JPH10235423A - ブライドルロールのスリップ検出方法および装置 - Google Patents
ブライドルロールのスリップ検出方法および装置Info
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- JPH10235423A JPH10235423A JP4208697A JP4208697A JPH10235423A JP H10235423 A JPH10235423 A JP H10235423A JP 4208697 A JP4208697 A JP 4208697A JP 4208697 A JP4208697 A JP 4208697A JP H10235423 A JPH10235423 A JP H10235423A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】鋼帯の圧延・酸洗・表面処理等のラインに設置
されるテンションブライドル装置において、鋼帯の通板
速度を正確に測定することができ、複数のブライドルロ
ールのスリップを確実に検出できるようにする。 【解決手段】テンションブライドル装置1の測定対象の
ブライドルロール2とは別に昇降可能な通板速度測定ロ
ール7を有する通板速度測定装置6を設置し、鋼帯の条
件に応じて鋼帯Sのロール7への巻付け角θを変更して
ロール7と鋼帯S間のスリップを防止し、正確な通板速
度の測定を可能とした上で、ロール7の回転数とロール
径とから鋼帯の通板速度V0 を求め、ブライドルロール
の回転数とロール径とから各ブライドルロール2の周速
度Vi を求め、通板速度V0 と各ブライドルロールの周
速度Vi とを比較して絶対値[V0 −Vi ]が所定のし
きい値Vthより大となったときに当該ブライドルロール
と鋼帯間にスリップが発生していると判定する。
されるテンションブライドル装置において、鋼帯の通板
速度を正確に測定することができ、複数のブライドルロ
ールのスリップを確実に検出できるようにする。 【解決手段】テンションブライドル装置1の測定対象の
ブライドルロール2とは別に昇降可能な通板速度測定ロ
ール7を有する通板速度測定装置6を設置し、鋼帯の条
件に応じて鋼帯Sのロール7への巻付け角θを変更して
ロール7と鋼帯S間のスリップを防止し、正確な通板速
度の測定を可能とした上で、ロール7の回転数とロール
径とから鋼帯の通板速度V0 を求め、ブライドルロール
の回転数とロール径とから各ブライドルロール2の周速
度Vi を求め、通板速度V0 と各ブライドルロールの周
速度Vi とを比較して絶対値[V0 −Vi ]が所定のし
きい値Vthより大となったときに当該ブライドルロール
と鋼帯間にスリップが発生していると判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯の処理ライン
に設置されて鋼帯の張力を制御するテンションブライド
ル装置において鋼帯とブライドルロール間のスリップを
検出するスリップ検出方法およびスリップ検出装置に関
するものである。
に設置されて鋼帯の張力を制御するテンションブライド
ル装置において鋼帯とブライドルロール間のスリップを
検出するスリップ検出方法およびスリップ検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼帯の圧延・酸洗・表面処理等の処理ラ
インにおいては、回転駆動装置により回転駆動される複
数のブライドルロールを備えたテンションブライドル装
置を処理部等の入側および出側に設置し、入側と出側の
テンションブライドル装置において、ブライドルロール
の回転速度を異ならせることにより、処理部等の鋼帯に
張力を付与し、あるいは鋼帯の張力を減じるようにして
いる。
インにおいては、回転駆動装置により回転駆動される複
数のブライドルロールを備えたテンションブライドル装
置を処理部等の入側および出側に設置し、入側と出側の
テンションブライドル装置において、ブライドルロール
の回転速度を異ならせることにより、処理部等の鋼帯に
張力を付与し、あるいは鋼帯の張力を減じるようにして
いる。
【0003】このようなテンションブライドル装置にお
いて、ブライドルロールを長期間使用した場合には、ロ
ール表面摩耗による表面粗度低下、あるいはゴムロール
ではゴム硬化による表面摩擦係数の低下が起こり、その
結果、張力を保持しきれずにスリップが発生する。この
ようなスリップが発生した場合には、鋼帯表面に擦り傷
が発生し、また搬送速度や張力の変化が発生し、例えば
所定の伸び率を付与できないといった問題が発生する。
いて、ブライドルロールを長期間使用した場合には、ロ
ール表面摩耗による表面粗度低下、あるいはゴムロール
ではゴム硬化による表面摩擦係数の低下が起こり、その
結果、張力を保持しきれずにスリップが発生する。この
ようなスリップが発生した場合には、鋼帯表面に擦り傷
が発生し、また搬送速度や張力の変化が発生し、例えば
所定の伸び率を付与できないといった問題が発生する。
【0004】従って、こういった問題の発生する前に、
鋼帯とブライドルロール間のスリップを発見し、例えば
ブライドルロールの表面摩擦係数の低下が問題の場合は
ロール表面粗度を向上させたり、表面摩擦係数の経時変
化の少ない耐久性の高いロールに変更する必要があり、
また各ブライドルロールの負荷バランスが不適当な場合
はその調整を行う必要がある。そのため、従来において
は、次のようなブライドルロールのスリップ検出方法が
提案されている。
鋼帯とブライドルロール間のスリップを発見し、例えば
ブライドルロールの表面摩擦係数の低下が問題の場合は
ロール表面粗度を向上させたり、表面摩擦係数の経時変
化の少ない耐久性の高いロールに変更する必要があり、
また各ブライドルロールの負荷バランスが不適当な場合
はその調整を行う必要がある。そのため、従来において
は、次のようなブライドルロールのスリップ検出方法が
提案されている。
【0005】(1) 特開昭59−30425号公報(ブラ
イドルロールのスリップ検出方法) ストリップの伸び矯正を行うテンションレベラの入側ブ
ライドルロール群および出側ブライドルロール群におけ
るブライドルロールとその前段デフレクタロールの回転
速度を検出し、それぞれの検出信号を比較している。ス
リップがない場合、ブライドルロールとデフレクタロー
ルの周速は同一であるが、ブライドルロールが摩耗して
ストリップに対してスリップすると周速が速くなるた
め、これを前段デフレクタロールの周速度と比較するこ
とで検出し、スリップ発生と判定している。
イドルロールのスリップ検出方法) ストリップの伸び矯正を行うテンションレベラの入側ブ
ライドルロール群および出側ブライドルロール群におけ
るブライドルロールとその前段デフレクタロールの回転
速度を検出し、それぞれの検出信号を比較している。ス
リップがない場合、ブライドルロールとデフレクタロー
ルの周速は同一であるが、ブライドルロールが摩耗して
ストリップに対してスリップすると周速が速くなるた
め、これを前段デフレクタロールの周速度と比較するこ
とで検出し、スリップ発生と判定している。
【0006】(2) 特開平2−42004号公報(テンシ
ョンブライドルロール装置のスリップ検出方法) プロセスラインに設置されるテンションブライドルロー
ル装置の一対のブライドルロールの回転数を回転数検出
器で検出し、これら回転数と各ブライドルロールの直径
から各ブライドルロールの周速度を算出し、各ブライド
ルロールの周速度の差が所定設定値以上となったとき
に、金属ストリップとテンションブライドルロール装置
との間にスリップが生じていると判定している。即ち、
ブライドルロールがスリップすると、そのロールが軽負
荷となって、そのロールが他のロールに比べて周速度が
増加することを検出している。
ョンブライドルロール装置のスリップ検出方法) プロセスラインに設置されるテンションブライドルロー
ル装置の一対のブライドルロールの回転数を回転数検出
器で検出し、これら回転数と各ブライドルロールの直径
から各ブライドルロールの周速度を算出し、各ブライド
ルロールの周速度の差が所定設定値以上となったとき
に、金属ストリップとテンションブライドルロール装置
との間にスリップが生じていると判定している。即ち、
ブライドルロールがスリップすると、そのロールが軽負
荷となって、そのロールが他のロールに比べて周速度が
増加することを検出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術(1) では、デフレクタロールの周速が鋼帯の速度と一
致していることを前提にしているため、デフレクタロー
ルに対して鋼帯が十分に巻き付くような構造であれば、
問題がないが、単に接触するだけのような通常の構造の
場合、デフレクタロールと鋼帯間のスリップが発生しや
すく、ブライドルロールのスリップ測定は困難である。
術(1) では、デフレクタロールの周速が鋼帯の速度と一
致していることを前提にしているため、デフレクタロー
ルに対して鋼帯が十分に巻き付くような構造であれば、
問題がないが、単に接触するだけのような通常の構造の
場合、デフレクタロールと鋼帯間のスリップが発生しや
すく、ブライドルロールのスリップ測定は困難である。
【0008】また、従来技術(2) では、一対のブライド
ルロールの周速度を比較してスリップを判断しているた
め、ブライドルロールが3本以上ある場合には、スリッ
プしているロールの特定ができない、あるいは全てのブ
ライドルロールでスリップが発生して、なおかつ各ロー
ル回転速度が一定速度の範囲内に収まっていると、スリ
ップ検出がされない場合がある。
ルロールの周速度を比較してスリップを判断しているた
め、ブライドルロールが3本以上ある場合には、スリッ
プしているロールの特定ができない、あるいは全てのブ
ライドルロールでスリップが発生して、なおかつ各ロー
ル回転速度が一定速度の範囲内に収まっていると、スリ
ップ検出がされない場合がある。
【0009】本発明は、前述のような問題点を解消する
ためになされたもので、その目的は、鋼帯の通板速度を
正確に測定することができ、複数のブライドルロールの
スリップを確実に検出することができるスリップ検出方
法およびスリップ検出装置を提供することにある。
ためになされたもので、その目的は、鋼帯の通板速度を
正確に測定することができ、複数のブライドルロールの
スリップを確実に検出することができるスリップ検出方
法およびスリップ検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスリップ検出方法は、鋼帯を巻き付けたブ
ライドルロールを回転駆動することにより鋼帯の張力制
御を行うテンションブライドル装置におけるブライドル
ロールのスリップを検出するスリップ検出方法におい
て、図1、図2に示すように、前記ブライドルロールと
は別に設置した通板速度測定ロールを鋼帯が所定の巻付
け角θでロールに巻き付くように鋼帯に対して押し付
け、この通板速度測定ロールの回転数とロール径とから
鋼帯の通板速度V0 を求め、ブライドルロールの回転数
とロール径とから各ブライドルロールの周速度Vi を求
め、鋼帯の通板速度V0 と各ブライドルロールの周速度
Vi とを比較して絶対値[V0 −Vi ]が所定のしきい
値Vthより大となったときに当該ブライドルロールと鋼
帯間にスリップが発生していると判定することを特徴と
する。
め、本発明のスリップ検出方法は、鋼帯を巻き付けたブ
ライドルロールを回転駆動することにより鋼帯の張力制
御を行うテンションブライドル装置におけるブライドル
ロールのスリップを検出するスリップ検出方法におい
て、図1、図2に示すように、前記ブライドルロールと
は別に設置した通板速度測定ロールを鋼帯が所定の巻付
け角θでロールに巻き付くように鋼帯に対して押し付
け、この通板速度測定ロールの回転数とロール径とから
鋼帯の通板速度V0 を求め、ブライドルロールの回転数
とロール径とから各ブライドルロールの周速度Vi を求
め、鋼帯の通板速度V0 と各ブライドルロールの周速度
Vi とを比較して絶対値[V0 −Vi ]が所定のしきい
値Vthより大となったときに当該ブライドルロールと鋼
帯間にスリップが発生していると判定することを特徴と
する。
【0011】本発明のスリップ検出装置は、鋼帯を巻き
付けたブライドルロールを回転駆動することにより鋼帯
の張力制御を行うテンションブライドル装置におけるブ
ライドルロールのスリップを検出するスリップ検出装置
において、図1、図2に示すように、鋼帯に対して進退
移動可能に支持されると共に鋼帯に対して押し付けられ
る通板速度測定ロール7とこの通板速度測定ロールに接
続された回転数検出器8を有する通板速度検出装置6
と、前記各ブライドルロール2のモータ3に接続された
回転数検出器4と、前記通板速度測定ロールの回転数と
ロール径とから鋼帯の通板速度V0 を演算し、ブライド
ルロールの回転数とロール径とから各ブライドルロール
の周速度Vi を演算し、鋼帯の通板速度V0 と各ブライ
ドルロールの周速度Vi とを比較して絶対値[V0 −V
i ]が所定のしきい値Vthより大となったときに当該ブ
ライドルロールと鋼帯間にスリップが発生していると判
定する演算処理装置5を備えていることを特徴とする。
付けたブライドルロールを回転駆動することにより鋼帯
の張力制御を行うテンションブライドル装置におけるブ
ライドルロールのスリップを検出するスリップ検出装置
において、図1、図2に示すように、鋼帯に対して進退
移動可能に支持されると共に鋼帯に対して押し付けられ
る通板速度測定ロール7とこの通板速度測定ロールに接
続された回転数検出器8を有する通板速度検出装置6
と、前記各ブライドルロール2のモータ3に接続された
回転数検出器4と、前記通板速度測定ロールの回転数と
ロール径とから鋼帯の通板速度V0 を演算し、ブライド
ルロールの回転数とロール径とから各ブライドルロール
の周速度Vi を演算し、鋼帯の通板速度V0 と各ブライ
ドルロールの周速度Vi とを比較して絶対値[V0 −V
i ]が所定のしきい値Vthより大となったときに当該ブ
ライドルロールと鋼帯間にスリップが発生していると判
定する演算処理装置5を備えていることを特徴とする。
【0012】即ち、本発明では、先ず鋼帯の通板速度を
正確に測定するために、図1に示すように、通板速度測
定装置6を測定対象であるブライドルロール2での鋼帯
の通板速度と同速度となるような位置に設置する。さら
に、この通板速度測定装置6は、通板速度測定ロール7
と、ロール昇降装置(昇降用シリンダ)9と、一対のサ
ポートロール10などから構成し、通板速度測定ロール
7とサポートロール10により鋼帯Sに適切な巻付け角
θを持たせることで、この通板速度測定装置6での通板
速度測定ロール7と鋼帯S間のスリップを防止し、正確
な通板速度の測定を可能としている。
正確に測定するために、図1に示すように、通板速度測
定装置6を測定対象であるブライドルロール2での鋼帯
の通板速度と同速度となるような位置に設置する。さら
に、この通板速度測定装置6は、通板速度測定ロール7
と、ロール昇降装置(昇降用シリンダ)9と、一対のサ
ポートロール10などから構成し、通板速度測定ロール
7とサポートロール10により鋼帯Sに適切な巻付け角
θを持たせることで、この通板速度測定装置6での通板
速度測定ロール7と鋼帯S間のスリップを防止し、正確
な通板速度の測定を可能としている。
【0013】また、この通板速度測定装置6において
は、通板速度測定ロール7を昇降させることで、鋼帯S
の通板速度測定ロール7への巻付け角θを調整すること
ができ、鋼帯Sの材質、板厚または鋼帯にかかる張力等
の条件が変わり、スリップ限界となる巻付け角θが変わ
る場合でも、通板速度測定ロール7の圧下量xを変える
ことで対応することができる。例えば、鋼帯Sの剛性が
小さい場合は、巻付け角θを大きくとり、逆に剛性が大
きい場合には巻付け角θを小さくし、通板速度測定ロー
ル7の鋼帯Sに対する押付け力Fを適切にし、スリップ
を防止するといった対応が可能である。
は、通板速度測定ロール7を昇降させることで、鋼帯S
の通板速度測定ロール7への巻付け角θを調整すること
ができ、鋼帯Sの材質、板厚または鋼帯にかかる張力等
の条件が変わり、スリップ限界となる巻付け角θが変わ
る場合でも、通板速度測定ロール7の圧下量xを変える
ことで対応することができる。例えば、鋼帯Sの剛性が
小さい場合は、巻付け角θを大きくとり、逆に剛性が大
きい場合には巻付け角θを小さくし、通板速度測定ロー
ル7の鋼帯Sに対する押付け力Fを適切にし、スリップ
を防止するといった対応が可能である。
【0014】具体的には、測定対象の鋼帯の板厚t[m
m]、板幅w[mm]、通板速度測定ロールと鋼帯間の
摩擦係数をμ、鋼帯に一定の張力T[N/mm2 ]がか
かるとしたとき、鋼帯の通板速度測定ロールへの巻付け
角θ rad となるような通板速度測定ロールの圧下力を
F[N]とした場合、次の(1)式のような関係を保つ
場合に、通板速度測定ロール7は鋼帯Sとのスリップを
発生させることなく、測定が可能となる。
m]、板幅w[mm]、通板速度測定ロールと鋼帯間の
摩擦係数をμ、鋼帯に一定の張力T[N/mm2 ]がか
かるとしたとき、鋼帯の通板速度測定ロールへの巻付け
角θ rad となるような通板速度測定ロールの圧下力を
F[N]とした場合、次の(1)式のような関係を保つ
場合に、通板速度測定ロール7は鋼帯Sとのスリップを
発生させることなく、測定が可能となる。
【0015】
【数1】
【0016】また、圧下力Fは、圧下量xによって変わ
る巻付け角θと、板厚t、板幅w、および鋼帯の縦弾性
係数Eによって変わってくるため、(1)式から巻付け
角θは、次の(2)式のような場合にスリップを起こさ
ない。
る巻付け角θと、板厚t、板幅w、および鋼帯の縦弾性
係数Eによって変わってくるため、(1)式から巻付け
角θは、次の(2)式のような場合にスリップを起こさ
ない。
【0017】
【数2】
【0018】鋼帯の材質、板厚、張力などから(2)式
を満たす巻付け角θを求め、この巻付け角θとなるよう
に通板速度測定ロール7を鋼帯Sに対して押し付けれ
ば、スリップを発生しない圧下力Fが得られ、鋼帯の通
板速度が鋼帯の材質、板厚、張力等によらず正確に測定
され、この正確な通板速度と各ブライドルロールの周速
度が比較されることにより、複数のブライドルロールの
うちどのブライドルロールがスリップしているかを確実
に検出することができる。
を満たす巻付け角θを求め、この巻付け角θとなるよう
に通板速度測定ロール7を鋼帯Sに対して押し付けれ
ば、スリップを発生しない圧下力Fが得られ、鋼帯の通
板速度が鋼帯の材質、板厚、張力等によらず正確に測定
され、この正確な通板速度と各ブライドルロールの周速
度が比較されることにより、複数のブライドルロールの
うちどのブライドルロールがスリップしているかを確実
に検出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する一実施例
に基づいて詳細に説明する。図2に本発明のスリップ検
出装置を示し、図3にスリップ検出装置における通板速
度測定装置の詳細を示す。図4は通板速度測定装置のテ
スト結果であり、図5は本発明のスリップ検出方法のフ
ローチャートである。
に基づいて詳細に説明する。図2に本発明のスリップ検
出装置を示し、図3にスリップ検出装置における通板速
度測定装置の詳細を示す。図4は通板速度測定装置のテ
スト結果であり、図5は本発明のスリップ検出方法のフ
ローチャートである。
【0020】図2において、複数(本実施例では4本)
のブライドルロール2を備えたテンションブライドル装
置1が、例えばテンションレベラ(図示省略)の入側お
よび出側に設置されており、各ブライドルロール2はモ
ータ3により回転駆動される。入側と出側のテンション
ブライドル装置1においてブライドルロール2の回転速
度を異ならせることにより、処理部の鋼帯に張力を付与
する。
のブライドルロール2を備えたテンションブライドル装
置1が、例えばテンションレベラ(図示省略)の入側お
よび出側に設置されており、各ブライドルロール2はモ
ータ3により回転駆動される。入側と出側のテンション
ブライドル装置1においてブライドルロール2の回転速
度を異ならせることにより、処理部の鋼帯に張力を付与
する。
【0021】このようなテンションブライドル装置1に
おいて、各ブライドルロール2のモータ3に回転数検出
器(パルスジェネレーター)4を設け、これらブライド
ルロール2とは別の位置で、ブライドルロール2上の鋼
帯Sと同じ通板速度となるような位置に、通板速度測定
ロール7と回転数検出器(パルスジェネレーター)8を
備えた通板速度測定装置6を設置する。回転数検出器4
および回転数検出器8の検出信号は演算処理装置(カウ
ンター)5に入力し、後述するような演算処理およびス
リップの判定を行う。
おいて、各ブライドルロール2のモータ3に回転数検出
器(パルスジェネレーター)4を設け、これらブライド
ルロール2とは別の位置で、ブライドルロール2上の鋼
帯Sと同じ通板速度となるような位置に、通板速度測定
ロール7と回転数検出器(パルスジェネレーター)8を
備えた通板速度測定装置6を設置する。回転数検出器4
および回転数検出器8の検出信号は演算処理装置(カウ
ンター)5に入力し、後述するような演算処理およびス
リップの判定を行う。
【0022】通板速度測定装置6は、鋼帯Sの通板速度
を正確に測定できるように構成したものであり、図3に
示すように、通板速度測定ロール7、回転数検出器8、
昇降用シリンダ9、サポートロール10、上下可動スト
ッパー11、ストッパー昇降装置12からなる。通板速
度測定ロール7は、ライン方向に間隔をおいて配置した
一対のサポートロール10間の中央に配置し、その軸受
7aに昇降用シリンダ9のピストンロッド先端を接続
し、この昇降用シリンダ9により昇降可能とされてい
る。上下可動ストッパー11は、通板速度測定ロール7
の軸受7aを受けて通板速度測定ロール7の位置決めを
行い、かつ昇降用シリンダ9の圧下力Fを保持する部材
であり、モータ・ジャッキ方式などのストッパー昇降装
置12により昇降させる。
を正確に測定できるように構成したものであり、図3に
示すように、通板速度測定ロール7、回転数検出器8、
昇降用シリンダ9、サポートロール10、上下可動スト
ッパー11、ストッパー昇降装置12からなる。通板速
度測定ロール7は、ライン方向に間隔をおいて配置した
一対のサポートロール10間の中央に配置し、その軸受
7aに昇降用シリンダ9のピストンロッド先端を接続
し、この昇降用シリンダ9により昇降可能とされてい
る。上下可動ストッパー11は、通板速度測定ロール7
の軸受7aを受けて通板速度測定ロール7の位置決めを
行い、かつ昇降用シリンダ9の圧下力Fを保持する部材
であり、モータ・ジャッキ方式などのストッパー昇降装
置12により昇降させる。
【0023】以上のような構成において、鋼帯Sの板厚
・剛性等の条件に応じて上下可動ストッパー11の上下
位置をストッパー昇降装置12により変更し、昇降用シ
リンダ9により通板速度測定ロール7を下降させ、その
軸受7aを上下可動ストッパー11で固定することで、
通板速度測定ロール7の圧下位置、即ち通板速度測定ロ
ール7に対する鋼帯Sの巻付け角θおよび圧下力Fが設
定される。鋼帯Sの材質、板厚、張力などから前述の
(2)式を満たす巻付け角θを求め、この巻付け角θと
なるように通板速度測定ロール7を鋼帯Sに対して押し
付ければ、スリップを発生しない圧下力Fが得られる。
・剛性等の条件に応じて上下可動ストッパー11の上下
位置をストッパー昇降装置12により変更し、昇降用シ
リンダ9により通板速度測定ロール7を下降させ、その
軸受7aを上下可動ストッパー11で固定することで、
通板速度測定ロール7の圧下位置、即ち通板速度測定ロ
ール7に対する鋼帯Sの巻付け角θおよび圧下力Fが設
定される。鋼帯Sの材質、板厚、張力などから前述の
(2)式を満たす巻付け角θを求め、この巻付け角θと
なるように通板速度測定ロール7を鋼帯Sに対して押し
付ければ、スリップを発生しない圧下力Fが得られる。
【0024】ここで、通板速度測定ロール7として選定
するロールとして注意すべき点は、鋼帯の通板速度が急
激に変化したときにもロール回転が追随するように、ロ
ールの重量はなるべく軽量化を図り、慣性モーメントを
小さくすることである。また、このような昇降用シリン
ダによってロールが瞬時に昇降できる構造とすること
で、例えば酸洗ラインのような鋼帯が途切れなく連続し
て通板するラインにおいては、鋼帯の溶接部や形状の悪
い部分で通板速度測定ロール7を上昇退避させてロール
の損傷を防止することが可能であり、またプロセスコン
ピューター等に上下可動ストッパー11の位置を鋼帯の
条件に応じたテーブル値として持たせた場合には、鋼帯
の通板速度測定ロール7への巻付け角θの設定の自動化
を図ることも可能となる。
するロールとして注意すべき点は、鋼帯の通板速度が急
激に変化したときにもロール回転が追随するように、ロ
ールの重量はなるべく軽量化を図り、慣性モーメントを
小さくすることである。また、このような昇降用シリン
ダによってロールが瞬時に昇降できる構造とすること
で、例えば酸洗ラインのような鋼帯が途切れなく連続し
て通板するラインにおいては、鋼帯の溶接部や形状の悪
い部分で通板速度測定ロール7を上昇退避させてロール
の損傷を防止することが可能であり、またプロセスコン
ピューター等に上下可動ストッパー11の位置を鋼帯の
条件に応じたテーブル値として持たせた場合には、鋼帯
の通板速度測定ロール7への巻付け角θの設定の自動化
を図ることも可能となる。
【0025】また、通板速度測定ロール7の材質として
は、鋼帯表面に傷が付かないように、ゴムが適切であ
り、そのゴムの特性としては、摩擦係数μが高く、かつ
長期使用にも耐えられるように耐久性の高いものが良
い。摩擦係数を上げるためには、ゴムロール表面に鋼帯
通板速度の測定に支障のない範囲で表面加工を施すこと
が有効であり、また耐久性を上げるためには、鋼帯と通
板速度測定ロール間の摩擦での発熱によるゴムの劣化を
防止するために耐熱性の高いものを選択すると良い。
は、鋼帯表面に傷が付かないように、ゴムが適切であ
り、そのゴムの特性としては、摩擦係数μが高く、かつ
長期使用にも耐えられるように耐久性の高いものが良
い。摩擦係数を上げるためには、ゴムロール表面に鋼帯
通板速度の測定に支障のない範囲で表面加工を施すこと
が有効であり、また耐久性を上げるためには、鋼帯と通
板速度測定ロール間の摩擦での発熱によるゴムの劣化を
防止するために耐熱性の高いものを選択すると良い。
【0026】以上のような構成の通板速度測定装置6を
用いて、鋼帯の通板速度測定ロール7への巻付け角θを
変え、通板速度測定ロール7と各ブライドルロール2の
速度を測定し、通板速度測定装置6の評価を行った結果
を示す。このとき、各ブライドルロール2は新品を用
い、各々の表面はテスト通板時の速度でスリップしない
位の摩擦係数μを保持している。図4(a) は、巻付け角
θがスリップ限界角より十分大きい場合の通板速度測定
ロール7と各ブライドルロール2の周速度を表してお
り、通板速度測定ロール7の周速度は各ブライドルロー
ル2の周速度と殆ど一致しており、通板速度測定ロール
7はスリップの発生がないことがわかる。図4(b) は、
巻付け角θがスリップ限界角より小さい場合の通板速度
測定ロール7と各ブライドルロール2の周速度を表して
おり、通板速度測定ロール7の周速度は、加速時および
減速時に各ブライドルロール2の周速度と異なった値を
示しており、通板速度測定ロール7はスリップしている
ことがわかる。このように、巻付け角θが鋼帯の板厚や
剛性から決まるスリップ限界角以上でないと、通板速度
測定ロール自身がスリップしてしまい、測定が不可能と
なる。
用いて、鋼帯の通板速度測定ロール7への巻付け角θを
変え、通板速度測定ロール7と各ブライドルロール2の
速度を測定し、通板速度測定装置6の評価を行った結果
を示す。このとき、各ブライドルロール2は新品を用
い、各々の表面はテスト通板時の速度でスリップしない
位の摩擦係数μを保持している。図4(a) は、巻付け角
θがスリップ限界角より十分大きい場合の通板速度測定
ロール7と各ブライドルロール2の周速度を表してお
り、通板速度測定ロール7の周速度は各ブライドルロー
ル2の周速度と殆ど一致しており、通板速度測定ロール
7はスリップの発生がないことがわかる。図4(b) は、
巻付け角θがスリップ限界角より小さい場合の通板速度
測定ロール7と各ブライドルロール2の周速度を表して
おり、通板速度測定ロール7の周速度は、加速時および
減速時に各ブライドルロール2の周速度と異なった値を
示しており、通板速度測定ロール7はスリップしている
ことがわかる。このように、巻付け角θが鋼帯の板厚や
剛性から決まるスリップ限界角以上でないと、通板速度
測定ロール自身がスリップしてしまい、測定が不可能と
なる。
【0027】次に、各ブライドルロール2のスリップ検
出には、測定対象となる各ブライドルロール2のモータ
3に接続したパルスジェネレーター4と、通板速度測定
装置6の通板速度測定ロール7に接続したパルスジェネ
レーター8と、各パルスジェネレーターのパルスカウン
ト出力を取り込んで回転数に変換し、各ロール2・7の
単位時間当りの回転数とロール径から各ロール2・7の
周速度を演算し、通板速度測定ロール7の周速度(鋼帯
の通板速度)と各ブライドルロールの周速度を比較して
スリップの判定を行うカウンター5を使用する。
出には、測定対象となる各ブライドルロール2のモータ
3に接続したパルスジェネレーター4と、通板速度測定
装置6の通板速度測定ロール7に接続したパルスジェネ
レーター8と、各パルスジェネレーターのパルスカウン
ト出力を取り込んで回転数に変換し、各ロール2・7の
単位時間当りの回転数とロール径から各ロール2・7の
周速度を演算し、通板速度測定ロール7の周速度(鋼帯
の通板速度)と各ブライドルロールの周速度を比較して
スリップの判定を行うカウンター5を使用する。
【0028】即ち、図5のフローチャートに示すよう
に、(1) 各ブライドルロール2のパルスジェネレーター
4および通板速度測定ロール7のパルスジェネレーター
8のパルスカウントをカウンター5に取り込み、単位時
間当りの通板速度測定ロール7の回転数NR と各ブライ
ドルロール2の回転数NBi(i=1,2,3,4)を求
める。(2) この回転数NR ,NBiにそれぞれのロール径
DR ,DBiを乗じて、周速度VR ,VBiを求める。(3)
通板速度測定ロール7の周速度VR (=通板速度V0 )
と各ブライドルロールの周速度VBi(i=1,2,3,
4)を比較し、その差が所定のしきい値を超えた場合、
即ち、絶対値[V0 −Vi ]>Vth となった場合、そ
のブライドルロールでスリップが発生したと判定し、警
報を出力する。仮に、スリップが発生した場合には、ラ
イン速度の低下や、品質上問題なければブライドルロー
ル前後の張力を変化させるなどといったスリップに対し
て何らかの対策を講じることも可能である。
に、(1) 各ブライドルロール2のパルスジェネレーター
4および通板速度測定ロール7のパルスジェネレーター
8のパルスカウントをカウンター5に取り込み、単位時
間当りの通板速度測定ロール7の回転数NR と各ブライ
ドルロール2の回転数NBi(i=1,2,3,4)を求
める。(2) この回転数NR ,NBiにそれぞれのロール径
DR ,DBiを乗じて、周速度VR ,VBiを求める。(3)
通板速度測定ロール7の周速度VR (=通板速度V0 )
と各ブライドルロールの周速度VBi(i=1,2,3,
4)を比較し、その差が所定のしきい値を超えた場合、
即ち、絶対値[V0 −Vi ]>Vth となった場合、そ
のブライドルロールでスリップが発生したと判定し、警
報を出力する。仮に、スリップが発生した場合には、ラ
イン速度の低下や、品質上問題なければブライドルロー
ル前後の張力を変化させるなどといったスリップに対し
て何らかの対策を講じることも可能である。
【0029】
【発明の効果】前述の通り、本発明は、測定対象のブラ
イドルロールの他に鋼帯の通板速度を測定するための昇
降可能な通板速度測定ロールを有する通板速度測定装置
を設置し、鋼帯の条件に応じて鋼帯の通板速度測定ロー
ルへの巻付け角を変更して通板速度測定ロールと鋼帯間
のスリップを防止し、正確な通板速度の測定を可能とし
た上で、通板速度測定ロールおよび各ブライドルロール
の回転数を検出して演算処理装置に取り込み、これら回
転数に各ロール径を乗じることにより、各ロールの周速
度を求め、通板速度測定ロールの周速度と各ブライドル
ロールの周速度を比較し、その差がしきい値を超えるブ
ライドルロールにスリップが発生したと判定するように
したため、鋼帯の通板速度を鋼帯の材質、板厚、張力等
によらず正確に測定することができ、複数のブライドル
ロールのうちどのブライドルロールがスリップしている
かを確実に検出することができる。これにより、スリッ
プ発生時に通板速度を落としたり、スリップの発生して
いるブライドルロールに何らかの対策を講じることがで
き、ブライドルロールを備えたラインにおける品質向上
および安定稼動が可能となる。
イドルロールの他に鋼帯の通板速度を測定するための昇
降可能な通板速度測定ロールを有する通板速度測定装置
を設置し、鋼帯の条件に応じて鋼帯の通板速度測定ロー
ルへの巻付け角を変更して通板速度測定ロールと鋼帯間
のスリップを防止し、正確な通板速度の測定を可能とし
た上で、通板速度測定ロールおよび各ブライドルロール
の回転数を検出して演算処理装置に取り込み、これら回
転数に各ロール径を乗じることにより、各ロールの周速
度を求め、通板速度測定ロールの周速度と各ブライドル
ロールの周速度を比較し、その差がしきい値を超えるブ
ライドルロールにスリップが発生したと判定するように
したため、鋼帯の通板速度を鋼帯の材質、板厚、張力等
によらず正確に測定することができ、複数のブライドル
ロールのうちどのブライドルロールがスリップしている
かを確実に検出することができる。これにより、スリッ
プ発生時に通板速度を落としたり、スリップの発生して
いるブライドルロールに何らかの対策を講じることがで
き、ブライドルロールを備えたラインにおける品質向上
および安定稼動が可能となる。
【図1】本発明のスリップ検出装置を示す(a) は全体
図、(b) は部分詳細図である。
図、(b) は部分詳細図である。
【図2】本発明のスリップ検出装置の一実施例を示す側
面図である。
面図である。
【図3】図2のスリップ検出装置における通板速度測定
装置の一例を示す側面図である。
装置の一例を示す側面図である。
【図4】本発明における各ロールの速度を示すグラフで
あり、(a) は巻付け角θがスリップ限界角より大きい場
合、(b) は巻付け角θがスリップ限界角より小さい場合
である。
あり、(a) は巻付け角θがスリップ限界角より大きい場
合、(b) は巻付け角θがスリップ限界角より小さい場合
である。
【図5】本発明のスリップ検出方法のフローチャートで
ある。
ある。
1…テンションブライドル装置 2…ブライドルロール 3…モータ 4…回転数検出器(パルスジェネレーター) 5…演算処理装置(カウンター) 6…通板速度測定装置 7…通板速度測定ロール 8…回転数検出器(パルスジェネレーター) 9…ロール昇降装置(昇降用シリンダ) 10…サポートロール 11…上下可動ストッパー 12…ストッパー昇降装置
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼帯を巻き付けたブライドルロールを回
転駆動することにより鋼帯の張力制御を行うテンション
ブライドル装置におけるブライドルロールのスリップを
検出するスリップ検出方法において、 前記ブライドルロールとは別に設置した通板速度測定ロ
ールを鋼帯が所定の巻付け角θでロールに巻き付くよう
に鋼帯に対して押し付け、この通板速度測定ロールの回
転数とロール径とから鋼帯の通板速度V0 を求め、ブラ
イドルロールの回転数とロール径とから各ブライドルロ
ールの周速度Vi を求め、鋼帯の通板速度V0 と各ブラ
イドルロールの周速度Vi とを比較して絶対値[V0 −
Vi ]が所定のしきい値Vthより大となったときに当該
ブライドルロールと鋼帯間にスリップが発生していると
判定することを特徴とするブライドルロールのスリップ
検出方法。 - 【請求項2】 鋼帯を巻き付けたブライドルロールを回
転駆動することにより鋼帯の張力制御を行うテンション
ブライドル装置におけるブライドルロールのスリップを
検出するスリップ検出装置において、 鋼帯に対して進退移動可能に支持されると共に鋼帯に対
して押し付けられる通板速度測定ロールとこの通板速度
測定ロールに接続された回転数検出器を有する通板速度
検出装置と、前記各ブライドルロールのモータに接続さ
れた回転数検出器と、前記通板速度測定ロールの回転数
とロール径とから鋼帯の通板速度V0 を演算し、ブライ
ドルロールの回転数とロール径とから各ブライドルロー
ルの周速度Vi を演算し、鋼帯の通板速度V0 と各ブラ
イドルロールの周速度Vi とを比較して絶対値[V0 −
Vi ]が所定のしきい値Vthより大となったときに当該
ブライドルロールと鋼帯間にスリップが発生していると
判定する演算処理装置を備えていることを特徴とするブ
ライドルロールのスリップ検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208697A JPH10235423A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | ブライドルロールのスリップ検出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208697A JPH10235423A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | ブライドルロールのスリップ検出方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10235423A true JPH10235423A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12626230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4208697A Pending JPH10235423A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | ブライドルロールのスリップ検出方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10235423A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170009607A (ko) * | 2015-07-17 | 2017-01-25 | 주식회사 포스코 | 열처리로의 허스롤 이상 검출장치 및 검출방법 |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP4208697A patent/JPH10235423A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170009607A (ko) * | 2015-07-17 | 2017-01-25 | 주식회사 포스코 | 열처리로의 허스롤 이상 검출장치 및 검출방법 |
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