JPH11279004A - 害虫忌避組成物 - Google Patents
害虫忌避組成物Info
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- JPH11279004A JPH11279004A JP10086973A JP8697398A JPH11279004A JP H11279004 A JPH11279004 A JP H11279004A JP 10086973 A JP10086973 A JP 10086973A JP 8697398 A JP8697398 A JP 8697398A JP H11279004 A JPH11279004 A JP H11279004A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 べたつき及び白化の問題を生ずることなく、
またエアゾール剤としての噴霧も円滑に行いうる害虫忌
避組成物を提供する。 【解決手段】 害虫忌避成分、非多孔質で球状のポリエ
チレン粉体および溶媒を含有する害虫忌避組成物。
またエアゾール剤としての噴霧も円滑に行いうる害虫忌
避組成物を提供する。 【解決手段】 害虫忌避成分、非多孔質で球状のポリエ
チレン粉体および溶媒を含有する害虫忌避組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は害虫忌避組成物およ
び害虫忌避エアゾールに関する。
び害虫忌避エアゾールに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、害虫忌避剤が虫除け剤や虫除
けスプレーとして開発されてきており、かかる忌避剤
は、人体の皮膚へ直接塗布するか、または噴霧塗布する
ことにより使用される。これらの害虫忌避剤の害虫忌避
成分の多くは油状であることから、忌避効果に優れては
いるものの、べたつき感などの使用感の点で問題となり
易い。この使用感の問題は製品としての価値を損なうこ
とになることから、使用感の改善や効力の持続化等を目
的として無機または有機の粉体を含有する害虫忌避剤も
提案されているが、かかる害虫忌避剤を腕、首などに噴
霧塗布すると、その塗布面が白く粉を吹いたような状態
（白化）になり、商品としての価値の低下をきたすばか
りでなく、使用時の簡便性の点で賞用されているスプレ
ー剤においてこれらの粉体が噴霧用ポンプ、バルブ、チ
ューブ等内部での詰まりやノズル部分における閉塞等の
原因となり、結果として噴霧を円滑に行えなくなるとい
う問題があった。
けスプレーとして開発されてきており、かかる忌避剤
は、人体の皮膚へ直接塗布するか、または噴霧塗布する
ことにより使用される。これらの害虫忌避剤の害虫忌避
成分の多くは油状であることから、忌避効果に優れては
いるものの、べたつき感などの使用感の点で問題となり
易い。この使用感の問題は製品としての価値を損なうこ
とになることから、使用感の改善や効力の持続化等を目
的として無機または有機の粉体を含有する害虫忌避剤も
提案されているが、かかる害虫忌避剤を腕、首などに噴
霧塗布すると、その塗布面が白く粉を吹いたような状態
（白化）になり、商品としての価値の低下をきたすばか
りでなく、使用時の簡便性の点で賞用されているスプレ
ー剤においてこれらの粉体が噴霧用ポンプ、バルブ、チ
ューブ等内部での詰まりやノズル部分における閉塞等の
原因となり、結果として噴霧を円滑に行えなくなるとい
う問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は使用感
及び白化の問題がなく、またエアゾール剤としての噴霧
が円滑に行い得る害虫忌避組成物を提供することにあ
る。
及び白化の問題がなく、またエアゾール剤としての噴霧
が円滑に行い得る害虫忌避組成物を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは害虫忌避組
成物につき検討を重ねた結果、害虫忌避成分、非多孔質
で球状のポリエチレン粉体および溶媒を含有する害虫忌
避組成物が、有効成分として、比較的粘度の高い害虫忌
避成分を用いる場合においても、使用感を良好に保ちつ
つ、白化を生ずることなく、またスプレー剤としても噴
霧を円滑に行いうる良好な害虫忌避組成物となり得るこ
とを見出し、本発明に至った。
成物につき検討を重ねた結果、害虫忌避成分、非多孔質
で球状のポリエチレン粉体および溶媒を含有する害虫忌
避組成物が、有効成分として、比較的粘度の高い害虫忌
避成分を用いる場合においても、使用感を良好に保ちつ
つ、白化を生ずることなく、またスプレー剤としても噴
霧を円滑に行いうる良好な害虫忌避組成物となり得るこ
とを見出し、本発明に至った。
【０００５】即ち、本発明は、害虫忌避成分、非多孔質
で球状のポリエチレン粉体および溶媒を含有する害虫忌
避組成物、及び害虫忌避エアゾールに関するものであ
る。
で球状のポリエチレン粉体および溶媒を含有する害虫忌
避組成物、及び害虫忌避エアゾールに関するものであ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の害虫忌避組成物は、液状
剤（以下、本液剤と記す）及びこれに噴射剤を加えたエ
アゾール剤（以下、本エアゾール剤と記す）として使用
に供することができる。
剤（以下、本液剤と記す）及びこれに噴射剤を加えたエ
アゾール剤（以下、本エアゾール剤と記す）として使用
に供することができる。
【０００７】本発明の害虫忌避組成物において使用し得
る害虫忌避成分としては、蚊、ブユ、サシバエ、サンド
フライ、ヌカカなどの吸血害虫等の害虫に対して忌避作
用あるいは吸血阻害作用を有する化合物、例えば、カラ
ン−３，４ジオール、 N，N−ジエチル−m−トルアミ
ド、エンペントリン等の合成化合物、シトロネラ、レモ
ングラス、ヒソップ油などの精油やその抽出液などの天
然由来の化合物等を挙げることができる。該害虫忌避成
分は単一で、あるいは２種以上の化合物の混合物で用い
られる。本発明の害虫忌避組成物は、有効成分として、
カラン−３，４ジオールに代表される害虫忌避性に優れ
粘度の高い油性の害虫忌避成分の使用時に好適であり、
また、害虫忌避エアゾールとしての使用時に特に有効で
ある。
る害虫忌避成分としては、蚊、ブユ、サシバエ、サンド
フライ、ヌカカなどの吸血害虫等の害虫に対して忌避作
用あるいは吸血阻害作用を有する化合物、例えば、カラ
ン−３，４ジオール、 N，N−ジエチル−m−トルアミ
ド、エンペントリン等の合成化合物、シトロネラ、レモ
ングラス、ヒソップ油などの精油やその抽出液などの天
然由来の化合物等を挙げることができる。該害虫忌避成
分は単一で、あるいは２種以上の化合物の混合物で用い
られる。本発明の害虫忌避組成物は、有効成分として、
カラン−３，４ジオールに代表される害虫忌避性に優れ
粘度の高い油性の害虫忌避成分の使用時に好適であり、
また、害虫忌避エアゾールとしての使用時に特に有効で
ある。
【０００８】害虫忌避成分の配合量は本液剤に対して通
常、３〜５０w／w％、好ましくは４〜４５w／w％であ
る。さらに好ましくは5〜４０w／w％であり、また、エ
アゾール剤 として使用する場合には噴射剤を除く液状
成分に対して５〜２５w／w％が特に好ましい。
常、３〜５０w／w％、好ましくは４〜４５w／w％であ
る。さらに好ましくは5〜４０w／w％であり、また、エ
アゾール剤 として使用する場合には噴射剤を除く液状
成分に対して５〜２５w／w％が特に好ましい。
【０００９】本発明の害虫忌避組成物において配合する
粉体は非多孔質で球状のポリエチレンである。エチレン
プロピレンコポリマー等のエチレンを主体とする他の樹
脂とのコポリマーも、非多孔質で球状であれば用いるこ
とができる。粉体の粒子径は平均で通常は５〜３０μ
ｍ、好ましくは７〜２０μｍである。忌避成分と粉体の
配合重量割合は通常、１：０．０５〜１：１、好ましく
は１：０．１〜１：０．６である。前記した非多孔質で
球状のポリエチレンの粉体は、市販されており、容易に
入手することができる。
粉体は非多孔質で球状のポリエチレンである。エチレン
プロピレンコポリマー等のエチレンを主体とする他の樹
脂とのコポリマーも、非多孔質で球状であれば用いるこ
とができる。粉体の粒子径は平均で通常は５〜３０μ
ｍ、好ましくは７〜２０μｍである。忌避成分と粉体の
配合重量割合は通常、１：０．０５〜１：１、好ましく
は１：０．１〜１：０．６である。前記した非多孔質で
球状のポリエチレンの粉体は、市販されており、容易に
入手することができる。
【００１０】また、溶媒は通常、パラフィンとアルコー
ルの混合溶媒が使用される。アルコールとしては、化粧
品用途に使用可能なものが好ましく、例えばエチルアル
コール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコー
ル、これらの低級アルコールを香料などで変性した、例
えばビトレックス変性エタノール等の変性アルコールな
どを挙げることができ、これらは単一物としてまたは2
種以上の混合物として用いられる。
ルの混合溶媒が使用される。アルコールとしては、化粧
品用途に使用可能なものが好ましく、例えばエチルアル
コール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコー
ル、これらの低級アルコールを香料などで変性した、例
えばビトレックス変性エタノール等の変性アルコールな
どを挙げることができ、これらは単一物としてまたは2
種以上の混合物として用いられる。
【００１１】パラフィンとしては、ノルマルパラフィ
ン、イソパラフィンを挙げることができ、工業的にはイ
ソパラフィンが繁用されている。パラフィンの炭素数と
しては通常、炭素数４〜２０、好ましくは４〜１５のも
のを挙げることができる。これらは単一物または２種以
上の混合物として用いられる。市販されているイソパラ
フィンとしては例えば、ＩＰソルベント、ＩＰ−１０１
６、ＩＰ−１６２０，ＩＰ−２０２８（以上、出光石油
化学株式会社の製品名）、アイソパーＥ、アイソパー
Ｇ、アイソパーＨ（以上、エクソン化学株式会社の製品
名）等を挙げることができる。
ン、イソパラフィンを挙げることができ、工業的にはイ
ソパラフィンが繁用されている。パラフィンの炭素数と
しては通常、炭素数４〜２０、好ましくは４〜１５のも
のを挙げることができる。これらは単一物または２種以
上の混合物として用いられる。市販されているイソパラ
フィンとしては例えば、ＩＰソルベント、ＩＰ−１０１
６、ＩＰ−１６２０，ＩＰ−２０２８（以上、出光石油
化学株式会社の製品名）、アイソパーＥ、アイソパー
Ｇ、アイソパーＨ（以上、エクソン化学株式会社の製品
名）等を挙げることができる。
【００１２】パラフィンとアルコールの配合量は必要と
される本発明の害虫忌避組成物の性状により異なるが、
パラフィンは本液剤中、例えば、３〜３０w／ｗ％であ
り、好ましくは５〜２５w／ｗ％である。アルコールの
配合量は本液剤中、例えば、２０〜９０ｗ／ｗ％であ
り、好ましくは５０〜８５％であり、ビトレックス変性
エタノールの場合は本液剤中、通常は、５０〜８５w／
ｗ％である。
される本発明の害虫忌避組成物の性状により異なるが、
パラフィンは本液剤中、例えば、３〜３０w／ｗ％であ
り、好ましくは５〜２５w／ｗ％である。アルコールの
配合量は本液剤中、例えば、２０〜９０ｗ／ｗ％であ
り、好ましくは５０〜８５％であり、ビトレックス変性
エタノールの場合は本液剤中、通常は、５０〜８５w／
ｗ％である。
【００１３】本発明の害虫忌避組成物においては、非多
孔質で球状のポリエチレン粉体の溶媒中の分散性を向上
させるために、分散剤を添加することもできる。このよ
うな分散剤としては、各種の界面活性剤を挙げることが
できる。例えばソルビタンモノオレエート、ソルビタン
モノラウレート等のソルビタン脂肪酸エステル系界面活
性剤、ジメチルシロキサン・メチル（ポリオキシエチレ
ン）シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル
（ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン）シロキ
サン共重合体等のシリコーン系界面活性剤等の1種また
は2種以上を挙げることができる。シリコーン系界面活
性剤は本発明の害虫忌避組成物に配合した場合に他の分
散剤に比しべたつき感を付与しないという点で好まし
い。分散剤の配合量は本液剤中、通常は、５．０w／ｗ
％以下であり、好ましくは３．０w／ｗ％以下である。
孔質で球状のポリエチレン粉体の溶媒中の分散性を向上
させるために、分散剤を添加することもできる。このよ
うな分散剤としては、各種の界面活性剤を挙げることが
できる。例えばソルビタンモノオレエート、ソルビタン
モノラウレート等のソルビタン脂肪酸エステル系界面活
性剤、ジメチルシロキサン・メチル（ポリオキシエチレ
ン）シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル
（ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン）シロキ
サン共重合体等のシリコーン系界面活性剤等の1種また
は2種以上を挙げることができる。シリコーン系界面活
性剤は本発明の害虫忌避組成物に配合した場合に他の分
散剤に比しべたつき感を付与しないという点で好まし
い。分散剤の配合量は本液剤中、通常は、５．０w／ｗ
％以下であり、好ましくは３．０w／ｗ％以下である。
【００１４】本発明の害虫忌避組成物をエアゾール剤と
して用いる場合には、本液剤に、さらに噴射剤が加えら
れる。噴射剤としては例えば、プロパン、プロピレン、
n−ブタン、イソブタン、n一ペンタン、イソペンタン等
の液化石油ガス、ジメチルエーテル等の液化ガス、炭酸
ガス、窒素等の圧縮ガスなどが挙げられ、これらの1種
または2種以上を用いることができる。噴射剤の配合量
比は、本液剤／噴射剤の重量比として、通常、９／１〜
２／８であり、好ましくは８／２〜３／７である。
して用いる場合には、本液剤に、さらに噴射剤が加えら
れる。噴射剤としては例えば、プロパン、プロピレン、
n−ブタン、イソブタン、n一ペンタン、イソペンタン等
の液化石油ガス、ジメチルエーテル等の液化ガス、炭酸
ガス、窒素等の圧縮ガスなどが挙げられ、これらの1種
または2種以上を用いることができる。噴射剤の配合量
比は、本液剤／噴射剤の重量比として、通常、９／１〜
２／８であり、好ましくは８／２〜３／７である。
【００１５】さらに、本エアゾール剤 における噴霧シ
ステムとして好ましい態様は例えば、噴霧ボタンの噴射
口径が０．４〜１．１mm、ステムオリフィスの内径が
0．４〜０．７mm、ベーパータップの内径が0．５〜０．
７mm、デイツプチューブの内径が１〜１．６mmであるバ
ルブを挙げることができる。
ステムとして好ましい態様は例えば、噴霧ボタンの噴射
口径が０．４〜１．１mm、ステムオリフィスの内径が
0．４〜０．７mm、ベーパータップの内径が0．５〜０．
７mm、デイツプチューブの内径が１〜１．６mmであるバ
ルブを挙げることができる。
【００１６】本発明の害虫忌避組成物の調製は通常、通
常、各成分を混合することによりなされるが、より再分
散性（例えば、液と粉体からなる分散液において、粉体
が静置により一旦沈殿し分離した状態から攪拌、振とう
等により再び均一分散状態に戻す時の難易性を言う）を
向上させるためには、ホモジェナイザー等の高速攪拌に
よる混合や、超音波処理による混合を挙げることができ
る。特に超音波処理による方法は簡便で且つ効率的な方
法であり、好ましい。例えば、本液剤に超音波処理を施
すか、または本エアゾール剤の調製において、本液剤に
超音波処理を施して均一に分散した後、エアゾール缶に
充填し、次いで液化ガス等の噴射剤を充填する方法によ
り再分散性が特に優れた害虫忌避エアゾールが容易に調
製できるし、また、本液剤の各成分をそれぞれエアゾー
ル缶に仕込み、さらに噴射剤を充填した後、超音波処理
する方法によっても再分散性の特に優れた害虫忌避エア
ゾールが容易に調製できる。超音波処理に要する時間は
害虫忌避組成物の量、各成分量の比率等により異なる
が、通常は２〜１０分間、好ましくは３〜７分間であ
る。超音波処理において使用される発振器の周波数は通
常、２０〜１５０ＫＨｚである。
常、各成分を混合することによりなされるが、より再分
散性（例えば、液と粉体からなる分散液において、粉体
が静置により一旦沈殿し分離した状態から攪拌、振とう
等により再び均一分散状態に戻す時の難易性を言う）を
向上させるためには、ホモジェナイザー等の高速攪拌に
よる混合や、超音波処理による混合を挙げることができ
る。特に超音波処理による方法は簡便で且つ効率的な方
法であり、好ましい。例えば、本液剤に超音波処理を施
すか、または本エアゾール剤の調製において、本液剤に
超音波処理を施して均一に分散した後、エアゾール缶に
充填し、次いで液化ガス等の噴射剤を充填する方法によ
り再分散性が特に優れた害虫忌避エアゾールが容易に調
製できるし、また、本液剤の各成分をそれぞれエアゾー
ル缶に仕込み、さらに噴射剤を充填した後、超音波処理
する方法によっても再分散性の特に優れた害虫忌避エア
ゾールが容易に調製できる。超音波処理に要する時間は
害虫忌避組成物の量、各成分量の比率等により異なる
が、通常は２〜１０分間、好ましくは３〜７分間であ
る。超音波処理において使用される発振器の周波数は通
常、２０〜１５０ＫＨｚである。
【００１７】本発明の害虫忌避組成物において、その目
的を阻害しない範囲で、その他の成分、例えば、香料、
殺菌剤、色素、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、
酸化防止剤等を含有させてもよい。以下、本発明を実施
例によりさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限
定されるものではない。
的を阻害しない範囲で、その他の成分、例えば、香料、
殺菌剤、色素、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、
酸化防止剤等を含有させてもよい。以下、本発明を実施
例によりさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限
定されるものではない。
【００１８】
【実施例】液状剤の評価試験方法 （１）再分散性試験 後記実施例１〜７の液状剤または比較例１〜３の液状剤
を調製後各々２時間静置する。スクリュー管を手に持ち
転倒し、元に戻す操作を１０回繰り返す。この操作によ
り組成物中の粉末が液中に分散したものを○、粉体が底
部に擬固したものを×で示す。 （２）べたつき感の試験 比較例１の液状剤０．３ｍＬを左腕の皮膚上約６ｃｍ×
６ｃｍにスポイドで塗布する。次に右腕の皮膚上に実施
例１〜７の液状剤または比較例２〜３の液状剤を各々同
様に塗布し、５分間風乾後、それぞれ反対の手の平と指
で塗布面の触感を確かめる。評価は比較例１の液状剤に
比べ、べたつき感の減少度合いに応じ、順に○、◎で、
べたつき感が同等以下の場合を×で示す。 （３）白化試験 前記のべたつき感の試験と同様に腕に処理し、３０分間
放置して乾後塗布面が白化するか否かを観察する。塗布
面が白化していないものを○、白化、又は塗布面に付着
物が目立つ場合を×で示す。
を調製後各々２時間静置する。スクリュー管を手に持ち
転倒し、元に戻す操作を１０回繰り返す。この操作によ
り組成物中の粉末が液中に分散したものを○、粉体が底
部に擬固したものを×で示す。 （２）べたつき感の試験 比較例１の液状剤０．３ｍＬを左腕の皮膚上約６ｃｍ×
６ｃｍにスポイドで塗布する。次に右腕の皮膚上に実施
例１〜７の液状剤または比較例２〜３の液状剤を各々同
様に塗布し、５分間風乾後、それぞれ反対の手の平と指
で塗布面の触感を確かめる。評価は比較例１の液状剤に
比べ、べたつき感の減少度合いに応じ、順に○、◎で、
べたつき感が同等以下の場合を×で示す。 （３）白化試験 前記のべたつき感の試験と同様に腕に処理し、３０分間
放置して乾後塗布面が白化するか否かを観察する。塗布
面が白化していないものを○、白化、又は塗布面に付着
物が目立つ場合を×で示す。
【００１９】実施例１ １００ｍｌスクリュー管（株式会社マルエム製 Ｎｏ．
８）にカラン−３，４ジオール5g、イソパラフィン（炭
素数８〜１４）5g及びポリエチレン非多孔質球状粉体0.
5gを入れ、これにビトレックス変性エタノールを添加し
（スクリュー管を除く）全体を45gとする。マグネチッ
クスターラーを用いて１０分間攪拌する。更に超音波処
理を超音波発信器ブランソン３２００（ヤマト科学、４
７ＫＨｚ）を用いて５分間処理して液状剤を得る。得ら
れる液状剤を用いて前記の方法で、再分散性試験、べた
つき感の試験及び白化試験を行う。結果を表１−１に示
す。
８）にカラン−３，４ジオール5g、イソパラフィン（炭
素数８〜１４）5g及びポリエチレン非多孔質球状粉体0.
5gを入れ、これにビトレックス変性エタノールを添加し
（スクリュー管を除く）全体を45gとする。マグネチッ
クスターラーを用いて１０分間攪拌する。更に超音波処
理を超音波発信器ブランソン３２００（ヤマト科学、４
７ＫＨｚ）を用いて５分間処理して液状剤を得る。得ら
れる液状剤を用いて前記の方法で、再分散性試験、べた
つき感の試験及び白化試験を行う。結果を表１−１に示
す。
【００２０】実施例２〜７及び比較例１〜３ カラン３，４−ジオールの量、イソパラフィンの種類及
び量、粉体の種類及び量、アルコールの種類、攪拌時
間、超音波処理時間を表１−１または表１−２に示す条
件に変更する以外は実施例１と同様にして液状剤を得
る。夫々の液状剤に付き、実施例１と同様にして再分散
性試験、べたつき感の試験及び白化試験を行う。結果を
表１−１及び表１−２に示す。
び量、粉体の種類及び量、アルコールの種類、攪拌時
間、超音波処理時間を表１−１または表１−２に示す条
件に変更する以外は実施例１と同様にして液状剤を得
る。夫々の液状剤に付き、実施例１と同様にして再分散
性試験、べたつき感の試験及び白化試験を行う。結果を
表１−１及び表１−２に示す。
【００２１】
【表１】表１−１
【００２２】
【表２】表１−２ ：炭素数８〜１４のイソパラフィン ：ポリエチレン非多孔質球状粉体、平均粒子径 ７μ
ｍ ：ビトレックス変性エタノール ：炭素数４〜１０のイソパラフィン ：ポリエチレン非多孔質球状粉体、平均粒子径 ２０
μｍ ：イソプロピルアルコール ：架橋型ポリメチルメタアクリレート中空多孔質球状
粉体、平均粒子径 ２０〜５０μｍ
ｍ ：ビトレックス変性エタノール ：炭素数４〜１０のイソパラフィン ：ポリエチレン非多孔質球状粉体、平均粒子径 ２０
μｍ ：イソプロピルアルコール ：架橋型ポリメチルメタアクリレート中空多孔質球状
粉体、平均粒子径 ２０〜５０μｍ
【００２３】エアゾール剤の評価試験方法 （１）再分散性試験 後記実施例８〜１４または比較例４〜５のエアゾール剤
を調製後、各々２時間静置する。手に耐圧ガラス噴射用
容器を持ちゆっくり転倒し、元に戻す操作を１０回繰り
返す。この操作により組成物中の粉末が液中に分散した
ものを○、底部に粉体が擬固したものを×で示す。 （２）べたつき感の試験 比較例４のエアゾール剤を左腕の皮膚上、約８ｃｍ巾に
約３秒噴霧塗布する。次に右腕の皮膚上に同様に実施例
８〜１４または比較例５のエアゾール剤を塗布し、５分
間風乾後、それぞれ反対の手の平と指で塗布面の触感を
確かめる。評価は比較例４に比較し、べたつき感の減少
度合いに応じ、順に○、◎で、またべたつき感が同等以
下の場合を×で示す。 （３）白化試験 前記のエアゾール剤のべたつき感の試験と同様に腕に処
理し、３０分間放置して乾後塗布面が白化するか杏かを
観察する。観察の結果処理面が白化していないものを
○、白化、又は塗布面に付着物が目立つ場合を×で示
す。
を調製後、各々２時間静置する。手に耐圧ガラス噴射用
容器を持ちゆっくり転倒し、元に戻す操作を１０回繰り
返す。この操作により組成物中の粉末が液中に分散した
ものを○、底部に粉体が擬固したものを×で示す。 （２）べたつき感の試験 比較例４のエアゾール剤を左腕の皮膚上、約８ｃｍ巾に
約３秒噴霧塗布する。次に右腕の皮膚上に同様に実施例
８〜１４または比較例５のエアゾール剤を塗布し、５分
間風乾後、それぞれ反対の手の平と指で塗布面の触感を
確かめる。評価は比較例４に比較し、べたつき感の減少
度合いに応じ、順に○、◎で、またべたつき感が同等以
下の場合を×で示す。 （３）白化試験 前記のエアゾール剤のべたつき感の試験と同様に腕に処
理し、３０分間放置して乾後塗布面が白化するか杏かを
観察する。観察の結果処理面が白化していないものを
○、白化、又は塗布面に付着物が目立つ場合を×で示
す。
【００２４】実施例８ 耐圧ガラス容器（１００ｍＬ日本高分子社製）内に実施
例１で得られる液状剤22.5gを入れ、エアゾールバルブ
を取り付け、２０℃で２Ｋｇ／ｃｍ2・Ｇの液化石油ガ
スを27.5g充填し、エアゾール剤を得る。得られるエア
ゾール剤を用いて前記の方法で、再分散性試験、べたつ
き感の試験及び白化試験を行う。結果を表２−１に示
す。
例１で得られる液状剤22.5gを入れ、エアゾールバルブ
を取り付け、２０℃で２Ｋｇ／ｃｍ2・Ｇの液化石油ガ
スを27.5g充填し、エアゾール剤を得る。得られるエア
ゾール剤を用いて前記の方法で、再分散性試験、べたつ
き感の試験及び白化試験を行う。結果を表２−１に示
す。
【００２５】実施例９〜１４及び比較例４〜６ 表２−１または表２−２に示す油状組成物を用いる以外
は実施例８と同様にしてエアゾール剤を得る。実施例８
と同様にして再分散性試験、べたつき感の試験及び白化
試験を行う。結果を表２−１及び表２−２に示す。
は実施例８と同様にしてエアゾール剤を得る。実施例８
と同様にして再分散性試験、べたつき感の試験及び白化
試験を行う。結果を表２−１及び表２−２に示す。
【００２６】
【表３】表２−１
【００２７】
【表４】表２−２
【００２８】試験例１〜１２ 実施例１〜４、６〜１１または１３〜１４で得られる油
状組成物またはエアゾール剤を調製後２時間静置する。
手に耐圧ガラス噴射用容器を持ちゆっくり転倒し、元に
戻す操作を３回繰り返し、再分散性を観察する。この操
作により組成物中の粉末が液中に均一に分散したものを
○、底部に粉体が擬固したり、沈殿物の分散が不均一な
場合を×で示す。結果を表３−１及び表３−２に示す。
状組成物またはエアゾール剤を調製後２時間静置する。
手に耐圧ガラス噴射用容器を持ちゆっくり転倒し、元に
戻す操作を３回繰り返し、再分散性を観察する。この操
作により組成物中の粉末が液中に均一に分散したものを
○、底部に粉体が擬固したり、沈殿物の分散が不均一な
場合を×で示す。結果を表３−１及び表３−２に示す。
【００２９】
【表５】表３−１
【００３０】
【表６】表３−２
【００３１】実施例１５ カラン３，４−ジオール2.5g、炭素数４〜１０のイソパ
ラフィン2.5gを混合後、ビトレックス変性エタノールを
加えて22gの液体混合物を得る。該液体混合物22g及びポ
リエチレン非多孔質球状粉体0.5gを耐圧ガラス容器（１
００ｍＬ日本高分子社製）に入れ、エアゾールバルブを
取り付け、２０℃で２Ｋｇ／ｃｍ2・Ｇの液化石油ガス2
7.5gを充填する。軽く内容物を振とう後、超音波発信器
ブランソン３２００（ヤマト科学、４７ＫＨｚ）を用い
て５分処理し、エアゾール剤を得る。該エアゾール剤の
再分散性の試験については試験例１と同じ方法で、べた
つき感及び白化の試験については実施例８と同じ方法で
それぞれ評価を行った。結果を表４に示す。
ラフィン2.5gを混合後、ビトレックス変性エタノールを
加えて22gの液体混合物を得る。該液体混合物22g及びポ
リエチレン非多孔質球状粉体0.5gを耐圧ガラス容器（１
００ｍＬ日本高分子社製）に入れ、エアゾールバルブを
取り付け、２０℃で２Ｋｇ／ｃｍ2・Ｇの液化石油ガス2
7.5gを充填する。軽く内容物を振とう後、超音波発信器
ブランソン３２００（ヤマト科学、４７ＫＨｚ）を用い
て５分処理し、エアゾール剤を得る。該エアゾール剤の
再分散性の試験については試験例１と同じ方法で、べた
つき感及び白化の試験については実施例８と同じ方法で
それぞれ評価を行った。結果を表４に示す。
【００３２】実施例１６〜１７ カラン３，４−ジオールの量、粉体の種類及び量、イソ
パラフィンの量、液体混合物の量（アルコール量で調
整）、液化石油ガスの充填量を表４に示す条件とする以
外は実施例１５と同様にしてエアゾール剤を得る。各エ
アゾール剤に付き、実施例１５と同じ方法でエアゾール
剤の再分散性、べたつき感及び白化の試験を行い評価す
る。結果を表４に示す。
パラフィンの量、液体混合物の量（アルコール量で調
整）、液化石油ガスの充填量を表４に示す条件とする以
外は実施例１５と同様にしてエアゾール剤を得る。各エ
アゾール剤に付き、実施例１５と同じ方法でエアゾール
剤の再分散性、べたつき感及び白化の試験を行い評価す
る。結果を表４に示す。
【００３３】
【表７】表４ ：ポリエチレン非多孔質球状粉体、平均粒子径 ７μ
ｍ ：ビトレックス変性エタノール ：ポリエチレン非多孔質球状粉体、平均粒子径 ２０
μｍ ：イソプロピルアルコール
ｍ ：ビトレックス変性エタノール ：ポリエチレン非多孔質球状粉体、平均粒子径 ２０
μｍ ：イソプロピルアルコール
【００３４】
【発明の効果】本発明によれば、有効成分として粘度の
高い害虫忌避成分を用いる場合においても、べたつき、
かさつきおよび白化の問題を生じず、かつ再分散性も良
好である優れた害虫忌避組成物が提供でき、また、エア
ゾール剤としての使用時において、噴霧も円滑に用いう
ることから、殊にエアゾール剤として好適である。
高い害虫忌避成分を用いる場合においても、べたつき、
かさつきおよび白化の問題を生じず、かつ再分散性も良
好である優れた害虫忌避組成物が提供でき、また、エア
ゾール剤としての使用時において、噴霧も円滑に用いう
ることから、殊にエアゾール剤として好適である。
Claims (4)
- 【請求項１】害虫忌避成分、非多孔質で球状のポリエチ
レン粉体および溶媒を含有する害虫忌避組成物。 - 【請求項２】害虫忌避成分がカラン３，４−ジオールで
ある請求項１に記載の組成物。 - 【請求項３】溶媒がイソパラフィンとアルコールの混合
物である請求項１または２に記載の組成物。 - 【請求項４】害虫忌避成分、非多孔質で球状のポリエチ
レン粉体および溶媒を含有する害虫忌避エアゾール。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08697398A JP4158223B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 害虫忌避組成物 |
| AU18465/99A AU745891B2 (en) | 1998-03-31 | 1999-02-26 | Pest repellent composition |
| US09/263,795 US6528078B1 (en) | 1998-03-31 | 1999-03-05 | Pest repellent composition |
| FR9903645A FR2776475A1 (fr) | 1998-03-31 | 1999-03-24 | Composition chassant les nuisibles contenant du carane-3,4-diol comme ingredient actif |
| GB9907239A GB2335855B (en) | 1998-03-31 | 1999-03-29 | Pest repellent composition |
| IT1999TO000240A IT1307029B1 (it) | 1998-03-31 | 1999-03-29 | Composizione repellente insetti nocivi. |
| IDP990288D ID22337A (id) | 1998-03-31 | 1999-03-29 | Komposisi pembasmi hama |
| BR9902025-4A BR9902025A (pt) | 1998-03-31 | 1999-03-29 | Composição repelente de praga. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08697398A JP4158223B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 害虫忌避組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11279004A true JPH11279004A (ja) | 1999-10-12 |
| JP4158223B2 JP4158223B2 (ja) | 2008-10-01 |
Family
ID=13901827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08697398A Expired - Lifetime JP4158223B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 害虫忌避組成物 |
Country Status (8)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP4158223B2 (ja) |
| AU (1) | AU745891B2 (ja) |
| BR (1) | BR9902025A (ja) |
| FR (1) | FR2776475A1 (ja) |
| GB (1) | GB2335855B (ja) |
| ID (1) | ID22337A (ja) |
| IT (1) | IT1307029B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021199907A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 花王株式会社 | 害虫忌避組成物 |
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|---|---|---|---|---|
| FR2789914B1 (fr) | 1999-02-22 | 2001-04-06 | Ceca Sa | Adsorbants zeolitiques agglomeres a faible taux de liant inerte, leur procede d'obtention et leurs utilisations |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3013540B2 (ja) * | 1990-09-18 | 2000-02-28 | 住友化学工業株式会社 | 害虫忌避剤 |
| AU691947B2 (en) * | 1994-09-30 | 1998-05-28 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Arthropod repellent composition |
| KR19990036558A (ko) * | 1997-10-07 | 1999-05-25 | 고사이 아끼오 | 해충방제제 |
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1998
- 1998-03-31 JP JP08697398A patent/JP4158223B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-02-26 AU AU18465/99A patent/AU745891B2/en not_active Ceased
- 1999-03-05 US US09/263,795 patent/US6528078B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-24 FR FR9903645A patent/FR2776475A1/fr active Pending
- 1999-03-29 GB GB9907239A patent/GB2335855B/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-29 IT IT1999TO000240A patent/IT1307029B1/it active
- 1999-03-29 BR BR9902025-4A patent/BR9902025A/pt not_active IP Right Cessation
- 1999-03-29 ID IDP990288D patent/ID22337A/id unknown
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021199907A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 花王株式会社 | 害虫忌避組成物 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU745891B2 (en) | 2002-04-11 |
| ITTO990240A1 (it) | 2000-09-29 |
| AU1846599A (en) | 1999-10-14 |
| FR2776475A1 (fr) | 1999-10-01 |
| GB2335855B (en) | 2000-02-23 |
| BR9902025A (pt) | 2000-05-16 |
| ID22337A (id) | 1999-09-30 |
| GB9907239D0 (en) | 1999-05-26 |
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