JPH11277357A - 工具交換装置 - Google Patents

工具交換装置

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JPH11277357A
JPH11277357A JP8133998A JP8133998A JPH11277357A JP H11277357 A JPH11277357 A JP H11277357A JP 8133998 A JP8133998 A JP 8133998A JP 8133998 A JP8133998 A JP 8133998A JP H11277357 A JPH11277357 A JP H11277357A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成を用いて低コストで製造可能な工
具交換装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 工具交換装置TCは、アームAの揺動運
動及び旋回運動を行う構成として、旋回軸39に係合さ
れた円筒部材59及び円筒部材59に接した扇状レバー
65を介して駆動軸25の回転力を、アームAがアーム
待機位置及び工具交換位置の間を揺動するのに必要な揺
動力に変換する平面カム溝27cを有するカム27と、
駆動軸25の回転力を、旋回軸39に係合したタレット
45を介して旋回軸39へ伝達するパラレルカム27と
を備えている。このカム27及びパラレルカム29は、
従来のローラギアカムといった揺動運動及び旋回運動を
一度に行う複雑な形状のカムに比べて、簡易な形状であ
るため、製造が容易である。この結果、工具交換装置T
Cは、低コストで製造可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械のスピンド
ルと工具マガジンとに取り付けられた工具を交換するた
めの工具交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スピンドル(主軸)と工具マガジ
ンとに取り付けられた工具のそれぞれを互いに入れ換え
ることで、両工具を交換する工具交換装置が知られてい
る。これらの工具交換装置の中には、スピンドルと工具
マガジンとに取り付けられた工具のそれぞれを把持して
交換するためのアームを、工具交換時には、所定のアー
ム待機位置から、スピンドル及び工具マガジンに取り付
けられた両工具のある工具交換位置まで回動させて、工
具を把持する、いわゆる振り込み式の工具交換装置があ
る。
【0003】この振り込み式の工具交換装置では、アー
ムをアーム待機位置から工具交換位置まで回動させて、
スピンドル及び工具マガジンに取り付けられた両工具を
把持する。そして、旋回軸を下降させて、スピンドル及
び工具マガジンからアームにより把持された工具を抜き
取る。次に、旋回軸を180度回転させた後、旋回軸を
上述したのとは反対の方向へ上昇させ、アームにより把
持された工具をスピンドル及び工具マガジンに挿入す
る。さらに、アームを工具交換位置からアーム待機位置
まで回動させることで、工具の交換を行う。
【0004】そして、上記のアームが工具交換位置とア
ーム待機位置との間を揺動する動き(揺動運動)、及び
アームが旋回軸と共に180度回転する動き(旋回運
動)を、ローラギアカムと該ローラギアカムに係合する
ターレットによって実現し、旋回軸を往復させる動き
(往復運動)を、平面溝カムと該平面溝カムに係合する
レバーによって実現したものが、特開昭60−2134
54号公報に開示されいる。
【0005】この特開昭60−213454号公報で
は、ローラギアカムや平面溝カムを回転させる駆動軸そ
のものが同一方向に回転させるだけでよいため、駆動軸
の回転制御が非常に簡単であるという効果を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
工具交換装置にて用いられているローラギヤカムは、揺
動運動及び旋回運動を行うために、複雑な形状のカム溝
を備えており、製造に手間が掛かり、製作コストが高か
った。
【0007】また、上記の工具交換装置においては、ア
ームの旋回運動及び揺動運動と、アームの往復運動とを
行うために、旋回軸が、中軸とアーム軸とに分かれてお
り、複雑な構成でもあった。旋回軸は上記のように複合
的な運動を行うものであるから、高い負荷が掛かること
もあり、より簡易な構成を求められていた。
【0008】そこで、本発明は、上記の複雑な構成を用
いることなく、簡易な構成を用いて低コストで製造可能
な工具交換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】上記の目的を達成するためになされた本発明
の請求項1記載の工具交換装置は、二つの工具を着脱可
能なアームが端部に設けられた旋回軸を、該旋回軸周り
に回動及び該旋回軸長手方向へ往復させることで、スピ
ンドルと工具マガジンとに支持された工具を交換する工
具交換装置において、原動機に接続され、前記旋回軸に
平行に配置された駆動軸と、前記駆動軸に付設され、前
記旋回軸に係合された第1伝達部材を案内して前記駆動
軸の回転力を前記旋回軸の往復動力に変換する往復運動
手段と、前記駆動軸に付設され、前記旋回軸に係合され
た第2伝達部材を案内して前記駆動軸の回転力を前記ア
ームが前記スピンドル及び前記工具マガジンに支持され
た前記工具を保持する工具交換位置と該工具交換位置か
ら所定角度離れたアーム待機位置との間を揺動するのに
必要な揺動力に変換する揺動運動用カムと、前記駆動軸
に付設され、前記駆動軸の回転力を前記旋回軸に係合し
た第3伝達部材を介して前記旋回軸へ伝達する旋回運動
用カムとを備え、前記第2伝達部材は、前記旋回軸が一
軸線上で往復する際の上死点にある場合に、前記旋回軸
と係合し、前記第3伝達部材は、前記旋回軸が一軸線上
で往復する際の下死点にある場合に、前記旋回軸と係合
することを特徴とする。
【0010】以上請求項1記載の工具交換装置によれ
ば、揺動運動及び旋回運動を行う構成として、従来のよ
うに、ローラギアカムといった揺動運動及び旋回運動を
一度に行う複雑な形状のカムを用いず、揺動運動には揺
動運動用カムを、旋回運動には旋回運動用カムを用いて
いる。従って、揺動運動用カムは揺動運動を行うのみで
よく、旋回運動用カムは旋回運動を行うのみでよいか
ら、簡易な形状のカムやギヤで揺動運動及び旋回運動を
行う構成を実現できる。この結果、本発明の工具交換装
置は、従来のようなローラギヤカムを用いなくともよ
く、簡易な構成にすることができ、低コストで製造可能
である。
【0011】さらに、旋回軸が、上死点に位置する際に
第2伝達部材を介して揺動運動用カムと係合して揺動運
動し、下死点に位置する際に第3伝達部材を介して旋回
運動用カムと係合して旋回運動する構成であり、従来と
は異なり、一軸で構成されている。従って、多様な動作
を行う旋回軸の剛性が高く、しかも、構成が簡易である
から、製造コストの削減も可能である。
【0012】ところで、上記揺動運動用カム及び旋回運
動用カムの好適な構成としては、次のような構成にする
とよい。つまり、請求項2に記載したように、前記揺動
運動用カムが、前記駆動軸に設けられ、カム溝が形成さ
れた端面を有するカムであり、前記旋回運動用カムが、
前記駆動軸に従動するパラレルカムであることを特徴と
する構成にするとよい。
【0013】このように、揺動運動用に用いられる平面
溝カムや、旋回運動用に用いられるパラレルカムは、後
述の実施例にもあるように構成が簡易であり、上記の揺
動運動用カム及び旋回運動用カムの構成として好適であ
る。請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の
工具交換装置において、前記第2伝達部材及び第3伝達
部材が、前記旋回軸に形成されたスプラインを介して係
合することを特徴とする。
【0014】第2伝達部材及び第3伝達部材が、旋回軸
と係合する際の構成としては、例えば、ギヤを第2伝達
部材、第3伝達部材、旋回軸に設けても構成できるが、
後述の実施例にあるように、上記各部材、旋回軸にスプ
ラインを形成し、該スプラインにて係合するようにすれ
ば、余分な構成を用いることがないので、構成を複雑に
することがなく、また、よりコストを削減できる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本実施例の工具交換装置TCが装着
されたマシニングセンタの全体を示す概略図である。
【0016】まず、マシニングセンタの全体を概略を説
明する。図1に示すように、このマシニングセンタで
は、基台1に直立して固定されたコラム2に主軸台3が
支持されている。主軸台3は、一対のリニアガイド4に
案内され、Z軸送りモータ5及び送りネジ6により上下
方向に移動可能となっている。基台1に設けられたテー
ブル7は水平方向へ移動可能な構成となっている。ま
た、主軸台3には、主軸モータ8、主軸(スピンドル)
9及び回転型の工具マガジン10が搭載されている。
【0017】主軸9は、主軸モータ8により回転させら
れると共に、リリースピン13(図2参照)が下げられ
たときに、工具Tの保持を解除する構成となっている。
工具マガジン10は、工具Tを着脱自在に保持し、通
常、主軸9に対して水平の姿勢にある複数の保持ポッド
を、マガジンモータ14により回転される回転盤の周辺
部に備えたものである。そして、保持ポッドの内で、も
っとも下端に位置した保持ポッドのみ下方へ倒れて、主
軸9と平行な姿勢を取り、本実施例の後述のアームAに
よって工具交換可能な状態となる構成とされている。次
に、工具マガジン10と主軸9との間で、工具Tを交換
する本実施例の工具交換装置TCについて説明する。
【0018】工具交換装置TCは、アームA及び後述の
駆動軸を回転させる駆動軸モータ15といった主軸台3
から露出している部分を除いて、主軸台3内部に組み込
まれている。図2は、工具交換装置TCの縦方向の断面
図、図3(a)は横方向の断面図である。
【0019】主軸台3の内部には、図2に示すように、
主軸台3に軸受け21、23を介して、駆動軸25が回
転自在に軸支されている。一方、駆動軸25の側方に
は、旋回軸39が駆動軸25に対して平行となるように
設けられている。駆動軸25には、その上方の端部に駆
動軸モータ15が接続され、回動されるようになってお
り、カム27と、ギヤ33とが設けられている。
【0020】カム27には、周縁部に円カム溝27a、
27bと、下方端面に平面カム溝27cとが形成されて
いる。また、ギヤ33は、円盤状のカム板29a及び2
9bを有するパラレルカム29の上方に設けられたギヤ
31に接している。また、旋回軸39には、下端にアー
ムAが固定され、中程に周囲にスプラインを有するスプ
ライン部材41が設けられ、さらに上方に円周溝43a
が形成された円筒部材43が設けられており、主軸台3
の上部及び下部に図示しないブッシュなどを介して該旋
回軸39長手方向に往復可能に、且つ、該旋回軸39周
りに回動可能に支承されている。
【0021】そして、旋回軸39は、図3(a)に示す
ように、レバー37により坦持されている。つまり、レ
バー37は、一端の支点35によって主軸台3に回転自
在に固定され、中程の従動ローラ37aによって上記カ
ム27の円カム溝27aに係合され、さらに他端の従動
ローラ37bによって円筒部材43の円周溝43aに係
合されており、結果として、旋回軸39を坦持してい
る。
【0022】また、図2に示すように、駆動軸25が駆
動軸モータ15により回転されると、レバー37は、従
動ローラ37aが円カム溝27aに係合しているので、
円カム溝27aの形状に合わせて、支点35を中心とし
て上下に揺動する。そして、旋回軸39は、レバー37
の従動ローラ37bに係合しているので、レバー37の
揺動運動に合わせて、鉛直方向へ往復運動を行う。
【0023】また、上述のカム27の平面カム溝27c
は、カム27の下面図である図4(a)に示すように、
下面から見てほぼD字型に形成された溝であり、扇状レ
バー65の従動ローラ63aが係合している。扇状レバ
ー65には、ハウジング49へ回動自在に固定された支
点67と、弧の部分に形成されたギヤ69とが設けら
れ、平面カム溝27cの形状に従動ローラ63aが沿う
ことで、支点67を中心にして揺動運動する。
【0024】扇状レバー65のギヤ69は、図2に示す
ように、円筒部材59の周縁部に設けられたギヤ59b
に接合している。円筒部材59は、ハウジング49へ軸
受け61を介して回転自在に固定され、旋回軸39を挿
通する挿通孔59aが形成されている。また、円筒部材
59の挿通孔59aには、旋回軸39のスプライン部材
41が係合するスプラインが形成されている。そして、
この円筒部材59は、扇状レバー65のギヤ69の揺動
運動を、ギヤ59bにて受けて揺動する。
【0025】また、上述のカム27の円カム溝27bに
は、レバー63が係合する。レバー63は、図3(a)
に示すように、一端に円カム溝27bに係合する従動ロ
ーラ63aが設けられ、中程に両端を主軸台3へ回転自
在に固定された支点63bが設けられ、他端に二股に分
かれており主軸9のリリースピン13を押下するための
押下部63cが形成されている。そして、レバー63
は、駆動軸25が回転すると、従動ローラ63aが円カ
ム溝27bの形状に合わせて上下に揺動することから、
支点63bを中心にして押下部63cが従動ローラ63
aとは逆に上下に揺動する。従って、レバー63の押下
部63cは、下がっている際に主軸9のリリースピン1
3を押下する。
【0026】また、上述のパラレルカム29は、図2に
示すように、主軸台3に固定されたハウジング49に、
軸受け51、53を介して軸支され、上記のように駆動
軸25のギヤ33に接するギヤ31が設けられている。
そして、パラレルカム29は、駆動軸25の回転力を、
ギヤ33を介してギヤ31が受けて回転する。
【0027】また、パラレルカム29のカム板29a及
び29bが、タレット45の各々4つ設けられた従動ロ
ーラ45a及び45bに接合している。タレット45
は、上記の従動ローラ45a及び45bが設けられ、旋
回軸39を挿通する挿通孔57を有し、ハウジング49
へ軸受け47及び48を介して旋回軸39周りに回転自
在に固定されている。また、タレット45の挿通孔57
には、旋回軸39のスプライン部材41が係合するスプ
ラインが形成されている。
【0028】そして、このタレット45は、駆動軸25
の回転力を旋回軸39を伝達させて、旋回軸39を旋回
運動させる。次に、旋回軸39に固定されたアームAに
ついて、側面図である図3(b)及び下面図である図3
(c)を参照しながら説明する。
【0029】アームAは、その中心が旋回軸39に固定
され、両端部に工具Tを把持するための把持部73、及
び把持部73に把持された工具が抜けないようにするシ
ャフト71が設けられている。把持部73は、鈎状に形
成された部材であり、工具Tを把持することができる。
【0030】シャフト71は、アームAの長手方向(矢
印G方向)に向かって付勢されており、さらに、アーム
Aの旋回運動中に把持部73から工具Tが抜け落ちない
ように上記の付勢方向に延びたまま固定されるロック機
構が付随されている。以上工具交換装置TCの全体構成
が明らかになったところで、工具交換装置TCの動作に
ついて説明する。
【0031】工具交換を行うには、まず、アームAが、
図3(c)の2点鎖線Fに示すアーム待機位置から、実
線Hに示す工具交換位置まで移動して、アームAの両端
にそれぞれ設けられた把持部73へ、工具マガジン10
と主軸9とに取り付けられた工具Tを把持させる(揺動
運動、第1行程)。そして、アームAの工具Tの把持が
完了すると、旋回軸39と共にアームAは降下し(往復
運動、第2行程)、180度旋回する(旋回運動、第3
行程)。さらに、旋回軸39と共にアームAは上昇し、
把持部73が把持した工具Tのそれぞれを、工具マガジ
ン10と主軸9とに取り付ける(往復運動、第4行
程)。その後、アームAは工具交換位置から、再びアー
ム待機位置まで移動して工具交換を完了する(揺動運
動、第5行程)。
【0032】以下に上記の動作について詳しく説明す
る。まず、アームAは、図2に示すように、旋回軸39
が上死点まで上昇しており、旋回軸39のスプライン部
材41に、円筒部材59がスプラインにて係合した状態
にある。そして、駆動軸25の回転に伴って平面カム溝
27cが回転すると、図4(a)に示す円筒部材59に
接した扇状レバー65は、図4(b)の矢印Dに示す一
方向へ揺動する。すると、円筒部材59と共に旋回軸3
9が揺動し、アームAがアーム待機位置から工具交換位
置まで移動する。
【0033】また、同時に駆動軸25の回転に伴って円
カム溝27bが回転することから、レバー63が揺動
し、リリースピン13を押下する。そして、主軸9は、
工具Tの保持を解除する。そして、アームAが工具交換
位置にて、主軸9及び工具マガジン10に取り付けられ
た工具Tのそれぞれを挟み込む。この際には、アームA
は、シャフト71のロック機構が解除されているから、
工具Tを挟み込むことができる(第1行程)。
【0034】次に、駆動軸25の回転に伴って円カム溝
27aが回転すると、レバー37が揺動して、旋回軸3
9が上死点から下死点へ移動する。すると、旋回軸39
の円筒部材43が2点鎖線Bに示す下方位置に移動し、
旋回軸39のスプライン部材41が2点鎖線Cに示す下
方位置に移動してタレット45のスプラインに係合す
る。この際には、アームAは、シャフト71のロック機
構が有効となり、工具Tをロックする。さらに、アーム
Aは下降して主軸9及び工具マガジン10のそれぞれの
工具Tを抜き取る。
【0035】なお、図4(c)に示すように、駆動軸2
5の回転に伴って平面カム溝27cが回転するが、扇状
レバー65は、アームAが工具交換位置にある状態の時
から、移動せずそのままの位置を維持する。また、アー
ムAが上死点まで戻ってくるまで、扇状レバー65はこ
の位置を維持する(第2行程)。
【0036】次に、タレット45にスプライン部材41
が係合しており、旋回軸39が、駆動軸25の回転に伴
って180度回転する。従って、アームAの挟み込まれ
た工具Tのそれぞれは、互いに位置を入れ換える(第3
行程)。次に、駆動軸25の回転に伴って円カム溝27
aが回転すると、レバー37が揺動して、旋回軸39が
下死点から上死点へ移動する。すると、旋回軸39の円
筒部材43及びスプライン部材41が上記とは逆に移動
し、スプライン部材41が円筒部材59のスプラインに
係合する。そして、アームAは上昇して、工具Tのそれ
ぞれを主軸9及び工具マガジン10へ差し込む。この際
に、アームAは、シャフト71のロック機構が解除され
るので、工具Tを離すことができる(往復運動、第4行
程)。
【0037】次に、駆動軸25の回転に伴って円カム溝
27bが回転すると、レバー63が揺動し、リリースピ
ン13の押下を解除する。そして、主軸9は、工具Tを
ロックする。また、ほぼ同時に追随するようにして、駆
動軸25の回転に伴って平面カム溝27cが回転するこ
とから、図4(c)に示す扇状レバー65は、図4
(d)の矢印Eに示す上記とは逆の方向へ揺動する。す
ると、円筒部材59と共に旋回軸39が揺動し、アーム
Aが工具交換位置からアーム待機位置まで移動する(第
5行程)。このようにして工具交換が完了する。
【0038】以上に説明した本実施例の工具交換装置T
Cによれば、揺動運動及び旋回運動を行う構成として、
従来のローラギアカムといった揺動運動及び旋回運動を
一度に行う複雑な形状のカムに比べて、簡易な形状の平
面カム溝27cを有するカム27及びパラレルカム29
を用いている。
【0039】この結果、本実施例の工具交換装置TC
は、従来のようなローラギヤカムを用いなくともよく、
簡易な構成にすることができ、低コストで製造可能であ
る。また、旋回軸39が、上死点に位置する際に円筒部
材59及び扇状レバー65を介して平面カム溝27cと
係合して揺動運動し、下死点に位置する際にタレット4
5を介してパラレルカム29と結合して旋回運動する構
成であり、従来とは異なり、一軸で構成されている。従
って、多様な動作を行う旋回軸39の剛性が高く、しか
も、構成が簡易であるから、製造コストの削減も可能で
ある。
【0040】なお、本実施例と請求項との対応をまとめ
ると、駆動軸モータ15が原動機に、レバー37が第1
伝達部材に、平面カム溝27cがカム溝に、円カム溝2
7a及び平面カム溝27cを有するカム27が往復運動
用手段及び揺動運動用カムに、円筒部材59及び扇状レ
バー65が第2伝達部材に、タレット45が第3伝達部
材に、パラレルカム29が旋回運動用カムに、それぞれ
相当する。
【0041】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこれに限らず、さらに種々なる態様にてこれを実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の工具交換装置TCを備えたマシニ
ングセンタの概略を示す概略図である。
【図2】 本実施例の工具交換装置TCの縦方向の一部
断面を示す断面図である。
【図3】 (a)は、本実施例の工具交換装置TCの横
方向の断面を示す断面図、(b)は、アームAの側面を
示す側面図、(c)は、アームAの下面を示す下面図で
ある。
【図4】 本実施例のカム27と扇状レバー65の下面
を示す下面図である。
【符号の説明】
15…駆動軸モータ、25…駆動軸、27…カム、27
a、27b…円カム溝、27c…平面カム溝、29…パ
ラレルカム、37…レバー、39…旋回軸、45…タレ
ット、59…円筒部材、65…扇状レバー、TC…工具
交換装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの工具を着脱可能なアームが端部に
    設けられた旋回軸を、該旋回軸周りに回動及び該旋回軸
    長手方向へ往復させることで、スピンドルと工具マガジ
    ンとに支持された工具を交換する工具交換装置におい
    て、 原動機に接続され、前記旋回軸に平行に配置された駆動
    軸と、 前記駆動軸に付設され、前記旋回軸に係合された第1伝
    達部材を案内して前記駆動軸の回転力を前記旋回軸の往
    復動力に変換する往復運動手段と、 前記駆動軸に付設され、前記旋回軸に係合された第2伝
    達部材を案内して前記駆動軸の回転力を前記アームが前
    記スピンドル及び前記工具マガジンに支持された前記工
    具を保持する工具交換位置と該工具交換位置から所定角
    度離れたアーム待機位置との間を揺動するのに必要な揺
    動力に変換する揺動運動用カムと、 前記駆動軸に付設され、前記駆動軸の回転力を前記旋回
    軸に係合した第3伝達部材を介して前記旋回軸へ伝達す
    る旋回運動用カムとを備え、前記第2伝達部材は、前記
    旋回軸が一軸線上で往復する際の上死点にある場合に、
    前記旋回軸と係合し、前記第3伝達部材は、前記旋回軸
    が一軸線上で往復する際の下死点にある場合に、前記旋
    回軸と係合することを特徴とする工具交換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の工具交換装置において、 前記揺動運動用カムが、前記駆動軸に設けられ、カム溝
    が形成された端面を有するカムであり、前記旋回運動用
    カムが、前記駆動軸に従動するパラレルカムであること
    を特徴とする工具交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の工具交換装置
    において、 前記第2伝達部材及び第3伝達部材が、前記旋回軸に形
    成されたスプラインを介して係合することを特徴とする
    工具交換装置。
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