JPH07178429A - 金属帯通板用ロールのヘルパーモータによる回転駆動制御方法 - Google Patents

金属帯通板用ロールのヘルパーモータによる回転駆動制御方法

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JPH07178429A
JPH07178429A JP5324772A JP32477293A JPH07178429A JP H07178429 A JPH07178429 A JP H07178429A JP 5324772 A JP5324772 A JP 5324772A JP 32477293 A JP32477293 A JP 32477293A JP H07178429 A JPH07178429 A JP H07178429A
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speed
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passing
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JP5324772A
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Inventor
Toshio Izawa
利夫 井沢
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属帯の通板速度に追随して、金属帯に接触
して回転する通板用およびこれに準ずるロールの回転速
度を、高精度に同調させる。 【構成】 形状検出ロール1は、予め定められ基準とな
る金属帯2の通板速度に同調するように、ヘルパーモー
タ3によって回転駆動される。板速計8は、金属帯2の
通板速度を検出する。形状検出ロール1の回転速度は、
回転検出器4によって検出される。速度指令回路6は、
検出された回転速度と通板速度との偏差を、形状検出ロ
ール1自体の慣性モーメントとその速度計の機械的損失
とに基づき予め定める基本補正分と、主として金属帯2
と形状検出ロール1との間の摩擦変動による変動補正分
と、加減速変動補正分とによって補正して速度指令を求
め、駆動回路5を介してヘルパーモータ3を回転駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば金属帯の連続
冷間圧延設備ラインまたはリバース式冷間圧延設備ライ
ンや連続焼鈍酸洗設備ラインなど、種々の加工設備ライ
ンに、そのライン毎の加工設備仕様やその設備構造条件
等を踏まえて予め標準化し規定されている通板速度など
の諸条件に従って、加速および減速しながら金属帯を通
板して所望とする加工処理を施すに際し、この加工設備
ライン内に配置されていてヘルパーモータによってかか
る金属帯の通板速度に同調しながら回転されるロールの
回転駆動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば金属帯の連続冷間圧
延設備ラインまたはリバース式冷間圧延設備ラインや連
続焼鈍酸洗設備ラインなど種々の加工設備ラインに、そ
のライン毎の加工設備仕様および能力や設備構造条件等
を踏まえて予め標準化し規定されている通板速度などの
諸条件に従って、加速および減速しながら種々様々な金
属帯を通板して所望とする加工処理が施されている。こ
れらのライン毎に所望とする加工処理する目的(機能)
が異なるだけでなく、それぞれの加工設備仕様(たとえ
ば連続に対してリバースとかバッチ処理といった形式、
加工設備ライン内の諸装置の種類や配置構成…)および
能力や詳細な設備装置の構造条件、さらにライン内で加
工処理可能な金属帯の対象範囲(種類、寸法、重量、
…)などが異なっており、一方そのライン内で加工処理
するために通板する金属帯は単にその種類や寸法(厚
さ、幅、長さ)や重量が異なり種々様々であるばかりで
はなく、金属帯を種々に加工処理して製品化していく上
で、金属帯毎にJISなどの規定を満たし多種多様な需
要家の要求する品質規格を満足させるために定めた製造
仕様(製造条件)が異なっている。
【0003】したがって、これらの相違点を踏まえた
上、金属帯の製品化においては、この製造仕様(製造条
件)も含めて予め標準化が行われている。このような製
造仕様(製造条件)には、ライン内の詳細な設備装置の
構造条件をも踏まえた上で、製品化に向けて加工処理す
る金属帯に応じて、それぞれ金属帯自体に起因する条
件、品質規格を満たすための製造仕様そのものに起因す
る条件、金属帯の通板条件、ロール自体に起因する条件
などが予め定められている。
【0004】これらのうち、金属帯自体に起因する条件
としては、金属帯の主として種類や寸法や重量があり、
製造仕様そのものに起因する条件としては、品質規格に
由来する製品の種類(化学組成など)や表面仕上げ(表
面粗さをも含む)や機械的諸性質や表面および内部品質
事項(表面疵や欠陥の有無やその分布、表面清浄度、内
部組織、介在物等)や寸法や重量や梱包を満たしながら
製品化していくための製造ルーティング(工程順)や各
工程における製造諸条件などがある。
【0005】金属帯の通板条件としては、たとえば冷間
圧延の場合には、圧延スケジュールとしての加減速レー
トと最高速度および/または最低速度を定めた金属帯の
通板速度やパス回数やリダクション量の規制や被圧延金
属帯の温度規制、使用する圧延油の種類や使用条件(圧
延油をかける位置や機構、濃度、流量、温度など)、使
用し圧延機内に組込むロールの材質や表面仕上げ(表面
粗度を含む)やロール径やロール同士のペアとか組合わ
せ条件などがあり、また連続焼鈍酸洗の場合には、焼鈍
炉の有効炉長やその加熱構成条件をはじめ、各酸洗槽の
有効浸漬長さや酸の種類やその組合わせ条件やその使用
条件(濃度、温度など)などと絡めて金属帯の通板条件
としての加減速レートと最高速度および/または最低速
度などがあり、さらに冷間圧延および酸洗の両方の場合
に共通する条件として、通板する金属帯に付与される張
力、金属帯通板用ロールへの金属帯の巻付け量やその巻
付け角度、金属帯通板用ロールへの金属帯の接触面積や
その面圧などがある。
【0006】ロール自体に起因する条件としても、金属
帯通板用ロールの構造形状や寸法やその外周面の粗さや
自重、そのロールの軸受や駆動機構、ロール外周面状況
(油等の潤滑物質の有無やその程度など)などがある。
【0007】つまり、以上に詳述したように、金属帯を
製品化するには、予め標準化された製造仕様(製造条
件)に基づいて、種々の加工設備ラインに通板しライン
毎および予め定められている種々様々で複雑に絡む諸々
の条件に従いかつ果しながら、最終的に定められている
品質規格を満足する製品に製造しなければならないので
ある。
【0008】したがって、諸々の条件のうちの1つであ
る金属帯の通板速度を取出してみても、加工設備ライン
毎に異なるとともに通板する金属帯毎に異なるといって
も過言ではない。そして、この金属帯の通板速度は各加
工設備ライン毎の加工処理能力を決定するので極力大き
い方が望ましいのであるが、たとえば冷間圧延において
予め定められている通板速度より大きすぎると板厚精度
不良や表面仕上げ不良などの品質不良につながり、また
連続焼鈍酸洗において大きすぎると焼鈍不足および酸洗
不足などにつながるとともに、小さすぎると過焼鈍およ
び過酸洗などの品質不良につながるので、非常に重要な
条件であり、主要な基準となる条件なのである。
【0009】さて、このような種々の加工設備ライン
に、通板しようとする金属帯に応じて予め定められてい
て基準となる通板速度に従って加速および減速しながら
種々様々な金属帯を通板して所望とする加工処理を施す
に際し、加工設備ライン内に金属帯の通板用等のために
配置されたデフレクタロール、形状検出ロール、張力を
付与するブライドルロールなどの事例にみられるごと
く、ヘルパーモータによってかかる金属帯の通板速度に
同調するように回転駆動されるロールが使用されてい
る。
【0010】このようなヘルパーモータにより回転駆動
されるロールとしては、具体的に図6に示す金属帯の冷
間圧延設備ライン内において、金属帯の通板用ロールに
準ずるものとして、通板する金属帯に直接接触し回転し
ながら金属帯の形状を検出する形状検出ロール101
や、その金属帯の通板路を変更し案内するデフレクタロ
ール115などがある。
【0011】以下、このようなヘルパーモータによって
回転駆動される金属帯の通板用ロールとして、この形状
検出ロール101を1つの事例とし、これを中心に説明
していくことにする。
【0012】形状検出ロール101は、冷間圧延後の金
属帯102の形状を測定するための検出用ロールとして
用いられる。金属帯102の通板速度に同調させるた
め、形状検出ロール101はヘルパーモータ103によ
って回転駆動される。ヘルパーモータ103の制御は、
形状検出ロール101の回転を検出する回転検出器(パ
ルスジェネレータ PLG)104からの出力に基づい
て、駆動回路105を介して行われる。駆動回路105
には、速度指令回路106からヘルパーモータ103の
回転速度に対応した速度指令を表す信号が与えられる。
形状検出ロール101と金属帯102との密着性を高め
るため、押えロール107が設けられる。金属帯102
の板厚が薄いようなときには、押えロール107の下降
量を多くし、形状検出ロール101に対する金属帯10
2の巻付け量を多くする。形状検出ロール101の位置
での金属帯102の通板速度は、板速計108によって
検出し計測される。板速計108は、たとえばレーザ・
ドップラ効果によって、金属帯102の通板速度を非接
触で計測する。
【0013】形状検出ロール101は、最終圧延機11
0の出側に設けられる。最終圧延機110のロールの回
転検出器(PLG)111からの出力もまた、金属帯1
02の通板速度として用いることができる。形状検出ロ
ール101の下流側には、金属帯102に予め定める張
力を与えるテンションロール112が設けられる。テン
ションロール112の回転速度を検出する回転検出器1
13の出力もまた、通板速度の検出のために用いること
ができる。テンションロール112の下流側には、金属
帯102を巻取るリール114が設けられる。
【0014】図7は、金属帯102の板幅方向に対する
張力分布の表示例である。形状検出ロール101は複数
の区間に分割され、各区間からの出力を板幅方向に表示
すれば、金属帯102の板幅方向における張力分布がリ
アルタイムに表示可能である。
【0015】図8および図9は、ヘルパーモータ103
を付帯する形状検出ロール101の構造および形状を示
す。図8は正面図、図9は断面図をそれぞれ示す。形状
検出ロール101は、軸受121,122で支持され、
カップリング123を介して接続されるヘルパーモータ
103からの駆動力によって回転する。形状検出ロール
101は、複数の分割ロール124によって構成され、
複数の区間に分割される。
【0016】図9は、図8の切断面線IX−IXから見
た断面図である。分割ロール124の軸125は、スチ
ールコア126に差込まれている。スチールコア126
は、隙間127を有する。この隙間127は、外側から
の力によってスチールコア126を変形しやすくしてい
る。この変形量は、ロードセルであるプレスダクタ12
8によって検出される。スチールコア126の外側に
は、円筒状のスリーブ129が嵌め込まれる。スリーブ
129は、金属帯102と接触し、その張力に対応して
変形する。
【0017】形状検出ロール101は、複数の分割ロー
ル124に分割されており、それぞれ金属帯102に接
触しているので、その回転が金属帯102の通板速度と
同調しないと、双方の接触面でスリップが発生し、金属
帯102の表面に疵が付き、性質が悪化する。また、長
期使用により形状検出ロール101における各分割ロー
ル124の表面も汚れたり損傷したりする。
【0018】ヘルパーモータ103による形状検出ロー
ル101の回転を、被圧延金属帯102の圧延速度に追
随して回転させるために、たとえば最終圧延機110の
圧延駆動モータの回転数を検出するパルスジェネレータ
(PLG)である回転検出器111が使用される。圧延
ロールの回転速度を圧延された金属帯102の通板速度
に換算し、速度指令回路106に入力として取込み、速
度指令を発生させる。このような形状検出ロール101
をその分割ロール124の軸125芯を中心にして回転
させる上で、形状検出ロール101自体の構造や形状や
構成材質や自重によって決定される慣性モーメントが関
係し、付帯されるヘルパーモータ部分をも含めて形状検
出ロール101の軸125と軸受121,122との間
における主として摩擦損失等々によって決定される駆動
系の機械的損失(メカロス)が発生する。このうちの慣
性モーメントはほとんど変化しないにしても、駆動系の
機械的損失(メカロス)は保全上の影響も受けて駆動系
の軸芯不一致やバランス変動、軸受内におけるベアリン
グ部の摩耗等によるガタツキ、潤滑程度やその状況など
によって若干変化することがある。
【0019】従来は、このヘルパーモータ103を含む
形状検出ロール101自体の慣性モーメントと形状検出
ロール101の駆動系の機械的損失とを合わせた補正が
単に行われていたのである。すなわち、形状検出ロール
101を金属帯102の存在しない無負荷の状態で段階
的に回転させて、その回転速度に対するヘルパーモータ
の駆動電流値を、両者を合わせた補正値として測定し、
この測定値をヘルパーモータ103に速度指令を与える
速度指令回路106内のマイクロコンピュータに入力
し、データとして予め設定しておき、形状検出ロール1
01を金属帯102の存在する負荷状態で回転させると
きに速度指令回路106から発せられる速度指令に、自
動的にかかる設定値が補正値として加えられ、ヘルパー
モータ103による形状検出ロール101の回転駆動制
御が行われていたのである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷間圧
延後の金属帯102に接触し追随して形状検出ロール1
01を回転させようとするときに、前述のごとく速度指
令に自動的にかかる設定値が補正値として加えられるだ
けでは、金属帯102の通板速度に追随して形状検出ロ
ール101の回転を充分に同調させることができない。
このために、形状検出ロール101による金属帯102
の形状測定精度が単に悪くなるだけではなく、金属帯1
02の長手方向の位置とその形状との関係が正確につか
めないという問題点がある。また、双方の接触面でスリ
ップが発生し、そのスリップ疵により金属帯の表面品質
に悪影響を与えるとともに、形状検出ロール101にお
ける各分割ロール124の表面にも汚れや摩耗や損傷な
どの悪影響を及ぼすのである。さらに、一般的に通板速
度を上げるほど、また急激な加速および減速をするほど
スリップが発生しやすくなってかかる悪影響が助長され
るので、通板速度を充分に上げるとともに大きな加減速
レートを採ることができず、能率や生産性を上げること
ができないという問題点がある。
【0021】したがって本発明の目的は、以上に説明す
る諸問題点を解消するために、金属帯の通板速度に追随
して、金属帯に接触して回転する通板用およびこれに準
ずるロールの回転速度を、高精度に同調させることがで
きる金属帯通板用ロールのヘルパーモータによる回転駆
動制御方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定められ
基準となる金属帯の通板速度に同調しながら、金属帯を
通板させるロールのヘルパーモータによる回転駆動を制
御する方法において、金属帯の通板速度を検出し、検出
された金属帯の通板速度とロール回転速度に基づき算定
される周速との偏差に、ロール自体の慣性モーメントと
その駆動系の機械的損失とに基づき予め定める基本補正
分と、金属帯自体に起因する条件やその通板条件および
ロール自体に起因する条件等によって変動する主として
金属帯とロールとの間の摩擦変動による変動補正分と、
加速および減速を伴う金属帯の通板速度の変速に基づき
変動する加減速変動補正分とを加えた速度指令を求め、
求められた速度指令に従って、ヘルパーモータによりロ
ールを回転駆動することを特徴とする金属帯通板用ロー
ルのヘルパーモータによる回転駆動制御方法である。
【0023】また本発明は、前記速度指令に従ってヘル
パーモータにより回転駆動されるロールの回転速度に追
従して通板される金属帯の通板速度と速度指令との偏差
をフィードバックして、前記主として金属帯とロールと
の間の摩擦変動による変動補正分を修正することを特徴
とする。
【0024】
【作用】本発明に従えば、予め定められ基準となる金属
帯の通板速度に同調しながら、金属帯を通板させるロー
ルのヘルパーモータによる回転駆動を制御する。回転駆
動のための速度指令は、金属帯の通板速度を検出し、ロ
ール回転速度に基づき算定される周速との偏差に、基本
補正分と、主として金属帯とロールとの間の摩擦変動に
よる変動補正分と、加減速変動補正分を加えて求められ
る。基本補正分は、ロール自体の慣性モーメントとその
駆動系の機械的損失とに基づき予め定められる。主とし
て金属帯とロールとの間の摩擦変動による変動補正分
は、金属帯自体に起因する条件やその通板条件およびロ
ール自体に起因する条件等によって変動する。加減速変
動補正分は、加速および減速を伴う金属帯の通板速度の
変速に基づき変動する。金属帯自体や通板条件やロール
自体などに起因する条件は種々様々であるので、特に主
として金属帯とロールとの間の変動補正分による変動が
大きく、これを速度指令の補正に用いるので、通板速度
と周速との偏差を容易に小さくすることができる。これ
によって金属帯とロールとの間のスリップが少なくな
り、金属帯の表面の疵やロールの表面の疵の発生を防止
することができる。また、金属帯通板用ロールが、たと
えば形状検出ロールであるときには、板幅方向について
の形状検出の精度が向上し、検出した形についての金属
帯の長手方向に対する位置精度も向上する。
【0025】また本発明に従えば、主として金属帯とロ
ールとの間の摩擦変動による変動補正分を、通板速度と
速度指令との偏差をフィールドバックして修正する。こ
れによって、変動補正分に対する学習機能による修正が
達成され、種々の要因によって変動する変動補正分がよ
り適切な値に修正され、スリップなどの発生が軽減され
る。
【0026】
【実施例】本発明の一実施例を、図1〜図4によって説
明する。ヘルパーモータによって回転駆動される金属帯
の通板用ロールとして、金属帯の冷間圧延における形状
検出ロールを一実施例として取上げて、これを中心に説
明していくことにする。
【0027】図1は、形状検出ロールの回転駆動制御に
関連する概略的な電気的構成を示すブロック図であり、
図2は図1の電気的構成全体の動作を実現するための詳
細で具体的な電気的構成を示すブロック図であり、図3
は図2における基本補正分と主として金属帯とロールと
の間の摩擦変動による変動補正分との各補正部分に関す
る電気的構成を示すブロック図であり、図4は図1の電
気的構成によって実施される動作を示すフローチャート
である。
【0028】図1に示す金属帯の冷間圧延において、形
状検出ロール1は、冷間圧延後の金属帯2の形状を検出
し、測定するために用いられ、板幅方向に複数に分割さ
れており、各分割区間毎に金属帯の張力を検出し、リア
ルタイムに板幅方向の各分割区間毎の張力分布を測定し
表示する。すなわち、この各分割区間毎の張力分布状態
から金属帯2の形状が判る。
【0029】前記従来の技術において説明したように、
圧延しようとする金属帯に対して製造仕様(製造条件)
によって予め定められて基準となる圧延通板速度や張力
に従って、金属帯を冷間圧延するに際して、形状検出ロ
ール1が金属帯2の通板速度に同調して回転するよう
に、ヘルパーモータ3が設けられる。ヘルパーモータ3
は、直流モータであり、その回転軸の延長上に回転検出
器4が設けられる。ヘルパーモータ3の駆動回路5は、
回転検出器4からの信号に応答して速度指令を発生する
速度指令回路6によって制御される。形状検出ロール1
における張力の検出を確実に行うため、押えロール7が
設けられる。押えロール7によって金属帯2は形状検出
ロール1に押付けられ、基準平面からの前後方向の傾斜
角αおよびβの和が巻付け角度となる。金属帯2の通板
速度は、板速計8によって検出される。板速計8は、た
とえばレーザ・ドップラ効果を利用して、通板速度を計
測する。板速計8からの出力は、速度指令回路6に与え
られる。速度指令回路6では、通板速度に対応してヘル
パーモータ3を回転駆動するための速度指令を発生す
る。
【0030】図2のブロック図には、図1に示す形状検
出ロール1を回転駆動するヘルパーモータ3の駆動回路
5とその速度指令回路6との詳細で具体的な電気的構成
が示される。この速度指令回路6内には、基本補正回路
10、変動補正回路11〜17、加減速変動補正回路2
0、速度増加制限回路21、速度減少制限回路22、演
算回路51、比較回路52、電流制御回路53が含まれ
ている。
【0031】このような各回路のうち、まず基本補正回
路10内には、極薄レンジ関数発生器32および普通レ
ンジ関数発生器33が含まれ、金属帯2の板厚に応じて
切換えながら使用される。この極薄レンジ関数発生器3
2は、金属帯の板厚が薄く、巻付け角が10°となると
きに選択される。一方普通レンジ関数発生器33は、巻
付け角が5°のときに選択される。このような基本補正
回路10から出力される基本補正分およびその設定と、
この基本補正分をさらに補正するための主として金属帯
2と形状検出ロール1との間の摩擦変動による変動補正
分を出力する変動補正回路11〜17およびこの変動補
正分の設定などについては、図3によって後記し説明す
る。この基本補正回路10および変動補正回路11〜1
7(11,12,…)からの補正値出力は、出力アッテ
ネータ34を介して導出される。
【0032】加減速変動補正回路20内には、微分器3
0および出力アッテネータ31などが含まれ、この回路
20内から次のようにして加減速変動補正分が出力アッ
テネータ31を介して導出される。
【0033】すなわち、この加減速変動補正回路20
は、一物体である金属帯2を予め定められている通板速
度まで加速したりあるいはその速度から減速したりする
ためには必ず力を必要とする原理に従って、このように
加減速中における金属帯2を予め定められた張力に一定
に保つために設けられている。ヘルパーモータ3と、こ
れを付帯する形状検出ロール1とは、いずれも回転体で
あるので、次の第1式が成立する。
【0034】
【数1】
【0035】ここでTは、加減速トルクであり、Jは慣
性モーメントであり、ωは角速度であり、tは時間であ
る。重力単位系で表すと、
【0036】
【数2】
【0037】ここでGは形状検出ロール1およびヘルパ
ーモータ3の回転体の合計質量であり、Dはその回転半
径の2倍であり、gは重力の加速度である。回転速度が
N(rpm)であれば、
【0038】
【数3】
【0039】となり、加減速トルクTは次の第4式のよ
うに表される。
【0040】
【数4】
【0041】加減速中においては、第4式に示す加減速
トルクTを加減することによって、金属帯2の張力が一
定に保たれる。この加減速トルクTは、加減速レート:
dN/dt(これを速度:Sに換算したdS/dt)に
よって加減される。
【0042】つまり、冷間圧延中の金属帯2は加減速レ
ート:dN/dt(dS/dt)によって加減速トルク
Tを加減しながら加速したりあるいは減速したりするの
であるが、この加減速レート:dN/dtを全く任意に
変化させることはできない。通常、冷間圧延設備ライン
の設備仕様などを踏まえて圧延しようとする金属帯2の
種類や寸法や重量などをはじめとする製造仕様(製造条
件)に基づいて、加減速レート:dN/dtが予め許容
幅を有するように設定されているか、または幾種類かが
設定されており、この設定範囲内から選んで加減速され
る。したがって加減速変動補正回路20からは、たとえ
ば停止状態から立上げるときなどの加速時や、金属帯の
通板を終了する停止時などに出力が導出され、形状検出
ロール1の回転速度の変化が追随しやすいようにしてい
る。
【0043】速度増加制限回路21および速度減少制限
回路22は、たとえば図1に示す板速計8によって検出
される通板速度と、回転検出器4によって検出される形
状検出ロール1の回転速度との偏差に対応する出力を導
出する。速度増加制限回路21は回転速度が通板速度よ
りも大きいとき出力を導出し、速度減少制限回路22は
回転速度が通板速度よりも小さいとき出力を導出する。
速度増加制限回路21内には、入力アッテネータ35、
固定レベル調節器36、演算回路37、ダイオード38
および警報用ボルテージセンサ39が含まれる。演算回
路37の入力側では、板速計8などから検出された金属
帯の通板速度と、入力アッテネータ35を介して導出さ
れる通板速度の比例分と、固定レベル調節器36から導
出される固定分とが加算され、回転検出器4からの回転
速度が減算される。演算回路37は、入力信号の極性を
反転して振幅を2倍に増幅する。ダイオード38は、演
算回路37の出力が正のときにのみ信号を導出する。し
たがって速度増加制限回路21からは、回転速度の方が
通板速度よりも大きい場合に形状検出ロール1を減速さ
せるための偏差信号が導出される。この偏差信号の値が
警戒値よりも大きくなると、警報用ボルテージセンサ3
9が作動し、警報が発生される。
【0044】速度減少制限回路22では、演算増幅回路
40を介して入力アッテネータ45に通板速度が与えら
れる。入力アッテネータ45からの出力は、通板速度の
比例分として、固定レベル調節器46からの固定分とと
もに通板速度から減算され、演算回路47の入力側に与
えられる。演算回路47の入力側では、さらに回転速度
も減算される。演算回路47の出力側には、ダイオード
48が挿入される。ダイオード48はダイオード38と
は逆方向に接続される。このため速度減少制限回路22
からは、回転速度が通板速度よりも小さい場合に形状検
出ロール1を加速させるための偏差信号が導出される。
この偏差信号の振幅が、警戒値よりも大きくなると、警
戒用ボルテージセンサ49が作動し、警報が発生され
る。
【0045】出力アッテネータ34からの補正値出力、
出力アッテネータ31からの加減速変動補正値出力、速
度増加制限回路21および速度減少制限回路22からの
出力は、演算回路51の入力側においてそれぞれ加えら
れる。速度増加制限回路21からの出力は加算され、速
度減少制限回路22からの出力は減算され、出力アッテ
ネータ34からの出力は減算される。出力アッテネータ
31からの加減速変動補正値出力は、加速時には減算さ
れ、減速時には加算される。演算回路51の出力は、比
較回路52において、交流電源波形と比較され、電流制
御回路53を介して駆動回路54に対するパルス制御信
号を発生する。このパルス制御信号によってヘルパーモ
ータ3が回転駆動される。駆動回路54は、たとえばサ
イリスタレオナードによって構成される。ヘルパーモー
タ3は直流モータであり、たとえば4kW程度の計画の
ものが好適に使用される。回転速度は、たとえば600
〜1000rpmである。交流電源波形は、フィードバ
ックループ55を介して比較回路52の入力側に戻され
る。
【0046】なお、速度増加制限回路21および速度減
少制限回路22は、通板速度と回転速度との偏差が、デ
ッドバンド外となるときに、速やかに偏差を小さくする
出力を導出し、スリップによる金属帯2の表面の疵の発
生を防ぐするようにすることもできる。また、金属帯2
の通板速度は、最終圧延機の圧延速度や、テンションロ
ールの回転速度を検出して求めるようにすることもでき
る。
【0047】図3は、図2の基本補正回路10および変
動補正回路11〜17に関連する構成をさらに詳しく示
す。基本補正回路は、形状検出ロール1とヘルパーモー
タ3との慣性モーメントと両者の駆動系における主とし
て摩擦損失などによる機械的損失を補正するために設け
られる。補正用の関数は、金属帯2を形状検出ロール1
に接触させない無負荷の状態で、ヘルパーモータ3の回
転速度を段階的に上げて行くときの測定値を極薄レンジ
関数発生器32に設定する。極薄レンジ関数発生器32
は、金属帯2の板厚が薄く、巻付け角が10°となると
きに選択される。金属帯2の板厚が厚いときには、巻付
け角を5°にし、普通レンジ関数発生器33を選択す
る。普通レンジ関数発生器33には、巻付け角が小さい
分だけ接触面積が小さくなって機械的損失が大きくなる
ので、極薄レンジ関数発生器32に設定したデータを、
一定の比率だけ増加させて設定する。
【0048】変動補正回路11〜17は、金属帯2の種
類、板厚、および幅によって代表させて、変動する機械
的損失を補正するための関数を発生させる。変動する機
械的損失は、これらの代表値ばかりでその全体が決定さ
れるのではなく、金属帯についてはその表面仕上げや、
金属帯の通板条件については付与される。張力、通板速
度などによっても異なる。またロール自体の外周面の粗
さや潤滑の程度とか、ロール外周面における圧延油の有
無およびその付着程度などによっても変動する。しかし
ながらその圧延しようとする金属帯の材料諸元の寄与率
が最大であるので、その種類、板厚および板幅を代表値
として、変動補正回路11〜17をスイッチ11s〜1
7sによって選択できるようにする。
【0049】この基本補正回路10内の切換スイッチの
切換えや、変動補正回路11〜17内のスイッチ11s
〜17sの制御は、マイクロコンピュータなどを含んで
実現される処理装置60によって行われる。処理装置6
0内には、さらに、わずかながら変動する基本補正回路
10内の設定データを自動的に測定して修正する自動測
定手段61と、検出された回転速度と検出された通板速
度との偏差を蓄積し演算処理して、少なからず変動する
変動補正回路11〜17内の各設定データにフィードバ
ックしてそれぞれ修正する変動分補正手段62とが含ま
れる。自動測定手段61を設けてあるので、極薄レンジ
関数発生器32および普通レンジ関数発生器33に対す
る設定データの修正された再設定が容易である。形状検
出ロール1に関する慣性モーメントやその機械的損失
は、前述のごとく保全上でいずれかの部分を交換したよ
うなときとかその保全状況によって変動する。また交換
しないでも、長期間にわたり使用すると、軸受内におけ
るベアリング部の摩耗等によるガタツキ、バランス不
良、潤滑程度やその状況変化などが生じて、経時的に変
動する。自動測定手段61を用いれば、この基本補正分
の測定およびそれによる設定データの修正が容易とな
る。
【0050】変動分補正手段62は、検出された回転速
度と検出された通板速度との偏差を各代表条件毎にフィ
ードバックして、主として金属帯2と形状検出ロール1
との間の摩擦変動による変動補正分を修正する。これに
よって、多くの要因によって変化する摩擦損失を適正に
修正することができるような学習機能が達成される。
【0051】図4は、本実施例の動作の考え方をフロー
チャートに準じて表す。ステップa1から動作を開始
し、ステップa2ではまず通板しようとする金属帯2の
代表条件としての種類、板厚および板幅を入力する。ス
テップa3では、金属帯2が通板中であるか否かが判断
される。通板中であるときには、ステップa4に移る。
ステップa4では、金属帯2の種類、板厚および板幅に
適合するスイッチ11s〜17sが自動的に選択され、
変動補正値の選択が行われる。これによってステップa
5で選択された変動補正回路11〜17から変動補正値
が出力される。さらにステップa6では、基本補正回路
10内における切換スイッチが適合するように切換えら
れ、同回路10から適正な基本補正値が出力される。
【0052】ステップa3で、金属帯2が通板中である
ときは、ステップa7で、金属帯の種類、板厚および板
幅によって決定される適合する加減速レートの選択が行
われる。次のステップa8では、金属帯の加減速が行わ
れているか否かを判断する。加減速が行われているとき
にはステップa9に移り、適正な加減速変動補正値が出
力される。ステップa8で金属帯の加減速が行われてい
ないと判断されるときには、ステップa9での加減速変
動補正値の出力は行われない。
【0053】ステップa10では、基本補正回路10か
らの基本補正値出力、変動補正回路11〜17からの変
動補正値出力、および加減速変動補正回路20からの加
減速変動補正値出力が加え合わされる。次にステップa
11では、ステップa10で加え合わされた結果に基づ
いて速度指令が発生され、ヘルパーモータ3を回転駆動
する。これによって次のステップa12で形状検出ロー
ル1が回転駆動される。次のステップa13では、形状
検出ロール1と金属帯2との各速度に偏差があるか否か
が判断される。偏差があると判断されるときには、ステ
ップa14とステップa15とに移る。ステップa14
では、金属帯2と形状検出ロール1との速度偏差が求め
られ、ステップa10における演算値を、速度偏差が小
さくなる方向に修正する。またステップa15では図3
の変動分補正手段62による変動補正値修正が行われ、
ステップa5での変動補正値出力のための設定データを
修正するための学習機能が達成される。
【0054】図5は、図4のステップa15における変
動補正値修正のための原理を示す。図5(1)に示すよ
うに、金属帯2の検出された通板速度と形状検出ロール
1の検出された回転速度とは、破線で示す一致状態から
実線で示すように変動する。これに対応して図5(2)
に示すように、形状ロール回転速度N(rpm)に対す
るモータ電流I(A)のように変動補正値が修正され
る。ただし、機械的な損失は種々の要因によって変化す
るので、設定データを直ちに書換える、すなわち再設定
するよりも、少しずつ修正する方が、全体的には同調精
度が向上すると期待される。すなわち、少しずつ修正す
れば、偏差が蓄積され、平均的な変動補正が可能とな
る。
【0055】以上の実施例では、金属帯2の厚みを板幅
方向に検出する形状検出ロール1を中心に説明している
けれども、図6について説明したように、デフレクタロ
ールやブライドルロールなど、ヘルパーモータによって
回転駆動される金属帯通板用ロール一般にも本発明の技
術的思想が適用されるのは勿論である。
【0056】形状検出ロール1では、金属帯2の張力を
Sとすると、板幅方向に分割した各区間における応力偏
差は、次の第5式のように求められる。
【0057】 Δσi=(Fi−F)/F×S/(b×c) …(5) ここで、Δσiは第i番目の区間における応力偏差値で
あり、Fiはi番目の区間における垂直力であり、Fは
各区間の垂直力の平均値であり、bは板幅であり、cは
板厚である。スリップが生じなければ、板幅方向の測定
精度が向上し、長手方向についても正確な位置関係にお
ける測定値が精度が良く求まる。また金属帯2に疵が付
きにくいばかりではなく、形状検出ロール1自体の表面
にも疵が付きにくくなり摩耗も大幅に減少される。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属帯の
通板速度とロールの周速との偏差に、基本補正分と主と
して金属帯とロールとの間の摩擦変動による変動補正分
と加減速補正分とを加えた速度指令によって行う。基本
補正分は、ロール自体の慣性モーメントとその駆動系の
機械的損失とに基づき予め定められる。主として金属帯
とロールとの間の摩擦変動による変動補正分は、金属帯
自体に起因する条件やその通板条件およびそのロール自
体に起因する条件等によって変動する。加減速変動補正
分は、加速および減速を伴う金属帯の通板速度の変速に
基づく。特に変動補正分によって速度指令を修正するの
で、通板速度とロール周速との偏差が小さくなり、金属
帯の通板速度に追随して金属帯に接触して回転する通板
用およびこれに準ずるロールの回転速度を、高精度に同
調させることができる。高精度に同調するので、金属帯
とロールとの間にはスリップが生じにくくなり、疵など
の発生が防止される。金属帯通板用ロールが、たとえば
形状検出ロールであるときには、スリップがないので、
形状検出の精度が向上し、さらに検出した形状に対する
金属帯の長手方向の位置の精度も向上する。
【0059】また本発明によれば、通板速度と速度指令
との偏差をフィールドバックして、主として金属帯とロ
ールとの間の摩擦変動による変動補正分を修正するの
で、種々の要素によって変動する変動補正分に対する学
習を行い、より適切な補正値に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のための形状検出ロールの回
転駆動制御に関連する概略的な電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の電気的構成全体の動作を実現するための
詳細で具体的な電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図2の基本補正分と、主として金属帯とロール
との間の摩擦変動による変動補正分とに関する電気的構
成を示すブロック図である。
【図4】図1の電気的構成による実施例の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】変動補正分のフィールドバックによる修正の原
理を示すグラフである。
【図6】従来からの形状検出ロール101の使用状態を
示す簡略化した側面図である。
【図7】図6に示す形状検出ロール101からの出力の
表示状態を示すグラフである。
【図8】図6に示す形状検出ロール101の正面図であ
る。
【図9】図8の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【符号の説明】
1 形状検出ロール 2 金属帯 3 ヘルパーモータ 4 回転検出器 5 駆動回路 6 速度指令回路 7 押えロール 8 板速計 10 基本メカロス補正回路 11〜17 変動メカロス補正回路 20 加減速変動補正回路 21 速度増加制限回路 22 速度減少制限回路 30 微分器 51 演算回路 52 比較回路 53 電流制御回路 54 駆動回路 61 自動測定手段 62 変動分補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 23/18 Z G01L 5/04 B G05D 13/62 E 7740−3H H 7740−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められ基準となる金属帯の通板速
    度に同調しながら、金属帯を通板させるロールのヘルパ
    ーモータによる回転駆動を制御する方法において、 金属帯の通板速度を検出し、 検出された金属帯の通板速度とロール回転速度に基づき
    算定される周速との偏差に、ロール自体の慣性モーメン
    トとその駆動系の機械的損失とに基づき予め定める基本
    補正分と、金属帯自体に起因する条件やその通板条件お
    よびロール自体に起因する条件等によって変動する主と
    して金属帯とロールとの間の摩擦変動による変動補正分
    と、加速および減速を伴う金属帯の通板速度の変速に基
    づき変動する加減速変動補正分とを加えた速度指令を求
    め、 求められた速度指令に従って、ヘルパーモータによりロ
    ールを回転駆動することを特徴とする金属帯通板用ロー
    ルのヘルパーモータによる回転駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 前記速度指令に従ってヘルパーモータに
    より回転駆動されるロールの回転速度に追従して通板さ
    れる金属帯の通板速度と速度指令との偏差をフィードバ
    ックして、前記主として金属帯とロールとの間の摩擦変
    動による変動補正分を修正することを特徴とする請求項
    1記載の金属帯通板用ロールのヘルパーモータによる回
    転駆動制御方法。
JP5324772A 1993-12-22 1993-12-22 金属帯通板用ロールのヘルパーモータによる回転駆動制御方法 Withdrawn JPH07178429A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10154002A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Yamaha Motor Co Ltd 総合制御方式
KR20010060845A (ko) * 1999-12-28 2001-07-07 이구택 압연소재 형상에 기초한 롤속도 제어장치 및 그 방법

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JPH10154002A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Yamaha Motor Co Ltd 総合制御方式
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