JP2020072940A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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幸久 金澤
Yukihisa Kanazawa
幸久 金澤
小池 敏文
Toshifumi Koike
敏文 小池
佐野 壮一
Soichi Sano
壮一 佐野
小松 常利
Tsunetoshi Komatsu
常利 小松
克史 友部
Katsushi Tomobe
克史 友部
裕之 小池
Hiroyuki Koike
裕之 小池
道太 菅原
Michita Sugawara
道太 菅原
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Abstract

【課題】毛布や布団類などのダニや糞の除去を効果的に行うとともに、筐体サイズが大型化しない洗濯乾燥機を提供すること。【解決手段】外槽と、前記外槽内に回転自在に配置された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽に空気を送風する送風通路19と、前記送風通路19内の空気を加熱する、圧縮機61を備えたヒートポンプと、を有し、前記ヒートポンプにて加熱された温風を前記洗濯兼脱水槽内に吹き込み洗濯物を加温する熱風処理工程と、洗濯物を洗濯する洗濯工程と、を実行でき、前記熱風処理工程において、温風温度が規定温度60〜70℃になるまで前記圧縮機61の回転を高くし、前記規定温度になった後、前記圧縮機61の回転を低くする。【選択図】図6

Description

本発明は洗濯乾燥機に関するものである。
アレルギー性皮膚炎や喘息の患者がいる家庭では、アレルゲンを排除するために、部屋
の掃除を頻繁に行うだけでなく、直接肌に接する衣類や毛布、布団などを清潔に保つたよ
うに注意している。毛布や布団は、直接人間が長時間接触するため、垢やフケなどダニの
餌となる物質が豊富で、厚手のため住み処となる場所があるため、ダニが生息するのに好
適な環境となっている。毛布や布団は日光干しによる加温・低湿度化と掃除機による吸引
でダニ類を除去するのが一般的である。しかし、ダニは表面より内部に多くおり、日光干
しでは内部の温度が十分に上昇しないこと、厚手のため掃除機では内部まで吸うことは困
難であることなどのため、ダニ類を除去することは容易ではない。このため、清潔を保つ
ように、毛布や布団などの大物も極力自宅で洗濯・乾燥したいという要望が多い。最近の
洗濯乾燥機は、大容量化が進んでおり、比較的容易に家庭で毛布や布団を洗濯・乾燥でき
る環境が整いつつある。
特開平5−123491号公報 特表2010−502357号公報
吉川翠、家屋内生息性ダニ類の生態および防除に関する研究(1)〜(8)、家屋害虫、Vol.13〜Vol.18、(1991年〜1995年)
家屋内の寝具や畳、絨毯、木床などに生息するダニの種類とその構成比を調査した結果
によると、70%以上はチリダニ科が占めており、その他、ホコリダニ科、コナダニ科、
ツメダニ科、イエササラダニ科などが数パーセント程度となっている。ダニによる人体に
対する被害としては、ツメダニ科のダニに噛まれることによる皮疹発症や、ダニの死骸や
糞による喘息やアレルギー性鼻炎発症が知られている。特に、大部分を占めるチリダニ科
のダニの糞はアレルギー活性が特に高く、ダニ自体だけでなく糞の除去も重要である。し
かし、糞も毛布や布団の表面ではなく内部に多く存在するため、表面を叩き掃除機で吸引
することで除去できるが、十分な除去は容易ではない。
ダニは温度を上げることで死滅させることができ、50℃で20分間保持すると、屋内
で最も多いチリダニ科のダニが100%死滅するという実験結果が公表されている。また
、薄手のシーツなどに付着しているダニは洗濯による水流や機械作用で99%以上除去でき
るが、毛布や布団の場合ダニは内部にいるため洗濯の水流や機械作用が及びにくく、洗濯
での除去が困難といわれている。しかし、アレルゲンとしてのダニの糞は水溶性であり、
毛布や布団の内部に水を通すことで除去が可能である。このため、最初に温度を高く保ち
ダニを死滅させた後に、洗濯でアレルゲン(ダニの死骸や糞)を排除し、乾燥することが
ダニとアレルゲンの排除に有効である。
洗濯機による布団の洗濯方法として、内部の綿の移動を抑え、型崩れを防止したドラム
式洗濯機がある。また、ドラムと布団との接触面の乾燥を促進し、乾燥時間の短縮や乾き
ムラを低減した洗濯乾燥機がある。さらに、温水を洗濯槽に供給し、洗濯物に付着したダ
ニを死滅させる殺ダニ機能を有する洗濯機がある。
洗濯乾燥機で洗濯乾燥コースを設定した場合の、運転制御のフローの一例を図7に示す
。電源スイッチを投入すると、制御装置は状態確認を行い洗濯乾燥機の初期設定を実行す
る(S101)。使用者が洗濯乾燥コースを選択してスタートスイッチを押す(S102
)と、制御装置は洗濯工程(洗い、すすぎ、脱水を順次行う)を実行する(S103)。
洗濯工程が終了すると乾燥工程(高速脱水、温風による乾燥)を実行し(S104)、衣
類の乾燥を検知する、あるいは、予め決められた時間が経過すると乾燥工程を終え、運転
を終了する。このように、洗濯、乾燥を順番に実行する。
このような洗濯乾燥機を使用し、上述のようなダニやアレルゲン(ダニの糞)を効果的
に除去する運転を行うためには、まず、乾いた毛布や布団を洗濯乾燥機に入れた後、乾燥
コースを設定し温風を毛布や布団に吹き付け温度を上昇させる運転を行い、ダニを死滅さ
せることが考えられる。この時、一般の洗濯乾燥機では、乾燥の終了を自動的に検知する
ようになっているが、乾いた毛布や布団を投入しているため、短時間に運転を終了し、十
分な温度に毛布や布団を温められない可能性が大きい。このため、手動で乾燥運転時間を
設定した方がいいが、使用者は毛布や布団の温度がどのように上昇するか分からない。時
間が短すぎると温度が十分に上がらず、時間が長すぎると、温度が上がりすぎて毛布や布
団が熱で傷む恐れがある。このように適切な乾燥運転時間の設定が困難であるという課題
がある。また、乾燥運転が終了したら、次に、洗濯乾燥コースを設定し、洗濯運転(アレ
ルゲンの除去)、乾燥運転を行うことになる。このため、最初に乾燥コースの設定を行い
、乾燥運転が終わったら、洗濯乾燥コースの設定を行う必要であり、手間がかかるという
課題がある。
上記特許文献1では、吸水発熱材(合成ゼオライト)を使用した給湯装置を備え、短時
間で50〜60℃の温水を生成し洗濯槽に供給するものである。しかし、15Lの水を1
5℃から50℃に加熱するのに合成ゼオライトが10kg必要である。特許文献1に係る
発明では、毛布や布団類のダニ除去を行うために毛布や布団全体を温水に漬けるのには、
水量は50L程度必要である。このためには、30〜40kgの合成ゼオライトが必要と
なり、給湯装置を洗濯機に内蔵すると、筐体サイズが大型化し、家庭への設置性の面で課
題がある。
また、上記特許文献2には、洗濯物のアレルゲンを除去できる洗濯機械及び制御方法に
関する発明が記載されている。しかし、スチーム発生器が別途必要となるため筐体サイズ
が大型化する虞がある。
そこで、本発明の目的は、毛布や布団類などのダニや糞の除去を効果的に行うとともに、筐体サイズが大型化しない洗濯乾燥機を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、一例として、外槽と、前記外槽内に回転自在に配置された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽に空気を送風する送風通路と、前記送風通路内の空気を加熱する、圧縮機を備えたヒートポンプと、を有し、前記ヒートポンプにて加熱された温風を前記洗濯兼脱水槽内に吹き込み洗濯物を加温する熱風処理工程と、洗濯物を洗濯する洗濯工程と、を実行でき、前記熱風処理工程において、温風温度が規定温度60〜70になるまで前記圧縮機の回転を高くし、前記規定温度になった後、前記圧縮機の回転を低くする、構成とする。
また、外槽と、前記外槽内に回転自在に配置された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽に空気を送風する送風通路と、前記送風通路内の空気を加熱する、圧縮機を備えたヒートポンプと、を有し、前記ヒートポンプにて加熱された温風を前記洗濯兼脱水槽内に吹き込み洗濯物を加温する熱風処理工程と、洗濯物を洗濯する洗濯工程と、を実行でき、前記熱風処理工程において、洗濯物の温度が50℃で、20分以上保てるよう前記圧縮機の回転を高くし、その後、前記圧縮機の回転を低くする、構成とする。
本発明によれば、毛布や布団類などのダニや糞の除去を効果的に行うとともに、筐体サ
イズが大型化しない洗濯乾燥機を提供できる。
本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機の外観図である。 本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機の内部構造を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機の制御装置のブロック図である。 本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機でアレルゲン除去コースを設定した場合の基本的な制御フローである。 本発明に係る実施形態のアレルゲン除去コースの熱風加熱工程の詳細の制御フローの一例である。 本発明に係る実施形態のヒートポンプ式洗濯乾燥機の内部構造を示すために筐体の一部を切断した鳥瞰図である。 従来の洗濯乾燥機で洗濯乾燥コースを設定した場合の基本的な制御フローである。
以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1はドラム式洗濯乾燥機の外観図であり、図2は内部の構造を示す断面図である。各
図において、参照番号1は外郭を構成する筐体であり、筐体1は四角形状のベース1hの
上に取り付けられており、左右の側板1a、1b(図示せず)、前面カバー1c、背面カ
バー1d、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。
左右の側板1a、1bはコの字型の上補強材、前補強材、後補強材(以上図示せず)で
結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有
している。
参照番号9は前面カバー1cの中央に設けた衣類を出し入れするための投入口を塞ぐド
アで、前補強材に設けたヒンジで開閉可能に支持されている。ドア開放レバー9aを引く
ことでロック機構(図示せず)が外れてドア9が開き、ドア9を前面カバー1cに押し付
けることでロックされて閉じられる。前補強材は後述する外槽の開口部と同心に衣類を出
し入れするための円形の開口部を有している。
参照番号2は筐体1の上部中央に設けた操作パネルで、電源スイッチ3、操作スイッチ
4、5、及び表示器6を備えており、操作パネル2、筐体1下部に設けた制御装置33に
電気的に接続している。
参照番号7は回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽(回転ドラム)であり、その
外周壁および底壁に通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に衣類を出し
入れするための開口部7aを設けてある。
開口部7aの外側には洗濯兼脱水槽7と一体の流体バランサ7bを備えている。外周壁
の内側には軸方向に延びるリフタ7cが複数個設けてあり、洗濯、乾燥時に洗濯兼脱水槽
7を回転すると、衣類はリフタ7cと遠心力で外周壁に沿って持ち上がり、重力で落下す
るように動きを繰り返す。洗濯兼脱水槽7の回転中心軸は、水平または開口部7a側が高
くなるように傾斜している。
参照番号8は円筒状の外槽であり、洗濯兼脱水槽7を同軸上に内包し、前面は開口し、
後側端面の外側中央にモータ10を取り付ける。モータ10の回転軸は、外槽8を貫通し
、洗濯兼脱水槽7と結合している。
前面の開口部には外槽カバー8aを設け、外槽内への貯水を可能としている。外槽カバ
ー8aの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部7aを有している。本開口部7
aと前補強材に設けた開口部はゴム製のベローズ11で接続しており、ドア9を閉じるこ
とで外槽8を水封する。
外槽8底面最下部には排水口12が設けてあり、排水ホース13が接続している。排水
ホース13の途中には排水弁14が設けてあり、排水弁を閉じて給水することで外槽8に
水を溜め、排水弁を開いて外槽8内の水を機外へ排出する。外槽カバー8aの前側外周部
にはオーバーフロー口15を有しており、オーバーフローホースで排水弁14の下流側で
排水ホース13に接続している。
外槽8は、下側をベース1hに固定されたサスペンション16(コイルばねとダンパで
構成)で防振支持されている。また、外槽8の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね
(図示せず)で支持されており、外槽8の前後方向への倒れを防ぐ。
参照番号17は筐体1内の上部左側に設けた洗剤容器で、前部開口から引き出し式の洗
剤トレイを装着する。洗剤容器17は筐体1の上補強材に固定されている。
洗剤容器17の後ろ側には、給水電磁弁18や風呂水給水ポンプ、水位センサ(以上図
示せず)など給水に関連する部品を設けてある。上面カバー1eには、水道栓からの給水
ホース接続口18a、風呂の残り湯の吸水ホース接続口18bが設けてある。給水電磁弁
18は、主給水電磁弁、仕上げ剤給水電磁弁、冷却水給水電磁弁などを有している。洗剤
容器17は、一方を主給水電磁弁及び風呂水給水ポンプに、他方を外槽8に接続されてお
り、主給水電磁弁を開く、あるいは風呂水給水ポンプを運転することで、洗剤容器17内
に投入されている洗剤とともに外槽8と洗濯兼脱水槽7に洗濯水を供給する。また、仕上
げ剤給水電磁弁を開くことで、洗剤容器17内に投入されている柔軟仕上げ剤とともに洗
濯水を外槽8に供給する。
参照番号19は筐体1の背面内側に縦方向に設置した送風通路で、送風通路の下部は外
槽8の背面下方に設けた吸気口20にゴム製の蛇腹管21で接続される。送風通路19内
には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、冷却水ホースで冷却水給水電磁弁と水
冷除湿機構を接続し、冷却水給水電磁弁を開くことで水冷除湿機構へ冷却水を供給する。
冷却水は送風通路19の壁面を伝わって流下し吸気口20から外槽8に入り排水口12
から排出される。また、水冷除湿とは別に送風通路内を洗浄するための洗浄ホースで主給
水電磁弁と送風通路19を接続し、主給水電磁弁を開くことで送風通路19内に洗浄水を
供給する。洗浄水は送風通路の壁面を伝わって壁面に付着した埃を流し落とす。
送風通路19の上部は、筐体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト35
に接続している。送風通路19上部のフィルタダクト35との接続部に風路切換弁を有す
る。フィルタダクト35の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥
フィルタ22を挿入してある。
送風通路19からフィルタダクト35へ入った空気は、乾燥フィルタ22のメッシュフ
ィルタ22aに流入し糸くずが除去される。乾燥フィルタ22の掃除は、乾燥フィルタ2
2を引き出してメッシュ式のフィルタ22aを取り出して行う。また、フィルタダクト3
5の乾燥フィルタ22挿入部の奥面には開口部23が設けてあり、この開口部23は吸気
弁23aが接続しており、吸気弁23aの他端は送風ユニット24の吸気口と接続してい
る。
送風ユニット24は、駆動用のモータ25、ファン羽根車26、ファンケース24aで
構成されている。ファンケース24aにはヒータ27が内蔵されており、ファン羽根車2
6から送られる空気を加熱する。
ヒータ27は、入力切り換えが可能で、本実施例のヒータでは強モードと弱モードを有
している。送風ユニット24は温風ダクト28に接続する。温風ダクト28は、ゴム製の
蛇腹管28a、蛇腹管継ぎ手29を介して外槽カバー8aに設けた前部吹出し口30に接
続している。
本実施例では、送風ユニット24が筐体1内の上部右側に設けてあるので、前部吹出し
口30は外槽カバー8aの右斜め上の位置に設け、前部吹出し口30までの距離を極力短
くするようにし、圧力損失や熱の逃げを最小限にしてある。
排水口12の出口には温度センサ34が、送風ユニット24の入口には温度センサ32
が、ヒータ27出口には温度センサ31が設けてある。
乾燥運転時の風の流れは次のようになる。送風ユニット24を運転し、ヒータ27に通
電すると、前部吹き出し口30から洗濯兼脱水槽7内に温風が吹き込み、湿った衣類に当
り衣類を温め、衣類から水分が蒸発する。乾燥運転中は、洗濯兼脱水槽7を正逆回転させ
ているので、リフタ7eにより衣類が持ち上がり重力で落下する動きを繰り返し、万遍な
く衣類に温風が行き渡る。高温多湿となった空気は、洗濯兼脱水槽7に設けた貫通孔から
外槽8に流れ、吸気口20から送風通路19に吸い込まれ、送風通路19を下から上へ流
れる。送風通路19の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温多湿
の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となり乾燥フィルタ22
へ入る。乾燥フィルタ22に設けたメッシュフィルタ22aを通り糸屑が取り除かれ、送
風ユニット24に吸い込まれる。そして、送風ユニット24で加圧された後ヒータ27で
再度加熱され、洗濯兼脱水槽7内に吹き込むように循環する。メッシュフィルタ22aと
送風ユニット24の間には、温度センサ32が設けてあり、循環する空気の温度を測定し
ている。
図3は、本実施例のドラム式洗濯乾燥機の制御装置33のブロック図である。50はマ
イクロコンピュータで、各操作ボタン4、5に接続される操作ボタン入力回路51や水位
センサ、温度センサと接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程、乾燥工程での各種情報
信号を受ける。マイクロコンピュータ50からの出力は、駆動回路54に接続され、給水
電磁弁18、排水弁14、モータ10、送風ユニット24、ヒータ27などに接続され、
これらの開閉や回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯乾燥機の動作状態を知らせる
ための7セグメント発光ダイオードもしくは液晶の表示器6やブザー57に接続される。
前記マイクロコンピュータ50は、電源スイッチ3を押されて電源が投入されると、図
4に示すような洗濯および乾燥の制御処理を実行する。図4は、毛布や布団のダニや糞の
除去用の「アレルゲン除去コース」(一例)の動作フローである。
使用者が洗濯兼脱水槽7に洗濯物、ここでは毛布や布団を入れ、ドア9を閉じ、電源ス
イッチ3押すと、マイクロコンピュータ50は洗濯乾燥機の状態確認および初期設定を行
う(S110)。操作パネル2の表示器6を点灯し、操作ボタン5からの指示入力にした
がってアレルゲン除去コースを設定する(S111)。
操作パネル2のスタートボタン4が押されたら、熱風処理工程を実施する(S112)
。熱風処理工程では、送風ユニット24を運転し、モータ25とファン羽根車26を回転
させる(S112A)。次に、ヒータ27に通電し(S112B)、洗濯兼脱水槽7を予
め決められた回転数で回転しながら(S112C)、温風を洗濯物に吹き付け、洗濯物の
温度を上昇させる。ヒータ27の出力が強弱可変にできるヒータでは、ヒータを弱モード
とし洗濯物の温度が上がりすぎないようにしている。
なお、熱風処理工程の時間を短縮するために、ヒータ27を強モードとしてもよい。た
だし、熱風処理工程では乾いた洗濯物の温度を上昇させるため、洗濯物表面温度が高くな
りすぎ、温度によるダメージが発生する恐れがある。そこで、ヒータ27と前部吹き出し
口30の間に温度センサ31を設け温風の温度を検出し、温風温度が例えば70℃を越え
るとヒータ27を弱モード(またはOFFモード)にするようにしてもよい。温風は、上
述した乾燥運転時の風の流れのように循環するが、熱風処理工程S112では、乾いた洗
濯物を加温するため、冷却水による除湿は不要である。
洗濯兼脱水槽7の回転方向は一方向でも正逆回転を繰り返してもよい。また、洗濯兼脱
水槽7の回転数を、例えば毎分40回転程度と100回転程度と可変してもよい。毛布や
布団は嵩が大きいため、折りたたんで洗濯兼脱水槽7に投入するが、洗濯兼脱水槽7の容
積の大部分を占めるため、リフタ7cで持ち上げて落下するような動きが少ない。そこで
、洗濯兼脱水槽7の回転数を例えば乾燥工程のときの回転数より高めて遠心力で洗濯兼脱
水槽7の壁面に押し付けるようにすると、温風が届きにくい洗濯物の中心部に空間ができ
、この空間から温風が入るため、効率よく洗濯物全体の温度を高めることができる。さら
に、送風ユニット24を高圧タイプ(ファン羽根車を高速回転させる)とし、前部吹き出
し口30の面積を小さくすることで、前部吹き出し口30から高速の温風が洗濯兼脱水槽
7内に吹き出す。こうすることで、洗濯物の折りたたんだすき間に温風が入りやすくなり
、洗濯物内部の温度上昇を速くすることができる。
熱風処理工程の時間は、毛布や布団内に潜むダニが死滅するまで行う。具体的には、前
述したように、家屋内に生息するダニは50℃で20分放置すると100%死滅するので
、洗濯物の最も低い部分の温度が50℃に達してから最低でも20分間は必要である。洗
濯物の温度は、直接温風が当たる表面より内部の方が遅れて上昇するが、内部の温度を検
知することは困難である。そこで、予め洗濯物(考えられる最も厚手のもの)に対する温
風吹き付け時間と内部(最も温度の上昇が遅い部分)温度の関係を調べて、ヒータ27に
通電してから内部温度が50℃に達する時間Tを実験的に求める。そして、その時間に2
0分、余裕を考えると30分以上を加え熱風処理工程の時間とすればよい。時間Tはヒー
タ27の容量や送風ユニット24の風量に左右されるため、洗濯乾燥機の仕様に合わせて
設定することはもちろんである。
ヒータ27の通電からの経過時間が例えばT+30分以上になったら(S112D)、
ヒータ27への通電と送風ユニット24、洗濯兼脱水槽7の回転を停止し、熱風処理工程
を終了し、洗濯工程を実行する(S113)。洗濯工程は、通常の洗濯物を洗う場合と同
様であり、詳細は説明しないが、水と洗剤を外槽8内に供給し、洗濯兼脱水槽7を回転さ
せる洗い、脱水後に水を外槽内に供給し、洗濯兼脱水槽7を回転させるすすぎ(通常2回
行う)、洗濯兼脱水槽7を高速で回転する脱水を順番に行う。
洗いやすすぎの水が洗濯物内部に入り込み、内部のダニの糞は水に溶けて洗い流される
。また、ダニの死骸は洗濯や脱水中の機械作用で粉砕され、洗濯物内部に入り込んだ水と
ともに洗濯物外に排除される。なお、脱水は、洗濯乾燥コースが設定されている場合、短
時間で終了してもよい。また、熱風処理工程(S112)では洗濯物だけでなく、洗濯兼
脱水槽7や外槽8などの部品も温められるため、洗濯工程(S113)の洗いで給水され
た水が洗濯物や部品で温められ水温が上がる。洗濯物(布団や毛布)の表面には、垢やフ
ケなどとともに皮脂汚れが付着しているが、これらは水温が高い方が除去されやすく、洗
濯物の洗浄効果が高くなるという利点もある。
洗濯工程を終了したら、乾燥工程を実行する(S114)。乾燥工程では、まず、高速
脱水を予め決められた時間実行する。脱水終了後、送風ユニット24を運転し、ヒータ2
7に通電し、洗濯兼脱水槽7を回転しながら、洗濯物に温風を吹き付ける。乾燥工程では
洗濯物が水分を含んでいるので、温風により温められ水分が蒸発し、高温多湿の空気とな
る。この水分を除湿するために、水冷除湿機構に冷却水を流す。乾燥の終了を検知したら
、乾燥工程を終了し、運転を終了する。
乾燥終了の検知方法の一例を以下に説明する。洗濯物からの水分の蒸発が多い内は冷却
水との熱交換量が多いため、熱交換後の冷却水の温度は供給温度より高くなる。乾燥が進
行すると、蒸発する水分が減少し、冷却水との熱交換量が少なくなるため、冷却水の温度
が低下していく。一方、送風通路19を通過後の温風の温度は、水分の蒸発が多い内はほ
ぼ一定であるが、乾燥が進行し蒸発する水分量が減少すると高くなっていく。熱交換後の
冷却水の水温を温度センサ34で検知し、送風通路19通過後の温風の温度を温度センサ
32で検知することで、両者で検知した温度差から乾燥の終了を検知できる。あるいは、
乾燥フィルタ22と送風ユニット24間に湿度センサを設け、循環する温風の湿度を検知
することで乾燥の終了を検知することもできる。
乾燥工程終了時には、洗濯物の温度は、前部吹き出し口30からの温風の温度に近い温
度となる。上述のように温風の最高温度を70℃としているので、洗濯物の温度も70℃
近くまで上昇する。このため、洗濯物の除菌効果も有する。
以上に述べたように、本実施例によれば洗濯工程の前に高温で熱風処理工程を行うこと
で、毛布や布団などダニの住み処となる厚手の洗濯物を短時間で内部奥まで高温にするこ
とができ、ダニを死滅させることができる。その後、洗濯工程を行うことで、洗濯物内部
のダニの死骸や糞を洗い流すことができる。このように、毛布や布団などの表面をきれい
にするだけでなく、内部に生息するダニや糞の除去や除菌が行える専用の洗濯乾燥コース
を有する洗濯乾燥機を提供することができる。
図4の動作フローでは、ヒータ27に通電してからの経過時間で熱風処理工程の終了を
判断している。経過時間は、最も温度上昇が遅いと考えられる厚手の洗濯物が50℃に達
する時間Tに基づいて設定している。しかし、洗濯物が薄手の場合、洗濯物の温度が上が
りすぎて、洗濯物にダメージを与える可能性がある。そこで、洗濯物の温度が上がりすぎ
ないよう、温度センサを用いた熱風処理工程(S120)の動作フローの一例を図5に示
す。図4と同じ参照番号は、同じ動作であり説明を省略する
最初にヒータ27の通電を停止してから所定時間(例えば、20分)経過したか否かで
処理を分岐する(S123)。経過時間が20分を越えた場合は終了処理を実行し(S1
30)、熱風処理工程を終了する。終了処理S130は、ヒータ27への通電を停止と、
送風ユニット24と洗濯兼脱水槽7の回転の停止を実行する。経過時間が20分以内の場
合は次のS124へ進む。
温度センサ31の検出温度が例えば閾値78℃以上か否かで処理を分岐する(S124
)。78℃以上の場合は、送風ユニット24を運転したまま、ヒータ27の通電を停止し
(S131)、通電停止後所定時間(例えば5分間)経過したら(S132)、S112
Cへ戻りヒータに通電する。閾値78℃は、洗濯物に高温の温風が当たり、洗濯物が傷む
ことを防止するために設定している。ヒータ27への通電を停止し送風ユニット24を運
転することで、循環する空気の温度が下がる。
温度センサ32の検出温度が例えば閾値50℃を越したか否かで処理を分岐する(S1
25)。50℃未満の場合は、S112Cへ戻りヒータ27に通電する。50℃以上の場
合はS126へ進む。
熱風処理工程が開始してからの時間が閾値(例えば90分)を経過したか否かで処理を
分岐する(S126)。90分経過した場合は、終了処理を実行し(S130)、熱風処
理工程を終了する。図5の動作フローは、温度により熱風処理工程の終了を判断する。し
かし、場合によっては、無限ループになり熱風処理工程を終了できない可能性がある。そ
こで、熱風処理工程の最長時間を本実施例では90分として、この閾値を越えたら、熱風
処理工程を強制的に終了するようにした。なお、この最長時間は、最悪の条件(洗濯物が
暖まりにくい低温で乾燥フィルタが目詰まりして風量が低下した場合)でも、洗濯物が5
0℃以上で20分間以上となるように設定するとよい。
経過時間が90分以下の場合は、送風ユニット24を運転したまま、ヒータ27への通
電を停止する(S127)。
最初にヒータ27への通電を停止してから20分経過したか否かで処理を分岐する(S
128)。経過時間が20分を越えた場合は、終了処理を実行し(S130)、熱風処理
工程を終了し、20分以内の場合は、S129へ進む。
温度センサ32の検出温度が例えば閾値45℃未満か否かで処理を分岐する(S129
)。45℃以上の場合は、S128へ戻り、ヒータ27へ通電しないで送風を継続する。
45℃未満の場合は、ステップS112Cへ戻りヒータ27へ通電する。
本動作フローの基本的な考え方を説明する。本実施例では、S125で温度センサ32
の検出温度が50℃以上になった時、洗濯物の温度は、最も低い場所でも55〜60℃に
なっており、ダニを死滅させえるのに十分な温度である。そこで、S127でヒータ27
への通電を停止し、送風ユニット24を運転して、温められた温風を循環するようにして
いる。このため、循環する温風の温度は徐々に低下するが、洗濯物や洗濯兼脱水槽7や外
槽8の顕熱のために、洗濯物の温度が急激に下がることはなく、ヒータ27へ通電しない
でも50℃以上を20分間以上維持できる。そこで、最初にヒータ27への通電を停止し
てから20分経過したら(S128)熱風処理工程を終了するようにしている。すなわち
、S127の時点で洗濯物の温度は50℃以上となっており、ここから20分経過した時
点で熱風処理工程S120を終了すると、洗濯物は50℃以上の温度を20分間以上維持
するため、ダニを完全に死滅させることができる。このように、ヒータ27への通電を熱
風処理工程の途中で停止することで、余分な電力を使わずに、洗濯物の温度50℃以上を
維持できる。また、洗濯物の温度が必要以上の上がりすぎることがないため、洗濯物にダ
メージを与えることがない。
なお、通常の動作ではS129で温度センサ32の検知温度が45℃未満を検知するこ
とはない。しかし、何らかの要因で循環する空気の温度が低下した場合に、洗濯物の温度
が50℃未満となることを防止するため、再度ヒータ27を通電するようにした。
以上説明してきた温度の閾値は、一例であり、温度センサの設置位置や洗濯乾燥機の構
造などにより、適切に設定すればよい。
本実施例では、ドラム式洗濯乾燥機を例に説明したが、洗濯兼脱水槽の回転軸が略垂直
の縦型洗濯乾燥機でもかまわない。縦型洗濯乾燥機の場合はドラム式洗濯乾燥機と構造が
異なり、衣類投入口は洗濯兼脱水槽上部に開口されており、洗濯兼脱水槽は垂直に設置さ
れ、垂直軸周りの回転となる。また、洗濯兼脱水槽の底部には撹拌翼が設けてられている
。通常、洗いやすすぎ時には、駆動モータからの回転は遊星歯車減速機構を介して攪拌翼
に伝達され、攪拌翼を回転させる。脱水時には、駆動モータからの回転は直接洗濯兼脱水
槽に伝達され、洗濯兼脱水槽と攪拌翼を一体に回転させる。このため、洗い、すすぎ時と
脱水時に駆動モータの動力伝達経路を切り替えるクラッチ機構を備えている。
アレルゲン除去コースの場合、洗濯物が毛布や布団などの大物であり、洗いやすすぎ時
に攪拌翼を回転させると、回転翼と接触した部分が傷んでしまう。このため、熱風処理工
程、洗濯工程、乾燥工程とも、洗濯兼脱水槽と攪拌翼を一体に回転させるようにする。ア
レルゲン除去コースの動作フローについては、ドラム式洗濯乾燥機と同一であり、説明は
省略するが、同じ効果を得ることができる。
また、除湿方式として水冷除湿方式を例に説明したが、空冷除湿方式や排気除湿方式で
あってもかまわない。空冷除湿方式の場合の動作フローは、図4あるいは図5と同様であ
る。
排気除湿方式の場合、外気を送風ユニットで吸気し、ヒータで加熱した温風で洗濯物を
温め、洗濯物を温めた温風は機外へ排気される。このため、常に外気を加熱する必要があ
り、水冷除湿方式のような循環方式に比べ、洗濯物の温度が上がりにくい。また、洗濯物
の温度が50℃以上になった時点でヒータの通電を停止すると、外気を洗濯物に吹き付け
ることになり、一気に洗濯物の温度が低下してしまう。そこで、排気除湿方式では、洗濯
物の温度が略50℃に達するまでは、ヒータを強モードで運転し洗濯物の温度上昇を速め
、その後、ヒータを弱モードに切り替えることで、洗濯物の温度50℃以上を維持するよ
うにするとよい。こうすることで、水冷除湿方式のような温風循環方式と同様なアレルゲ
ン除去効果を実現できる。
以上、乾燥の熱源としてヒータを使用した例を示したが、ヒートポンプ式を使用したも
のでも構わない。
図6は、ヒートポンプ式の熱源を搭載したドラム式洗濯乾燥機の一実施例を示す外観図
である。筐体の一部を切断して内部構造が分かるようにしてある。図1、図2と同一の参
照番号は、同一部分を示すので説明を省略する。
筐体1の背面内側に縦方向に送風ダクト19が設置されており、送風ダクト下部は外槽
8の背面下方に設けた吸気口にゴム製の蛇腹管で接続される。送風ダクト19の上部は、
筐体1内の上部後ろ側に上下方向に設置したフィルタダクト35に接続している。フィル
タダクト35には、引き出し式の乾燥フィルタが挿入してある。フィルタダクト35の下
流側には蒸発器62が設置され、その下流側には吸気ダクト38が接続されている。吸気
ダクト38の他端は送風ユニット24の吸気口と接続している。
送風ユニット27は、駆動用のモータ25、ファン羽根車、ファンケース24aで構成
されている。ファンケース24aには凝縮器63が内蔵されており、ファン羽根車から送
られる空気を加熱する。送風ユニット24は、温風ダクト28に接続する。温風ダクト2
8は、ゴム製の蛇腹管28a、蛇腹管継手29を介して外槽カバー8aに設けた前部吹き
出し口30に接続している。
圧縮機61は、筐体1背面下部の隅部に設置している。圧縮機61から出た冷媒配管は
、凝縮器63から蒸発器62を経て圧縮機61へ戻るように接続されている。凝縮器63
と蒸発器62間の冷媒配管には膨張機構64を設けてある。
ヒートポンプサイクルの冷媒の流れは以下のようになる。圧縮機61で圧縮された高温
高圧ガスを凝縮器63にて空気と熱交換させる。その後膨張機構64で減圧させた冷媒を
蒸発器62にて蒸発させて、低圧ガスを圧縮機61に戻す。ここで蒸発器62にて冷媒が
蒸発する際にフィルタダクト35を通過した多湿の空気は冷却除湿され、凝縮器63にて
再加熱されることになる。
乾燥運転時の空気の流れは次のようになる。送風ユニット24を運転し、ヒートポンプ
の圧縮機61を運転することにより凝縮器63が発熱し、前部吹き出し口30から洗濯兼
脱水槽7内に温風が吹き込み、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する
。高温多湿となった空気は、洗濯兼脱水槽7に設けた貫通孔から外槽8に流れ、吸気口か
ら送風ダクト19に吸い込まれ、送風ダクト19を下から上へ流れ、フィルタダクト35
へ入る。フィルタダクト35に設けたメッシュフィルタを通り糸屑が取り除かれ、蒸発器
62へ入る。高温多湿の空気は低温の蒸発器62と接触することで冷却除湿され、乾いた
低温空気となり吸気ダクト38に入り、送風ユニット24に吸い込まれる。そして、高温
の凝縮器63で再度加熱され、洗濯兼脱水槽7内に吹き込むように循環する。
ヒートポンプ式も、基本的な動作フローは図4で示したものと同様である。ヒートポン
プ式はヒータ式に比べ、ヒートポンプサイクルが成立するのに時間が必要で、温風の温度
上昇が遅い。そこで、熱風処理工程では、温風の温度が既定の温度、例えば60〜70℃
に達するまでは、圧縮機61の回転を高く保つ。こうすることで、比較的短い時間で洗濯
物の温度を50℃以上にすることができる。その後圧縮機61の回転を低速にして発熱量
を調整する。これは、ヒートポンプサイクルは、圧縮機61を止めると、再度圧縮機を起
動してもすぐに温風を出すことができないためで、温風が既定の温度になった後は、圧縮
機61を低速にして圧縮機の運転を継続した方がよい。
ヒートポンプ方式においても、洗濯物の温度を50℃以上で20分間以上保つことがで
きるため、ヒータ式と同様にダニを死滅させることができ、その後、洗濯、乾燥を行うこ
とで、ダニやダニの糞などのアレルゲンを除去できる。また、ヒートポンプ式はヒータ式
に比べ、低い入力で高い加熱能力があるため、省エネ性に優れることはもちろんである。
1…筐体、2…操作パネル、3…電源スイッチ、4、5…操作スイッチ、6…表示機、7…洗濯兼脱水槽、8…外槽、9…ドア、10…モータ、11…ベローズ、12…排水口、13…排水ホース、14…排水弁、15…オーバーフロー口、16…サスペンション、17…洗剤容器、18…給水ホース接続口、19…送風通路、20…吸気口、21…蛇腹管、22…乾燥フィルタ、23…開口部、24…送風ユニット、25…駆動用モータ、26…ファン羽根車、27…ヒータ、28…温風ダクト、29…蛇腹管継手、30…前部吹き出し口、31…温度センサ、32…衣類、33…制御装置、50…マイクロコンピュータ、51…操作ボタン入力回路、57…ブザー、61…圧縮機、62…蒸発器、63…凝縮器、64…膨張機構

Claims (2)

  1. 外槽と、
    前記外槽内に回転自在に配置された洗濯兼脱水槽と、
    前記洗濯兼脱水槽に空気を送風する送風通路と、
    前記送風通路内の空気を加熱する、圧縮機を備えたヒートポンプと、を有し、
    前記ヒートポンプにて加熱された温風を前記洗濯兼脱水槽内に吹き込み洗濯物を加温する熱風処理工程と、洗濯物を洗濯する洗濯工程と、を実行でき、
    前記熱風処理工程において、温風温度が規定温度60〜70になるまで前記圧縮機の回転を高くし、前記規定温度になった後、前記圧縮機の回転を低くする、ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 外槽と、
    前記外槽内に回転自在に配置された洗濯兼脱水槽と、
    前記洗濯兼脱水槽に空気を送風する送風通路と、
    前記送風通路内の空気を加熱する、圧縮機を備えたヒートポンプと、を有し、
    前記ヒートポンプにて加熱された温風を前記洗濯兼脱水槽内に吹き込み洗濯物を加温する熱風処理工程と、洗濯物を洗濯する洗濯工程と、を実行でき、
    前記熱風処理工程において、洗濯物の温度が50℃で、20分以上保てるよう前記圧縮機の回転を高くし、その後、前記圧縮機の回転を低くする、洗濯乾燥機。
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