動作を行い、前
記主回路用及び副回路用のコンバータ20,30の第1
及び第2のスイッチング素子をそれぞれオン・オフ制御
する主回路用及び副回路用のスイッチング素子制御回路
となっている。
【0043】PWM制御回路22,32は、コンバータ
20のスイッチングトランス13の補助巻線L13によ
り発生した交流電圧を制御用整流平滑回路23で整流平
滑した電源電圧により動作するため、主回路用のコンバ
ータ20が立ち下がると、副回路用のコンバータ30も
立ち下がる。これにより、複数のスイッチング素子をそ
れぞれ制御する複数の制御回路用の電源を1つにすると
ともに、簡単な回路構成で複数の電圧出力の同期を取る
ことができ、回路が簡略化し、コンパクト化が可能にな
るとともに、製造コストの低減が可能になる。
【0044】図2は本発明に係るスイッチング電源回路
の第2の実施の形態を示す回路図であり、図1と同じ構
成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0045】図2において、本発明の実施の形態では、
主回路用及び副回路用の全波整流器11,12の負極側
に、前記主回路用及び副回路用の全波整流器11,12
に流れる電流の偏りを防止する主回路用及び副回路用の
バランス用負荷となる抵抗R11,R12を設けてい
る。
【0046】この場合、抵抗R11は、全波整流器11
と、コンバータ120の平滑コンデンサC20の負極側
端子、NPNトランジスタTr20のエミッタ及びPW
M制御回路22の負極端子との間に設けられている。
【0047】抵抗R12は、全波整流器12と、コンバ
ータ130の平滑コンデンサC30の負極側端子、NP
NトランジスタTr30のエミッタ及びPWM制御回路
32の負極端子との間に設けられている。
【0048】図1の発明の実施の形態では、コンバータ
20,30の負極ラインを共通に接続したことにより、
負極ラインを流れる電流が全波整流器11,12のイン
ピーダンスの低い方に偏って流れる可能性があったが、
本発明の実施の形態ではバランス用負荷となる抵抗R1
1,R12を設けたことにより、主回路用及び副回路用
の全波整流器11,12に流れる電流の偏りを防止する
ことができる。
【0049】図3は本発明に係るスイッチング電源回路
の第3の実施の形態を示す回路図であり、図1と同じ構
成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0050】図3において、本発明の実施の形態では、
前記主回路用及び副回路用のコンバータ220,230
のスイッチング電源出力が、一回路あたり30W以下と
なっており、前記バランス用負荷に抵抗R11,R12
を用いる一方、図2の突入電流防止回路21,31を設
けずに、全波整流器11,12の正極をスイッチングト
ランス13,14の一次巻線L11,L12にそれぞれ
直接接続している。
【0051】この場合、前記主回路用及び副回路用のコ
ンバータ220,230のスイッチング電源出力が、一
回路あたり30W以下ならは、抵抗R11,R12を突
入電流防止回路と兼用することができるので、簡単な回
路構成で突入電流を防止することができる。これによ
り、さらに回路が簡略化し、コンパクト化が可能になる
とともに、製造コストの低減が可能になる。
【0052】図4は本発明に係るスイッチング電源回路
の第3の実施の形態を示す回路図であり、図3と同じ構
成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0053】図4において、本実施の形態では、前記主
回路用及び副回路用のコンバータ320,330のスイ
ッチング電源出力が、一回路あたり30Wより大きく1
30W以下となっており、前記バランス用負荷に抵抗R
11,R12の代わりにパワーサーミスタTH1,TH
2を用いている。
【0054】この場合、前記主回路用及び副回路用のコ
ンバータ320,330のスイッチング電源出力が、一
回路あたり一回路あたり30Wより大きく130W以下
ならは、大電流が流れ温度が上がることにより抵抗値が
増大するパワーサーミスタTH1,TH2が抵抗R1
1,R12よりも好適な状態で突入電流防止回路と兼用
することができ、回路が簡略化し、コンパクト化が可能
になるとともに、製造コストの低減が可能になる。
【0055】尚、図1乃至図4記載のスイッチング電源
回路は、副回路を一つだけ設けたが、副回路を複数設け
てもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、複数のスイッチングト
ランスを有する多出力型のスイッチング電源回路におい
て、複数のスイッチング素子をそれぞれ制御する複数の
制御回路用の電源を1つにするとともに、簡単な回路構
成で複数の電圧出力の同期を取ることができる。これに
より、回路が簡略化し、コンパクト化が可能になるとと
もに、製造コストの低減が可能になる。また、簡単な回
路構成で突入電流を防止することができる。これによ
り、さらに回路が簡略化し、コンパクト化が可能になる
とともに、製造コストの低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチング電源回路の第1の実
施の形態を示す回路図。
【図2】本発明に係るスイッチング電源回路の第2の実
施の形態を示す回路図。
【図3】本発明に係るスイッチング電源回路の第3の実
施の形態を示す回路図。
【図4】本発明に係るスイッチング電源回路の第4の実
施の形態を示す回路図。
【図5】従来のスイッチング電源回路を示す回路図。
【符号の説明】
交流電源10 11,12 全波整流器 13,14 スイッチングトランス 20,30 コンバータ 21 突入電流防止回路 22,32 PWM制御回路 23 制御用整流平滑回路 43,53 保護回路 C20,C30 平滑コンデンサ Tr20,Tr30 NPNトランジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力交流電圧に対して全波整流を行う主
    回路用及び副回路用の全波整流器と、 一次巻線、二次巻線及び制御巻線を有する主回路用のス
    イッチングトランスと、 一次巻線及び二次巻線を有する副回路用のスイッチング
    トランスと、 第1の平滑コンデンサ及び第1のスイッチング素子を有
    し、前記主回路用の全波整流器からの出力直流電圧を前
    記第1のスイッチング素子でオン・オフ制御して前記主
    回路用のスイッチングトランスの一次巻線に加え、この
    主回路用のスイッチングトランスを発振させる主回路用
    のコンバータと、 第2の平滑コンデンサ及び第2のスイッチング素子を有
    し、前記副回路用の全波整流器からの出力直流電圧を前
    記第2のスイッチング素子でオン・オフ制御して前記副
    回路用のスイッチングトランスの一次巻線に加え、この
    副回路用のスイッチングトランスを発振させる副回路用
    のコンバータと、 その負極端子が前記主回路用及び副回路用の全波整流器
    の双方の負極端子に接続され、前記主回路用のスイッチ
    ングトランスの制御巻線からの交流電圧を整流平滑する
    ことにより直流電源電圧を出力する制御用整流平滑回路
    と、 この制御用整流平滑回路からの直流電源電圧により動作
    を行い、前記主回路用及び副回路用のコンバータの第1
    及び第2のスイッチング素子をそれぞれオン・オフ制御
    する主回路用及び副回路用のスイッチング素子制御回路
    と、 を具備したことを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 前記主回路用及び副回路用のスイッチン
    グトランスの二次巻線からの交流電圧をそれぞれ整流平
    滑することにより主回路用及び副回路用の直流電源電圧
    を作成する主回路用及び副回路用の整流平滑回路と、 主回路用及び副回路用のコンバータへの突入電流を各々
    抑制する突入抑制回路と、 を具備したことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ
    ング電源回路。
  3. 【請求項3】 前記主回路用及び副回路用の全波整流器
    の負極側にそれぞれ設けられ、前記主回路用及び副回路
    用の全波整流器に流れる電流の偏りを防止する主回路用
    及び副回路用のバランス用負荷を具備したことを特徴と
    する請求項1及び2のいずれか一つに記載のスイッチン
    グ電源回路。
  4. 【請求項4】 前記主回路用及び副回路用のコンバータ
    のスイッチング電源出力が一回路あたり30W以下の場
    合に、前記バランス用負荷に抵抗を用い、この抵抗は突
    入抑制回路を構成することを特徴とする請求項3記載の
    スイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 前記主回路用のコンバータ及び副回路用
    のコンバータのスイッチング電源出力が一回路あたり3
    0Wより大きく130W以下の場合に、前記バランス用
    負荷にパワーサーミスタを用い、このサーミスタは突入
    抑制回路を構成することを特徴とする請求項3記載のス
    イッチング電源回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6456511B1 (en) 2000-02-17 2002-09-24 Tyco Electronics Corporation Start-up circuit for flyback converter having secondary pulse width modulation
US6775164B2 (en) 2002-03-14 2004-08-10 Tyco Electronics Corporation Three-terminal, low voltage pulse width modulation controller IC
JP2011030386A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源回路
US9876438B2 (en) 2015-03-19 2018-01-23 Mitsubishi Electric Corporation Converter unit system having inrush-current suppression circuit

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