JPH11278908A - 高強度・高流動コンクリート用セメント及び高強度・高流動コンクリート - Google Patents

高強度・高流動コンクリート用セメント及び高強度・高流動コンクリート

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JPH11278908A
JPH11278908A JP8668298A JP8668298A JPH11278908A JP H11278908 A JPH11278908 A JP H11278908A JP 8668298 A JP8668298 A JP 8668298A JP 8668298 A JP8668298 A JP 8668298A JP H11278908 A JPH11278908 A JP H11278908A
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cement
strength
concrete
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water
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JP8668298A
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Seiichi Nagaoka
誠一 長岡
Reiji Yasumoto
礼持 安本
Tatsuo Isohata
達夫 五十畑
Tatsushi Akiyama
達志 秋山
Takanori Yamamoto
貴憲 山本
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高層鉄筋コンクリート構造物や鋼管充填コン
クリート(CFT)構造物等の施工に用いられる設計基
準強度80N/mm2 程度以下の高強度・高流動コンクリート
に関し、シリカヒュームによることなく低水セメント比
で高い流動性及び低い粘性を示し、熱履歴を受けた場合
でも高い強度発現性を示す高強度・高流動コンクリート
用セメントを提供することを課題とする。 【解決手段】 セメントクリンカー中のAl23とFe
23が、Al23/Fe 23比で0.05〜0.62であるセメ
ントクリンカーを含有するセメント組成物中に、粒径20
μm 以下のフライアッシュを2〜25重量%配合したこ
と、又はブレーン比表面積が5000〜10000cm2/gの高炉ス
ラグ微粉末を10〜60重量%配合したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層鉄筋コンクリ
ート構造物や鋼管充填コンクリート(CFT)構造物等
の施工に用いられる設計基準強度80N/mm2 程度以下の高
強度・高流動コンクリートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高層鉄筋コンクリート構造物や鋼
管充填コンクリート(CFT)構造物等の施工において
は、設計基準強度45N/mm2 程度以下の場合には、普通ポ
ルトランドセメントや混合セメントが使用されており、
設計基準強度45N/mm2 程度以上〜80N/mm2 程度以下の場
合には、低熱ポルトランドセメントが使用されている。
【0003】また、設計基準強度80N/mm2 程度以上の場
合には、シリカヒュームの併用が不可欠となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンクリート
の高強度化のためには水セメント比を低減する必要があ
り、その結果、コンクリートの粘性が増大することとな
り、ひいては、ポンプ圧送性が悪くなる等、施工性が低
下するという問題点があった。
【0005】また、水セメント比の低減は、セメント量
の増大を招き、その結果、水和反応時の発熱量も増大
し、ひいては高温の熱履歴を受けて実構造物における強
度発現性が低下するという問題点も生じていた。
【0006】上記のような問題点が生ずるために、普通
ポルトランドセメントの場合、一般には設計基準強度45
N/mm2 程度以下、無理しても設計基準強度60N/mm2 程度
以下でしか使用できない。
【0007】また、混合セメントの場合、普通ポルトラ
ンドセメントに比べ同一水セメント比ではコンクリート
の粘性は低くなるが、強度発現性が普通ポルトランドセ
メントに比べて劣るために、同一強度を得ようとすると
普通ポルトランドセメントよりも水セメント比を小さく
する必要があり、そのためにコンクリートの粘性が増加
し、結果的に普通ポルトランドセメントと同じレベルの
強度までしか使用できない。
【0008】さらに、低熱ポルトランドセメントの場
合、普通ポルトランドセメントに比べ同一水セメント比
ではコンクリートの粘性が低くなり、強度発現性も同等
であるので、普通ポルトランドセメントよりも高強度領
域、具体的には設計基準強度60N/mm2 クラスまでは汎用
のポンプを用いた圧送が可能である。
【0009】しかしながら、粘性の低下が十分でないた
め、設計基準強度を80N/mm2 程度(水セメント比で25%
程度)まで高めた場合、粘性が顕著に増加するため汎用
のポンプでは圧送することができず、ポンプの機種及び
圧送条件が限定される。
【0010】一方、シリカヒュームを併用する場合、上
記のような粘性の増大や強度発現性の低下という問題点
は生じないが、シリカヒューム自体、国内及び海外での
産出量が少なく、さらに高価であるので利用上の制限が
生ずることとなっていた。
【0011】また、超微粉であるために取扱いが難し
く、さらにはコンクリートにおいて所定のワーカビリテ
ィーを得るための分散剤の使用量がかなり多くなり、結
果として施工のコストが増大するという問題点があっ
た。
【0012】本発明は、このような問題点をすべて解決
するためになされたもので、シリカヒュームによること
なく低水セメント比で高い流動性及び低い粘性を示し、
熱履歴を受けた場合でも高い強度発現性を示す高強度・
高流動コンクリート用セメントを提供することを課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、高強度・高流動コンクリート用セ
メント及び高強度・高流動コンクリートとしてなされた
もので、高強度・高流動コンクリート用セメントとして
の特徴は、セメントクリンカー中のAl23とFe23
が、Al23/Fe23比で0.05〜0.62であるセメント
クリンカーを含有するセメント組成物中に、粒径20μm
以下のフライアッシュを2〜25重量%配合したことにあ
る。
【0014】また、他の高強度・高流動コンクリート用
セメントとしての特徴は、セメントクリンカー中のAl
23とFe23が、Al23/Fe23比で0.05〜0.62
であるセメントクリンカーを含有するセメント組成物中
に、ブレーン比表面積が5000〜10000cm2/gの高炉スラグ
微粉末を10〜60重量%配合したことにある。
【0015】さらに、高強度・高流動コンクリートとし
ての特徴は、上記のようなセメント組成物中に粒径20μ
m 以下のフライアッシュを2〜25重量%配合したセメン
ト、又はブレーン比表面積が5000〜10000cm2/gの高炉ス
ラグ微粉末を10〜60重量%配合しセメントと、分散剤と
からなることにある。
【0016】セメント中の3CaO・Al23(以下、
3Aという)は、水和反応性が高く、水和発熱量も多
いことが知られており、中庸熱ポルトランドセメントや
低熱ポルトランドセメントを製造する場合、C3Aを普
通ポルトランドセメントの9重量%程度から、2〜4重
量%程度に減少させている。
【0017】セメントクリンカーのIMが0.62付近で、
ボーグ式で計算した場合の間隙質は、フェライト(C4
AF)のみとなり、C3Aが計算上生成しなくなる。
【0018】さらに、IMを低下させることにより、間
隙質はC6AF2さらにはC2F組成のフェライトへと変
化していく。
【0019】これにより、水和反応性が高く、水和発熱
量も多いC3Aの低減効果ばかりでなく、コンクリート
にする場合に混和剤の吸着量が多いC3Aを無くすこと
により、流動性の向上が可能となる。
【0020】さらに、IMの低減によりフェライトの組
成がC4AFからC6AF2と変化するにつれ、セメント
の水和発熱量が低下し、流動性が向上する。
【0021】このように、単にC3Aを無くすことによ
る効果以上に、セメントクリンカーのIMを低減するこ
とによるフェライト組成の変更が、課題解決の有効手段
であることが本発明により明らかとなった。
【0022】尚、間隙質が、C2F組成のフェライト
(IM=0付近)では、モルタル圧縮強さの伸びが不十
分であることから、IMの下限値を0.05に設定した。こ
れは、2CaO・SiO2(以下、C2Sという)への微
量成分固溶量の変化による影響に加え、セメントクリン
カー中のAl23量が少なくなることにより、C2Sの
結晶が大きくなり、セメントへの粉砕過程でC2Sが粉
砕されにくくなることも原因の1つと考えられる。
【0023】本発明において、上記セメント組成物にフ
ライアッシュが配合される場合、そのフライアッシュの
粒径は上述のように20μm 以下とされる。
【0024】これは、粒径が20μm 以下であれば、フラ
イアッシュがセメント粒子間に充填され、フィラー効果
により粘度が上がらずに流動性が向上するからである。
【0025】また、フライアッシュの配合量は上述のよ
うに2〜25重量%とされる。
【0026】フライアッシュの配合量が2重量%未満で
あると、十分なフィラー効果が得られない。
【0027】逆に25重量%を超えると強度発現速度が遅
くなり、材齢28日或いは91日で所定の強度が得られなく
なる。
【0028】さらに、本発明において、上記セメント組
成物に高炉スラグ粉末が配合される場合、その高炉スラ
グ粉末のブレーン比表面積は上述のように5000〜10000c
m2/gとされる。
【0029】高炉スラグ粉末のブレーン比表面積が5000
cm2/g 以上であると、高炉スラグがセメント粒子間に充
填され、フィラー効果により粘度が上がらずに流動性が
向上する。
【0030】しかし、10000cm2/gを超えると、シリカヒ
ュームの場合と同様に、コンクリートにおいて所定のワ
ーカビリティーを得るための分散剤の使用量がかなり多
くなり、不経済となる。
【0031】また、高炉スラグ微粉末の配合量は、上述
のように10〜60重量%とされる。
【0032】高炉スラグ微粉末の配合量が10重量%未満
であると、十分なフィラー効果が得られない。
【0033】逆に、60重量%を超えると強度発現速度が
遅くなり、材齢28日或いは91日で所定の強度が得られな
くなる。
【0034】本発明において、セメントクリンカー中の
2Sの含有量は問うものではないが、35〜65重量%で
あることが好ましい。
【0035】セメントクリンカー中のC2Sの含有量が3
5重量%未満であると相対的にC3Sの含有量が多くな
り、コンクリートの発熱量が大きくなり、熱履歴を受け
た場合の強度発現性が低下する。
【0036】逆に、65重量%を超えると強度発現速度が
遅くなり、材齢28日或いは91日で所定の強度が得られな
くなる。
【0037】分散剤は、低い水セメント比でセメント粒
子を分散させてセメントペーストの降伏値を小さくして
流動性を確保する目的で使用するものであり、その組成
はセメント粒子を分散させるものならば特に限定される
ものではなく、市販の高性能減水剤や高性能AE減水剤
を使用することができる。
【0038】本発明のセメントを高強度・高流動コンク
リートに適用する場合、セメント、水、骨材及び分散剤
等の配合を特に制限するものではないが、コンクリート
の粘性が顕著に増加する水セメント比30%程度以下の高
強度・高流動コンクリートに適用すると最も効果的であ
る。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0040】(試験例1)セメント、細骨材、粗骨材、
分散剤、及び水からなる材料を用いて、水セメント比3
0、25、20%、単位水量175kg/m3のコンクリートを二軸
強制練りミキサーを用いて混練し、回転粘度計を用いて
ツーポイント法により見掛け粘度を測定し、JIS A 1108
により圧縮強度を測定した。
【0041】使用材料中のセメントとしては、鉱物組成
が表1に示すような7種類のクリンカーに、石膏をSO
3換算で1.0 %添加して粉砕したものを用いた。
【0042】セメントの粉末度は、ブレーン比表面積で
3100〜3300cm2/g とした。
【0043】細骨材としては、野洲川産の川砂で比重2.
59のものを用いた。
【0044】また、粗骨材としては、高槻産の砕石で比
重2.70のものを用いた。
【0045】さらに、分散剤としては、高性能AE減水
剤であるFP300UB(FPK 製)を用い、その添加量は、コン
クリートのスランプフロー値が60±5cmとなる量とし
た。
【0046】水は、水道水を用いた。
【0047】試験結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1からも明らかなように、IMが0.62を
超える場合は見掛け粘度の低下が不十分であるが、IM
が0.62以下であると、見掛け粘度が顕著に低下すること
が分かった。
【0050】一方、IMが0.05未満である場合は、強度
発現性に劣ることが分かった。
【0051】(実施例2)上記実施例1におけるC3S3
6重量%、C2S46重量%、IMが0.20のセメントを用
い、水セメント比20%、単位水量175kg/m3のコンクリー
トを二軸強制練りミキサーを用いて混練し、回転粘度計
を用いてツーポイント法により見掛け粘度を測定し、JI
S A 1108 により圧縮強度を測定した。
【0052】細骨材としては、野洲川産の川砂で比重2.
59のものを用いた。
【0053】また、粗骨材としては、高槻産の砕石で比
重2.70のものを用いた。
【0054】さらに、分散剤としては、高性能AE減水
剤であるFP300UB(FPK 製)を用い、その添加量は、コン
クリートのスランプフロー値が60±5cmとなる量とし
た。
【0055】水は、水道水を用いた。
【0056】さらに、フライアッシュとしては、次の3
種類のものを用いた。 非分級品(JIS品) 30μm 分級品 20μm 分級品
【0057】高炉スラグ微粉末としては、次の3種類の
ものを用いた。 ブレーン比表面積約4500cm2/g のもの ブレーン比表面積約5000cm2/g のもの ブレーン比表面積約10000cm2/gのもの
【0058】混和材の種類や混合割合を変えたものを下
記のように実施例1乃至実施例9、及び比較例1乃至比
較例13とした。
【0059】
【0060】試験結果を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2からも明らかなように、混和材を混合
しない比較例1、フライアッシュの非分級品を混合する
比較例2及び比較例3、30μm 分級品を混合する比較例
4及び比較例5に比べると、20μm 分級品を混合する実
施例1乃至実施例3の場合には、見掛け粘度が顕著に低
下することが分かった。
【0063】また、20μm 分級品を混合する場合であっ
ても、混合割合が2%未満の比較例6の場合には見掛け
粘度の低減効果がほとんどなく、25%を超える比較例7
の場合には強度発現性に劣ることが分かった。
【0064】一方、高炉スラグ微粉末を用いた場合、ブ
レーン比表面積が5000cm2/g 未満の比較例8及び比較例
9の場合には見掛け粘度は低下しないが、ブレーン比表
面積が5000cm2/g 以上、10000 cm2/g 以下の実施例4乃
至実施例6、及び実施例7乃至実施例9の場合には、見
掛け粘度が顕著に低下することが分かった。
【0065】また、ブレーン比表面積が5000cm2/g 以
上、10000 cm2/g 以下の高炉スラグ微粉末を混合する場
合であっても、高炉スラグ微粉末の混合割合が10%未満
の比較例10及び比較例12の場合には見掛け粘度の低減効
果がほとんどなく、60%を超える比較例11及び比較例13
の場合には強度発現性に劣ることが分かった。
【0066】さらにブレーン比表面積が約10000cm2/gを
超えると、同一スランプフロー値を得るための分散剤で
ある高性能AE減水剤の使用量が顕著に増加する傾向が
見受けられる。
【0067】(実施例3)セメント、細骨材、粗骨材、
分散剤、及び水からなる材料を用いて、水セメント比20
%、単位水量175kg/m3のコンクリートを二軸強制練りミ
キサーを用いて混練し、JIS A 1108 により圧縮強度を
測定した。
【0068】使用材料中のセメントとしては、鉱物組成
が表3に示すような5種類のクリンカーに、石膏をSO
3換算で1.0 %添加して粉砕したものを用いた。
【0069】セメントの粉末度は、ブレーン比表面積で
3100〜3300cm2/g とした。
【0070】細骨材としては、野洲川産の川砂で比重2.
59のものを用いた。
【0071】また、粗骨材としては、高槻産の砕石で比
重2.70のものを用いた。
【0072】さらに、分散剤としては、高性能AE減水
剤であるマイティー3000S(花王株式会社製)を用い、そ
の添加量は、コンクリートのスランプフロー値が60±5
cmとなる量とした。
【0073】水は、水道水を用いた。
【0074】さらに、セメント組成物に対する混和材と
しては、フライアッシュの20μm 分級品を用いた。
【0075】圧縮強度試験用の供試体の養生は、20℃、
水中の標準養生と、熱履歴を受けた場合の強度を確認す
るために厚さ10cmの発泡スチロール容器中に供試体を入
れ、空間に発泡スチロールビーズを充填した簡易断熱養
生の2種類とした。
【0076】また、簡易断熱養生においては、熱電対を
用いてコンクリート温度の測定も行った。
【0077】試験結果を表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】表3からも明らかなように、各実施例とも
に一応の圧縮強度が得られた。
【0080】ただし、2CaO・SiO2含有量が35重
量%未満である場合は相対的に3CaO・SiO2含有
量が多くなり、熱履歴を受けた場合の強度発現性がやや
低下することが分かった。
【0081】また、2CaO・SiO2含有量が65重量
%を超える場合は、強度発現が遅くなることが分かっ
た。
【0082】
【発明の効果】叙上のように、本発明のセメント組成物
を使用すると、シリカヒュームに依存しなくとも、低い
水セメント比で高い流動性且つ低い粘性を示し、熱履歴
を受けた場合でも高い強度発現性を示す高強度・高流動
コンクリートを得ることができる。
【0083】これにより、低水セメント比でもポンプ圧
送が可能な高強度・高流動コンクリートを経済的に製造
することができ、高層鉄筋コンクリート構造物や鋼管充
填コンクリート構造物の施工の合理化並びに建築コスト
の低減が可能である。
フロントページの続き (72)発明者 五十畑 達夫 大阪市大正区南恩加島7丁目1番55号 住 友大阪セメント株式会社セメント・コンク リート研究所内 (72)発明者 秋山 達志 大阪市大正区南恩加島7丁目1番55号 住 友大阪セメント株式会社セメント・コンク リート研究所内 (72)発明者 山本 貴憲 大阪市大正区南恩加島7丁目1番55号 住 友大阪セメント株式会社セメント・コンク リート研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度・高流動コンクリートを得るため
    のセメントであって、セメントクリンカー中のAl23
    とFe23が、Al23/Fe23比で0.05〜0.62であ
    るセメントクリンカーを含有するセメント組成物中に、
    粒径20μm 以下のフライアッシュを2〜25重量%配合し
    たことを特徴とする高強度・高流動コンクリート用セメ
    ント。
  2. 【請求項2】 高強度・高流動コンクリートを得るため
    のセメントであって、セメントクリンカー中のAl23
    とFe23が、Al23/Fe23比で0.05〜0.62であ
    るセメントクリンカーを含有するセメント組成物中に、
    ブレーン比表面積が5000〜10000cm2/gの高炉スラグ微粉
    末を10〜60重量%配合したことを特徴とする高強度・高
    流動コンクリート用セメント。
  3. 【請求項3】 セメントクリンカー中の2CaO・Si
    2含有量が35〜65重量%である請求項1又は2記載の
    高強度・高流動コンクリート用セメント。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のセメ
    ントと、分散剤とからなる高強度・高流動コンクリー
    ト。
  5. 【請求項5】 水セメント比が30%以下である請求項4
    記載の高強度・高流動コンクリート。
JP8668298A 1997-05-27 1998-03-31 高強度・高流動コンクリート用セメント及び高強度・高流動コンクリート Pending JPH11278908A (ja)

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AU74526/98A AU752254B2 (en) 1997-05-27 1998-05-25 Cement clinker and cement containing the same
DE69838733T DE69838733D1 (de) 1997-05-27 1998-05-25 Zementklinker enthaltender Zement
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CA002291843A CA2291843C (en) 1997-05-27 1998-05-25 Cement clinker and cement containing the cement clinker
CNB988055376A CN1185176C (zh) 1997-05-27 1998-05-25 水泥熟料和含有该水泥熟料的水泥
RU99128022A RU2199498C2 (ru) 1997-05-27 1998-05-25 Цементный клинкер, цемент, содержащий цементный клинкер, и бетон, содержащий цемент

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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