JPH11277205A - 連続鋳造装置のガイドロール回転検出装置 - Google Patents

連続鋳造装置のガイドロール回転検出装置

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JPH11277205A
JPH11277205A JP7993098A JP7993098A JPH11277205A JP H11277205 A JPH11277205 A JP H11277205A JP 7993098 A JP7993098 A JP 7993098A JP 7993098 A JP7993098 A JP 7993098A JP H11277205 A JPH11277205 A JP H11277205A
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rotation
detecting
guide roll
torque
roll
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JP7993098A
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Makoto Naito
誠 内藤
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続鋳造装置におけるガイドロールの回転状
態を鋳込み中に検出することを可能とする。 【解決手段】 モールド湯面から所定高さ以内の静鉄圧
の低い鋳片3を案内するガイドロール4a〜4d及び5
a〜5dについては回転検出器14a〜14d及び15
a〜15dを有する回転検出機構で直接回転状態を検出
し、残りのガイドロール4,5についてはピンチロール
7A,7Bを回転駆動する電動モータ8A,8Bの負荷
トルクを例えばモータ電流iに基づいて検出することに
より、この負荷トルク又は基準値に対する比率が閾値以
上であるときにガイドロール4,5の何れかが回転異常
であることを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造装置にお
いて鋳込まれた鋳片を案内する対のガイドロールの回転
状態を検出する連続鋳造装置のガイドロール回転検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連続鋳造装置のガイドロール回転
検出装置としては、例えば特開昭58−79134号公
報(以下、第1従来例と称す)及び特開平4−1551
0号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されている
ものがある。
【0003】第1従来例には、上下基板の外面に摩擦板
を固定し、一定の押付け力がガイドロールにかかるよう
にし、鋳造方向に引き抜くことでロールを回転させ、そ
の回転,非回転を円弧状外面を有しガイドロールに当接
及び揺動し得る取付けたセンサによってガイドロールの
回転状態を検出するようにした連設ガイドロールの回転
検出装置が記載されている。
【0004】第2従来例には、ガイドロールの回転荷重
検出装置を設け、測定される荷重差によってロールの回
転,非回転を検出するようにしたロール回転検出装置が
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例にあっては、ガイドロール回転させてその変位
をセンサで検出し、上記第2従来例にあっては、ガイド
ロールの回転荷重検出装置により回転荷重を検出するよ
うにしているので、ガイドロールで形成される鋳片通路
を移動しながらガイドロールの回転を検出することから
センサ側が移動するため、測定精度が低下してガイドロ
ールの回転状態を正確に判断することが難しいと共に、
鋳込み途中に発生したガイドロールの非回転状態は鋳込
み終了後にセンサを鋳片通路に挿入して移動させるまで
の間は発見することができないという未解決の課題があ
る。
【0006】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、鋳込み中であって
もガイドロールの回転状態を容易に検出することができ
る連続鋳造装置のガイドロール回転検出装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る連続鋳造装置のガイドロー
ル回転検出装置は、連続鋳造装置において鋳込まれた鋳
片を案内する対のガイドロールの回転状態を検出する連
続鋳造装置のガイドロール回転検出装置において、前記
所望のガイドロールにその回転の有無を直接検出する回
転検出機構を設けたことを特徴としている。
【0008】この請求項1に係る発明においては、ガイ
ドロールに直接回転検出機構を設けるので鋳片の鋳込み
中にガイドロールの回転状態を正確に検出することがで
きる。
【0009】また、請求項2に係る連続鋳造装置のガイ
ドロール回転検出装置は、連続鋳造装置において鋳込ま
れた鋳片を案内する対のガイドロールの回転状態を検出
する連続鋳造装置のガイドロール回転検出装置におい
て、前記鋳片に転接してこれを移動させる駆動ロールの
トルクを検出するトルク検出手段と、該トルク検出手段
で検出したロールトルクが所定値以上であるときに前記
ガイドロールに回転異常が生じていることを検出する回
転異常検出手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】この請求項2に係る発明においては、鋳込
み中は鋳片に各ガイドロールが転接しているので、この
鋳片を移動させる駆動ロールのトルクをトルク検出手段
で監視することにより、各ガイドロールが正常に回転し
ているときには、駆動ロールのトルクが略一定となって
いるが、何れかのガイドロールが回転しない状態となる
と、このガイドロールと鋳片との間の抵抗が増加するの
で、この分駆動ロールのトルクが増加し、ガイドロール
の回転異常を検出することができる。
【0011】さらに、請求項3に係る連続鋳造装置のガ
イドロール回転検出装置は、連続鋳造装置において鋳込
まれた鋳片を案内する対のガイドロールの回転状態を検
出する連続鋳造装置のガイドロール回転検出装置におい
て、前記連続鋳造装置におけるモールド湯面から所定垂
直高さまでのガイドロールに配設したその回転の有無を
直接検出する回転検出機構と、前記鋳片に転接してこれ
を移動させる駆動ロールのトルクを検出するトルク検出
手段と、該トルク検出手段で検出したロールトルクが所
定値以上であるときに前記ガイドロールに回転異常が生
じていることを検出する回転異常検出手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0012】この請求項3に係る発明においては、請求
項2の作用に加えて、モールド湯面から所定高さまでの
ガイドロールでは鋳片による静鉄圧が小さいため、鋳片
に対するガイドロールの回転及び非回転による抵抗量が
少ないため、トルクによる回転異常検出手段では回転異
常を正確に検出することができず、これらについては直
接回転検出機構を設けることにより、回転異常を正確に
検出する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示
す概略構成図であって、図中、1は溶鋼を貯留するタン
ディシュであって、このタンディシュ1内の溶鋼がモー
ルド2内に流下され、このモールド2で一次冷却される
ことにより連続的な鋳片3が形成され、これが左右一対
で配設された非駆動の多数のガイドロール4,5で形成
される鋳片通路内を円弧状に案内されて下流側の水平部
に配設された電動モータ6A,6Bによって回転駆動さ
れるピンチロール7A,7Bが鋳片3の表面に転接する
ことにより、鋳片3が連続的に移動される。
【0014】また、モールド湯面Lから下側に所定高さ
(例えば3.0m)以内に配設された例えば4組のガイ
ドロール4a〜4d及び5a〜5dについては、後述す
るように、静鉄圧が小さいため不転状態でピンチロール
7A,7Bでの負荷トルクの増加が少なく回転状態の判
断が困難であるので、図2に示すように、回転検出手段
としての回転検出機構10が直接連結されている。
【0015】この回転検出機構10は、ガイドロール4
a〜4d及び5a〜5dの一端に連結されたタコジェネ
レータ等で構成される回転検出器14a〜14d及び1
5a〜15dを有し、これら回転検出器14a〜14d
及び15a〜15dの夫々は、一端がガイドロール4a
〜4d及び5a〜5dの一端にユニバーサルジョイント
16を介して連結され、且つ他端がチャンバー17の外
側に延長された連結軸18の他端にユニバーサルジョイ
ント19を介して連結されている。
【0016】そして、回転検出器14a〜14d及び1
5a〜15dから回転速度に応じたアナログ電圧信号が
出力され、これがマイクロコンピュータ20によって入
力信号が選択されるマルチプレクサ21に入力され、こ
のマルプレクサ21で選択されたアナログ電圧信号がA
/D変換器22でディジタル信号に変換されてマイクロ
コンピュータ20に入力される。
【0017】一方、ピンチロール7A,7Bを回転駆動
する電動モータ6A,6Bはモータ駆動回路25によっ
てモータ電流iが制御される。このモータ駆動回路25
から出力されるモータ電流iが例えば変流器で構成され
るCT型電流センサ26によって検出され、このCT型
電流センサ26で検出したモータ電流iがA/D変換器
27を介してマイクロコンピュータ20に入力される。
【0018】このマイクロコンピュータ20では、図3
に示す回転状態検出処理及び図4に示すトルク監視処理
を実行してガイドロール4,5の回転状態を監視し、ガ
イドロール4,5の不転異常発生時に警報回路23に対
して警報信号を送出すると共に、不転状態のガイドロー
ル番号を表示する表示器24に対して表示信号を出力す
る。
【0019】この回転状態検出処理は、図3に示すよう
に、先ずステップS1で変数Nを“1”にセットし、次
いでステップS2に移行して、マルチプレクサ21に対
して第N番目を選択する選択信号SSを出力し、次いで
ステップS3に移行してマルチプレクサ21を介して第
N番目の回転検出器15で検出された回転速度VRNを読
込み、次いでステップS4に移行して、読込んだ回転速
度VRNが予め設定されたガイドロール4a〜4d及び5
a〜5dの不転状態を判断するための閾値VTH以下であ
るか否かを判定し、VRN≦VTHであるときにはガイドロ
ールが不転状態であると判断してステップS5に移行
し、警報回路23に対して警報信号SAを出力し、次い
でステップS6に移行して、不転状態のガイドロール番
号を表示してから回転状態検出処理を終了し、VR >V
TH であるときには第N番目のガイドロールが正常に回
転しているものと判断してステップS7に移行し、変数
NをインクリメントしてからステップS8に移行する。
【0020】このステップS8では、変数Nが総ガイド
ロール数を越えた“9”に達したか否かを判定し、N<
9であるときには前記ステップS2に戻り、N=9であ
るときには前記ステップS1に戻る。
【0021】また、トルク監視処理は、図4に示すよう
に、先ず、ステップS11でCT型電流センサ26で検
出したモータ電流iを読込み、次いでステップS12に
移行して、予めROMに記憶されたモータ電流iと負荷
トルクTとの関係を表す負荷トルク記憶テーブルを参照
して負荷トルクTを算出する。
【0022】次いで、ステップS13に移行して、算出
した負荷トルクTから予め設定された定常状態での基準
値T0 を減算した値を基準値T0 で除してトルク比率T
C(=(T−T0 )/T0 )を算出し、次いでステップ
S14に移行して、算出したトルク比率TCが予め設定
されたガイドロール4,5の不転発生時の判断基準とな
る閾値TCTH以上であるか否かを判定し、TC<TCTH
であるときには、全てのガイドロール4,5が正常に回
転しており、不転が発生していないものと判断してステ
ップS15に移行し、不転状態を表すカウント値nを
“0”にクリアしてから前記ステップS11に戻り、T
C≧TCTHであるときには何れかのガイドロール4,5
が不転状態となっているものと判断してステップS16
に移行し、不転判断回数を表すカウント値Nを“1”だ
けインクリメントする。
【0023】ここで、ガイドロール4,5の不転発生時
の判断基準となる閾値TCTHは、実験値によって設定さ
れている。すなわち、鋳片幅が1200mmであるとき
のモールド湯面から3mの高さより下流側のガイドロー
ルで不転が発生したときのトルク比率TCの時間推移は
図5に示すようにガイドロール4,5が正常に回転して
いる定常状態で±2〜3%の変動があり、この状態でガ
イドロール4,5に不転が発生するとトルク比率TCが
15%程度に増加する。一方、モールド湯面から1.5
mのガイドロールに不転が発生したときのロールトルク
は図6に示すように、トルク増加分が小さくトルク比率
TCが5%程度であることから、閾値TCTHとしては5
%程度に設定されている。
【0024】次いで、ステップS17に移行して、カウ
ント値Nが所定値NS に達したか否かを判定し、n<n
S であるときには前記ステップS11に戻り、n≧nS
であるときには不転異常が発生したものと判断してステ
ップS18に移行し、警報回路11に対して警報出力指
令信号SAを出力してから処理を終了する。
【0025】この図4の処理において、ステップS11
及びS12の処理及びCT型電流センサ26でトルク検
出手段を構成し、ステップS13〜S18の処理が回転
異常検出手段を構成している。
【0026】次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、モールド2で冷却されながら鋳片3がピンチロール
7A,7Bによって連続的に移動されている状態で、全
てのガイドロール4,5が正常な回転状態にあるものと
すると、この状態では、モールド2の直下のガイドロー
ル4a〜4d及び5a〜5dは鋳片3の移動速度に応じ
た回転速度で回転し、これがユニバーサルジョイント1
6、連結軸17及びユニバーサルジョイント19を介し
て回転検出器14a〜14d及び15a〜15dに伝達
されるので、これら回転検出器14a〜14d及び15
a〜15dで検出される回転速度VR1〜VR8も閾値VTH
より大きな値となり、図3の回転状態検出処理が実行さ
れたときに、先ず、第1番目のガイドロール4aの回転
速度VR1を読込み、VR1≦VTHであるので、ステップS
7に移行して、変数Nをインクリメントすることによ
り、第2番目のガイドロール4bの回転速度VR2を読込
み、VR2≦VTHであるので、ステップS7に移行して、
変数Nをインクリメントして第3番目のガイドロール4
cの回転速度V R3を読込む。
【0027】このようにして、順次第8番目のガイドロ
ール5dの回転速度VR8を読込み、VR8≦VTHであるの
で、ステップS7に移行し、変数Nをインクリメントし
たときにN=9となるので、ステップS8から前記ステ
ップS1に戻り、変数Nが“1”にセットされて、上記
処理が繰り返される。
【0028】一方、図4のトルク監視処理でも、各ガイ
ドロール4,5が正常であるので、ステップS11で読
込んだモータ電流iに基づいて算出した負荷トルクT
は、基準値T0 と略等しく、ステップS13で算出した
トルク比率TCは図5に示すように±2%を推移してお
り、閾値TCTHより小さいので、各ガイドロール4、5
が正常であると判断してステップS15に移行し、カウ
ント値nを“0”にクリアしてからステップS11に戻
る。
【0029】このガイドロール4,5の回転が正常であ
る状態から、例えばガイドロール5bが不転状態又はこ
れに近い状態となると、図3の回転状態検出処理におい
て、変数Nが“6”となったときに、ステップS3でマ
ルチプレクサ21を介して読込んだ回転速度VR6が閾値
TH以下となるので、ガイドロール5bが回転異常と判
断してステップS5に移行し警報回路23に警報信号S
Aを出力して警報を発し、次いでステップS6に移行し
て、回転異常状態となったガイドロール5bを表示器2
4で表示してから回転状態検出処理を終了する。
【0030】このため、ガイドロール5bを補修した後
再度図3の回転状態検出処理を実行開始させる。一方、
ガイドロール4d及び5d以降のガイドロール4,5に
不転状態が発生したときには、図4のトルク監視処理に
おいて、図5に示す時点t1 でトルク比率TCが閾値T
TH以上となったときに、ステップS14からステップ
S16に移行し、不転状態を表すカウント値nをインク
リメントし、次いでステップS17に移行して、設定値
S 未満であるのでステップS11に戻り、このトルク
比率TCが15%程度となるので、カウント値nが順次
インクリメントされて、設定値nS 以上となると、警報
回路23に対して警報信号SAを出力し、この警報回路
23から警報を発し、ガイドロール4d及び5dの下流
側のガイドロール4,5で不転状態が発生したことをオ
ペレータに報知する。このとき、表示器24ではガイド
ロール番号表示が行われないので、オペレータはガイド
ロール4d及び5dの下流側のガイドロール4,5で不
転状態が発生したことを認識することができる。
【0031】また、負荷トルクTに基づくトルク比率T
Cがノイズ等の影響により、一時的に閾値TCTH以上と
なったときには、閾値TCTHを越えている間カウント値
nがインクリメントされるが、カウント値nが設定値n
S に達する前にTC<TCTHの状態に復帰するので、ス
テップS14からステップS15に移行してカウント値
nが“0”にクリアされることにより、ガイドロール
4,5の回転異常を誤検出することがなく、警報回路2
3で警報が発生されることを回避することができる。
【0032】なお、上記実施形態においては、ピンチロ
ール7A,7Bを回転駆動する電動モータ6A,6Bに
供給するモータ電流iを検出して、これに基づいてピン
チロール7A,7Bの負荷トルクTを検出するようにし
た場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、ピンチロール7A,7Bと電動モータ6A,6B
とを連結する連結軸に例えば磁歪式や歪ゲージ等のトル
クセンサを設け、このトルクセンサで直接ピンチロール
にかかる負荷トルクTを検出するようにしてもよい。
【0033】また、上記実施形態おいては、回転検出器
14a〜14d及び15a〜15dを使用した回転状態
検出処理と、トルク監視処理の双方を行うようにした場
合について説明したが、全てのガイドロールに回転検出
器を設けるようにしてもよい。
【0034】さらに、上記実施形態においては、回転検
出機構10におけるガイドロール4a〜4d及び5a〜
5dと回転検出器14a〜14d及び15a〜15dと
の間をユニバーサルジョイント16,19と連結軸17
とで連結する場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、フレキシブルシャフト等の他の回転伝
達機構を適用し得るものである。
【0035】また、回転検出器としては、回転速度を検
出する場合に限らず、ロータリエンコーダを使用して回
転数を検出するようにしてもよい。さらに、上記実施形
態においては、モールド湯面Lから下方に3mの高さま
でのガイドロール4a〜4d及び5a〜5dについて回
転検出器を設けた場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、トルク監視処理でガイドロールの
回転状態を検出可能なガイドロール以外のガイドロール
の回転状態を回転検出器で検出するようにすればよい。
【0036】さらにまた、上記実施形態においては、マ
イクロコンピュータ20を適用した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、電圧比較器、電
流比較器等の電子回路を組み合わせて構成することもで
きる。
【0037】なおさらに、上記実施形態においては、ト
ルク監視処理において、ロール不転状態がある程度継続
した場合に回転異常と判断するようにした場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、トルク比
率TCが閾値TCTHを越えたときに回転異常と判断する
ようにしてもよい。
【0038】また、上記実施形態では、トルク比率TC
を算出する場合について説明したが、負荷トルクTを基
準値T0 と比較するようにしてもよいことは言うまでも
ない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ガイドロールに直接回転検出機構を設ける
ので鋳片の鋳込み中にガイドロールの回転状態を正確に
検出することができるという効果が得られる。
【0040】また、請求項2に係る発明によれば、鋳込
み中は鋳片に各ガイドロールが転接しているので、この
鋳片を移動させる駆動ロールのトルクをトルク検出手段
で監視することにより、各ガイドロールが正常に回転し
ているときには、駆動ロールのトルクが略一定となって
いるが、何れかのガイドロールが回転しない状態となる
と、このガイドロールと鋳片との間の抵抗が増加するの
で、この分駆動ロールのトルクが増加し、ガイドロール
の回転異常を検出することができると共に、高価な回転
検出器を必要としないので、設備コストを低減すること
ができるという効果が得られる。
【0041】さらに、請求項3に係る発明によれば、請
求項2の効果に加えて、モールド湯面から所定高さまで
のガイドロールでは鋳片による静鉄圧が小さいため、鋳
片に対するガイドロールの回転及び非回転による抵抗量
が少ないことにより、トルクによる回転異常検出手段で
は回転異常を正確に検出することができず、これらにつ
いては直接回転検出機構を設けることにより、回転異常
を正確に検出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】回転検出機構の一例を示す構成図である。
【図3】マイクロコンピュータで行う回転状態検出処理
の一例を示すフローチャートである。
【図4】マイクロコンピュータで行うトルク監視処理の
一例を示すフローチャートである。
【図5】モールド湯面から所定高さ以上のロールガイド
のロール不転発生時のトルク変化を示すタイムチャート
である。
【図6】モールド湯面から所定高さ内のロールガイドの
ロール不転発生時のトルク変化を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 タンディッシュ 2 モールド 3 鋳片 4,4a〜4d ガイドロール 5,5a〜5d ガイドロール 7A,7B ピンチロール 8A,8B 電動モータ 10 回転検出機構 14a〜14d 回転検出器 15a〜15d 回転検出器 16,19 ユニバーサルジョイント 17 連結軸 20 マイクロコンピュータ 23 警報回路 24 表示器 25 モータ駆動回路 26 電流センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造装置において鋳込まれた鋳片を
    案内する対のガイドロールの回転状態を検出する連続鋳
    造装置のガイドロール回転検出装置において、前記所望
    のガイドロールにその回転の有無を直接検出する回転検
    出機構を設けたことを特徴とする連続鋳造装置のガイド
    ロール回転検出装置。
  2. 【請求項2】 連続鋳造装置において鋳込まれた鋳片を
    案内する対のガイドロールの回転状態を検出する連続鋳
    造装置のガイドロール回転検出装置において、前記鋳片
    に転接してこれを移動させる駆動ロールのトルクを検出
    するトルク検出手段と、該トルク検出手段で検出したロ
    ールトルクが所定値以上であるときに前記ガイドロール
    に回転異常が生じていることを検出する回転異常検出手
    段とを備えたことを特徴とする連続鋳造装置のガイドロ
    ール回転検出装置。
  3. 【請求項3】 連続鋳造装置において鋳込まれた鋳片を
    案内する対のガイドロールの回転状態を検出する連続鋳
    造装置のガイドロール回転検出装置において、前記連続
    鋳造装置におけるモールド湯面から所定垂直高さまでの
    ガイドロールに配設したその回転の有無を直接検出する
    回転検出機構と、前記鋳片に転接してこれを移動させる
    駆動ロールのトルクを検出するトルク検出手段と、該ト
    ルク検出手段で検出したロールトルクが所定値以上であ
    るときに前記ガイドロールに回転異常が生じていること
    を検出する回転異常検出手段とを備えたことを特徴とす
    る連続鋳造装置のガイドロール回転検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1125657A2 (de) * 2000-02-19 2001-08-22 SMS Demag AG Verfahren und Anlage zum Giessen von Vorprodukten in einer Stranggiessanlage
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