JPH1127893A - 車両の電動ファンモータ - Google Patents

車両の電動ファンモータ

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JPH1127893A
JPH1127893A JP18148697A JP18148697A JPH1127893A JP H1127893 A JPH1127893 A JP H1127893A JP 18148697 A JP18148697 A JP 18148697A JP 18148697 A JP18148697 A JP 18148697A JP H1127893 A JPH1127893 A JP H1127893A
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electric fan
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drain hole
vehicle
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Masayuki Kuwano
雅幸 桑野
Sei Takakura
聖 高倉
Kazuhiko Nagasaka
和彦 長坂
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Denso Corp
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動ファンモータ内に水が侵入した場合には、
電動ファンモータが水平に保持された場合に限らず、前
傾あるいは後傾した場合にも、水抜孔から、水を排出す
ることができる安価な車両の電動ファンモータを提供す
る。 【解決手段】電動ファンモータ1の最下部における前後
両端にそれぞれ水抜孔11、水抜孔13を形成する。前
記水抜孔11はプレスの切り曲げ加工によって形成さ
れ、前記水抜孔13にはカバー14が挿着され迷路構造
が形成される。そして、空間6内に水が侵入した場合に
は、電動ファンモータが水平に保持された場合に限ら
ず、前傾あるいは後傾した場合にも、前記水抜孔11あ
るいは水抜孔13から、前記水を排出することができ
る。一方、電動ファンモータ1の後方から被水があった
場合は、エンドハウジング4の外側面が水遮断壁の役目
を果たすことによって、空間6内への水の侵入が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の電動ファン
モータに係わり、詳しくは車両の電動ファンモータの水
抜構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車には、例えば、ラジエータ
の冷却用に、電動ファンモータがエンジンルーム内に設
置されている。そして、電動ファンモータは、タイヤの
はね水及びバンパー、アンダースカートの巻き上げ水に
さらされることが多い。そのため、電動ファンモータを
被水から保護するような構造にする必要がある。すなわ
ち、モータ内部に水が侵入しないようにするとともに、
モータ内部に水が侵入した場合には水を外部に排出する
ような構造にする必要がある。
【0003】このためのファンモータの水抜構造がいく
つか開発されている。このうちの1つとして、実公平7
−24923号公報のようなファンモータが提案されて
いる。前記公報に記載のファンモータは、取付ステーに
シュラウドを取付け、それらに対向するように水抜孔及
びカバーが配設されている。そして、前記取付ステーや
シュラウドによって防水性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実公平7−
24923号公報で開示されている技術では、取付ステ
ーに水抜孔の通路が対向した構成とされているため、取
付ステーの取付位置に変更があった場合、水抜孔を設け
る位置もそれに合わせて変更する必要がある。また、車
両搭載時、鉛直下方向でないために水を確実に排出でき
ないという問題がある。さらに、電動ファンモータが傾
斜して取り付けられた場合や、車両を坂など傾斜したと
ころへ放置した場合や、水抜孔全体を水が覆いある程度
密閉性が高い場合等に、水の排出が確実に行われないと
いう問題があった。
【0005】そこで本発明は、電動ファンモータが傾斜
して取り付けられた場合や、車両を坂など傾斜したとこ
ろへ放置した場合や、水抜孔全体を水が覆いある程度密
閉性が高い場合等において、水の排出が従来よりも確実
に行える安価な車両の電動ファンモータを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明では、ファンが固着された出力軸
と、前記出力軸を支持するための軸受を収納する軸受収
納部と、マグネットを前記出力軸の長手方向の位置決め
に使用するための傾斜部と、同マグネットを収納した胴
部とを備えたヨークハウジングとを備えた車両の電動フ
ァンモータにおいて、車両搭載時に前記傾斜部における
最下部に鉛直下方向となる水抜孔を設けたことを特徴と
する車両の電動ファンモータをその要旨としている。
【0007】請求項2の発明は、車両搭載時に前記マグ
ネットから離間された前記胴部の後端側の最下部に鉛直
下方向を向く水抜孔を設けたことをその要旨としてい
る。請求項3の発明は、前記傾斜部に設けた水抜孔は、
プレスの切り曲げ加工により形成したことをその要旨と
している。
【0008】請求項4の発明は、前記傾斜部に設けた水
抜孔と前記胴部に設けた水抜孔とを結んだ線上におい
て、両水抜孔間に介在するように前記マグネットを配置
したことをその要旨としている。
【0009】請求項5の発明は、ヨークハウジングの後
端開口は、エンドハウジングにより密閉されており、車
両搭載時において、エンドハウジングの最下部は、前記
胴部に設けられた水抜孔に対して、後方からの水の侵入
を防止するように近接して配置したことをその要旨とし
ている。
【0010】(作用)請求項1の発明においては、電動
ファンモータ内に水が侵入した場合には、同電動ファン
モータが水平に保持された場合に限らず、同電動ファン
モータが傾斜して取り付けられたり、車両を坂など傾斜
したところへ放置される等により、電動ファンモータが
前傾した場合にも、水抜孔から、前記水が排出される。
【0011】請求項2の発明においては、電動ファンモ
ータ内に水が侵入した場合には、同電動ファンモータが
傾斜して取り付けられたり、車両を坂など傾斜したとこ
ろへ放置される等により、電動ファンモータが前傾ある
いは後傾した場合には、少なくともいずれか一方の水抜
孔から、前記水が排出される。
【0012】請求項3の発明においては、傾斜部の水抜
孔は、プレスの切り曲げ加工によって形成される。請求
項4の発明においては、電動ファンモータ内に大量の水
が侵入した場合には、マグネットによって水抜孔周辺の
空間が分断されるため、両方の水抜孔が一度に塞がれる
ことが低減される。
【0013】請求項5の発明においては、エンドハウジ
ングの最下部により後方からの水の侵入が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のエンジン
ルーム内に設置される電動ファンモータに具体化した一
実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0015】図1(a)に本実施の形態の電動ファンモ
ータ1を示す。図1(a)において、出力軸2が突出し
ている方を前方(同図において左方)といい、その反対
を後方という。
【0016】図1(a)に示すように、電動ファンモー
タ1は、ヨークハウジング3と出力軸2及びエンドハウ
ジング4を備えている。そして、ヨークハウジング3の
外周面には、モータホルダ5が固着されている。
【0017】前記ヨークハウジング3は、軟鋼板等によ
ってほぼ円筒状に形成され、その前面における中央部に
は、出力軸2を挿通するための挿通孔3aが形成されて
いる。一方、ヨークハウジング3の後部の開口部は、エ
ンドハウジング4にて密封されている。また、ヨークハ
ウジング3の後端部には、胴部9の外側面に対してほぼ
90度にヨークハウジング3の外側に折り曲げられた折
り曲げ部3bが形成されている。そして、前記折り曲げ
部3bに対してエンドハウジング4は、周部に形成され
た収納凹部4aが嵌合されることにより密着固定されて
いる。
【0018】そして、ヨークハウジング3とエンドハウ
ジング4とにより、空間6が形成されている。前記出力
軸2の後端は空間6内に収納されるとともに、前端は挿
通孔3aより前方に突出されている。そして、前記出力
軸2の突出部には、図示しないファンが固着されてい
る。
【0019】前記ヨークハウジング3は、軸受収納部7
と傾斜部8及び胴部9を備えている。前記胴部9は、ほ
ぼ円筒状に形成されている。胴部9の前方には、傾斜部
8を介して軸受収納部7が設けられている。軸受収納部
7の中央部には、ころがり軸受10が収納され、同ころ
がり軸受10によって前記出力軸2の一端が支持されて
いる。
【0020】一方、エンドハウジング4の中央部には、
すべり軸受10aが軸受収納部7a内に収納され、同す
べり軸受10aによって前記出力軸2の他端が支持され
ている。
【0021】前記傾斜部8の外周面には、前方へ行くほ
ど出力軸2との距離が短くなるように傾斜面8aが形成
されている。この電動ファンモータ1の車両搭載時にお
いて、前記傾斜面8aにおける最下部となる位置には水
抜孔11がプレスの切り曲げ加工によって形成され、同
水抜孔11には、その開口部11aが、電動ファンモー
タ1を車両に搭載した時に鉛直下方向を向くように形成
されている。そして、プレスの切り曲げ加工によって、
傾斜面8aから空間6内方向に向かって折り曲げ壁8b
が形成されている。ここで、水抜孔11は、磁気抵抗の
増加を防止するために、磁気回路を阻害しない位置に形
成されている。
【0022】一方、前記胴部9において、後記するマグ
ネット12から離間された位置であり、かつ、同胴部9
の後端側の最下部には水抜孔13が形成されている。そ
して、同水抜孔13には、その開口部13aが、電動フ
ァンモータ1を車両に搭載した時に鉛直下方向を向くよ
うに形成されている。ここで、水抜孔13は、磁気抵抗
の増加を防止するために、磁気回路を阻害しない位置に
形成されている。
【0023】前記胴部9の最下部において、前記水抜孔
11と水抜孔13とを結んだ線上には、両水抜孔11、
13間に介在するように、かつ、両水抜孔11、13周
辺の空間を分断するようにマグネット12が配置されて
いる。そして、前記マグネット12は、前記傾斜部8の
内周面と胴部9の内周面とにより形成される区分縁によ
って、前記出力軸2の長手方向の位置決めがされてい
る。
【0024】図2及び図3に示すように、前記水抜孔1
3にはカバー14が挿入係止されている。図4に示すよ
うに、カバー14は合成樹脂成形品であり、2方向抜き
によって形成されている。
【0025】前記カバー14は、基部14aと挿入部1
4bとを備えている。前記基部14aには、基台15と
同基台15の中央部に形成された底部16とが形成され
ている。基台15の前後長及び左右幅は水抜孔13の前
後長及び左右幅よりも長く形成されている。一方、底部
16の上面は基台15の上面よりも低く形成されてい
る。また、前記底部16の後端は、基台15の後端より
も前方に位置されている。
【0026】前記基台15の上面には、同基台15の上
面に対して所定の角度をなす一対の脚部17が形成され
ている。そして、一対の脚部17上には、前記基台15
の上面に対して平行な天井部18が形成され、同天井部
18の左右方向には、天井部18の上面に対して所定の
角度をなす係止片19a、19bがそれぞれ下方に向か
って延設されている。
【0027】前記係止片19a、19bの先端面には、
係止段部19e、19fを介して先端爪19c、19d
がそれぞれ形成され、同先端爪19c、19dの厚み
は、係止片19a、19bの基端部の厚みより薄くされ
ている。また、先端爪19c、19dと基台15との距
離はヨークハウジング3の厚みとほぼ同一とされてい
る。一方、前記係止片19aの下部外側面と係止片19
bの下部外側面との幅及び先端爪19cの外側面と先端
爪19dの外側面との幅は、前記水抜孔13の左右間の
幅より長くされている。前記脚部17、天井部18、係
止片19a、19b、先端爪19c、19dにより挿入
部14bが構成されている。
【0028】一方、天井部18の下面において、同天井
部18の中央部よりも前方寄りには防水壁20が形成さ
れ、前記基台15の上面に対して垂直に配置されてい
る。そして、防水壁20の左右端は、前記一対の脚部1
7の内面と一体化されている。また、前記防水壁20の
下端は、基台15の上面付近に位置され、底部16の上
面とは離間され、空間が形成されている。
【0029】図3にカバー14の挿入部14bを水抜孔
13に挿着したときの断面図を示す。係止片19aの下
部外側面と係止片19bの下部外側面との幅は、前記水
抜孔13の左右間の幅より長くされているため、挿入部
14bは、係止片19a、19bの弾性力に抗して水抜
孔13に外側から挿入されている。そして、先端爪19
c、19dの外側面と係止段部19e、19fとにより
形成される係止縁19g、19hが、水抜孔13の内縁
21a、21bにそれぞれ当接されている。
【0030】このとき、先端爪19cの外側面と先端爪
19dの外側面との幅は、前記水抜孔13の左右間の幅
より長くされているため、当接後においてカバー14
は、係止片19a、19bが弾性変形された状態で保持
されている。また、前記基台15の上面は、前記ヨーク
ハウジング3の外周面に対して接触されている。尚、基
台15の左右幅は水抜孔13の左右幅よりも長く形成さ
れているため、基台15の一部はヨークハウジング3と
重なるように形成されている。
【0031】図2に示すように、カバー14の挿入部1
4bを水抜孔13に挿着した状態において、カバー14
とヨークハウジング3及びエンドハウジング4とによっ
て、通路23a、23b及び流路24が形成されてい
る。前記通路23aは防水壁20よりも前方かつヨーク
ハウジング3の内面よりも上方に形成され、通路23b
は防水壁20よりも後方かつヨークハウジング3の内面
よりも上方に形成されている。一方、流路24は、ヨー
クハウジング3の内面よりも下方かつ底部16の上面よ
りも上方に形成されている。
【0032】そして、前記通路23aの最前部には開口
部25aが形成され、通路23bの最後部には開口部2
5bが形成されている。一方、前記基部14aの基台1
5の後端面は、エンドハウジング4の内側面に対して接
触されている。そして、前記基部14aの下部には、エ
ンドハウジング4の周部の端面と基台15の後端よりも
前方に位置された底部16の後端との間に開口部25c
が形成されている。
【0033】その結果、図2に示すように、電動ファン
モータ1には、防水壁20が形成されたカバー14を水
抜孔13に挿着することにより、通路23a、23b及
び流路24を備えた迷路構造が形成されている。
【0034】また、図2に示すように、空間6内の後部
には、ブラシホルダ26、ターミナル27及びコンミテ
ータ28等の通電部やすべり軸受10a等が所定の位置
に配設されている。
【0035】次に、上記のように構成された本実施の形
態の電動ファンモータ1の作用を説明する。車両搭載時
の電動ファンモータ1において、傾斜面8aの最下部に
は水抜孔11が、また、胴部9のマグネット12から離
間された位置であり、かつ、同胴部9の後端側の最下部
には水抜孔13が形成されている。
【0036】そして、雨の日等に、電動ファンモータ1
がタイヤのはね水及びバンパー、アンダースカートの巻
き上げ水にさらされる等により、前記水抜孔11、13
等を介して空間6内に水が侵入することが考えられる。
【0037】まず、電動ファンモータ1の前方から被水
があった場合は、水抜孔11等を介して空間6内に水が
侵入することがあるが、開口部11aあるいは開口部2
5cから排出される。
【0038】そして、電動ファンモータ1の後方から被
水があった場合は、エンドハウジング4の外側面が水遮
断壁の役目を果たすことによって、空間6内への水の侵
入が防止される。
【0039】一方、電動ファンモータ1の前部下方から
被水があった場合は、水抜孔11等を介して空間6内に
水が侵入することがあるが、開口部11aあるいは開口
部25cから排出される。
【0040】また、電動ファンモータ1の後部下方から
被水があった場合は、開口部25cを介して水がヨーク
ハウジング3の後端部付近の外周面に衝突する。そし
て、大部分の水は直接開口部25cから排出されるかあ
るいは底部16上に一度移動し、流路24を経て開口部
25cから排出される。その結果、空間6内に侵入する
ことはない。
【0041】一方、一部の水は水抜孔13よりも後端寄
りのヨークハウジング3の下面と底部16の上面との間
を通過した後、開口部25aを介して空間6内に侵入す
るかあるいは防水壁20に衝突した後に開口部25bを
介して空間6内に侵入する。そして、その後開口部11
aあるいは開口部25cから排出される。
【0042】次に電動ファンモータ1の左右方向から被
水があった場合は、水はヨークハウジング3の外周面と
基台15の上面との間を通って底部16方向に向かう。
このとき、水は前記ヨークハウジング3の外周面あるい
は基台15の上面に衝突することにより勢いが減少し、
底部16の上面に落下する。そして、水は、流路24を
介して開口部25cから排出される。
【0043】また、水抜孔11、13周辺の空間を分断
するようにマグネット12が配置されるため、空間6内
に大量の水が侵入した場合においても、両水抜孔11、
13が一度に塞がれることが低減される。
【0044】以上詳述したように、本実施の形態の電動
ファンモータ1によれば、以下の効果を得ることができ
る。 (1)電動ファンモータ1の最下部に水抜孔11、水抜
孔13を形成したため、前記電動ファンモータ1内に水
が侵入した場合には、水を空間6内に溜まった状態にせ
ずに前記水抜孔11あるいは水抜孔13から、排出する
ことができる。
【0045】また、電動ファンモータ1の最下部におけ
る前後両端にそれぞれ水抜孔11、水抜孔13を形成し
た。このため、電動ファンモータ1が傾斜して取り付け
られたり、車両を坂など傾斜したところへ放置される等
により、電動ファンモータ1が前傾あるいは後傾した場
合にも、前記水抜孔11あるいは水抜孔13から、水を
排出することができる。
【0046】(2)電動ファンモータ1の後方から被水
があった場合は、エンドハウジング4の外側面が水遮断
壁の役目を果たすことによって、開口部25cを介して
の空間6内への水の侵入が防止される。
【0047】このため、ブラシホルダ26、ターミナル
27及びコンミテータ28等の通電部やすべり軸受10
aへの被水が防止できる。 (3)電動ファンモータ1の後部下方から被水があった
場合は、開口部25cを介して水がヨークハウジング3
の後端部付近の外周面に衝突する。そして、大部分の水
は直接開口部25cから排出されるかあるいは底部16
上に一度移動し、流路24を経て開口部25cから排出
される。その結果、空間6内に侵入することはない。
【0048】このため、空間6内への水の侵入を低減で
きる。 (4)電動ファンモータ1の左右方向から被水があった
場合は、水はヨークハウジング3の外周面と基台15の
上面との間を通って底部16方向に向かう。このとき、
水は前記ヨークハウジング3の外周面あるいは基台15
の上面に衝突することにより勢いが減少し、底部16の
上面に落下する。そして、水は、流路24を介して開口
部25cから排出される。
【0049】このため、空間6内への水の侵入を低減で
きる。 (5)水抜孔11、13周辺の空間を分断するようにマ
グネット12を配置したため、空間6内に大量の水が侵
入した場合においても、両水抜孔11、13が一度に塞
がれることを低減することができる。
【0050】(6)カバー14を水抜孔13に挿着する
ときには、同カバ−14の挿入部14bをヨークハウジ
ング3の外側から挿入するだけのため、工数が低減で
き、組付け作業性を向上させることができる。また、前
記カバー14は2方向型であるため、容易に成形でき
る。さらに、防水性、排水性が十分に確保されるため、
シール剤が不要となる。従って、コストダウンを図るこ
とができる。
【0051】尚、本発明の実施の形態は以下のように変
更してもよく、その場合にも同様の作用及び効果が得ら
れる。 (1)本実施の形態においては、ヨークハウジング3を
軟鋼板によって形成したが、鋳鉄、鋳鋼、けい素鋼板等
により形成してもよい。
【0052】(2)本実施の形態においては、水抜孔1
3にカバー14の挿入部14bを挿着して電動ファンモ
ータ1を形成したが、図5(a)のような電動ファンモ
ータ1としてもよい。すなわち、電動ファンモータ1の
後端最下部に、水抜孔13の代わりにエンドハウジング
4とヨークハウジング3とにより水抜孔29を形成す
る。この場合、空間6内の防水壁30の下部を前方に向
かってほぼ90度折り曲げた後、さらに下方に向かって
ほぼ90度折り曲げることにより、迷路構造が形成され
る。
【0053】(3)本実施の形態においては、自動車の
エンジンルーム内に設置される電動ファンモータに具体
化したが、冷房装置におけるコンデンサについてのファ
ンモータ等に具体化してもよい。
【0054】(4)本実施の形態においては、基台15
の上面をヨークハウジング3の外周面に対して接触させ
ているが、近接としてもよい。この場合、基台15の上
面とヨークハウジング3の外周面との間には、隙間が形
成される。
【0055】そして、電動ファンモータ1の左右方向か
ら被水があった場合は、水は前記隙間を通って底部16
方向に向かう。このとき、水は前記ヨークハウジング3
の外周面あるいは基台15の上面に衝突することにより
勢いが減少し、底部16の上面に落下する。そして、水
は、流路24を介して開口部25cから排出される。
【0056】(5)本実施の形態においては、基部14
aの基台15の後端面をエンドハウジング4の内側面に
対して接触させているが、近接としてもよい。この場
合、基台15の後端面とエンドハウジング4の内側面と
の間に隙間が形成される。
【0057】そして、電動ファンモータ1の後部下方か
ら被水があった場合は、水は前記隙間を通ってヨークハ
ウジング3の下面に衝突し、その後、同隙間あるいは開
口部25cを介して排出される。その結果、水が空間6
内に侵入することはない。
【0058】(6)底部16の後端を本実施の形態より
も後方に延長してもよい。このようにすれば、開口部2
5cからの水の侵入をより低減できる。従って、防水性
が向上する。
【0059】(7)防水壁20の下端を本実施の形態よ
りも下方に延長してもよい。このようにすれば、開口部
25cから侵入してきた水が開口部25aを介して空間
6内に侵入するのをより低減できる。従って、防水性が
向上する。
【0060】以上、この発明の実施の各形態について説
明したが、各形態から把握できる請求項以外の技術思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (1)請求項5に記載の車両の電動ファンモータにおい
て、前記胴部に設けた水抜孔には、カバーが設けられて
おり、前記カバーには、前記胴部内の前後両方向からそ
れぞれ排水を許容する一対の通路を形成し、両通路を区
分する防水壁を設け、前記防水壁の下方には、前記両通
路からの水を前記防水壁よりも後部下方において外部へ
排出する開口に通ずる流路を形成したことを特徴とす
る。
【0061】このようにすれば、カバーには、防水壁に
より区分される一対の通路、流路及び開口が形成される
ことにより迷路構造が形成される。このため、電動ファ
ンモータの後部下方から被水があった場合において、迷
路構造により水の電動ファンモータ内への侵入を低減で
きる。従って、電動ファンモータ内に配設された通電部
等を保護することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、電動ファンモータ内に水が侵入した場合に
は、同電動ファンモータが水平に保持された場合に限ら
ず、同電動ファンモータが傾斜して取り付けられたり、
車両を坂など傾斜したところへ放置される等により、電
動ファンモータが前傾した場合にも、水抜孔から、前記
水を排出することができる。更には、傾斜部に水抜穴が
形成されるため、マグネットが最下部鉛直下方向に配置
された場合も、水抜穴は塞がれない。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、電動ファンモータ内に水
が侵入した場合には、同電動ファンモータが水平に保持
された場合に限らず、同電動ファンモータが傾斜して取
り付けられたり、車両を坂など傾斜したところへ放置さ
れる等により、電動ファンモータが前傾あるいは後傾し
た場合にも、少なくともいずれか一方の水抜孔から、前
記水を排出することができる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、傾斜部の水
抜孔は、プレスの切り曲げ加工によって形成されるた
め、加工圧力が小さくて済む。このため、金型の硬度を
下げることが可能となり、安価な金型材質にて水抜孔を
形成することができる。また、水抜孔をプレスの切り曲
げ加工によって形成することにより、金型に打ち抜きカ
スを排出する構造が不要になり、安価な価格にて水抜孔
を構成できる。従って、低コストかつ排水性の優れた車
両の電動ファンモータを提供できる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、電動ファン
モータ内に大量の水が侵入した場合には、マグネットに
よって水抜孔周辺の空間が分断されるため、両方の水抜
孔が一度に塞がれることを低減することができる。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
乃至請求項4のうちいずれかに記載の発明の効果に加え
て、エンドハウジングの最下部により後方からの水の侵
入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本実施の形態の電動ファンモータの断
面図、(b)は(a)におけるB視図。
【図2】本実施の形態の電動ファンモータ後部の要部断
面図。
【図3】水抜孔にカバーを挿着したときの要部断面図。
【図4】本実施の形態のカバーの斜視図。
【図5】(a)は水抜孔の他の例、(b)は(a)にお
けるA視図。
【符号の説明】
1…電動ファンモータ、2…出力軸、3…ヨークハウジ
ング、3a…挿通孔、3b…折り曲げ部、4…エンドハ
ウジング、4a…収納凹部、5…モータホルダ、6…空
間、7…軸受収納部、7a…軸受収納部、8…傾斜部、
8a…傾斜面、8b…折り曲げ壁、9…胴部、10…こ
ろがり軸受、10a…すべり軸受、11…水抜孔、11
a…開口部、12…マグネット、13…水抜孔、13a
…開口部、14…カバー、14a…基部、14b…挿入
部、15…基台、16…底部、17…脚部、18…天井
部、19a…係止片、19b…係止片、19c…先端
爪、19d…先端爪、19e…係止段部、19f…係止
段部、19g…係止縁、19h…係止縁、20…防水
壁、21a…内縁、21b…内縁、23a…通路、23
b…通路、24…流路、25a…開口部、25b…開口
部、25c…開口部、26…ブラシホルダ、27…ター
ミナル、28…コンミテータ、29…水抜孔、30…防
水壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長坂 和彦 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンが固着された出力軸と、 前記出力軸を支持するための軸受を収納する軸受収納部
    と、マグネットを前記出力軸の長手方向の位置決めに使
    用するための傾斜部と、同マグネットを収納した胴部と
    を備えたヨークハウジングとを備えた車両の電動ファン
    モータにおいて、 車両搭載時に前記傾斜部における最下部に鉛直下方向と
    なる水抜孔を設けたことを特徴とする車両の電動ファン
    モータ。
  2. 【請求項2】 車両搭載時に前記マグネットから離間さ
    れた前記胴部の後端側の最下部に鉛直下方向を向く水抜
    孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両の電
    動ファンモータ。
  3. 【請求項3】 前記傾斜部に設けた水抜孔は、プレスの
    切り曲げ加工により形成したことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の車両の電動ファンモータ。
  4. 【請求項4】 前記傾斜部に設けた水抜孔と前記胴部に
    設けた水抜孔とを結んだ線上において、両水抜孔間に介
    在するように前記マグネットを配置したことを特徴とす
    る請求項2又は請求項3に記載の車両の電動ファンモー
    タ。
  5. 【請求項5】 ヨークハウジングの後端開口は、エンド
    ハウジングにより密閉されており、車両搭載時におい
    て、エンドハウジングの最下部は、前記胴部に設けられ
    た水抜孔に対して、後方からの水の侵入を防止するよう
    に近接して配置したことを特徴とする請求項2乃至請求
    項4のうちいずれかに記載の車両の電動ファンモータ。
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