JP2001103743A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2001103743A JP27902499A JP27902499A JP2001103743A JP 2001103743 A JP2001103743 A JP 2001103743A JP 27902499 A JP27902499 A JP 27902499A JP 27902499 A JP27902499 A JP 27902499A JP 2001103743 A JP2001103743 A JP 2001103743A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストかつ小型で、しかも、確実かつ安定
に2つのコンバータ回路を起動する。 【解決手段】 コンバータ回路12と、コンバータ回路
12の生成直流電圧から出力電圧を生成するコンバータ
回路15と、両コンバータ回路を制御する制御回路1
6,17と、両制御回路に電流を供給する蓄電手段2
0,21と、両制御回路の起動を制御する起動回路とを
備えたスイッチング電源装置1であって、コンバータ回
路15によって生成された直流電圧で蓄電手段20を充
電する補助電源回路14,19を備え、起動回路18
は、蓄電手段20を充電する充電手段51,52と、蓄
電手段21の充電電圧に対する蓄電手段20の充電電圧
が所定電圧以上高いときに蓄電手段20の蓄電エネルギ
ーを蓄電手段21に供給する一方向性素子55,56
と、コンバータ回路12によって生成された直流電圧で
蓄電手段21を充電する充電手段53,54とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば力率改善用
回路とメインスイッチング回路とを有するいわゆる2コ
ンバータ方式によるスイッチング電源装置に関し、詳し
くは、両コンバータ回路のスイッチングをそれぞれ制御
する2つの制御回路の起動を制御する起動回路を備えた
スイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の2コンバータ方式によるスイッ
チング電源回路として、図3の概念的ブロック図に示す
電源装置60が従来から知られている。この電源装置6
0は、交流電源2から出力される交流を全波整流するダ
イオードスタック61と、ダイオードスタック61によ
って生成された脈流電圧VD を昇圧して直流電圧VDCを
生成する力率改善用コンバータ回路62と、トランス6
3の一次巻線63aを介して直流電圧VDCをスイッチン
グするメインスイッチング回路64とを備えている。ま
た、電源装置60は、力率改善用コンバータ回路62の
スイッチングを制御する制御IC65と、例えばコンデ
ンサで構成されて制御IC65に作動用電流を供給する
蓄電回路66と、制御IC65の起動を制御する起動回
路67と、メインスイッチング回路64のスイッチング
を制御する制御IC68と、例えばコンデンサで構成さ
れて制御IC68に作動用電流を供給する蓄電回路69
と、制御IC68の起動を制御する起動回路70とを備
えている。さらに、電源装置60は、トランス63の二
次巻線63b側に、二次巻線63bに誘起した電圧を整
流するダイオード81と、整流された脈流を平滑するコ
ンデンサ82とを備えている。
【0003】この電源装置60では、電源投入時には、
蓄電回路66が図外の電流経路を介して入力される脈流
電圧VD に基づく電流によって充電される。次いで、蓄
電回路66の充電電圧が所定電圧に達した時点で、起動
回路67が制御IC65を起動させる。これにより、制
御IC65が力率改善用コンバータ回路62に対するス
イッチング制御を開始し、この際には、力率改善用コン
バータ回路62が、脈流電圧VD を昇圧して直流電圧V
DCを生成する。一方、蓄電回路69も図外の電流経路を
介して直流電圧VDCに基づく電流によって充電され、蓄
電回路69の充電電圧が所定電圧に達した時点で、起動
回路70が制御IC68を起動させる。これにより、制
御IC68がメインスイッチング回路64に対してスイ
ッチング制御を開始し、この際には、メインスイッチン
グ回路64が、トランス63の一次巻線63aを介して
直流電圧VDCをスイッチングする。この結果、トランス
63の二次巻線63bに電圧が誘起し、ダイオード81
が、この誘起電圧を整流し、コンデンサ82が、整流さ
れた直流電圧を平滑することにより、出力電圧VOが生
成される。
【0004】このように、この電源装置60では、電源
投入初期時において、最初に、起動回路67が制御IC
65を起動させ、次いで、起動回路70がメインスイッ
チング回路64を起動させることにより、力率改善用コ
ンバータ回路62およびメインスイッチング回路64
が、継続して作動状態を維持する結果、出力電圧VO が
継続して生成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
電源装置60には、以下の問題点がある。すなわち、こ
の電源装置60では、制御IC65の起動を制御する起
動回路67と、制御IC68の起動を制御する起動回路
70とを別個独立して備えている。このため、電源装置
の部品点数の増加に起因する製造コストの高騰および大
型化を招いているという問題点がある。また、起動回路
67,70が別個独立して各制御IC65,68の起動
を制御しているため、両制御IC65,68に対する起
動シーケンスの確実化を図ることが困難となる。このた
め、力率改善用コンバータ回路62によって生成される
直流電圧VDCの電圧値が安定しない状態でメインスイッ
チング回路64によってスイッチングが行われるおそれ
もあり、かかる場合には、メインスイッチング回路64
の起動不良が生じることがあるという問題点も存在す
る。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたものであり、低コストかつ小型で、しかも、確実か
つ安定に2つのコンバータ回路を起動し得るスイッチン
グ電源装置を提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のスイッチング電源装置は、入力電圧をスイ
ッチングして電圧変換する第1のコンバータ回路と、第
1のコンバータ回路によって生成された直流電圧をスイ
ッチングして出力電圧を生成する第2のコンバータ回路
と、第1のコンバータ回路のスイッチングを制御する第
1の制御回路と、第2のコンバータ回路のスイッチング
を制御する第2の制御回路と、第1の制御回路に作動用
電流を供給する第1の蓄電手段と、第2の起動回路に作
動用電流を供給する第2の蓄電手段と、両制御回路の起
動を制御する起動回路とを備えているスイッチング電源
装置であって、第2のコンバータ回路によって生成され
た直流電圧で第1の蓄電手段を充電する補助電源回路を
備え、起動回路は、入力電圧で第1の蓄電手段を充電す
る第1の充電手段と、第2の蓄電手段の充電電圧に対す
る第1の蓄電手段の充電電圧が所定電圧以上高いときに
第1の蓄電手段の蓄電エネルギーを第2の蓄電手段に供
給する一方向性素子と、第1のコンバータ回路によって
生成された直流電圧で第2の蓄電手段を充電する第2の
充電手段とを備えていることを特徴とする。
【0008】この電源装置では、電源投入時において、
起動回路の第1の充電手段が、入力電圧で第1の蓄電手
段を充電する。次いで、第1の蓄電手段の充電電圧が第
2の蓄電手段の充電電圧よりも所定電圧高い電圧まで上
昇すると、一方向性素子が、第1の蓄電手段の蓄電エネ
ルギーに基づく電流で第2の蓄電手段を充電する。この
後、第1の蓄電手段の充電電圧が第1の制御回路の動作
可能電圧を超えたときに、第1の制御回路が、第1の蓄
電手段から作動用電流が供給されることにより起動し、
第1のコンバータ回路のスイッチングを制御する。これ
により、第1のコンバータ回路による電圧変換が開始さ
れて直流電圧が生成される。次いで、第2の充電手段が
第1のコンバータ回路によって生成された直流電圧で第
2の蓄電手段を充電する。この場合、第1のコンバータ
回路の起動により、第1の蓄電手段の充電電圧が低下す
ることもある。しかし、この際には、一方向性素子が、
第2の蓄電手段に蓄積されている蓄電エネルギーに基づ
く電流の第1の蓄電手段への逆流を阻止する。したがっ
て、第2の蓄電手段の充電電圧は、第2の充電手段によ
って充電され続けるため徐々に上昇する。
【0009】次いで、第2の蓄電手段の充電電圧が第2
の制御回路の動作可能電圧を超えたときに、第2の制御
回路が、第2の充電手段から作動用電流が供給されるこ
とにより起動し、第2のコンバータ回路のスイッチング
を制御する。これにより、第2のコンバータ回路が、第
1のコンバータ回路によって生成された直流電圧をスイ
ッチングして出力電圧を生成する。この後、補助電源回
路が、第2のコンバータ回路によるスイッチングに基づ
いて生成された直流電圧で第1の蓄電手段を充電する。
したがって、第1の蓄電手段が急速に充電されるため、
第1の制御回路は、第1のコンバータ回路に対するスイ
ッチング制御を安定して継続する。また、第1の蓄電手
段の電圧が所定電圧分上昇したときには、一方向性素子
が第1の蓄電手段の蓄電エネルギーに基づく電流で第2
の蓄電手段を充電する。このため、第2の蓄電手段が第
2の制御回路に作動用電流を供給し続けるため、第2の
制御回路も、第2のコンバータ回路に対するスイッチン
グ制御を安定して継続する。
【0010】請求項2記載のスイッチング電源装置は、
請求項1記載のスイッチング電源装置において、第1の
充電手段は、電流制限用抵抗とスイッチ素子とで構成さ
れ、第2の充電手段は、スイッチ素子のバイアス用抵抗
を兼用する電流制限用抵抗を含んで構成されていること
を特徴とする。
【0011】第1の充電手段はダイオードや電流制限用
抵抗などで構成することもできる。しかし、ダイオード
では、第1の蓄電手段を充電する際に電力損失を招くお
それがある。また、両制御回路が起動した後には、補助
電源回路が、第1の蓄電手段および第2の蓄電手段を充
電するため、第1の充電手段による第1の蓄電手段に対
する充電が不要になる。このスイッチング電源回路で
は、第1の充電手段が、例えばFETやトランジスタな
どのスイッチ素子と電流制限用抵抗とで構成される。し
たがって、第1の蓄電手段を充電する際の電力損失が軽
減される。また、両制御回路が起動した後では、スイッ
チ素子のスイッチングを停止させることで、第1の蓄電
手段を充電する際の電力損失をなくすことが可能とな
る。
【0012】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
請求項1または2記載のスイッチング電源装置におい
て、一方向性素子は、ツェナーダイオードと、ツェナー
ダイオードとアノード同士またはカソード同士が対向す
る向きで直列接続されたダイオードとで構成されている
ことを特徴とする。
【0013】一方向性素子は、例えば、ダイオードのみ
で構成することができ、この場合には、ダイオードの順
方向電圧VF で所定電圧が決定される。一方、このスイ
ッチング電源装置では、一方向性素子がツェナーダイオ
ードとダイオードとで構成される。この場合、ダイオー
ドは、第1の蓄電手段の充電電圧が第2の蓄電手段の充
電電圧よりも低下したときに第2の蓄電手段から第1の
蓄電手段への電流の逆流を阻止する機能を有する。ま
た、ツェナーダイオードは、そのツェナー電圧とダイオ
ードの順方向電圧VF とで所定電圧を決定する機能を有
する。したがって、ツェナーダイオードのツェナー電圧
を適宜定めることで、その所定電圧を任意の電圧値に規
定することができる。このため、第1および第2の制御
回路を起動させるタイミングをそれぞれ第1および第2
の蓄電手段の各充電電圧値で決定する場合、ツェナーダ
イオードのツェナー電圧を適宜規定することにより、第
2の制御回路の起動を任意のタイミングに規定すること
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るスイッチング電源装置をフライバック型の電源
装置1に適用した実施の形態について説明する。
【0015】図1に示すように、電源装置1は、交流電
源2から出力される交流を全波整流するダイオードスタ
ック11と、ダイオードスタック11によって生成され
た脈流電圧VD を昇圧して直流電圧VDCを生成する力率
改善用コンバータ回路12と、平滑用のコンデンサ13
と、トランス14の一次巻線14aを介して直流電圧V
DCをスイッチングするメインスイッチング回路15とを
備えている。また、電源装置1は、本発明における第1
のコンバータ回路に相当し力率改善用コンバータ回路1
2のスイッチングを制御する制御IC16と、本発明に
おける第2のコンバータ回路に相当しメインスイッチン
グ回路15のスイッチングを制御する制御IC17と、
制御IC16,17の起動を制御する起動回路18と、
トランス14における補助巻線14cと相俟って本発明
における補助電源回路を構成し補助巻線14cの誘起電
圧を整流するダイオード19と、本発明における第1お
よび第2の蓄電手段にそれぞれ相当するコンデンサ2
0,21とを備えている。さらに、トランス14におけ
る二次巻線14b側には、整流用のダイオード31と、
平滑用のコンデンサ32とが配設されている。
【0016】この場合、力率改善用コンバータ回路12
は、本発明における第1のコンバータ回路に相当し、昇
圧用のチョークコイル41、例えばFETで構成された
スイッチ素子42、および整流用のダイオード43で構
成されている。この力率改善用コンバータ回路12は、
スイッチ素子42のスイッチングが制御IC16によっ
て制御される。具体的には、制御IC16が、スイッチ
素子42に出力するスイッチング制御信号SS1の周波数
またはデューティ比を制御することにより、直流電圧V
DCが所定電圧に安定化され、かつ交流電源2から流れ込
む入力電流の電流波形が正弦波に近似するように、スイ
ッチ素子42のスイッチングを制御する。また、メイン
スイッチング回路15は、本発明における第2のコンバ
ータ回路に相当し、例えばFETで構成されている。こ
のメインスイッチング回路15は、そのスイッチングが
制御IC17によって制御される。具体的には、制御I
C17が、出力電圧VO の電圧値が所定電圧に安定化さ
れるように、メインスイッチング回路15に出力するス
イッチング制御信号SS2のスイッチング周波数またはデ
ューティ比を制御する。
【0017】また、起動回路18は、電流制限用の抵抗
51と、本発明におけるスイッチ素子に相当するFET
52と、本発明における第2の充電手段に相当し直流電
圧VDCでコンデンサ21を充電すると共にFET52の
バイアス用抵抗を兼用する抵抗53,54と、本発明に
おける一方向性素子に相当するツェナーダイオード55
およびツェナーダイオード55とアノード同士(カソー
ド同士であってもよい)が対向する向きで直列接続され
たダイオード56とを備えている。この場合、抵抗51
およびFET52は、本発明における第1の充電手段を
構成する。また、ツェナーダイオード55は、ツェナー
電圧が例えば2Vのタイプのものが用いられており、コ
ンデンサ20の充電電圧がコンデンサ21の充電電圧に
対して所定電圧(この例では、ダイオード56の順方向
電圧VF と相俟って約2.6Vとなる)だけ高い電圧に
達したときに、コンデンサ20の充電エネルギーに基づ
く電流でコンデンサ21を充電する。なお、ツェナーダ
イオード55のツェナー電圧を適宜定めることで、制御
IC16の起動後における制御IC17の起動タイミン
グを任意に規定することができる。また、ダイオード5
6は、コンデンサ20の充電電圧VC1がコンデンサ21
の充電電圧VC2よりも低下したときにコンデンサ21か
らコンデンサ20に流れる電流の逆流を阻止する。
【0018】次に、電源装置1の動作について、図2を
参照して説明する。
【0019】電源が投入された時間t1の時点において
は、脈流電圧VD が、力率改善用コンバータ回路12内
のチョークコイル41およびダイオード43を介してコ
ンデンサ13に供給される。これにより、コンデンサ1
3が徐々に充電されて、コンデンサ13の端子間電圧で
ある直流電圧VDCが徐々に上昇する。同時に、コンデン
サ21が、高抵抗の抵抗53,54を介して直流電圧V
DCが供給されることにより、同図(c)に示すように、
僅かに充電される。また、以後、直流電圧VDCを抵抗5
3,54の分圧比で分圧した電圧がFET52のゲート
に印加される。次いで、時間t2の時点でコンデンサ1
3がある程度の電圧まで充電されると、FET52が作
動し、これにより、脈流電圧VD が抵抗51およびFE
T52を介してコンデンサ20に供給される。これによ
り、同図(a)に示すように、コンデンサ20が充電さ
れて、その充電電圧VC1が徐々に上昇する。
【0020】次いで、コンデンサ20の充電電圧VC1が
時間t3の時点でツェナーダイオード55のツェナー電
圧を超えると、ツェナーダイオード55がオン状態にな
る。したがって、コンデンサ20の蓄電エネルギーに基
づく電流でコンデンサ21が充電され始めるため、同図
(c)に示すように、コンデンサ21の充電電圧VC2が
徐々に上昇する。続いて、充電電圧VC1が時間t4の時
点で制御IC16の動作可能電圧VONを超えると、同図
(b)に示すように、制御IC16が起動を開始する。
この場合、制御IC17は、コンデンサ21の充電電圧
VC2が作動可能電圧VONに達していないため、作動停止
状態を維持する。
【0021】制御IC16が起動を開始すると、力率改
善用コンバータ回路12内のスイッチ素子42のスイッ
チングが制御IC16によって制御されることにより、
脈流電圧VD を昇圧した直流電圧VDCが生成され、その
直流電圧VDCによってコンデンサ13が充電される。同
時に、抵抗53,54を介して直流電圧VDCがコンデン
サ21に供給されるため、同図(c)に示すように、コ
ンデンサ21の充電電圧VC2がさらに上昇する。逆に、
コンデンサ20の充電電圧VC1は、コンデンサ20の蓄
電エネルギーが制御IC16によって消費されるため、
その消費による放電電流がFET52を介して流れ込む
充電電流よりも大きい場合には、徐々に低下し、時間t
5の時点で、制御IC16の動作保証電圧VOFF を下回
る。この結果、同図(b)に示すように、制御IC16
が作動を停止する。
【0022】一方、コンデンサ21の充電電圧VC2は、
その蓄電エネルギーに基づく電流のコンデンサ20への
流れ込みがダイオード56によって阻止されているた
め、さらに上昇を続け、時間t6の時点で制御IC17
の作動可能電圧VONに達する。この際には、制御IC1
7がメインスイッチング回路15に対するスイッチング
制御を開始する。これにより、トランス14の一次巻線
14aに直流電圧VDCに基づく電流が流れるため、二次
巻線14bに電圧が誘起し、この誘起電圧がダイオード
31によって整流され、かつ整流された脈流がコンデン
サ32によって平滑されることにより出力電圧VO が生
成される。
【0023】同時に、補助巻線14cにも電圧が誘起
し、この誘起電圧は、ダイオード19によって整流され
てコンデンサ20を充電する。この結果、コンデンサ2
0の充電電圧VC1は、図2(a)に示すように、時間t
6の時点で急激に上昇し、同図(b)に示すように、制
御IC16が瞬時に再起動する。また、この際には、充
電電圧VC1の急上昇に伴い、充電電圧VC1に基づく電流
がツェナーダイオード55を介してコンデンサ21に流
れ込むことにより、コンデンサ21を急速充電する。こ
のため、コンデンサ21の充電電圧VC2が、同図(c)
に示すように、時間t6の時点で急上昇する。この後、
両制御IC16,17は、その起動を停止させられるこ
となく、継続して安定に作動する。
【0024】このように、この電源装置1によれば、1
つの起動回路18が両制御IC16,17の起動を統括
的に制御するため、従来の電源装置60と比較して、回
路構成を簡易にできる結果、部品点数の削減による電源
装置1の小型化および製造コストの低減を達成すること
ができる。また、コンデンサ20の充電電圧VC1の低下
に起因して制御IC16が作動を停止したときであって
も、抵抗53,54を介して入力される直流電圧VDCに
よってコンデンサ21が充電されるため、制御IC17
の起動が保証され、かつメインスイッチング回路15が
一旦起動した後では、コンデンサ20が補助巻線14c
の誘起電圧で急速に充電される。この結果、両制御IC
16,17が、起動不良を生じることなく、確実かつ安
定に作動を継続する。また、抵抗53,54がFET5
2のバイアス用抵抗としての機能とコンデンサ21を給
電させる電流制限用抵抗としての機能とを兼用する結
果、その分の小型化およびコスト低減を図ることができ
る。
【0025】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に限定されず、その構成を適宜変更することができ
る。例えば、本発明の実施の形態では、フライバック型
の電源装置1を例に挙げて説明したが、本発明は、これ
に限定されず、フォワード型のスイッチング電源装置に
適用することもできる。また、補助電源回路としてのダ
イオード19の出力電圧を監視する電圧監視回路を設
け、その出力電圧が所定電圧に達したと電圧監視回路に
よって判別されたときに、FET52(本発明における
スイッチ素子)のスイッチ動作を停止させる構成を採用
してもよい。この場合には、コンデンサ20を充電する
際の抵抗51の電力損失をなくすことができるため、電
源装置1の変換効率の向上を図ることができる。また、
ツェナーダイオード55のツェナー電圧については、制
御IC16の作動可能電圧VONに応じて適宜変更が可能
である。さらに、ツェナーダイオード55およびダイオ
ード56に代えてダイオード56のみを用いることもで
きる。この場合には、本発明における「所定電圧」は、
ダイオード56の順方向電圧VF に相当することにな
る。この場合、複数のダイオードを直列接続してもよ
い。また、コンデンサ20としてある程度大容量のコン
デンサを用いることにより、制御IC16の起動に起因
してのコンデンサ20の充電電圧VC1の低下を防止する
こともでき、かかる場合には、制御IC16の一時的な
作動停止状態を避けることができる。
【0026】さらに、本発明における第1および第2の
制御回路、並びに第1および第2のコンバータ回路の構
成は、本発明の実施の形態で示した構成に限定されず、
任意の回路構成を採用することができる。また、スイッ
チ素子は、本実施の形態に示したFETに限らず、トラ
ンジスタなどを使用することもできる。さらに、補助電
源回路についても、安定化回路を使用するなど適宜変更
が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のスイッチ
ング電源装置によれば、第2のコンバータ回路によるス
イッチングに基づいて生成された直流電圧で第1の蓄電
手段を充電する補助電源回路を備え、かつ、起動回路が
第1の充電手段、一方向性素子および第2の充電手段と
を備えたことにより、1つの起動回路で両制御回路の起
動を統括的に制御することができるため、従来の電源装
置60と比較して、回路を簡易に構成することができ
る。これにより、部品点数の削減によるスイッチング電
源装置の小型化および製造コストの低減を達成すること
ができる。また、第2の充電手段が第2の蓄電手段を充
電すると共に、第2のコンバータ回路が起動した後にお
いて補助電源回路が、第1の蓄電手段を充電し、かつ一
方向性素子を介して第2の蓄電手段を充電するため、起
動不良を生じさせることなく、確実かつ安定に両制御回
路を起動させることができる。
【0028】また、請求項2記載のスイッチング電源装
置によれば、電流制限用抵抗とスイッチ素子とで第1の
充電手段を構成し、スイッチ素子のバイアス用抵抗を兼
用する電流制限用抵抗を含ませて第2の充電手段を構成
したことにより、その電流制限用抵抗がスイッチ素子の
バイアス用抵抗としての機能と第2の蓄電手段を充電す
る際の電流制限用抵抗としての機能とを兼用するため、
その分のスイッチング電源装置の小型化およびコスト低
減を図ることができる。
【0029】さらに、請求項3記載のスイッチング電源
装置によれば、ツェナーダイオードとダイオードとで一
方向性素子を構成したことにより、第1および第2の制
御回路を起動させるタイミングをそれぞれ第1および第
2の蓄電手段の各充電電圧値で決定する場合、ツェナー
ダイオードのツェナー電圧を適宜規定することにより、
第2の制御回路の起動を任意のタイミングに規定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電源装置1の回路図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電源装置の各部にお
ける信号波形図等であって、(a)はコンデンサ20の
充電電圧VC1の電圧波形図、(b)は制御IC16の作
動状態を示す作動状態図、(c)はコンデンサ21の充
電電圧VC2の電圧波形図、(d)は制御IC17の作動
状態を示す作動状態図である。
【図3】従来の電源装置60の回路図である。
【符号の説明】
1 電源装置 12 力率改善用コンバータ回路 14 トランス 14c 補助巻線 15 メインスイッチング回路 16,17 制御IC 18 起動回路 19 ダイオード 20,21 コンデンサ 51 抵抗 52 FET 53,54 抵抗 55 ツェナーダイオード 56 ダイオード
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月17日(2000.7.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 スイッチング電源装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば力率改善用
回路とメインスイッチング回路とを有するいわゆる2コ
ンバータ方式によるスイッチング電源装置に関し、詳し
くは、両コンバータ回路のスイッチングをそれぞれ制御
する2つの制御回路の起動を制御する起動回路を備えた
スイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の2コンバータ方式によるスイッ
チング電源回路として、図3の概念的ブロック図に示す
電源装置60が従来から知られている。この電源装置6
0は、交流電源2から出力される交流を全波整流するダ
イオードスタック61と、ダイオードスタック61によ
って生成された脈流電圧VD を昇圧して直流電圧VDCを
生成する力率改善用コンバータ回路62と、トランス6
3の一次巻線63aを介して直流電圧VDCをスイッチン
グするメインスイッチング回路64とを備えている。ま
た、電源装置60は、力率改善用コンバータ回路62の
スイッチングを制御する制御IC65と、例えばコンデ
ンサで構成されて制御IC65に作動用電流を供給する
蓄電回路66と、制御IC65の起動を制御する起動回
路67と、メインスイッチング回路64のスイッチング
を制御する制御IC68と、例えばコンデンサで構成さ
れて制御IC68に作動用電流を供給する蓄電回路69
と、制御IC68の起動を制御する起動回路70とを備
えている。さらに、電源装置60は、トランス63の二
次巻線63b側に、二次巻線63bに誘起した電圧を整
流するダイオード81と、整流された脈流を平滑するコ
ンデンサ82とを備えている。
【0003】この電源装置60では、電源投入時には、
蓄電回路66が図外の電流経路を介して入力される脈流
電圧VD に基づく電流によって充電される。次いで、蓄
電回路66の充電電圧が所定電圧に達した時点で、起動
回路67が制御IC65を起動させる。これにより、制
御IC65が力率改善用コンバータ回路62に対するス
イッチング制御を開始し、この際には、力率改善用コン
バータ回路62が、脈流電圧VD を昇圧して直流電圧V
DCを生成する。一方、蓄電回路69も図外の電流経路を
介して直流電圧VDCに基づく電流によって充電され、蓄
電回路69の充電電圧が所定電圧に達した時点で、起動
回路70が制御IC68を起動させる。これにより、制
御IC68がメインスイッチング回路64に対してスイ
ッチング制御を開始し、この際には、メインスイッチン
グ回路64が、トランス63の一次巻線63aを介して
直流電圧VDCをスイッチングする。この結果、トランス
63の二次巻線63bに電圧が誘起し、ダイオード81
が、この誘起電圧を整流し、コンデンサ82が、整流さ
れた直流電圧を平滑することにより、出力電圧VOが生
成される。
【0004】このように、この電源装置60では、電源
投入初期時において、最初に、起動回路67が制御IC
65を起動させ、次いで、起動回路70がメインスイッ
チング回路64を起動させることにより、力率改善用コ
ンバータ回路62およびメインスイッチング回路64
が、継続して作動状態を維持する結果、出力電圧VO が
継続して生成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
電源装置60には、以下の問題点がある。すなわち、こ
の電源装置60では、制御IC65の起動を制御する起
動回路67と、制御IC68の起動を制御する起動回路
70とを別個独立して備えている。このため、電源装置
の部品点数の増加に起因する製造コストの高騰および大
型化を招いているという問題点がある。また、起動回路
67,70が別個独立して各制御IC65,68の起動
を制御しているため、両制御IC65,68に対する起
動シーケンスの確実化を図ることが困難となる。このた
め、力率改善用コンバータ回路62によって生成される
直流電圧VDCの電圧値が安定しない状態でメインスイッ
チング回路64によってスイッチングが行われるおそれ
もあり、かかる場合には、メインスイッチング回路64
の起動不良が生じることがあるという問題点も存在す
る。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたものであり、低コストかつ小型で、しかも、確実か
つ安定に2つのコンバータ回路を起動し得るスイッチン
グ電源装置を提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のスイッチング電源装置は、入力電圧をスイ
ッチングして電圧変換する第1のコンバータ回路と、
次巻線、二次巻線および補助巻線を有するトランスと、
第1のコンバータ回路によって生成された直流電圧を
次巻線を介してスイッチングすることにより二次巻線お
よび補助巻線に電圧を誘起させる第2のコンバータ回路
と、二次巻線に誘起した電圧を整流平滑して出力電圧を
生成する整流平滑回路と、第1のコンバータ回路のスイ
ッチングを制御する第1の制御回路と、第2のコンバー
タ回路のスイッチングを制御する第2の制御回路と、第
1の制御回路に作動用電流を供給する第1の蓄電手段
と、第2の制御回路に作動用電流を供給する第2の蓄電
手段と、両制御回路の起動を制御する起動回路とを備え
ているスイッチング電源装置であって、補助巻線に誘起
した電圧を整流して生成した直流電圧で第1の蓄電手段
を充電する補助電源回路を備え、起動回路は、入力電圧
で第1の蓄電手段を充電する第1の充電手段と、第1の
蓄電手段の充電電圧が第2の蓄電手段の充電電圧よりも
所定電圧以上高いときに第1の蓄電手段の蓄電エネルギ
ーを第2の蓄電手段に供給する一方向性素子と、第1の
コンバータ回路によって生成された直流電圧で第2の蓄
電手段を充電する第2の充電手段とを備えていることを
特徴とする。
【0008】この電源装置では、電源投入時において、
起動回路の第1の充電手段が、入力電圧で第1の蓄電手
段を充電する。次いで、第1の蓄電手段の充電電圧が第
2の蓄電手段の充電電圧よりも所定電圧高い電圧まで上
昇すると、一方向性素子が、第1の蓄電手段の蓄電エネ
ルギーに基づく電流で第2の蓄電手段を充電する。この
後、第1の蓄電手段の充電電圧が第1の制御回路の動作
可能電圧を超えたときに、第1の制御回路が、第1の蓄
電手段から作動用電流が供給されることにより起動し、
第1のコンバータ回路のスイッチングを制御する。これ
により、第1のコンバータ回路による電圧変換が開始さ
れて直流電圧が生成される。次いで、第2の充電手段が
第1のコンバータ回路によって生成された直流電圧で第
2の蓄電手段を充電する。この場合、第1のコンバータ
回路の起動により、第1の蓄電手段の充電電圧が低下す
ることもある。しかし、この際には、一方向性素子が、
第2の蓄電手段に蓄積されている蓄電エネルギーに基づ
く電流の第1の蓄電手段への逆流を阻止する。したがっ
て、第2の蓄電手段の充電電圧は、第2の充電手段によ
って充電され続けるため徐々に上昇する。
【0009】次いで、第2の蓄電手段の充電電圧が第2
の制御回路の動作可能電圧を超えたときに、第2の制御
回路が、第2の充電手段から作動用電流が供給されるこ
とにより起動し、第2のコンバータ回路のスイッチング
を制御する。これにより、第2のコンバータ回路が、第
1のコンバータ回路によって生成された直流電圧をトラ
ンスの一次巻線を介してスイッチングする。次いで、整
流平滑回路が、トランスの二次巻線に誘起した電圧を整
流平滑して出力電圧を生成する。同時に、補助電源回路
が、トランスの補助巻線に誘起した電圧を整流して生成
した直流電圧で第1の蓄電手段を充電する。したがっ
て、第1の蓄電手段が急速に充電されるため、第1の制
御回路は、第1のコンバータ回路に対するスイッチング
制御を安定して継続する。また、第1の蓄電手段の電圧
が所定電圧分上昇したときには、一方向性素子が第1の
蓄電手段の蓄電エネルギーに基づく電流で第2の蓄電手
段を充電する。このため、第2の蓄電手段が第2の制御
回路に作動用電流を供給し続けるため、第2の制御回路
も、第2のコンバータ回路に対するスイッチング制御を
安定して継続する。
【0010】請求項2記載のスイッチング電源装置は、
請求項1記載のスイッチング電源装置において、補助電
源回路によって生成された直流電圧の電圧を監視する電
圧監視回路を備え、第1の充電手段は、電流制限用抵抗
、作動状態で第1の蓄電手段を充電すると共に電圧監
視回路によって所定電圧に達したと判別されたときに電
圧監視回路によって作動を停止させられるスイッチ素子
とで構成され、第2の充電手段は、スイッチ素子のバイ
アス用抵抗を兼用する電流制限用抵抗で構成されている
ことを特徴とする。
【0011】第1の充電手段はダイオードや電流制限用
抵抗などで構成することもできる。しかし、ダイオード
では、第1の蓄電手段を充電する際に電力損失を招くお
それがある。また、両制御回路が起動した後には、補助
電源回路が、第1の蓄電手段および第2の蓄電手段を充
電するため、第1の充電手段による第1の蓄電手段に対
する充電が不要になる。このスイッチング電源回路で
は、第1の充電手段が、例えばFETやトランジスタな
どのスイッチ素子と電流制限用抵抗とで構成されて、そ
のスイッチ素子が、作動状態で第1の蓄電手段を充電す
る。したがって、第1の蓄電手段を充電する際の電力損
失が軽減される。また、スイッチ素子は、電圧監視回路
が補助電源回路によって生成された直流電圧の電圧が所
定電圧に達したと判別されたときに、電圧監視回路によ
って作動を停止させられる。このため、両制御回路が起
動した後では、第1の蓄電手段を充電する際の電力損失
をなくすことが可能となる。
【0012】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
請求項1または2記載のスイッチング電源装置におい
て、一方向性素子は、ツェナーダイオードと、ツェナー
ダイオードとアノード同士またはカソード同士が対向す
る向きで直列接続されたダイオードとで構成されている
ことを特徴とする。
【0013】一方向性素子は、例えば、ダイオードのみ
で構成することができ、この場合には、ダイオードの順
方向電圧VF で所定電圧が決定される。一方、このスイ
ッチング電源装置では、一方向性素子がツェナーダイオ
ードとダイオードとで構成される。この場合、ダイオー
ドは、第1の蓄電手段の充電電圧が第2の蓄電手段の充
電電圧よりも低下したときに第2の蓄電手段から第1の
蓄電手段への電流の逆流を阻止する機能を有する。ま
た、ツェナーダイオードは、そのツェナー電圧とダイオ
ードの順方向電圧VF とで所定電圧を決定する機能を有
する。したがって、ツェナーダイオードのツェナー電圧
を適宜定めることで、その所定電圧を任意の電圧値に規
定することができる。このため、第1および第2の制御
回路を起動させるタイミングをそれぞれ第1および第2
の蓄電手段の各充電電圧値で決定する場合、ツェナーダ
イオードのツェナー電圧を適宜規定することにより、第
2の制御回路の起動を任意のタイミングに規定すること
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るスイッチング電源装置をフライバック型の電源
装置1に適用した実施の形態について説明する。
【0015】図1に示すように、電源装置1は、交流電
源2から出力される交流を全波整流するダイオードスタ
ック11と、ダイオードスタック11によって生成され
た脈流電圧VD を昇圧して直流電圧VDCを生成する力率
改善用コンバータ回路12と、平滑用のコンデンサ13
と、トランス14の一次巻線14aを介して直流電圧V
DCをスイッチングするメインスイッチング回路15とを
備えている。また、電源装置1は、本発明における第1
の制御回路に相当し力率改善用コンバータ回路12のス
イッチングを制御する制御IC16と、本発明における
第2の制御回路に相当しメインスイッチング回路15の
スイッチングを制御する制御IC17と、制御IC1
6,17の起動を制御する起動回路18と、トランス1
4における補助巻線14cと相俟って本発明における補
助電源回路を構成し補助巻線14cの誘起電圧を整流す
るダイオード19と、本発明における第1および第2の
蓄電手段にそれぞれ相当するコンデンサ20,21とを
備えている。さらに、トランス14における二次巻線1
4b側には、本発明における整流平滑回路に相当する
流用のダイオード31および平滑用のコンデンサ32
配設されている。
【0016】この場合、力率改善用コンバータ回路12
は、本発明における第1のコンバータ回路に相当し、昇
圧用のチョークコイル41、例えばFETで構成された
スイッチ素子42、および整流用のダイオード43で構
成されている。この力率改善用コンバータ回路12は、
スイッチ素子42のスイッチングが制御IC16によっ
て制御される。具体的には、制御IC16が、スイッチ
素子42に出力するスイッチング制御信号SS1の周波数
またはデューティ比を制御することにより、直流電圧V
DCが所定電圧に安定化され、かつ交流電源2から流れ込
む入力電流の電流波形が正弦波に近似するように、スイ
ッチ素子42のスイッチングを制御する。また、メイン
スイッチング回路15は、本発明における第2のコンバ
ータ回路に相当し、例えばFETで構成されている。こ
のメインスイッチング回路15は、そのスイッチングが
制御IC17によって制御される。具体的には、制御I
C17が、出力電圧VO の電圧値が所定電圧に安定化さ
れるように、メインスイッチング回路15に出力するス
イッチング制御信号SS2のスイッチング周波数またはデ
ューティ比を制御する。
【0017】また、起動回路18は、電流制限用の抵抗
51と、本発明におけるスイッチ素子に相当するFET
52と、本発明における第2の充電手段に相当し直流電
圧VDCでコンデンサ21を充電すると共にFET52の
バイアス用抵抗を兼用する抵抗53,54と、本発明に
おける一方向性素子に相当するツェナーダイオード55
およびツェナーダイオード55とアノード同士(カソー
ド同士であってもよい)が対向する向きで直列接続され
たダイオード56とを備えている。この場合、抵抗51
およびFET52は、本発明における第1の充電手段を
構成する。また、ツェナーダイオード55は、ツェナー
電圧が例えば2Vのタイプのものが用いられており、コ
ンデンサ20の充電電圧がコンデンサ21の充電電圧
C2に対して所定電圧(この例では、ダイオード56の順
方向電圧VF と相俟って約2.6Vとなる)だけ高い電
圧に達したときに、コンデンサ20の充電エネルギーに
基づく電流でコンデンサ21を充電する。なお、ツェナ
ーダイオード55のツェナー電圧を適宜定めることで、
制御IC16の起動後における制御IC17の起動タイ
ミングを任意に規定することができる。また、ダイオー
ド56は、コンデンサ20の充電電圧VC1がコンデンサ
21の充電電圧VC2よりも低下したときにコンデンサ2
1からコンデンサ20に流れる電流の逆流を阻止する。
【0018】次に、電源装置1の動作について、図2を
参照して説明する。
【0019】電源が投入された時間t1の時点において
は、脈流電圧VD が、力率改善用コンバータ回路12内
のチョークコイル41およびダイオード43を介してコ
ンデンサ13に供給される。これにより、コンデンサ1
3が徐々に充電されて、コンデンサ13の端子間電圧で
ある直流電圧VDCが徐々に上昇する。同時に、コンデン
サ21が、高抵抗の抵抗53,54を介して直流電圧V
DCが供給されることにより、同図(c)に示すように、
僅かに充電される。また、以後、直流電圧VDCを抵抗5
3,54の分圧比で分圧した電圧がFET52のゲート
に印加される。次いで、時間t2の時点でコンデンサ1
3がある程度の電圧まで充電されると、FET52が作
動し、これにより、脈流電圧VD が抵抗51およびFE
T52を介してコンデンサ20に供給される。これによ
り、同図(a)に示すように、コンデンサ20が充電さ
れて、その充電電圧VC1が徐々に上昇する。
【0020】次いで、コンデンサ20の充電電圧VC1が
時間t3の時点でツェナーダイオード55のツェナー電
圧を超えると、ツェナーダイオード55がオン状態にな
る。したがって、コンデンサ20の蓄電エネルギーに基
づく電流でコンデンサ21が充電され始めるため、同図
(c)に示すように、コンデンサ21の充電電圧VC2が
徐々に上昇する。続いて、充電電圧VC1が時間t4の時
点で制御IC16の動作可能電圧VONを超えると、同図
(b)に示すように、制御IC16が起動を開始する。
この場合、制御IC17は、コンデンサ21の充電電圧
VC2が作動可能電圧VONに達していないため、作動停止
状態を維持する。
【0021】制御IC16が起動を開始すると、力率改
善用コンバータ回路12内のスイッチ素子42のスイッ
チングが制御IC16によって制御されることにより、
脈流電圧VD を昇圧した直流電圧VDCが生成され、その
直流電圧VDCによってコンデンサ13が充電される。同
時に、抵抗53,54を介して直流電圧VDCがコンデン
サ21に供給されるため、同図(c)に示すように、コ
ンデンサ21の充電電圧VC2がさらに上昇する。逆に、
コンデンサ20の充電電圧VC1は、コンデンサ20の蓄
電エネルギーが制御IC16によって消費されるため、
その消費による放電電流がFET52を介して流れ込む
充電電流よりも大きい場合には、徐々に低下し、時間t
5の時点で、制御IC16の動作保証電圧VOFF を下回
る。この結果、同図(b)に示すように、制御IC16
が作動を停止する。
【0022】一方、コンデンサ21の充電電圧VC2は、
その蓄電エネルギーに基づく電流のコンデンサ20への
流れ込みがダイオード56によって阻止されているた
め、さらに上昇を続け、時間t6の時点で制御IC17
の作動可能電圧VONに達する。この際には、制御IC1
7がメインスイッチング回路15に対するスイッチング
制御を開始する。これにより、トランス14の一次巻線
14aに直流電圧VDCに基づく電流が流れるため、二次
巻線14bに電圧が誘起し、この誘起電圧がダイオード
31によって整流され、かつ整流された脈流がコンデン
サ32によって平滑されることにより出力電圧VO が生
成される。
【0023】同時に、補助巻線14cにも電圧が誘起
し、この誘起電圧は、ダイオード19によって整流され
てコンデンサ20を充電する。この結果、コンデンサ2
0の充電電圧VC1は、図2(a)に示すように、時間t
6の時点で急激に上昇し、同図(b)に示すように、制
御IC16が瞬時に再起動する。また、この際には、充
電電圧VC1の急上昇に伴い、充電電圧VC1に基づく電流
がツェナーダイオード55を介してコンデンサ21に流
れ込むことにより、コンデンサ21を急速充電する。こ
のため、コンデンサ21の充電電圧VC2が、同図(c)
に示すように、時間t6の時点で急上昇する。この後、
両制御IC16,17は、その起動を停止させられるこ
となく、継続して安定に作動する。
【0024】このように、この電源装置1によれば、1
つの起動回路18が両制御IC16,17の起動を統括
的に制御するため、従来の電源装置60と比較して、回
路構成を簡易にできる結果、部品点数の削減による電源
装置1の小型化および製造コストの低減を達成すること
ができる。また、コンデンサ20の充電電圧VC1の低下
に起因して制御IC16が作動を停止したときであって
も、抵抗53,54を介して入力される直流電圧VDCに
よってコンデンサ21が充電されるため、制御IC17
の起動が保証され、かつメインスイッチング回路15が
一旦起動した後では、コンデンサ20が補助巻線14c
の誘起電圧で急速に充電される。この結果、両制御IC
16,17が、起動不良を生じることなく、確実かつ安
定に作動を継続する。また、抵抗53,54がFET5
2のバイアス用抵抗としての機能とコンデンサ21を給
電させる電流制限用抵抗としての機能とを兼用する結
果、その分の小型化およびコスト低減を図ることができ
る。
【0025】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に限定されず、その構成を適宜変更することができ
る。例えば、本発明の実施の形態では、フライバック型
の電源装置1を例に挙げて説明したが、本発明は、これ
に限定されず、フォワード型のスイッチング電源装置に
適用することもできる。また、補助電源回路としてのダ
イオード19の出力電圧を監視する電圧監視回路を設
け、その出力電圧が所定電圧に達したと電圧監視回路に
よって判別されたときに、FET52(本発明における
スイッチ素子)のスイッチ動作を停止させる構成を採用
してもよい。この場合には、コンデンサ20を充電する
際の抵抗51の電力損失をなくすことができるため、電
源装置1の変換効率の向上を図ることができる。また、
ツェナーダイオード55のツェナー電圧については、制
御IC16の作動可能電圧VONに応じて適宜変更が可能
である。さらに、ツェナーダイオード55およびダイオ
ード56に代えてダイオード56のみを用いることもで
きる。この場合には、本発明における「所定電圧」は、
ダイオード56の順方向電圧VF に相当することにな
る。この場合、複数のダイオードを直列接続してもよ
い。また、コンデンサ20としてある程度大容量のコン
デンサを用いることにより、制御IC16の起動に起因
してのコンデンサ20の充電電圧VC1の低下を防止する
こともでき、かかる場合には、制御IC16の一時的な
作動停止状態を避けることができる。
【0026】さらに、本発明における第1および第2の
制御回路、並びに第1および第2のコンバータ回路の構
成は、本発明の実施の形態で示した構成に限定されず、
任意の回路構成を採用することができる。また、スイッ
チ素子は、本実施の形態に示したFETに限らず、トラ
ンジスタなどを使用することもできる。さらに、補助電
源回路についても、安定化回路を使用するなど適宜変更
が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のスイッチ
ング電源装置によれば、第2のコンバータ回路によるス
イッチングの際に補助巻線に誘起した電圧を整流して生
成した直流電圧で第1の蓄電手段を充電する補助電源回
路を備え、かつ、起動回路が第1の充電手段、一方向性
素子および第2の充電手段とを備えたことにより、1つ
の起動回路で両制御回路の起動を統括的に制御すること
ができるため、従来の電源装置60と比較して、回路を
簡易に構成することができる。これにより、部品点数の
削減によるスイッチング電源装置の小型化および製造コ
ストの低減を達成することができる。また、第2の充電
手段が第2の蓄電手段を充電すると共に、第2のコンバ
ータ回路が起動した後において補助電源回路が、第1の
蓄電手段を充電し、かつ一方向性素子を介して第2の蓄
電手段を充電するため、起動不良を生じさせることな
く、確実かつ安定に両制御回路を起動させることができ
る。
【0028】また、請求項2記載のスイッチング電源装
置によれば、電流制限用抵抗とスイッチ素子とで第1の
充電手段を構成し、スイッチ素子のバイアス用抵抗を兼
用する電流制限用抵抗第2の充電手段を構成したこと
により、その電流制限用抵抗がスイッチ素子のバイアス
用抵抗としての機能と第2の蓄電手段を充電する際の電
流制限用抵抗としての機能とを兼用するため、その分の
スイッチング電源装置の小型化およびコスト低減を図る
ことができる。また、電圧監視回路が補助電源回路によ
って生成された直流電圧の電圧が所定電圧に達したと判
別されたときに、スイッチ素子が電圧監視回路によって
作動を停止させられるため、両制御回路が起動した後で
、第1の蓄電手段を充電する際の電力損失をなくすこ
とができる。
【0029】さらに、請求項3記載のスイッチング電源
装置によれば、ツェナーダイオードとダイオードとで一
方向性素子を構成したことにより、第1および第2の制
御回路を起動させるタイミングをそれぞれ第1および第
2の蓄電手段の各充電電圧値で決定する場合、ツェナー
ダイオードのツェナー電圧を適宜規定することにより、
第2の制御回路の起動を任意のタイミングに規定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電源装置1の回路図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電源装置の各部にお
ける信号波形図等であって、(a)はコンデンサ20の
充電電圧VC1の電圧波形図、(b)は制御IC16の作
動状態を示す作動状態図、(c)はコンデンサ21の充
電電圧VC2の電圧波形図、(d)は制御IC17の作動
状態を示す作動状態図である。
【図3】従来の電源装置60の回路図である。
【符号の説明】 1 電源装置 12 力率改善用コンバータ回路 14 トランス 14c 補助巻線 15 メインスイッチング回路 16,17 制御IC 18 起動回路 19 ダイオード 20,21 コンデンサ 51 抵抗 52 FET 53,54 抵抗 55 ツェナーダイオード 56 ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧をスイッチングして電圧変換す
    る第1のコンバータ回路と、当該第1のコンバータ回路
    によって生成された直流電圧をスイッチングして出力電
    圧を生成する第2のコンバータ回路と、前記第1のコン
    バータ回路のスイッチングを制御する第1の制御回路
    と、前記第2のコンバータ回路のスイッチングを制御す
    る第2の制御回路と、前記第1の制御回路に作動用電流
    を供給する第1の蓄電手段と、前記第2の起動回路に作
    動用電流を供給する第2の蓄電手段と、前記両制御回路
    の起動を制御する起動回路とを備えているスイッチング
    電源装置であって、 前記第2のコンバータ回路によって生成された直流電圧
    で前記第1の蓄電手段を充電する補助電源回路を備え、
    前記起動回路は、前記入力電圧で前記第1の蓄電手段を
    充電する第1の充電手段と、前記第2の蓄電手段の充電
    電圧に対する前記第1の蓄電手段の充電電圧が所定電圧
    以上高いときに当該第1の蓄電手段の蓄電エネルギーを
    当該第2の蓄電手段に供給する一方向性素子と、前記第
    1のコンバータ回路によって生成された前記直流電圧で
    前記第2の蓄電手段を充電する第2の充電手段とを備え
    ていることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の充電手段は、電流制限用抵抗
    とスイッチ素子とで構成され、前記第2の充電手段は、
    前記スイッチ素子のバイアス用抵抗を兼用する電流制限
    用抵抗を含んで構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記一方向性素子は、ツェナーダイオー
    ドと、当該ツェナーダイオードとアノード同士またはカ
    ソード同士が対向する向きで直列接続されたダイオード
    とで構成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載のスイッチング電源装置。
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