JPH11276799A - 寝具類乾燥機 - Google Patents

寝具類乾燥機

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JPH11276799A
JPH11276799A JP10105462A JP10546298A JPH11276799A JP H11276799 A JPH11276799 A JP H11276799A JP 10105462 A JP10105462 A JP 10105462A JP 10546298 A JP10546298 A JP 10546298A JP H11276799 A JPH11276799 A JP H11276799A
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steam
drying chamber
temperature
air
drying
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Shoji Takashima
昌治 高島
Sumio Yoshigi
純夫 吉儀
Yoshiaki Miyaji
芳明 宮地
Ryoji Murozumi
良治 室積
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布団の内部の殺菌を確実に行なう。 【解決手段】 乾燥室2に布団22が収納され乾燥運転
が開始されると、まず蒸気電磁弁が開放され、ファン1
9は間欠駆動される。これにより、蒸気噴出孔7から乾
燥室2内に加熱蒸気が供給され、布団22に該蒸気が浸
透してその内部の温度が上昇する。蒸気電磁弁が閉鎖さ
れ、ファン19が停止されて、暫時布団22は蒸気雰囲
気中に放置された後、再びファン19が駆動されて、ヒ
ータ13で加熱された外気が熱風吐出口4から乾燥室2
内に供給される。適宜ダンパ16が開放されることによ
り、外気直接吸入口15から取り入れられた冷気が乾燥
室2に導入され、これにより乾燥室2内の温度は所定範
囲に維持される。この構成では、蒸気により布団内部の
温度が80〜90℃になるので、十分な殺菌が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布団、マットレス
等の寝具類を乾燥する寝具類乾燥機に関し、更に詳しく
は、一度に多数の寝具類を乾燥可能な業務用の寝具類乾
燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】病院や各種福祉施設では多数の寝具類が
使用されており、これらの衛生状態を保つため、或い
は、患者や施設入所者に快適な環境を提供するために、
複数の寝具類を短時間で乾燥させる寝具類乾燥機が利用
されている。
【0003】従来の寝具類乾燥機として、特公平6−7
3591号公報に開示のものが知られている。この乾燥
機では、側周壁に多数の通気孔を穿孔した円筒形状のド
ラムを使用し、該ドラム内に収容した布団に作用する遠
心力が重力より大となる速度でドラムを回転させつつ、
通気孔から蒸気をドラム内に噴出することにより布団に
蒸気を通過させ、その後に、布団に作用する遠心力が重
力より小となる速度でドラムを回転させつつ熱風をドラ
ム内に吹き込むことにより、布団を攪拌しながら乾燥さ
せる構成となっている。
【0004】しかしながらこの構成は、例えばマットレ
スのように折り畳むことが困難である寝具類の乾燥には
適さない。また、多数の寝具類を同時に乾燥することが
できない。更に、攪拌することにより布団の中綿や布カ
バーの傷みが大きいため、布団の寿命が短くなるという
問題もある。
【0005】このようなことから、一般的には、電気ヒ
ータを用いた静止形の布団乾燥機が使用されている。す
なわち、布団掛け用ハンガーに布団やマットレスを掛け
た台車を密閉可能な乾燥室内に収納し、該乾燥室内に電
気ヒータにより加熱した熱風を循環させ、これにより布
団やマットレス等の乾燥を行なうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、布団の
中綿やマットレスのウレタンフォームはそれ自体が断熱
材と同様の効果を有するから、熱風は布団やマットレス
の内部に届きにくく、該内部の温度は上がりにくい。そ
のため、寝具類の損傷をあまり生じない程度の温度や乾
燥時間でもって、その内部に潜む細菌類を完全に死滅さ
せることは実際上不可能であった。また、温度が上昇し
にくいため、特に内部の乾燥が不十分になる傾向にあっ
た。
【0007】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、布団やマットレス
等の寝具類の内部の殺菌を効果的に行なうとともに、短
時間で十分な乾燥が行なえる寝具類乾燥機を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するために成された本発明は、箱形の乾燥
室内に布団、マットレス等の寝具類を静止状態で収納し
て乾燥する寝具類乾燥機において、 a)外気を加熱して前記乾燥室内に送り込む加熱空気供給
手段と、 b)前記乾燥室内に加熱蒸気を供給するための蒸気供給手
段と、 c)該蒸気供給手段により所定時間前記乾燥室内に加熱蒸
気を供給して寝具類内部の温度を上昇させる蒸気導入行
程と、前記加熱空気供給手段により加熱空気を該乾燥室
内に供給して寝具類を乾燥させる熱風乾燥行程とを順次
実行する運転制御手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0009】本発明に係る寝具類乾燥機では、乾燥室に
乾燥対象の寝具類が収納されると、運転制御手段は、ま
ず、蒸気供給手段により乾燥室内に加熱蒸気を供給す
る。加熱蒸気は寝具類の表面から内部に浸透し、内部の
温度も充分に高まる。これにより、寝具類の内部に至る
まで殺菌が行なえる。次いで運転制御手段は、蒸気の供
給を停止させ、加熱空気供給手段により乾燥室内に加熱
空気を供給する。このとき、既に寝具類の内部温度は高
くなっているので、蒸気により与えられた湿り気は加熱
空気により運び去られ、寝具類は短時間のうちに乾燥す
る。これにより、寝具類はその内部までふんわりした状
態になる。
【0010】なお、上記本発明に係る寝具類乾燥機で
は、加熱空気供給手段は、外気吸入口と、該外気吸入口
から取り入れた外気を加熱する加熱手段と、該加熱手段
から前記乾燥室に連通する通風路と、乾燥室に設けられ
た排気用の吸引口と、該吸引口から空気を吸引して外部
へ排出する送風手段と、を備える構成とすることができ
る。この構成によれば、送風手段により空気が吸い出さ
れると乾燥室内が負圧になり、通風口を通して加熱手段
により加熱された外気が流れ込む。
【0011】また、上記本発明に係る寝具類乾燥機で
は、前記乾燥室内の温度を検出する温度センサと、運転
開始時に該検出温度が所定値以上であるか否かを判定す
る初期温度判定手段とを更に備え、前記運転制御手段
は、該温度が所定値未満の場合には加熱空気を乾燥室に
供給し、該温度が所定値以上になった後に前記蒸気導入
行程を開始する構成とすることが好ましい。この構成に
よれば、蒸気導入行程の開始時点で乾燥室内が或る程度
暖まっているので、加熱蒸気が供給されたときに結露が
生じることを防止できる。
【0012】また、上記本発明に係る寝具類乾燥機で
は、前記運転制御手段は、前記乾燥室への加熱蒸気の供
給を停止させた後に該乾燥室内に蒸気が充満した状態を
暫く維持し、その後に熱風乾燥行程を行なう構成とする
ことができる。この構成によれば、ほぼ静止した蒸気雰
囲気の中で寝具類の蒸らしがなされ、その結果、布団等
のふんわり感が一層向上する。
【0013】また、蒸気導入行程時に蒸気供給手段より
乾燥室に蒸気が供給されると、該蒸気は急激に体積が膨
張し、乾燥室内のガス圧が上昇する。そこで、該ガス圧
が異常に上昇することを防止するため、前記運転制御手
段は、蒸気導入行程時に前記送風手段を間欠的に動作さ
せる構成とするとよい。これによれば、間欠的な排気に
よって乾燥室内から蒸気が適度に抜けるので、乾燥室内
のガス圧の異常上昇を防止することができる。
【0014】更に、上記本発明に係る寝具類乾燥機で
は、前記加熱手段は、前記蒸気供給手段に供給される加
熱蒸気を分岐して流通させる配管路を備え、該配管路と
の熱交換により外気吸入口から取り入れた外気を加熱す
る構成とすると、構成が簡素化できる。
【0015】また上記構成において、熱風乾燥行程時に
加熱空気の供給を連続的に行なうと、乾燥室内の温度が
高くなり過ぎて寝具類に損傷を与える恐れがある。そこ
で、前記運転制御手段は、前記温度センサによる検出温
度が所定の範囲に収まるように適当な温度調節を行なう
ようにするとよい。そのような温度調節の方法として
は、前記乾燥室に加熱されない外気を取り入れる風路切
替手段を備え、前記運転制御手段は、熱風乾燥行程時
に、該風路切替手段を駆動することにより乾燥室内の温
度を調節する構成とすることができる。この場合、加熱
手段の運転を継続したまま、乾燥室内の温度を迅速に降
下させることができる。
【0016】また他の方法としては、運転制御手段は加
熱手段の加熱を直接制御する構成とすることができる。
上述のように加熱手段が加熱蒸気の流通する配管路を通
過する構成である場合、該配管路の入口に開閉弁を設
け、該開閉弁を制御することにより乾燥室内の温度を調
節することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例である寝具類乾燥機
を図1〜図5により説明する。図1は、本実施例の寝具
類乾燥機の外観斜視図である。箱形の筐体1の内部には
乾燥室2が形成されており、乾燥室2の両側壁面3(図
1では一方の側壁面しか見えない)下部には熱風吐出口
4が開口している。また、乾燥室2の後壁面5底部には
多数の蒸気噴出孔7を穿孔した蒸気吐出部6が突出して
設けられており、一方、乾燥室2の上壁面8には排気用
の多数の吸引孔9が形成されている。乾燥室2の前面は
片側に開放する扉体10によって開閉自在になってお
り、該扉体10が閉鎖されると乾燥室2は略密閉状態と
なる。
【0018】図2は、この寝具類乾燥機の概略側面断面
図である。布団や毛布類等の寝具22は、台車に立設さ
れた布団掛け用ハンガー21に掛けられ、また折り畳み
ができないマットレスは該ハンガー21間に立てかけた
状態で乾燥室2内へ収納される。外部の蒸気発生室で発
生した加熱蒸気は、筐体1背面上部の蒸気入口11から
ストレーナ(濾過器)12を介して供給される。筐体1
上部のヒータ13は、該蒸気の有する熱でもって後方に
開口した外気吸入口14から取り入れた外気を熱交換に
より加熱するためのものである。また、ヒータ13の前
方に開口した外気直接吸入口15は、ダンパ16により
開閉されるようになっている。
【0019】また、ストレーナ12を介した蒸気は分岐
され、後述の制御バルブ及び蒸気電磁弁(図2中では図
示せず)を介し配管17を通って下方へ送られ、その末
端部から蒸気吐出部6内に噴出される。したがって、蒸
気電磁弁が開放されると、加熱蒸気が蒸気噴出孔7を介
して乾燥室2内に供給される。
【0020】筐体1上部にはファンモータ18により回
転駆動されるファン19が設けられ、このファン19が
回転すると吸引孔9を介して乾燥室2内のガス(熱風や
蒸気)が上方に吸い出され、排気ダクト20を介して排
出される。ダンパ16が外気直接吸入口15を閉鎖した
状態でファン19が回転されると、ヒータ13により加
熱された外気が、乾燥室2両側壁面3と筐体1の両側壁
面との間に形成されている通気路(図示しない)を通っ
て下方に送られ、両側の熱風吐出口4から乾燥室2内へ
と供給される。一方、ダンパ16が外気直接吸入口15
を開放した状態でファン19が回転されると、冷たい外
気がヒータ13で加熱されることなしに乾燥室2へと供
給される。なお、図2中において、熱風及び排出ガスの
流れは実線矢印で、蒸気の流れは破線矢印で示してい
る。
【0021】図3は、この寝具類乾燥機の蒸気配管系統
図である。蒸気入口11から供給された蒸気はストレー
ナ12を介したあと二系統に分岐し、一方はヒータ13
内を通過したあと、本体ドレイン気化部30、蒸気発生
室ドレイン気化部31を通り蒸気出口32から外部へ排
出される。本体ドレイン気化部30及び蒸気発生室ドレ
イン気化部31では、蒸気が冷やされて滴下した水滴が
高温蒸気により加熱され再び蒸発する。分岐された他の
蒸気配管では、制御バルブ33にて蒸気流量が調節され
蒸気電磁弁34により乾燥室2内への噴射又は停止が制
御される。
【0022】図4は、この寝具類乾燥機における電気系
の要部のブロック構成図である。運転制御部40は主と
してマイクロコンピュータから構成されており、運転プ
ログラムを格納したメモリを有している。運転制御部4
0には入力信号として、操作部41からキー入力信号
が、温度センサ43から乾燥室2内の温度検知信号が、
更に扉体10又は扉体10に対向する筐体1側に付設さ
れたドアスイッチ44から閉鎖検知信号が入力される。
運転制御部40はこれらの入力信号を受け、所定の運転
プログラムを実行する過程で、ダンパ16、蒸気電磁弁
34及びファンモータ18を制御するとともに、所定の
表示を表示部42に行なわせる。
【0023】次に、上記構成を有する寝具類乾燥機の動
作を図5の制御フローチャートを用いて説明する。作業
者は、乾燥対象の寝具類を上述のハンガー21に掛ける
等した後に専用台車を乾燥室2内に収納し、扉体10を
閉めて操作部41にて運転開始スイッチを押す(ステッ
プS1)。運転制御部40は、ドアスイッチ44により
扉体10が確実に閉鎖されていることを検知すると、運
転開始スイッチの入力を受け付け、乾燥運転を開始す
る。なお、運転開始時点では、ダンパ16は閉鎖、蒸気
電磁弁34は閉鎖、ファン19は停止した状態になって
いる。
【0024】(i) 予熱行程 運転開始直後、温度センサ43による検知温度が40℃
以上であるか否かが判定される(ステップS2)。すな
わち、乾燥室2の内壁面の温度が低い状態で蒸気を乾燥
室2内に供給すると、結露により内壁面に水滴が付着す
る恐れが高い。一旦、結露が生じると、後述の熱風乾燥
時に水滴を蒸発させるのに時間を要するため、蒸気供給
時に結露しないように予め乾燥室2内を暖めておく。
【0025】上記検知温度が40℃未満である場合に
は、ファンモータ18が駆動されファン19が回転する
(ステップS3)。これにより、乾燥室2内の空気は吸
引孔9を介して吸い出される。このときダンパ16は閉
鎖されているので、ヒータ13により加熱された熱風が
熱風吐出口4から乾燥室2内に供給され、乾燥室2内の
温度は上昇してゆく。ファン19作動後、検知温度が4
0℃以上に達すると(ステップS4で「Y」)、ファン
モータ18の駆動は停止されファン19は止まる(ステ
ップS5)。上記ステップS2にて検知温度が40℃以
上である場合には、予熱は不要であるので直接ステップ
S6へと進む。
【0026】(ii) 蒸気導入行程 この蒸気導入行程は、乾燥室2に蒸気を供給することに
より、寝具類の内部にまで蒸気を浸透させ、該内部の温
度を高温(80〜90℃程度)にするための行程であ
る。上記予熱行程後、蒸気電磁弁34は開放される(ス
テップS6)。これにより、蒸気噴出孔7から乾燥室2
内に蒸気が供給される。また、ファンモータ18は間欠
駆動される(ステップS7)。この間欠駆動のパターン
は、例えば、0.3秒オン/20秒オフの繰返しとする
ことができる。0.3秒間ファンモータ18がオンされ
ると、ファン19は惰性により数秒程度回転し続け、そ
の後十乃至十数秒間はファン19は停止する。乾燥室2
に蒸気が供給され続けると乾燥室2内の圧力が高まる
が、ファン19の間欠回転で蒸気を少しずつ抜くことに
より、圧力が高くなり過ぎることを防止することができ
る。このようにして、予め定められた蒸気導入運転時間
が経過したときに(ステップS8で「Y」)、この行程
は終了する。この蒸気導入行程の運転時間は、布団の厚
さ等に応じて適宜に設定することができるが、後述のよ
うに充分な殺菌効果を得るには15分程度以上とするこ
とが望ましい。
【0027】(iii) 蒸らし行程 蒸らし行程は、蒸気を乾燥室2内に充満させた状態を暫
時維持し、寝具類の蒸らしを行なうことにより布団等の
ふんわり感を出すための行程である。本行程では、蒸気
電磁弁34が閉鎖されるとともに(ステップS9)、フ
ァンモータ18の駆動は停止されファン19の回転は止
まる(ステップS10)。その結果、乾燥室2内には先
に導入された蒸気が滞留充満する。その状態で1分が経
過すると(ステップS11で「Y」)この行程は終了す
る。勿論、この蒸らし行程の時間は適宜変えるようにし
てもよいが、短過ぎると布団等の膨張の効果が得られに
くく、長過ぎると温度が降下して次の熱風乾燥行程時の
乾きが劣化する。
【0028】(iv) 熱風乾燥行程 熱風乾燥行程は、熱風を乾燥室2内に供給することによ
り寝具類の乾燥を行なうための行程である。本行程で
は、まず、ダンパ16が閉鎖された状態で、ファンモー
タ18が駆動されファン19は回転する(ステップS1
2)。これにより、上記予熱行程と同様に、熱風が熱風
吐出口4から乾燥室2内に供給される。その後、乾燥室
2内の温度が所定の範囲(60〜85℃)に保たれるよ
うに、ダンパ16の開閉の制御により熱風の量が調節さ
れる。すなわち、温度センサ43による検知温度が予め
定められた上限値以上になると(ステップS13で
「Y」)、ダンパ16が開放され(ステップS14)、
冷たい外気が乾燥室2内に供給される。また、温度が下
がって温度センサ43による検知温度が予め定められた
下限値以下になると(ステップS15で「Y」)、ダン
パ16は閉鎖され(ステップS16)、熱風が乾燥室2
内に供給される。熱風乾燥運転時間が終了するまで(ス
テップS17で「Y」)、このような温度調節が継続さ
れる。この熱風乾燥行程の運転時間は30〜60分程度
とするとよい。
【0029】(v) クーリング行程 クーリング行程は、冷風(外気)を乾燥室2内に供給す
ることにより、作業者が触れても危険のない程度の温度
にまで寝具類の温度を降下させるための行程である。本
行程では、ファン19の動作は継続され、ダンパ16は
開放される(ステップS18)。これにより、冷たい外
気が熱風吐出口4から乾燥室2内に供給され、乾燥室2
内の温度は急速に室外温度と平衡する。温度センサ43
による検知温度が50℃以下になったとき(ステップS
19で「Y」)、或いは、50℃以下にならなくともク
ーリング行程開始から5分間が経過したときに(ステッ
プS20で「Y」)、ダンパ16が閉鎖されるとともに
(ステップS21)ファンモータ18の駆動は停止され
(ステップS22)、一連の乾燥運転は終了する。
【0030】なお、上記実施例の構成では、同一の温度
センサ43を用いて(i)予熱行程と(iv)熱風乾燥行
程との温度制御を行うようにしていたが、その目的から
鑑みるに、例えば、予熱行程(i)では乾燥室2内壁面
に密着して設けた温度センサ、熱風乾燥行程(iv)では
吸引口9近傍に配設した温度センサというように、それ
ぞれ異なる温度センサを用いるとより適切な温度制御が
行える。
【0031】次に、上述の寝具類乾燥機における殺菌効
果の試験例を説明する。この試験では、試験菌としてM
RSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を用い、布団
の内部の5箇所に菌数105を埋め込む。そして、該試
験対象の布団を、上記寝具類乾燥機において、蒸気導入
運転時間15分、蒸らし時間1分、熱風乾燥運転時間3
5分の乾燥運転を行なった後の菌数を検査した。また、
比較対象として、熱風乾燥行程のみで50分の乾燥運転
を行なったものについても同様の検査を行なった。
【0032】その結果、本実施例の寝具類乾燥機にて乾
燥運転を行なった場合には、5箇所のいずれの検査点に
おいても菌数は10以下に減少していた。ちなみに、そ
の乾燥運転時に、蒸気導入行程直後には布団の各部(中
心部や表面)の温度は78〜89℃になっており、熱風
乾燥行程直後には50〜68℃になっている。このよう
に、蒸気導入行程によって布団の中心部でも温度が充分
に上昇するため、細菌を死滅させることができる。
【0033】これに対し、比較対象のものでは5箇所の
いずれの検査点においても菌数は105あって、殺菌
効果は殆ど得られなかった。ちなみに、その乾燥運転時
に、この行程直後には布団の各部(中心部や表面)の温
度は53〜83℃であり、表面の温度は充分に上昇する
ものの、中心部の温度は充分に上がらない。このため、
例えばダニや大腸菌の一部等の比較的低い温度で死滅す
るものに対しては効果があるが、一般細菌や殆どの大腸
菌に対しては殺菌効果が得られない。
【0034】上記試験結果でわかるように、本実施例に
よる寝具類乾燥機では、従来のこの種の寝具類乾燥機で
もって殺菌が困難であった種々の細菌を死滅させること
ができる。
【0035】ところで、上記実施例の寝具類乾燥機は、
ダンパ16の開閉によって乾燥室2内の温度を制御する
構成であったが、他の構成により温度調節を達成するよ
うにしてもよい。図6は、本発明に係る寝具類乾燥機の
他の実施例による蒸気配管系統図である。
【0036】この実施例では、ストレーナ12とヒータ
13との間の蒸気配管に電磁弁35を設けている。すな
わち、この構成では、該電磁弁35を開放するとヒータ
13に加熱蒸気が供給され、ヒータ13により外気は加
熱される。一方、電磁弁35が閉鎖されるとヒータ13
に加熱蒸気が流れなくなり、外気の加熱が行えなくな
る。これにより、上記実施例のダンパ16の開閉動作と
同様に電磁弁35の開閉動作によって、乾燥室2内の温
度を所定範囲に収めることができる。但し、この構成で
は、電磁弁35を閉鎖してもヒータ13は余熱によって
即座には温度が降下しないので、電磁弁35の開閉制御
に対する乾燥室2内の温度変化の応答性が劣る。したが
って、予めこのような応答性の相違を考慮した制御を行
なうようにすることが望ましい。
【0037】なお、上記実施例は一例であって、本発明
の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行なえることは明らか
である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の寝具類乾
燥機によれば、布団やマットレス等の寝具類がまず加熱
蒸気に所定時間晒され、該蒸気が寝具類の内部まで浸透
して内部温度が充分に高まった後に、熱風による乾燥が
行なわれる。したがって、寝具類の表面のみならず内部
にいる細菌類を死滅させることができ、寝具類の清潔さ
を維持することができる。
【0039】また、寝具類の内部温度が高い状態で熱風
を供給することにより、内部まで乾燥しやすくなりふん
わり感が得られるとともに、乾燥に要する時間が短くて
済み、時間や運転コストが節約できる。
【0040】更に、蒸気により寝具類に付着していた汚
れが布や中綿等から剥離する。また、寝具類に付着して
いた臭気成分が蒸気の水分に溶け込む。そして、これら
が運び去られるので、寝具類の汚れや臭気もとれる。
【0041】また、本発明の寝具類乾燥機では、乾燥終
了までの全ての処理が自動的に行なわれるので、作業者
は当該乾燥機内に寝具類を出し入れする作業のみを行な
えばよく、途中で複数の装置間で寝具類を移し替える等
の手間は一切不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である寝具類乾燥機の外観斜
視図。
【図2】 図1の実施例による寝具類乾燥機の側面断面
図。
【図3】 図1の実施例による寝具類乾燥機の蒸気配管
系統図。
【図4】 実施例の寝具類乾燥機の電気系のブロック構
成図。
【図5】 本実施例の寝具類乾燥機の乾燥運転時の制御
フローチャート。
【図6】 本発明の他の実施例による寝具類乾燥機の蒸
気配管系統図。
【符号の説明】
2…乾燥室 4…熱風吐出
口 6…蒸気吐出部 7…蒸気噴出
孔 9…吸引孔 10…扉体 13…ヒータ 14…外気吸
入口 15…外気直接吸入口 16…ダンパ 18…ファンモータ 19…ファン 34…蒸気電磁弁 40…運転制
御部 43…温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室積 良治 山口県宇部市恩田町1丁目2番7号 株式 会社ムロヅミ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形の乾燥室内に布団、マットレス等の
    寝具類を静止状態で収納して乾燥する寝具類乾燥機にお
    いて、 a)外気を加熱して前記乾燥室内に送り込む加熱空気供給
    手段と、 b)前記乾燥室内に加熱蒸気を供給するための蒸気供給手
    段と、 c)該蒸気供給手段により所定時間前記乾燥室内に加熱蒸
    気を供給して寝具類内部の温度を上昇させる蒸気導入行
    程と、前記加熱空気供給手段により加熱空気を該乾燥室
    内に供給して寝具類を乾燥させる熱風乾燥行程とを順次
    実行する運転制御手段と、 を備えることを特徴とする寝具類乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記加熱空気供給手段は、外気吸入口
    と、該外気吸入口から取り入れた外気を加熱する加熱手
    段と、該加熱手段から前記乾燥室に連通する通風路と、
    乾燥室に設けられた排気用の吸引口と、該吸引口から空
    気を吸引して外部へ排出する送風手段と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の寝具類乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記乾燥室内の温度を検出する温度セン
    サと、運転開始時に該検出温度が所定値以上であるか否
    かを判定する初期温度判定手段とを更に備え、前記運転
    制御手段は、該温度が所定値未満の場合には加熱空気を
    乾燥室に供給し、該温度が所定値以上になった後に前記
    蒸気導入行程を開始することを特徴とする請求項2に記
    載の寝具類乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記運転制御手段は、前記乾燥室への加
    熱蒸気の供給を停止させた後に該乾燥室内に蒸気が充満
    した状態を暫く維持し、その後に熱風乾燥行程を行なう
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の寝具類乾燥
    機。
  5. 【請求項5】 前記運転制御手段は、蒸気導入行程時に
    前記送風手段を間欠的に動作させることを特徴とする請
    求項2乃至4のいずれかに記載の寝具類乾燥機。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段は、前記蒸気供給手段に供
    給される加熱蒸気を分岐して流通させる配管路を備え、
    該配管路との熱交換により外気吸入口から取り入れた外
    気を加熱することを特徴とする請求項2に記載の寝具類
    乾燥機。
  7. 【請求項7】 前記乾燥室に加熱されない外気を取り入
    れる風路切替手段を備え、前記運転制御手段は、熱風乾
    燥行程時に、前記温度センサによる検出温度に基づいて
    該風路切替手段を駆動することにより乾燥室内の温度を
    調節することを特徴とする請求項2に記載の寝具類乾燥
    機。
  8. 【請求項8】 前記配管路の入口に開閉弁を設け、前記
    運転制御手段は、熱風乾燥行程時に、前記温度センサに
    よる検出温度に基づいて該開閉弁を制御することにより
    乾燥室内の温度を調節することを特徴とする請求項6に
    記載の寝具類乾燥機。
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