JPH11278076A - 自動車の可変動力伝達装置 - Google Patents

自動車の可変動力伝達装置

Info

Publication number
JPH11278076A
JPH11278076A JP8356798A JP8356798A JPH11278076A JP H11278076 A JPH11278076 A JP H11278076A JP 8356798 A JP8356798 A JP 8356798A JP 8356798 A JP8356798 A JP 8356798A JP H11278076 A JPH11278076 A JP H11278076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
power transmission
transmission device
conductor
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8356798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Kubo
和之 久保
Kenichi Ishida
健一 石田
Tomohiro Shiraishi
朋宏 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP8356798A priority Critical patent/JPH11278076A/ja
Publication of JPH11278076A publication Critical patent/JPH11278076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力軸と出力軸との間の回転速度差に応じて
両軸間で動力を伝達する自動車の可変動力伝達装置を、
簡単な構成で所要の回転速度差に応じた動力伝達が的確
になされるように構成する。 【解決手段】 永久磁石等の磁気発生手段12を備えた
界磁ロータ13と、この界磁ロータ13に同軸的に配置
されて磁気発生手段12との回転速度差に伴って発生す
る回転磁界により回転力を得る導体ロータ14とを有
し、入力軸9a並びに出力軸9bの一方に界磁ロータ1
3が、他方に導体ロータ14がそれぞれ相対回転不能に
連結されるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸と出力軸と
の間の回転速度差に応じて両軸間で動力を伝達する可変
動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前輪駆動方式を主体とした常時四輪駆動
機構では、エンジンの駆動力を前輪に常時伝達する一方
で、後輪には走行条件や路面状況に応じて所要の駆動力
が適宜配分されるように、前輪と後輪との間に回転速度
差が生じた場合にのみエンジンの駆動力を後輪に伝達す
る可変動力伝達装置が設けられている。このような可変
動力伝達装置としては、例えば、エンジンに連結された
入力軸と後輪に連結された出力軸との間の回転速度差に
よって発生する油圧で多板クラッチを動作させて動力の
伝達を断続するように構成されたものが知られている
(特開平3−224831号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記油圧多
板クラッチ式の可変動力伝達装置では、入出力軸間の回
転速度差に応じた油圧の発生機構や多板クラッチ機構は
勿論のこと、この他にも、油圧を多板クラッチに導く油
圧回路中にオイルストレーナ、サーモスイッチ、並びに
リリーフバルブといった数多くの付属品を設ける必要が
あるため、構成が煩雑で部品点数が多くなり、コストが
嵩むといった問題点を有していた。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、簡単な構成で入出力軸間の回転速度差に応じた
所要の動力伝達が的確になされるように構成された自動
車の可変動力伝達装置を提供することを目的に案出され
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、入力軸と出力軸との間の回
転速度差に応じて両軸間で動力を伝達する自動車の可変
動力伝達装置の構成を、磁気発生手段12を備えた界磁
ロータ13と、該界磁ロータに同軸的に配置されて磁気
発生手段との回転速度差に伴って発生する回転磁界によ
り回転力を得る導体ロータ14とを有し、入力軸9a並
びに出力軸9bの一方に界磁ロータが、他方に導体ロー
タがそれぞれ相対回転不能に連結されるものとした。
【0006】これによると、界磁並びに導体の両ロータ
間の回転速度差に応じて誘導電動機と同様の回転磁界が
導体ロータに作用し、電磁誘導現象によって回転磁界と
同一方向の回転力が回転速度差に比例して導体ロータに
発生する。このため、入力軸と出力軸とが等速で回転し
て両ロータが相対的に静止した状態では、出力軸に動力
は伝達されず、入力軸の回転速度が出力軸の回転速度を
上回ると、出力軸に増速回転力が発生して出力軸に駆動
力が伝達される。一方、入力軸の回転速度が出力軸の回
転速度を下回ると、出力軸に減速回転力が発生して出力
軸に制動力が作用することになる。
【0007】したがって、前輪に動力源の駆動力を常時
伝達可能とした前輪駆動方式を主体とする常時四輪駆動
機構において、動力源の駆動力を後輪へ伝達する経路途
中に本装置を設ければ、通常走行時のように前後の車輪
が互いに等速で回転する場合には、後輪に駆動力が伝達
されずに前輪駆動方式となり、発進並びに加速時のよう
に前輪が後輪より高速で回転する場合には、回転速度差
に応じた大きさの駆動力が後輪に伝達されて四輪に駆動
力が適切に分配される。これとは逆に、減速時のように
前輪が後輪より低速で回転する場合には、後輪が制動さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明による可変動力伝達装置が
適用された四輪駆動機構を模式的に示している。この四
輪駆動機構では、車体前部に配置されたエンジン1の回
転力が前側の差動装置3に直接伝達されて前輪5・6が
駆動されると共に、同じくエンジン1の回転力が直接伝
達されるプロペラシャフト9の前側の分割体9aから、
本発明による可変動力伝達装置10、プロペラシャフト
9の後側の分割体9b、並びに後側の差動装置4を経て
後輪7・8に駆動力が伝達されるようになっている。
【0010】本可変動力伝達装置10は、図2に詳しく
示すように、有底円筒状のケーシング11の内周面に永
久磁石12が4個配設された界磁ロータ13と、この界
磁ロータ13の内部に同軸的に挿設される導体ロータ1
4とからなっている。界磁並びに導体の各ロータ13・
14は、それぞれプロペラシャフト9の前後の分割体9
a・9bに対して同軸的にかつ相対回転不能に結合され
ている。
【0011】界磁ロータ13の永久磁石12は、図3に
示すように、導体ロータ14に対向した内周側にNSの
各磁極が交互に配置された状態で周方向に等間隔をおい
て設けられており、図3中に点線で示すように磁束が導
体ロータ14を横切ることになる。導体ロータ14は、
誘導電動機のかご形回転子と同一構造を有するものであ
り、珪素鋼板を多数積層した鉄心15と、この鉄心15
に設けられたスロット16に挿設された銅材やアルミニ
ウム材等の導体材料からなる導体棒17と、この導体棒
17の両端を短絡する端絡環18とからなっている。
【0012】このように構成された可変動力伝達装置に
おいて、導体ロータ14と界磁ロータ13との間に回転
速度差が生じると、誘導電動機と同様の回転磁界が導体
ロータ14に作用し、電磁誘導現象によって回転磁界と
同一方向の回転力が導体ロータ14に発生する。すなわ
ち、界磁ロータ13の回転速度が導体ロータ14の回転
速度を上回る正転方向で両ロータ13・14間に回転速
度差が生じると、導体ロータ14に増速回転力が発生
し、界磁ロータ13からの駆動力が導体ロータ14に伝
達される。一方、界磁ロータ13の回転速度が導体ロー
タ14の回転速度を下回る逆転方向で両ロータ13・1
4間に回転速度差が生じると、導体ロータ14に減速回
転力が発生し、導体ロータ14に制動力が作用する。こ
の正逆の回転力は、図4に示すように、正の極値点Aと
負の極値点Bとの間の領域内では、両ロータ13・14
間の回転速度差が大きくなるのに応じて増大する特性を
有している。
【0013】したがって、図1に示した四輪駆動機構に
おいて、通常走行時のように前輪5・6と後輪7・8と
の回転速度が等しく、プロペラシャフト9の前後の両分
割体9a・9bが互いに等速で回転する場合には、後側
の分割体9b並びに後輪7・8には駆動力が伝達され
ず、前輪駆動方式となる。他方、発進並びに加速時のよ
うに前輪5・6の回転速度が後輪7・8の回転速度を上
回る場合には、前側の分割体9aが後側の分割体9bよ
り高速で回転するため、後側の分割体9b並びに後輪7
・8に動力が伝達され、エンジン1の駆動力が全車輪5
〜8に配分される。これとは逆に、減速時のように前輪
5・6の回転速度が後輪7・8の回転速度を下回る場合
には、前側の分割体9aが後側の分割体9bより低速で
回転するため、後側の分割体9b並びに後輪7・8に制
動力が作用する。
【0014】ところで、ABS(アンチロックブレーキ
システム)装着車両に本可変動力伝達装置を設ける場合
には、ABSが適切に動作するように前輪制動時には後
輪への動力伝達を強制的に遮断して後輪を自由にするこ
とが望ましい。これには、界磁並びに導体の両ロータ1
3・14が引き離されるように構成すれば良いが、この
他、プロペラシャフト9の前後の分割体9a・9b等
に、ドグクラッチ等の動力伝達を断続する手段を設ける
と良い。また、これと同様の作用はプラネタリギアでも
得ることができる。
【0015】なお、本実施形態においては、円筒状の界
磁ロータ13の内部に導体ロータ14を挿設する構成と
したが、これとは逆に、導体ロータを円筒状に形成して
その内部に界磁ロータを挿設する構成としても良い。さ
らに、本発明における界磁並びに導体の両ロータは、電
磁誘導現象で回転力が得られるものであれば良く、前記
のような形態に限定されるものではない。例えば、原理
的に最も簡単な例としては、図5に示すように、SNの
磁極が軸線方向両端に配置された磁性体からなる界磁ロ
ータ21と、これに対向配置された円盤状の導体ロータ
22とからなるものが挙げられる。
【0016】さらに、本発明においては、界磁ロータの
磁気発生手段として励磁コイルを用いることも可能であ
るが、この場合、励磁コイルへ外部電源電圧を印加する
ための給電手段が必要となるために構成が複雑化する。
これに対し、上述の如き永久磁石であれば、構成が簡単
であり、回転体への取り付けも容易である。また、磁石
の配設個数を増減することで電磁誘導現象の極数を容易
に変更可能であり、これにより図4に示した特性を簡単
に変えることができる。
【0017】
【発明の効果】このように本発明によれば、電磁誘導に
より生じる回転力を利用して入力軸から出力軸に動力を
伝達するものとしたため、入出力軸間の回転速度差に応
じて動力を伝達するといった所要の可変動力伝達機能を
極めて簡単な構成で実現することが可能となり、可変動
力伝達装置の構成を簡素化する上に多大な効果を奏する
ことができる。しかも、機械的な動力伝達でないため、
動作の円滑化や摩耗の低減といった利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可変動力伝達装置が適用された四
輪駆動車の駆動機構を示す模式図。
【図2】本発明による可変動力伝達装置の分解斜視図。
【図3】図2に示した可変動力伝達装置の断面図。
【図4】回転速度差と伝達トルクとの関係を示すグラ
フ。
【図5】本発明による可変動力伝達装置の他の実施形態
を示す側面図。
【符号の説明】
1 エンジン 3・4 差動装置 5〜8 車輪 9 プロペラシャフト、9a・9b 分割体 10 可変動力伝達装置 11 ケーシング 12 永久磁石 13 界磁ロータ 14 導体ロータ 15 鉄心 16 スロット 17 導体棒 18 端絡環 21 界磁ロータ 22 導体ロータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と出力軸との間の回転速度差に
    応じて両軸間で動力を伝達する自動車の可変動力伝達装
    置であって、 磁気発生手段を備えた界磁ロータと、該界磁ロータに同
    軸的に配置されて前記磁気発生手段との回転速度差に伴
    って発生する回転磁界により回転力を得る導体ロータと
    を有し、前記入力軸並びに出力軸の一方に前記界磁ロー
    タが、他方に前記導体ロータがそれぞれ相対回転不能に
    連結されることを特徴とする自動車の可変動力伝達装
    置。
JP8356798A 1998-03-30 1998-03-30 自動車の可変動力伝達装置 Pending JPH11278076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8356798A JPH11278076A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 自動車の可変動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8356798A JPH11278076A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 自動車の可変動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11278076A true JPH11278076A (ja) 1999-10-12

Family

ID=13806102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8356798A Pending JPH11278076A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 自動車の可変動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11278076A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100644835B1 (ko) 2004-09-16 2006-11-15 엘지전자 주식회사 원통형 와전류 축연결장치
JP2007228735A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd トルク伝達装置
JP2010053911A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Mitsuboshi Belting Ltd 動力伝達装置
JPWO2009025324A1 (ja) * 2007-08-23 2010-11-25 凸版印刷株式会社 針金供給装置
JP2013529454A (ja) * 2010-05-21 2013-07-18 フラックス ドライブ,インク. トルクを磁気的に伝達するための改良された装置
CN105553224A (zh) * 2016-02-24 2016-05-04 陈武能 车辆磁耦合无极自动变速器
CN106100288A (zh) * 2016-06-24 2016-11-09 陈武能 车辆磁耦合离合变速器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100644835B1 (ko) 2004-09-16 2006-11-15 엘지전자 주식회사 원통형 와전류 축연결장치
JP2007228735A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd トルク伝達装置
JPWO2009025324A1 (ja) * 2007-08-23 2010-11-25 凸版印刷株式会社 針金供給装置
JP2010053911A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Mitsuboshi Belting Ltd 動力伝達装置
JP2013529454A (ja) * 2010-05-21 2013-07-18 フラックス ドライブ,インク. トルクを磁気的に伝達するための改良された装置
CN105553224A (zh) * 2016-02-24 2016-05-04 陈武能 车辆磁耦合无极自动变速器
CN106100288A (zh) * 2016-06-24 2016-11-09 陈武能 车辆磁耦合离合变速器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2747165B2 (ja) デファレンシャル装置
EP3521092B1 (en) Electric drive assembly of vehicle
EP0806316B1 (en) Combined power distribution system using a differential
JPS6344576B2 (ja)
US4763747A (en) All wheel drive for a motor vehicle
JP2004042894A (ja) 混成駆動装置を持つ全輪駆動車両
US4779487A (en) All-wheel limited slip differential system in the power train of a motor vehicle
ATE358607T1 (de) Leistungsübertragungsvorrichtung für kraftfahrzeug
JPH11278076A (ja) 自動車の可変動力伝達装置
KR20030033758A (ko) 4륜 구동 차량의 동력전달장치
JP3007471B2 (ja) 電気自動車のパーキング装置
CN108757882B (zh) 防滑机构、汽车用防滑差速器及汽车
JPH06219168A (ja) 車両用駆動装置
JP2004322753A (ja) 車両の左右輪駆動装置
CN111788766A (zh) 一种汽车动力传动系统
JPH07131961A (ja) 電動機及びその制御装置
RU2681611C2 (ru) Асинхронный электропривод с интеграцией на редуктор и дифференциал
JP2002336305A (ja) ブレーキ付モータ装置
JPH05116541A (ja) 電気自動車用駆動装置
CN214355988U (zh) 超导辅助启动结构
CN113400913B (zh) 一种具有双电机的电驱动桥结构及其工作方法
JP2582792Y2 (ja) 2出力軸電動機
JPH05284698A (ja) 車両用電動機
JP3474748B2 (ja) 制動装置
JP2711489B2 (ja) 電気駆動車輪