JPH11277573A - 多段取りサンドイッチ成形装置 - Google Patents

多段取りサンドイッチ成形装置

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JPH11277573A
JPH11277573A JP10030298A JP10030298A JPH11277573A JP H11277573 A JPH11277573 A JP H11277573A JP 10030298 A JP10030298 A JP 10030298A JP 10030298 A JP10030298 A JP 10030298A JP H11277573 A JPH11277573 A JP H11277573A
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JP
Japan
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nozzle
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skin material
branch
flow path
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JP10030298A
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English (en)
Inventor
Katsumi Takahashi
勝実 高橋
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率が高く,設備費が比較的低い,コン
パクトな多段取りサンドイッチ成形装置を提供するこ
と。 【解決手段】 中型2には,2つのノズル41,42を
設けてあると共に,各ノズル41,42に合成樹脂を導
くホットランナー部500を設けてある。ホットランナ
ー部500は,コア材用マニホールド5とスキン材用マ
ニホールド6とを有している。コア材用マニホールド5
は各内ノズル412,422に接続させてあり,一方ス
キン材用マニホールド6は外ノズル411,421と内
ノズル412,422との間にそれぞれ接続させてあ
る。上型10には内孔414をノズル外方から開閉する
第1シャットアウトピン15を,下型3には内孔424
をノズル外方から開閉する第2シャットアウトピン35
を進退可能に配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,多段取りサンドイッチ成形装
置,特にコンパクトな成形装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,2種類の合成樹脂をいわゆるサ
ンドイッチ状に組み合わせて構成したサンドイッチ成形
品が広く用いられている。例えば図10に示すごとく,
サンドイッチ成形品8は,内部に配置されたコア材81
と外表面側に配置されたスキン材82とより構成され
る。
【0003】このようなサンドイッチ成形品を成形する
に当たっては,従来,図11に示すごとき成形装置9が
用いられていた。成形装置9は,同図に示すごとく,可
動型91と固定型92とを有しており,これら可動型9
1と固定型92との間にキャビティ7を有している。ま
た,上記固定型92の上方には,ホットランナー部93
を設けてあり,該ホットランナー部93には,上記キャ
ビティ7に合成樹脂を射出するためのノズル94を配設
してある。
【0004】ノズル94は,同図に示すごとく,外ノズ
ル941と内ノズル942とを組み合わせた2重管構造
を有していると共に,外ノズル941及び内ノズル94
2の先端にそれぞれ外孔943及び内孔944を設けて
ある。また,内ノズル941の内部には,上記内孔94
4を開閉するためのシャットアウトピン95を設けてあ
る。このシャットアウトピン95は,その上方に設けた
シリンダ951により進退させるよう構成されている。
【0005】また,上記ノズル94の内ノズル942内
にはコア材用合成樹脂を導くためのコア材用マニホール
ド96のコア材流路960を,外ノズル941と内ノズ
ル942との間にはスキン材用マニホールド97のスキ
ン材流路970をそれぞれ接続してある。
【0006】また,同図に示すごとく,上記ノズル94
の先端に設けた外孔943は,スプル98を介してキャ
ビティ7に連通させてある。また,キャビティ7及びス
プル98には,製品等を取り出すための押出しピン99
1,992がそれぞれ配設されている。
【0007】上記成形装置9を用いて実際にサンドイッ
チ成形品を成形するに当たっては,まず,上記シャット
アウトピン95によりノズル94の内孔944を閉止し
た状態で,スキン材流路970からスキン材用合成樹脂
をノズル94内に導入し,これを外孔945からスプル
98を介してキャビティ7内に射出する。
【0008】次いで,スキン材用合成樹脂の供給を停止
すると共に,上記シャットアウトピン95を後退させて
内孔944を開放する。そして,コア材流路960から
導入したコア材用合成樹脂を内孔944,外孔945を
通して射出し,これをスプル98を介してキャビティ7
内のスキン材内部に送り込む。これにより,スキン材の
内部にコア材を設けたサンドイッチ成形品が得られる。
【0009】
【解決しようとする課題】ところで,上記従来のサンド
イッチ成形装置9においては,成形品を一度に多量に成
形して製造能率を向上させるために,多段取りという手
法を用いる場合がある。しかしながら,上記従来のサン
ドイッチ成形装置9を多段取り仕様にする場合には,次
の問題がある。
【0010】即ち,図12に示すごとく,多段取りを行
うためには,上記可動型91及び固定型92を上下方向
に複数積層し,上下方向に複数のキャビティ7を設け
る。そして,各キャビティ7に対応して,複数のノズル
94を上下方向に並べて配置する必要がある。そのた
め,多段取りを行うためのサンドイッチ成形装置は,非
常に大きな装置となってしまう。具体的には上記シャッ
トアウトピン95の縦列配置等によって装置高さが非常
に高くなると共に,複数のホットランナー部95の配設
によって重量が非常に大きくなる。
【0011】このような成形装置の大型化は,型開閉動
作の高速化を妨げてしまう。そのため,生産効率の向上
が図れない。また,上記大型化は,成形機における必要
デーライトを大きくするので,成形機のクラスアップに
つながる。そのため,設備費が大幅に増大してしまう。
【0012】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,生産効率が高く,設備費が比較的低い,
コンパクトな多段取りサンドイッチ成形装置を提供しよ
うとするものである。
【0013】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,上型と中型と下
型とを有すると共に,上記上型と中型との間には第1キ
ャビティを,上記中型と下型との間には第2キャビティ
を設けてなり,上記中型には,上記第1キャビティ及び
第2キャビティにそれぞれ合成樹脂を射出するための第
1ノズル及び第2ノズルを設けてあると共に,該第1ノ
ズル及び第2ノズルにそれぞれ合成樹脂を導くためのホ
ットランナー部を設けてなる多段取りのサンドイッチ成
形装置であって,上記第1ノズル及び第2ノズルは,い
ずれも,二重管状に配設した外ノズル及び内ノズルより
なると共に,上記外ノズルの先端には外孔を,上記内ノ
ズルの先端には内孔を互いに同軸芯上に設けてなり,上
記ホットランナー部は,コア材用の合成樹脂を導くコア
材流路を設けたコア材用マニホールドとスキン材用の合
成樹脂を導くスキン材流路を設けたスキン材用マニホー
ルドとを有しており,上記コア材用マニホールドは,上
記コア材流路を分岐させて上記第1ノズル及び第2ノズ
ルにおける上記内ノズルにそれぞれ接続させてあり,上
記スキン材用マニホールドは,上記スキン材流路を分岐
させて上記第1ノズル及び第2ノズルにおける上記外ノ
ズルと内ノズルとの間にそれぞれ接続させてあり,上記
上型には,上記第1ノズルにおける上記内孔をノズル外
方から開閉する第1シャットアウトピンが進退可能に配
設してあり,上記下型には,上記第2ノズルにおける上
記内孔をノズル外方から開閉する第2シャットアウトピ
ンが進退可能に配設してあることを特徴とする多段取り
サンドイッチ成形装置にある。
【0014】本発明において最も注目すべきことは,上
記中型には上記第1ノズル及び第2ノズルと上記ホット
ランナー部を設けてあり,かつ,上記上型及び下型には
上記第1シャットアウトピン及び第2シャットアウトピ
ンをそれぞれ進退可能に配設してあることである。
【0015】上記第1シャットアウトピン及び第2シャ
ットアウトピンは,いずれも,その先端部によって上記
第1ノズル及び第2ノズルの内孔を開閉するよう構成し
てある。但し,上記両シャットアウトピンは,上記内孔
を閉塞した場合においても,上記外孔の開放状態を維持
することが必要である。そのため,例えば,上記外孔の
内径を上記各シャットアウトピンの外径よりも大きくし
ておくことが好ましい。
【0016】また,上記第1ノズル及び第2ノズルは,
互いの射出方向を180度ずらして背中合わせの状態で
配設することが好ましい。これにより,上記ホットラン
ナー部の構造をさらに簡単にすることができる。
【0017】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の多段取りサンドイッチ成形装置においては,上記の
ごとく,第1ノズル及び第2ノズルを中型に設けてある
と共に,第1シャットアウトピン及び第2シャットアウ
トピンを,それぞれ上型及び下型に設けてある。そのた
め,第1シャットアウトピン及び第2シャットアウトピ
ンを進退させる駆動機構部は,上記上型及び下型の側に
設けることができ,中型に設ける必要がない。それ故,
中型の厚みは従来よりも大幅に小さくすることができ
る。
【0018】また,各シャットアウトピンを各ノズルの
射出方向に設けたことにより,各ノズルの上流側を容易
に共有化することができる。即ち,上記コア材用マニホ
ールド及びスキン材用マニホールドを共有し,各ノズル
の直前で分岐させる構造をとることができる。そのた
め,コア材用マニホールド及びスキン材用マニホールド
をもコンパクトにすることができ,上記中型のさらなる
厚み減少を図ることができる。
【0019】このように,本発明においては,上記構造
をとることによって,中型の厚み減少,ひいては装置全
体のコンパクト化を図ることができる。そして,このコ
ンパクト化された多段取りサンドイッチ成形装置の実現
により,高速な型開閉による生産効率の向上,設備費の
低減という効果を得ることができる。
【0020】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記コア材用マニホールドは,ブロック状のコア材用本体
の内部に上記コア材流路を設けてなると共に,該コア材
流路の上流には上記コア材用本体の外表面に開口させた
コア材導入口を設けてなり,上記コア材流路の下流側に
おいては,該コア材流路を2つに分岐させると共に上記
コア材用本体の表側面及び裏側面にそれぞれ開口させた
第1コア材導出口及び第2コア材導出口を設けてなり,
該第1コア材導出口は上記第1ノズルの上記内ノズル
に,上記第2コア材導出口は上記第2ノズルの上記内ノ
ズルにそれぞれ接続してあり,上記スキン材用マニホー
ルドは,ブロック状のスキン材用本体,第1分岐体及び
第2分岐体よりなり,上記スキン材用本体は,その内部
に上記スキン材流路を設けてなると共に,該スキン材流
路の上流には上記スキン材用本体の外表面に開口させた
スキン材導入口を設けてなり,また上記スキン材流路の
下流側においては該スキン材流路を2つに分岐させると
共に上記スキン材用本体の表側面及び裏側面にそれぞれ
開口させた第1分岐口及び第2分岐口を設けてなり,上
記第1分岐体は,その内部に第1分岐流路を設けてなる
と共に,該第1分岐流路の上流には上記第1分岐口に連
通させた第1導入口を,上記第1分岐流路の下流側には
上記第1ノズルの内ノズルと外ノズルとの間に接続させ
た第1スキン材導出口を設けてなり,上記第2分岐体
は,その内部に第2分岐流路を設けてなると共に,該第
2分岐流路の上流には上記第2分岐口に連通させた第2
導入口を,上記第2分岐流路の下流側には上記第2ノズ
ルの内ノズルと外ノズルとの間に接続させた第2スキン
材導出口を設けてなることが好ましい。
【0021】これにより,上記コア材用マニホールド及
びスキン材用マニホールドを,上記コア材用本体,スキ
ン材用本体,第1分岐体,第2分岐体というブロック状
の部品を組み合わせることにより容易に構成することが
できる。それ故,ホットランナー部をさらに簡単な構造
にすることができ,中型の薄肉化,ひいては多段取りサ
ンドイッチ成形装置のコンパクト化に貢献することがで
きる。
【0022】また,請求項3に記載の発明のように,上
記第1分岐体と上記第2分岐体とは平行に隣接配置して
あると共に,上記コア材導入口と上記スキン材導入口と
を隣接配置してあることが好ましい。この場合には,上
記コア材導入口に連結させるコア材用合成樹脂の成形器
ノズルと,上記スキン材導入口に連結させるスキン材用
合成樹脂の成形機ノズルとを並べて配置することができ
る。それ故,多段取りサンドイッチ成形装置全体をさら
にコンパクトにすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる多段取りサンドイッチ成形
装置につき,図1〜図8を用いて説明する。本例の多段
取りサンドイッチ成形装置1は,図1に示すごとく,上
型10と中型2と下型3とを有すると共に,上型10と
中型2との間には第1キャビティ71を,中型2と下型
3との間には第2キャビティ72を設けてなる。
【0024】上記中型2には,第1キャビティ71及び
第2キャビティ72にそれぞれ合成樹脂を射出するため
の第1ノズル41及び第2ノズル42を設けてあると共
に,該第1ノズル41及び第2ノズル42にそれぞれ合
成樹脂を導くためのホットランナー部500を設けてあ
る。
【0025】上記第1ノズル41及び第2ノズル42
は,いずれも,二重管状に配設した外ノズル411,4
21及び内ノズル412,422よりなる。また外ノズ
ル411,421の先端には外孔413,423(図
7,図8)を,上記内ノズル412,422の先端には
内孔414,424を互いに同軸芯上に設けてある。
【0026】また,上記ホットランナー部500は,コ
ア材用の合成樹脂を導くコア材流路51を設けたコア材
用マニホールド5とスキン材用の合成樹脂を導くスキン
材流路61を設けたスキン材用マニホールド6とを有し
ている。上記コア材用マニホールド5は,上記コア材流
路51を分岐させて上記第1ノズル41及び第2ノズル
42における上記内ノズル412,422にそれぞれ接
続させてある。一方,上記スキン材用マニホールド6
は,上記スキン材流路61を分岐させて上記第1ノズル
41及び第2ノズル42における上記外ノズル411,
421と内ノズル412,422との間にそれぞれ接続
させてある。
【0027】上記上型10には,上記第1ノズル41に
おける内孔414をノズル外方から開閉する第1シャッ
トアウトピン15を進退可能に配設してあり,一方,上
記下型3には,上記第2ノズル42における内孔424
をノズル外方から開閉する第2シャットアウトピン35
を進退可能に配設してある。
【0028】本例の多段取りサンドイッチ成形装置1
は,上記のごとく,上型10,中型2,下型3を有して
おり,これらは,中型2と上型10との間,及び中型2
と下型3との間において開閉するよう構成されている。
また,中型2は,上型10と共に第1キャビティ71を
形成する第1中型部21と,下型3と共に第2キャビテ
ィ72を形成する第2中型部22と,これらの間に配置
された上記ホットランナー部500及び中板部23とよ
り構成されている。
【0029】図1,図2に示すごとく,上記ホットラン
ナー部500は,4つのブロック状の部材50,60,
65,66を組み合わせて構成してある。即ち,コア材
用マニホールド5は,図1,図3に示すごとく,ブロッ
ク状のコア材用本体50の内部にコア材流路51を設け
てなると共に,コア材流路51の上流にはコア材用本体
50の外表面に開口させたコア材導入口52を設けてな
る。
【0030】またコア材流路51の下流側においては該
コア材流路51を2つに分岐させると共にコア材用本体
50の表側面及び裏側面にそれぞれ開口させた第1コア
材導出口531及び第2コア材導出口532を設けてあ
る。そして図3に示すごとく,第1コア材導出口531
は上記第1ノズル41の内ノズル412内に,上記第2
コア材導出口532は上記第2ノズル42の上記内ノズ
ル422内にそれぞれ接続してある。
【0031】また,図2に示すごとく,スキン材用マニ
ホールド6は,ブロック状のスキン材用本体60,第1
分岐体65及び第2分岐体66よりなる。上記スキン材
用本体60は,図4に示すごとく,その内部にスキン材
流路61を設けてなると共に,スキン材流路61の上流
には上記スキン材用本体60の外表面に開口させたスキ
ン材導入口62を設けてなる。またスキン材流路61の
下流側においては該スキン材流路61を2つに分岐させ
ると共にスキン材用本体60の表側面及び裏側面にそれ
ぞれ開口させた第1分岐口631及び第2分岐口632
を設けてある。
【0032】また,上記第1分岐体65は,図5に示す
ごとく,その内部に第1分岐流路651を設けてある。
また該第1分岐流路651の上流側には上記第1分岐口
631に連通させた第1導入口652を,上記第1分岐
流路651の下流側には第1ノズル41の内ノズル41
2と外ノズル411との間に接続させた第1スキン材導
出口653を設けてある。
【0033】一方,上記第2分岐体66は,図6に示す
ごとく,その内部に第2分岐流路661を設けてある。
また該第2分岐流路661の上流側には上記第2分岐口
632に連通させた第2導入口662を,上記第2分岐
流路661の下流側には上記第2ノズル42の内ノズル
422と外ノズル421との間に接続させた第2スキン
材導出口663を設けてある。
【0034】そして,これら各ブロック状の部品50,
60,65,66を図1,図2に示すごとく組み合わ
せ,上記第1分岐体65と上記第2分岐体66とは平行
に隣接配置してある。これにより,上記コア材導入口5
2と上記スキン材導入口62とを隣接配置してある。
【0035】また,図1に示すごとく,上記第1ノズル
41は上記第1分岐体65に,上記第2ノズル42は上
記第2分岐体66に,それぞれ背中合わせの状態で立設
してある。具体的には,図1,図5に示すごとく,第1
ノズル41の内ノズル412は,その基部を上記第1分
岐体65に埋め込み配置してあると共に,ノズル内部を
上記第1コア材導出口531に連通させてある。また,
第1分岐体65における内ノズル412の周囲には,該
内ノズル412と同心円状に上記第1スキン材導出口6
53を配置してあり,これを第1分岐体65の上面に開
口させてある。そして,この第1スキン材導出口653
と連通するように,外ノズル411を第1分岐体65の
上面に配設してある。
【0036】また,図1,図6に示すごとく,第2ノズ
ル42の内ノズル422についても,その基部を上記第
2分岐体66に埋め込み配置してあると共に,ノズル内
部を上記第2コア材導出口532に連通させてある。ま
た,第2分岐体66における内ノズル422の周囲に
は,該内ノズル422と同心円状に上記第2スキン材導
出口663を配置してあり,これを第2分岐体66の下
面に開口させてある。そして,この第2スキン材導出口
663と連通するように,外ノズル421を第2分岐体
66の上面に配設してある。これにより,第1ノズル4
1及び第2ノズル42は,いずれも二重管構造に設けら
れると共に,同一軸芯上に背中合わせの状態で配置され
る。
【0037】上記第1ノズル41は第1中型部21に設
けたスプル214に,上記第2ノズル42は第2中型部
22に設けたスプル224にそれぞれ連通させてある。
そして,各ノズルの外孔413,423及び内孔41
4,424には,それぞれノズル外方から各シャットア
ウトピン15,35を進退可能に挿入配置してある。
【0038】即ち,第1シャットアウトピン15は,上
型10に設けた駆動装置(図示略)により上下方向に進
退可能に設けられていると共に,上記スプル214を介
して第1ノズル41の先端に挿入配置されている。ま
た,第2シャットアウトピン35は,下型3に設けた駆
動装置(図示略)により上下方向に進退可能に設けられ
ていると共に,上記スプル224を介して第2ノズル4
2の先端に挿入配置されている。
【0039】そして,各シャットアウトピン15,35
は,図7,図8に示すごとく,前進状態において各ノズ
ル41,42の内孔414,424を閉塞し(図7),
後退状態において内孔414,424を開放(図8)す
るよう構成してある。また,図7に示すごとく,各外孔
413,423は,内孔414,424の径よりも大き
く設けてあり,各シャットアウトピン15,35が前進
して内孔414,424が閉塞された状態においても開
放状態が維持されるよう構成してある。
【0040】このような構成の多段取りサンドイッチ成
形装置1を用いて実際にサンドイッチ成形品を成形する
に当たっては,まず,図7に示すごとく,第1シャット
アウトピン15及び第2シャットアウトピン35を前進
させて内孔414,424を閉塞する。
【0041】次いで,スキン材用マニホールド6のスキ
ン材導入口62に連結された成形機からスキン材用合成
樹脂を供給し,スキン材用マニホールド6を介して第1
ノズル41及び第2ノズル42からスキン材用合成樹脂
を適量射出する。次いで,スキン材用合成樹脂の供給を
止めると共に,図8に示すごとく,第1シャットアウト
ピン15及び第2シャットアウトピン35を後退させ
る。
【0042】次いで,コア材用マニホールド5のコア材
導入口52に連結された成形機からコア材用合成樹脂を
供給し,コア材用マニホールド5を介して第1ノズル4
1及び第2ノズル42からスキン材用合成樹脂を射出す
る。これにより,コア材用合成樹脂がスキン材用合成樹
脂の内部に送入され,最終的にキャビティ71,72の
形状に合致したサンドイッチ成形品が得られる。
【0043】次に,本例の作用につき説明する。本例の
多段取りサンドイッチ成形装置1においては,上記のご
とく,第1ノズル41及び第2ノズル42を中型2に設
けてあると共に,第1シャットアウトピン15及び第2
シャットアウトピン35を,それぞれ上型10及び下型
3に設けてある。
【0044】そのため,第1シャットアウトピン15及
び第2シャットアウトピン35を進退させる駆動機構部
は,上型10及び下型3の側に設けることができ,上記
中型2に設ける必要がない。それ故,中型2の厚みは従
来よりも大幅に小さくすることができる。
【0045】また,各シャットアウトピン15を各ノズ
ル41,42の射出方向に設けたことにより,各ノズル
41,42の上流側を容易に共有化することができる。
即ち,上記コア材用マニホールド5及びスキン材用マニ
ホールド6を共有し,各ノズル41,42の直前で分岐
させる構造をとることができる。
【0046】そのため,コア材用マニホールド5及びス
キン材用マニホールド6をもコンパクトにすることがで
き,中型2のさらなる厚み減少を図ることができる。そ
れ故,本例においては,装置全体のコンパクト化を図る
ことができ,高速な型開閉による生産効率の向上,設備
費の低減という効果を得ることができる。
【0047】実施形態例2 本例は,図9に示すごとく,実施形態例1におけるホッ
トランナー部500を構成する部品の配置を変更した例
である。即ち,同図に示すごとく,本例のホットランナ
ー部500は,コア材用本体50とスキン材用本体60
の配置を180度ずらし,コア材導入口52とスキン材
導入口62を離して配置して構成してある。その他は実
施形態例1と同様である。この場合には,コア材用合成
樹脂の成形機とスキン材用合成樹脂の成形機とを離して
配置する場合に適用することができる。その他は実施形
態例1と同様の作用効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば,生産効率が高く,設備
費が比較的低い,コンパクトな多段取りサンドイッチ成
形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,多段取りサンドイッチ
成形装置の構成を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,ホットランナー部の構
成を示す説明図。
【図3】実施形態例1における,コア材用マニホールド
のコア材用本体の断面図。
【図4】実施形態例1における,スキン材用マニホール
ドのスキン材本体の断面図。
【図5】実施形態例1における,スキン材用マニホール
ドの第1分岐体の断面図。
【図6】実施形態例1における,スキン材用マニホール
ドの第2分岐体の断面図。
【図7】実施形態例1における,ノズルの内孔を閉塞し
た状態を示す説明図。
【図8】実施形態例1における,ノズルの内孔を開放し
た状態を示す説明図。
【図9】実施形態例2における,ホットランナー部の構
成を示す説明図。
【図10】従来例における,サンドイッチ成形品の断面
図。
【図11】従来例にかかる,サンドイッチ成形装置の構
成を示す説明図。
【図12】従来れにかかる,多段取りサンドイッチ成形
装置の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1...多段取りサンドイッチ成形装置, 10...上型, 15...第1シャットアウトピン, 2...中型, 3...下型, 35...第2シャットアウトピン, 41...第1ノズル, 42...第2ノズル, 411,421...外ノズル, 412,422...内ノズル, 5...コア材用マニホールド, 6...スキン材用マニホールド, 500...ホットランナー部, 71...第1キャビティ, 72...第2キャビティ,

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と中型と下型とを有すると共に,上
    記上型と中型との間には第1キャビティを,上記中型と
    下型との間には第2キャビティを設けてなり,上記中型
    には,上記第1キャビティ及び第2キャビティにそれぞ
    れ合成樹脂を射出するための第1ノズル及び第2ノズル
    を設けてあると共に,該第1ノズル及び第2ノズルにそ
    れぞれ合成樹脂を導くためのホットランナー部を設けて
    なる多段取りのサンドイッチ成形装置であって,上記第
    1ノズル及び第2ノズルは,いずれも,二重管状に配設
    した外ノズル及び内ノズルよりなると共に,上記外ノズ
    ルの先端には外孔を,上記内ノズルの先端には内孔を互
    いに同軸芯上に設けてなり,上記ホットランナー部は,
    コア材用の合成樹脂を導くコア材流路を設けたコア材用
    マニホールドとスキン材用の合成樹脂を導くスキン材流
    路を設けたスキン材用マニホールドとを有しており,上
    記コア材用マニホールドは,上記コア材流路を分岐させ
    て上記第1ノズル及び第2ノズルにおける上記内ノズル
    にそれぞれ接続させてあり,上記スキン材用マニホール
    ドは,上記スキン材流路を分岐させて上記第1ノズル及
    び第2ノズルにおける上記外ノズルと内ノズルとの間に
    それぞれ接続させてあり,上記上型には,上記第1ノズ
    ルにおける上記内孔をノズル外方から開閉する第1シャ
    ットアウトピンが進退可能に配設してあり,上記下型に
    は,上記第2ノズルにおける上記内孔をノズル外方から
    開閉する第2シャットアウトピンが進退可能に配設して
    あることを特徴とする多段取りサンドイッチ成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多段取りサンドイッチ
    成形装置において,上記コア材用マニホールドは,ブロ
    ック状のコア材用本体の内部に上記コア材流路を設けて
    なると共に,該コア材流路の上流には上記コア材用本体
    の外表面に開口させたコア材導入口を設けてなり,上記
    コア材流路の下流側においては,該コア材流路を2つに
    分岐させると共に上記コア材用本体の表側面及び裏側面
    にそれぞれ開口させた第1コア材導出口及び第2コア材
    導出口を設けてなり,該第1コア材導出口は上記第1ノ
    ズルの上記内ノズルに,上記第2コア材導出口は上記第
    2ノズルの上記内ノズルにそれぞれ接続してあり,上記
    スキン材用マニホールドは,ブロック状のスキン材用本
    体,第1分岐体及び第2分岐体よりなり,上記スキン材
    用本体は,その内部に上記スキン材流路を設けてなると
    共に,該スキン材流路の上流には上記スキン材用本体の
    外表面に開口させたスキン材導入口を設けてなり,また
    上記スキン材流路の下流側においては該スキン材流路を
    2つに分岐させると共に上記スキン材用本体の表側面及
    び裏側面にそれぞれ開口させた第1分岐口及び第2分岐
    口を設けてなり,上記第1分岐体は,その内部に第1分
    岐流路を設けてなると共に,該第1分岐流路の上流には
    上記第1分岐口に連通させた第1導入口を,上記第1分
    岐流路の下流側には上記第1ノズルの内ノズルと外ノズ
    ルとの間に接続させた第1スキン材導出口を設けてな
    り,上記第2分岐体は,その内部に第2分岐流路を設け
    てなると共に,該第2分岐流路の上流には上記第2分岐
    口に連通させた第2導入口を,上記第2分岐流路の下流
    側には上記第2ノズルの内ノズルと外ノズルとの間に接
    続させた第2スキン材導出口を設けてなることを特徴と
    する多段取りサンドイッチ成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の多段取りサンドイッチ
    成形装置において,上記第1分岐体と上記第2分岐体と
    は平行に隣接配置してあると共に,上記コア材導入口と
    上記スキン材導入口とを隣接配置してあることを特徴と
    する多段取りサンドイッチ成形装置。
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